ハートネットTV・選 子どものSOSの“声”(1)「大人が聴き逃さないために」日々変わる子どものSOSを逃さない…


出典:『ハートネットTV・選 子どものSOSの“声”(1)「大人が聴き逃さないために」』の番組情報(EPGから引用)


ハートネットTV・選 子どものSOSの“声”(1)「大人が聴き逃さないために」[字]


シリーズ子どものSOSの声。第一週は、虐待などで児童相談所に保護された経験のある若者の声に耳を傾け、時にくみ取るのが難しい子どもの声をどうすくい取るか考える。


詳細情報

番組内容

子どもが発したSOSをどうすくい取れるのかを考える、シリーズ「子どものSOSの“声”」。第一週は、虐待などで児童相談所に保護された子どもたちがそれまでの過程でどんな声を発したのか、当事者の声に耳を傾ける。さらに、子どもの意見を聞く仕組みが十分に保障されていないと指摘される日本で、子どもの声を聴く人を増やそうと模索する児童相談所を取材。日々変わる子どものSOSを逃さないための仕組みも紹介する。

出演者

【ゲスト】社会的養護の当事者団体副代表…中村みどり,明星大学常勤教授…川松亮,【語り】河野多紀,【キャスター】中野淳


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ハートネットTV・選 子どものSOSの“声”(1)「大人が聴き
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  12. 対応
  13. ケース
  14. 父親
  15. 連絡
  16. ケースワーカー
  17. 家庭
  18. 環境
  19. 気持
  20. 現状


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子どもの頃 父親から虐待を受けた女性。

大人に助けを求めましたが
聴いてもらえませんでした。

今年1月 千葉県野田市では

小学4年生の女の子が虐待を受けた末
亡くなりました。

SOSは出ていたのに
助けられなかった…。

その事実は
社会に大きな衝撃を与えました。

子どもの人権状況を審査する
国連の委員会は

日本では 「子どもの意見が
十分に尊重されていない」と

指摘しています。

気持ちが揺れ動いたり

本当のことを言いだせないこともある
子どもを

どう守ればよいのか。

子どもが安心して声を上げられて

それに対して
しっかりと大人が向き合っていく。

そうした環境を作っていくための模索が
NPOや行政などで続いています。

今日からは 2週にわたって
子どもの声を聞き

権利を守っていくために必要なことを
考えます。

こんばんは。 「ハートネットTV」です。

政府は 今年3月 児童虐待防止法の
改正案を国会に提出しました。

そこで掲げられたのが こちら
子どもの権利擁護です。

では 日本では 現在 子どもを守る体制は
どうなっているんでしょうか。

子どもへの虐待など
近隣の人や学校が発見した場合

市区町村や児童相談所へ連絡します。

親や子どもも
自ら連絡する場合があります。

児童相談所は
家庭での養育が困難と判断しますと

子どもを親から引き離し 一時保護します。

この期間は
原則2か月とされていまして

問題が解消されない場合は
児童養護施設や

里親・特別養子縁組という形での養育を
決定します。

こうして見てみますと この最初の段階で
SOSを発する子どもがいた場合

地域や学校 市区町村 そして児相と
さまざまな場所に

それをくみ取るべき大人がいることが
分かります。

にもかかわらず
なぜ 声が届かないケースが

後を絶たないんでしょうか。

まずは
児童相談所につながった経験を基に

当事者活動する若者たちの声から
考えます。

当事者の声を集め
社会に発信する活動をしている若者たち。

自身の経験から
SOSを大人に届けることの難しさを

実感しています。

ブローハンさんです。

義理の父親から
激しい暴力を受けていました。

恐怖で 助けを求めること自体
できなかったといいます。

万里さん。

母子家庭で 貧しい生活の中
諦めることが当たり前でした。

愛夢さんは
周りの大人にSOSは発していましたが

それをきちんと受け止めてもらえなかった
といいます。

そう。

15歳で児童相談所に保護された愛夢さん。

「家に戻るぐらいなら死ぬ」と
必死で訴えます。

そこで初めて しつけではなく
虐待だと認識されたのです。

その後
里親のもとで育てられることになり

虐待から逃れました。

しかし この時の大人への不信感は
消えないといいます。

児童相談所に
40回以上 相談したにもかかわらず

声をくんでもらえなかった人もいます。

弥生さん。 4歳の頃から
父親の理不尽な虐待を受けていました。

家庭内で助けを求めても
改善されない環境。

13歳の時 初めて 児童相談所の職員に
SOSを出し

面談の場が設けられました。 しかし…。

「親からバカと呼ばれ つらい」
という訴えへの

大人たちからの返答です。

「親にそんなこと思う人いないの。
愛情なの」。

「僕にも娘がいるけど
親っていうのはね」。

学校 児童相談所 警察。

相談した どの大人にも 弥生さんの声が

きちんと受け止められることは
ありませんでした。

児童相談所とは
13歳から15歳までの2年間で

47回にわたり 電話相談や
親も含めた面談を行いました。

しかし その場も

本当の気持ちを出せるような環境では
なかったといいます。

15歳。 父親の暴力で大けがを負い
一時保護されました。

その時も 今後 どこで過ごしたいか
希望を言える状況ではありませんでした。

学校へも通えず 安全な自分の居場所が
どこなのかも分からず

不安でいっぱいになった弥生さん。

1週間後 自ら「帰りたい」と申し出ました。

自宅に帰る時の
児童相談所の職員と父親との会話です。

結局 暴力を認めない父親のいる家に
帰ることになってしまったのです。

ご覧頂いた女性は
今は 民間の支援につながっていて

自立の道を模索しているということです。

中村さん。 中村さんは 児童養護施設で
育った経験がありますけれども

まずですね 子どもは
そもそも 声を発することが難しい

SOSを出すことは難しいという声が
ありましたけれども

これ どうしてなんでしょうか?

私も 児童養護施設で生活している時に

なかなか 大人を信用できず
自分の親のこととか

特に マイナスな 親の情報とか
伝えたくなかったりとか

相談しにくかったなっていうのも
あります。

やはり 子どもたちは 一度相談しても

聞いてもらえなかったっていう
経験をすると

次に相談しようっていう思いには

なかなか ならないんじゃないかな
っていうのも感じますし

すごく揺れ動く… 親に会いたいけど
会いたくないとか

つらい思いをしているとかっていう

揺れ動く気持ちがあるんだ
っていうことを

大人が受け止めることが必要なんじゃ
ないかなというふうに思います。

揺れ動く気持ちなんだっていうのを前提に
まず話を聞くということですね。

子どもが安心して話せるような環境を
作っていく必要が

あるんじゃないかなと思います。

川松さんは 児童相談所での勤務経験が
ありますけれども

VTRのケース
どうご覧になりましたか?

お子さんが 十分 気持ちをくみ取って
もらえなかったっていうことについては

申し訳ない気がするんですけれども

当時 どういう事情であったかは
分からないですけれども

今 児童相談所は
お子さんを守るっていうことを

自らの使命というふうに考えてですね
お子さんの話を丁寧に聞く

言えないでいることを探る
お子さんの発言の裏にあることを探る

そして そのことをもって
保護者と対峙するということを

大切にしながら取り組んでいる
というふうに考えています。

そうした中で 近隣や学校など
私たち大人は

どう対応すべきだというふうに
考えますか?

いろいろと気になるお子さんって
地域でいらっしゃる

学校でもいらっしゃると
思うんですけども

やっぱり そういうお子さんたちに
気付く目を まず持ってですね

そして 心配なことがあったら
市区町村であるとか

児童相談所の相談機関に
連絡をして頂くっていうことが

支援のスタートになるので
是非して頂きたいと思うんですけども。

連絡したら
分かってしまうんじゃないかとか

虐待かどうか分からないから不安だとか
思われる方も多いんですけれども

判断するのは専門の児童相談所ですし

誰が連絡したかは秘匿することに
法律で決まってますので

安心して連絡をして頂きたいな
というふうに思います。

そして VTRの中で
子どもが苦しいと訴えても

それは しつけだよというふうに

すり替えられてしまうような声も
ありましたけれども

この現状については どう思いますか?

しつけと虐待について
基本的な考え方としては

親が しつけだ 子どものためだ
よかれと思って やっていたとしても

それが
子どもにとって つらいことであったり

子どもにとって 害のあることであれば

それは不適切な行為っていうふうに
考えていますので

しつけかどうかではなくて
子どもの立場から

子どもにとって どうかっていう目で見る
必要があると思います。

川松さん
そうした中で SOSを発したとしても

そこから なかなか声をくみ取って
もらえないという現状もありました。

そもそも 子どもの声を聞くという
仕組みは 今 どうなっているんですか?

児童相談所は
援助方針を決定する上では

必ず 子どもの意向を踏まえる
っていうふうになっていますので

原則になっていますので
きちんと丁寧に聞き取るということは

必要ですけれども お子さんは なかなか
相談してもいいと思えなかったり

言いにくかったりしているので
身近な大人が気付いてあげることが

必要ですけれども。
そのほかにも 市町村で

相談する窓口を整備しているところも
ありますので

そういう情報を
もっと 子どもさんに伝えていって

相談していいんだよっていうことを
伝えていくことが必要だなって思います。

もっと周知が必要だということですね。

番組には こんな声も寄せられています。
東京都の20代の方です。

こんな声が寄せられたんですね。

こうした現状の中で 子どもの声を聞く
キーパーソンとなるのが

こちら 児童相談所にいる児童福祉司
ケースワーカーです。

この担っている役割というのは
幅広くてですね

家庭でSOSを発した子ども
そして 親への対応は もちろんのこと

児童養護施設や
里親に移った子どもに対しても

支援を続けます。

支援が多岐にわたる中で
こんなデータもあるんです。

この20年で 全国の児童相談所が対応した
児童虐待の相談件数というのは

ここ20年で
およそ20倍に増加しているんです。

年々 ケースワーカーの負担が
大きくなっているんですね。

こうした中で 子どものSOSを
聴き逃さないための体制作りを

模索している児童相談所を取材しました。

大分県にある児童相談所です。

特に 虐待などのシビアな相談は
年々増加。

そうした電話だけでは解決できない問題に
継続して対応するのが

ケースワーカーです。

ここでは 25人が勤務。

一人一人が抱えるケースは多く
負担の大きさが懸念されています。

新人の鈴木さん。 去年 異動してきました。

非行問題を抱えた子どもや

養育困難な家庭の支援などを
担当しています。

この日は
担当する家庭の訪問に出かけます。

子どもと面談する際は
児童心理司が同行します。

子どもの心の底にあるSOSを
逃さないよう

専門的な見地からの心理状況を
読み取ります。

異動もあり 経験にばらつきがある
ケースワーカーにとって

心強い存在です。

1時間半 丁寧に親子の様子を聞き取った
鈴木さんは

児童相談所に戻りました。

面談結果をまとめ
今後の対応を検討します。

業務に追われる中
その責任の重さ 難しさを

日々感じています。

ここでは 若手を支えるため
個別のケースについて

必ず 5年以上の経験がある指導員がつく
体制を整えています。

この日 相談したのは
児童養護施設で生活する

17歳の男の子の進路について。

本人は 大学に進学したい
そして 関東に出たいと希望しています。

しかし 家庭の経済状況から
金銭的な援助が難しく

両親は
地元での就職を第一に望んでいます。

進学の希望をかなえつつ

関東に出たいという思いも
尊重するためには…。

一つ一つ 丁寧に
選択肢を提示していきます。

一方 児童相談所外の
専門職との連携によって

負担を減らす取り組みもあります。

里親のもとで暮らす子どもたちの
近況連絡会。

集まっているのは 児童相談所の職員と…

児童養護施設や乳児院にいる
児童養護の専門家です。

ケースワーカーは 施設や里親のもとで
暮らす子どもの支援も担っていますが

その声をくまなく聞き取るには
限界があります。

そこで 里親支援ソーシャルワーカーが
近隣の里親家庭に訪問。

里親だけでは解決できない
子どものSOSをくみ取り

協力して対応する体制が作られています。

ここでは
週に1度 連絡会を開いています。

全国的に見ても 密な連携で

子どもの変化に
素早く対応できるようにしているのです。

このような現状に対して 政府は
児童虐待の防止対策の一つとして

児童福祉司を
2, 000人 増やすとしています。

川松さん こうした支援体制
改善していくために

これから 何が大切になってくると
思いますか?

児童相談所 人手が足りなくて
1人が たくさんのケースを抱えていて

一つ一つのケースに
丁寧に寄り添って支援することが

難しい現状ですので
人が増えるっていうことは

大歓迎なんですけれども
新しい人が たくさん入ってこられて

その方たちを養成するっていうことが
とても大きな課題になります。

研修だけではなくて

異動することで 経験年数が蓄積しない
という課題もありますので

できれば 異動周期を長くして

そして バランスのよい年齢構成の職場で
伝えていきながら

採用 養成 研修をですね

仕組みをきちんと整えていくことが
必要かなっていうふうに思います。

異動の期間を変えていけば
もっとベテランも育って…。

異動周期が もっと長くなっていく必要が
あると思います。

中村さん 大分の児相では
里親支援ソーシャルワーカーと

密に連携して 負担を軽減するという
取り組みもありましたけれども

里親も支援活動してますけれども
どう ご覧になりましたか?

そうですね 今 私も 里親さんを支援する
という仕事をさせて頂いていますが

国は 今後 里親家庭を もっと増やそう
というふうな動きがありまして

そうなると やはり 支援の充実というのが
とても大事になってくると思っています。

今の大分の取り組みですと
児童養護施設という 養護の専門家が

里親ソーシャルワーカーとして
関わるということでは

里親さんにとっても
子どものいろんなことを

施設の職員さんに聞けるっていうのは

とても心強いのではないかな
というふうに思いました。

そして 川松さん このほかにもですね

地域の人たちと一緒に
支援のあり方を考える

ファミリーグループ・カンファレンス
という取り組みも

今 一部の地域で行われていますけれども
これについては どう考えていますか?

親子に関わる さまざまな関係者
保健師さん 保育士さん

学校の先生 民政員さんなどがですね
みんなで手を携えて共同して

支援していくネットワークでの支援が
大変大切なんですけれども

その中で 親子が その中に入って

自分たちのことは
自分たちで決めていくっていう

子どもの意見も聞くっていう
取り組みとして

ファミリーグループ・カンファレンスも

より取り組まれるといいな
っていうふうに思います。

もっと普及… これからしていくことを
期待されているということですね。

中村さん 子どもの声を聞くということを
今日 考えてきましたけれども

これ 私たち一人一人にも
できることがあると思うんですが

何が大切になってくるというふうに
思いますか?

そうですね 子どもたちは
地域の中で生活してますので

必ず 誰か一人との… 大人とは
つながっていると思うんですね。

なので その大人一人一人が

子どもたちの声を聞くという姿勢を
持つのが

大切かなというふうに思っています。

子どもたちが 今 何か困ってるんじゃ
ないかっていうふうに思える

見方を変えるというところで

よりSOSをキャッチしやすくなるのでは
ないかなというふうに思っています。

もしかしたら
何か困っているかもしれない。

そこまで想像を持つと。 なるほど。

それは 子どもにとっては
どんな影響がありますか?

子どもたちも 見守ってもらえる
っていうふうな感覚を

持っているだろうし
やはり 一度でも相談した経験

相談を聞いてもらえたっていう経験が

子どもたちの次に つながっていくのでは
ないかなというふうに思っています。

川松さんは 子どもの声を聞く上で

一番大切なことは何だというふうに
考えますか?

周りの大人が 子どもが安心して
話せる環境を作る

話してもいいんだよって
思ってもらえるように

聴くってことが大事だと
思うんですけれども。

耳偏の「聴く」っていう
字の中には

「目」と「耳」と「心」っていう漢字が
入っていまして

子どもたちが
言えないでいるようなことを

目で見て 耳で聞いて 心で聴く
っていうような姿勢を

周りの大人が持っていけると
いいなというふうに思います。

今日は お二方
本当に ありがとうございました。

(2人)ありがとうございました。

今週は…


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