NHKスペシャル 感染はどこまで拡(ひろ)がるのか~緊急報告 新型ウイルス肺炎・SARSを超えるスピードで感染…


出典:『NHKスペシャル▽感染はどこまで拡(ひろ)がるのか~緊急報告 新型ウイルス肺炎』の番組情報(EPGから引用)


NHKスペシャル▽感染はどこまで拡(ひろ)がるのか~緊急報告 新型ウイルス肺炎[字]


SARSを超えるスピードで感染拡大を続ける新型コロナウイルス。日本でも警戒感が高まっている。WHO本部とも中継で結び、生放送で視聴者の疑問や不安にこたえていく。


詳細情報

番組内容

SARSを上回るスピードで感染拡大を続ける新型コロナウイルス。都市が封鎖された中国・武漢市はいまどのような状況におかれているのか。じょじょに感染者が増加している日本は、どのように未知のウイルスと向き合うべきなのか。世界の研究機関が解明を急ぐウイルスの毒性は果たしてどのようなものなのか。ジュネーブのWHO本部とも中継を結び、生放送で視聴者の疑問や不安にこたえていく。

出演者

【出演】東北大学大学院教授…押谷仁,WHOシニアアドバイザー…進藤奈邦子,【キャスター】虫明英樹,合原明子


『NHKスペシャル▽感染はどこまで拡(ひろ)がるのか~緊急報告 新型ウイルス肺炎』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

NHKスペシャル 感染はどこまで拡(ひろ)がるのか~緊急報告
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≫中国・武漢市で隔離生活を送る
男性が取材に応じました。

男性が電話しているのは

新型ウイルス肺炎で入院中の
父親です。

≫アジアの感染症を
コントロールするWHO

西太平洋地域事務局。

昼夜の別なく
対策を強いられています。

≫この日は、医療体制が
十分でない国々への

感染拡大を防ぐための
緊急会議が行われていました。

≫新型のコロナウイルスの存在が
明らかになって1か月。

今、未知のウイルスの正体が

少しずつ
明らかになろうとしています。

猛烈なスピードで拡散していく
ウイルス。

明確な症状がない段階でも

感染を拡大させる可能性が
浮かび上がってきました。

(女性の叫び声)

≫日本の国立感染症研究所は
ウイルスの培養に独自に成功。

多数の死者を出したSARSの
ウイルスと比較することで

その毒性の解明を急いでいます。

≫さらに、世界各国は

新型ウイルスのワクチンの開発を
急いでいます。

この製薬会社は
これまでに蓄積した

さまざまなウイルスの
遺伝子情報から

ワクチンを作り出す
新たな手法を確立しました。

≫未知のウイルスを
正しく冷静に恐れるためには

どうすればよいのか。

世界各地からの緊急報告です。

虫明≫中国の武漢に出現した
新型のコロナウイルスは

中国以外の27の国と地域に
広がり

グローバル感染ともいうべき
様相を呈しています。

合原≫WHOが
新型ウイルスの存在を認めたのは

ちょうど1か月前。

中国では
感染者は、3万7198人。

死者は、811人となり

2003年に流行した
新型肺炎SARSの死者を超え

収束の見通しは立っていません。

虫明≫私は、17年前

SARSの封じ込めの最前線を
世界各地で取材しました。

当時を振り返って、今回の
新型ウイルスについて思うのは

感染拡大のスピードが速いこと。

さらに明確な症状がない段階でも
感染を広げるおそれが指摘される

やっかいなウイルスだ
という点です。

患者に重い症状が現れれば

そこに新型ウイルスがいることが
はっきりと分かりますが

今回は、いわば
見えにくい感染症であるため

ウイルスの封じ込めが
より難しい事態となっています。

合原≫昨日から今日にかけても

クルーズ船での感染者が
増加したり

武漢で感染が疑われる
日本人の方が

亡くなったりという情報で

不安になっている方も
いらっしゃるかもしれません。

この番組では、新しいウイルスを
正しく冷静に恐れるために

これまでに分かっていることと
分かっていないことを

整理してお伝えします。

まずは、ウイルスが猛威を振るう
中国・武漢で

今、何が起きているのか
見ていきます。

≫武漢で働く中国人社員の
安否確認に追われる

杉山拓さんです。

ソニーなど
中国に進出した日本企業から

現地社員を育成する仕事を
請け負っています。

武漢の事務所で働く
中国人社員は、15人。

全員、自宅待機を
余儀なくされていますが

杉山さんは
一人一人と毎日連絡を取り

状況の把握に努めています。

≫杉山さんにとって
気がかりな社員がいます。

幹部の梁さんです。

先月父親が新型コロナウイルスに
感染して入院。

その父親と濃厚接触していた
梁さん自身も

38度を超える発熱が
あったといいます。

≫現状を知ってほしいという
梁さん。

2週間になるという
ホテル暮らしの映像を

送ってくれました。

≫体調は思わしくありませんが

病院での診察は
考えていないといいます。

武漢市内の病院は
どこも患者であふれています。

新しい病院も造られましたが
患者の急増に追いつかず

十分な医療を受けられる保証は
ないからです。

≫梁さんは、毎日欠かさず
自宅に戻っているといいます。

≫妻が作ってくれた食事を
受け取るためです。

≫この時も、家族と
会話を交わすことはありません。

玄関の外に置かれた食事を
持ち帰るだけです。

≫新型ウイルスの感染は
今や中国全土に広がり

感染者の数は
3万7000人を突破しました。

武漢以外の都市でも

外出制限などの措置が
打ち出されていますが

感染の拡大を止めるには
至っていません。

≫北京市内のマンションに暮らす
王敏さんの一家です。

市内の小中学校は休校。

王さんの会社も仕事はストップし
再開のめどは立っていません。

≫王さんには
自分たちの感染に加えて

心配なことがあります。

それは、ふるさとの
武漢で暮らす両親や兄弟です。

父親は
新型ウイルスに感染して入院。

付き添っていた兄も
感染が確認されました。

この日、王さんは
母親に連絡を取りました。

≫母親は
父親と濃厚接触をしたとして

今は、市内のホテルに
隔離されています。

≫なぜ、感染は
ここまで拡大したのか。

その背景には
新型ウイルスならではの

ある特性があることが
見えてきました。

新型ウイルスの
研究グループを率いる

香港大学の金冬雁教授です。

研究グループは
感染しても、症状が見られない

無症状感染者の存在を
世界で初めて報告しました。

≫無症状感染者は、1月5日

中国・深センの病院を訪れた
家族から発見されました。

年末年始に武漢を旅行で訪れた
60代の夫婦。

発熱や咳などの症状が見られ
感染が確認されました。

一緒にいた娘夫婦も感染し
発熱に加え

下痢や胸の痛みなどの症状が
出ていました。

ところが同じく感染が確認された
10歳の少年には

症状が全く見られなかったのです。

症状が見られない感染者が
気づかないまま

ウイルスを拡散するおそれが
あるのではないか。

この情報は、すぐに
中国当局に報告されましたが

当局がそのリスクを公にしたのは
10日以上たってからでした。

≫無症状の感染者が、ウイルスを
拡散させている可能性は

統計データの分析からも
指摘されています。

北海道大学の西浦博教授です。

中国などの患者の
追跡調査をもとに

分析を行っています。

≫WHOによれば

新型ウイルスの潜伏期間は
長くて、12.5日。

一方、感染ルートが
明らかになっている

52人を分析したところ

感染した人が
別の人にうつすまでの日数は

平均で3.4日でした。

症状に気付かないうちに

別の人に感染を
広げている可能性が

見えてきたというのです。

合原≫スタジオには感染症の
専門家で

WHOでSARSの
封じ込めの指揮を執りました

東北大学大学院教授の
押谷仁さんをお迎えしています。

虫明≫症状が見られない
感染者が

気付かぬうちに
周囲にウイルスを広げ

感染を拡大しているという
指摘がありましたが

今回の新型ウイルス肺炎について
どう見ていますか?

押谷≫まだ我々が

理解できていないことも
たくさんありますが

この1か月ちょっとの間に
分かってきたこともかなりあって

まず原因となっているウイルスは
ウイルス学的には

SARSを起こした

SARSコロナウイルスに
よく似たウイルスですが

それはSARSと
同じ感染性とか

病原性を持つウイルスを
意味しているわけではなくて

実際にSARSとはかなり違う

かなり難しい

実際にこれを
コントロールする

封じ込めを目指すと

これを封じ込めるのは非常に
難しいと

分かってきています。

SARSの場合は

ほとんどの感染者が
重症化して

ほとんどの感染者を
見つけることができたんですね。

そのためにすべての
感染連鎖を

見つけ出して
それを1つ1つ潰していく。

それによって
封じ込めができたんですけど

このウイルスに関しては

感染連鎖が見えないところで
進んでいると。

武漢でも最初のときに

恐らくSARSに準じた対策は
したと思うんですよね。

だけれども、SARSと
同じような対策をして

見えているところは
たぶん非常に簡単に

コントロールできるように
見えたと思います

その裏で、非常に多くの
感染連鎖が続いていたと。

それによって

武漢では、今のような状況に
なってしまったと。

恐らく、私がやっていても
同じような失敗をしたと思います。

合原≫中国では武漢を中心に

連日、亡くなる方
増え続けています。

その理由改めて
どうご覧になっていますか?

押谷≫いろいろ武漢の
状況というのは

YouTubeで
流れていますが

私はあれが武漢の病院の
すべてだとは思いません。

武漢は非常に近代的な都市ですし

私も2年くらい前に
行ったことがありますが

恐らく日本と変わらないような
医療水準の病院は

たくさんあるんです。

今、いろんな
科学雑誌に出てきている

データを見ましても

相当のレベルの医療を感染者に
提供している病院はあるんですね。

そういう病院でも
患者を救命できないような

そういう例が
あるということなので

武漢で医療水準が低いから
こういうことが起きているのでは

決してないと

そこは侮っては
いけないと思います。

ただ、武漢で起きていることから
我々が学ばないといけないことは

ああいう医療現場が
混乱を起こしてはいけない。

そういうことを
起こさないためには

どうしたらいいか

考えていかないといけないと
思います。

合原≫武漢ではグローバル化を

象徴するように封鎖が
行われるまでに500万人が

中国各地とか世界に
移動したとされています。

このグローバル化と
今回の感染拡大

どのように関係して
ご覧になっていますか?

押谷≫今回のここまでの
対応を見ると

中国だけではなくて日本を含めて

世界が、この感染症の
このウイルスの

感染拡大に
全くついていけていないと

恐らく、武漢を
閉鎖したということは

非常に中国が
ああいう決断をしたというのは

非常に有用なことだったと
思いますが

やはり遅すぎたと。

それ以外の国の対策も
ついていけていない

という感じなので。

合原≫グローバル化
ということでいうと

SARSのころとは違いますか。

押谷≫人の移動が全く違います。

SARSは

広東省の広州の近くから
始まったと考えられています。

感染者が、そのころは
ちょうど中国本土と

香港に人の行き来が
多くなってきた時期なので

香港を経由して
世界に広がったんですが

今は中国から
世界中に多くの飛行機が

飛んでいて多くの人が
移動してしまうと。

そういう中でこういうウイルスが
拡散するリスクは

格段に高くなっていて

そのスピードに我々は
全然ついていけていない

というのが今までのところです。

合原≫遠い国で感染した
ものであっても

遠い国のことではないと
意識を持たないといけないと。

虫明≫ジュネーブのWHOで

感染症危機管理
シニアアドバイザーの

進藤奈邦子さんと
中継がつながっています。

進藤さんお忙しいところ
ありがとうございます。

今回の新型コロナウイルス

今、武漢を中心に
感染が広がっていますが

先月31日の
緊急事態宣言のあと

WHOは

どんな対策を
とっているんでしょうか?

進藤≫WHOの方で
特に強化しているのは

保険システムが弱くて

アウトブレイクへの準備対応が
十分ではない国への支援です。

例えば、診断キットを送ったり
感染病防護装備ですね。

マスクや手袋
それから、ガウンなど。

あるいはゴーグルなどといった
感染防御装備を

送付することを優先しています。

虫明≫進藤さん
今回の新型ウイルス、今は

中国以外の27の国と地域に
感染が広がっていますが

今後の感染拡大については
どんな見通しを持っていますか?

進藤≫中国で武漢を
囲い込んでいただいたことで

一時的に海外への
患者さんの発生は

激減しました。

ところが、この成果は

たぶん2月末ぐらいまで
持ちこたえるのが精いっぱいで

今後、武漢以外あるいは
湖北省以外での省での

感染の拡大が大きな鍵に
なってくると思いますので

今後2~3週間、非常に
予断を許さない状況だと思います。

ここから先
どうなるかは

その状況によると思います。

虫明≫進藤さんには
後ほど再び伺います。

合原≫次に日本について
見ていきます。

国内で感染が確認された人は
クルーズ船の感染者70人を含め

現在96人に上っています。

医療現場では
見えにくい感染症ゆえの

対策の難しさが
浮かび上がっています。

≫日本国内では
チャーター機で帰国した人や

クルーズ船の乗客など
次々と感染が確認されています。

このうち
症状が見られない人からの感染が

国内で最初に疑われたのは

奈良県のバス運転手の
ケースでした。

60代のバス運転手の男性は

先月、武漢から来た団体ツアーを
担当した際

感染したとみられています。

このとき、ツアー客の中に

発熱や、せきなどの症状が
見られる人は

いなかったといいます。

運転手の男性は
ツアー中に

悪寒やせきの症状が出たため
医療機関を受診。

≫今日は、どうされました?

≫せきが出て…
寒気もするんですよ。

≫しかし、このとき

新型コロナウイルスの検査は
行われませんでした。

運転手の男性が
最初に医療機関を受診したのが

先月17日。

感染が確認されたのは
その11日後の28日。

ここまでの期間を要したのは

感染ルートが
想定外のものだったからです。

≫厚生労働省は、当初

ウイルス検査を行う条件の
ひとつとして

「発熱や肺炎などの症状がある
武漢の人と接触したこと」

としていました。

運転手の男性の場合
接触した武漢からのツアー客に

明らかな症状が
見られなかったため

検査の対象外となりました。

その後、男性の症状が
悪化したことで

医師が検査を行うことを強く主張。

ようやく感染が分かったのです。

≫これを受けて
厚生労働省は検査対象を拡大。

「発熱や肺炎などの症状がある
武漢の人と接触したこと」

としていた条件のひとつを

「症状の有無に関わらず

武漢を含む湖北省の人と
接触したこと」に変更したのです。

しかし、現場の医師からは

まだ十分ではないという声も
上がっています。

この医師は

中国から帰国したばかりの
40代の患者を診察しました。

37度8分の発熱と
せきなどを訴えていたため

医師は保健所に電話し
検査をしてほしいと伝えました。

しかし、渡航先が湖北省ではなく
隣の重慶だったため

検査の対象外と告げられました。

≫検査の対象は
どこまで広げられるのか。

国は今、急ピッチで
検査体制の整備を進めています。

≫当初は
東京の国立感染症研究所でしか

検査できませんでしたが

各地の衛生研究所に試薬を配布。

千葉県にある、この研究所では

1週間ほど前からウイルス検査が
できるようになりました。

しかし1回の検査にかかる時間は
4時間半。

対応できる検査の数には
限りがあるといいます。

合原≫厚生労働省への
取材によりますと

できるだけ
感染の拡大を抑えるため

さらに検査対象を広げることも
検討しています。

ただ、検査機関の
体制の問題もあり

湖北省以外のどこまで
対象地域を広げるのか

また、軽症の人まで
すべて対象者とするのか

非常に悩ましい問題だと
しています。

一方で、これまでの
水際対策については

すべてを食い止めることは
難しいものの

感染の広がりをなるべく抑えて
この間に

医療体制を整備することが
重要だとしています。

虫明≫押谷さんは日本の今の
新型コロナウイルスへの対策

どんなふうに見ていますか?

押谷≫これまでの対応が

間違っていたということでは
ないと思いますが

このウイルスは
非常に見えにくいと。

どんなサーベイランスをしても

全容をつかむことは
非常に難しいと。

その最大の理由は、軽症の人
もしかすると全く症状がなくて

ウイルスを
排出している人がいると。

それが、感染症の流行の
拡大の程度を見極めるのに

非常に難しいことだと思います。

無症状の人たち

潜伏期間のある人が
感染性があるのかというのを

非常に議論されていますが

公衆衛生学的には
それを科学的に証明するのは

それほど重要ではなくて実際に
接触した人が

誰から感染したかということを
きちんと言えるのが大事です。

2014年に
エイズの流行のときに

リベリアに行っていたんですが

エボラの場合は

どこから、誰から感染したか
分かっている。

だから、感染の連鎖を

追っていくことが
できるんですけど。

先ほどバスの運転手も

誰から感染したのは
分かっていませんよね。

非常に重要で、そうすると
最初は渡航者から始まりますが

渡航者から接触者に感染して

そこから、さらに
感染が進んでしまうと

この人は渡航者でも
接触者でもないんですよ。

そうすると
サーベイランスの網から

完全に
漏れてしまうことになるので

そういう軽い症状の人とか

症状のない人から
感染が進んでしまうと

その先は、中国という
キーワードでも

全く見つかってこなくなるので

今、我々が
心配しないといけないことは

そういうことが

日本の地域で起こっていないか
ということなんですね。

それは中国全土を対象に

サーベイランスを
広げても全く

見えてこないことなので
その段階ではないと思います。

合原≫新型ウイルス肺炎
というのは見えにくい中で、日々

爆発的に増えていることもあり

インターネット上にも
さまざまな声が拡散をしています。

それが更なる不安や
混乱の要因になっているのも

特徴です。

こちらはストリームグラフという
ツイッターの分析システムです。

この1か月
コロナウイルスに関連して

SNSにつぶやかれた
膨大な言葉を

可視化しました。

横軸が、日付です。

山が大きいほどつぶやかれた数が
多いことを示しています。

詳しく見てみますと

この中には間違った情報も
含まれていました。

例えば、こちら。
「逃げた」という言葉。

これは、感染の可能性が
高い観光客が

空港から逃げたという
デマ情報についてです。

そして、もう1つ
27日に拡散しました。

「生物兵器」という言葉。

今回のウイルスが生物兵器という
デマ情報なんです。

こうした状況をWHOは

不確かな情報が大量に拡散をする
インフォデミックだと

警告しています。

押谷さんこうした事態というのは
SNSが発達した

今の時代だからこそ
というものでも

あると思うんですけど
何に注意すべきですか?

押谷≫どうしても
みんなセンセーショナルな情報に

飛びついていくということが
あるんです。

政府も、きちんと説明しないと

今、我々が持っているツールでは
感染の拡大を抑えるのは

非常に困難になっているし

広がっているのが
見えていないところで

拡がっている可能性があるので

そういう1つ1つのことを
どういう理由で

そういうことになっているか

政府が説明して
国民に理解してもある。

そういうことによってデマ情報が
流れないことに

つながっていくと思います。

虫明≫こうした状況の中で
大切なのは

新型ウイルスについて
正しく知ろうとすることです。

今回の新型ウイルスの致死率は
中国でおよそ2.1%ですが

詳しく見ると武漢ではおよそ4%。

それ以外ではおよそ0.8%と
内実は大きく異なります。

これまでに国内で確認された
人たちの容体からは

ウイルスの、どのような特徴が
見えてくるのでしょうか。

≫東京都新宿区にある
国立国際医療研究センターです。

武漢からチャーター機で帰国した
ほぼ全員を

検査のために受け入れました。

≫口開けてください。
はい、声を出して。

≫あー。

≫のどの奥の粘膜を採取し

ウイルスに感染しているかどうか
分析しました。

その結果、陽性だったのは
764人中10人。

感染が確認された人は

いずれも60歳未満で
持病もありませんでした。

患者の治療を行っている医師
忽那賢志さんです。

症状は、想像していたより
ずっと軽かったといいます。

≫忽那さんの診察から

多くの患者がたどる経過が
詳しく分かってきました。

新型コロナウイルスは
上気道から肺にかけ増殖。

最初に現れる症状は

鼻水や、のどの炎症
体のだるさなど。

その後、発熱。

症状は比較的軽いものの
1週間以上続きます。

一部の人では
肺炎が見られました。

これは、実際の患者の
肺のCT画像です。

炎症を示す白い影が見られます。

≫武漢の重症化した患者の肺と
比べると

白い影は、かなり薄く
軽症なのが分かります。

肺炎だと気付かないほど
症状が軽い人もいました。

≫武漢で患者が

日本より重症化している理由の
1つとされるのが

年齢と健康状態の違いです。

中国の保健当局の発表によれば

新型コロナウイルスによる
死者の80%は、60歳以上。

持病の有無を調べると
75%の人が

糖尿病や高血圧などを
抱えていたことが分かりました。

さらに武漢では、患者の急増に
医療態勢が追いつかず

十分な治療を行えていないことも

重症化の原因の1つだと
考えられています。

≫感染した際、重症化のリスクが
高いとされる高齢者。

介護施設では
対策が急がれています。

116人が暮らす、この施設。

平均年齢は80歳を超え
多くは持病がある人たちです。

接する職員は、手洗いを徹底。

アルコールによる消毒も
頻繁に行います。

有効とされる対策は
すべて行うようにしています。

さらに職員とその家族について
海外への渡航歴を調査。

≫中国に渡航した職員には

2週間、自宅待機して
もらうことにしました。

≫今後
新型コロナウイルスの感染が

日本で拡大する
可能性はあるのか。

中国などの患者の追跡調査から

感染拡大のスピードを試算した
西浦教授。

日本における今後の患者数の
シミュレーションを行っています。

≫現在、日本では

患者の感染ルートが
追跡できている状態です。

しかし、感染ルートが
把握できない患者が出始めた場合

感染が劇的に広がる可能性を
指摘しています。

3週間で、軽い症状の人まで
含めると

患者の数は、およそ300倍。

その後、3か月程度
増え続けると試算しています。

しかし、初期の段階で
マスクや手洗い

出社制限などを徹底して

感染のスピードを半分以下に
抑えることができれば

ピークを遅らせ

さらにピーク時の患者数を
3分の1にできる

可能性があります。

そうすれば、現在の医療体制でも

十分に対応できるだろうと
西浦さんは考えています。

虫明≫国内の感染者の症状は
比較的軽症で

必要以上に深刻に捉えなくてよい

という指摘も
ありましたけど、押谷さん

どんなふうに

ご覧になっていますか?

押谷≫私はちょっと
違うんじゃないかと思っています。

実際に軽症者が多い

症状が出ないような
軽い症状の人が

多いのは事実だと思います。

ただし、一部に確実に
重症化する人がいて

重症化している人の病態を見ると

本当にSARSと全く同じような
病態なので

日本でも
これから感染者が増えてくると

当然、重症化して

一部は亡くなる人も出てくると
予想されるので、決して

侮ってはいけない感染症だと
私は思っています。

どうしても数が増えていくと

重症化して亡くなる人が
出てくる可能性がありますし

今、我々が考えないと
いけないことは、いかにして

そういう亡くなる人たちの数を
減らしていくのか。

救える命を
どうやったら救えるのか。

今、感染の連鎖が
見えていないですが

突然見える可能性があります。

すでに進んでいて

それが突然見える
可能性があるので

そのときに医療現場が混乱して
救える命を救えなくなると

そういうことを
起こさないためには

どうしたらいいのか。

仮に、致死率が低いといっても
亡くなった人にとっては

この病気の致死率は0.1%だと
いっても

なんのなぐさめにもならないので

WHOの事務局長が
緊急事態宣言したときに

死者の数が
増えていくことに対して

これは1人1人の人なんだと。

数ではないと。

我々も数ではなくて

毎日、武漢を中心に多くの人が
亡くなっていく

これを数として捉えるのでなくて

実際に多くの人が
亡くなっている事実を直視して

日本でも
感染が拡大していくと

亡くなる人が怒るということは
想定外の事実ではなくて

十分に想定できるので

そのための対策をすることが
必要だと思います。

合原≫一般の人は
どういった対策をとっていけば

いいのかというのを
ご紹介します。

WHOが推奨している
予防法ですが

一般的な感染症対策と同様
手を洗うこと

そして、せきエチケットです。

具体的には
せっけんと流水で

頻繁に手洗いをするか

アルコール消毒薬で
手を拭くこと

せきエチケットの徹底。

せきや、くしゃみのときに
口を覆うということで

その際には

ティッシュや、ひじを使って
抑えることが重要です。

虫明≫いまだ、その姿が
捉え切れていない

新型コロナウイルスですが
世界の科学者は

ワクチンの開発など
ウイルスと闘うための

模索を続けています。

≫アメリカの製薬会社
イノビオ社です。

新型コロナウイルスのワクチンを
世界に先駆けて、開発しています。

≫これまでは

ワクチンを人に投与する試験を
開始するまで

少なくとも
1年以上かかっていました。

今、この会社は

4か月程度で、試験を
開始することを目指しています。

≫従来は
ウイルスの実物を入手し

その毒性を弱めたり
なくしたりすることなどに

長い時間がかかっていました。

今回、この会社では

さまざまなウイルスの
遺伝子情報から

ワクチンを作り出す
最新の手法を試みています。

≫治療方法の開発にも

これまでに蓄積された
医療データが活用されています。

先月、中国科学院は
既存の薬のデータベースの中から

新型ウイルスに効果が期待される
30種類の成分を発表しました。

各国からも
既存の薬を投与したあと

症状が改善するケースが
報告されています。

その1つ、タイの
国立ラチャウィティ病院です。

この病院では、先月から

新型肺炎の患者に
治療を行ってきました。

入院患者の1人は
肺炎の症状が悪化し

起き上がることができないほど
深刻な状態でした。

≫医師らは、過去の研究で

SARSなどへの効果が
報告されていた

エイズの発症を抑える薬と

インフルエンザ治療薬を
組み合わせて投与しました。

≫世界中の研究機関で進む
新型ウイルスの対策。

その一方で
突如現れたこのウイルスには

まだ多くの謎が残されています。

新たな死者の情報が
日々更新される

中国当局のウェブサイト。

死者の大部分は

高齢者、もしくは糖尿病などの
持病があることが分かっています。

しかし、死者が増えるにつれ

60歳以下で
健康な成人の死亡例も

報告されるようになってきました。

ウイルス学者の一戸猛志さんは
サイトカインストームという

現象が関係している可能性を
危惧しています。

免疫細胞から出る
黄色く示された物質。

これが、サイトカインです。

ウイルスに感染した細胞。

それを攻撃して除去するのが

このサイトカインの
本来の役割です。

ところが
未知のウイルスに感染した場合。

免疫細胞が暴走し
大量のサイトカインを放出

正常な細胞まで
攻撃してしまうことがあります。

これがサイトカインストームです。

≫一戸さんが注目しているのは

同じコロナウイルスの
一種によって

引き起こされた、SARS。

サイトカインストームが起きて
健康で若い人たちも死亡しました。

新型ウイルスと
SARSウイルスの

アミノ酸の配列を比較する方法で

サイトカインストームのリスクを
突き止めようとしています。

≫アミノ酸配列の一致率は72%。

SARSとよく似た性質を持つ
おそれがあることが

分かりました。

合原≫サイトカインストームに
関しては

一般的に発生頻度は
高くないという研究報告も

あります。

ただ、SARSなどでは
起きているため

今回も注意深く
見ていく必要があると

専門家は指摘しています。

虫明≫再びWHOの

進藤奈邦子さんに
伺います。

患者の増加が進んでいますが

WHOとして
収束の見通しについては

どんなふうに
見ていらっしゃいますか。

進藤≫WHOのほうでは
現在、このウイルスの

根絶を目指した囲い込み対応を
しているんですけど

緊急課題としては
中国国内はもとより

中国以外の患者発生国から
詳細な情報を集めることが

非常に大切だと考えています。

特に、今回の日本での
クルーズ船での

集団発生ですね。

この詳細な調査結果。

これは今後の対応戦略にとって
大変重要なヒントになると

考えていますので
期待しております。

虫明≫進藤さん
ありがとうございます。

押谷さん、未知のウイルスとの
闘いを

私たちは、どのように
していくべきなんでしょうか?

押谷≫このウイルスとの
最初の闘いは

グローバル化して、これだけ
人の動きがある中で

急速に広がっていく
ウイルスに対して

全く人類は
太刀打ちできなかったと。

ただ科学の力を使って

我々は急速にウイルスと
闘うすべをつけていくと思います。

日本は世界に誇れるような
医療体制がありますので

このウイルスに
十分対応できると思いますが

かなり厳しい局面があることも
一方で考えないといけない。

同時に、日本よりも

医療体制が脆弱な国がたくさん
ありますので

こういう国に対して、日本は
どういうサポートができるのか

そういうことも今、同時に
考えていかないと思います。

虫明≫中国からの教訓を
学ぶことも重要ですね。


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