ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~ 三遊亭円楽×舘野晴彦 出演41年!「笑点」に抜擢された舞台裏…


『ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~ 三遊亭円楽×舘野晴彦』の番組情報(EPGから引用)


2018/06/16(土) 
[字]ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~ 三遊亭円楽×舘野晴彦
出演41年!「笑点」に抜擢された舞台裏、そして先代圓楽・談志・歌丸の教えなど、円楽が20年来行きつけの飲食店でインタビュー。数々の“知られざる秘密”が明かされる!
詳細情報
おしらせ
※野球中継延長により、放送休止の場合あり
番組内容
「笑点」でお馴染みの落語家・三遊亭円楽。腹黒&インテリキャラを巧みに使い分け、日曜の夕方に41年も笑いを届けてきた。芸歴は間もなく50年!古典落語に独自のアレンジを加えた高座は名人の域だ。落語界の発展にも力を注ぎ、年に1度、東西の人気落語家を集い「博多・天神落語まつり」を開催している。その根底には、先代圓楽、立川談志、桂歌丸から受け継いだモノがあった。名人達と過ごした日々をじっくりと語ってもらう。
番組内容2
1950年、東京都墨田区生まれ。幼い頃から落語に親しみ、寄席に通っていた。大学2年生のとき、先代、五代目三遊亭圓楽と出会い、1年の付き人生活を経て入門。今でも忘れられないという、先代圓楽の驚くべき言動とは?1977年、国民的娯楽番組「笑点」のレギュラーに抜擢される。レギュラー決定当時の意外な舞台裏とは…。また、笑点メンバーで気を付けている“人気の極意”、父親のように慕ってきた桂歌丸への思いも語ってくれた。
出演者
【ゲスト】三遊亭円楽(落語家)
【インタビュアー】舘野晴彦(編集者)
次回放送予定
次回6月23日は、歌手の渡辺美里に、テレビ朝日アナウンサーの小松靖が迫る!お楽しみに。
番組概要
様々なジャンルで時代を切り開いてきたトップランナーたち。彼らはどのようにして“新たな時代の扉”を開いてきたのか?人間洞察のプロのインタビュアーによって、知られざる「裸の履歴書」が明かされる!!
番組ホームページ
<番組ホームページはこちら!>
www.bs-asahi.co.jp/interview/
制作
BS朝日、ViViA
Capture20180616-194517-1.jpg 


『ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~ 三遊亭円楽×舘野晴彦』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~ 三遊亭円楽×舘野晴彦
  1. 師匠
  2. 落語
  3. ハハハハ
  4. 自分
  5. 時代
  6. ハハハハハ
  7. 出来
  8. 圓楽
  9. 稽古
  10. 笑点



『ザ・インタビュー~トップランナーの肖像~ 三遊亭円楽×舘野晴彦』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)


〈和食と中華がメニューに並ぶ
料理店〉

〈その人の20年来の行きつけだ〉

(舘野)あっ こんにちは。
あっ こんにちは。

よろしくお願いします。
どうも よろしくどうぞ。

はじめまして。
お世話になります。

今日は
深川のレストランなんですけど

師匠のゆかりの地というか ずっと
通ってらっしゃる所ですか?

まあ なんだかんだ 地元の連中…
とにかく飲む時とか 飯食う時は

よく ここ使って。
わがまま ききますしね。

オーナーの方も…
という事は 当然 古くからの?

なんでもね 先祖代々
江戸っ子だって言ってたけどね。

親父さん!
お願いします。

いらっしゃいませ。
お世話になります。

このじいさん 81になるの。
81!? すごいですね。

すごいのよ 一緒に
ゴルフやったって飛ばすしね。

だから ここでね 飲み潰して
食い潰してやろうと思って。

ハハハッ。
ハハハハ…。

今日は なんか おいしいものも
食べられるという事で。

ええ。 なんか やってくれるって。
よろしく。

お願いします。
はい わかりました。

♬~

〈今や 『笑点』の顔と言っていい〉

〈楽太郎の時代から数え
出演は41年になる〉

〈腹黒 インテリキャラを
巧みに使い分け

笑いを届けてきた〉

〈近頃は あの件が
ネタにされる事も しばしば〉

(観客の笑いと拍手)

〈芸歴も まもなく50年〉

〈古典落語に
独自のアレンジを加えた高座は

名人の域だ〉

へえ… さあ 一杯やって

今日は
ごろっと横になって 早く寝るか。

へい? へい?

どなたですか?

…です。

ヨシさんかい?
…です。

トミさんかい?
…です。

キンさんかい?
…です。

何言ってるか わからねえや。
狸がしゃべってるようだな。

狸です。
(観客の笑い)


〈年に一度開催の

〈団体の垣根を越え

東西の噺家が
一堂に会するビッグイベントを

10年以上 取り仕切ってきた〉

〈…という
思いが

原動力だ〉

〈その根底には

先達の教えがあると
はばからない〉

〈いずれも
高座で輝きを帯びた師匠たち〉

♬~

〈名人と過ごした日々を

ならば
じっくり聞かせてもらおう〉

♬~

♬~

♬~

電車の中でね
いきなり 前に座っててね

隣に付いてる若い衆にね…
前座に

ビックリして 後ろにいて
「どうしたんですか?」って。

ハハハハ…。

その次の言葉がすごいですよ。

ハハハハ…。

何考えてんだ? この人…。

♬~

落語家って
基本 動かないんだから。

それが大喜利というものに
座布団の大小をもってきて

面白い事言うと
「座布団1枚」ってね。

これが慣用句になってるぐらい。
はい もう みんなが。

棒グラフをまねして
やってるわけですから。

あっ あれ 棒グラフなんですか?

あ~!
いい答えが…。

ああ そっか。

あれ 棒グラフ。

おお! タッちゃんいるかい?

いねえよ!
(観客の笑い)

死力を絞ってって
言っちゃ変ですけどね

酸素や… 吸いながら
落語やってる時もそうですよ。

もう これで終わっていいって

一高座 一高座が
命懸けなんだから。

すげえ人ですよ。

僕と小遊三さんはね

ハハハハ…。
ハハハハ…。

〈円楽が ひいきにする店の
看板メニュー〉

〈秘伝のだしを使った
厚焼き玉子は

ほんのりとした甘さが特徴〉

〈土地柄 あさりがたっぷりの
深川めしも外せない〉

〈2つを味わえる
セットメニューが

お気に入りという〉

いただきます。
はい。

中華も うまいんですよ。
奥さんが中華担当。


あっ 旦那さんは和食で?
うん。

食べながら すみません。
あっ おいしい。

奥さんがね 台湾の人なんですよ。

あっ そうなんですね。

最初 驚いたの 寿司屋を
やってたでしょ? 親父さんがね。

もともと?
うん。

で その寿司屋のカウンターで

それこそ
ラーメン食ってる奴がいるの。

うわうわ うわうわ。
で 隣 中華屋なんですよ。

そっから 出前だって。

そしたら 夫婦だったという。
ハハハハハ。

じゃあ ここで1軒にしちゃえ
っていうんで 合体したの。

なるほど。
うん。

でもね… 飲みながらね

本当に 最後に締めでね
麺類 食べられるしね

ほいで いいマグロも
入れてくれるしね。

だから いろんな意味合いで重宝。

ああ
お刺し身もおいしいって事ですね。

あっ これもおいしい これも。
お酒飲みたくなりますね。

そうでしょ。
本当に。

だから 夜
会いたかったっちゅうぐらいで。

ハハハッ。 そうですね。

今日も ツヤツヤと
焼けてらっしゃるんですが

これは ゴルフですか?
ゲートボールも有名ですけども。

あのね
お天道さま好きなんですよ。

ああ。
というのはね

普段 壁と屋根のあるとこで

仕事してるでしょ?
はい。

やっぱり 壁と屋根がないとね
野に放たれた… 猛獣のようにね

嬉しくて走り回るんですよ。
はい。

で 芸人は
日焼けするもんじゃないよって

よく 昔は言われたんですね。
ああ なるほど。

芸人っていうものは
お前さん 青白い顔をして

軽いせきでもしながら
下をうつむいて歩くんだと。

アハハハハ。 あっ でも なんか
昔のイメージありますね。

だけど 全ての根源って
お天道さまでしょ?

仏教でも 大日如来。
そうか。

うん。 江戸っ子も

おい お天道さま見てるぞとかね
お天道さまに申し訳ねえって

常に お天道さまですよ。
そうですね。

だから やっぱりね
お天道さま中心社会ですよ。

そういう気持ちでいなきゃ。

〈いわゆる 下町っ子だ〉


〈両親と 2つ違いの兄との
4人家族〉

〈水上警察に勤める父が

落語好き
という事もあり

幼い頃
お出かけといえば

寄席だった〉

『三丁目の夕日』って
あるじゃないですか。

あります はい。
うん。

まあ
ノスタルジーになっちゃうけど

まさに あの時代ですよね。
ああ なるほど。

町内の悪さするガキが
固まってて

団塊ですから とにかく
それが生き残っていく。

そして 町内が それを
育てながら叱ってくれる。

家の中でも そう。

家族があって 町内があって
友達がいてという

今 まさに なくなった
日本の原風景の中で

生かせてもらった。

でも そういう時代で
落語は どのぐらいの時から

もう 接点があったんですか?

落語は もう
ラジオの時代ですから。

私ども テレビのない時代に
育ったわけですよ。

下町は
テレビは入ってくるのは

町内に1軒か2軒。
うーん。

だから 結局
家ではラジオなんですよ。

ああ そっか なるほど。
真空管ラジオで。

で 親父が聴いてるわけ。
はい。

だから 3つ 4つの自分も
一緒に聴いてるわけ。

ええ。 3つ 4つで?
うん。

だけど その頃
わかんないですよ。

小学校へ
上がるか上がらないかの時に

笑ったのね。

ああ 子供心に
なんかあったんですね。

そう。
なんか ポンッときて笑った。

おっ こいつ 笑ったって

よし じゃあ
落語を聴かせに行こうって。

で 浅草 人形町 上野の鈴本
この3軒は よく回りました。

そうするとね 行くとね
曲芸とか マジックとか

そっちのほうが面白かった。
ああ そっか。

当時は いろんなものが…
そうですよね。

今も 浅草
ちょっと残ってますけど はい。

いろんな芸事があって
で 落語っていうのは

おじいさんが
しゃべってるだけで

面白くないんですよ。
はい。

で もう一つ 嬉しかったのは

父ちゃんが帰りに
なんか買ってくれる。

ああ…。
だって 買い食い出来ない

外出ほとんどない
外食ないっていう

そういう下町で
まあ すばらしいユートピアへ

連れてってくれて。
ああ そうか。

じゃあ 明らかに
師匠の その 落語に対して

素養みたいなものは
そこで培われたっていう

自然に こう…。

まあ 時代っていうと…
古くさいけども

時代が与えてくれたんですね
きっとね。

うーん なるほど。
うん。

〈折しも
学生運動が激しさを増した時代〉

〈闘争の現場にも足を運んだ〉

〈同世代の勢いにのまれながら
社会に拳を振り上げた経験が

図らずも
落語の道に進む事を決意させた〉

全共闘やってたんですよ。
はい。

あっ そういう時ですもんね。
うん 70年の安保を含めて。

デモ 全部行ってたんですよ。

神田カルチェ・ラタンも
行ってたし

日大の法経奪還闘争も行ってたし。

それから 鍛冶橋の 中核の
交番の焼き打ちもやったし…。

やったしじゃない。 あったし。

で 新宿の騒乱罪も全部行ってた。

あっ そうか。 人によって
だいぶ 温度差があるけど

じゃあ 相当 きっちり参加して。

オンタイムで。
へえ~。

で いろんな事やっててね
なんで落語にってね…。

ある日ね 帰ってきてね
すげえくたびれたんですよ。

バイトも行かなきゃいけない
デモも行かなきゃいけない。

ああ くたびれたなと思って
落語 聴いたの。

はい。

フーッと入ってきたんです。
スーッと。

世界一国同時革命?
ユートピア?

何を言ってやがるんだバカ野郎に
なっちゃったの。 急に。

ここにユートピアあるじゃんって。
うーん。

だって 落語って

たった一人で時代を変えたり
人物を変えて

スーパーマンにもなれますしね。
ええ。

海の中でもしゃべれますしね。
いろんなとこで。

民話も出来れば 寓話も出来るし。

なるほど。


ああ 俺 そんな…。

うん。
ああ すごい話です。 確かに。

あ~ そうか… って
もう1回 落語好きになったの。

〈大学2年の時

運命を
大きく変える人物と出会う〉

〈星の王子さまの愛称で
当時 爆発的な人気だった〉

〈かばん持ちを探していると
聞きつけ

面談を受けて合格〉

〈実は
ふるいにかけて選ばれていた〉

新宿の末廣亭の裏にある
楽屋って喫茶店でね 面談して

5~6人で行ったんですよ。
先輩とね。

まあ よく働いたんですね
きっとね。

今 覚えてんのは お茶変えたり

ヘビースモーカーだから
灰皿変えたり

話聞きながら ちょっと
切れ目でもって動いてたの。

そしたら 師匠が

君 ちょっとやってくれるかい?
って。

あっ 私でいいですかって言ったら
ああ 君にしようって

他の子はごめんねっつって
今 決めたからって。

それは面接行って 1回のところで
そういうふうに決めたんですか?

うん。
うわ すごいです。

それで あとは うちの
マネジャーと話をしておくれって。

来られる日 来られない日
学生だから あっていいから

それは はっきりしてもらわなきゃ
困るよって。

だから スケジュール見て
ここは行けます

っていうところは 全部 行って
行けないところは

試験なんですっつって…。

いろんな裏見られるしね
面白かった~。

もう学生時代にして
そういう楽しい…。

うん。
だから 師匠のお供 学生運動

アルバイト…
他のアルバイトも。

夜は 足場組んで
ビルの掃除やったりね。

とにかく働いた。
働かれてますね。

うん。 だから いまだに
なんか時間があると

「休めば?」っていうぐらい
動いちゃうね。

ああ。 ずっと そういうペースで
やってらっしゃった…。

「お前 マグロだね」って
寿司屋の友達が言ったぐらい。

アハハハハ。 動いてないと…。
死んじゃうぞって。

死んじゃう…。 へえ~。

〈1年の付き人生活を経て

二十歳で
先代 圓楽の弟子となる〉

〈なんでも
師匠から直々に誘われたようだ〉

本格的に ご自分も
お手伝いじゃなくて

プロになるって事ですよね?
うん。 それは その…

師匠のお供してる ある日

ご自宅に帰る車の中で

もう
夕闇が そこまでおりてる時に

師匠が スーッと
顔 近づけてきたんですよ。

これ 怖いですよ。
ハハッ。

タクシーの後部座席で

あの長い顔が
フーッと来るんですよ。

な… 何か来たなと思ったら

「君は卒業したら
どうするんだい?」って言うの。

「いや
まだ卒業には早いんですけども

一応 放送作家のアシスタントも
やってるんで」って。

いろんな事やってるんですよ。
ああ。

「放送関係に行こうと思います」。

あっ その前に もう
そういう事もしてたんですか?

やってたんですよ。
『11PM』のね

水曜イレブンの
キンキンのところの

ゲストの歌詞カードを写したりね。
放送作家の先生のとこで。

すごいですね へえ~。
だから 日本テレビも出入りし

文化放送にも出入りし
うちの師匠のとこも行き。

ほいで ある日ね
「どうするんだい?」って言うから

そういう世界 行こうと思います。

意味わかんないでしょ?
うん。

「どうだい 落語やってみねえか?」
って。

落語研究会でやってますからね。

どういう事でしょう?
って言ったら

「もう いちいち面倒くせえ事
言わないで やれや。 ええ?」。

あっ よろしくお願いしますって。

押されたら
もう そのままですよ。

もう 二つ返事だったんですか?
はい。

だって それ以外の返事
許さないようなオーラが…。

アハハハハ。

お願いしますって
言ったら

「じゃあ お父さん
連れてらっしゃい」って そんな…。

そしたら
「はい わかりました」っつって

師匠のところへ
うちの父ちゃん 行ってくれた。

で その時 手伝ったんですね。


お茶出したりね こうやって。
はいはい。

また働いてた。
そしたら 聞こえたの。

嬉しかったですね。
うん。

「お父さん
安心して任せてください」って。

普通 入門の弟子に
そんな事言わないんですよ。

俺 それ聞いて
わあ 頑張んなきゃと思ったの。

ただ 父ちゃん帰ったあとの
すごさ。

うちの師匠 こうですからね。
あっ…。

ハハハハ…。

「お~い」って言うんですよ。

で 返事しなかった
片づけてたから。

ドドって出てきて
「てめえ この野郎!」

「立つより返事って知らねえのか!
呼ばれたら返事しろ!」と。

あっ すみません。
女将さんだと思ったんです。

「おめえだ!
てめえ… 名前がねえんだ」。

そういえば ないんですよ 芸名が。
まだ付いてないから。

昨日までは 付き人だから
本名の会くんで呼ばれてた。

今日からは名無しの権兵衛。
おい お前。

よ~し 師匠がその気なら
俺も やってやろうと。

俺も 喧嘩っ早いですからね。
ああ。

もう たばこ つけたら…
こんな大きなマッチ

わざとテレビ局の局員の前でも
チャッ!

ハハハハ…。
ハハハ。 ウケますよ これは。

うちの師匠 知らないんですよ
そんなマッチ持ってるの。

師匠 すごいマッチ箱ですねって。

「いやあ
私もヘビースモーカーですから

これでも足りないぐらい」って
合わすんですよ。

ほいで 廊下 出るでしょ。

「お前 それどうしたんだい?」って
ええ 買ってきました。

「そうかい。 ウケたね」っつって
千円くれる。

え~。
お金儲けの方法ですよ。

相手 気持ち良くしたら
金が出てくるんですよ。

なるほど。
フフフフ。

じゃあ もう いきなり

人生が変わっちゃったところに
対しても

特別 何か
「ああ どうしようか」っていう

迷いとかある
暇がなかったんです?

もう そのまま?
もう そのまま。

ただね 師匠がね

3年になって まだ通ってたんです
学校は。 行きたい授業あったから。

…っつって。
で それも忘れもしません

局 違いますけど 赤坂の局でね

談志 圓楽 圓鏡
3人の司会の歌番組があった。

で この時が卒業式なんですよ。
はい。

師匠 すいません
1本目と2本目の間

ちょっと抜けていいですか?
って言ったら

「なんだい?」って。
卒業式なんです 今日って。

「行っといで 行っといで」。
で 行って。

「卒業してまいりました」…。
証書見せたんですか。

見て。 「か~ ご覧よ 圓鏡
うちの弟子は法学士だよ」って。

「いや すごいね!
こりゃ たまんないね」ってね。

「よっ! はっ!」っつったの。
で 「談志さん 談志さん」

「あっ あっ ええ…
だ… 大学卒業した」。

アハハハ…。

もう 全てが芸ですね
皆さん。

三者三様の反応を見たら
おかしかったですよ。

それはすごい。
ゴミ箱 捨てやがんの大将。

アハハハハ。
ハハハハハ。

〈程なく
楽太郎の名をもらい

前座デビュー〉

〈それからというもの
師匠の とっぴな言動に

延々と振り回される事になる〉

〈六代目 三遊亭円楽の
師匠といえば…〉

〈先代 圓楽〉

〈『笑点』 大喜利の司会でも
おなじみだった〉

〈師弟関係は
40年に及んだものの

先代の言動は
全くもって予測不能〉

〈驚くべき光景を

すぐそばで 何度も目撃している〉

相当 過激な方だったって
伺ってるんですけど。

うん。 あのね

放送禁止用語じゃ
言えないからね…。

ハハハハ…。
ハハハハ。 ねえ?

世間に合ってるように
見えるでしょ?

はい。
合わないんですよ。

ニコッと笑ってるように
見えるでしょ?

見えます。
目の奥は笑ってませんよ。

私ね 目が笑ってるふりをしてね

目の奥が笑ってない奴をね
2人知ってるんですよ。

うちの師匠の圓楽。
それから 鶴瓶。

あっ 鶴瓶さん。 そうですか。

あいつの奥は 笑ってない。
笑ってない。

奥のほうで 人を見てますよ。
ちゃんと こうやって。

兄さん 何言ってまんねん
って言いながら。

なるほど。 圓楽さんは まさに
そういう感じだったんですか?

うちの師匠はね
変わり者っていうかね…。


とある地方で 落語会があって

主催者側の村長さんが
来たんです。

それで 楽屋が畳敷きでね
上がりもしないでね。

それで うちの師匠は ちょっと
鏡に向かってたんですよ。

ご苦労さん 当村の村長で
って名刺出したの。

ああ 入り口で 出入り口で。
うん 立ったまま 偉そうにね。

そしたら うちの師匠

立ち上がりゃいいのに
今度は 匍匐前進したんですよ。

ハハハハハ。
起きねえの。

俺 間にいたんですよ。
そしたら こうやってね

こうやって もらってね

うちの師匠…
その頃 たばこ吸えるでしょ?

どこでも ねっ。
で ライター持ってね

そこで 火をつけたの。
もらったまま 相手の目の前で?

うん 名刺に。
すさまじいですね。

灰皿とライター持って。

そしたら それ見た村長が
サーッと行っちゃった…。

で 行った途端に
バカ野郎 礼儀を知らねえって。

こんなところでも上がってきて

どうもご苦労さまでございます。
村長でございます。

よろしくお願いします。
ああ こちら圓楽でございます。

これが
当たり前の挨拶じゃねえか。

何が偉そうに 当村の村長…
バカ野郎! っつって。

じゃあ 一時が万事
そのテンションというか

迫力でいつも…。
こうですよ。

うわ~。

あとね あの~
倉吉ってとこへ行って。

自分がねえ…。

あの熊本県のね。
言い間違えた。

鳥取県の倉吉へ行ったのに

熊本の人吉の地名と
間違えちゃって。

私 何度か
この 人吉に来てますがね

この 人吉って所は
いい所でございますよねってね

人吉って何度も言ったわけですよ。

そしたら お客さんが
倉吉だ! って言ったら。

ああ 地元ですもんね。

ハハハハハ!
論理じゃないの…。

来てやったんだ! っつったの。

「黙って聞け!」って
すごかったですよ。

その代わり それから
グッと ちょっとした枕 振って

人情話に入って
グーッと引き付けて

押さえ込んじゃった。
ああ~ そうだったんですか。

いや~ 乱暴っちゃ 乱暴ですよ。
すごいですね。

本気出したみたいな また。
うん。

だって 電車の中でね
いきなり 前に座っててね

隣に付いてる若い衆にね…
前座に

「てめえと勝負してやる」って
いきなり立ち上がったの。

ビックリして 後ろにいて
「どうしたんですか?」って。

「おめえも立て! 決闘だ!」って
言うんです。

弟子と決闘して
どうするんですか。

その次の言葉がすごいですよ。

ハハハハハ。
何考えてんだ? この人…。

いや 星の王子さまと
だいぶ違いますね。

だからね 世間で言うんですよ。

いい人でしたねってねえ…。 ね?
そりゃ いい人かもしれない。

だけどね 40年も そういう…

こういうところのそばに
いてごらんなさい。

いや~。
ねっ? それで片頭痛持ちでしょ?

頭の痛い時 人が通ったって
痛風と一緒ですよ。

「動くな!」

稽古もつけて頂いた?
はい。

まあ あの 最初はね
三遍稽古といってねっつって

向かい合わせで稽古してくれて。

そのうち だんだん
面倒くさくなったんでしょうね。

これで覚えなさいって
カセット出して。

テープ? ハハハハハ。
お前 もういいよ 覚えてって。

でも まあ
一番長く 一番そばにいて

一番話したお師匠さんだから
うん。

わかる 気持ちは。

何を考えてらっしゃるのかがね?
うん。

自分がやっている事が
合ってんのか

悔しい
冗談じゃねえ 負けるものか!

それが強かったから。
なるほど。

世間では すごい評価も高くて

噺家としての あれも

やっぱり そういう…。
いや 勉強はしてた。

稽古も
つらい中やってましたよね。

だから うちの師匠ね

現場でもって
作っていくタイプでしたから

うろ覚えでやる時が
あるんですよ。

そうすると 破綻するんですよね。

ところがね…。

作品以上ですね。
「圓楽落語」になってる。

1年がかりで
1つずつ上げていましたよ。

ああ~。
だから そういう部分では

駄作も多いけども
完成品もすごいですね。

そして 思った事は曲げない。

…って言うんですよ。

アハハハ。
わがままなんだから。

〈落語の世界では よその師匠に

稽古をつけてもらう事も
珍しくない〉

〈記憶に残るのが 立川談志だ〉

談志師匠にも
稽古をつけて頂いた事が…。

ええ 談志師匠にね。

話 教えてくださいって言ったら
いいですよっつって。

ちょうど 議員さんの時だから。
ああ~。

やってらっしゃいましたね。

面会票を書くんですよ。
ああ~。

で 面会理由

「日本の今後についての
話し合いを…」

って書いて それ出して。

で 入らしてもらって。

そしたら
「面会理由 なんて書いた?」

「日本の今後」。

ハハハハ 似てる…。

「お前が今後を考えよう」っつって。
ハハハハ…。

で 議員会館でね
稽古するんですよ。

電話 鳴るでしょ。 …ったら

ちょ ちょ… はいはいはい…

うん う~ん
それは一つ よしなに…

ああ ああ ああ…
大石先生 よろしく…

よろしく… はいはいはい…。
誰ですか?

いや 環境庁長官。

ハハハハ…。 見せる。
そういうとこ見せたくて

議員会館で稽古するわけ。

はあ~ あの談志師匠でも
そういうところ…。 へえ~。

そいで
「どうだ この子たちは…」。

ハハハハ…。

それで 上げの稽古っつって
聴いてもらう 今度。

自分がやるのを。
はいはい。

それで 「覚えたら
どうしたらいいですか?」って。

「覚えたら連絡すればいい」って
今度は議員宿舎。

議員宿舎で。
これも見せるために。

ああ~。
今度は そっちに呼ばれる?

赤坂の あの~
ちょっとした 2DKのね。

はあ~。
面白かったですよ。

そういうの見せたがりなの。
かわいらしいというか…。

やんちゃなんですよ。
ああ~。

だから わざとね そば行かないで

ず~っと離れて見える所にいると
気かけてくれるしね。

へえ~。
うん。

あんな いいお師匠さん
いないですよ。

まあ そうですよね。
かわいがってもらったし。

あんなに落語が好きでね
あんなに芸事に精通しててね

映画を見ててね
ものを知ってて…。

うちの師匠と双璧。

だから いい意味で
そういう形のライバルで

あの時代を引っ張ってくれた
両人でしょうね。

ええ そうですね。
談志 圓楽っていうのは。

〈国民的娯楽番組の
レギュラーになるのは

翌年の事だ〉

〈先代 圓楽が降板した『笑点』に

急遽 出演〉

〈今でも 覚えているという〉

大抜擢ですよね。

もう 本当に若い時から 四十数年
やってらっしゃいますよね。

27歳でレギュラーにして頂いて 41年。
はい。

先代の師匠が
1回 テレビ離れるわけですよね?

うん もう
「私は じゃあ テレビやめます」。

「『笑点』も やめます」って
降りちゃった。

ついては 後釜をって言われた時

ちょうど
二ツ目になったもんですからね。

前座さんの修業が終わって。

で アシスタントやってたんですよ
裏で。 前説とか。

あっ 番組の?
はい。

あっ そうなんですか。
それも やってたんで。

で 師匠がね…

わがままな面を出した時が
あるんですよ。

「私は 今日 行かねえ」っつって。

すごい… 昔の人はね
レギュラー休んじゃうんですよ。

だけども 空っぽも嫌だなって
三波さんが言ってくれて

三波伸介さんが
言ってくれたおかげで

師匠の着物着て

そのまま座ってるだけで
いいからって。 で 座ってた。

ちょうど ロッキード事件の時で

「カラス なぜ鳴くの?」で
カラスの子になって 鳴きながら

なんで鳴いてる? って聞かれて
ひと言って問題が出たの。

で ちょうど
ロッキード 頭にあったから

手 上げちゃったの。

で なんで鳴いてんの? って…。

…って言ったの。
ハハハハ…。

ウケましてね。
すごい。

で そういうふうに
出させて頂いたのがあって。

だから ツイてんのかな?

で うちの師匠の後釜に
楽太郎はどうだっていう時に

電通さんやなんかが
そういう資料 持ってたんです。

ほいで スポンサードも
オッケーって言われて。

じゃあ… ってんで

僕と夢之助さんが
入れてもらったの。

その いわゆる こう…
腹黒キャラといいますか

というのは
どうやって だんだん出て…?

これはね 歌丸師匠が
僕がね ネタがない時に

歌丸いじりをやっていいよ
って言われて

歌丸いじりをやってたの。
で うちの師匠が

お前 歌さんばっかり
いじってんじゃないよって。

で 今度 師匠をいじったわけ。
馬だとかね。

ハハハハハ。
若竹だとかね。

そしたら お前 先輩いじって
遊んでんじゃねえよって言われて。

うちの師匠が

歌さん
こいつ腹黒いね 誰の弟子?

「あんたの弟子だよ!」って。
ハハハハハ!

「こんな腹黒い奴は いないよ?」

「何 考えてるか
わかんねえんだから」。

で 腹黒い 腹黒いって
定着しちゃったの。

あ~ もう…。
2人が作ったの! 私のキャラを。

そうなんですか。 へえ~。

それが もう
今に至るまでの いろんな…。

ハハハハ!
「黒紫」。

〈2016年 桂歌丸が
大喜利の司会を勇退すると

後釜に座ったのは
春風亭昇太だった〉

〈41年間
番組を支えてきた円楽は

しかるべき
人選だったとしている〉

昇太さんが司会になられて

だいぶ
また 変わってきてますよね。

うん 動きがありますよね。
テンポが速くなったし。

だから そういう意味では

こないだも
「ニコニコ超会議」へ出てみたらば

なるほど
テンポアップしてるほうが

そっちのほうがいいのかな。

で また
時代も 多少 埋められるな。

僕の司会っていうのは
正統派になっちゃうわけですよ。

圓楽 歌丸 楽太郎の円楽っていう
ラインになっちゃうわけ。

昇ちゃんになった事によって

キャッチボールが
もっとしやすくなったでしょ。

みんなで
ドッジボールしたっていいし。

で たい平が ほら

今までは こういう動きしかない…
あるいは これぐらいだったのが

こういう こう

ひっくり返しがあるでしょ。
なるほど。

師匠が 本当は
司会者になるのかなという意見が

いっぱい…。
世間も みんなそうでした。

ご自分でも その…。
いやいや

前から知ってましたから。
ああ そうなんですか。

うん 内示は。
で 今 伺ったように 結果的に

やっぱり
それがいい形であったという…?

…と思いますよ。
歌丸師匠の選択もあっただろうし。

誰でやってもね

一つ揺るぎがないなと
思うのは

例えば 俺が抜けても
木久扇さんが抜けても

好楽さん 抜けても
小遊三さん 抜けても

順番違っても この辺は
絶対抜けてくとこですよね。

年齢的にね。

まあ 徐々に抜けていけば

いわゆる
視聴習慣がついてますし。

形が出来上がってるし。

つまり 人の生活のサイクルの中に
日曜日の夕方

『笑点』 『サザエさん』という
ラインが出来てたから。

だから それは まだまだ
いけるんじゃないですか?

落語家の番組であれば。
なるほど。

落語家が
言葉遊びを ちゃんとしながら

世間に知らしめるべき情報を

あるいは 娯楽を提供していく。
なるほど。

拝見した事があるんですけど

にぎやかしっていうか

チャラチャラするみたいなものが
よくないっておっしゃって

それを 教えて頂きたいです。
あのね だから あんまり…。

こんな事やったりね。
ポーンと飛んだりね。

あくまでも 落語家さんの話の
言葉でのやり取りっていうか。

だから 動きは座布団の
やり取りであったんですよ。

小っちゃな動きです。 落語家って
基本 動かないんだから。

それが大喜利というものに
座布団の大小をもってきて

「座布団1枚」なんて
日本語が出来たのは

『笑点』のおかげですもんね。
ああ そうか。

面白い事言うと
「座布団1枚」ってね。

これが慣用句になってるぐらい。
はい もう みんなが。

で その動きはあった…
棒グラフですから あれね。

棒グラフをまねして
やってるわけですから。

あっ あれ 棒グラフなんですか?
営業的な棒グラフです。

あ~! 誰がいい答えか…。
ああ そっか。

あれ 棒グラフ。
なるほど。

そこへ いろんな動きが
入ったんだけど

例えば
まあ 編集があるからいいんです。

これ 生の時に…
『24時間』やなんかの時に

人 食ってったり
あるいは 暴れたり

あんまりしすぎちゃうと

暑苦しいだけになるから
気を付けようって。

うるさいだけに
なっちゃいけないよ。

どっかで ブレーキを
お互いに踏みながら

お互いに腹割って話しよう。

だから たいちゃんにも
時々 言いますよ。

ふなっしー
やらせない時もあるもん

こうやって体張って。
へえ~ そうか。

確かに そう あくまで
噺家さんのものだって事ですよね。

言葉のやり取り
バトルであるって事なんですね。

あ~ そういう事なんですね。
だから…。

アハハハ…。 あの重大な…。

ハハハハ…。 真面目だから。

いやいやいや。
今 ドキッとしました。

ハハハハ…。
ハハハハ…。

〈円楽にとって
特別な存在がいる〉

〈父親のように慕ってきた
歌丸だ〉

とにかく
釣りの好きなおっさんですから

若い頃から
ずーっと釣りが好きで

それも 湖川。

川や湖ですな。
で あの体でもって

奥利根の源流のほうへ
入っていくんですよ。

分け入っていきましてね

藤原湖から
みなかみの奥のほうへ。

あの辺 熊が出るそうですよ。

ご当人も
2度ほど遭遇したそうです。

遭遇したけども 今 いるって事は
何もなかったんですね。

また 熊のほうだって
あれ見て食べませんよ。

(観客の笑い)

行こうかなと思うんですが

小骨が引っ掛かりそうだなと
思いますよ。

〈この世界に
飛び込んだ時から

もう 48年の付き合い〉

〈多くの事を学んできた〉

僕 懐いてたんですよ。
学生時分から知ってたから。

うちの師匠の
ほら お供してたから。

もう その当時からなんですか。
だから

かわいがってもらってたから
そのまま懐いてたの。

そしたら 歌丸師匠が

なんだかんだ教えてくれて
引っ張ってくれて。

で 「楽さん 我慢しな」。

師匠が機嫌悪いと

「だから 我慢しな。
そこは我慢すんだよ」。

俺も… 「やろうかな」って
思っちゃう時あるから。

そしたら 「我慢だよ。 俺だって
カンカンになるんだから」って。

「しょうがないんだよ 師匠は」
って。

ああ もう そこまで。
うん。

そいで うちの師匠が亡くなる時
「歌さん 頼むよ」っていうのは

あとの事 俺の事 みんなの事
全てを託したでしょ。

そしたら 歌丸師匠が
じゃあって言うんで

いろいろと…
二人会をやってくれたりね。

はい。 あ~。
だから…。

ああ そうなんですか。

で 噺も 楽さん 工夫だよ。
基本だよ。

いろんな事言ってくれたし。

あの お師匠さんもそうですけど
うちの師匠もそう…。

僕は 楽屋もちゃんとしてるし…
自分で言うのも変ですけど

落語も ちゃんと人前でやってて
袖で聴いてるわけでしょ。

で あそこは こうだよとか

楽さん あそこ ちょっと
こうしたほうがいいよとか

あれは いいねとか

その場で評論してくれる
そういう間柄になったから。

それは 本当に貴重な…

ちょっと 世代も
少し違うけれどもって事ですよね。

許されると思って

随分と
ちょっかいも出しましたしね。

それを許してくれましたからね。

だから つらかったら
俺をネタにしていいよ。

俺も あんた ネタにするから
っていうぐらいの

キャッチボールしてくれるように
なったですからね。

それすごいですね。 自分を
いじっていいよって事ですよね?

そうそう そうそう。

そこから
ずっと 延々と今に至るまで

あの激しい 僕らが楽しいバトルが
見れるって事ですよね。

それがね もう
『笑点』では出来ませんけどね

2人で二人会やると
枕で相変わらずね

お互いに いろんな事
言い合ったりなんかして。

昔 一人の百八つの老人が

浜辺で かんちょうをしながら

こてを振り回して
沖を見ていると

はるか とんもろこしのほうから

1羽の首長鳥の雄が

つる~っと飛んできて

浜辺の松の枝に
ポイと止まったんだ。

あとから 雌が…。

(観客の笑い)

さようなら。

何しに来たんだ あいつは おい。

この番組でも インタビューさせて
頂いたんですけど

やっぱり すさまじい
芸人のエネルギーみたいなもの…。

それはね 死力を絞ってって
言っちゃ変ですけどね

酸素や… 吸いながら
落語やってる時もそうですよ。

苦しいっつってて

出てってしゃべり始めた時の
声の張りね。

だから う~ん
なんていうのかな…。

もう これで終わっていいって
命懸けって まさにあれでしょ。

一高座 一高座が
命懸けなんだから。

すげえ人ですよ。
俺たちと 全然違う。

僕と小遊三さんはね
ああなったら辞めようねって。

ハハハハ…。
ハハハハ…。

〈三遊亭円楽は

〈立川志の輔 桂文枝といった

東西のそうそうたる顔ぶれが
駆けつけるのも

プロデューサーの
人柄ゆえだろう〉

〈落語の
楽しさを

大勢の人に
知ってほしい〉

〈その一心で
続けてきた〉

でも 円楽師匠ぐらい 力がある
存在感がある人じゃなければ

ちょっと
成し遂げられないですよね。

いや 違うんですよ。
自分がね こんな人間でも

ちゃんと
食べさせてもらえるようになって

世間様にね
一応 顔と名前覚えて頂いて

いろんなとこで使って頂いて

で 落語っていうものが
わかって頂けるように

自分でもって
セールスマンやりながら…。

それ いつも考えてるわけ。

ねっ 自分が帰依した
落語っていうものに

どういうふうに
恩返しが出来るかって。

なるほど。

僕はね 圓楽の弟子ですけど

帰依したのは落語ですから
今 考えると。

へえ~ 深い…。
ねっ。

僕 落語教だと思ってますもん。
落語教徒。

ハハハハ…。
ハハッ。 落語教。

その落語教徒として
今後の落語界を…。

そう。 自分がお世話になって
自分が一番大好きで

一番出来る仕事っていうのが
落語なんだから

その落語をね
なんとか恩返しして

東西の交流を含めて
さまざまな形でもって

コーディネートしながら
自分が何が出来るか…。

アドバイザーとして
何が出来るか…。

バカ野郎 稽古して
名人になればいいじゃねえかって

そうなれないから…。

じゃあ 何が恩返しが出来るか
っていったら

やっぱり

…を考える?
うん。

お弟子さんには どんな接し方
また 指導みたいな事を?

基本を教えたら もう あとは…。

ああ そうなんですか。
うん。

だって 手取り足取り教える事は
限りがありますよ。

プロって 教わった事を
やるだけじゃダメなんですよね。

自分のマニュアル作らないと。
なるほど。

基本を覚えたらば
あとは 自分で切磋琢磨しながら

自分のアイデアの中でもって

どれだけの登場人物を
どう動かして

どのセリフをどう立てるか
それだけですもん。

で その出演者の中に
いっぱいの出演者が

こう… 見えるわけでしょ?
はい。

…であるって思ってますからね。

たった一人で
時代を変えたり 人物を変えて

日本人が こんなエコな…
芸事 考えたって

日本ならではでしょ!
うん。

じゃあ 落語って このまま
こういう形で繁栄しながら

こう 残っていける古典芸能に
なっていく…。

だから 明治時代 いろんな方が
文明開化の波の中でもって

いろんなアイデア出して
いろいろ やってみたわけ。

音入れてみたり 映像やってみたり
シンセやってみたり…。

全部…。

素に戻るんですよ。

なんにもない形のところでもって
1人がしゃべっているという…。

戻るのは そこなの。
なるほど。

落語というものを
作ってくれた方々が考えた

この枠の中で
どれだけの飛び跳ねが出来るか…。

それが芸ですね。

〈円楽は…〉

弟子と師匠というのは やっぱり

どこか似てくるものかなと
思ったりするんですけど

最近 ご自分を振り返って 何か

先代と共通項があったりとかって
いうのはありますでしょうか?

まだまだ 小言が言える体力は
残ってますね。

うちの師匠は 最後…

晩年は 本当に好々爺に
なっちゃいましたからね。

さみしかったですよ。 ええ。

だけど 小言 言ってる時の師匠は

「クソッ 負けるもんか。 言った以上
てめえ かかってこい」。

「よし! 俺だって やってやる」
みたいなね。

まあ つまり…。

そういう意味でも
うちの師匠も命懸け。

うん… うん。

あのね 自分で辞めるって
言える人なんですよ。

みんな しがみつくでしょ?
まあ 確かに。

もういいやって。

自分で ここで
線 引ける人なんですよ。

なるほどね。
うん。

それは すごい。
武士で言えば 腹 切っちゃう。

ああ そうですね。
もう辞めた。 無理ですって…。

私は切りませんよ。

ハハハハハ。
ハハハハハ。

しがみつくほうに回るんだ。

では 最後に
インタビューとかけて…。

落語家は すぐ これ
やらされますけどね。

お言葉を頂けないでしょうか?

気を使って ほぐしながら

まとめながら…。

ああ さすがですね。
ありがとうございます。

ありましたよね こんなのね。
あります。 わかります。

ありがとうございます。
説明するようになっちゃ

おしまいだな。
ハハハハ…。

改めて 最も 落語が大事である
という事を伺えて

そして 今後の落語会
どうしていったらいいか

という事も
踏み込んで いろいろ伺えたので

普段の『笑点』とは
また ちょっと違う

師匠の心のありようが
わかったようで

すごく充実してます。
嬉しかったです。

〈三遊亭円楽が
今 大切にしている言葉〉

はい。

「世の中 まるく たのしく」とね。

もう
とげとげしい世の中ですからね

私の名前のとおり

穏やかに楽しく

過ごしていきたいなという
その意味合いを

こう 自分の名前から
こんな色紙にしました。

「○楽」 こっちでもいいんですね。
ハハッ。

〈その笑顔から

幸せの輪が
広がってゆく〉


関連記事