池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル 田山涼成、北村晴男、三田寛子、ビビる大木、川島明…


『池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル』の番組情報(EPGから引用)


2018/06/09(土) 
池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル[字]
6月12日開催の米朝首脳会談ではどんな話をする?そしてこれから北朝鮮はどうなっていく?池上彰が生放送で解説します!
詳細情報
◇番組内容
6月12日に開催される初の米朝首脳会談。なぜ一度トランプ大統領はキャンセルしたの?なぜシンガポールで開催する?一体どんな話を?非核化って?朝鮮半島は統一される!?…いろいろわいてくるたくさんのギモンを池上彰が生放送で徹底解説します!
◇出演者
【ニュース解説】池上彰
【進行】宇賀なつみ(テレビ朝日アナウンサー)
【ゲスト】田山涼成・北村晴男・三田寛子・ビビる大木・川島明(麒麟)・鈴木ちなみ
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/ikegami-news/
Capture20180609-220116.jpg 


『池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル 6月12日開催の米朝首脳会談
  1. 北朝鮮
  2. アメリカ
  3. トランプ大統領
  4. 日本
  5. 核兵器
  6. 本当
  7. 韓国
  8. 中国
  9. 当然
  10. 査察



『池上彰のニュースそうだったのか!! 2時間スペシャル』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)


≫こんばんは。

来週12日、米朝首脳会談が

行われる予定です。

これまで、いろいろ

ゴタゴタがありましたが
ついにという感じですね。

歴史的な会談といわれるんですが

さあ、ここで一体どんなことが
話し合われるんでしょうか。

そして、今後どのようなことが
考えられるのでしょうか。

今日は生放送で時間の許す限り

わかりやすく
解説してまいります。

≫ちょうど今、カナダで
行われているサミットでも

話し合われているんですよね。

≫G7といわれる
主要国首脳会議

サミットですね。

北朝鮮の完全な非核化に向けて
結束を確認して

初日の議論を
終えたというわけですね。

サミットで

みんな並んで
記念撮影をしていましたが

とりわけ
安倍総理大臣は北朝鮮に対する

圧力緩和のタイミングを
見誤ってはいけないと

指摘して
国連の安保理決議に基づく

経済制裁を継続する必要性を訴え

各国もこれに同意した
ということなんですね。

ですが、トランプ大統領
普通、サミットというのは

2日間ですが
2日目は特に気候変動

つまり地球温暖化防止について
どう話し合うかという

会議をキャンセルして
日本時間の今夜12時には

もうカナダを飛び立って

シンガポールに
向かうということです。

地球温暖化についての
会議をやると

各国からちゃんと取り組めと
いろいろ言われるのが

うるさいわけです。
どうもトランプ大統領の

頭の中は、もう米朝首脳会議で
いっぱいということのようで

サミットの途中で
退席するということです。

≫歴史的な瞬間が
近づいてきているわけですが。

今夜の生放送は基本的に
視聴者の皆さん

そしてゲストの皆さんの
素朴な疑問に

答える形で池上さんに解説を
してもらいたいと思っています。

番組が行ったアンケートで
特に多かった質問や

池上さんが
いい質問ですねと思ったものを

ピックアップしました。
≫いい質問でないのも

選んでいますから。

≫それでは、まずは
こちらをご覧ください。


≫史上初、歴史的なんて

ニュースで
話題になっているけれど…。

中止するとか
やっぱりやるとか

この2人がやることは理解不能?

いろんな疑問があるのでは…。

≫いろいろな質問が
寄せられましたが

まず最初に答えてもらうのは

やらないとか言ってたけど
結局なんだったの?

これは皆さんからも
質問いただきましたけれど

トランプ大統領の中止宣言には
驚きましたよね。

≫これはビックリしましたね。

あのとき

世界でも安倍総理大臣だけが

そのトランプ大統領の決断を
支持すると

表明したんですが

その後
やっぱりやるよとなったら

また今度は実現を期待
必要不可欠といいまして

安倍総理もトランプ大統領に
振り回されているという

感じなんですけれど

世界が振り回された
あの中止騒動を見れば

予測不能の2人の本音が

見えてくるのではないかと
思うんですね。

きっかけになりましたのは
北朝鮮のこんな言葉でした。

キム・ゲグァン第1外務次官。

一方的な核放棄を強要するなら
会談に応じるか

再考せざるを得なくなるという
言い方をしています。

つまり、これから話し合いを
するんだけど

アメリカがとにかく

北朝鮮は核を放棄しろと

そればっかり言うんだったら
会談に応じるかどうかは

ちょっと考えさせてもらうぞと
言ってみれば

脅しをかけたわけですね。

あるいは、外務次官が
ペンス副大統領のことを

愚鈍な間抜けと言ったり

米国に
物乞いのように対話を求めない。

つまり、米朝首脳会談を
やりますよというときに

アメリカのトランプ大統領が
これから北朝鮮にぐっと


圧力をかけて
絶対に核を放棄させるんだって

強気で言ってましたでしょ。
それに対して北朝鮮が

カチンときて
揺さぶりをかけたわけですね。

そんなに一方的に
上から押し付けるんだったら

やらなくてもいいんだぞという
言い方をした。

ただし、これは談話なんですね。

あくまで個人として言った。

政府として正式な言い方をすると

場合によっては
とげがあるので

個人の談話として

こういう言い方を
したということです。

≫国のオフィシャルな発言では
ないということですか?

≫オフィシャルではあるんですが

そんなに強い
正式なものではない。

ある種、逃げ道が
残されているということですね。

≫談話とはいえ
かなりとげがありますよね。

≫あります。
これ、例えば男女のデートに

例えると、さあデートをやろう。

俺とデートしたいんだろ?と
向こうが強気にきたから

本当にやるわけ?
そんな強気の態度じゃだめよ。

誠意、見せなさいよ。
会わなくてもいいんだからって

言ってみせたと。

≫面倒くさい女ですね…。
本当に好きなの?みたいな。

≫男女どちらが言っても
いいんですよ。

今、女性だと思いました?

≫なんか女性的…。
言い方、女性でしたよ、今。

≫それに対して、いやなら
会わなくてもいいんだよと

言ってみせたというわけですね。

これに対してトランプ大統領
会いたくないなら

会わなくてもいいんだぞ
というわけですね。

アメリカの
外交関係の人たちにしてみれば

北朝鮮の言い方って
また、いつものことかと。

揺さぶりをかけているんだな
ということがわかるわけですが

トランプ大統領は
こういう経験がないものですから

本気になって怒ったんじゃないか


あるいは本気になって
怒ったふりをしたのか。

というのも、トランプ大統領
こう言っているんです。

最近の声明に示された
大きな怒りと明らかな

敵意を見る限り

今回の会談を行うことは

残念ながら
不適切であると考える。

だから、やらないよと
言ったわけです。

これだけ見ていると

キレたんだって
思ったんですね。

ところが、これ
書簡、手紙なんです。

いつもはツイッターでしょ。
ツイッターでやるんじゃなくて

正式に書簡を出しているんです。

それも

金正恩委員長に対して
閣下という言葉なんです。

金正恩委員長閣下という

非常に丁寧な
言い方をしているんですね。

つまり相手に対する敬意を
示しているんです。

つまり、会わないぞという

単に、けんか腰では
ないということ。

更に、気が変わった場合は
ためらうことなく

連絡してほしい。

≫トランプさんにしては珍しく

優しいような感じが
しましたけど。

≫会いたくないの?
じゃあ会わなくてもいいけど

でも気が変わったら
電話してねって感じ。

≫作戦があるのかなと
思いますよね。

≫やっぱり会談まで
それぞれが自分に有利なような

一連の
駆け引きだったんじゃないか。

すると、北朝鮮の反応
首脳会談という

重大な出来事をもたらすため
努力したことを内心では

高く評価してきた。

≫さっきと言ってることが…。
≫あるいは、我々はいつ

いかなる方式でも
向かい合って問題を解決する

用意がある。
≫よく言うわという感じですね。

≫物乞いをしないと

言ってたのに
まるで…な感じでしょ。

こんなに北朝鮮が下手に出た
というのは見たことないですね。

≫池上さん、トランプさんが
書簡を出したときに

北朝鮮がこういう反応をする
ということまで

わかっていたんですかね?

≫当然こういう言い方をすれば
北朝鮮が

慌てるだろうぐらいは
思ってたでしょうけど

まさかこんなに下手に出るとは
ということですね。

つまり本当に北朝鮮が
焦っちゃったということですね。

要するに揺さぶりをかけようと
思ってやってみたら

会談を

やらないかもしれない。
北朝鮮はこれは困るわけです。

なんとしても
会談をやりたいという点で

焦りが見えるわけですね。

この段階では
トランプ大統領のほうが

強い立場になった
というわけです。

≫中止だって
トランプさんが言う前に

米国籍の拘留していた3人をね。

あれは話し合いがあって
トランプさんの意向で

帰したんじゃないんですか?
≫あれは、米朝首脳会談を

やることを前提に
北朝鮮がやる気があるんだよと

見せるために
3人を釈放したわけですね。

≫それなのにまた
手のひら返して

北朝鮮の人は
どんな感じなんでしょう。

≫これは、いつも
北朝鮮との交渉では

必ず途中でああいう言い方をして

揺さぶりをかけるんです。
≫主導権を握ろうとして

揺さぶりをかけたように
見えますよね。

≫そのとおりですね。
≫池上さん

そうすると話がずれますけど
そうすると

かつての
モハメド・アリ戦みたいな…。

揺さぶってきたって
ありましたけど

そんな感じになるわけですか?

≫女性陣、この話わかります?
≫すみません…。

≫女性陣も

猪木・アリ戦を
勉強しなきゃだめですよ。

≫40年前ですよ。

アントニオ猪木と
モハメド・アリの

異種格闘技をやることになったら
日本に来たアリが

いや帰るって言い出したんです。
ええ…となって

みんなが心配になるわけでしょ。

でも、結局やるとなったら
みんな見ちゃうわけですよ。

視聴率が高くなって。
≫ギャラのつり上げに

反応するしないとかもあった
というのがあるじゃないですか。

関係ない話ですけど

僕、最初に言いましたからね
これ。

失礼しました…。


ちょっとお時間
ちょうだいしました。

≫プロレスファンには
非常によくわかる例えですが

興味のない人には
全くわからない話でしたね。

≫続いての質問に
まいりましょうか。

≫米朝会談のこと
池上さんに質問。

≫史上初の米朝首脳会談の
舞台となるのが、シンガポール。

どっちかの国で
やればいいのに…。

なんでシンガポールでやるの?

≫なんでシンガポールでやるの?

鈴木さんもこの質問を
挙げていたんですよね。

≫例えばアメリカでも
いいわけだし

仲を取り持っていた韓国でも…。
日本でもいいのかなって

私は思ったんですけど。
でも、どうして

シンガポールなんだろう
というのが疑問ですよね。

≫なぜでしょうか、川島さん。

≫終わったあとみんなで

カジノ
行きたいんじゃないですか。

打ち上げということですかね。

≫これは誰が決めたんですか?

≫両国の間の交渉で
どこでやるかということですね。

つまり、例えばアメリカに
呼べばいいということになると

北朝鮮がわざわざアメリカまで

やってきたということに
なりますでしょ。

北朝鮮にとっては
メンツが立たないわけですね。

わざわざ相手の国まで
出向いたということになると

弱い立場になりますね。

一方、トランプ大統領から
こっちへ行くと逆に

トランプ大統領のメンツが
潰れるということになる。

例えば韓国でやればいいですけど

アメリカがわざわざ
朝鮮半島まで行くという段階で

すでに譲歩しているということに
なるので

それぞれの国といい関係の国は

どこかないかな
ということになって

シンガポールというわけですが。

じゃあ、ビビるさんに問題です。

今から
東南アジアの地図が出ます。

シンガポールはどこでしょうか。

≫ちょっと地理が
僕、苦手って前に

言ったじゃないですか!
池上さん。

≫だから
ビビるさんを当てたんです。

A、B、C、D
シンガポールはどこでしょう?

≫日本があそこですよね…。

≫シンガポール
僕、行ったことありますから。

だけど地図見て
行ってないんですよね。

これは、D!

≫正解です。

ちなみに、ほかはベトナム

マレーシア、フィリピンです。

シンガポール基本情報ですね。
面積、東京23区と

ほぼ同じくらい。

人口は561万人。

7割が中華系
いわゆる華人といわれる

中国系ですね。

それ以外にマレー系
インド系もいるという

多民族国家というわけですが

鈴木さん、シンガポールというと
どんなイメージです?

≫観光都市という
感じがしますね。

ものすごく高いビルが立っていて

経済も発展している感じが。

≫そこでシンガポールはよく
こう言われます。

ファイン・カントリー。
ファインって形容詞で

すばらしい、すてきな
というわけですが

ファインの名詞の意味というのは
ご存じですか?

形容詞は、すばらしいですけど

ファインの名詞。

≫考えたことなかったです。

≫名詞は、罰金。

シンガポールって、何をやっても

すぐ罰金、罰金。
ごみを道路に捨てたら罰金。

ガムを捨てたら罰金。

罰金、罰金というわけで

いろんな罰金によって
秩序が保たれている国というのを

皮肉って
ファイン・カントリーという

言い方をしている。

強権的な管理国家でも
あるわけです。

公共の場所でデモなどの
政治的な運動はできない。


そこら中に監視カメラも
あるというわけですから

ひょっとすると金正恩委員長は
将来、経済が発展したら

発展したら
こんな国にしたいと

思っているかもしれない
というわけですけど

今回も会談する辺りはみんな
特別行事区域に

指定されて
監視カメラが非常に多いし

厳重な警備が行われている。

ですから
治安もいいというわけです。

そこで開かれることになった
ということがありますけれども

実はシンガポールでは
3年前にも

歴史的といわれた
会談がありました。

覚えてますか?
中国の習近平国家主席と

当時の台湾の馬英九総統の

会談というわけです。

そもそも、中国の共産党と

台湾の国民党の国共内戦という

戦争がずっと続いて1949年

国民党が台湾に逃げて
分かれましたよね。

それ以来の
首脳会談というわけです。

今は
台湾は蔡英文総統に代わって

そんなに関係は
よくなくなってはいるんですけど

中国や台湾にとって中立的な国で

開くことができる。
当然、世界中から

多くの報道陣が来たときに
宿泊施設も

整っているというわけですね。
とりわけ、北朝鮮というのは

アメリカとも北朝鮮とも
いい関係があるということ

これが
大きなポイントでしょうね。

実は北朝鮮にとって
シンガポールというのは

国交がありまして
大使館もあるんですよね。

北朝鮮は50近い国に
大使館を置いているわけですけど

当然のことながら
北朝鮮が

本国と連絡を取り合うときに

大使館からですと
いわゆる秘話通話という形で

盗聴されにくい電話のやり取り
というのができるわけですよね。

金正恩委員長にしてみれば
北朝鮮の

大使館がないところで
ホテルにいたりすると

アメリカによって

全部盗聴されてしまうんじゃ
ないかという

恐れを持っている。

大使館があるところなら

大使館に入って本国と
連絡が取り合えるというところで

選ばれたのがシンガポールでは
ないかということですね。

≫失礼な質問かもしれませんけど

北朝鮮はシンガポールまで
行けるのかなという。

飛行機とかめっちゃ古い
イメージがあるんですけど

たどり着けるのかなと…。

≫イリューシン62という

旧ソ連製の
かなり古い機体なんです。

以前は5000kmしか
飛べないんじゃないかと

いわれたんですが

どうも改造して
最近は1万kmまで

飛べるようになっているらしいと
いわれているんですが

北朝鮮~シンガポール間が
およそ4800km。

だから理論的には
飛べるんですけれども

そもそも
北朝鮮の飛行機のパイロットが

シンガポールまで

飛行機を飛ばしたことがあるのか
どうかという

問題がありますでしょ。

それから大変古い機体で
実は現在

EUの中では
この飛行機は飛行禁止なんです。

非常に危険だから
というわけなんですね。

なので
中国がチャーター機を用意して

それで行くのではないか
という説がここのところへきて

出ていまして。

北朝鮮の政府専用機で行くのか
中国のチャーター機で行くのか

今のところ情報が
錯綜していて

はっきりしないということです。

中国の飛行機だと
中国のパイロットには

シンガポールまで
飛んだことがある人が

大勢いますから。
それなら安全ということで

ちょっとまだわからないです。
≫飛行機の話を聞いて

ちょっとどうなるのかなと
思いましたけどもっとそれ以上に

外貨不足だとか聞いていまして

宿泊費とか…北朝鮮は第三者が
払ってもよろしいんですか。

≫誰が払うかって
問題になってますもんね。

≫五つ星ホテルの
スイートルームに宿泊するのに

その金が払えないと。

払えないなら
もっと安いホテルにしろと

ツッコミを入れたくなりますけど

今、宿泊するんじゃないかと
いわれているホテルが

ここにきて急に変わりまして


セントレジスという
五つ星のホテルで

最高級スイートが
1泊80万円と。

これは北朝鮮としては
払えないというわけですね。

アメリカは当然、そんなものは
払えないと言っている。

≫同じホテルにお泊まりに
なるんですか?両者ともに。

≫別々のホテルではないかと
いわれているんですけど

それもはっきりしないところが
あります。

結局シンガポール政府が
これを負担するのではないかと

いわれているんですが
ここへきて

宿泊代が払えないなら
じゃあ、うちが出してもいいよと

言い出したNGOがあります。

ICANといいます。
ノーベル平和賞をとった

国際NGOです。
核兵器廃絶国際キャンペーン。

核兵器をなくすことに
貢献することだったら

私たちが宿泊費を負担する
用意があるよと

言い出したということですが

実際のところ
どこが負担するのかは

まだはっきりしない
ということです。

≫それにしても国家が
外貨がないとはいえ

何兆円もかかる話じゃ
ございませんよね。

100億もあれば…。

本当にないんですか?

≫核実験や
ミサイル発射をしなければ

よかったでしょって
言いたくなりますけど。

つまり、経済制裁を受けていて
我が国は苦しいんだということを

アピールしようとしたのかも
しれないというわけですね。

≫セントーサ島が
小さい島なので

警備がしやすいという
報道もあったんですが

どうなんですかね。

≫それは明らかにそうです。

セントーサ島とシンガポールの
本国部分の

つないでいるところというのは
非常に限られていますから

そこさえ封鎖すれば

警備がしやすいと
いわれています。

セントーサ島には
テーマパークもありますから。

≫本当に楽しい場所で
開かれるんだというイメージが。

≫テーマパークや
カジノもありますから。

≫水族館もありますよ。

≫米朝首脳会談のこと
池上さんに質問。

≫あんなに仲が悪かったのに
今になって会談する目的は?

≫去年までは本当に
戦争になるんじゃないかとまで

いわれていましたもんね。

≫お互い、こんなこと
言い合っていたんですよね。

振り返ってみましょうか。
思い出してください。

まず、トランプ大統領
去年の国連演説で

ロケットマンは
自滅の道を突き進んでいる。

金正恩委員長のことを
ロケットマンと

言っていましたね。

ロケットを発射しているから
というわけです。

それに対して、北朝鮮の通信社

朝鮮中央通信。
老いぼれの狂人を

必ず火で罰する。
怖いですね。

それに対してトランプ大統領
ツイッターです。

私は彼を
チビでデブと決して呼ばない。

≫呼んじゃってる…。

≫呼んでるじゃないかと
ツッコミを入れたくなりますが。

今年1月1日、新年の辞です。

金正恩委員長、核のボタンが
私の机の上に常にある。

そう言ったら

すぐにトランプ大統領
ツイッターで

私の核ボタンのほうが
はるかに強力。

≫反応が早いですね。

≫それに対して
北朝鮮の労働新聞。

ばかに付ける薬はない。

もう、いやはや…という。

≫今までこんな
首脳同士の言い合いみたいなのは

なかったですよね。

≫全くないですよね。

≫でも今年1月1日からの
2日間は

原爆を落とされた日本人とすれば

この言い方をしてる2人の
国を代表している人たちは

なんだって。
正月から腹が立ったのは

僕だけでしょうかね。
≫それはそうですよね。


だって核の被害を
受けているわけですからね

私たちは。

それを、こんなふうに
もてあそぶなよって

思いますよね。

ところが、最近急に仲よくしよう
としているわけですね。

その裏にはもちろんそれぞれの
思惑があるというわけですけど

歴史的な経緯から
確認しましょうか。

先ほどの視聴者の意見でも
歴史的に順番に

説明してほしいと。

じゃあ、そもそも
どういうことなのかというのを

振り返ってみようと思います。

そもそも、アメリカと北朝鮮の

戦争が
終わっていないということは

皆さん、ご存じですよね。

鈴木さん、何戦争でしたっけ?

≫朝鮮戦争。
≫そうですよね。

朝鮮戦争ですね。

これ、1950年に
始まったわけですね。

1950年6月
北朝鮮が武力で朝鮮半島を

統一しようとして
韓国に攻め込んだわけですね。

そしたら、それに対して
アメリカが

国連で国連軍ということにして

実態はアメリカ軍なんですが
韓国に支援に入ったわけですね。

それによって
韓国までずっと攻め込んでいた

北朝鮮を一挙に中国との
国境沿いギリギリまで

追い詰めるわけですね。
そうしたら、その段階で

今度は中国がそこに
北朝鮮への支援のために

入ってきたわけです。
北朝鮮という国が

なくなってしまいますと
中国としては

ここに緩衝地帯が欲しい。

なんとしても
北朝鮮を維持させたいといって

中国軍が入ってきた。
その結果

また戦線が
ずずっと南に下がって

ちょうど、38度線の辺りで
こう着状態になって

現在ここが軍事境界線と
なっているわけですね。

ここの段階で戦争を休みましょう

休戦しましょうということに
なっているんですが

戦争が終わったわけではないよ。

終わったわけではない
ということは、いつ戦争が

再開されるかもしれないという
状態で

両軍が緊張関係の中で

にらみ合っている
というわけですね。

このとき、北朝鮮は
最初は

アメリカは
介入してこないだろうと

思っていたわけですね。

そこで一挙に攻めていったら
アメリカが介入してきて

滅亡寸前まで
追い詰められてしまった。

これが、トラウマに
なっているわけですね。

アメリカが怖くて怖くて
仕方がないわけです。

二度と

アメリカに攻められたくない。

≫今夜は生放送で、池上さんが

米朝首脳会談について
解説しています。

≫生放送ですからね。
この6人のゲストから

どんな質問が出てくるか
わからないんですよね。

収録ですと不適切な質問は
カットするんですけど。

何が出てくるか
わからないというので

ハラハラドキドキなんですけど

別に
牽制しているわけじゃないので

でも質問してくださいね。

先ほど朝鮮戦争の
話をしましたね。

世界一強いといわれるアメリカに

攻撃されないためには
どうしたらいいかと

北朝鮮は考えたわけですね。

なんとしても強い武器が必要だと

考えました。
それが、核開発というわけです。

北朝鮮って経済力が弱いとなると

通常兵器で対抗しようとすると

莫大なお金がかかるわけですね。

とても通常兵器では
対抗できない。

選択と集中。

要するに資金を全部核開発にして
核兵器を持てば

アメリカからの攻撃を防ぐことが
できるんじゃないかと

考えたんですね。

これこそが北朝鮮が
生きる道だというわけで

核兵器を外交の道具として
核をちらつかせて

さまざまな援助を
引き出してきたというのが

これまでの北朝鮮なんですね。

やめろといっても
なかなか北朝鮮が聞かない。

そこで近年、アメリカは
何をしてきたのか。

無視をするという戦略を
とってきたんですね。

要するに北朝鮮には
挑発に乗らない

無視をする。
でも、北朝鮮にしてみれば

本音で言えば
アメリカから攻撃されたくない。

アメリカと対話を
したがっているということは

アメリカもわかっているわけで。
あえて知らんぷりをして

北朝鮮のほうから
核開発をやめるから

話し合ってほしい
自分たちの体制を

保証してほしいと

言ってくるのを待つという
言い方をしてきた。

そういう状態が
続いてきたんですが

ここへきて北朝鮮側が
挑発だけじゃなくて

対話へと戦略を
切り替えたというわけですね。

その大きな理由の1つが

経済制裁を
やめてほしいというわけです。

実は、アメリカあるいは国連は

10年前から経済制裁を
やってきたんですけれども

どうも、いろいろと
抜け道があったんですね。

経済制裁しているんだけど
北朝鮮にしてみれば

世界各地に労働者を派遣して

労働者を働かせて
外貨を稼ぐとか

あるいは
こっそり石油を密輸するとか

そういうことを
1つ1つ潰すということになって

本当に経済制裁が
効いてきたんじゃないか。

このままだと
国がやっていけないという

深刻な事態になって
対話をアピールして

早く経済制裁をやめさせたい。

こういう方針に切り替えたのでは
ないかということです。

そして、最終的には
とにかく朝鮮戦争を

終わらせたい。

今は休戦状態ですから

アメリカ軍もいて
いつ戦争になるかもわからない。

戦争をやめたということになれば
やめれば

すぐに戦争再開ということには
なりませんからね。

武力攻撃するうえでは非常に
ハードルが高くなるわけですね。

なんとしても戦争を
やめたという形にしたい。

そこで、金正恩委員長のほうから

会談を
呼びかけてきたというわけです。

≫でも今までどおり
話し合いでと言われても

トランプ大統領
アメリカの姿勢としては

無視するということも

できたと思うんですけど
なんで得にならない、経済制裁を

やめてほしいと
話し合いの場に行くんですか。

≫トランプ大統領、北朝鮮が
なんか言うとそのたびごとに

ツイッターで
反応してきたでしょ。

あれ、恐らく北朝鮮は
しめた!と思ったはずですね。

これまでアメリカは
一切振り向いてくれなかったから

さまざまな
挑発行動をしてきたのに

トランプ大統領は過去のことを
知りませんから

北朝鮮が何か言うたびに

敏感にツイッターで
反論してきたわけですよ。

北朝鮮にしてみれば

あ、アメリカが振り向いてくれた
かまってくれたというわけです。

≫じゃあ
ロケットマンという言葉も

うれしかったりするんですかね。
≫うれしかったかどうかは

知らないですけど。
北朝鮮のことを意識し始めたな。

じゃあ、もっと悪口を言えば
当然

トランプ大統領がカッとなって
もっとやってくるだろう。

ということは

北朝鮮の術中に
はまるということになるという

そういう思いが
あったのではないか。

そして事実、トランプ大統領が
じゃあ、話し合いに

応じるということに
なりましたでしょ。

つまり、これまでの
アメリカの外交方針を

ひっくり返した。
そういう意味では北朝鮮の戦術が

成功したという見方も
また可能だということです。

≫池上さん、じゃあ
今回のアメリカサイドには

会談反対派も
いっぱいいたんですか。

≫いました。

トランプ大統領に対して
そんなことをするべきではないと

言った人もいるんですが

トランプ大統領には
誰も逆らえない。

やるんだといったら
やっちゃうわけです。

≫それがわからないんですけど

アメリカの国会の様子が
全然聞こえてこなくて。

トランプさんの
ツイッターばっかりで

どんどんやっている。
僕たちとあんまり

変わらないじゃないかと

そういう感覚ですけど
本当に議会に諮らなくても

できちゃうんですか。

≫これは話し合いをするとかと
いうことは大統領の権限で

いくらでもできます。
あるいは軍隊で攻撃するぞ

みたいなこともいろいろ
脅していましたよね。

でも、アメリカの軍の
最高司令官は大統領ですから。

大統領命令で
軍隊を動かせるわけですから。

≫北朝鮮は確かに
経済制裁が効いてきて

なんとしても対話したい
それだけではなくて

軍事行動されるんじゃないか
という恐怖感を持ったように

見えたんですが
そこはどうなんですか?

≫それは明らかにありますよね。

アメリカにしてみれば
いつでも攻撃できるという形で

アメリカの空母を何隻も
北朝鮮の沖合に

集結させましたでしょ。
あるいは原子力潜水艦を

韓国の港に停泊をさせたり

あるいは斬首作戦。
トップの首を切る作戦を

検討しているという話が
どんどん出てくるわけですね。

相当、危機感、恐怖心を
持ったことは

間違いないということですよね。

≫だからこそ、トランプさんが
中止と言ったにもかかわらず

下手に出てきたのは
そういう恐怖感じゃないかと

思ったんですが。

≫恐らくそういうところが
あると思いますね。

やめた!といわれたら
また攻撃されるかもという

恐怖心が

あるのかもしれない
ということです。

一方、トランプ大統領にも
当然のことながら

思惑があるわけです。

それが、歴史に名を残したい。

北朝鮮の問題
これまで歴代の大統領が

いろいろ交渉してきたけど

結局、核開発を止めることが
できなかったわけです。

これを自分で解決をすれば歴史に
名を残せるというわけです。

特にトランプ大統領は
前任者、オバマ前大統領への

対抗心が非常に強いわけですね。

そのオバマ大統領といえば
田山さん

2009年にオバマ大統領は
何か賞をもらいましたよね。

≫ノーベル平和賞です。
だから…。

≫トランプ大統領にしてみれば
オバマ大統領がもらったものは

俺だって
もらいたいというわけですね。

米朝首脳会談を成功させれば

ノーベル平和賞も夢ではないと

どうも、本人は
思い始めたんじゃないか。

というのも米朝首脳会談を
やるよと言ったときに

政治集会でトランプさんの
支持者が集まったところで

トランプ支持者から期せずして

ノーベル賞という声が
上がったんですね。

≫演説でありました。
ノーベル!ノーベル!って

歓声が出ていましたね。

≫あのときの

トランプ大統領の
うれしそうな

なんともいえない顔。
恐らくあのときすっかりその気に

なったんじゃないかと。

この歴史的会談を成功させれば
ノーベル平和賞が

もらえるんじゃないか。
ノーベル平和賞の発表は10月。

11月には中間選挙。

≫次の選挙に向けてと
池上さんもおっしゃってました。

≫なんとしても米朝首脳会談を
成功させるということが

自分にとって
メリットになるという思いが

トランプ大統領にはあるんじゃ
ないかということです。

≫ということは、今回ハードルが

だんだん下がってきたような気が
しているんですね。

1回会っただけじゃなくて

2~3回続くかもしれないと
おっしゃってますが

それは自分の史上初の会談を
やったということを

どうしてもアピールしたくて。

それに日本が
ついていっているんですけど。

≫だから、とにかく12日に
歴史上初の

首脳会談をやるわけですよね。

やったら大成功だったと
発表することは

目に見えているわけですね。
内容がどうであれ

大成功だったと宣伝しますよね。

≫でも、北朝鮮の狙いは
経済制裁を解いてほしい

ということじゃないですか。

それをまあまあ受け入れて
それで会談が成功やと言われても

平和賞とは程遠い結果に
なるじゃないですか。

≫どこが成功という形に
なるのかというのが

わからないですよね。

≫いい質問ですね!

まさにそうなんです。

何をもって成功というのか。

多分、トランプ大統領は
とにかく

成功だと言いたいので

最初は非核化を実現させるんだ。

それから核兵器をなくすんだ。
それが成功だとしていたのが

最近だんだん
トーンが違ってきて

会談すること自体が
成功になるんだとか

あるいは終戦

朝鮮戦争をやめるという
約束をすることが

成功だというふうに
だんだん下がってきちゃってる。

≫終戦宣言だったら
ハードルは…。

絶対できそうな気がしますけど。

≫だから、トランプ大統領が
大成功だったと言ったときに

≫米朝首脳会談のこと
池上さんに質問。

≫一番思うのは…。

≫議題のメインは
非核化っていうけど

北朝鮮も
タダではやめそうもない。

ディールの達人
トランプ大統領は

どんな取引を
持ちかけようとしているのか。

具体的に何を話すの?

≫実際に
どんな話し合いが行われるのか。

ポイントになるのが
見返りがないと

北朝鮮も非核化を
しないということなんですよね。

≫見返りが欲しいから
というわけですね。

非核化の見返りは
何かといいますと

トランプ大統領が、ここに
交渉カードを持っています。

この中で見返りとして
一番大きいのが体制保証ですね。

北朝鮮としては経済制裁は
解除してほしいんだけど

最終目標は体制保証ですよね。

今の体制をアメリカに
保証してもらいたい。

軍事攻撃されたり、あるいは
ひっくり返されたりするのが

いやだというわけですね。

今の金一族がずっと
権力を握っている体制を

保証してほしい
というわけなんですね。

というのも、北朝鮮は北朝鮮で
なかなかアメリカのことが

信じられない。
私たちは私たちで北朝鮮のこと

信じられないんですけど
北朝鮮は北朝鮮で

アメリカのことを信じられない
という思いがあるんですね。

というのも
過去に核を放棄したあと

欧米諸国に攻撃されて

指導者が殺されてしまったという
国がありましたよね

田山さん。
≫リビアですか。

≫リビアのカダフィ大佐ですね。

核開発をしていたんですね。

それに対して欧米諸国が
経済制裁をしていた。

カダフィ大佐に対して
欧米諸国が

核兵器を放棄しなさいと。
放棄したら

経済制裁もやめるし

経済支援もしてあげますよ
ということになり

リビアとしては核兵器を
全部、放棄したんですね。

実際に、アメリカ側に
核のさまざまな施設を

全部引き渡したんです。

さあ、施設が
全部なくなったよね。

完全に
核を放棄したよねということが

わかってから援助を開始した。

よく言うリビア方式というのは
このことなんですね。

ところが、そのあと
アラブの春が起きましたでしょ。

カダフィ体制に対する
民主化運動が起きた。

そのときに欧米諸国は
カダフィ政権に

反対する勢力を支持して

カダフィ側の軍隊を
空爆したわけですね。

これでカダフィ政権が崩壊し
そのあと

反政府勢力によって
カダフィ大佐が

殺害されてしまったということが
あるわけです。

アメリカ側が
リビア方式でどうだ?というと

北朝鮮は
おびえあがるわけですよね。

核兵器を全部やめたら
経済制裁を

解除してあげますよという

甘い言葉を言って
全部、武装解除をしてから

攻撃して、体制を
ひっくり返すんじゃないかという

不安があるわけですね。

なんとしても核兵器を
はい、いいですよと捨てちゃうと

不安で不安で仕方がない。

金正恩委員長って年齢が
今、いくつだかわかります?

諸説あるんですが
一番有力なのが34歳なんです。

34歳ですよ。
ということは、今の体制で

本人でいえば、あと40年ぐらい

自分の体制を維持したいと
思ってるわけでしょ。

ということは体制を
保証してほしいということは

自分の命の保証に
つながるわけですよね。

≫池上さん、例えば
体制保証しますと

アメリカが言っても
トランプ大統領だったら

それはしませんとか、覆すことが

あるのかなという
心配もあるんですけど。

≫それで言いますと
例えば、今の

戦争が
まだ休んでいる段階ですよね。

終わっていませんよね。
だから、今回の会談で

戦争は終わりだよと
約束をするということは

戦争が終わってしまえば
そのあと、もう一度

攻撃をするというのは非常に
ハードルが高くなりますでしょ。

つまり休戦状態のままであれば

いつだって戦闘が再開できる
という言い方は

変ですけど
その可能性があるわけです。

やめたとなると
すぐには攻撃されない。

だから、とにかく
戦争をやめたと言いたい。

そして更にそのうえ
実は、やめるというのには

協定と条約というのが
2種類あるということですね。

例えば平和にしましょう。
平和協定と平和条約の

2種類あるんですね。
平和協定というのは

大統領がいいですよと言えば
それで決まるというものですが

条約となると
議会の承認がいるんですね。

ですから大統領がやめたと
言っているだけなら

やめるのやめたって
言いかねないわけですよね。

でも、条約という形で
議会に承認されれば

議会が決めたことを
大統領が勝手に変えることは

できないとなるわけです。

≫議会っていうのは
どこの国の議会?

≫アメリカの議会ですね。
例えば、パリ協定。

トランプ大統領がパリ協定から
離脱すると言いましたでしょ。

あれ、オバマ大統領のときに
パリ条約にしなかったんですよ。

オバマ大統領は
地球温暖化防止対策を

やるときに、本当は
条約にしたかったんだけれど

共和党が多い議会が反対して

これは条約にすると
アメリカ国内で

認められないだろう。

でも、協定だったら
大統領がやると言えば

それだけで済むので
当時、オバマ大統領が

地球温暖化防止の
話し合いの約束は

協定にしてくれと言ったんです。

だからパリ協定って
いったんですね。

これ、覚えてます?
京都でやったときは

京都議定書といいましたでしょ。

議定書というのは
議会の承認がいるんですよ。

議会の賛成がなくても
できるもので

協定と言ったわけです。

だから逆に、次の大統領が
やめたと言えたわけですよ。

パリ協定からは。

だから平和協定というと
それだけだと、まだ十分

安心できない。
やめたのやめたと言える。

だから
平和条約にしたいというのが

北朝鮮の狙いということですね。

≫ただ、体制保証といっても

リビアの場合も
そうだったんですけど

民主化運動が起こって
カダフィが

弾圧したために
武力攻撃されたという

流れがあるので
いくら体制保障しても

北朝鮮の国内で
民主化運動が起こったら

体制保証も何もないと

思うんですが、どうですか?
≫そのとおりですね。

でも、そのときには
リビアにはなかった

後ろ盾が
北朝鮮にはあるわけですね。

中国がありますでしょ。中国も
北朝鮮の体制保証をするという

後見人としていれば
例えば、北朝鮮で

何かあったときに
アメリカが北朝鮮の

民主化運動を支援するために

北朝鮮の政権を
攻撃するということは

中国が拒否するだろうとなると

リビアとはかなり違うんだろう
ということですよね。

≫先ほどの話
もう1点だけよろしいですか。

イランの核合意を脱退しましたが

個人でできたことですか?
大統領。

≫イランのあれは
核合意ですから。

これは
アメリカのトランプ大統領が

やめたと言えるというわけです。

イランの核合意に関しては
イランが核開発をするのを

止めようという。

いろんな国と
一緒にやったものですよね。

でもそれをやめたと
言ってることに対して、今

例えばヨーロッパの国々が
アメリカがイランの核合意から

離脱することに反対しているのは

≫今夜は生放送で
米朝首脳会談について

解説をしていますが

北朝鮮側も更なる見返りを求めて

いくつもカードを用意してくる
可能性がありますよね。

≫そうなんですよね。
北朝鮮が持っているカードも

例えば非核化。
核兵器を捨てるよというのが

1つのカードだと思っていたら

実は、何枚にも

増えていくんじゃないか。
サラミ戦術というんです。

サラミソーセージって
ご存じでしょ?

サラミソーセージって
1本ですけど

普通は、薄切りにして
1枚1枚を

お客さんに差し出す。

つまり、1本のものだと思ったら

薄くなって、これでどうですかと

交渉カードを次々に
切り出してくるというわけです。

例えば、まず非核化の見返り。

今後は核を作りませんよと
約束してやるから

経済制裁を解除しろとか。

持っている核を放棄するから

経済支援をしろとか。

要するに本当に
核兵器をこれから捨てるという

査察を受け入れるから
制裁を解除しろとか。

あるいはICBM。

アメリカ大陸まで届くミサイルは
放棄するから

援助をしろという。

全部、ひとくくりで
1本かと思ったら

薄切りにして
段階的にいろんな見返りを

取ろうとしているんじゃないか。

例えば査察というのも
当然、核施設って

いっぱいあるわけでしょ。
そこで1つ1つの施設について

ここの施設Aは
査察を受け入れたから

じゃあ、なんとかしろと。
≫薄いサラミだな…。

≫A、B、C、Dと

ますますサラミが薄くなる

ということも
考えられるということですね。

実際には、これからの話ですから

可能性としての話ですけれど
こういうサラミ戦術に出てくる

可能性も
あるってことなんですよ。

≫池上さん、これは
当然、アメリカに届くような

ミサイルはNGだという
ことは出ると思うんですけど

日本に届く距離のものというのは
どうなんですか?

≫そうなんですよね。
ここが非常に気がかりなんですが

昨日、日米首脳会談が

開かれましたよね。
これで、安倍総理大臣が

あらゆる弾道ミサイルを
完全に破棄させるというところで

日米の考えが一致したと
発言しているんですね。

ですから
安倍総理大臣に言わせれば

ICBM、アメリカ大陸に
届くだけのものでなく

あらゆる弾道ミサイル
ということは、日本列島まで

届くものも含めて全部
破棄させるということを

向こう側に求めていくんだ
っていうところでは

一致しているよと。

≫でも、向こうの

サラミ戦術で
アメリカはええけど

日本はどうするかみたいな

また薄く切ってくる可能性も?

≫可能性はあるということです。

≫薄く交渉をやりすぎて

トランプさんが今回
だめだこれはとなっちゃうのは

北朝鮮も困るんですよね。

≫そのとおりです。
だから当然、トランプ大統領を

怒らせない程度の
サラミを考えるんでしょうね。

あまりに薄くて向こう側が
透けて見えるようなやつだと

多分、トランプ大統領は
怒るでしょうから。

≫なんか拉致問題にしても
日本の拉致の問題も

トランプさんが、あれはやっぱり
ちゃんと言おうと

言っていたようなことを

耳に挟んだんですけど
言ってくださるんですかね。

≫これも、日米首脳会談で

拉致問題が非常に大事な
問題であるということを

わかっているから
これを必ず議題に載せる。

必ず北朝鮮に対して
これを言っていくということは

安倍総理大臣
約束したということです。

首脳会談が終わったあと
アメリカ側から

日本に対して実際に、どんな
話し合いが行われたかという

報告をすると言っていますので

それを聞いてからという部分も
恐らくあるんでしょうけどね。

≫では、トランプ大統領は
どんなカードを

持っているのか
見てみましょうか。

≫すでに話が出ていますよね。

戦争状態の終結と。

とにかく朝鮮戦争を
終わりにするということを

宣言しようじゃないか
ということなんですが

そのためには先ほども言いました
平和条約が

大事ということに
なるわけですね。

平和条約、あるいは
講和条約なんて

いったりすることも
ありますよね。

戦争をした国同士が
二度と戦争をしませんよと

約束をする条約です。

川島さん
日本も第2次世界大戦後に

こういう平和条約を
結んでいますよね。

連合国と。
なんといいましたっけ?

≫平和条約ではなくてですか?

≫何平和条約でしたっけ?

やったところの地名が
入っていますよね。

≫えー…。
≫北村さん。

≫サンフランシスコ講和条約
ですね。

≫あるいは
サンフランシスコ平和条約。

日本と
サンフランシスコ講和条約に

署名した国々との間で
戦争をやめましょうという

条約なわけですね。

あのときには日本を含めて
49か国が

平和条約に署名した。
この段階で戦争は終わった。

だけど、ここにロシアは
入っていないんですね。

だから、実はまだ
日本とロシアの間では

平和条約は結ばれていない。

平和条約を結ぶためには
国境を画定しなくてはいけない。

ロシアと日本の間では
国境が画定していない。

北方領土問題が解決してから

平和条約を結びましょうと
なっているわけですが。

戦争はとりあえず
終わっていますけどね。

こうやって日本も連合国の国々と
平和条約を結んだ。

さあ、これからは戦争しませんよ
ということになれば

北朝鮮にしても
アメリカと平和条約を

結べば
これからアメリカに簡単には

攻撃されないよね
というわけで

いってみれば、体制保証の
準備段階になるというわけです。

当然、平和条約を結ぼうか
ということをカードとして

ちらつかせるということに
なるんですが。

鈴木さん
朝鮮戦争の平和条約というのは

どことどこが結ぶんでしょうか。

≫北朝鮮と
韓国じゃないんですか。

≫ではないんですね。
そもそも今の休戦条約って

どことどこで結んでいるか
知っていますか?

≫私は北朝鮮と韓国だと
思っていました。

≫結構そう思っている人が
多いんですけど

実は、韓国はあのとき
休戦条約に反対して

休戦条約に
調印していないんです。

あのときには
北朝鮮と北朝鮮を支援した

中国と
それから国連軍という名の下に

実質は、アメリカ軍が
調印しているんです。

あのとき実は朝鮮戦争って
国連の決議に基づいて

国連軍というのが
派遣されているんですね。

これは、アメリカを含めて
16か国なんです。

実は16か国が
朝鮮戦争に参戦をした。

意外に知られていないですよね。

建前としては国連軍と北朝鮮

あるいは中国と平和条約
ということになるんですけど

実際には、アメリカに
全部、委任しますということに

なっているので、アメリカが
いってみれば

国連軍を代表する形で
署名をすれば

いいというわけですね。

だから、北朝鮮と
今度は韓国も入ります。

そして中国、アメリカ
4か国で

平和条約を結ぶということに

恐らく
なるだろうというわけです。

≫南北首脳会談のときに

終戦したいということを
話していたじゃないですか。

話していたけど
結局、自分たちには

決定権がない
ということになるんですか。

≫少なくとも

北朝鮮と韓国で
戦争をやめましょうということは

できますけど
でも2つの国だけじゃ

みんなが認めるわけには
いかないよということなんです。

中国やアメリカも加わって
少なくとも4か国で

調印しないと
だめだよということですね。

ということは
つまり中国もこれならいいよと

言ってこないと、だめだ。
ここに中国が

実は
関与してくるということです。

≫でも正規の
中国軍だったんでしょうか?

≫さすが、よくご存じですね。
違いますよね、あれ。

人民義勇軍という
名前でしたでしょ。

要するに朝鮮戦争に
中国が支援するんですけど

正規軍だとアメリカと戦争すると

第3次世界大戦に
なりかねないので

正規軍ではありません
ボランティアですという

建前をとったんですね。

人民義勇軍。義勇軍って

ボランティアという意味ですから
ボランティアの軍隊なんて

あり得ないですけど。
あくまでボランティアの軍隊が

北朝鮮を支援したんだよという
形になっていたんですが

いってみれば、人民義勇軍が
休戦協定に調印をし

ということになっているので
これを平和条約ということに

なり得るというわけですね。

≫お互い、いろんなカードを
持っているわけですが

ポイントになるのは
どのタイミングで

どのカードを出してくるか
ということですね。

≫最初は完全に非核化したら
見返りを与えるという

言い方をしていたんですが
最近、段階的な非核化でいいと

トーンダウンしましたね
トランプ大統領が。

それが非常に私たちにとっては
気がかりになんですけど

実は核を本当になくすには
実質、何年もかかるということを

最近になってトランプ大統領が
知ったからじゃないかと。

≫池上さん、気になるのが
非核化するときって

物を運んだりとか
査察団を送ったりとか

費用が
かかるわけじゃないですか。

その費用って
どこから出るんだろうというのが

気になるんですけど。

≫いいポイントを
ついていますよね。

トランプ大統領、そういうことを
アメリカはそんなものには

出さないと言っているんです。

≫税金を使わないと
言ってますね。

≫要するに北朝鮮の周りの国が

負担すればいいんだという
言い方をしていますでしょ。

中国、韓国

そして日本と。

わざわざ日本というのを
追加する言い方をしましたよね。

では、これから当然、査察という
ことになってくるんですが

そのために実は
いろんな手続きがあるんですが

それに大変、お金がかかる。

それを日本に
負担させようとしているのが

アメリカということです。

≫続いての質問に
まいりましょう。

≫米朝首脳会談のこと
池上さんに質問。

≫これまで、世界は北朝鮮に
裏切られ続けてきた。

今度こそ約束を守って
本当に核をやめるの?

≫約束したとしても
北朝鮮は

本当に核をやめるのか。

どうなんでしょう?
≫本当にこれはみんな

心配なところですよね。
というのも

北朝鮮は、これまで
あまりに不誠実な態度を

とってきた
ということがあります。

それを見ると
本当に非核化するのか

これは
かなり難しいんじゃないか

というのが
見えてくるというわけで

北朝鮮の核開発の歴史は
裏切りの歴史といっても

過言ではない。
何度も裏切られているわけですが

どれだけ裏切ってきたのかという
歴史を

見てみましょう。
まずは、1992年

朝鮮半島の非核化に関する
共同宣言というのを

北朝鮮と韓国が
宣言しているんですね。

このときアメリカは
実はそれまで韓国に

核兵器を
持ち込んでいたんですけど

朝鮮半島から

核兵器を撤去しますと。
じゃあ、それに合わせる形で

朝鮮半島全体に
核兵器がないような

状態にしましょうというのが
この共同宣言。

ですから、北朝鮮の要求もあり

韓国に駐留する
アメリカ軍の核兵器を

全て撤去したわけです。

非核化ということは
つまり北朝鮮は核兵器を

持ちませんよということを世界に
約束したということでしょ。

ところが、核開発を続行していた
というわけですね。

実は、ソビエトから
原子炉を輸入しまして

あくまで、これは原子力発電を
やるんだよというふうに

北朝鮮は言ったんですね。
このときに

ソビエトにしてみれば
本当に核兵器を

持たないんだな。
だったら、ちゃんと国際機関の

査察を受けなさいと
言ったんですね。

ところが北朝鮮は
ソビエトから原子炉を

もらっていながら、査察を
受けようとしなったんですね。

おかしいじゃないか
ということになって

査察をようやく受け入れて

査察官が調べてみたら

使用済み核燃料からひそかに
プルトニウムを取り出して

核兵器を作ろうとしているという

証拠が出たというわけですね。

つまり、核開発を続行していた
ということになるというわけで。

北朝鮮の言い分としては
いやいや

アメリカだって
査察受けてないじゃないかという

言い分ではあるんですけど。

結局、核開発を続行していた。

では、どうするか。

次の裏切りがあります。

今度は1994年です。

当時、アメリカの
カーター元大統領が

北朝鮮に飛んで
本当に核をやめなさいよと

改めて打ち出すわけですね。

北朝鮮が約束しました。

核施設の凍結と解体をします。

その代わり
原子力発電のための原子炉を

新たに作ってくれ。
それから原子炉ができるまでの間

火力発電所の燃料として

重油を提供してくれ
というわけですね。

これは日本も韓国もEUも

この費用を負担したんですよ。

これで、やめるよと
約束していたんですが

核開発を継続していた。

つまりプルトニウムを
取り出すということは

やめましたよと言っておきながら

パキスタンから
ひそかにウラン型の原爆の

技術を買い取って
ひそかにやっているということを

アメリカがパキスタン側から
その情報を得て

北朝鮮に対して
実は、ひそかに核兵器を

また作ろうとしてるんじゃないか
と追及をしたら

北朝鮮が、やってますけど
何か?って言ったんですね。

というわけで、裏切られた。

じゃあ
今度こそやめさせようとして

話し合いをする仕組みが
できました。

それが、2003年
6か国協議です。

三田さん、6か国って
どこでしたっけ?

≫中国、ロシア、韓国、アメリカ
日本と北朝鮮。

≫そのとおりですね。

6か国で
アメリカと北朝鮮だけじゃなくて

それまでの北朝鮮の
後ろ盾になっていた

中国やロシアも巻き込んで

みんなで北朝鮮に核兵器を

やめさせましょうという
国際的な枠組みを

作りましょうとしたわけです。

それに対して北朝鮮は
核兵器関連の放棄を

表明しました。もう
やりませんよというわけです。

その代わり、北朝鮮としては
アメリカが朝鮮半島に

核を持ちこまないこと
攻撃しないこと

これを条件にする
というわけですね。

これで核兵器をやめますよと
いったんですが

北朝鮮は核実験をしました。

核開発してるじゃないか
というわけですね。

要するに
核をやめますよというんだけど

具体的に
どうやるのというところで

もめにもめて。
結局、ふと気づいたら

裏切られていたというわけです。

≫しかも
3個目のケースについては

今回話し合われる内容と
酷似しているというか

攻撃しないこと、核やめますって

一緒に内容じゃないですか。

≫そうですね。
これによって

ここから経済制裁をしようという
ことになったわけです。

ここで北朝鮮というのは

だんだん苦しくなってきた
というわけですね。

そして、2011年
今の金正恩体制になりました。

そして、考えてみますと
米朝合意というのが

またこのときあったわけですね。

ウランの濃縮や核実験
あるいはミサイル発射などは

中止しますよ。
その代わり見返りとして

アメリカから24万トンの
食糧援助を得たというわけです。

そして、その合意から2か月後
長距離ミサイルを発射しました。

これはミサイルじゃない。

人工衛星を打ち上げたんだと
言いましたでしょ。

それ、一番上の部分は
人工衛星の代わりに

爆弾積めば、ミサイルだろう
というわけですね。

つまり、核をやめます
あるいはミサイルをやめますよと

約束をしては見返りをもらい

そしてその約束を破りと

繰り返してきた
歴史だというわけですね。

≫毎回、約束を裏切る
一番の理由はなんなんですか?

北朝鮮は。

≫北朝鮮は、要するに
なんとしても核開発を

進めたいというところです。
最終的にはアメリカまで届く

核ミサイルを
なんとしても早く完成させたい。

そうするとアメリカも
うっかり北朝鮮を

攻撃してこないだろう。

でも、核ミサイルを作ってますよ
なんてことになったら

途中でアメリカが
それをさせまいということで

先制攻撃されるかもしれない。

アメリカが怖いわけですよね。

なんとしてもアメリカから
攻撃されたくないから

やめますよと約束をして

時間稼ぎをして、裏では
核ミサイルを開発していた。

そして、ついにそれを
完成させたと

言っているわけですね。

トランプ大統領は
北朝鮮について

こんなツイートをしています。

我が国は
25年間も失敗してきた。

数十億ドルも与え
何も得られなかった。

これは確かにそのとおりですね。

だから、こんなことはしないぞ。

俺はこんな失敗はしないぞと

宣言を
しているということですよ。

≫これ、弁護士も
いろんな交渉をするんですけど

訴訟上の和解も一緒なんですけど

相手が信用できないと
思ったときには

相手が裏切ることを
全て計算したうえで

どう裏切っても、こちらに
不利益にならないような和解を

まとめようとするんです
最終的には。

本件では、トランプさんから見て

ここまでやれば
もう裏切ろうとしても

どうやっても後戻りできない
というラインが

あるのかないのかを

知りたいんですよね。
どうなんだという。

≫これは北村弁護士を交渉団に
入れたほうがいいですね。

本当にそれが
はっきりしないんですよ。

トランプ大統領が
何を考えているのかが

わからない。

あるいは本当に、そういうことが
大事だということが

果たしてわかっているかどうかも

わからないというところがある。

≫池上さん、こういう
大切な話し合いって

当然それぞれの側近同士が

事前に下交渉みたいなのって
やるじゃないですか。

そこで当然、この条件を飲めよと
少しやり合ってるんですよね。

≫やってますけど
それがどうなっているのか

よくわからなくて
結局、トランプ大統領が

最後は俺が決めると。

俺が乗り込んでやるという
言い方をしているので

本人はいわゆるディール
これまでの取引ですよね。

不動産業者としての取引の実績に

絶大な自信を持っていますから
俺が乗り込んでいって

ディールをすれば
うまくいくんだと

思っているというので

実際には始まってみないと
予測がつかないということです。

≫北朝鮮の内部事情を考えると

これまで長年にわたって
金正恩さんは

国民とか軍に対して
核兵器と弾道ミサイルが

国の生命線なんだと、ずっと
言い続けてきたはずなんですよ。

だとすると、ここで
核を放棄しますという

約束を外に向かってする
ということは、軍部から見たら

大変な裏切り行為に
見えるわけで。

軍からしたら自分の存立の基盤を

奪われるようなところじゃ
ないかと。

そうすると金正恩さんは

どうやって軍を説得するのか
そこが疑問なんですけど。

≫さすがですね。これは1つは
先日、金正恩委員長が

軍の幹部3人を
入れ替えたんですよ。

実はこれまで非常にアメリカに
対して強硬な主張をしていた

いわゆるタカ派の幹部3人を
入れ替えてしまって

イエスマンに代えたんですね。
ですから

軍としては逆らえない。

そのうえで
理屈を付けたわけです。

これまで苦労をして

核ミサイルを開発してきた。

ついにアメリカまで届く

ICBMを完成させた。
本当に完成させたか

わかりませんよ。
北朝鮮はそう言っていますが。

ついに完成させたら、ほら見ろ

アメリカの大統領が
振り向いてきただろう。

我々の戦略は正しかったんだ。
そして、アメリカが

こちらを振り向いて

交渉して
絶対に我が国の体制を保証する。

≫それでは続いての質問です。

非核化ってどうやって調べるの?

確かに嘘をつかれていたら

わからないような気も
しますけれども。

≫今までの歴史が
ありますもんね。

≫日本あるいはアメリカが
強く訴えているのは

完全な非核化
ということなんですが

先日、核実験場の入り口を
爆破して見せるというのを

やりましたでしょ。
でも最初は

専門家を同行させると
いっていたのに専門家が

入らなかった。

あるいは、あのときに
海外のメディアが

放射線測定器を
持ち込もうとしたら

ピョンヤンの空港で
没収されちゃったんですよね。

全然、確認ができない。

入り口は確かに
爆破していますけど、この先

ずっと、トンネルが
埋まってしまったかどうか

わからないわけですよね。
これは、すぐに

元に戻すことも
できるんだろうと。

本当に単なる政治ショーに
過ぎないと

いわれているわけです。

そこで、アメリカや日本が
主張しているのは

CVIDという言葉。

完全で検証可能かつ
不可逆的な非核化。

非常に難しい言葉ですね。

不可逆的。
Completeは完全に。

Verifiableは
検証可能。

つまり見える化。
本当に核兵器をなくしているかが

見えるような形で。
そして不可逆的な。

Irreversible
つまり

逆にできないよ。

つまり、核兵器をやめたと
言ったわけだけど

また元に戻すことができない。

一度捨てたり壊したら
元に戻せない形にしなさい。

最後は

核兵器のことですね。

Denucleari
zationで

核兵器を
完全に破棄しなさいよと。

完全に破棄したけど

また元に戻るなんてことが
ないように

必ず元に戻らないように
しなさい。

必ず見えるような形にしなさい。
そのためにはどうするか。

専門家がチェックするしかない。

その専門家の手順というのが
あるんです。

非核化のプロセスというんですが

核施設あるいは核計画の申告を

まずさせる。そして
それが本当にそうかどうか

専門家が査察する。

そして核施設の停止
あるいは解体をする。

それをまた査察で検証する。

そして、核関連物質を廃棄する。

それもまた
専門家がチェックをするという

常に過程で専門家が
チェックをするということを

続けていく
ということなんですね。

それをチェックするのは

IAEA・国際原子力機関
というのがあります。

原子力の軍事的な利用の防止を
目的とした

国際機関です。

毎年78か国
1200か所以上の施設を

およそ2000回にわたって
査察するというわけです。

意外に皆さん
ご存じないかもしれませんが

日本も
査察を受けているんですよ。

日本にも全国に
原子炉がありますでしょ。

あるいは
原子力の研究所があります。

そこの使用済み核燃料から
プルトニウムを取り出せば

核兵器を作ることができる。

だから日本は核兵器を作ろうと
していませんよということを

IAEAの査察官によって

毎年チェックしてもらっている
ということなんですよね。

でも、これは原子力施設について

こういうところがありますと
申告をし

申告に基づいて調べる
ということになっていまして。

例えば日本の場合は
こうなっています。

まず帳簿検査、員数勘定。

つまり、そもそもの
プルトニウムとか

使用済み核燃料を

保管している場所がありますね。

そこに帳簿上の数字と
本当に保管している数が

合っているかどうかを

チェックをする。あるいは
そこから出ているものの中に

使用済み核燃料から、ひそかに

プルトニウムを
取り出していないかどうか

ということを調べる。

そして封印を取り付ける。

一度検査をしたあと
またIAEAの査察団が

査察官が何年かのちに
またここに来るわけです。

その間に実は封印をはいで
プルトニウムを

取り出したり
していないかどうか。

剥がしたらわかるように

封印するわけです。
IAEAという

番号が書いてあります。
そして更にこの封印を

ひそかに取り出していないか
監視カメラを取り付けます。

また何年かに一度ここに来て
監視カメラを見ると

監視カメラでずっと過去の映像が
ここに保管してありますから

本当に封印を
解いていないかどうかを

チェックするということを
日本中のウランや

プルトニウムがあるところで
全てこれを

やっているということなんです。

≫でも、そもそも申告の段階で
嘘をつかれたら

どうするんですか?
≫そうなんですよ…。

そういう根本的な問題が
あるんですね。

日本は正直に申告していますけど

北朝鮮の場合って、そもそも
どこにあるかということも

十分わかっていないわけですよ。
ここだけですなんて言っても

それ以外にあるかもしれない。

実はアメリカも
偵察衛星などを使って

ここに、そういう核施設が
あるんだろうということは

ある程度、つかんでいます。

でも北朝鮮が申告したものが
それだけなのかどうかというのは

確認できない。
結果的に

北朝鮮の申告を真に受けないで

一から1つ1つ
徹底した査察をしていく。

1つ1つ、全部をチェックし

そして、それを完全に閉鎖し

あるいは核のいろんな
ウランやプルトニウムも

例えば、国外に
持ち出すということになれば

少なくとも
6年から10年はかかると

いわれています。

一瞬にして終わりって
ならないんですね。

6年から
10年かかるということは

北朝鮮にしてみたら
その間、ずっと経済制裁を

続けるのか
我が国は持たないぞ。

段階的に制裁解除してくれという
言い方をしてくるんじゃないか。

そして、トランプ大統領も
専門家から最近

レクチャーを受けて
簡単に終わると思っていたら

6年から10年かかる
ということを、ようやく知って

突然、段階的にと
言い出したのではないかと。

ところが
大変難しいんですよ。

北村さん、そういえば以前
大量破壊兵器が

あるかもしれないと疑われて
アメリカが攻撃した国が

ありましたよね。
≫イラクですかね…。

≫イラクですよね。
イラクって湾岸戦争があって

湾岸戦争で
当然、多国籍軍によって

負けたあと国連がイラクに
査察に入るんですね。

そしたらイラクが

ひそかに核開発をしていた
ということがわかるんですよ。

そこで、核施設などを
全部、撤去させたんですね。

毎年、査察をしていました。

二度と核開発をしてないか
どうかを見ていたら

ある段階で、フセイン大統領が
突然

査察を
拒否するようになるんですね。

査察を拒否するようになった。
見られて

まずいことがあるのではないか。

イラクは大量破壊兵器を

保有しているんじゃないか。
これは核兵器だけじゃない。

化学兵器、生物兵器も

持っているかもしれないと
疑心暗鬼になった

アメリカがイラクを攻撃した。

攻撃してみたら
実は大量破壊兵器は

全くなかった
ということなんです。

≫これは、なんでフセインは
査察を拒否していたんですか?

≫そこなんですよ。
あとになってわかったんですが

要するに、査察を拒否すれば

核兵器を
持っているんじゃないかと

周りから思われる。
核兵器を持っていると

攻撃されないんじゃないかと
思って、持っていないのに

査察を拒否していたんだ
ということが

フセイン政権が倒れてから
フセイン大統領が

それを供述してわかったと。

≫逆効果に
なったということですね。

≫ということは、つまり
査察を拒否されたといって

査察をすることが
いかに難しいかということです。

査察をしたからといって
それ以外のところが

ないかどうかということは

100%確証が得られない
というわけですね。

更に言えば、IAEAというのは

いわゆる
軍事施設ではないところを

検証するのが
本来の任務ですよね。

そういう軍事施設の
核兵器かどうかということを

見るなんていうことの

プロではないわけですね。

例えば、リビアで核兵器を
撤去するというときは

実はIAEAが
もちろん入ったんですが

IAEA以外に

アメリカやイギリスの
まさに核兵器を

管理している軍事専門家も入って

これをチェックしたということに
なっていますから

IAEAだけでは

とても、これは無理じゃないか
というわけですね。

≫池上さん、今までに核開発を
わかりました

もうやめますといって
やめた国はあるんですか?

≫あります。
例えば1993年に

南アフリカが核放棄を宣言した。

実はこれ
核を捨てましたと発表して

世界が驚いたんですよ。
というのも

南アフリカが
核兵器を開発しているって

知らなかったんです。

秘密のうちに核兵器を開発し

核兵器を持っていました。

でも、要するに
これは周りの国々

共産主義の影響がある国々が

アフリカにはあるので
それが心配だから

ひそかに
核兵器を作ってましたけど

冷戦が終わったので
もう必要なくなりました。

核兵器を全部廃棄しましたって

突然、発表したんです。

実際には、南アフリカというと
かつてアパルトヘイト政策って

ありますでしょ。
白人が優先で黒人を差別した。

このときアパルトヘイトを
やめることになったんですね。

となると、選挙をすれば
間違いなく黒人政権になる。

白人政権としては黒人政権に

核兵器を渡したくなかったので
廃棄したんじゃないかと

みられてはいるんです。

このときには
当然、IAEAが入り

徹底的に本当に
核兵器を廃棄したかどうかを

確認をしたということが
あります。

あるいは、ソ連が崩壊した結果

こんなこともありましたね。

旧ソ連が崩壊した結果

ウクライナって、昔は
ソ連の一部だったわけですね。

それが、ソ連が崩壊して
ロシアとウクライナになった。

ウクライナに旧ソ連の核兵器が
そのまま残されていたんですよ。

このままじゃウクライナが
核保有国になってしまうので

当時ロシアがウクライナを
体制保証して

あんたの国、攻撃しないからねと
約束をして

核兵器を
全てロシア側に引き渡した。

これで、ウクライナは非核化が
実現したということがあります。

あるいは、更には南米でも
こんなことがありました。

隣り合っている国って
仲が悪いんですね。

ブラジルとアルゼンチンが
お互い疑心暗鬼になって

核開発をしていた。
だけど結局、こんなことは

いいことじゃないよねといって

両方の国が
核兵器をやめましょうという

約束をした。
その代わりに

本当に核開発をやめたかどうか

お互い相手の国をいつでも
チェックすることができるような

仕組みを作って、核開発をやめ

更には南米の国々みんなで
非核化宣言。

核兵器を持ちませんよ
ということをやったという。

≫続いては、こんな質問です。

日本にどんな影響がある?

日本も会談をする?

日本が多額の援助をするなんて
いう話も出ていますけどね。

≫本当に
これで話がうまくまとまり

あるいは
非核化に進んでいった場合

日本はどうするのか
ということですけど

皆さん、覚えていますか?
2002年に

当時の小泉総理が
こんな約束をしています。

日朝平壌宣言です。

このときには拉致問題と
核問題とミサイル問題を

解決したら
国交正常化しましょう。

そして、そうなれば
日本は北朝鮮に対して

経済協力をしますよということを

約束したわけですね。

つまり、核問題とミサイル問題が

もし今回
解決に進むということになれば

今度は日本と北朝鮮との間で
拉致問題を話し合う。

そして
この拉致問題も解決すれば

国交正常化交渉になり

そうしたら日本は北朝鮮に
援助をしますよというわけです。

こういう約束をしたわけですね。

当時、北朝鮮としては
日本が韓国と国交正常化したとき

1965年でしたね。
あのとき、日本は

韓国に当時のお金で5億ドルを

経済協力金という形で
渡しているわけですね。

これによって韓国経済が
発展したということがあるので

北朝鮮も
これを期待しているわけですね。

1965年の5億ドルというのは

今の価値
2002年辺りでいうと

日本円にして
1兆円以上になるだろう。

つまり北朝鮮は
日本の援助が始まれば

1兆円が日本から援助されると
思っている。

実は2002年の段階で
1兆円だから

今、あれから
16年経ったんだから

当然、もっと
貨幣価値は上がっているよねと

北朝鮮は恐らく考えているんじゃ
ないかということなんです。

≫日本に、そんなに
お金たくさんあるんですか?

≫戦後処理をするためには
ある程度のお金を

払わなければいけないと
政府は

当然、考えているわけですが
それだけのお金があるかといえば

当然、そういう問題に
なりますよね。

これは何も例えば
日本の政府だけではなく

いろんな企業にも協力を求める。

実は韓国への5億ドルの中にも

民間からの支援というのも
あったものですから。

これだけで終わらないんじゃ
ないかというのが

アメリカの経済誌
「フォーチュン」が

分析しているんですが
非核化に伴う費用

あるいは経済支援など
全部ひっくるめると

10年間で200兆円以上
かかるのではないか。

これはもちろん、日本だけという
話じゃないんですけど

トランプ大統領は
出す気はないと言っていますから

韓国や中国、日本が
援助すればいいと言っていると。

≫トランプ大統領が
出す気はないよと。

その代わり
アメリカの民間企業が

北朝鮮に投資をバンバンやるよと

言ってるんですけど
これは、民間企業が

投資するということは
人も情報もいくわけで

そうなると
北朝鮮の中身が潤ってきて

情報が入ってくると民主化の
動きが出てくるんじゃないかと

思うんですよね。
それが一番、金正恩さんが

嫌がるところだと思うので

そこをトランプさん、一生懸命
そうなれば

北朝鮮、潤って
体制保証になるだろうと

言っているんですけど
そんなこと金正恩氏は

考えていないんじゃないかな。

≫そこで言うと金正恩委員長が
モデルにしているのは

中国あるいはベトナムだと
いわれていますね。

つまり社会主義体制の

名の下ですけど
外資がいっぱい入ってきて

まるで資本主義のように
発展していますけど

中国共産党、ベトナム共産党が
しっかり手綱を

握っていますよね。

そういう形を
やりたいのではないかと

みられているんですけど。

だけど
そのうちトランプタワーが

ピョンヤンにできるなんてことに
なるかもしれないわけで

北がそれを
どこまで認めるかどうか。

ただ金正恩委員長としては
なんとか北朝鮮を

豊かにしたいという思いを
持っているというので

それがどうなるかというのは
これからというわけですけどね。

≫今後、日朝首脳会談が
開かれる可能性も

ありますかね。

≫安倍総理大臣が
日朝首脳会談を

実現したいと明言しましたよね。

なんとしても、これをやりたいと
言っているわけです。

ですから
来週の12日の交渉の中で

トランプ大統領が
当然、北朝鮮に対して

拉致問題を提起すると
言っていますから

当然、拉致問題を解決しなさい

そのためにも
日朝で話し合いをしなさいと

働きかけるはずですよね。

そこで、それをもとに
そのあと

日朝交渉ということに
進むかどうか。

これも6月12日の
米朝首脳会談次第ということだと

思うんですよね。

とにかく北朝鮮はこれまで
拉致問題は

解決済みと言っていますけど

その一方で日本の援助が
欲しいことは

間違いないわけですから。

≫今夜は生放送で
米朝首脳会談について

解説していますが
続いての質問は、こちらです。

南北統一の可能性は?

≫ちょっと
気が早いかもしれませんけどね。

それこそ、その可能性は
というのをちょっと。

あくまで、今考えられること
ということで

見ていきましょうか。
でも、もともと朝鮮半島って

1つの民族ですよね。
戦後、これが北緯38度線で

ソ連とアメリカによって
分断されてしまった。

そして、朝鮮戦争の結果

家族がバラバラになってしまった
ということですから。

どちらの人たちも
本当は統一したいと

思っていることは事実なんですが

実際にこんなに体制が違う。

しかも戦争した国同士で

どうやって統一するかというのは
大変、難しいということですね。

これは、北朝鮮側からも
韓国側からも

例えば将来的に統一するのは
こんな方式は

どうですか?という
いろいろな案が出ています。

その中でも一番
現実的といわれているのが

2003年に韓国の
金大中大統領が

提案した方法なんです。
段階的にとなっていまして

第1段階、1民族2国家2体制
2独立政府、国家連合を作ろう。

民族は1つじゃないかと。
でも国家は2つのままでいいよ。

体制も2つのまま。
政府も独立のままという。

単に、これは
宣言ということですけどね。

とりあえず
1つのチームということを

宣言しよう。
そこから少しずつ

信頼を醸成していこう
というわけですね。

さまざまなことを話し合いをして

信頼関係を
築いていこうじゃないか。

そして第2段階。

1民族、1国家、1体制

1連邦政府、だけど2つの

地域自治政府。
統一憲法を作って

大統領を選出して
中央政府を作る。

外国とのやり取りなど
対外的なことは

中央政府、連邦政府が管轄する。

でも国内政治は、北と南に
それぞれ自治政府を作って

それぞれが担当しましょう。

イメージでいえば
アメリカのような

連邦政府なんだけど

それぞれの州は
別々にやりましょうよというのが

第2段階。
そして第3段階は

完全統一と。

北村さん
笑っていらっしゃいますね。

≫これ、どの段階で…。

人の行き来を
自由にするというところが

一番重要だと思うんですよね。

北の住民が100人に
なっちゃいましたとなったら

どうしようもないわけで。
不自由はいやだといって。

≫だから当然、北朝鮮も統一と

言葉ではいっていても

実際にそれをどうやるかによって
結果的に体制が

崩壊してしまう可能性も
あるわけですからね。

まして連邦政府
政府として1つということを

どういう形にするのか。

選挙で選びましょうとなると

困るわけですね。
とすると、なんとしても

金一族は存続できるような

そういう体制というと

大変、難しいだろう
ということですね。

≫池上さん、北朝鮮は
この方法には

納得していない
ということですか。

≫北朝鮮は連邦政府というときに
両国から

同じ人数を出して中央政府を
作ったらどうかという

提案が過去に出ているんですね。

それぞれ同じ数で
例えばですけど

50人と50人で採決をすれば
いいじゃないかというと

北朝鮮は50人がまとまって
判断するでしょ。

韓国側は、いろんな考え方が
いるわけですから

1人でも2人でも
北朝鮮側に賛成すれば

北朝鮮の主張が
全部通ってしまうということに

なりかねないわけですね。
北朝鮮は、それを

狙っているということですね。

ですから実は今の韓国の
文在寅大統領は

北朝鮮寄りといわれていますが
統一に関しては

あまり具体的なことを
言っていないんですね。

その理由は

お金がかかるからです。
過去に東西ドイツが

統一したときのことを
教訓にしているんですね。

ベルリンの壁が崩壊したときに

東西ドイツが一緒になるときに

実は朝鮮半島でも
南北が一緒になればいいという

統一の機運が
盛り上がったんですね。

ところが
東西ドイツが一緒になった。

西ドイツは当時、世界でも
トップレベルの経済先進国。

東ドイツは社会主義の中では
トップの経済力を

持っていたのに
あまりに違いすぎて

あまりに東ドイツが貧しすぎて

統一ドイツがすっかり
落ち込んじゃうんですね。

それを見ていたわけです。

韓国は西ドイツほどの
経済力はない。

北朝鮮は社会主義の中でも
最貧国だ。

こんなのが一緒になったら
とても韓国は維持できない。

このときにスーッと
統一熱が冷めちゃったんです。

だから、韓国の人たちも
そりゃ統一が

望ましいけど現実的じゃないよね
と思っている人たちが

多いということです。
≫本当に統一という方向に

いった場合ですけど
そうすると韓国にいる

アメリカ軍はどうなるんですか?

≫北朝鮮としては当然ですけど

朝鮮戦争が終わったんだから

アメリカ軍は
いる必要がないですよね。

どうぞお引き取りください
ということを言ってきますよね。

つまり、それが北朝鮮の狙いでは
ないかということですよね。

≫でも、そうしたら
緩衝地帯がなくなっちゃって

中国は
困っちゃうんじゃないですか?

≫だから本当に統一の場合
全部が

韓国になってしまって
アメリカ軍が

駐留する韓国になったら
中国は困るわけですよね。

当然、中国としては
北朝鮮は北朝鮮のまま

いてほしいって
思ってるでしょうね。

統一は本音では望ましくないと

思っているんじゃないか
ということですけど。

とりあえず、とにかくこれで
本当に非核化ということになって

経済制裁が解除され

あるいは経済支援が入ってくれば

経済を立て直す。

そうなると

ある程度
経済が発展した国とだったら

統一してもいいかなという声が
いずれ出てくるかもしれないけど

≫今夜は生放送で皆さんの質問に

答えてきましたが
田山さん、いかがでした?

≫米朝のこれまでの歴史なんかを
学んだといいますか

教えてもらって

そういう気持ちに
なったんですけど

今回、12日に行われるだろう

米朝会談が不発に終わったら
どうなるんでしょう?

≫決裂したら
ということですよね。

トランプ大統領としては
なんとしても

これは大成功だったと
宣伝をしたいわけですよね。

だから、大した中身がなくても

大成功だったと言う可能性は
あるんですけど

その一方で実は会談の前から
途中で席を立つかもしれないと

言っているわけですよね。

要するに、冗談じゃない!と

席を立つかもしれないとなれば
改めて

軍事力を含む圧力を
かけるということを

再開する可能性も
あるということなんですね。

トランプ大統領は
決裂するかもしれないと

今言っているわけですよね。
そうしますと

皆さん、どうですか?
注目するでしょ?

これ、シンガポール時間の
午前9時からなんですね。

日本時間の午前10時から
始まるんですが

これが、なぜか
アメリカの東部時間の

夜の9時なんですね。

≫ゴールデンタイム。

≫そしてアメリカの西部
ロサンゼルスや

カリフォルニア辺りだと
午前6時ですね。

ちょうどアメリカ全体の
ゴールデンアワーに

この首脳会談をするわけですね。

そして、自分が途中で
席を立つかもしれない。

要するに
決裂するかもしれないって

これだけ言っておけば

皆さん、見るでしょう。

≫みんな見ますね。

≫あの人ずっとテレビ番組を
作ってきた人ですから。

≫ずっと告知している
ということですね。

番宣というか。

≫ごめんなさい
西海岸は午後6時ですね。

それぞれアメリカ全体が
ゴールデンアワーになる。

ここでトランプ大統領は
いいところを見せる。

そうすると11月の中間選挙

そしてその先のという。

それぞれの思惑が
あるわけですが。

でも、思惑がどうであれ

日本としては
拉致問題を解決してほしい。

あるいは日本に届くミサイルも
とにかくやめてほしいわけです。

なんとしても
そこだけは日本として

譲れないことだろう。


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