クローズアップ現代+「【60代の孤独死】外国人…誰にも頼れず母国にも帰れない」母国の家族は遺骨を引き取らず…


出典:『クローズアップ現代+「【60代の孤独死】外国人…誰にも頼れず母国にも帰れない」』の番組情報(EPGから引用)


クローズアップ現代+「【60代の孤独死】外国人…誰にも頼れず母国にも帰れない」[字]


ある団地で、ブラジルから来ていた定住外国人2人が孤独死した。長年日本に住み、母国に仕送りし続けてきた人がなぜ悲しい最期を?▽母国の家族は遺骨を引き取らず。なぜ?


詳細情報

番組内容

90年代に日本に出稼ぎに来た日系ブラジル人。当初は数年の滞在のつもりで来日していた人たちが、そのまま住み続けて60代を迎えている。職場と自宅の往復の日々。日本人とのつながりがほとんどない中で、仕事をやめたとたんに社会とのつながりが断ち切られ…▽ホームレスになった男性「自分が母国に帰ったら家族に迷惑がかかる。帰る選択は自分にはない」▽孤立を防ぐために地域とのつながりをどう作る?

出演者

【キャスター】武田真一,【ゲスト】愛知県立大学准教授…松宮朝,NPO法人代表…川口祐有子,【語り】浅野真澄


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クローズアップ現代+「【60代の孤独死】外国人…誰にも頼れず
  1. アルベルト
  2. 団地
  3. 日本
  4. フラビオ
  5. 外国人
  6. 孤独死
  7. 家族
  8. 川口
  9. 母国
  10. ブラジル人
  11. 仕事
  12. 労働者
  13. ブラジル
  14. ホームレス
  15. 状況
  16. 地域
  17. デカセギ
  18. ベンチ
  19. ロベルト
  20. 遺骨


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ある団地で 外国人労働者の孤独死が

2件 起きました。

二人は まだ60代の若さでした。

64歳で亡くなった…

日本で30年近く働き続け

母国ブラジルの
家族に

仕送りを
していました。

同じ団地に住むブラジル出身の知人には

離れて暮らす娘や孫に会いたいと
こぼしていました。

もう一つの孤独死は
団地の路上で起きました。

60歳で亡くなったフラビオさん。

仕事を失い 団地の一角で
ホームレスをしていた末の孤独死でした。

老後を迎え 母国にも帰れず 日本にも
居場所を持てない外国人の労働者。

2人のブラジル人男性は

なぜ悲しい最期を
遂げなければならなかったのか。

その人生をたどります。

<64歳で孤独死をしたアルベルトさん。

私たちは 生前の彼を知る人はいないか

団地で聞き込みを始めました>

見たことないですかね。

<聞き込みを続けると 孤独死が
起きたことを知っているという

日本人の夫婦が見つかりました>

<まず 孤独死が起きた現場に
案内してもらいました>

<死後9か月がたっていましたが
表札が そのまま残されていました>

<警察によると
アルベルトさんの死因は病死。

亡くなって3週間程度がたち

異臭が立ちこめたことで
ようやく発見されました>

<夫婦は近所に住みながら ほとんど
会話することもなかったといいます>

<独り暮らしをしていたアルベルトさん。

生前の彼は
どんな暮らしぶりだったのでしょうか>

<私たちは アルベルトさんの元同僚を
見つけました。

ロベルトさん 69歳です>

<二人は同じ団地に住み
同じ自動車部品工場で働いていました>

<アルベルトさんは派遣社員として
およそ8年間働いていました。

ブラジルでは会計士をしていた
アルベルトさんにとって

肉体労働は過酷なものだったといいます>

(取材者)こんにちは どうも。

<アルベルトさんと同じ派遣会社で
通訳をしていた…>

<同じ団地に暮らし
よく姿を見かけていました>

<アルベルトさんは
物静かで働き者だったといいます>

<アルベルトさんが来日したのは
30代の時>

<…により 日系人とその家族に
定住の資格が与えられ

ブラジルから日本へ
「デカセギブーム」が起きた頃です>

<経済不況に陥っていたブラジルから
人手不足の日本の工場へ

多くの労働者が押し寄せたのです>

<ロベルトさんの車で
一緒に工場に通っていた二人。

車で流していたのは
故郷ブラジルで聴いていた曲でした>

♬~

<朝6時に団地を出て
夜8時に帰るだけの毎日。

疲れて助手席で眠り込んでいることも
あったといいます>

<なぜ デカセギに来たはずの彼らが

日本で長く働き続けることになったのか>

<私たちは この団地と周辺に住む
100人のブラジル人に

聞き取り調査を行いました>

私は…

私は最初は…

<2年のデカセギのつもりが
28年間 日本で働き続けている

ブラジル人の男性です。

62歳になった今も
トラックドライバーをしています>

<…に戻れずに 日本で働き続けるしか
ない人は少なくありません>

<当初 デカセギのつもりだったため
日本で年金の保険料を払っておらず

老後の備えがない人が大半です>

<調査の結果
20年以上滞在しているのは

100人のうち60人。

そのうち9割近くが

当初は5年以内に
帰国する予定だったことが分かりました>

<亡くなったアルベルトさんは 来日当初
家族と一緒に暮らしていました>

<離婚した妻との間に娘がいました。

母国で暮らす娘のために
大学までの学費を仕送りし続けました>

<ロベルトさんがアルベルトさんから

自慢げに見せてもらったという
写真があります。

娘が産んだ孫の写真>

<娘のSNSに コメントを残していました>

<しかし 63歳の時
アルベルトさんの生活は一変します。

長年の無理がたたり 体調が悪化。

肉体労働が続けられなくなったのです>

<工場の仕事を辞め 職場とのつながりを
失ったアルベルトさん。

孤立を深めている姿が
目撃されていました>

まあまあ 知ってるね。

<同じ団地に住むシルヴァさんは

この場所にさみしげに座っている
アルベルトさんを

何度も見かけていました>

<シルヴァさんの娘を
いつもだっこしていたアルベルトさん>

<母国で暮らす娘が大学を卒業すると
仕送りもやめ

家族とのつながりは
薄れていました>

<アルベルトさんは ただここで
道行く人たちを眺めていました>

<亡くなる少し前まで アルベルトさんの
姿が目撃されていた場所があります>

<ブラジルの食材を売る この店に

アルベルトさんは
毎日のように通っていました>

<故郷ブラジルの家庭料理

コシーニャというコロッケを
買うためです>

<このころ アルベルトさんは

持病の糖尿病も悪化していたといいます>

<最期 アルベルトさんは
自宅の居間で倒れ 亡くなりました>

<64歳でした>

<私たちのアンケートでは 「困ったときに
相談できる相手」を聞いたところ

「同郷の人のみ」が半数を超え

「いない」も合わせると
7割近くに上りました>

<アルベルトさんは 遺骨になっても
母国に帰ることはかないませんでした>

<遺骨になったアルベルトさんを
せめて家族に迎えに来てもらえないか。

SNSで探した娘に連絡を取りました。
しかし…>

<アルベルトさんにとって自慢だった娘。

ダルシさんは 何とか来日してほしいと
説得しましたが

お金がないからと来日を断りました>

<アルベルトさんのように
引き取り先のない遺骨は

公営の無縁墓地に
納められることになります>

<老後を迎えた外国人の高齢者。

母国にも日本にも
安心できる居場所がなかったのです>

この団地では
もう一つの孤独死が起きていました。

亡くなったブラジル人の男性は 同じ60代。

仕事を失ったあと ホームレスとなり

このベンチで
よく姿を見かけられていました。

亡くなったのも
このベンチのすぐそばでした。

<団地の一角でホームレスをしていた…>

<生前 在日ブラジル人向けの
テレビ局の取材を受けていました>

<フラビオさんは仕事を失い
団地で5年間 路上生活をしていました>

<フラビオさんは
ホームレスになったあとも

日本語の翻訳などで臨時収入を得ながら
食べつないでいたといいます>

<フラビオさんと この団地で
よく話をしたという川口祐有子さんです>

ここで。

<外国人の支援活動をしている川口さん>

<缶コーヒーを飲みながら フラビオさんの
身の上話を聞いていました>

<そこで フラビオさんが
日本での生活が長引く中

母国の家族との絆が断ち切られ

帰国する選択肢を失っていることを
知りました>

最初 私も…

強く言ってました。

<ある日 具合の悪そうなフラビオさんに
川口さんが声をかけましたが

「迷惑をかけたくない」と
支援を受けようとはしませんでした>

<2日後 フラビオさんは
団地のベンチのそばで

遺体で発見されました>

<その手には 川口さんの名刺が
握られていたといいます>

<仕事を失い
居場所もなくしたフラビオさん>

<60歳 若すぎる死でした>

ここは その団地の一室です。

今日は 特別にお借りして
お伝えしてまいります。

日本で長年働いてこられた
外国人の労働者が

こうして孤独死してしまうという事態
私も衝撃を受けたんですけれども

川口さんは 今どんな危機を

迎えているというふうに
感じてらっしゃいますか?

日本が外国人労働者を受け入れることは

始まったのは だいぶ前ですけれども

その最初に受け入れた方たちの命が今

危機に直面しているというふうに
言ってもいいと思います。

私も活動を20年ぐらいしてきて

たくさんの外国人の方たちを
見送ってきましたけれども

亡くなった方の中には
「自分は人間なんだ」と。

「部品じゃないんだ」
っていうふうな叫びを残して

自殺をしていった方もいれば

病気で亡くなっていった方も
いるんですね。

でも その叫び声を
誰が聞いてあげれるのか。

彼らが叫び声を上げれる環境に
あるのかっていうことを

みんなが気付かなければいけない
というふうに思っています。

こういう現状は 松宮さん
どういうふうにご覧になってますか?

非正規労働である それが中心で
あったという

そういう労働条件の問題が まず背景に
あるのかなと。

そういう意味で生活基盤が
非常に安定しなかったというところで

なかなか地域の中で
そういうつながりを

安定的なつながりを築いていくことが
できなかったんだというのが

全体的な状況ではないか。 特に
日系人の労働者をめぐってはですね

そういう状況だったと
いうことだと思います。

<愛知県に住むブラジル人に
行った調査によると

雇用形態は 非正規労働が7割。

健康保険に入っていない
または分からないという人が2割。

そして 年金の保険料を払っていない
または分からないという人が

5割近くいることが分かりました>

要は この健康保険っていうものの
制度とか

年金っていうものが
どういう制度なのか

何が負担しないといけないのか
あるいは どういう状況になったら

支給を受けることができるのか
ということが十分理解されていない。

あるいは伝わっていない。
情報周知も含めて

十分じゃないのかなというのを
この 赤い部分ですね。

未加入 不明というところの
ちょっと異常な比率の高さというのが

示してるところかなと思います。

<外国人の孤立を防ぐには
どうすればいいのか。

団地のオーナーや川口さんを中心に
対策が始まっています>

<団地の住民は 国籍や年齢にかかわらず
誰でも参加できます>

<川口さんは こうした機会を重ねて
地域のつながりを強め

日本人も外国人も助け合える関係を

作っていきたいと考えています>

<この団地に住む
60代のブラジル人の女性です。

この日 初めて
自分の健康についての不安を

相談できました>

そっか。

いいよ。

じゃあね。

バイバイ ごめんなさいね。
チャオチャオ。

もう今 この私たちが住んでる
社会っていうのは

外国人の労働者の力を借りなければ
成り立たないと思うんですね。

そういった状況の中で

何が今 一番求められてるっていうふうに
お考えですか?

どの病院に行けばいいか
どこに情報があるかっていうところが

しっかりと生活の場で
伝わるようにするとかですね。

今 国レベルで進めてる
ところだと思うんですけれども

総合相談窓口 外国籍住民を対象に
ワンストップで

さまざまなニーズに応えてくれるような
相談窓口をですね

自治体に設置する動きが進められていて

そういう行政の側と地域の側で
築き上げてきたものをつなげながら

地域に参加できるような
仕組みということを 今後一層ですね

つなげていくことがですね
必要かなと思います。

ひとりの人間の人生が

日本に
やって来るんだよっていうことを考えて

受け入れを行っていかなければならない
というふうに思っています。

…って思える

そういう方たちが
増えるといいなあ
と思ってます。

そういうふうに思ってもらえるためには
私たち一人一人も

できることが何かあるんじゃないか…
と思います。

ほんとに ありがとうございました。
ありがとうございました。

次回は 新型コロナウイルスの最新情報。

感染拡大を抑える瀬戸際とされる今
私たちに何ができるのか探ります。

(三浦 JUJU)♬「Remember」

(スタッフ)では参りま~す 本番で~す!


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