欲望の時代の哲学ガブリエルNYドキュメント 第一夜「欲望の奴隷からの脱出」哲学者マルクス・ガブリエルが…


出典:『欲望の時代の哲学ガブリエルNYドキュメント 第一夜「欲望の奴隷からの脱出」』の番組情報(EPGから引用)


欲望の時代の哲学ガブリエルNYドキュメント 第一夜「欲望の奴隷からの脱出」[字]


欲望シリーズで大反響の哲学者マルクス・ガブリエルがこれからの時代に必要な思考をNYで語る。格差、分断、不透明感増す世の中、あなたはどう生きる?5回シリーズ初回。


詳細情報

番組内容

SNS社会の中、増幅する欲望、怨恨、そして分断。コミュニケーションツールとして期待を集めたデジタルメディアこそが私たちの社会を壊しているとガブリエルは指摘する。なにゆえに人々の心をむしばんでいるのか?カント、ヘーゲルを引きつつその本質を明らかにしていく。カントが考えた「自由意志」という概念、その先にある「目的の王国」とは?ドイツ伝統の哲学に新たな生命を吹き込むことで、現代人の心の問題を解き明かす。

出演者

【出演】哲学者…マルクス・ガブリエル,【声】山﨑健太郎,【語り】松村正代


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欲望の時代の哲学ガブリエルNYドキュメント 第一夜「欲望の
  1. 自由
  2. 自由意志
  3. 民主主義
  4. カント
  5. 意志
  6. 社会
  7. 複雑
  8. SNS
  9. 世界
  10. 理解
  11. 時代
  12. 調整
  13. イメージ
  14. データ
  15. ユー
  16. 概念
  17. 攻撃
  18. 人間
  19. 他者
  20. 哲学


『欲望の時代の哲学ガブリエルNYドキュメント 第一夜「欲望の奴隷からの脱出」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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♬~

世界が注目する哲学者…

哲学で 現実に立ち向かう。

時代は今 複雑さを抱え
さまざまな機能不全に陥っている。

格差 分断に引き裂かれる世界。

私たちは どこへ向かうのか?

♬~

自由と民主主義の実験場
ニューヨークで

ガブリエルが 混迷の時代を思考する。

さまざまな分野の知性とも
言葉を交わした果てに

見えてくる光景は?

全5回の思索ドキュメント。

♬~

(マルクス・ガブリエル)
ハ~イ! グッド トゥ シー ユー。

ハ~イ!
ハウ アー ユー ドゥーイング?

全てを包む
総体としての世界を認めない 新実在論。

彼の哲学は 現代の社会を
どう読み解き どう答えを導き出すのか?

いい眺めだね。

エンパイアステートビル
クライスラービル…。

ニューヨークの古い建築だ。

窓の外を見ると
マンハッタンが見えます。

多くの超高層ビルに
ほかのビルの姿が映っている。

このビル群は
社会の複雑さを表しています。

この景色は 人間の自由のイメージです。

だからこそ 人々は
マンハッタンが好きです。

あなたは 「もうやめて」と
言うかもしれない。

とても楽観的で グローバル資本主義が
自由を与えるかのようです。

まさに フクヤマが 1989年

あの「歴史の終わり」で語ったことです。

フクヤマは カントとヘーゲルは
社会を正しく理解していると考えていた。

ソビエト連邦の崩壊によって
必然的にグローバル資本主義が起きる。

私たちを解放し
自由な民主主義が実現すると。

社会主義の崩壊 冷戦の終結

そして 「自由の勝利」が語られた。

フクヤマによれば

自由と平等を掲げる民主主義が
世界を一つにするはずだった。

だが…。

しかし 現実とはならなかった。

むしろ 正反対の事態が起こっています。

民主主義への反動的な攻撃です。

社会主義という壁の消失が

皮肉にも資本主義を暴走させたのか?

市場の網の目が 地球上を覆い

電子のネットワークが世界を結ぶ。

自由の論理は 憎しみの連鎖も招いた。

地球環境の破壊やロボットの台頭。

ポピュリズム 功利主義の政権。

なぜ こんなことが
起きているのでしょうか?

人間の自由…。

自由意志は 絶えず自らを攻撃するのです。

なぜでしょう?

人は 他人から抱かれる
イメージに

満足できないからです。

社会の複雑さは
いらだたしい。

だから 人は
人と一緒にいるのが好きですが

一緒にいるのが 嫌いでもあるのです。

他者の自由意志は
自分が自分であるために必要ですが

自らのイメージを損なうおそれも
あります。

私たちは 鏡のように
互いを映し合い

いつも 不完全です。

♬~

私たちの時代の根本的な問題で

真の理解が必要です。

これから お見せする
哲学的ツールを使って

この問題を理解するのが
最善の方法です。

哲学は 時代に巻き込まれることなく

理解を助ける最良の学問なのです。

私たちは
時代の犠牲者になってはいけない。

社会の複雑さを 特定の角度から見て

自由の概念を紹介していこう。

自由とは何か?

ホワット イズ フリーダム?

自由は民主主義と
どのように関係しているのか?

なぜ 民主主義は
世界中で 脅威に さらされているのか?

そもそも民主主義や自由とは 何か?

ここから 始めましょう。

哲学者の仕事とは
問いに答えることです。

自由と自由意志を理解する上で

ドイツ哲学が果たした
偉大な貢献を見てみましょう。

まず 私たちは それを最初に考えた人を
知らなければなりません。

自由と民主主義を
価値の体系として考えた第一人者

イマヌエル・カントです。

カントは 自由意志の概念を導入しました。

彼は複雑に書いていますが
その思想はシンプルなんです。

まず 彼は「意志」の概念を定義します。

自由を語る時
同時に自由意志について語っています。

自由意志とは
物事が私たちに任されている状態です。

例えば 手の爪が伸びたり
年を取ったりします。

私は生まれ 年を取り 死ぬ。

必ず起こることです。

重力も宇宙の在り方の一つ。

自然法則は変えられません。

(雨音と雷鳴)

しかし 私が変えられることもある。

結婚や ランチを取る相手 投票。

私が どう考え 何が好きか。

人生の多くは 私たち次第です。

こうしたことは
自由と自由意志に関連しています。

カントは 自由と自由意志について
とても興味深い定義を与えてくれます。

「意志」 それは カントによれば

私たちが 何をすべきかを思い描き
実行する能力のことです。

次のことを意味します。

今 あなたは私を見ていますが

ダンスを始めることを期待していない。

少しなら まだしも 1時間 踊れば
番組ではなくなってしまう。

♬~

私は カメラの前で 体の位置を意識し

あなたが 私の言葉を どう理解するか
認識し 想像する。

私は あなたが私に抱いているイメージに
応えています。

それが 社会の複雑さです。

社会の複雑さは
目に映るものだけではない。

私たちは今 同じシステムの一部です。

私には意志があり あなたにも意志がある。

それが メディアを通して
調整されているのです。

この番組のディレクターがいて
NHKがあり

日本は 多くの都市と異なる視点を持つ

非常に複雑な社会システムがあります。

インフラ全体に多くの意志があり
調整されている。

カントによると 自由意志とは
意志の調整の最適化です。

もし さまざまに異なった意志が
均衡状態に至るなら

これは 自由意志が実現された状態です。

カントにとって
道徳と自由は同じなのです。

他者を手段として扱う行為は

他者の自由を否定すること。

自らが自由な存在であるためには

他者も自由な存在として
扱わねばならない。

カントは それぞれの目的を
尊重し合う社会を

「目的の王国」と呼んだ。

人間には 生理的な欲求 欲望を
満たすにとどまらない

理性的存在としての性質がある。

理性から 自由意志は生まれる。

カントは考えた。

良い人と 良いインフラ。

良い制度は 自由意志の総量を
増やす機能を果たすのです。

さまざまな価値観を持つ人々の
自由が織り成す社会 世の中。

今を生きる人々のリアルは?

マンハッタンの中心 タイムズスクエア。

世界の交差点に 今日も 人があふれる。

ハ~イ!
ハウ アー ユー ドゥーイング?

ハウ アー ユー ドゥーイング?

バイバイ!  チャオ!
チャオ!

オーケー!

バ~イ!

シャイ!

感想? 感想って…。

オフコース!
サンキュー!       バ~イ!

満たされない思い。

空虚な心を埋める場を

現代のテクノロジーは用意した。

ショックを受けるかもしれませんが
言わせてください。

だからこそ SNSは

文字どおり FacebookやMeWe

全てのSNSに 当てはまるはずなのですが

Twitter TikTok YouTubeもね。

SNSは 必然的に
自由意志や自由 民主主義を損ないます。

Facebookは
私たちを解放できたはずなのに

一部の人々の思惑で乗っ取られ

トランプ政権の道を開きました。

現実となりました。

人間の社会性は 社会ネットワークの
構造次第で損なわれるのです。

SNSの最も有名な大成功事例で
考えてみましょう。

Instagram… 違いはあれど
共有している概念があります。

今 何をしているのか?

自己イメージを表現できる
プラットフォームを提供しているのです。

(シャッター音)

データとは何か?

それは 「新しい石油」です。

データとは 自分自身を
見せたいと思う方法です。

私が あなたのデータを
たくさん持っているとしましょう。

誰に投票するか?

誰とセックスしたいか?

好きな食べ物。

政治の理想は?

テレビは 何を見たいか?

商品に いくらまで お金をかけるか?

投稿しても その意味に気付かない。

中立ではないのです。

データを入手されても 問題はありません。

ここに 逆説がある。

あなたを不自由にすることなく
自由を利用しているのです。

なぜか? その理由について
もう少し お話ししましょう。

何かが 根本的に間違っているのです。

民主主義の機能として 裁判所があります。

誰かが危害を加えるなら
法的な正義が存在します。

ここで ヘーゲルの出番です。

彼は 「法の哲学」という
重要な本を書きました。

法の支配とは何かを説明し

今で言う 民主主義を定義しています。

私たちの意志は調整されています。

判決と正義は 欲しいものを
手に入れるためのものではありません。

正義の理念は
互いの意志を調整し確立させることです。

西部開拓地ではありません。

その角から撃たれて
マンションを乗っ取られることはない。

法の支配に守られています。

しかし SNSは
法の支配に守られていません。

なぜなら 人々は
私を攻撃できるからです。

アナログな公共の場で できないことが
何でもありなのが オンラインです。

まさに西部開拓地です。

カリフォルニアから生まれたのは
偶然ではない。

西部開拓時代のスタイルが

民主主義の社会形式に
大きく入れ替わったのです。

(銃声)

だから シリコンバレー発のSNSは
民主主義を弱体化させるのです。

まるで意見が合わない人と
つきあえますか?

これが ネット上で起きていることです。

意見の不一致を生み出す機械に
直面しています。

私たちは 意見が合わない時

相手に対抗する自己イメージを
生み出してしまいます。

SNSは 自由の心臓部を攻撃します。

自由を破壊することなくね。

まだ 人々の自由は機能しています。

しかし 私たちは知らず知らずのうちに
振る舞いを操られているのです。

あなたが 自由に抱いているはずの
欲望が

誰かの欲望を
鏡のように映しているだけだとしたら…。

テクノロジーが つくった
無限の欲望の鎖から

解き放たれるための思索の旅が

今 始まる。

♬~


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