逆転人生「美智子、86才 ゴールデン街 伝説の“マリア”」太平洋戦争、学生運動、時代を駆け抜けた女の生き様に…


出典:『逆転人生「美智子、86才 ゴールデン街 伝説の“マリア”」』の番組情報(EPGから引用)


逆転人生「美智子、86才 ゴールデン街 伝説の“マリア”」[字]


新宿ゴールデン街伝説のママの逆転人生を、室井滋が大熱演!山里亮太・柴田理恵は86才のママのお店に突撃。太平洋戦争、学生運動、時代を駆け抜けた女の生き様に大感動!


番組内容

「新宿のマリア」と呼ばれる伝説のママ、佐々木美智子さん、86歳。戦時中、兄を軍の上官に殺された経験から、反権力を貫いてきた。報道写真家として学生運動を取材した経験から、学生たちを支えようとゴールデン街のママに。それがなぜか、歌舞伎町の高級クラブのママに転身。数々の有名人と親交を結ぶ。その後もブラジルに渡って成功するなど驚きの連続。今も現役の美智子ママ、その波乱万丈の人生を女優・室井滋の熱演で描く。

出演者

【司会】山里亮太,杉浦友紀,【ゲスト】佐々木美智子,【出演】柴田理恵,【語り】室井滋


『逆転人生「美智子、86才 ゴールデン街 伝説の“マリア”」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

逆転人生「美智子、86才 ゴールデン街 伝説の“マリア”」太平洋戦争、
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  14. 自分
  15. 全部
  16. シャッター音
  17. ハァ
  18. 一同
  19. 図書館
  20. ゴールデン街


『逆転人生「美智子、86才 ゴールデン街 伝説の“マリア”」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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夜の帳が下りる頃
がぜん盛り上がってくるのが…

こちら 新宿ゴールデン街!

狭~い飲み屋が300軒
ギュッと詰まった この街は

今 外国人からも注目の的。

(一同)イエーイ!

1人で ふらっと出かけても
この距離で酒を酌み交わせば

初対面でも すぐに お友達。

(笑い声)

そんな この街には
「新宿のマリア」と呼ばれる

最高齢のママがいます。

今日の主人公…

美智子ママの人生は
波乱万丈 驚きの連続。

映画さながらの物語を目当てに

夜な夜な お客さんが集まってきます。

てめえ このアマ!
ふざけやがって!   キャー!

今回 その人生を なんと友人の…

60年代 学生たちと機動隊が
ぶつかり合う最前線に

カメラマンとして
乗り込んだかと思えば…。

翌年には 新宿 歌舞伎町

最高級クラブのママに
驚きの転身!

有名ミュージシャンや
俳優からも慕われ

いつしか「マリア」と呼ばれる
ようになっていきます。

そして 激動の人生は

なんと 80歳にして
再び大きく動き始めます。

破天荒にして
聖母マリア。

佐々木美智子 86歳

逆転に次ぐ
逆転人生の

幕開けです!

さあ柴田さん こちらゴールデン街ですよ。

懐かしいですよね。
あっ 懐かしいって感じですか?

はい。 大人というものを
教えてくれる街でしたね。

いろんなこと教えてくれるみたいですね。
そうそうそう。

ここですか。
はい。 ちょっと来てくれと
言われたんで行きましょうか。

失礼いたします… アハハハ~! すごい!

そうそう この芝居のチラシが
バーって貼ってあるのが

これが ゴールデン街なんですよ。
なるほど。

ちょっと もはや これ
「SASUKE」のアトラクションぐらいの…。

ああ すごい。 失礼いたします… あっ!

(美智子)いらっしゃいませ。
どうも。 お邪魔いたします。

佐々木美智子と申します。
南海キャンディーズ 山里と申します。

ようこそ。
柴田でございます。
よろしくお願いします。

ちょっと いろいろ お話
伺いたいんですけど

まず この なんていうんですか
お顔が たくさんありますけども。

すごい!

(柴田)あっ すごい!
松田優作さんとか…。

(柴田)ねえ。 すごい面々が やっぱり。
常連さんが すごいんですね。

あっ ママ これは常連さんの
お写真なんですか?  (美智子)そうです。

すご~い!

芳雄さんに私 もう最初から
すごい お世話になって。

「おめえ 面白えな。
よし 映画 出してやる」とかって

なんか いろんな そういうので
若松孝二監督の映画に出させて頂いたり

いろいろ したんですよ。

へぇ~ すごい! すごい方たちが
おみえだったんですね。
そうですね。

山ちゃ~ん そして柴田さん
いらっしゃいませ~。

今日は何にします? お湯割り?
お湯割りにしましょうか。
ちょちょ…。

なぜ急にチーママ感を出すの?
アハハ!

すごいレジェンドの方なんでしょ?
その横で よくできましたね そんなこと。

ちょっと練習しようかなと思って。
なるほど。

今日は なんか すごいお話が
聞けそうな感じが…。     そうなんです。

このお店の魅力は なんといっても
美智子ママの波乱万丈を

味わえることなんです。
へぇ~!

ということで こちらに
メニューを用意しました。

このように波乱万丈の生きざまが…。
(山里 柴田)はあ~!

味わい尽くすことができます。
波乱万丈ですよね!

結構 早い段階で パラオが来ますもんね。

ブラジル?
(柴田)あれ?

ちょっと待って下さいよ
どれから注文していいですか?

どれも かなり重いメニューですけれども。
そうですよね。

まずは 美智子ママのですね…
北海道 根室 故郷ですね。

そこから味わって頂こうと思います。

おお すごい!
えっ!

美智子ママ役で出ていますので
是非 注目してみて下さい。

そこですよね。
そこも かなり見ものでございますね。

<「新宿のマリア」なんて呼ばれている
私ですが ふるさとは…>

<実家は お手伝いさんも たくさんいる
大きな お屋敷>

<昭和9年 7人きょうだいの3女として
生まれました>

(2人)♬「あめあめ ふれふれ かあさんが」

(2人)
♬「じゃのめで おむかえ うれしいな」

<長男の英太郎兄ちゃん。

11歳上の お兄ちゃんが
私は大好きでした>

(2人)せ~の!

よお~!

(笑い声)

<8歳の時 英太郎兄ちゃんは

陸軍に徴兵されます。

そこで 私の人生を決定づける
事件が起きたのです>

(英太郎)お願いします!

<兄ちゃんは 天皇を そばで守る
近衛兵に任命されたものの

ふるさとを離れたくないと
拒否したのです>

僕は長男です。 両親や きょうだいの
面倒を見なければなりません。

どうか 一兵卒のままでいさせて下さい!

生意気な! おそれ多くも!

天皇陛下のために 貴様 死ねないだと!

この非国民が!

<栄誉ある任務を断った兄を
上官は許しませんでした>

<寒空の下 気を失うまで暴行を受け

3日後 兄は 19歳で この世を去りました>

(柴田)え~! 殺されたの…!?

<母は 涙一つ こぼさず
気丈に振る舞いました>

<けれど町では 兄ちゃんが近衛兵を
辞退したという うわさが広まり

家族は非国民の そしりを
受けるようになります>

(2人)♬「あめあめ ふれふれ かあさんが」

(2人)
♬「じゃのめで おむかえ うれしいな」

<あの幸せな日々を奪った
権力への怒りが

幼い私の胸に 刻み込まれました>

(雨音)

<戦争が終わり 結婚しました>

<でも私は ふるさとで
主婦として暮らしていくことが

どうしても できませんでした>

このまま 人生が終わるのは嫌なんです。

私 何者かになりたい。

このまま 終わるのは嫌です。

分かったよ。

<離婚した私は 北海道に
とどまることが許されず上京>

(柴田)
まあそうだろうね 田舎はね。

<高度経済成長が始まり
活気に あふれる新宿の街を

あてどなく さまよっていました>

<屋台に集う人々の雰囲気に
私は なぜか心惹かれました>

♬「月が とっても 青いから」

<この商売なら
私でも やれるかもしれない>

♬「あの すずか…」

ああ 難しいんだ ここ。

(鼻歌)

あの…。

あの おばちゃん…

私 屋台やりたいんですけど

どうしたらいいんでしょうか?

バカだねぇ。

あんたみたいな若い子は
キャバレーに行きなさい。

この商売は 落後者のやることだよ。

私…

私 落後者なんです。

どうしたら やれますか?

<22歳。 私は新宿の片隅で

おでん屋台を
始めました>

♬「あめあめ ふれふれ かあさんが」

<しかし 若い女が1人で
屋台を引くのは珍しく

随分 苦労もしました>

あっ すいません あの まだなんですよ。
ほお~。

ねえちゃん 仲良くしようや。
あっ 嫌! なんですか!?

やめて下さい!
≪あっつ!

あっつ! あっつ~!

てめえ このアマ!

ふざけやがって!
キャー! ええ~!?

ええ… ええ… えええ…。

ええ…!?
おりゃあ~!

キャー!

うそ~! うわ~! ええ~!?

<でも…
ここで くじけるわけにはいかないと

私も知恵を絞りました>

あれ? 坊や 学生かい?

(低い声で)はい! 自分 学生です!

(柴田)ハハハハハ! え~! 男装ですか!?

若いのに よく頑張るね。

(低い声で)はい! 自分 学生です!

頑張って。
(低い声で)はい!

お代わりして~。
いただきま~す!

はい どうぞ~。
ありがとよ。

< そんな日々の中でも 新宿の路上では

私の生き方に大きな影響を与える
出会いがありました>

<道に立つ娼婦。

廃品回収を行う バタ屋。

社会の片隅で懸命に生きる人たちです>

(雨音)

≪おい! ねえちゃん!
はい?

雨が降りだすぞ! 雨!
えっ 雨?

雨だよ 雨 雨 雨!
え~?

せ~の。

せ~の ほいしょ。
よいしょ。 もう一回!

おねえさ~ん! お巡りが来るよ!

えっ? おまわりさん?
お巡りが来るの!

おま… お巡り!?
早く店じまいしないと!

どうしようか…?    あっ じゃあ…。
ちょうちん しまうよ!

<路上営業は 取締りの対象。

警察官が やって来ると
娼婦のおねえさんたちが大急ぎで

屋台を片づけてくれました>

おでん 煮えたのよ。
置いてっちゃいなよ!

<でも 東京オリンピックが近づくと

いよいよ取締りは
厳しくなっていきました>

<「首都美化運動」の名の下に

路上で生きる人々は
街から締め出されるようになったのです>

< そんな時 日活の撮影所で働く
常連さんから

思わぬ誘いがありました>

ねえちゃん。
はい。

あんた 堅気になんねえか?

えっ? 私が… ですか?

<なんと 映画の編集を手伝わないか
というのです>

(柴田)面白いな~!

<心が動きました。

生きていくために
思い切って飛び込んでみたい!>

(柴田)その思い切って飛び込む勇気が
もう全部すごい!

< その決断が 私の人生を

さらなる激動の渦に
巻き込んでいくのです>

あの行動力ですよね。
ね。

新宿に出て来るわけじゃないですか。

その時に 新宿に例えば
知り合いがいるとか

つてがあるってわけじゃ
なかったんですね。         ないです。

それで新宿を選ばれた理由って
何だったんですか?

なぜか ふらふら歩いてたら

新宿の伊勢丹の裏だったんですね。

根室からね 来て。

青函連絡船 乗って
こっちまで来てますから。

せいぜい札幌じゃないですか
都会 出ると言ったら。

札幌は知ってる人いるしね。
(柴田)あ~ そっか。

知らない人の所へ。
(美智子)いられなくて。

もう東京 どんな所か分かんないけど

とにかく東京へ行こうと思って
汽車に乗って。

おでん屋台を やめ
日活撮影所で働き始めた美智子ママ。

ある日 ポスターの写真を撮影する
カメラマンを見て

「これだ!」と心が躍りました。

裕次郎さん専用のカメラマンが
いつも1人で

ここにね 高いカメラを
ぶら下げて

ブラブラしてるんですよね。

「いいな あの人
1人で いつもブラブラして」。  (笑い声)

それから 写真の学校へ行ったんです。

その写真の学校が なんと…

ただブラブラしてるわけにいかない。
(笑い声)

楽そうだなと思ってたら。
そう。 それで ちょうど そのころに

成田闘争が始まったり
学生運動が世界的にね

大学闘争が始まったりして
それに ぶつかっちゃって。

そうなんですよ。

報道じゃない。
ぷらぷらに なりたかったんですもんね。

スターとか撮ってるね。

そうなんです。

うっかり報道カメラマンに
なってしまった美智子ママ。

でも それが
「新宿のマリア」誕生の原点でした。

<私が報道カメラマンになったのは

学生運動が激しさを
増していた時代でした>

<当時の若者たちは

ベトナム戦争を行うアメリカに
協力的な政府に抗議したり

不正経理を行う大学を
糾弾したり

暴動を起こしていました>

そうですね。

<私は 学生側の目線に立って
つぶさに現場を記録すると決めました>

< そこには 1つの思いがありました>

(2人)♬「あめあめ ふれふれ かあさんが」

<軍によって殺された兄。

幼い頃に深く刻み込まれた
権力への怒りが

学生たちの思いと重なったのです>

<中でも最も力を入れたのが
日大の学生たちの取材でした>

<巨額の不正経理を行っていた
大学の経営陣に対し

学生たちは
団結の旗を掲げて闘いました。

私は バリケードの中に入り込み

学生たちと寝食を共にする日々を
送りました>

(カメラのシャッター音)

(カメラのシャッター音)

(カメラのシャッター音)

< その中で
彼らと特別な絆が生まれたのです>

<しかし…>

≪えっ 機動隊が!?

えっ…!?

<ついに 学生たちが立て籠もっていた
バリケードに機動隊が突入し

1, 000発近くの催涙ガス弾が
撃ち込まれたというのです>

<すぐ現場に駆けつけると
そこには催涙ガスが立ちこめ

恐ろしいほど静かでした>

<学生たちは どうなったんだろう>

ハァ ハァ ハァ…。

♬「あらあら あのこ ずぶぬれだ」

ハァ ハァ…。

♬「やなぎの ねかたで ないている」

(カメラのシャッター音)

< その時 思いも寄らないものが
目に飛び込んできました。

機動隊に制圧されたはずの校舎に
掲げられていたのは…>

(カメラのシャッター音)

<学生たちの団結の旗>

<次第に私は 取材以外でも
学生たちのために

できることはないかと
考えるようになりました>

それで…。

♬~(「サウンド・オブ・サイレンス」)

<学生たちが集い 議論をしたり

息抜きができる場所を つくりたいと

新宿ゴールデン街のママになったのです>

<「むささび」という名の
僅か3坪の小さな お店です>

<なぜ ゴールデン街なのかって?>

<この街 細い路地が入り組んでいて
身を隠すには もってこい>

(柴田)はあ~!

<店が密集しているので
屋根伝いにも逃げられる。

警察に目を付けられていた
学生たちにとっては

安全地帯だったんです>

なるほど。
(柴田)なるほどね~。

おなかすいたでしょ。
は~い これ 後ろに お願い。

<お金のない学生たちに 得意のおでんを
おなかいっぱい振る舞いました>

あっつ! 熱い! やけどする!
やだ もう~。

そうです。

< そんなわけで 店の家賃すら払えない>

そうですよね。

<映画編集のアルバイトの稼ぎで
なんとか やりくりしていました>

(あくび)

<終電を逃した学生たちには

私のアパートで寝てもいいよと
言っていたのですが…>

ただい…。

ええ…?

<時に私が寝る場もないほど
大勢 来ていることも…>

(いびき)

< そんな時は しかたなく

近所のラブホテルで1人
仮眠を とりました>

(一同)♬「とてもやりきれない」

<年の瀬には 里帰りするお金のない
学生たちを家に招きました>

(拍手)

<ふるさと根室から送ってもらった
新巻ジャケなんかを食べ尽くして

共に正月を迎えました>

「マリア」って
こういうことだったんですね。

全然 違うんですけど。
いやいやいや!

すごいことですよ。

名付けた本人が 間もなく みえます。
あっ そうなんですか!?

(美智子)あっ あっちゃん
いらっしゃ~い。        あっ!

いらっしゃいませ~。

どうも すいません
お先しております。

え~と こちらの方は…。
常連の足立正生さんです。

(柴田)ああ~。
どうも はじめまして。

50年以上の つきあいがある 映画監督。

別名…

強かったんですよ。

ママは どんなマリアでしたか?

母性的なものを感じる人が
非常に多かったんですね。

だから ほんとに あの…

学生 もう やめちゃおうかな
仕事もないうんぬんで

ほんとに 自殺願望なんていう
美しいことでは言えない

そのままスッと こう いきそうな
そういう人たちを

おみっちゃんは全部
抱えてくれたんですね。

とにかく受け入れて。

何人もいるんじゃないですか
いまだに生きてる人々。

本来なら そこで自殺したような人々が
いっぱいいて

そういう人たちが やっぱり慕って
集まってくるということでしたね。

(柴田)でも もう ほんと
お母さんですよね。

お母さん。 守る守るっていう。

それはママも覚えてらっしゃいますか?
そういう話を受けて。

たくさんあったんですか?
そういうふうな相談 悩み…。 そうですね。

もう 田舎の家にも帰れない。

かといって 新宿 東京にいても
もう自分のやれることもない。

そういう人たち
いっぱいいた時代だったから

みんな苦しかった時代ですね 一番。

これから どうしたらいいのか。
私も そうだったし。

じゃあ どうしようか
っていう思いがあった中で

やっぱり学生といるのが
一番 私は楽しかったし。

でも ところがですね
3年後に 安全地帯…

閉店されたんです 美智子さん。

で その店を閉めた美智子ママが
そのあと どうしたかというと…

ジャン。 パラオに。

(柴田)パラオ!?
はい。 パラオに行きました。

(柴田)パラオって…!?

えっ このビキニは美智子ママですか?
めっちゃスタイルいい!       ママ!

(美智子)若い時は
みんな そうですよ。

いやいやいや!

美智子ママがパラオに
向かった理由は バカンス!

…ではありません。

実は 太平洋戦争で戦死し
この地で そのままになっていた

兵士の遺骨を拾い集める活動に
参加するためでした。

うちの兄のこともあったし。
そっか。

やっぱり戦争で亡くなった人のね あれを
みんなで供養したんですよ。

洞窟の中とか みんな さがして。

その収集活動をされる中で
ある出会いをするんですよね。

えっ えっ?
(柴田)その中で?

あの… ね。
ね。

えっ? 何ですか?

遺骨収集団の中に
足を悪くしている男性がいました。

美智子ママは ジャングルを歩き回るのは
さぞや大変だろうと

ずっと付き添っていました。

すると 見ず知らずの その男性から…

…と尋ねられます。

というのも この男性
実は不動産を たくさん持っている…

(山里 柴田)え~!

「あんた何か やりたいの?」
って言うんで

「お店やりたくて探してます」
って言ったら

「僕は いっぱい お店持ってるから
見においで」って言って 行ったら

55坪の すごい
赤いじゅうたんが敷き詰めた

高級クラブの跡だった。

それが その遺骨収集団で 一緒に行った

不動産 持ってる人が
30万で貸してくれた。

(山里 柴田)え~!?

<フフフ
うそみたいでしょ?

でも ほんとのこと。

30万で借りた高級クラブは
新宿 歌舞伎町にありました>

♬~(「メリー・ジェーン」)

<最高の立地に重厚な内装。
運命の いたずらで

超高級クラブのママになった私>

あら いらっしゃい。

<お店には 会社の社長や
近くで働くホステスなど

お金持ちも たくさん
来てくれるようになりました>

氷 もらうよ!
はいはい どうぞ~。

おみっちゃん おみっちゃん 飲んでる~?

イエーイ!
(一同)乾杯~!

< それでも
私は やり方を変えませんでした>

は~い。

ありがとうございます!

<テーブルチャージは
煎餅3枚がついて 300円。

ホステスも雇わず
高級な お酒も置いていない

気楽な飲み屋にしちゃったんです>

(柴田)面白い。
普通だったら すっごいね…。

もうけますね。 高い金で。

半年ぶり? アハハ どうも~!

< そんなわけで 相変わらず
家賃を払うのに精いっぱいでしたが

お金がなくても気楽に来れるとあって
お店は連日 大盛況>

あらららら 大丈夫?

<中には…>

<…など 才気あふれる
若者たちの姿もありました>

ハハハハ すごいね!

<朝方 閉店したあとに
よくやって来たのが この人>

あっ… みっちゃん。

あら。
ちょっとピアノ弾かせて。

うん いいよ。 どうぞ。
ありがと。

♬~(ピアノ)

♬~

(柴田)あっ 山下さんが!?

山下洋輔さんだ! うわ~ かっこいい!

(取材者)どんな感じだったんですか?

(山里 柴田)ハハハハ!

< そんな とがった人たちの
集まりですから…>

本気だ コラ おい。
やめろ やめろ やめろ。

上等だ オラ!
(頭突きをする音)

あっ ケンカ始まっちゃった。

おみっちゃん 止めないと。

ん? ああ… うん…。

もう30分も やってるよ。

そだねぇ。

やめよ。 もういいよね。

そうだな。

(柴田)
へぇ~!

<でも そんな日々にも
暗雲が立ちこめてきました>

<アパートの前には
見慣れない段ボール>

えっ?

ああ!

あっ やだ~ 忘れ物!

いやいや! そこ!?
(柴田)ハハハ!

<店には 過激な思想を持つ人たちも
来ていたので

警察のターゲットに
なってしまったのです>

誰が出入りしてるんだ?

言いません。

学生運動の時のフィルムがあるんだろ?

渡しません。

証拠 上がってんだよ!
(机を たたく音)

このアマ! なめた態度とりやがって!

なんて ふてぶてしいやつなんだ!

<何時間 どなられても
私は決して情報は渡しませんでした>

<ただ 1つの決断をしなければ
なりませんでした>

<もう ここは 安全地帯じゃない>

<ひとつき後
店を閉じることにしたのです>

これで 300円で。

氷も水もタダ。

(柴田)お酒だけ こう ボトルとか入れて。
はい はい。

300円あれば飲めるっていう。

もうけようなんて気持ちが
全くないですね。
(柴田)ないですね。

それは そりゃあ
お客さん 行くわね。     来ますよね。

(足立)うん。
(山里 柴田)へぇ~!

すてきな場所なのにね
また閉じるきっかけが 大きな力。

結構 短かったんですね。
そう。 もう これ以上やっても無駄だ

かえって みんなの
迷惑になると思って やめたんです。

その後 美智子ママは
45歳でブラジルに旅立ちます。

そこなのよ。 急に。
はい。 ブラジルです 急に。

(柴田)ブラジル? なんで ブラジル?

ハハハハハ!
(柴田)え~!?

もうシンプルに理由それだけですか?
(美智子)そうです。

え~!
(柴田)わあ~ すてき~!

♬~

…って言われてて。

片道切符でブラジルに渡った
美智子ママは

アマゾン川中流の町 マナウスで
飲み屋をオープン。

すると
こんなオシャレな お店はなかったと

またまた大人気になりました。

女たちが いっぱい集まってきて
マナウス一番の店になった。

え~!
商才があるんだな~!

(美智子)ないの ないの。
ないんですか?

ないけど やる店 全部
はやっちゃうの なぜか。
(足立)ないない。

足立さんが 「ないない」って
笑ってんですけど。        ないですか?

えっ あるじゃないですか
すごいアイデアが。

アイデアはいいけど 商才はゼロです。
(美智子)そうなの。 ね。

そっか もうけようって気持ちが
ないんですもんね。

全然ダメなの。 計算できない。
ハハハハ!

その後 美智子ママは サンパウロに

日本語の本を集めた図書館を つくります。

日本語に触れる機会がない
多くの日系移民の存在を知り

何か力になりたいと思ったのです。

これ ママ 図書館のお金は どうしたの?

もう マナウスで9年間やって
3, 000万ぐらい もうけたの。

(山里 柴田)はあ~!
(美智子)日本円にしてね。

それを全部つぎ込んで 大きな屋敷を

3階建ての屋敷を買って
それで始めた。

たまたま 500冊ぐらい

日本に置いてあったのがあったんで
それを取りに戻ってきた時に

沢木耕太郎さんに
会って

「今度ね 私 図書館やるの」って言ったら

「僕が持ってる本が いっぱいあるから…」。

…って言ってくれて
それで もう

約15, 000冊ぐらい送ってもらって。

その時のね 本なんですけど こうして…。

(柴田)すごい! 「沢木耕太郎文庫」。

(山里 柴田)へぇ~!

美智子ママは この図書館の運営に
一生を ささげるつもりでした。

ところが4年後
思いも寄らない悲劇に見舞われます。

所有権をめぐるトラブルに
巻き込まれ…

全部 取られちゃったんですか?
その家屋敷から本から。
(美智子)はい。

それは つらいなぁ。 つらかったでしょ?
(美智子)つらかったですね。

ほんとにショックでしたね。

だって 骨を うずめると決めて
やっていたのにですよ。

あんまり人と争うの嫌いなのね。

もう だったら
図書館があればいいなと思って。

存続すればいいと思って
日本に帰ってきたんです。

<全てを失った私。

60歳の時 伊豆大島に
移り住みました>

<肺を患った2番目の兄を
この島で介護することにしたのです>

< それから 13年の月日が流れ
兄が亡くなりました。

自分は最期の時を どう迎えるか>

< そのことを考えるうちに
遠い記憶の中から

浮かび上がってくる
情景がありました>

♬~

(一同)♬「このやるせない モヤモヤを」

<人生いろいろあったけど
私が一番 私らしかったのは

みんなに囲まれていた あの新宿の日々>

♬「あらあら あのこは ずぶぬれだ」

♬「やなぎの ねかたで ないている」
(雨音)

♬「ピッチピッチ チャップチャップ」

♬「ランランラン」

<もう一度 あの街で 自分らしく生きよう>

<80歳の再スタート。

私は ゴールデン街に帰ってきました>

じゃあ うちでやればいいじゃん。
えっ?

土日 空いてるし。
いいの?

いいよ。
え~? いいの?

うん。 いいよ いいよ。
わあ うれしい!

<昔なじみの店主が 休みにしている土日に
店を貸してくれることになりました>

<開店初日
NHKに取材されました>

<店は 酒が飲めなくなった人でも
立ち寄れるように

午後3時からの開店にしました>

<新たに店で振る舞うのは
ガラナやアサイーなど

ブラジルで知った健康食材>

美智子さん。
はい… ああ!

(柴田)足立さん いらっしゃいますね。
フフフフフ!

<30年以上の月日が過ぎたけど

昔の仲間が変わらずに
やって来てくれました。

みんな 年をとりました。

でも たあいもない会話で笑えるのは
あの時のまま>

< その後 仲間たちに求められ
私は店を移して

毎日 営業することにしました>

ボーイさん?

<店には 新たな お客さんも
通ってくれています>

< その一人…>

<14歳の時に中国から
やって来たナンくん。

いじめや差別に苦しむ中で

仲間とストリートギャング団を つくり

犯罪行為に手を染めてきました>

<長く刑務所に入ったあと
私の店に やって来るようになりました>

うまくいったね。

<今 ナンくんは仲間と共に
受刑者に本を送る活動を行っています>

<ナンくんのような子が 私の店に
新たな居場所を見つけてくれた。

それは なにものにも代え難い喜びです>

♬~

人は人で できてるんだなって思いました。

ほんとに あの なんだかんだ
いろんなことで こう

思い悩んだりする人も
いっぱいいるだろうけれど

やっぱり こう
人と関わり合うことでしか

成長というか 変わっていけないから

やっぱり そういう交わりを
常に こう 持っとくっていうのは

すごく大事なことなんだなって。
確かに。

1人で生きられないもんね。
はい。

やっぱり 一番美しいのは そこまで…

…だろうなというのが
よく分かりました。 ありがとう。

ありがとうございます。

いや ほんとバカなんで 私。
いやいやいや!

いや ひどいんですよ ほんとに。

私は。
はあ~!

もう ほんとに 誰が頼まれたわけじゃ…。

全部 自分が選んだ道ですからね。

勇気が出ますね。 ほんとに。
ほんと。

じゃあ 最後は皆さんで乾杯で。

(美智子)じゃあ 乾杯。
(一同)ありがとうございました。

(柴田)乾杯~!
楽天の人生を!

(美智子)ありがとう。

楽天人生いいなぁ。 そうしよう。

ああ おいしい。 フフフフ。

♬~

♬~


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