クローズアップ現代+「大阪震度6弱で何が…都市襲うリスクの正体 地盤に特徴が」 河田惠昭、武田真一、田中泉


『クローズアップ現代+「大阪震度6弱で何が…都市襲うリスクの正体▽地盤に特徴が」』の番組情報(EPGから引用)


2018/06/20(水) 
クローズアップ現代+「大阪震度6弱で何が…都市襲うリスクの正体▽地盤に特徴が」[字]
大阪を襲った震度6弱の地震。突如襲った「都市型災害」で、一体何が起きていたのか?そして地震発生の知られざるメカニズムとは?現地の最新情報もまじえて伝える。
詳細情報
番組内容
【ゲスト】関西大学特別任命教授…河田惠昭,【キャスター】武田真一,田中泉
出演者
【ゲスト】関西大学特別任命教授…河田惠昭,【キャスター】武田真一,田中泉
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『クローズアップ現代+「大阪震度6弱で何が…都市襲うリスクの正体▽地盤に特徴が」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

クローズアップ現代+「大阪震度6弱で何が…都市襲うリスクの正体 地盤に特徴が」
  1. 地震
  2. 今回
  3. ブロック塀
  4. 被害
  5. 断層
  6. 混乱
  7. 都市
  8. 例えば
  9. 起こった
  10. 高齢者



『クローズアップ現代+「大阪震度6弱で何が…都市襲うリスクの正体▽地盤に特徴が」』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)


>>おととい、地震によって
大混乱に陥った大阪。

取材を進めると
混乱が混乱を招く、負の連鎖で

都市機能が奪われていった
実態が明らかになってきました。

>>午前7時58分
最大震度6弱の地震が発生。

そのとき、1人の女性が
出勤しようとエレベーターに

乗り込んでいました。

緊急停止したエレベーター。

ボタンを押しても反応しなくなり
そのまま閉じ込められました。

>>道路では
異変が始まっていました。

いち早く捉えたのは

大阪中心部で営業する
タクシー会社です。

280台の車両に
取り付けられたGPSから

かつてない道路の状況が
刻々と伝えられていました。

>>午前9時。

通行止めになった高速道路から
大量の車が一般道に

あふれ出していたのです。

>>この未曽有の渋滞によって
都市が機能不全に陥っていきます。

閉じ込められた女性。

救出に向かった車は
渋滞に巻き込まれ、救いの手は

一向に届きませんでした。

「外部の情報が分からない」。

女性は
恐怖心を募らせたといいます。

>>エレベーターに
閉じ込められる事態は

関西の5府県で
300件余り起きていました。

広がる混乱。

さらに、鉄道の乱れが
拍車をかけました。

午後1時の新大阪駅。

時間を追うごとに
構内に人があふれていきました。

東海道新幹線は
12時50分に運転を再開。

大勢の客が新大阪に到着しました。

ところが、新大阪に接続する
地下鉄は、線路設備の損傷のため

再開できる状態では
ありませんでした。

>>地下鉄に加え
在来線もストップしていたため

新幹線を降りた乗客たちが
行き場を失ってしまったのです。

>>新大阪駅を出ようとする
人々がタクシーに殺到し

駅周辺は、さらなる渋滞に。

そして、道路の渋滞が…。

鉄道の再開を遅らせる
悪循環に陥っていきました。

>>午後1時半、エレベーターに
閉じ込められた女性のもとに

ようやく業者が到着します。

地震から5時間半後のことでした。

>>その後も
新大阪駅に滞留した人々が

道路へと移動を始めるなど
都市ならではの混乱が続きました。


>>今回の地震を大阪で経験され
た、

都市災害研究の第一人者の河田惠
昭さん都市で地震が起きますと、

さまざまなことが連鎖し合って、
混乱が広がっていくという実態が

改めて浮かび上がったわけですけ
れども、河田さんは今回の災害の

特徴、どういうふうにご覧になっ
ているんでしょうか。

>>都市で起こった災害というの
は、23年前の阪神・淡路大震災

で、神戸の被災地がそうなんです
ね。

ところが、都市っていうのは、こ
の時間的にどんどん変化している、

ですから、同じ地震の規模で起こ
っても、そこから出てくる被害は

変化すると考えなければいけない
ので、過去の教訓が、そのままで

は生かされないということがあっ
て、常時それが変化するという形

で対応するしか、方法ないんです
ね。

ですから今回、発生した被害の内
容を、精査して、それを少なくす

るにはどうしたらいいかっていう
ことを、わがこととして考えてい

ただくということですよね。
>>阪神・淡路大震災や、東日本

大震災を経て、さまざまな想定を
してきたはずなのに、なぜ今回、

十分な対応ができなかったんでし
ょうか。

>>それは、基本的には、自分の
身にふりかかってくるって考えて

いなかったということですよ。
ですから、大阪で震度6なんてい

う地震は、今おられる方は経験し
てないわけでね。

ですから、今それが起こるとどう
なるかというのは、全く考えずに

生活していたところをやられたと
いうことですよね。

>>こうした地震による混乱、ど
こで起きてもおかしくありません。

今回起きたマグニチュード6.1
と同規模の地震といいますのは、

全国で頻発しています。
ここ5年で発生したマグニチュー

ド6から6.5の地震は、実に8
0回にも上っています。

今回起きた渋滞ですとか、駅や道
路に人があふれるということを防

ぐために、私たち一人一人はどう
行動すべきだったんでしょうか。

>>ラッシュアワーのときに、地
震が起こったというのは、初めて

のケースなんですね。
ですから、起こった現象は、初め

て実は、経験しているわけですか
ら、すぐにそこから教訓を見いだ

すことは難しいんですが、自分が
巻き込まれたらどうするかという

ことを、まず一人一人が考えると
いうことですね。

ひと事と思ってはいけないんで、
自分が例えば電車の中に閉じ込め

られたらどうするか、地下鉄乗っ
てたけども、外に出なければいけ

なかったらどうするかって、これ
を考えていただく。

というのは、一人一人が抱えてい
る事情が全部違うんですよね。

>>例えば、不要不急の外出を控
えるとか?

企業に協力を求めるといったよう
なことも必要だった?


>>ですから、例えば、8時の地
震ですからね、

これから企業に行かなきゃいけな
い人と、

いろんな用事で入っている人がい
るわけですから、その時点で、

会社に行くべきかどうか、

考えていただけなくちゃいけない。
今回の地震ではね、

会社からそういう指令が出たとい
うのはないんですよね。

ですから、安否確認はやってるけ
れども、会社から、

もうきょうは出社しなくていいと
かっていうのが、早い時点で出て

るというのがなくて、かなり時間
がたってから、もうきょうは営業

やめますというような、そういう
情報が出てきてるんですね。

>>そういうことも事前に考えて
おくべきだったということですね。

地震から3回目の夜を迎えた現地
には、

田中キャスターが行っています。
田中さん。

>>おととい、

震度6弱を観測した大阪府茨木市
にあります住宅街です。

きょうは一日中、

雨が強くなったり弱くなったりを
繰り返しています。

こちらの住宅はご夫婦2人で暮ら
している家なんですが、見てくだ

さい、壁の一部が剥がれて、住ん
でいる方みずからが、

このようにブルーシートを張って、
修復をされています。

家の中の様子も伝えてほしいと、
許可を頂きましたので、お邪魔さ

せていただきます。
失礼します。

こんばんは。
>>こんばんは。

>>大変な中、本当にありがとう
ございます。

家の中も見てください。
お風呂場、タイルの一部が剥がれ

ています。
今後、修理が必要です。

この地域、実はまだ、ガスが復旧
していません。

ですから、

車で15分ほどの所にあります、
娘さんの家に行って、お風呂に入

っているということです。
リビングも失礼します。

また食事も、ガスがないためにレ
トルト食品などを、コンビニエン

スストアで調達しています。
ガスは来週土曜日までに復旧する

見込みだということで、こうした
状況が続くのは大きな負担となっ

ています。
この地震の影響で、見てください、

壁も大きく亀裂がたくさん走って
いるという状況です。

この家に住む井上さんご夫婦です。

本当にありがとうございます。
今、どんなことが一番不安ですか

>>余震ですね。

>>余震?

>>いつまで続くのか分からない
ので。

>>いつ起きるか分からないです
からね。

>>また大きいのが来るんじゃな
いかと心配です。

>>ありがとうございます。
夫の利彦さんは、

この地域で民生委員をされていて、
地震の直後から、担当する家々を

確認して回られているということ
ですが、何が今、気がかりですか

>>この辺りは高齢者の方が、非

常に多い地域なので、今、特に1
人暮らしの高齢者の方、地震後の

生活が若干気になるところですね。
>>そうですよね。

大阪府内では、

孤立しがちな高齢者の方々の安否
を確認しようという活動も、地震

直後から続けられています。

高齢者を支援する団体です。

地震後、

高齢者などを安否確認を兼ねて周
っています。


こちらの女性は足腰が悪く、

1人で買い物に行けずにいました。
女性の健康状態を確認したスタッ

フは、このとき、併せてペットボ
トルの水なども届けました。

>>見通しの悪い夜、

さらなる地震の不安もあります。

家族の方々、

そして周りに住む方々どうし、ど
うぞ声を掛け合って、少しでも不

安を減らしていきましょう。
>>今回の地震では、ブロック塀

が倒壊し、小学4年生の少女の命
が奪われました。

ブロック塀については、過去の地
震を受けて、建築基準法の施行令

で、基準が強化されてきました。
にもかかわらず、なぜ、

悲劇が繰り返されたんでしょうか。

>>40年前に起きた
宮城県沖地震。

>>ブロック塀の倒壊によって
9人が死亡。

その多くが塀のそばで遊んでいた
子どもたちでした。

3年後、国は法令で基準を強化。

新たに造る場合
鉄筋を数多く入れ

高さを2.2メートル以下に
制限しました。

さらに補強のための控壁の
設置が義務づけられました。

しかし、ブロック塀倒壊による
犠牲者は、その後も相次ぎました。

阪神・淡路大震災では
およそ2500か所で

ブロック塀が倒壊。

少なくとも14人が死亡しました。

さらに、おととし起きた
熊本地震でも

1人が亡くなりました。

基準を満たさないなど
危険なブロック塀が放置され

悲劇を生んできました。

>>今回、高槻市で倒壊した
ブロック塀。

高さは全体で3.5メートル
基準を1メートル以上超え

控壁もありませんでした。

>>教育委員会は法律に基づく
定期点検が

行われていたかどうかも
分からないとしています。

ずさんな管理が続いた結果

危険性に気付かず
今回の事故が起きたのです。

長年、調査を続けてきた
最知正芳教授。

倒れた塀が
人の命を奪うおそれがあることを

認識すべきだと指摘します。

>>危険なブロック塀は
今も各地に存在しています。

ブロック塀の安全性を診断する
資格を持つ小林徹さん。

個人や自治体などの依頼を受け
ブロック塀の強度を調べています。

>>およそ40年前に建てられた
ブロック塀です。

>>小林さんたちは
こうした問題を是正するよう

国や自治体に働きかけてきました。

しかし、対策を後回しにする
自治体が少なくないと

感じています。

>>こうした建築基準法に適合し
ないブロック塀を、

もっと強く強制的に撤去させると
いったような対応というのはでき

ないんでしょうか。
>>いわゆる違反しても、

罰則規定がないんですよね。
ですから、

ブロック塀の持ち主も、

まさか人の命を失うっていうのは、

深刻には思っておられないと思う
んですよね。

ですからそれ、やっぱり深刻に思
っていただく必要がありますから、

罰則規定を設けるとか、

もっと自治体が例えば補助金をつ
けるとかして、


それを推進するって、

全国の自治体で補助金出している
所あるんですよ。

>>具体的にそういう数字もあり
ますけれども、ご覧いただけます

か。
>>ですから、そういうことをね、

皆さんに知っていただいて、やっ
ていただく。

それと、もうすでに登下校の道の
途中に、

ブロック塀のある所、通ってはい
けないんですね。

だから遠回りになっても、そうい
う危険を避けるということをね、

子どもたちに知ってもらわないと
いけない。

それがやっぱり、緊急にやらなき
ゃいけないことですよね。

ですから、登下校時の通路の診断
をやっていただく、そしてまず避

ける努力をしていただいて、早急
に、

ブロック塀の補強をしていただく。
それはやっぱり、持ち主が、

わが家だけで被害があるんじゃな
くて、

わが社だけで被害があるんじゃな
くて、関係のない人が命を落とす

ことにつながってるっていう、深
刻さをもっと理解していただくと

いうことですね。

>>都市の直下で起きた今回の地
震。

その意外なメカニズムが少しずつ
分かってきています。

さらに次の地震へのリスクも見え
てきました。

>>今回の地震。

震源の周辺には有馬‐高槻断層帯
生駒断層帯、上町断層帯という

3つの大きな活断層があります。

>>大阪大学の廣野哲朗さんは

きのう、断層のずれが地表に
現れていないか調査しました。

これは、熊本地震の際
地表に現れた断層の痕跡。

こうした場所を探し

地震を引き起こした断層を
特定することは

今後の地震活動を予測するうえで
重要な手がかりになるといいます。

しかし、今回の地震では、断層の
痕跡は見つかりませんでした。

>>断層のずれが地表に
現れていないことから

廣野さんは、今回の地震は
まだ知られていない伏在断層が

動いた可能性があると指摘します。

>>今回の地震がほかの活断層に
影響を及ぼす可能性があると

考える研究者もいます。

東北大学の遠田晋次教授は

地震のデータを使って
解析を行いました。

白い板で表現されているのが
断層です。

今回の地震によって、それぞれの
断層のどこに、どのくらいの力が

かかったのか色分けされています。

こちら生駒断層帯に比べ

有馬‐高槻断層帯と
上町断層帯には

広い範囲で赤や黄色が目立ちます。

これは、より大きな力が加わり

地震が起こりやすくなったことを
示しています。

遠田さんが特に懸念するのは

大阪の中心部を貫く
上町断層帯です。

国の想定では
マグニチュード7.6の大地震が

発生し、最大で震度7の揺れが
大阪の各地を襲うとされています。

>>私たちはこれまでの経験にと
らわれずに、

地震に備える必要があるというこ
とですけれども。

最後に、

今回の地震の教訓として、心に留
めておくべき、キーワードを書い

ていただきました。

>>ここに縮災ということばを挙
げてるんですが、実は減災という

のは、

漠然と被害を小さくするというだ
けなんですね。

縮災というのは、

具体的にどうやって被害を小さく
するかっていう、その知恵がここ

に入っているということなんです
ね。

やはり、地震はいきなり起こる、
いきなり起こったときに、被害を

小さくするということは、不可能
なんですね。

ということは、事前にどういう対
策をやっておけばということが、

実は大切なわけで、地震が起こっ
たときに、どこやられるかという

ことは分かっていますから、そこ
をじゃあ、復旧・復興するのにど

うするかって、被害を小さくする
にはどうするかということを考え

ていただくと、その準備をやって
いただくだけで、

起こったときの出発が、非常に早
くなるということで、

そういう過程でどこに問題がある
かも分かるんですね。

>>具体的に私たちの身近なとこ
ろで例えば?

>>例えばですね、地下街がある、
ここ、今まで地下街が被害を大き

くしたことはないんで、だけど、

起こらなければ分からないんじゃ
なくて、そういう所にきちっと評

価をしていただくということが、
とても重要だということですね。

>>現地では、まだ余震と見られ

る地震が続いています。

また雨で地盤が緩んでいる所もあ

ります。

不安を抱えながら3回目の夜を迎

えています。


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