サワコの朝【立川談春 落語家 談志に憧れて…】落語家として35周年!立川談春が談志師匠と歩んだ軌跡…


出典:『サワコの朝【立川談春 落語家 談志に憧れて…】落語家として35周年』の番組情報(EPGから引用)


サワコの朝【立川談春▽落語家 談志に憧れて…】[解][字]


落語家/立川談春▽「落語家でいい芸人いっぱいいましたけど、ウケなかった時に反省してる人、一人も見たことない」落語家として35周年!立川談春が談志師匠と歩んだ軌跡


詳細情報

番組内容

ゲストは落語家の立川談春さん。17歳の時に落語界の天才にして異端児・立川談志さんに弟子入り。2019年には、落語家として35周年を迎えました。それを記念した独演会では、長蛇の列が出来たほど、今最もチケットが取れない人気落語家として注目を集めています。最近は、ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』などで役者としても活躍。撮影では共演者たちの謙虚な姿を目の当たりにし、落語家のある欠点に気づいたと言います。

番組内容2

落語家ならではの芸への思いとは。 一方、修行時代を綴ったエッセイ『赤めだか』が、第24回講談社エッセイ賞を受賞。その報告に談志師匠を訪ねると、祝いの言葉よりも前に“粋な言葉”を頂戴したと言います。気になるその一言と共に談志師匠の深い思いが詰まった当時のエピソードを披露。師匠への思いや、入門間もないカバン持ちをしていた頃のエピソード…タイミングが絶妙だった“談志流・褒め方の極意”をサワコに明かします

出演者

【司会】 阿川佐和子 【ゲスト】 立川談春

音楽

【番組テーマ曲】 「Tea for Two(二人でお茶を)」歌:ドリス・デイ

お知らせ

【解説放送あり】

公式ページ

◇番組HP http://www.mbs.jp/sawako/

制作

【製作】MBS TBS 【制作協力】TBSスパークル

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『サワコの朝【立川談春 落語家 談志に憧れて…】落語家として35周年』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

サワコの朝【立川談春 落語家 談志に憧れて…】落語家として
  1. 談志
  2. 落語
  3. 師匠
  4. 落語家
  5. 自分
  6. 芝浜
  7. aiko
  8. 駄目
  9. 談志師匠
  10. 一人
  11. 講談社エッセイ賞
  12. 大人
  13. 弟子
  14. 万円
  15. ドラマ
  16. 阿川
  17. 曲目
  18. 時間
  19. 周年
  20. 世界


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<さらに 世界一の歩きに
安住さんが挑戦します>

(阿川)おはようございます。
阿川佐和子です。

今や コマーシャル ドラマ

そして
いろいろなところで大活躍の

今や 大御所でいらっしゃる方に

今日は
おいでいただいております。

落語家の立川談春さんです。

おはようございます。
おはようございます。

お久しぶりでございます。
お久しぶりでございます。

最初に会ったのは
2007年ぐらいでした?

さだまさしさんのご飯会…。
そのあとじゃないですか?

まさしさんのご飯会が先ですか。
初めて。 うん そう。

あれは すごかったですけどね。

ず~っと ここで30分
しゃべることになりますからね。

そうですね ほんとにね。
完全に漫才ですからね。

言えないような豪華メンバーでね。

ここで ずっと
立ち話も なんですから。

よろしくお願いいたします。
お願いいたします。

(ナレーション)
今日のゲストは

といわれる実力派。

「ばかなこと言ってんじゃないよ。
お前さん ほんと駄目になっちゃう」。

「うるせぇな この野郎」。

独演会を開けば…。

ご覧のように長蛇の列。

師匠は
落語界の天才にして異端児

立川談志さん。

35年に及ぶ落語家人生で

(談志)誰よりも。 今の落語家の。

(談志)こいつの方が。

「俺よりも上手い」。

めったに褒めない師匠の

そこには

出演したドラマでは
共演者たちの謙虚な姿に触れ

落語家のある欠点に気付いた
といいます。

これ うちの師匠でしょ。

♬~

10年近く ご無沙汰してますけど
全然お変わりなく。

ありがとうございます。

今更 付け足しても嫌でしょうけど
これだけは言っときたい。

初めて会ったときの話。
さだまさしさんが

食事会で面白い人 集まるから
来いって言われて。

いろんな人が いらしたんですよ。
言ったっていいんですよね?

どうぞ。
まさしさんがいて

十朱幸代さんがいらして。
鶴太郎さんがいらっしゃって。

小林幸子さん。
小林幸子さんがいらっしゃって。

で 私。 ふっと向いたら

阿川さんが
真正面に座っていただいて。

初対面だったんですよね。
初対面。

「談春でございます」
「阿川です」。

よく知らなかったんだけど。
ふふふっ。

それで
もう食事はね 終わってて

「なんか召し上がれ」
「もう十分です」つったら

中華料理のデザートが
出てたんです。

もうデザートの時間だったんですね。
月餅とかね。

「召し上がれ」って
何度も言ってくれるから

一発 かまそうと思って

「阿川さんの目の前にある
デザートでしたら

私 喜んで頂戴しますけど」
って言ったら

「はい」って にっこり笑って

全てのお菓子を
ほんとに きちょうめんに

きっちり半分に こう切ったわけ。

こんな顔して 切って
半分に分けて 置いて

「どうぞ」って言われて

あっ 俺 嫌われてるのかなと…。
嫌ってない。

どうして そこで
嫌われてると思うかな。

ものすごい きっちりね。
そうですか?

月餅なら半分に分けやすいですよ。
こう割れるでしょ。

ごまだんごは
割りづらかったと思いますよ。

ごまだんごをね
あんな 器用に切る人をね

南関東で見たことないですよ。
南関東って。

私は驚きましたよ。

では ここで
2曲選んでいただいてる1曲をね。

1曲目はですね さだまさしさんの
「道化師のソネット」。

変わった子だったんですね。

中学生のころから
好きだったものが

落語に さだまさしですから。

テレビを見せてくれない
うちだったんです 親が。

お父様は なんか… 職人さん?
職人さんみたいなもんですね。

9時になると
寝ろって言われるんですよ。

で まあ
必ず見てたのが動物の番組で

「野生の王国」とか
「すばらしい世界旅行」とか。

それでね ある日 テレビ見てたら
テレビCMで

「道化師のソネット」のサビが
流れてたんですよ。

さださんのね。
そしたらね

きれいな声の人だなぁと思って。

で 歌 出るじゃないですか
さだまさしって。

子供でも読めんだ
ひらがなだから。

当人も
それを狙ってたらしいですけど。

そしたら そのあと
さだまさしが

「花王名人劇場」っていう

漫才ブームのころに
もう1つあった

演芸番組のすごいとこで
アーティストでありながら

「さだまさしとゆかいな仲間たち」
っていう自分がメインの番組を

月1でイレギュラーで
やるんですよ。

面白いんですよ。
はい。

びっくりして。

イメージが違ったの?
違ったんです。

談志と たけしと さだまさし
っていうのが

三しの神器つってね。

談春さんにとって。
こざかしいでしょ?

談志の弟子には
なれたんですけど

さだまさしに会いたいから
売れたいと思ったんですよ。

売れなきゃ
会えないじゃないですか。

別の意味での師匠
憧れの的だったんですね。




年代的には…。
なんですか?

さだまさしですよね?
大っ嫌いでしょ?

なんで!? なんで?

この歌 聴いて涙ぐんでる
少女時代を送ってるような

想像ができない。
もう少女時代ではなかった。

そう それで
ドラマは活躍でしたね。

いやいや。 いいですか?
何言ってもいいんですよね?

落語家は
絶対 役者さん なれないです。

なんで?
演じてないですから 落語って。

「こんちは こんちは」
「おや誰だい? 八っつぁんかい。

こっちへ お上がり」
「どうも ごちそうさま」。

「なんだ? ごちそうさまってのは」
「まんま おあがりって言ったでしょ」。

「そうじゃない まあまあ お上がり」
「あっ 。

そそっかしいからね はははっ。
出ませんか?」。

これ 演じてないじゃないですか
これ 歌じゃないですか。

ははははっ。
これ 演じてないんですよ。

そう?
歌ですよ。

じゃ 最初「下町ロケット」の役が…
話が来ました。

で 演じてくださいって
言われたときには どうなさった?

その前ですよ。
あっ 何?

「ルーズヴェルト・ゲーム」っていう。
あっ 「ルーズヴェルト・ゲーム」だ。

台本もらって
「出ますか?」って言うから

「ありがとうございます」
つって。 で 行ったらね

どうせ 大した役じゃない
と思うから

行くじゃないすか ただ。
で 行ったら

すんごい料亭みたいなセット
料亭ですよ。

こっちに唐沢寿明さんがいて

こっちに 香川照之さんがいて。

「この間に座ってください」。
「ええ」つって。

「どうぞ」って言われたんですよ。

できるか。
ふふふふっ。

そしたら
プロデューサー 飛んできて

「大丈夫。 できなければ
監督が必ず直すから。

オッケーって言われたら
できてるんだから

てれずに やってくださいね」って。

映ってんの ここだけでしょ?

ここに
どれだけの人がね 囲んで

どれだけの人が
まあ 大変な仕事量で。

その集大成で
映ってる人が代表で

いいの悪いの 言われるでしょ?

ほんと 総合芸術だと思ったのと。

100人150人が みんな
ほんとに死ぬ思いでやったとこに

「どうぞ」って言われたときの
その恐怖。

全く その訓練はされてないんで。

個人芸でしょ?
個人芸。

それはね 行だなと思ったのと

世の中は こういう世界があるんだ
ほんとに いい気になってたな。

そんなこと
落語で 一度もないですもん。

あっ 一度もない。
一度もない。

間違ったら
飛ばせばいいんですから。

落語家で いい芸人
いっぱいいましたけどね

ウケなかったときに反省してる人
一人も見たことないですから。

はははっ。 そうなんですか?

どんな人格的に優れた人でも
下りてきて言うせりふは

全員 一緒ですよ。
なんですか?

「客が悪い」と。
「駄目だ! この客はな!」って。

これ うちの師匠でしょ。
他にも

「うう~ん 何?」なんて言う人も
いれば

「客があかん」って。

うまくいったときは
一人で にやにやしてる。

そういうもんだと思ってたんです
表現っていうのは。

じゃあ ドラマの世界のことで
教訓を受けて

「客が悪い」とか言わなくなる
ってことですか? 今後。

言いますよ。
言うの?

だって かっこ悪いでしょ。
仲間が みんな楽屋でいるとこで

「駄目だ これ。
俺のせいでウケなかった」つったら

「やめろ じゃあ」って
言われるもん。

(為末)今年 いよいよ TOKYO がやってきます。

トレーニングを続ける選手たちに。

それを支える人たちに。

大会の準備を進める人たちに。

そして 僕たち一人ひとりに。

夢や理想が 現実になる時間は

もう すぐそこまで来ています。

(ナレーター)「エボルタNEO」 トライアスロン。

乾電池2本で
オリンピック トライアスロン競技
最速タイムに挑む。

♬~

目標タイムをクリアした!

世界No.1 長もち。
「エボルタNEO」

(綾瀬)今 当たります!

そう それで デビュー35周年。
去年 2019年が35周年。

いやいや 今年のね 3月末
4月ぐらいまで35周年です。

35周年イヤーが
続いてるんですね。

入ったときのね…。 僕17で。
17歳。

志の輔さん
入門が27で

29のとき 僕が
入ってきたんです。

そうか そうか。
入門のときは

そんな
変わらない。

僕にとって
立川志の輔って人は

永遠に
29歳だし

向こうにとっては
永遠に17歳って。

みんな 仲間が
そこに戻るんで。

ああ~ そっか。 会っちゃうと。
年は取ってるんだけど

向こうからすると ずっと坊や。
この関係が ずっと。

そうです そうです。
この「弟よ」っていう。

そういう感じで
つきあってるんで

自分が 53になったのかな?
あんまり…。

53歳?
はい。

最初に 落語家になりたいと
思われたのが

談志師匠の寄席を

それも「芝浜」を聴いて。
はい。

僕の中で 談志の
弟子になろうか

志ん朝師匠の弟子に
していただこうか

どっちが
いいんだろうって
子供心に

ほんとに
どうしていいか…。
それ 迷ってた?

はい。 で ほんとに
志ん朝師匠 好きで。
うん。

最終的に
決めたのが

談志の「芝浜」を
聴いたあとの観客と

志ん朝師匠の
「文七元結」って

これも すばらしい
もう ほんとに

伝説の名演って
いわれてる

両方 客席で観てた
あとの お客さんの温度差で

僕の好みは談志だ
と思ったんです。

お客さんの反応で?
終わったあとです。

志ん朝師匠 終わったあと
みんな一斉に立って満面の笑みで

「うまいね 名人芸だね
志ん朝さんはいいね」。

口々に感想を述べ合いながら

大人たちが ほんとにうれしそうに
通路を通じて出ていくんですよ。

談志の「芝浜」は 終わったあと
みんなね 立てないんです。

で 全員つったら おかしいけど

特に 一人で来てる人は
みんな うつむいて…。

なんか考えてるんですよ。

まあ 身に
つまされちゃうんでしょうね。

突き刺さる深さが違う
っていう感じなんですか?

僕はこっちの方がすごいと思った。
はあ~。

僕 初めて カバン持ち行ったの
NHKのラジオだったんですよ。

はい。
収録です。 生放送です。

入門して間もなく?
17歳ぐらいのころに?

そうです。 で 生放送です。
はい。

生放送で うちの師匠と
先代の圓楽師匠が司会なんですよ。

知らないじゃないすか
うちの師匠
時間どおり行かないって。

「NHKで待ってろ」
って言われて
着物を持って

待ってたら…。
別々に行ったの?

番組のディレクターと
プロデューサーさんがいて

この二人が真面目な顔で

「来ますかねぇ」
「来てもらわなきゃ困るけど」。

「私 来ないと思いますよ」。

「なんで こんな番組に
なっちゃったんだろうな」。

俺 17で聞いてて
なんだか わかんないわけですよ。

来ないって どういうことなんだ。
来ないの ほんとに。

来なかったの?
来ないです。 1本目来ないんです。

生放送 終わって
2本目が収録なんですよ。

2本目に来て。 そしたら
圓楽師匠 驚かないんです。

「悪ぃな 遅れちゃったよ」
「ふっふっ 忙しいのかい?」

って言うだけで。
ははっ。 おおらか。

もう 俺 この世界で
どうやって生きてくんだろう。

世の中 出て
生まれて初めて見た大人が

立川談志だったんですよ。 大人って
こんなにすごいのかと思って。

こんな めちゃくちゃなのかと。
世の中 出て

しばらくたって わかった。
あんな大人は いないんですよ。

ははははっ。 極端な大人に
初めて出会っちゃったのね。

なんていうんですかね。
ぼこぼこに言われることも

たくさん
おありだったわけでしょ?

僕が勝手に思うのは

もう駄目だ こいつ壊れる
となったときに褒めます。

限界点をご存じ わかるんですか。

それは すばらしい人だったんだ
っていうのが

今頃になってわかりました。

それから
自分が褒めるということが

狭い世界かもしれませんが
落語界においては

どれほど価値があるか
ということが

ちゃんと わかってる人でした。
だから褒めないです。

そんな 師匠の談志さんは

落語協会を脱会していたため

弟子たちは 寄席に出演することが
できませんでした。

落語 本領として

発表する場所がない
っていうことは

悔しくはなかったんですか?

悔しいから自分たちで作りました。

その意味において
志の輔って人は すごかったです。

すごかったですね。
全部 自分で探してきてやるんで。

よく 例え話で言うんですけど
「フィールド・オブ・ドリームス」?

うん 「フィールド・オブ・ドリームス」。
あれです。

落語やろうと思ったら
まず 僕らは

草 刈って グラウンド
作んなきゃいけなかったです。

要するに
落語が どうできますかとか

そういう問題じゃないんです。
僕 初高座

お客さん みんな 僕よりも
高い所にいる居酒屋さんの

下の床にビールケース置いて

そこにウレタンの座布団 敷いて
15分やって。

びっくりしました。
15分なのに

パッと着物めくったら

人の脚は こんなに
網目が付くのかっていうぐらいね。

はははっ。 ビールの… 網目が。
ステーキか 俺の脚と思って。

どんなとこでも
落語やりに行きました。

それが だから 寄席がないから。

これで 一人前に稼げるように
なるのかしらっていう

不安は なかったんですか?
稼ごうとか売れようなんて

誰一人 思ってないですよ
あのころ落語家になった人。

志の輔から 昇太から
僕から 志らくから。

じゃあ どうしようと思った?
生活は。

あっ 結婚式の司会です。
あのころ2万円くれたんですよ。

へえ~。
土日に2回やったら4万円でしょ?

で 4週間で16万円でしょ?

どっかで掛け持ちがあって
3本あったら

20万円ちょっとに
なるじゃないですか。

それで食べていって
いくらか お金をためて。

お金がたまったら
自分の勉強会やろうと。

ほんとに落語って
相手にされてなかったですから。

テレビとかラジオのリポーター
そこ 落語家さんで行くでしょ?

オーディション受けに。 オーディション
受けに行って さあ次の番ですって

落語家ってわかると「はい どうぞ。
いいです お帰りください」って。

なんで
そんなに嫌われてたんですか?

普通にしゃべれないって。
落語家口調だから駄目だって。

「ええ 毎度 お集りいただきまして
ありがとうございます」

っていうふうに言っちゃう?
「落語家口調ってなんですか?」って。

こっちは
普通にしゃべれてたのを

落語しゃべるために 落語口調
っての覚えて 世の中 出たら

それが邪魔だから…。
落語口調が嫌われる。

それが邪魔だから
駄目だって言われた。

そんな談春さんの修業時代を
つづったエッセイが「赤めだか」。

初めての執筆でありながら
賞を受賞すると

談志師匠から 粋な言葉を
かけられたそうです。

たまたま「赤めだか」ってのが
講談社エッセイ賞ってのをもらって。

講談社エッセイ賞って
ご存じでしょうけど。

ええ 知ってますよ。
文学賞の中では 数少ない

候補が わかんない賞でしょ?
うん。

いきなり
電話かかってくるんですよ。

僕ね 7月7日の 七夕の夕方に
かかってきたんです。

「講談社」から。
七夕だから覚えてるんです。

「もしもしでございます」
って言うから。

出したの「扶桑社」ですからね。
「なんですか?」って言ったら

「第24回講談社エッセイ賞
あなたのが

受賞作と決まりました。
おめでとうございます!」

って言うから
「はっはっは。 ばか」つって

切っちゃったんですよ。
ひど~っ!

いや 落語家のいたずらだと
思うじゃないですか。

ほんとに?
うん。 生まれて初めてでしょ?

もう1回かかってきたんですよ。
「で…」。

「うるせぇな」つったら
「ちょっと聞いてください!」。

「なんですか?」って言ったら
「講談社エッセイ賞に決まったんです」。

「へえ~」って。
どうせ俺にくれんだからね

大した賞じゃねぇと思って。
初めて書いたんだから。

「何くれるんですか?」
って言ったら

「エッセイ賞として
盾を差し上げます」。

「いらねぇ そんなものは」つって。
賞金もあったでしょ?

そのあとに
「副賞として100万円…」。

「狙ってました」。
ははははは。

「狙ってました」。
そっちは。

「ありがとうございます」
なんつって。

それから
調べたの ホームページで。

講談社エッセイ賞とは
何ものかと。

びっくりして。

あれから
うちの師匠のとこ すぐ行って

「師匠」「ああ?」つって。

「講談社エッセイ賞という
文学賞を

私が書いた本が頂きました」
つったらね

かっこよかったですよ。
にやっと笑って

全部見抜いた顔してね

「ははっ。 おい 文壇なんて
ちょろいな」つったんですよ。

ひっど~い。

ほいで うわ~ こういうひと言か
と思ったら

グラス チンって 水割り
合わせてくれて

「おめでとう」って言われて

はあ~ 「おめでとう」より
この前の ひと言あった方が

かっこいいし ありがたいな
っていうの

久々に 談志すげぇなと思って。
あとでね

「あんなもの
俺のパクリじゃねぇか!」って

ものすごい
怒ってたらしいんですけど。

そんな談志師匠は
晩年 病に侵されながらも

高座に上がり続けました。

亡くなる4年前に演じた
名作落語「芝浜」は

談春さんにとって忘れられない
一席になったそうです。

「芝浜」とは

仕事を怠けて
酒ばかり飲んでいる夫と

そんな夫に

なんとか働いてもらおうとする
妻との人情噺を描いた

古典落語の名作。

「これでもう 胸は
あたしゃ すっきりした。

あたしゃ すっきりしたけど
悪かったね お前。

長年連れ添う女房に
だまされて

くどいけど
朝日に頭を下げて

おっかあ ありがとう
おっかあ ありがとうって」。

「ひとつ
頼みがあるんだけどな

捨てないでよ。 ねっ。

お前さん好きなんだよ。
お前さん大好きなの。

捨てないでくれ」。

(拍手)

(拍手)

また違った「芝浜」が
やれました。

よかったと思います。

どうも
ありがとうございます。

これ たまたま僕も志らくもね
袖で聴いてて。

これをまあ 談志は
芸のミューズが下りてきた

などと
おっしゃっておりましたが。

終わったあと 幕下りて
茫然自失 談志がね。

そのまま立つことも
できなかったですよね。

やっぱ これ見てて思うのは
守破離っていうんですか。

守破離っての
あるじゃないですか。

守る 破る 離れる。
はい はい 芸のね。

守破離とは

芸事の進化の過程を表すもので

落語で

談志師匠は晩年 この「離」に
到達していたといいます。

「離」をやってる芸人はね

僕が見た中で
どんな名人でも いないですよ。

表情でやってたとこあるでしょ。

せりふが いらないと
思ってるんでしょうね。

せりふでやるよりも
表情で伝えた方が早くなるし

このおかみさんには そっちの方が
合ってるだろうっていうのを

ようやく気付いた。

談志といったら
この「芝浜」っていうけど

まあ 初めて落語 見る人は

何がいいんだか
わかんないですよね。

でも 一緒に生きてきた人たちは

励まされてんじゃないですか。

もうないだろう 談志の「芝浜」に
これ以上はと。

すばらしいよ 毎年 談志
やっぱりいいよ 頑張ってるよな

って言ってんのが
最後の最後に 死ぬ前に

えっ こうなるのか。

お前 こんなにやってんのか。

ああ 俺はどうしよう

って思ってくれてる人が
支えてたと思うんで

僕は いまだに師匠として
憧れる。

憧れじゃなくなったな
尊敬でもないな。

尊敬では
ないんですか?

尊敬はできませんね。
はい?

いや だって
尊敬したら ならなきゃ…。

目指さなきゃ
いけないじゃないですか。

談志師匠 亡くなったのが 2000…。
2011年です。

もう7回忌も済ませて9年?
そうですね。

談志師匠 亡くなられたとき

お弟子さんには
誰も連絡が来なくて

亡くなられて2日目に
初めて知ったっていうのは。

ほんとそうです。
ふざけんなと思いましたよ。

娘さんと ご子息がね
記者会見やったんですよ。

それ見ててね
ああ 弟子は この場で

これほど爽やかに
談志に さよならも言えなきゃ

談志の最期はしゃべれない
と思った。

後ほど ご子息やお嬢さんと
話 したら

いろいろこうだったんだよ
っていうの聞いたら

他の人はわからないけど
僕は耐えられない。

だから
見せてくれなくてよかった。

逆に 一瞬 感情で
ふざけんな! とか思ったのは

ばかだな~ と思いますね。

通夜 葬儀 火葬

骨上げ 納骨

一切 やってないから。

やってないから

救われてることがある
っていうのを

まあ 亡くなって もう

1年たたないうちから
思ってました。

(ナレーター)お米は 産地によって
気候 水 土が違う。

もちろん 味も違う。

その個性豊かな銘柄米の特徴を

最大限に引き出し おいしく炊き上げる。

それが 「Wおどり炊き」の目指すごはん。

「Wおどり炊き」

(綾瀬)
パナソニック商品を買って
ぜひ 当ててほしい!

(福井県 研究者1)口に入れた時に
新米の甘みが こう広がってくる感じ。

(福井県 研究者2)
「おどり炊き」の方が 粒がしっかりしていて

「いちほまれ」らしく 炊けてる。

(宮城県 農林水産部 職員)
「だて正夢」の 新米の時は格段においしいです。

(宮城県 研究者)それが 一年中
そういう状態で食べられるっていうのは

夢のような話かなと。

(ナレーター)「Wおどり炊き」

(綾瀬)
パナソニック商品を買って
ぜひ 当ててほしい!

(為末)今年 いよいよ TOKYO がやってきます。

トレーニングを続ける選手たちに。

それを支える人たちに。

大会の準備を進める人たちに。

そして 僕たち一人ひとりに。

夢や理想が 現実になる時間は

もう すぐそこまで来ています。

そろそろ2曲目を。
帰りましょう。

まだ まだだって もう。
2曲目。

曲 曲 2曲目。
意外な人です 意外な人。

どなたをお選びに…。
aikoさん。

aikoさん。
aiko。 「月が溶ける」っていうね。

aikoさんは おつきあいがあるの?

おつきあいが 出来たんです。
出来た。

僕らの師匠の世代って
ほんとに個人芸なんで

落語 もともと
そういうもんなんですけど。

横につながって フェスティバル
みたいなこと やらなかったんです。

それの 下の世代で
なんかできないかな

落語 どんな… プレゼン
できないかなと思ったときに

これ 歌とだなと思ったんですよ。

で それをやったんです。
35周年の記念に「玉響」ってのを。

で 1点 落語を好いてくれてる
アーティストさんとやった中に

aikoさんもおいでいただいて。
で その人の楽曲から

僕が これって決めたのに合わせて
落語をやるんです。

それも 古典落語を。

この「月が溶ける」
っていうのは もう

いちばんほれ込んでたと
言ってもいい曲で。



ほう~。
もうね ショックなんですよ。

自分が憧れてた人って
みんな年上だったじゃないですか。

それが だんだんこう

亡くなっちゃったりなんか
するでしょ。

今度 年下の人たちなのに

まあ 自分の表現というか
稼業というか

そういうのに
こんなお若いのに この人たちは

何十年も ささげ続けてるんだ
なんていうのがね。

うんと年下の人にね
aikoさんでも そうですけど。

どうすりゃいいんだ
俺は みたいにね。

じゃあ これから落語家として

志そうとしていることは?

ひたむきにやる。
ははははは。

ほんとに?
俺に
いちばん足りない。

ひたむきに
落語で生きる。

おあとがよろしいようで。

ひたむきに。
ひたむきに。

ありがとうございました。

来週のゲストは 広末涼子さん。

あははは。


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