サワコの朝【白石加代子 怖くて可愛い!愛嬌と狂気を併せ持つ女優】 独特の世界観とカワイイ素顔…


『サワコの朝【白石加代子▽怖くて可愛い!愛嬌と狂気を併せ持つ女優】』の番組情報(EPGから引用)


2018/06/16(土)
サワコの朝【白石加代子▽怖くて可愛い!愛嬌と狂気を併せ持つ女優】[解][字]
女優/白石加代子▽独特の世界観とカワイイ素顔…“狂気の女優”白石加代子の役者魂にサワコが迫ります!!
詳細情報
番組内容
ゲストは女優の白石加代子さん。かわいいおばあさんから不気味な老婆まで…様々な役を演じ分け、芸歴50年にして初出演したNHK連続テレビ小説では、ヒロインが住むアパートの大家役で人気を博すなど、76歳になる現在も活躍し続けています。 小学生の時に見た児童劇団に憧れ演じることに目覚めるも、高校卒業後は家計を支えるために区役所に就職。7年の時を経て、25歳の時に待望の劇団員に!
番組内容2
その怪演ぶりが話題となり“狂気の女優”と称されるようになりました。 その後フリーになった白石さんは、女優として転機となる『百物語』の朗読劇に出会います。日本の伝統的な怪談話を圧倒的な語りと、鬼気迫る情感で表現してきた白石さん。スタジオでは、サワコの小説を朗読していただきます。 愛嬌と狂気を併せ持ち、千変万化に演じ分ける女優・白石加代子さんの魅力にサワコが迫ります。
出演者
【司会】 阿川佐和子 【ゲスト】 白石加代子(女優)
音楽
【番組テーマ曲】 「Tea for Two(二人でお茶を)」歌:ドリス・デイ
お知らせ
【解説放送あり】
公式ページ
◇番組HP http://www.mbs.jp/sawako/
制作
【製作】MBS TBS 【制作協力】TBSビジョン
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サワコの朝【白石加代子 怖くて可愛い!愛嬌と狂気を併せ持つ女優】
  1. 白石
  2. ウメ子
  3. 今日
  4. 自分
  5. 劇団
  6. 最初
  7. 気持
  8. 思って
  9. 舞台
  10. 女優



『サワコの朝【白石加代子▽怖くて可愛い!愛嬌と狂気を併せ持つ女優】』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)


(阿川)おはようございます。
阿川佐和子です。

今日のゲストは
怖~いおばあちゃんから

かわいいおばあちゃんまで…。
全部 おばあちゃん

ってわけじゃないんですけれども
すばらしい女優さんです。

白石加代子さんに
おいでいただいております。

どうぞ どうぞ どうぞ。
どうぞ どうぞ。

(白石)すまない。
どうぞ どうぞ。

ありがとうございます。
おばあちゃん おばあちゃんって

すみませんでした。
いいえ。

ありがとう。
久しぶりでございます。

ご無沙汰しておりました。
なんと 私たちね

あの~ 一緒に受賞した
っていう仲なんですよね。

中身が
違いすぎるんですけどね。
いえ とんでもございません。

あれが もう 4年前かな?

4年前でございますよ。
んん~ 早いね。

早いね~。
その後 また いろいろ

舞台で大変ですか?
ああ そうそうそう。

老骨に むち打ってね。
老骨じゃないです。 あははっ!

(ナレーション)
今日のゲストは

去年の朝ドラ「ひよっこ」では

お茶目なおばあちゃん役を
好演し 話題となりました。

いくつだっけ?
19です。

19かぁ~。

はぁ~…。

しかし 白石さんが
これまで演じてきた役柄は…

強烈な印象を与える

怖~い役が ほとんど!

「狂気の女優」とまで
いわれるように!

わしを殺すんか! この人殺し‼

映画だけでなく
舞台でも

独特の存在感で
演劇界に

名を馳せてきました。

そんな白石さんが 注目される
きっかけとなったのは…。

舌切り雀?

雀を こういうふうにして
捕まえに行って…。

こっそりね。
うん。

はあ~。

今日は 怖い女を演じることで
道を開いた白石さんが

明るい素顔を見せてくれます!

♬~

あのNHKの朝ドラは

なんと 朝ドラに出られたのは
あれ 初めてなんですって?

この長い女優人生の中…。
50年もやってるんです。

ねえ! でも 一般的にね

失礼ながら 一般的に
割に こう おどろおどろした

怖い…。
(白石)うん そうよね~。

で そういう
そのイメージがあったから

あの「ひよっこ」で出てきた
大家さんの白石さんを見たら

まあ かわいいって
イメージを変えられた方が

多かったんじゃないですか。
ああ~ そうかしらね。


ふだんは あんななのにね。
ねえ~ かわいいのにね~。

(阿川・白石)ふふふっ!

あの大家さん役っていうのは
どういうお話で

来たんですか? 最初。
ええ~っと

架純ちゃんの
あの~ 大家さんの役です

っていうぐらいしか 最初…。
徐々に

スタッフの方が盛り上がって。
(阿川・スタジオ)ふふふっ。

(白石・スタジオ)ここで
変な音楽 流そうとか…。

白石さんを遊びはじめたの?
そう。 そうだと思う 私は。

そうとしか考えられない。
最初は

そんな変じゃなかったんです。
だんだん だんだん だって こう

なんか 特徴が出てきたっていうか。
ちょっとね 私も それなりに

自分も これ
ここは おもしろくした方が

いいのかなとかっていうふうに
変わったからね。

はあ~。
最初は そんなじゃないと思います。

では あの~ 今日は2曲

選んでいただいてると
思いますが

今でも記憶の中で
きらめく一曲は?

そうです。 ええ~っと

美空ひばりさんの歌です。
美空ひばりさんの

「越後獅子の唄」。
越後獅子。

それを 白石さんは
どこで知ったんですか?

それはね あの…
今から30年ぐらい前かな

30年…
40年ぐらい前に あの~

富山県の利賀村という所に
私の所属している劇団が

本拠地を移したんですね。
劇団 東京にあったんだけれども

そこから
富山県に移っちゃったんですよね。

そう。 みんな 劇団員は行って

1年の3分の1は そこで…
夏の間だけ そこで 公演を打って。

その時に とってもハードな
トレーニングもあるし

稽古も きついし
そのなかで

お掃除をね 毎回 毎回
拭き掃除や 掃き掃除をしながら

みんなで楽しく歌った歌。
それ

楽しかった思い出なんですか?
そうですね もう

半分 自分を笑いながら
歌ってるんですよね。

ほう~。
歌を聴けば その心境が分かる

っていうことでございますね。
ちょっと どうぞ ご一緒に

口ずさんでください そこは。
あははっ。

(白石)大事なのは
2番の歌詞です。

大事なのは
2番の歌詞です はい。

ふふふっ!
ナレーションが入った。

(一同)あははっ!

♬~

(白石)ここは大切です。
ここは大切ですね はい。

♬~

♬~

こういう生活だったんですか?
いや…。

撥でぶたれて…。
あははっ!

今日は今日で 親方さんに…。
親方さんに

芸がまずいと叱られて
っていうのは 本当です。

もう 全員で 声を張り上げて
そこは歌いました。

あははっ! もう そこで
発散させるしかないぐらい。


そうですね。
はあ~。

(真矢)大人は ちょっぴり
ぜいたくなものを選んでもいい。

こだわって 本当に美味しいものを選ぶ。

自分の時間のために
家事をラクにする道具を選ぶ。

それは 人生の ちょっとしたご褒美だから。

(ナレーター)
おかえりなさい。 ニッポンの家電へ。
パナソニック 「Jコンセプト」

ただいま!

(福井県 研究者1)口に入れた時に
新米の甘みが こう広がってくる感じ。

(福井県 研究者2)
「おどり炊き」の方が 粒がしっかりしていて

「いちほまれ」らしく 炊けてる。

(宮城県 農林水産部 職員)
「だて正夢」の 新米の時は格段においしいです。

(宮城県 研究者)それが 一年中
そういう状態で食べられるっていうのは

夢のような話かなと。

(ナレーター)
一年中 新米のような 甘み 旨みを引き出す。

「Wおどり炊き」

ちっちゃい頃から 演劇に

憧れてらした?
うん そうなの。

私はね あの~ 港区の

麻布小学校にいってたんだけど
そこの学校は

児童劇団のようなものを
呼んでくれる学校だったの。

ロマンチックだしね。
王女様みたいなのが出てきてね。

ベールのようなものを
かぶってるし それ

やってみたいと思いましたよね。

私は 風呂敷を こう

かぶって やったりしましたけど。
やってみたけど。 ふふふっ。

あっ まねして。 それから こう

劇ってものに
夢中になっちゃったんですか?

そうですね。 もう 夢中でした。

もう
こういう仕事を ずっとしたい

っていうふうに思って。
だけど なんていうか

お父様は
公務員でいらっしゃって…。

公務員っていうかね
逓信省の技官だったの。

立派なエリート。
そうだったね。 エリートだと思う。

そして ええ~
22年に亡くなってるんですよね。

早く亡くなられたんですね。
お体 弱かったんですね。

結核です。 当時の はやりのね。

だから それ以後は
その ひどい時代に あの…

まあ 母子家庭だったね。
急激に

貧乏になっちゃったわけですか。
そうそうそう。

だって 5歳の時に
お父様が亡くなられた時に

これは大変なことになったと。
それで

幼い まだ生まれる前の弟さんと
ちっちゃい妹さんを

支えるのは自分だって
自覚なさったって。

もちろん そうです 5歳の時。
5歳で?

うん
5歳でするわよ そのくらいの。

するもんですか。
子供って バカにできない。

とても立派な子は
たくさんいると思う。

私しかいない ここの家を
支えるのはって思ったの?

そう思いました。 母が また

おっとり型の頼りない人だった。

(2人)あははっ!
私は あの~ これ ほんとに

私が頑張んなきゃ駄目
とは思いました。

退職金も お金も
木の葉のようになったって

言ってるから それから 着物を

たくさんあったものも
全部 売り食いして

それから それだけじゃ
どんどん足りなくなるし


時代は ちっとも よくならないし。

だから あの~
高校を卒業したら すぐに

あの… 公務員の試験を
東京都の試験を受けて

都から 区に配属されて。
うん。

で 港区役所に
ずっと 7年間いて。

でも じゃあ その 家族を

面倒を
見なきゃいけない時期は

演劇をやりたいっていう気持ちは
封印してらしたんですか?

でも それでも あの~
たまんなくなって

外で 踊りを踊ってみたりとか
っていうようなことはして。

たまんなくなって 外で踊りって…
何? 路上で?

そうね。 なんか… 路上で。

「おばさん!
おばさんちの加代子ちゃん

また 道端で踊ってるよ」って
近所の男の子が告げ口…。

1人で踊るんですか?
1人で。 なんか こう

突然 こう 踊りたくなるような。
歌いながら?

何か歌ったかどうかは
覚えてないけど。

へえ~!
でも 区役所に勤めるって

そんな
踊ってる場合じゃないでしょ?

そうですね。
その間は いろんな劇団の

稽古を見せていただいたり
自分で…

そのころね テープレコーダーって
出だしの頃だったんだけど

買って 声を入れて。
自分の声を入れて?

そう。
独自練習をするんですか?

独自練習をしましたよね。
当時はね

高村光太郎の詩なんかが好きでね
そんなの読んだりしてましたよ。

ええ~。 で その
早稲田小劇場っていう所を

見学に行ったら なんと

これまた
運命の出会いになっちゃった。

うん。
すてきな演出家だったんですよね。

それで もう こんなすてきな人が
いるんだと思って

もう すぐ あの…
区役所は辞めちゃおうと思って。

ただ 受け入れ態勢としては
早稲田小劇場の人々は

変なヤツが来たなって。

そりゃそうですよ。 今どき こんな
ちゃんとした職業を辞めて

明日をも知れない劇団に
入ってくるって

ちょっと
おかしいかもしれないから…。

でも 劇団にいる人
皆さん 生活力は

あんまりなさそうじゃないですか。
全然ないですよね。

人のこと言えた義理か
っていう感じでしょ。

変わった人が多いんじゃないですか。
そうですよね。

で 劇団に入ってみたら
でも 最初の頃は

それこそ さっきの
撥で打たれてじゃないけれども。

厳しい追い込み方をする
演出家だったんです。

その鈴木さんっていう方が。
あっ 全員に?

全員に もちろん うん。
椅子なんかが パッと

飛んでくるような。
蜷川さんどころの騒ぎじゃない。

そうだね。
椅子が飛んでくるんですか?

ありましたね。
えっ ケガしたり…。

ないですよ 上手に投げるもん。

演出家って
そういうとこ上手なんですね。

そうですよ。
ほう~。

全部 計算ずくですよ。

こいつを追い込むためには
これくらいのことを

してあげようという親切心でしょ。

でも あんまり どなられたり
お前は駄目だとか…。

だって 役所に戻れとかも
言われたんでしょ?

役所に戻れは
年中 言われましたよ。

年中 言われました?
あははっ。

泣いたり…。
泣いたこともありますけど

それが なんですか? あははっ!

「それが なんですか?」 ふふふっ。

♬~

(野村さん)私たち 松下幸之助商学院
48期生 17人は

今日 無事に
修業の日を迎えました。

《僕が電器屋を 育てる学校に入ったのは

ひとり店を守り続けてきた
父に憧れたからだ》

《電球一個の交換でも 使い方の相談でも

電話ひとつで 駆けつける》

《誰よりも丁寧な仕事で
街の皆さんから必要とされる》

(2人)ありがとう!

《僕も この仕事に人生をかけたい》

《そんな気持ちで この一年 学んできた》

これから 私が
やらなければならない事は

父が 今まで残してくださった店を

これまで以上に 繁栄させる事であり

これこそが 親孝行だと思っています。

修業者代表 野村昭太。

ただいま。

で ある時
役どころを与えられたのが

みんなに
うわっ! 白石加代子すごい

って思わせた「舌切り雀」。
「舌切り雀」の

おばあさんの役ですね。
雀の舌を切るお話で。

おばあさん役だったんですね
やっぱり。 そんな若かったのに。

で その「舌切り雀」の
おばあさんを与えられた時に

何を どう…。
それって話す? ここで。

私ね ちょっと ここで
やってみていただきたいと。

ああ~! そうなの? いいわよ。
いいですか?

例えば…
大したことはできないけど

あの~ 私はね 父が
そんなふうに技官だったから

あの~
ふ卵器の中に 卵を入れといて…。

ふ卵器って あの… 卵をかえす。

そう。 で ヒヨコになった
あのかわいいピヨピヨの

真っ黄色のを この手に乗せて

「加代子 ほら 見てごらん。
ヒヨコだよ」って

こういうふうにして
手渡しされた記憶があるの。 ねっ。

そして もう すごくね
なんか ふわふわで かわいくて。

4歳ぐらいの時だけど
記憶が ものすごく…。

そっか 5歳で お父様が
亡くなられてるんですもんね。

はっきりしてる。
その記憶があるのに

雀を捕まえて
舌を切らなきゃいけない。 でも

女優って
そういう仕事だと思います。 うん。

だから そばに
雀を こういうふうにして

捕まえに行って…。
こっそりね。

キュッと つかみました。
そして その時はね

舌は ハサミで切らないで

万力で 引っ張り抜けって
言われてたんですよ。

ペンチみたいな感じのね。
そうそうそう。 それの

なんか ちょっと変わったやつね。
先が細いやつね。

キュッと捕まえて 舌を
ぎゅう~っと 声を出しながら…。

キュッ。
それはやらないけど。 ふふふっ。


で 抜きました。
そして このあと

このあと どうすればいいかと
女優として考えたの。

自分で考えた?
うん 考えたの それはね。

それは やっぱり 私の中に

とっても
フニャフニャで かわいいものを

愛おしむ気持ちっていうのが
あるでしょ。

で そして
憎たらしく思っている雀の舌を

抜いちゃった
おばあさんの気持ちがあるでしょ。

そのはざまの中で 何をしたら

このあと お客様が

不思議で おもしろいって思うか
っていうふうに考えたの。

そしたら こういうふうにして
舌を抜いた雀を

バッと放して
パパパッと 飛んでいくのを見て

「はははっ!」って
笑ったっていう話。

はあ~。
笑うと ちょっと その

自分の中の
かわいそうなものへの気持ちと

意地悪なおばあさんの気持ちとを
あの… 何か こう

中和することができるかなって
思ったかな。

両方 持ってるわけですね。
それを この

「かかかっ!」って笑って
放すことによって

解放されるというか。
そうだったんだなと思って。

その時に やっぱり
変なヤツだなって。

ちょっと変わった感性かなって

思ってくれたと思うわ。
その劇団の方々が。

全員がね。
はあ~。 そこから だって

女優 白石加代子の道が

ガガガガガガッと進んでいく
っていうことになるんですよね。

そうですね。
ほう~。

その後 さまざまな舞台や
映画で活躍してきた

白石さんですが…。

ライフワークとして
取り組んでいるのが…。

朗読しながら
舞台を動きまわるスタイルの

「百物語」は
白石さんの代表作となりました。

刀を 逆手に持ち直し
貝殻骨の辺りから

乳の下へかけ
したたかに 突っ込んだれば

おみねは
七転八倒の苦しみをなし

おのれ~
そのままにしておこうかと…。

しかし
最初は 朗読を引き受けるのに

戸惑いがあったといいます。

でも 人前で
朗読するっていうのは

とちったり ろれったりしますよ
必ず。 もう 目が悪いし

とても 嫌だと思った。
これがね 不思議なんですよね。

だって 役者さんだから いかにも
お得意な気がするんですよ。

いや~ 大変。 だってね
セリフを覚えちゃうとね

意外と ろれったり
とちったりしませんよ もう。

中で しっかり できてるから。

もう 消化しきってるから。
そうね。

読むっていうと…。
あなたも なさったじゃないの

この間 なんか ええ~っと…
いや もう すてきだったよ。

ええ~?
私 すばらしい役者さんだと思った。

ほんとに? ほんとに?
(白石)ほんと ほんと ほんと。

「陸王」だっけ? うん。
よかった~。

すごく よかったって
何がっていうとね

ごめんね
話が 飛び飛びになって。

あのね 自意識ってあるじゃない。
私って…

例えば 今日は 初めて
ここに来させていただいて もう

この辺が ピクピクしちゃうの。
なぜかっていうと

なんか 変に
自分を意識するからなんだけど

それが
なかなか 捨てきれないんだけど

あの「陸王」のあなたは
自意識の捨て方が

ものすごく上手なの。
ほんとに。 それって 役者って

すごく苦しむのよ。
そうですか?

すばらしいと思った。
私 昔から

無意識過剰っていわれてる…。
無意識過剰なの。 すてきだね。

いや 自意識あるんですよ 一応ね。

きれいに映りたいとかいう
気持ちはあるんですけど…。

無意識過剰…。
こういう うまい人とは 私は

やりたくないって思いますよ。
何を おっしゃってるんですか。

いや…。
そうなの。 それで

とっても すてきな話だけど
これは ここで終わっといて。

それで さっきの「百物語」の話。
何 話していたんだっけ。

その 朗読劇というものの依頼が
最初にあって

朗読劇は あまり やりたくないと。
(白石)うん。

そして
話が どんどん進んでいって。

やりましょう やりましょう
みたいなことになって。

そして 岩波ホールっていう所でね
私は 昔 あの~

あそこの企画で 私を主役にして

3本
お芝居を作ったことがあるんで

その時に ご縁があったので
野さんに…。

野悦子さん…。
野悦子さん 映画のね。

もう
お亡くなりになったんだけど。

そうですね。
うん。 それで

野さんに
ご挨拶に行ったの。

ちょっと
ご無沙汰してましたけども

ホールを貸して
いただけないでしょうかって。

企画の人と 一緒に行ったんです。
そしたら

じぃ~っと 考え込んでいて

「ここは 映画のホールです」。
ああ そうか。

「加代子さんのお頼みだから
お貸ししますけれど

安いお金でしないでください

朗読だからって」って
おっしゃったの。

チケット代を?
チケット代を。

つまり 片手間にやるのは
やめてほしいのってね。

私たちは だって 朗読だから

2000円ぐらいで
裸電球を1個つけて

ちゃちゃっと ほら
勉強会なんだからっていって

裏で話してたの。
聞こえてたの? と思って。

そうか。
そしたら

突然 ハードルを上げるでしょ。

どうしようと思いました。
それなりのものを

やんなきゃいけないから。
そうですよね。


じゃあ
椅子と ライトがあるだけ

っていう舞台じゃ
なくなっちゃったんですね。

(白石)各作品に
全部 違う装置っていうか

違う背景を
お作りになってくださって。

「新宿鮫」なんかもやったの。
大沢在昌さんの? ええ。

(白石)隅の方の ええ~っと
女をいたぶるチンピラ

っていうのが出てきたりするの。
そういうのを やらせると

生き生きするねって。
あははっ!

それは 楽しいの すごく。
チンピラっていうのは。

で 実は 私
終わっちゃったのかと思ったら

99話を
もういっぺん セレクトしたり…。

そうそうそう。 ええ~っと
今までの人気だったものを

あの~ もう一度
アンコール公演っていうの? 今。

アンコール公演 なるほど。
各地で?

そうそうそう。
巡業してるんですけど

「牡丹灯籠」を
もうすぐ やらせていただくの

三遊亭圓朝のね。 ほんとに
楽しませてもらってます。 ふふっ。

ちょっと 今日 なんか
わがままを申し上げて…。

いいえ。 ちょっと
読ませていただこうかなと思って。

佐和子さんのやつなんだけど。
私が書いた…。

(白石)そうなの。 なんか
本人を前にして読むのって

楽しいじゃない?
いや 私 ほかのものを

お読みになると思ってたら
私の書いたものを

選んでくださったっていうんで。
そう。 ふふふっ。

「ウメ子」という。 はい。

ごめんね もし違ったら。
とんでもないです もう。

うれしい。
んんっ…。

「ウメ子」。

もともと
ウメ子は 強い子だった。

しかし その強さが 前より
ずっと 増したようなのだ。

それだけではない。 幼稚園で

誰かが
いじめられていると知ると

真っ先に飛んでいき いじめっ子を
ポカスカやっつけて

帰って来るようになった。

いつの間にか
ウメ子は 幼稚園中の子から

尊敬のまなざしを
向けられるようになり

いつも ウメ子の周りには
弟子になりたい男の子が

2~3人くっついて歩いていた。

いつも 誰かが
後ろについてきて

なんとか
ウメ子の強さを見習おうと

様子を伺っている。

ウメ子が ジャンプをすると
後ろで 何人かが まねをして

「んん~ 僕はできたぜ」と

できなかった子に向かって
自慢する。

こうして
ますます 弱い子の味方

スーパーウメ子の評判は上がり

親衛隊の数も 増す一方だった。

そんなウメ子行列が
2週間も続くうち

そろそろ
ウメ子は 飽きてきたようだった。

ある日 突然 歩いてる最中に

後ろを振り返り どなった。

「もう ついてこないでよ!」。

十数人の行列は
一斉に足を止め

うらめしそうに
ウメ子を見つめた。

そして
しばらく にらみ合いが続いた末

親衛隊全員が
一斉に駆け出して 消え去った。

ウメ子行列は
その日を境にして 終わった。

(拍手)

ありがとうございます。
作品が すてき。

いや すてき。
なかなか いい話ですね。

(一同)あははっ!

なんか 生き生きしちゃった。
(白石)いや~ すごくかわいい人

この子ね。
なんとなく こう 聞いてて

ウメ子が 白石加代子ちゃんに
重なっちゃった。

ほんと?
困った。 まずいね それは。

ほう~。 ありがとうございます。
(白石)ありがとうございました。

ありがとうございました。
さて

ええ~ もう一曲
選んでいただいていると思います。

「今、 心に響く曲」は
白石さんは…。

私はね 母が残した家がね

伊豆のね 修善寺にあるの。
へえ~。

そしてね 時々 主人の運転で

連れてってもらうんだけど

帰りに 渋滞が よくあって

彼が眠くなるんですよ。
そりゃそうですよね。

そりゃそうですよね。
それで その時に あの~

何か歌ってって言うんですね
彼がね。

ご主人様が 加代子さんに。
言うんです。 だけど

私が歌っても 眠気は去らないから
本人にも歌わせるんです。

一緒に?
うん 大きな声で。 そして

歌謡全集っていう
このぐらい ぶ厚い本を

置いてあって…。
車の中に。

で 見て 片っ端から
歌っていくんですけど

いちばん
この 眠気覚ましにいいのは

ご存じかな
岡晴夫っていう方の歌で

「あこがれのハワイ航路」。

これを 2人で
大声で歌いながら 帰って来ます。

眠気が覚めるんですか?
覚めます。

さまざまな検討
比較検討の結果…。

結果
これが いちばんいい。 ふふふっ。

そうなんですか?
そう ほんとに。

とてもね
つまりね あの… ええ~っと

出船の歌っていうのは 大抵ね

しんねりむっつりして
悲しいのが多いんですよね。

別れだからね。
別れだから。 でも これは

違うんです 出船なのに。
そこが すてきです。

♬~

♬~

♬~

♬~

んん~!
別れの寂しさなんか

なんにもないですね この歌。
なんにもない。 ふふふっ。

晴れやかに。
びっくりしちゃった。

別れのテープを切って
ニンニンニンみたいな感じですよね。

なるほど。 でも これから

この間の「ひよっこ」の経験で

もうちょっと 映像に挑戦しよう
というお気持ちはあるんですか?

うん あるんだけど。
そんなに あの~

お話は ないわよね。
やっぱり 舞台の方を…。

そうですか?
うん そうです。

だって なんか 扱い方が
分からないんじゃないの?

私のことなんか。
まあ 大御所だから…。

大御所じゃないんだけど。
なんでもやるんだけど。

なんでもやる? 例えば?
あははっ!

例えば? そうだね…。

まあ もう 怖いおばさんはいい。
やめとこうか。

もう 生涯分やったから。
そうそうそう。

お笑い芸人になられた?
いえいえ 違うんです。

♬ Oh darlin' I was blind

♬ to let you go
格好いい~!


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