美食探偵 明智五郎 特別編 地上波未放送のオリジナルストーリー! 第一夜 ドラマの原作・キャスト・主題歌など…


出典:『美食探偵 明智五郎 特別編 地上波未放送のオリジナルストーリー! 第一夜』の番組情報(EPGから引用)


2020/05/24(日) 22:30:00 ~ 2020/05/24(日) 23:25:00

美食探偵 明智五郎 特別編[解][字][デ]【地上波未放送のオリジナルストーリー! 第一夜】


「食」にまつわる事件の裏側にはこんな切ない事情があった! 地上波未放送のオリジナルストーリーを美食探偵・明智五郎(中村倫也)のナビゲートでお届けする”特別編”!


出演者

中村倫也、小芝風花、佐藤寛太(劇団EXILE)、富田望生 / 北村有起哉、小池栄子

【ゲスト】志田未来、渡辺哲、坂本あきら、内田慈、大下ヒロト / 財前直見 ほか

番組内容

超グルメな探偵・明智五郎(中村倫也)。彼はなぜ美食家になったのか? 少年時代の祖父(坂本あきら)との過去を紐解く! マリア(小池栄子)に、恋人とその浮気相手の殺害を依頼した古川茜(志田未来)。純朴だった彼女はなぜ殺意を抱くに至ったのか?! この”特別編”は、登場人物たちのルーツや事件の裏側を描いた地上波未放送のオリジナルストーリーを、明智五郎のナビゲートでお届けする『スペシャルメニュー』です!!

監督・演出

【演出】菅原伸太郎、伊藤彰記

原作・脚本

【原作】東村アキコ「美食探偵ー明智五郎ー」(集英社「ココハナ」連載)

【脚本】田辺茂範、烏丸棗

音楽

【音楽】坂東祐大

【主題歌】宇多田ヒカル「Time」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

制作

【プロデューサー】荻野哲弘、本多繁勝(AX-ON)、西紀州(AX-ON)

【制作協力】AX-ON

【製作著作】日本テレビ

おしらせ

【公式HP】

https://www.ntv.co.jp/bishoku/

【公式Twitter】

https://twitter.com/bishoku_ntv

【公式Instagram】

https://www.instagram.com/bishoku_ntv/


『美食探偵 明智五郎 特別編 地上波未放送のオリジナルストーリー! 第一夜』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

美食探偵 明智五郎 特別編 地上波未放送のオリジナルストーリー
  1. リンゴ
  2. ジャム
  3. マリア
  4. 明智
  5. 祖父
  6. 東京
  7. 今日
  8. 小林
  9. お母さん
  10. ハァ
  11. 五郎
  12. 大丈夫
  13. 彼女
  14. 事件
  15. 明智五郎
  16. 一緒
  17. 桃子
  18. 物語
  19. ホテル
  20. 古川


『美食探偵 明智五郎 特別編 地上波未放送のオリジナルストーリー! 第一夜』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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♬~


(明智五郎) こんばんは。

私 探偵をしております
明智五郎と申します。

先週まで 私は
助手である小林1号と共に

さまざまな犯罪者による
さまざまな事件を

解決して来ました。

そして その全てが

マグダラのマリアを名乗る
一人の美しい女性によって

企てられたものだったのは

ドラマをご覧の皆さんには
既に周知の事実かと。

さて 今週から3週にわたって
お送りするのは

マリアによって操られた
犯罪者たちの悲しい過去や

その犯罪の裏側を描いた
オリジナルストーリーだそうです。

なぜ 彼女たちが
犯罪を犯してしまったのか。

これをご覧になれば

その理由が あなたにも
少し理解できるかもしれない。

しかし その前に

まずは私のことを
知ってもらいたいと思います。

なぜ 私が このような

舌の肥えた 違いの分かる
美食家になったのか。

私の過去を
少しだけお見せしましょう。

VTR スタート。

(小林 苺) <もし 明日
死んでしまうとしたら

あなたは最後に
何を食べますか?>

ここは 江戸川探偵事務所。

美食探偵 明智五郎の
アジトである。

<彼は 優秀な助手
小林1号と共に

あまたの事件を解決して来た>

<しかし 殺人鬼 マリアとの
死闘は まだまだ続く>

事件の真相に迫るため
今日も彼は

この大都会 東京の街で
暗躍する!

この物語では…。

おい 小林1号。
「苺」です! …って 明智さん。

黙って聞いていれば
アジトだ 暗躍だと

君は探偵の仕事を
一体 何だと思ってるんだ?

いやぁ…。
それに ここは僕の席だ。

さぁ どきなさい。
あっ ちょっと…!

(せき払い)

あんな照明
どこから持って来たんだ?

この物語では
美食名探偵 明智五郎が挑む

難事件の裏側を少しだけ
のぞき見ることができる

そう いわば
お得意様のためだけの

マル秘裏メニューなのだ。

私のセリフ!
しかも肩書 微妙に盛ってるし。

今日は僕 明智五郎の
マル秘裏メニューだ。

でさぁ さっきも
急に電話かけて来て

「忙しくて手が離せない
いつものを頼む」って。

すぐそこなんだから
買いに来なさいっての!

ちょっ 桃子 聞いてる?

ツケてる分 今日こそ耳をそろえて
払ってもらうんだから!

(桃子) ふぅ~ん。
金持ちのくせに

それでも ホントに
扇屋百貨店の御曹司かっつうの!

そのくせ よく見りゃ スーツも時計も
高そうなのばっかりでさ。

 成り金趣味の男って
モテないよね。

(桃子) この前 聞いた時も
思ってたんだけどさぁ。

何?
(桃子) 苺 その探偵の

言動から服装まで
散々 文句 言ってる割には

まぁ 細かいことまで
よ~く見てるよね。

ホントは彼のこと

気になっちゃってる自分が
いるんじゃないの?

いや あり得ないって!
大体 私 年上 無理だし。

あんな ひねくれ者で
センスが昭和な

ドケチなボンボン!
(ドアが開く音)

何を騒いでるんだ?

ゲッ…。

お待たせしました。

じゃあ お代を頂いて私は…。

小林1号。
「苺」ですが…。

何でしょう?

6分。
へっ?

揚げてから6分といったところか。

君のワゴンから ここまで
普通に歩けば1分もかからない。

それに 君の弁当は

揚げたてのおかずが
信条のはずじゃないのか?

そんな まだ揚げたてですよ~。
料理人として

プライベートな電話と
上客への配達

どちらを優先すべきか
さすがの君でも分かるだろう。

ゲッ やっぱ聞かれてたか。

それから 今日の目玉焼きは

いつもより
火が通り過ぎているようだ。

まぁ ばか話の間
ずっと保温性の高い容器で

蒸されていたのだから仕方ない。

それから…。
まだ 何か?

いつもより
米が硬いように感じるんだが

吸水時間を短くしたのかな?

えっ そんなことまで
分かるんですか?

僕の舌は ごまかせない。

恐らく 寝坊して
米をとぐ時間が遅くなった。

そんなところだろう。

そんなの
決め付けないでくださいよ!

目の下のくまが
夜更かしを雄弁に物語っている。

さて 聞こう 小林1号。

君は昨晩遅くまで 一体 何を?

うっ…。

海外ドラマ 見てました。

正直で結構。

あと これは
常々 思っていたことなんだが

この…。

浮かれた柄のエプロンと三角巾は
何なんだ?

浮かれって…
かわいいじゃないですか!

君は今 いくつだ?
ピチピチの21ですけど。

もう大人じゃないか
これじゃあ まるで七五三だ。

服のセンスについて
明智さんに言われたくないです!

何ですか? このループタイは
おじいちゃんか!

ふんっ! 僕が言いたいのはだね

君は最近 少々 たるんでるんじゃ
ないかなということさ。

たるんで…!?
やあ

そうこうしている間に ますます
磯辺揚げが冷めてしまった。

しかし これも君のためを思えば
必要な時間だった。

ということで 小林1号。
「苺」ですってば!

授業料は 揚げたての磯辺揚げで
勘弁してやる。

えっ?

君より年上の
ひねくれ者でセンスが昭和の

ドケチなボンボンの言うことは
聞けないということか?

も~う やっぱり全部
聞いてたんじゃないですか!

はいはい 揚げて来ます!
揚げて来ますよ!

(ドアが閉まる音)

あれでも
料理の腕は悪くないんですよ。

<祖父の五十六じいじは

僕の美食の師匠だった>

♬~

(家政婦) 奥様
お車のご用意ができております。

(明智寿々栄) 今 行くわ。

(寿々栄) 五郎
ちゃんとお留守番してるのよ。

じいじを困らせたらダメよ。

また出張?

お土産 買って来るからね。

あっ それ 菱政屋さんとこの。

好き嫌いせずに食べるのよ。

♬~

(明智五十六) 今回はどこへ?

パリへ商談に。

来年度から 婦人服売り場に

輸入品専門のセレクトショップを
呼ぶつもりでおりますの。

おいしいものを
たくさん食べて来なさい。

パリは美食の街だからね。

フッ その時間があれば
いいんですけど。

では いってきます。

ちゃんと食べるのよ。

(ドアが閉まる音)

♬~

どうした?

味付けが濃くて 素材の味が…。

ハハハ…!

昔から ここの仕出しはな
見栄えだけで味はひどいんだ。

五郎は 味の分かる子だね。

よし 何か食べたいものはあるか?

どんな料理でもな
じいじが一番おいしいもの

食べさせてあげよう。

お寿司。

おっ! 寿司か さすが五郎。

お子様ランチと言わないところが
生意気でいいぞ。

じゃあな じいじがな
東京で一番の板前 呼んでやろう。

(板前)
天然のアオリイカのにぎりを
塩とスダチでどうぞ。

東京湾で取れた旬のノドグロです。

大間の本マグロです。

煮切りを塗ってあるので
そのまま召し上がってください。

♬~

どうだ 五郎 うまいだろ?

悪くない。
(五十六) あぁ そうかそうか。

じゃあな どこが どう おいしいか
じいじに教えてくれ。

ご飯が温かいところ。

おっ さすが五郎。

江戸前の酢飯はな
人肌の温度が大事なんだ。

ママ 買って来た
お寿司やお弁当を

すぐ冷蔵庫に入れちゃうからね。

だから ご飯が冷たくて硬いの。

でも これは
そうじゃないところがいい。

ハッハッハッ… これは参った。

五郎は やっぱり 食通だ。

大したもんだ こんな小さい子が。

子供のうちから
本物に触れさせて育てなきゃ

扇屋百貨店の跡取りには
なれないからね。

これからのデパートはな

食品売り場が主役の時代が
やって来るんだから。

うん フフフ…。

<おいしいものは いつだって
じいじが教えてくれた>

ふぅ~。

よ~し 五郎 まだ食べられるか?

うん。
(五十六) うん。

♬~

(五十六)
ほっほっほっ… 着いた着いた。

アハハ…。

♬~

(店員) はい 160円ね。
はい。

あぁ ありがとう。
(店員) どうも~。

(五十六) ここのコロッケはな
最高にうまいんだ。

さぁ ソースをかけずに
食べてごらん。

おいしい!

ハハハ…
どうだ びっくりしたろう?

いいか? 五郎。

おいしいものは
高いか安いかなんて関係ない。

店のブランドだって
当てにならない。

一流の料理人はな
自分の舌で見つけるんだ。

一流の料理人は 自分の舌で…?

そうだよ お前は
おいしいものが大好きだから

大きくなったら
きっと 立派な美食家になるぞ。

じゃあ 僕が大人になったら

僕が見つけた おいしい お店を
じいじに教えてあげる!

フフフ… そりゃ 楽しみだ。

あっ どんどん食べなさい。

じいじも食べちゃうぞ うん。

<だけど
その約束は かなわなかった>

♬~

ハァ ハァ! ハァ ハァ…。

さぁ ご注文通り 揚げたて
サックサクの磯辺揚げですよ!

ワゴンから ここまで
30秒で来たんですから!

さぁ 食べてください。

ハァ ハァ…。
ふむふむ。

♬~

えっ 何で?

やあ 弁当の神髄は
冷めてもおいしいところにあるな。

ちょっ… せっかく揚げたんだから
食べてくださいよ!

そうだ 小林1号

今日のポテトサラダ
なかなか悪くなかった。

あっ! っていうか
お会計 まだなんですけど。

これで。

現金払いで。

っていうか ツケてる分も
今日こそ払ってもらいますからね。

ちょっと 聞いてます?
現金払い!

今日 払ってくれなかったら
もう二度とお弁当 作りませんよ。

っていうか その磯辺揚げ
せっかく揚げて ワゴンから…。

<この街には おいしいものが
たくさんあるけれど

一番の僕のお気に入りは…>

<あの日 食べた
コロッケみたいな やさしい味>

私の裏メニュー
いかがだったでしょうか?

あの店のコロッケを

ぜひ あなたにも
味わってもらいたいものだ。

さて 続いての
オリジナルストーリーは

林檎こと古川 茜の
過去に迫ったもの。

なぜ彼女は恋人を殺すという
犯罪を犯してしまったのか。

凶器となったのは手作りのジャム。

その作り方を教えた
実の母と彼女の間にある

愛と憎しみの物語。

いったん CMです。

<帝都ホテルで
若い男女が殺された>

(上遠野) 第一発見者は?

(高橋) 最後に 生きてる2人が
確認されたのは今朝8時。

(高橋) 朝食のルームサービスを
頼んでました。

<殺害方法は
シアン化合物による毒殺>

<明智さんと私は
調査を開始する>

厨房まで来ました。
 よし。

 そのまま潜入を続けるんだ。

どのタイミングで誰が
毒を入れることができるのか。

(苺の声) これだけ人がいたら
厨房で毒を盛るのは不可能です。

やあ 困った。

この ふんわり やさしい味の
フレンチトーストじゃ

シアン化合物を混入しても
ひと口 食べて吐き出してしまう。

…となると 自殺!?

もしくは
メニューにないものを食べたか。

<明智さんの読み通り
被害者の胃の中からは

メニューにはない
リンゴが発見され

さらに そのリンゴから
毒物が検出された>

リンゴ?

<犯人は 目の前でシアン化合物を
リンゴジャムに混入させ

2人を殺害したのだ>

(上遠野) 人 殺すのに
ほがな面倒くせぇこと

する奴なんか
おるわけねえじゃろうが!

犯人は面倒でも
この やり方にこだわっている。

だから あえて朝食を選んだ。

この犯人 今 捕まえないと
大変なことになる。

<捜査線上に浮かんだのは

青森のリンゴ農園で働く
一人の女性>

<そして 彼女を操っていたのは

マグダラのマリア>

(マリア) 女を傷つけるバカな男は…。

殺してしまえばいい。

(古川 茜) 私…。

大丈夫 あなたは悪くない。

犯人は

真っ赤な このリンゴなんだから。

<明智さんと私は
手掛かりを求めて

一路 青森へ向かったのだった>

(桃子) アンコウ!
ハタハタ!

(桃子:苺)♪~ 全部のせ~~!

(マリアの声) あの人は魔女が作った
毒リンゴを食べるかしら?

きっと食べないわ
あの人は そういう人。

誰よりも うたぐり深くて
誰よりも 賢くて。

だからこそ
誰よりも ロマンチストなの。

早く私を追い掛けて来て。


 ホテルの従業員が
2人の遺体を発見し

警察に110番通報しました。


 亡くなっていたのは
杉並区のアルバイト

沢田 剛さん 23歳と

渋谷区の飲食店店員
川上エリさん 25歳です。


 客室内には争った形跡はなく

また 遺体が客室の…。

(祖父) ん?

また 風で落ちたか。

うん…。

(祖父) あいだな 東京は ま~だ
殺人事件があったみてぇだな。

んだの? 全然 知らねえ。

ハァ…。

わぁ~! リンゴの木 初めて見た。

さて リンゴ狩りでも
するとするか。

あんなにリンゴ買ったのに まだ?

≪リンゴ狩りですか?≫

大人2人 いいですか?

今日は ちょっと やってなくて。

やあ それは残念だ。
すみません。

お金をお支払いしますので

そのリンゴを
分けてもらえませんか?

これは…。

風が強くて 落ちてしまった
傷物です。

あっ ちなみに
この品種って何ですか?

「ふじ」? 「紅玉」?

≪「茜」だよ≫

(茜) おじいちゃん!
(祖父) 聞がねえ品種だべ?

これ作ってんの
この辺では うちだけだ。

へぇ~。
いがったら 持ってくか?

いいんですか!?
傷 入ってても おいしいや。

タダでいいから。
えっ! ありがとうございます!

おじいちゃん 家 入ってて!

何だ? おめぇ 大声 出して。
早く!

何だ? おめぇ。
ありがとうございました!

(祖父) 茜! どうした?

このリンゴ 「茜」って
あの人の名前と同じなんですね。

古川 茜…。

被害者の男が
二股をかけていたのは彼女か。

えっ! それ知ってて ここに!?

日本のマヌケな警察が
農園の場所を教えてくれてね。

さて このリンゴ
ジャムに適していると思うかい?

まぁ 実は
しっかりしてそうですけど。

やっぱり作ってみないと
分からないか。

…って結局 作ってるのは私一人。

(祖父) ≪あ~ いだ いだ~≫

さっきは…。

ほぉ ジャムか。

勘違いかもしれねばって
孫 訪ねて来たんでねえか?

あ… えっと。

やっぱり んだが。

あれ ホントは
東京さ 行きてぇんだべ。

向こうさ 彼氏ば いるしな
アハハ…。

それは会いたいでしょうね。

(祖父) それが あの子の母親も

ちょうど 今の あの子ぐらいん時
東京 出でっての。

ただ まぁ 向こうで
いろいろあって

あの子をお腹さ こさえて
こっちさ戻って来たんだ。

そうだったんですか。

その母親も あの子が小学校の時
亡くなってなぁ。

その母親が教えたのが…。

傷物のリンゴで作った
ジャムだったんだ。

♬~

やあ 結果は出たかな?

「茜」です。

♬~

悪くない。

(茜の声) 「東京から
ちょっと変な人が来ました」。

「リンゴのことを
聞いて帰りました」。

思ったより早かったわね
探偵さん。

(マリアの声) 「大丈夫。

その人は あなたを
捕まえに来たわけじゃないわ。

その人には
全部を話してちょうだい。

あなたは絶対に捕まらない」。

(ノック)

先ほどは おいしいリンゴを
ありがとう 茜さん。

しかし 交際相手が
東京で変死したというのに

リンゴの収穫とは
随分と のんきですね。

それとも また帝都ホテルに
リンゴを届けに行くんですか?

警察なの?

私は おいしいものが大好きな
ただの美食家です。

先ほど頂いた この小さなリンゴで
ジャムを作らせていただきました。

それから 市場で買って来た
別のリンゴでも。

1号 説明を。

この「茜」で作ったジャムは
味もしっかりしていて

実も煮崩れしない
そして 火の通りもいいので

煮込んでから
10分ほどで出来ました。

他のリンゴでも
ジャムを作りましたが

こうはなりませんでした。
それが?

ホテルで殺害された
あなたの恋人の舌には

小さなやけどの痕があった。

例えば ホテルで客の目の前で

毒入りのジャムを作って
サーブし

それなりの量を
食べさせるとしたら

一番 適しているリンゴは
この「茜」だったということです。

胃の内容物を
さらに詳しく調べれば

殺害に使われたリンゴの品種まで
特定できるでしょう。

私は…。

私は何も知らねえ。

ずっと黙ってバレなければ…
捕まらなければいいんですか?

茜さんのおじいさんは

誰かを殺すために
リンゴを作ったんじゃ ない!

お母さんだって 人を殺すために

ジャムの作り方を
教えたんじゃないでしょう!?

都会で のんきに
リンゴ食べてる人さ

この土地でリンゴ作ってる人間の
気持ちなんか分かるわけねえ!

だって…。

「ずっと一緒にいよう」って
言ってくれたのに…。

東京さ 行った途端 あんな…。

私たちは 中学生の頃から
ずっと一緒で…。

高校1年生の時に 私が告白して
付き合い始めました。

(茜の声) でも 彼が東京の大学に
進学することになって…。

きっと卒業したら
また こっち戻って来ると思って

私は ここで 実家のリンゴ園を
手伝うことになって…。

振動音

もしもし?
(剛)もしもし   茜

(剛)届いたよ

(茜の声) 私はずっと
一人暮らしの彼のために

小包を送ってあげてたんです。

うん   剛君が好きなもの
選んだから

(茜の声)
彼は すごく喜んでくれました。

(明智の声) その小包に

あなたの手作りのジャムを
入れたんですね。

はい。

でも…。

彼は すぐに大学を中退して

夜のバイトを始めたみたいで…。

(茜の声) ある日 彼のページに
女の人が写ってて。

私の作ったジャムをその人が

クラッカーさ
オシャレに盛り付けて…。

私のおじいちゃんが作った
リンゴの

私と同じ名前のリンゴで作った…。

お母さんが教えてくれた
ジャムを…。

その女が 食べてた。

何年も ずっと私は

その女が食べるために
ジャムをコトコト煮てた。

きっと彼は

「母親が作って送って来る」
とでも言ってたんだべ。

だから私
その女を殺してやろうと思って。

そしたら マリアさんが

毒を入れてくれたんです。

ステキなアイデアでしょ?

マリアが
ホテルの部屋でサーブした。

マリアさんは
私と違ってキレイだから

あの高級ホテルが よく似合う。

季節限定の朝食の
サービスメニューでございます

(剛)えっ   ここで
作ってくれんすか?

青森産のリンゴで作った
コンフィチュールを

フレンチトーストに添えて…
(剛)つうか

「コンフィチュール」って
何すか?

フランス語で  「ジャム」という
意味でございます

(エリ)え~   何かオシャレ~
(剛)ねっ

ここに   当ホテルの
秘密の隠し味をひとさじ

このジャムが
一生 忘れられないくらい

おいしくなる魔法の粉を…

俺も食おっかな~
えっ   でも あんた リンゴジャム 

食べ飽きたって言ってたじゃん
いや   それはカノ…

あっ いや
おふくろが作ったやつの話ね

こんな高級ホテルのやつなら
食ってみたいじゃん

(エリ)いただきま~す

熱っち!

アハハ   何やってんの?

(剛)うまっ!
う~ん   おいしい!

♬~

うっ…!

♬~

(エリ)大丈夫?   どうしたの!?

うっ…!

♬~

まぁまぁ   そんなに
喜んでいただけるなんて

ステキな最後の晩餐…

いえ   最後のブレックファーストに
なりましたわね

♬~

(茜) 私は…

彼は 絶対に
ジャムを食べないと思ってた。

あの女だけ死ねばいいと思ってた。

なのに 彼は食べた。

私の作ったジャムと同じなのに

私が送ったジャムは
腐らせるくせに…。

高級ホテルで出たジャムは
食べた。

料理とは そういうものです。

同じ材料 同じ味付けでも

美しい皿や
サーブする人間の演出によって

いくらでも その価値は変わる。

あなたは
この美しく おいしいリンゴを

魔女の毒入りリンゴに
変えてしまった。

そのリンゴは私です。

私が彼を殺したんです。

どうして…
どうして愛してた人を。

そんなの おじいさん 悲しむよ!
お母さんだって!

愛してたから… 殺した。

女って そういうもんです。

まぁ 理解はできます。

茜さん!

真実を話して
罪を償ってください!

きっと やり直せますから!

おじいさんも言ってました。

こんな   年寄りのことなんか
ほっといてくれていいから

好きな人と一緒になって…

いい人生 過ごしてほしいんです

なのに…!

(泣き声)

もう… 遅い。

そんなことは…!
君は黙ってろ。

彼女は…。

マリアは今 どこに?

♬~

(サイレン)

明智!
明智さ~ん!

やあ 相変わらず遅いな。

令状 取るんに
時間がかかってしもうたがじゃ。

おんしは何で ここにおるがじゃ?
君たちが来るまで

彼女が間違いを起こさないように
見張っていた。

茜…。

古川 茜さんですね?

東京の帝都ホテル男女殺人事件の
重要参考人として

事情聴取に
ご協力いただけますか?

はい。

(祖父) 茜! どうしたば!?
何のことだ!?

茜に何の用だ!? あぁ!
(茜) いいの! おじいちゃん。

よ~し 家宅捜索じゃ!
物証 出るまで捜せ捜せ!

あぁ…!
(茜) おじいちゃん!

おじい…。

だ… 大丈夫だ うん 大丈夫だ。

うん… じいちゃん ついてる。

うん 大丈夫だ 茜。

何も心配いらねえ。

♬~

(茜) あの…。

今度 私が作ったジャム
食べてください。

はい。

最後の晩餐候補に入れておこう。

♬~

♬~

ついに起こってしまった
第2の事件!

帝都ホテル男女殺人事件の
重要参考人として…。

茜に何の用だ!? あぁ!
(茜) いいの!

<そして 事件を裏から操る
怪しい影>

<その名も マグダラのマリア>

彼女は 一体 何者なのか
事件はまだ続くのか。

東京の上空に暗雲が立ち込める!

この物語では…。

小林1号。
「苺」です! …って また来た。

それは こっちのセリフだ
ここは 僕の探偵事務所だぞ。

どれ 代わりたまえ。
あっ ちょっと…!

この物語では
美食探偵 明智五郎が挑む

難事件の裏側を 少しだけ
のぞき見ることができる。

そう これは いわば
お得意様のためだけの

マル秘裏メニューなのだ。

今日のお話は 林檎こと古川 茜の
マル秘裏メニューです。

かぶってるぞい。
はい。

明智さん リンゴむけましたよ。

ありがとう。

何の形だ? これは。

見たまんま お寿司ですよ。

うん 味はリンゴだ。

そりゃ そうだろう。

茜さん
これから どうするんだろう?

罪には問われなくても

人殺しに関わった事実は
消えないからな。

茜さんなりの方法で
償ってくれたらいいなぁ。

あっ 何か 茜さんの恋って

彼氏が浮気しないで
殺人事件にならなかったら

あの歌みたいでしたよね。
歌?

え~ 何でしたっけ? あの

恋人が上京して
だんだん変わって行っちゃう…。

[ 音程が外れている ]
♪~ 恋人よ ぼくは旅立つ

[ 音程が外れている ]
♪~ 東へと向う列車で

♪~ チャチャチャチャ
歌詞から察するに

『木綿のハンカチーフ』
のようだが…。

えっ 歌詞から察するに?

音程だけでは判断できなかった
怖かった。

それ どういう意味ですか!?

上遠野は
『林檎殺人事件』
みたいだと言っていたし

いやはや 昭和の名曲に彩られた
事件だったということか。

う~ん あの歌みたいに

切ないだけで終われば
よかったんですけどね。

(茜) お待たせ!

あの… これ。

(剛) 何?

うちのリンゴで作ったジャム。

手作り?
うん。

うまい。
フフっ やった~。

茜 料理 上手なんだな。

これね

死んだお母さんがら
教えてもらったレシピなんだ。

そっか…。

ごめん。
ううん。

うち お父さんもいないべ?

だから 私

温かい家族の だんらんみたいなの
ずっと憧れててね。

剛君と いつか
そうなれたらいいなぁって…。

♬~

俺 大学 卒業したら
戻って来るから。

ごめんね。

一緒に行げなくて。
(剛) 仕方ねえよ。

茜が この農園
継がないといけないんだべ。

(茜) <本当は…>

俺が帰って来るのを
待ってでける?

<「一緒に行こう」って
言ってほしかった>

うん。

待ってる。

<あの頃の私はバカで
幸せだった>

<だから
こんな未来が訪れることを

少しも想像できなかったんだ>

♬~

(メールの受信音)

♬~

何してらんだ?
こった暗い部屋で。

ちょっと調べ物。

早く寝ろ。

うん。

何かあったのか?

何でもないよ。

(祖父)
おめぇのお母さんもそうだった。

何かあっても 「何でもない」って。

おめぇを お腹さ こさえて
戻って来た時もそうだった。

♬~

私は大丈夫。

(祖父) 茜。

おめぇの人生なんだ。

おめぇの好きにせぇ。

ありがとう。

(祖父) ああ。

おめぇ お母さんさ似て
美人さんさ なって来たな。

おやすみなさい。

(祖父) ああ。

♬~

♬~

<私は 母親似なんかじゃ ない>

(リンゴを洗う音)

私みたい…。

傷ついで 汚れで…。

<その時 思い出したのは

あの日の 母のことでした>

(母) ハァ…。

茜 やめなさい。

だって こんな汚くなっちゃったの
食べられないよ。

そんなごと ない。

見た目が
どんなに傷ついて汚れても

おいしいままなんだがら。

<あの時 母も今の私と
同じことを思っていたとしたら

幼い私は 残酷なことをしました>

♬~

お母さん?

あっ…。

ごめんね。

拾ったリンゴは
ジャムにしましょうね。

作り方 教えてあげるから。

(茜) やったぁ。

♬~

いい匂い。

お料理は 愛を込めで作るのが
大切なんだよ。

愛って何?

えっ?

そうね…。

お母さんは
茜のごと愛してるわ。

大好きってこと? じゃあ 私も
お母さんのこと 愛してる。

<母は あの時 私の顔を見て
何を思ったんだろう?>

<だって 私の顔は…>

<私の顔は…>

<母を捨てた父に
よく似ていたから>

(泣き声)

お母さん 大丈夫? どうしたの?

ねぇ お母さん…。

やめて!

あっ…。

ごめんね 茜。

愛って 難しいから…。

私ね…。

お父さんのごと…

愛してだの。

お父さん?

おいしそうに煮えだ。
(コンロのスイッチを切る音)

♬~

ホント…。

そっくり。

何?

(コンロのスイッチを入れる音)

(ジャムが煮える音)

ほら 味見してみで。

うん。

愛してるわ 茜…。

(茜) 熱い! 熱いよ!

あっ 大変 ごめんね ごめんね。
熱い~。

熱いよ~。
(コップに水を注ぐ音)

はい。

<そうだ>

<あの時 お母さんは わざと…>

ひどいなぁ。

<でも 今なら その気持ち

痛いくらい分かる>

<母も また

私と同じ 落ちたリンゴだった>

<お母さん>

<愛って

「大好き」ってだけじゃ
ないんだね>

<だけど 私

あなたみたいに
傷ついて終わるのは嫌>

<だから 私は魔女になる>

(ジャムが煮える音)

傷ついたリンゴは

果実自体が その傷を治そうと

傷がないものより
甘くなるらしい。

人生も また しかりだ。

なるほどなぁ。

しかし 愛してるから殺すって
どんな感じなんでしょうね?

私だったら 愛する人には

毎日 おいしい手料理 食べさせて
笑顔にさせたいって思うけどなぁ。

♬~

<何? この沈黙 何よ? その目>

<ないって!
明智さんは ない ない ない!>

<だけど この前
明智さんの実家まで行って

親にも会っちゃったし…>

<えっ! もっ… ももも…
もしかして 明智さん

そういうつもりがあって!?>

ちなみにイチゴは…。

<何? 突然の名前呼び!?>

傷ついた所から すぐ腐る。

は?

しかし 形が悪いもののほうが
おいしいんだ。

小林1号 君は せいぜい
不格好な恋に励みたまえ。

傷ついて 腐ってしまう前にな。

はぁ~!?

じゃあ 明智さんの恋愛は
どうなんですか?

におわせばっかりで 実際に
女性と一緒にいるところなんて

見たことありませんけどね!

ねぇ ちょっと 聞いてます?

ん~! 今日はもう帰ります!

(ドアが閉まる音)

世界中の人間を
殺してしまわないと

私たちが…
アダムとイヴになるために

♬~

1時間にわたって お送りして来た
『美食探偵 明智五郎』 特別編。

いかがでしたか?

さて 来週のメニューは

自分の店を
グルメサイトで酷評され

そのレビュアーを窒息死させた
マリアの忠実なしもべ

伊藤シェフ。

そして キッチンハラスメントに
苦しめられ

ついには 夫を殺害
解体するに至ってしまった

れいぞう子。

この2人の その後や
犯行に至る裏側が

明らかになるようです。

お楽しみに。

(松本) 俺かてな
跳ばれへんわけやないねん!

でもな…。


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