クローズアップ現代+「“最先端”がん治療トラブル 高額な料金を支払ったのに…」 大野智、竹原慎二


『クローズアップ現代+「“最先端”がん治療トラブル▽高額な料金を支払ったのに…」』の番組情報(EPGから引用)


2018/06/05(火)
クローズアップ現代+「“最先端”がん治療トラブル▽高額な料金を支払ったのに…」[字]
“最先端”の治療も玉石混交?▽夫を死なせた…ある女性の後悔▽「もう治療法はありません」医師に告げられ向かった先は▽ネットにあふれる情報・何を基準に選べば?
詳細情報
番組内容
【ゲスト】医師・大阪大学大学院准教授…大野智,元プロボクサー・がんサバイバー…竹原慎二,【キャスター】武田真一,田中泉
出演者
【ゲスト】医師・大阪大学大学院准教授…大野智,元プロボクサー・がんサバイバー…竹原慎二,【キャスター】武田真一,田中泉
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『クローズアップ現代+「“最先端”がん治療トラブル▽高額な料金を支払ったのに…」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

クローズアップ現代+「“最先端”がん治療トラブル
  1. 治療
  2. 医師
  3. 患者
  4. 標準治療
  5. 治療法
  6. 説明
  7. 女性
  8. クリニック
  9. ナビゲーター
  10. 高額



『クローズアップ現代+「“最先端”がん治療トラブル▽高額な料金を支払ったのに…」』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)


>>働き盛りの夫を
がんで亡くした女性です。

夫が受けたのは
最先端を掲げた、がん治療でした。

>>こちらの女性は
がんの高額な治療法に

多額の金をつぎ込み
貯金を取り崩したといいます。

>>なぜ患者は、最先端を掲げた
高額ながん治療に向かうのか。

原因は
話題の医療用語をちりばめ

効果を期待させる
インターネットの広告や

事実と異なる
医師の説明だといいます。

>>先週、国は改正医療法を施行。

承認されていない医薬品や
体験談などを掲載する広告を

禁止しました。

>>がんの治療法を巡る情報の
海の中、トラブルをなくすために

何が必要なのか?
徹底取材します。

>>がん治療のうち、国や学会が
有効性・安全性を認めたものは

標準治療と呼ばれ

手術、抗がん剤、放射線などが
これに当たります。

この標準治療はエビデンス
つまり科学的根拠があり

今の時点で最良とされる治療で
保険が適用されています。

最近では、この青色の部分
最先端の治療法の研究も進み

免疫療法の一部は
標準治療になっています。

しかし、有効性・安全性が
認められていない青の部分でも

効果が高いと期待させるような

広告を出して
治療を行う医療機関もあり

トラブルが起きています。

>>4年前、52歳の夫を
がんで亡くした女性です。

>>医師から
舌がんと診断を受けたとき

夫はステージ3でした。

直ちに手術を受けたものの
がんは転移。

主治医からは
余命半年と告げられました。

>>ほかに有効な治療はないのか。
頼ったのはインターネットでした。

当時、中学生だった息子が
見つけたのは

がん遺伝子治療を掲げる
クリニックのホームページ。

「最先端の治療」という響きに
期待を抱いた女性は

すぐにクリニックを訪れました。

説明されたのは、点滴で

がん抑制遺伝子を投与する
という治療法。

費用は、およそ550万円。

クリニックの医師から標準治療を
やめるよう勧められ、この治療に

懸けることにしたといいます。


>>ところが、期待に反し
がんの進行は止まりませんでした。

疑念を抱いた家族は、医師に
治療について改めて尋ねました。

そのときの音声です。

>>さらに
点滴で投与しているという

遺伝子の効果について
疑問を投げかけると…。

>>しかし、実際には
このクリニックの遺伝子治療が

国に認められているという事実は
ありませんでした。

まもなく夫は、余命といわれた
半年を待たずに亡くなりました。

女性と息子は
ネットの情報に頼ったことを

今も悔やみ続けています。

>>女性は
事実と異なる説明により

高額な代金を払わされたとして
クリニックを提訴。

対するクリニックは
医師の説明が

「不適切なものであった」と
認めました。

当時の治療をどう考えているのか
クリニックに直接問いました。

>>ならば
なぜ認めたのか尋ねると。

>>国は、標準治療でない
高額な治療を巡るトラブルなどが

相次いでいる事態を重く見て
医療法を改正。

今月1日から

未承認の医薬品による
治療の広告や

ネット上で虚偽や誇大な表現の
広告を出すことを禁止しました。

>>がんの治療に詳しい、医師の
大野さん、

有効性が十分には確かめられてい
ない治療を、多額の費用で行う、

これは違法ではないんですか?

>>そういった治療を行うこと自
体は、

医師の裁量権として認められてし
まっています。

ですので、

結論から言えば違法ではないとい
うことになります。

ですが、今回のケースでも、焦点
にもなっておりますのが、標準治

療などの正確な情報の説明が、十
分に行われていないケース、

そういった説明が不十分なケース、
その場合には、

罪に問われるケースがあるという
ふうに、

ご理解いただけたらというふうに
思います。

>>広告の規制は始まったという
ことですけれども、

その治療内容そのものも適切に規
制するということはできないんで

すか。
>>最近になりまして、

免疫細胞療法につきましては、


再生医療法で厚生労働省も実態の
把握というものに今、取り組んで

おります。
ですが一方で、今回例にあります

ような、遺伝子治療などにつきま
しては、厚生労働省も実態すら把

握できていないのが現状かと思い
ます。

>>では現在、最先端の治療法は、
どこまで有効性が確認されている

んでしょうか。
まず、遺伝子治療で標準治療とさ

れているものはありません。
一方、免疫療法ですが、オプジー

ボで知られる、

免疫チェックポイント阻害剤など
は標準治療として推奨されている

ものもありますが、それ以外、例
えば樹状細胞ワクチンやNK細胞

を使った治療法は、十分に有効性
が確認されていません。

国立がん研究センターの若尾文彦
さんは、

有効性・安全性について科学的根
拠があり、

現在利用できる最良の治療法が標
準治療。

高いお金を払ったから、よい効果
を期待できるわけではない。

医療はその点でほかのサービスと
は違うと話しています。

>>これだけ最先端の治療が次々
と出てくる中で、私たちは何を目

安に、

治療法を選択すればいいんでしょ
うか。

>>3つあるかと思います。
1つ目は、エビデンスが十分ある

かどうか、科学的根拠があるかど
うか。

これは今、VTRにも出てきまし
た若尾先生が作られている、

国立がん研究センターのページを
確認して、エビデンスがあるかど

うか、それを確認するということ
が一つ。

ない場合には少し怪しいと。

もう一つは費用の問題ですね。

高額な費用がやはりかかるという
場合には少し疑ってかかったほう

がいいかなということ。
最後に重要なポイントなんですけ

れども、標準治療を否定している
ような場合、

これはかなり危険なケースがある
のではないかと思います。

>>そしてもう一方、

元プロボクサーで、みずからもが
んサバイバーでもある竹原さん。


ご自身は標準治療に加えて、

さまざまな治療法を試された。

>>NK細胞の治療もやっており
ましたけど、インターネットで調

べて、女房がセミナー聞きに行っ
たんですよ。

すごいよかったと。
本も出してるから見てって言って、

読んだんですよ。
やったらもう絶対に治るんじゃな

いかと思うんですよ。
それでやっちゃったんですけど。

それとあと海藻エキスですか、1
本3万するんですけど、24本。

それも飲めば絶対治るんだと、単
純なんですよね、僕、たぶん。

>>それでもやっぱり、

それ信じちゃうというのは、なぜ
ですか?

>>やっぱりインターネット見た
り、一番は、不安でしかたないん

ですよ。
治るとか、そういうのが書いてあ

れば、確かめたくて、飲めば治る
んだと、信じてしまうんですよね。

>>標準治療は受けたうえで?

>>僕の場合は標準治療を受けた
あとで、それを確かめましたね。

予防のために。
>>やっぱり不安だと言う。

>>不安です。
>>大野さん、このがんの治療と

しては、このほかにも、例えば健
康食品ですとか、運動療法など、

ほかにもさまざまな情報が氾濫し
てますよね。

これはどう考えたらいいんでしょ
うか。

>>保険診療以外のさまざまな施
術や療法につきましては、補完代

替療法と呼ばれております。
これら補完代替療法につきまして

は、残念ながらがんが治るという
ようなことについてのエビデンス

がないのが現状です。
ただ、一方で、患者さんのさまざ

まな症状を和らげるという点につ
いては、エビデンスが最近、出つ

つあります。
ただ、気をつけないといけない点

としては、これらの施術や療法、
ともすると体に優しいと思いがち

なんですが、やはり副作用の問題
であったり、今、受けている治療

に影響を及ぼす場合もありますの
で、その点はよく主治医の先生と

相談して決めていただけたらなと
いうふうに思います。

>>実際にこうした情報の海の中
で、翻弄されたというがん患者も

います。
こちらは血液のがんと診断され、

抗がん剤治療を続けている幡野広
志さんです。

ブログに闘病生活をつづったとこ
ろ、

がんを治す効果があるとうたう、
健康食品やサプリメントなど、

さまざまな勧誘が、SNSで送ら
れてきました。

中には、

闘病ブログに書いてくれれば、

謝礼8万円を払うというものもあ
ったといいます。

>>竹原さんも同じような経験を
されたんじゃないですか。

>>ジムにたくさん物が届きまし
たね。

宣伝してくれ、あとは買ってくれ
とか、たくさん届きましたね。

広島から、お袋が、闘病中なんで
すけれども、

風水の先生連れてきて、

悪い所を見てもらって、体も触っ
てもらって、よし、

治ったって。

手術すんなよと、手術したら死ぬ
ぞって言われて、でも、

うそとは、

死ぬぞって言われるじゃないです
か、手術はしましたけど、落ち着

くんですね、もう治ったというこ
とばが。

今までもう最悪なことばっかり言
われたのに、その先生は、

もう大丈夫だって言ってくれたん
で、それがちょっとほっとするん

ですよね。
本当心は弱ってるんで、そういう

ので助かりますね。
>>取材を進めていく中で、

その患者が標準治療以外の高額な
治療に向かう背景には、

医師とのコミュニケーションの問
題があることも分かってきました。


>>卵巣がんの治療を続ける
女性です。

51歳のとき、がんと診断され
手術、抗がん剤、放射線と

勧められた標準治療は
すべて受けました。

それでも、がんは転移。

主治医から「もう治療法は
ありません」と告げられました。

>>女性は
医師が自分を見放したと感じ

保険がきかない免疫療法など

最先端を掲げる治療に
望みを懸けました。

>>大切な老後資金ですが
進行を止めたいという思いから

頼るしかないと考えています。

>>この女性は、

医師に見放されたと感じたことが、

標準治療を選択するきっかけにな
ったということなんですけれども、

竹原さんも、この医師とのやり取
りの中で、いろいろな体験がある

と?
>>心が弱ってるんですよ。

そのときに高圧的にこられるんで
すよ。

そうしたらもう、本当にこの人に
逆らったら、殺されるんじゃない

かっていう気持ちになっちゃうん
ですよね。

もうその先生に質問しても、ちゃ
んと返してくれないし、とにかく

不信感でいっぱいでしたね。
>>やっぱり怖い?

>>怖いです。
まず病気、がんになったことも怖

いし、その先生に逆らったらどう
なるんだろうという怖さでいっぱ

いでしたね。
>>大野さん、そういった医師の

対応ですね、

なぜこういうことになっちゃうん
でしょう?

>>今、プロボクサーのチャンピ
オンである竹原さんですら、

医師が怖いっていう話を伺って、
やはり今の医療現場の中では、

例えば患者と医師の力関係という
のは、やはり、

これは無視してはいけない、

非常に大きな問題ではないかなと
いうふうに思います。

さらに、医師のほうも、

インフォームド・コンセントとい
うことで、

必要以上に患者さんに詳しく説明
をしてしまっている、ともすると、

抗がん剤の治療であれば、副作用
の説明であったり、場合によって

は、命に関わるかもしれない。

さらに、

その医療の不確実性というところ
を踏まえると、

治るのか治らないかというところ
についてもやってみないと分から

ないというような形の説明に、ち
ょっとならざるをえないという、

そういった現状がやはり、

医師と患者との間のコミュニケー
ションがちょっと不十分になって

しまってる原因になってるのじゃ
ないかなと思います。

>>患者としては、大丈夫!とい
うふうに言ってもらいたい。

>>今、お話にもありましたけれ
ども、大丈夫っていうことばが、

今の医療現場ではほとんど医療者
から口にされていないという、

それがやはり不安を抱えて病院に
来ている患者さんはよけい不安に

なってしまっているという、そう
いった現状があるのではないかな

というふうにも思います。
>>どうすれば患者が納得して治

療を選択できるのか。
あふれる情報の中で、思い悩む患

者をサポートするための仕組みを
取材しました。

>>30年以上にわたり
がんの治療に取り組んできた

医師の寺嶋吉保さんです。

>>患者が標準治療以外の
高額な治療に向かう理由の一つは

医師が忙しくて
患者に寄り添いきれていないから

ではないかと考えています。

>>せめて患者が

医師や看護師などに
悩みを相談できるようにと

週に1度
がん患者サロンを開いています。

患者の多くが、新たな治療法が
次々と出てくる中で

戸惑いを感じていました。

>>しかし、サロンに参加しない
患者も多く、一人一人への

フォローが十分にできないことが
課題だといいます。

そんな中、注目を集めているのが

キャンサー・ナビゲーション
という制度です。

アメリカの、がん拠点病院で
義務づけられています。

国際医療経済学者の
アキ吉川さんが

日本で紹介しています。

>>アキさんは3年前

ステージ3の大腸がんと診断され
手術。

ハワイで抗がん剤治療を受ける際
ナビゲーターに出会いました。

これは病院専属のナビゲーターが
アキさんが海外から来ると知り

受診の前にくれたメールです。

アキさんがベストな状態で

医師から
最適な治療を受けられるよう

希望に合わせてサポートするので
頼ってほしいと書かれていました。

>>ナビゲーターは実際
どんなサポートをするのか。

アキさんが治療を受けた
ハワイの病院を訪ねました。

この病院では
7人のナビゲーターが

常勤で働いています。

半数は看護師で、半数は
ナビゲーターの訓練を受けた

一般の人たちです。

1人の患者を主に2人で担当。

治療に関する情報から
生活全般まで、忙しい医師では

フォローしきれない
不安や悩みに対処します。

>>こちらの患者は
肺がんの末期のステージ4。

すでに脳にも転移が見られます。

看護師のナビゲーターは
患者が医師の説明を理解し

治療に納得しているか
丁寧に確認します。

>>そして、患者が
抗がん剤の副作用への不安を

抱えていることに気付きました。

>>さらに治療の説明が詳しい
学会のサイトも紹介。

このサイトはアプリもあるため

家で家族と見てはどうかと
勧めました。

>>日本でも、

がん拠点病院などにがん相談支援
センターの設置が義務づけられて、

看護師などが常駐して、

患者の相談に対応することになっ
ているということですけれども、

患者さんが納得して治療に向かえ
るようにするには、何が必要でし

ょうか。
>>今、お話しありました、がん

相談支援センター、この存在をぜ
ひ知っていただきたいということ。

それ以外にも、がん診療拠点病院
には、緩和ケアチームがございま

す。
そちらも、決して終末期だけでは

なくて、診断されてからのサポー
トを受けられます。

そのほか、民間でも、

例えば日本がん治療学会などが認
定がんナビゲーターなどの取り組

みもスタートしてきております。
>>竹原さんは、ひと言、どんな

支援が必要ですか。
>>孤独なんで、やっぱり相談で

きる場所ですよね。
この間、マギーズ東京って行った

んですけど、本当に相談して、親
身にアドバイスもしてくれるんで、

そういう場所を見つけてもらいた
いと。

>>そういうサロンみたいなもの
が。

病院の外にもあるわけですね。

>>すごいもう本当にああ、病気

になる前に行けばよかったなと思

いましたね。


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