プロフェッショナル「力を合わせ、一歩、前へ~労働組合運営・関根秀一郎~」突然の解雇や雇い止め。コロナ禍で…


出典:『プロフェッショナル「力を合わせ、一歩、前へ~労働組合運営・関根秀一郎~」』の番組情報(EPGから引用)


2020/09/15(火) 22:30:00 ~ 2020/09/15(火) 23:15:00
プロフェッショナル「力を合わせ、一歩、前へ~労働組合運営・関根秀一郎~」[解][字]

突然の解雇や雇い止め。コロナ禍で苦しむ働く人たちの“駆け込み寺”となってきた、誰でも入れる労働組合。派遣や契約社員、働く全ての人を守るための闘い、5か月の記録。

番組内容
突然の解雇や雇い止めなど、新型コロナによる不況のしわ寄せに苦しむ働く人たち。その“駆け込み寺”となってきたのが、誰でも入れる労働組合「派遣ユニオン」だ。運営する関根秀一郎(56)は、リーマンショックの際にもあの「年越し派遣村」を仲間と設置するなど、数多くの非正規労働者を支えてきた。「働く人がひどい目にあうのは我慢できない」と語る関根。派遣や契約社員、働く全ての人を守るための闘い、5か月の記録。
出演者
【出演】労働組合運営…関根秀一郎,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり


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プロフェッショナル「力を合わせ、一歩、前へ~労働組合運営
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  19. ハハハハハハハッ
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突然の解雇や 雇い止め。

新型コロナによる
不況のしわ寄せなどに苦しむ 働く人たち。



相次ぐ訴えに 耳を傾ける男がいる。

ちょっとひどいですね そこの会社ね。

ハハハハハハハッ。

非正規で働く人たちの「最後の砦」。

派遣社員 契約社員 パート。

職場の労働組合に入れず 途方に暮れる
多くの人たちが 駆け込んでくる。

うん すいません…。

決まったの!?

うれしいな。
決まったって仕事が。 派遣村にいた人。

難しいことは 私には分かんないですよ。
ハハハハハハハッ…。

ただ喜びだっていうだけですよ。

新型コロナの感染が拡大していた
今年春。



はい ユニオンです。



業績の悪化する企業が増える中

関根のもとには
悲鳴のような相談が相次いでいた。

(関根)派遣社員として結婚式場にて
週5日勤務していました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い
4月に入ってからは自宅待機と。

1円の補償もなく
我慢しなければいけないのでしょうか。

関根が運営するのは
組合費を払えば誰もが入れる労働組合。

その9割は 非正規労働者だ。

職場の組合に入れず
泣き寝入りするしかなかった人たちの

駆け込み寺となってきた。

2008年のリーマンショックの際には

あの「年越し派遣村」を 仲間と共に設置。

非正規労働者の厳しい現実を世に訴え

国が対策に乗り出す
大きなきっかけをつくった。

どうも お疲れさま~。

一人の相談者がやって来た。

男性は 物流関係の会社で
派遣社員として1か月働く予定だった。

だが 2日働いただけで
突然 解雇されてしまったという。

派遣社員は 派遣会社に雇われ

さまざまな企業に派遣されて働く。

雇用契約を結んだ期間
企業から業務の指示を受け

派遣会社から賃金を支払われる。

この期間中の解雇は
法律で厳しく規制されている。

向こうが言うにはね…。

まず関根は 男性の雇い主である
派遣会社に いきさつを確認した。

すると派遣会社は
男性が自らの意思で退職したと回答。

証拠として 1通のメールを示した。

(関根)
「バーコードの機械が使いこなせなくて

いろんな人に
迷惑をかけてしまいました。

明日も迷惑をかけてしまいそうです」。

切実な訴えを聞く時
関根が 自らに課していることがある。

よろしくお願いします。

派遣会社との団体交渉の日。

関根は 男性と共に臨む。

緊急事態宣言の影響で 男性は
新たな仕事を見つけられずにいた。

生活費は底をつき 家賃の支払いも
ままならないほど 追い詰められていた。

そうか。
はい。

派遣会社は
男性が自らの意思で退職したと

改めて主張した。

互いの主張が対立する中 関根は粘った。

その後 男性は派遣会社と和解。

仕事の紹介は かなわなかったが

未払い賃金の およそ8割が
補償されることになった。

また一人 別の相談者が訪れた。

この男性は
短期の雇用契約を繰り返しながら

物流倉庫で5年にわたり働いてきた。

だが今年に入り
突如2か月の出勤停止を命じられ

収入が絶たれそうになった。

駆け込んできた男性と共に
関根は直ちに団体交渉に臨み

出勤停止を撤回させた。

うん すいません…。

関根は さらに。

正社員と非正規の間にある
待遇格差の是正を求めることにした。

2回目の団体交渉の日が来た。

(関根)どうも。

こんにちは~。

(関根)5 6 7 8 9 10。

10人。 OK。

ちょっと外 出ましょう 一回。

そこには 相談者の男性と同じく

出勤停止命令を受けた
同僚たちの姿があった。

皆 この日の交渉に加わるため集まった。

♬~

この日 関根たちは
不安定な短期契約の見直しを要求。

これに会社側は応じ 細かな労働条件を
話し合っていくことになった。

関根が心に刻む 言葉がある。

(関根)私たち やっぱり…

今や非正規労働者は

全労働者のおよそ4割
2, 000万人を超える。

バブル崩壊後の不況が長引く中

人件費を抑えるため
正社員からの置き換えが進んだ。

だが景気が悪化するたび
雇い止めなどの犠牲を強いられてきた。

(関根)よろしくお願いします。

こうした状況の改善を
関根は国に対しても訴え続けている。

しかし 社会の現実は
そう簡単には変わらない。

関根が出向いたのは 法律に反し
団体交渉に応じようとしない ある会社。

この日 社長への
じか談判に踏み切ることにした。

(関根)これです。

♬~

でも そんなとこで むなしさなんか
感じてたって しょうがないですよ。

なんとしてでも変えてやるっていう
気持ちだけですよ。

(関根)どうぞ。
失礼します。

(関根)ちょっと散らかってますが。

寝室兼… 私も ちょこっと作業する時は
使うとこですね。

(鳴き声)

長年の無理が積み重なり
関根さんは腎臓を患っている。

多くの飲み薬と
週3回の人工透析が欠かせない。

(テレビ音声)「新型コロナウイルスに
感染していることが確認され…」。

さらに合併症で 左目がほとんど見えない。

1964年 オリンピックに沸き立つ東京で
関根さんは生まれた。

高度成長期 サラリーマンの父と
専業主婦の母のもと

何不自由なく育てられた。

けれど大学に進むと
勉学に意味を見いだせず中退。

アルバイトで食いつないだ。

転機は 25歳。

求人誌で偶然見つけた 労働問題を扱う
専門誌の記者に採用された。

時は バブル崩壊の頃。

取材で目の当たりにしたのは
命を削って働く人々の姿だった。

怒りに突き動かされ
労働組合の専従者として働き始めた。

そして8年が過ぎた ある日。

大手電機メーカーに勤める
派遣社員の女性が 相談に訪れた。

合意がないまま
賃金を下げられてしまったという。

関根さんは そのメーカーの
正社員による労働組合に

「一緒に闘ってほしい」と支援を求めた。

ところが。

長引く不況の中 「勝ち組」「負け組」という
言葉が広がる社会に

やるせなさが募った。

「非正規で働く人たちの力になりたい」。

関根さんは40歳の時
今の組合を立ち上げた。

それから3年後のことだった。

リーマンショックが起き
世界的な経済危機が日本を襲った。

派遣切りが相次ぎ
30万人の非正規労働者が 職を失った。

(関根)じゃ もう11時になったんで
各自 席に着いて頂いて。



住む場所はおろか 食べる物にさえ困る
という悲痛な叫びが 殺到した。

居ても立ってもいられず 関根さんは
仲間に 新たな試みを呼びかけた。

立ち上げたのは
あの「年越し派遣村」。

年末年始の6日間
東京・日比谷公園にテントを張り

500人以上を受け入れた。

もうね 首つろうと思って
ロープまで買ってきてたんだという人が

今日ここに来て救われたっていうふうに
言ってくれてましたから

それだけでも
やった成果があるなと思いますよね。

全国から支援物資が届き
続々とボランティアが駆けつけた。

その中には 企業の経営者や
正社員の人たちの姿もあった。

派遣村は それまで見過ごされてきた
非正規労働者の苦境に光が当たる

大きな転機となった。

あれから12年。

新型コロナによって再び訪れた苦境。

なすべきことは 今も変わらない。

♬~

難しいことは 私には分かんないですよ。

ハハハハハハハッ…。

ただ喜びだっていうだけですよ。

≪失礼します。

(関根)お疲れさまです。

4月上旬 一向に進展の見られない
難しい案件があった。

相談者は
コールセンターで働いていた二人。

契約社員の男性と 派遣社員の女性だった。

発端は去年春。

女性が突然 仕事を取り上げられるなどの
パワハラを上司から受け

6年勤めた職場を
追い出されてしまったという。

同僚だった男性は
自分の仕事にも影響が出るため

女性の処遇が不当ではないかと
上司に訴えた。

二人は 関根と共に
会社との団体交渉を重ねたが

話し合いは平行線をたどった。

そして今度は
男性が仕事を取り上げられたという。

今年春には突然
別の部署への異動を命じられた。

時々ですね 何ていうんですか…

二人は パワハラを行ったとされる
上司の処分と 会社からの謝罪を求め

半年以上にわたり闘い続けていた。

膠着状態を打開するため
関根は次の一手を打つことにした。

労使間の紛争を調整する行政機関
「労働委員会」への申し立てだ。

支障を来す…。

よし。

3日後。

申立書を持って
東京都の労働委員会に向かったが…。

≪止めて下さい 止めて下さい…。

じゃあ しょうがないから
もう上へ…。

労働委員会に 直接 窮状を訴えることは
かなわなかった。

その後 郵送で申立書を送ったが
労働委員会は止まったままだった。

このころ コロナの感染拡大は続き

関根のもとには連日
数多くのSOSが届いていた。

事務所にはボランティアが集い
多忙な関根をサポートしていた。

(関根)ありがとうございます。

実は ボランティアの多くは
かつて相談者として頼ってきた人たちだ。

♬~

パワハラの被害を訴える
コールセンターの男性。

これまでも理不尽な思いを味わってきた。

かつては住宅メーカーの正社員として
働いていたが 31歳で離職。

以来20年 非正規労働者として
泣き寝入りを続けてきた。

もともとは 自らの身を守るために始めた
今回の闘い。

だが交渉を重ねる中で
男性の心には 変化が芽生えていた。

6月。 関根は 相談者の二人を
事務所に呼んだ。

コロナの影響もあり 先が見えない中
闘い続ける意志があるか。

二人に尋ねた。

その時。 男性が口を開いた。

誰かのために 闘う。

関根の思いと重なった。

♬~(主題歌)

♬~

(関根)おはようございます。
おはようございます。

♬~

4月の申し立てから
待ちに待った この日。

労働委員会での話し合いが
ようやく始まった。

♬~

この日も 関根のもとには
新たなSOSが舞い込んでいた。

勤務先の業績がコロナで悪化
雇い止めのおそれがあるという。

力を合わせ 一歩 前へ。

関根は また次の団体交渉へ 向かった。

♬~

この労働運動に限らず プロとして
仕事をしている人たちっていうのは

やっぱり 新しい世界を
どんどん切り開いてる人たち。

次々に新しい手法を考えて

きっちりと対峙していく必要が
あるんだろうなと思います。

♬~


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