徹子の部屋 安藤和津 ~夫・奥田瑛二が激変!孫にメロメロで…~


『徹子の部屋 安藤和津』の番組情報(EPGから引用)


2018/06/22(金)
徹子の部屋 安藤和津[解][字]
~夫・奥田瑛二が激変!孫にメロメロで…~安藤和津さんが今日のゲストです。
詳細情報
◇ゲスト
今年70歳。エッセイスト、コメンテーターとして活躍する安藤和津さんがゲスト。
◇番組内容
映画監督の長女・安藤桃子さんと女優の次女・安藤サクラさんが出産し、2人の孫ができた。その孫たちの世話と夫の世話が大変だ!と言う安藤さん。昔は外で飲み歩き、家に寄り付かなかった夫・奥田瑛二さんが、孫にメロメロですっかり家に居るようになってしまったと語る。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
◇解説放送
小松靖(テレビ朝日アナウンサー)
Capture20180622-141132.jpg 


『徹子の部屋 安藤和津』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

徹子の部屋 安藤和津 ~夫・奥田瑛二が激変!孫にメロメロで…~
  1. 本当
  2. 仕事
  3. 自分
  4. 思って

  5. 大変
  6. フフフ
  7. ポンッ
  8. 奥田瑛二
  9. 娘たち



『徹子の部屋 安藤和津』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)


(黒柳)もうすぐご結婚40年になる

ご夫婦の若い頃のお写真です。

このお二人の関係が 最近

激変したそうでございます。

さて 本日のゲストは
安藤和津さん。

どうぞ お入りください。

(拍手)

今年で70歳に
おなりだそうですけれども。

奥田瑛二さんが 今や
お孫さんにメロメロだと。

その辺も ちょっと
お伺いしたいと思います。

よろしくお願いいたします。
こんにちは。

しばらくでございます。 どうも。

6年ぶりでいらして
今回 4回目のご出演。

エッセイスト コメンテーターで
いらっしゃいます。

ご活躍… 安藤和津さんです。

どうもよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

まあ それにしても おたくは随分
スーパー芸能一家になっちゃって。

そうですね。

次女がね
柄本家とご縁ができたので。

ちょっと… こちらからね
安藤和津さんです。

安藤和津さんのご主人は
奥田瑛二さんです。

そして 長女が
映画監督の安藤桃子さん。

そして 次女が
女優の安藤サクラさんです。

大変… 日本アカデミー賞
最優秀賞などを総なめにした

演技派でいらっしゃいます。

それで その次女の夫が
柄本佑さんです。

俳優でいらっしゃいます。
はい。 フフフ…。

それで その柄本佑さんの
お父さんが柄本明さんです。

それで 柄本明さんの奥さんが
角替和枝さんです。

これは ご夫婦ですね。 そうです。

それで このお二人の
2人目の次男のほうが

柄本時生さんと
おっしゃって。

だから なんか みんなで
会うっていうのは

全然 スケジュールが
合わないんですって?

結婚式の時も大変だったんです。

もう何カ月も前から
全員が集まれる日を やりくり…。

でもね 意外と
親戚になってからは

サンダル履きで 「こんにちは」って
言って行けるので

集まりやすくなりました。
あっ そう。

結婚式とか そういう時ってね。
もう大変でした。

あっ そうなの?
それで ご主人は

飲み歩いてばっかりいたのに…

奥田瑛二さんはですね

3食 家で
食べるようになった?

そうなんですよ。
あら? これ どこですか?

これはね
年越しを伊勢神宮でやって

翌日 夫婦岩に2人で行って

なんか
無事に持ってますねっていう…。

奥田瑛二さんとね。

旦那様は奥田瑛二さんですから。

それで 昔は
飲み歩いてばかりいたご主人が

家で3食 食べるようになった。
そうなんです。

どうしたんですか? それは。
よくわからないんですけど

多分 孫ができて 改心したんだと
思います。 生き方を。

そうなの?
そんな事ってあるのかしら。

あのね なんか
孫の純粋なまなざしで

じっと見詰められると

「今までの僕 ごめんなさい」って
思うんですって。


本当に思う…?
そう言ってるの? 本人が。

そう言いました。
へえ! ああ そうなの?

それで なんか
だんだん 家飲みが多くなって…。

お家で飲むのがね。
はい そうなんです。

だから 娘たちと
小遣い 出し合って

「お願いだから 出てって」って。
「外で飲んで」って?

そう言った事も何回もありました。
本当に?

カンパして1万円渡しました。
本当に?

随分 変わりましたね 昔とね。

本当に そうですね。
外へ行こう行こうとしてた人が

帰ってこよう帰ってこようと
しちゃう?

だから 『父帰る』っていうのが
本当にあるんだなと思って。

本当にね! そうそうそう。

それで お孫さんは何人いるの?

お互いに長女 次女 1人ずつです。
まだ。

じゃあ 2人。
孫は2人っていう事ですよね。

なるほど わかりました。
女の子なので 2人とも。

だから うちの夫としては

本当に心が胸キュンキュンって…。
胸キュンキュン…。

おかしいですね。 何しろ 胸が
キュンキュンしちゃうらしいです。

可愛いのね。 なんか もう
全然 可愛いんですってね。

そうみたいですね。
フフフ…。

娘の時は 「お願いだから
今日は家にいて」って言っても

「いや 俺は飲み会がある」って
言って出かけて行ったのに

今は何も言わずして
ちゃんと 家でごはんを食べる

ジイジになりました。
不思議ですね。

絶対 変わると
思わなかったですけどね。

彼は今
何歳ぐらいになったんですかね?

私よりも2つ下なので。
私が70なので68です。

あっ そう。 じゃあ 68になると
人間も そんな風になるのかな?

変わるんでしょうかね?

でも 365日のうち364日は

優しくない夫だったっていうのは
そこ 変わりました?

もう これも
本当に変わったんです!

何しろ 荷物を
持ってくれるようになったんです。

そこが もう違う?
もう違う。 だって それまでは

どんなに ひぃひぃ言って
私が荷物持ってても

格好良く シャーッと
こうやって歩いてくんですよ。

だから 「ちょっと待って 私が…」
っていうのが多かったというか

ほとんど そうだったんですけど。

本当に 「持ってやるよ」って
言ってくれて。

この間は スーパーに 一緒に
夕ごはんの買い出しに行きました。

初めてです。
そんなとこにね 彼が来るのが。

本当に一緒に買い物行ったのは…。
スーパーに。

ちゃんと なんか
自分で あれこれ見て買い物を。

「これ いいんじゃない?」とかって
言って。

うわあ こんな風になるなんて…。
本当よね。

そうなんですよ。 こんな事
でも 言っていいのかな?

「イメージが!」って
言わないかしら?

もういいでしょ。
随分 苦労させられた

ご主人でも
あったんですけど。

今 孫の寝かしつけ方が
すごくうまいんだって?


これが どういうわけか
ジイジが寝かしつけると

あっという間に寝るんですよ。
どうしてだろう?

すごいね 変なね 歌を歌うの。
多分 私たちの世代だと

あれじゃないですか?
サーカスの時にかかる…。

♬~

あれ? これかな。

♬~

あっ すごいアレンジしてるけど
一瞬 メロディー…。

「空に 飛び交う 鳥の声」…。

こういう歌… ありましたよね。
これさ 随分 複雑な音楽…。

♬~「ターラリラ ララーララ
ララララーララ」

…ってやつでしょ?
「ウンチャッチャ ウンチャッチャ」って。

それを歌うの?
それを歌うと なんだか

赤ちゃんにとっては なんだろう?
早く寝なきゃ やばいと思うのか

パタッて寝るんですよね。
あら 可愛いわね。

こんな 腕が長いじゃないですか。
大きい腕の中で…。

♬~「空に 飛び交う」

…って歌うと 1小節ぐらいで
寝ちゃうんじゃないですか。

フフフ…! 変な選曲でしょ これ。

そうそう そうそう。
意味不明。

そうですよね。
奥田さんがね 奥様の事をね

お話ししていらっしゃる…
ここにいらしてね。

ちょっと見ていただいて
いいですか?

「昔の写真を この間
整理してたんですよ」

「そしたら 和津さんが
30代の前半とかの写真とか

40代の前半の写真が
出てくるんですよ」

「子どもと一緒に」

「うわー! なんだよ これ」

「こんな美人だったんだと
思ったわけ」

「その時に 俺は何をしてたんだと
思った時に…」

「他の女なんか見たりして?」
「そうですよね つまりは」

「そう言ってみりゃ」
「で 今更ながら

もったいない事をしたと
振り返るわけ」

「偉い。 うん」

「だから 今ね 昔の かみさんの
写真見るのが好きですね」

「すごい発見ね!」

「時々 触ったりすると“やめてよ"
って言われるんだって?」

「こうやってね 触ろうかなと
思って フッて こう…

なるじゃない? すると

“やめてよ! もう本当に!
何してるの?"とか言われて」

「そうするとさ… これ 永久に
触れないのか みたいなね」

「今の手付きがすごいね! 彼女が」
「だからね これから

いつ触ってみようかなと思うね…
なんか あって」

「でも 子どもは それを見て

“お母さん いいじゃないの
お父さんがね

そうやって やるんだから"って」

「“もうイヤ! いいの いいの!"
とかってさ」

あんな事 言ってるのよ。
えー!


もう今頃 後悔しても
遅いですよね。

ご存じなかった? 今の話。
いや なんか

オンエアは必ず見るんですよ。
でもね 大体 娘たちと見て

もう 話をね
すごくね 創作するんです。

脳内シュレッダーがあって

もう全部 自分がいいように
組み立てちゃうんで。

ほとんどの時は
もう怒りながら見てるんです。

こんないい事も言ってたんですね。
そうよ そうよ。 フフフ…!

どうです? こう触られたら
今もイヤなの?

だって 恥ずかしいじゃないですか
なんか。

フフフ… そう?
だって あの人 ほら 普通にこう

スッと触るにしても
手が大きくて…!

娘たちは働きながら
子育てをして

孫を よく
可愛がってくれてるんですけども

長女の桃子さんは 映画監督で。

家族事で… 高知県に ちょっと
移住したりなんかしたんですかね。

はい。 今 なんか 映画館を…
高知市内でやって。

なんか 映画館が

今 すごい
少なくなってるんですね 地方で。

活性化のために
なんか 頑張ってます。

でもね しょっちゅうね…
仕事が やっぱり

東京でもあるので
孫連れで帰ってきて。

もう ババは本当に
体がボロボロになってます。

置いて
仕事に行っちゃうんだってね。

そうなんです。
娘 2人とも置いて…。

お宅に置いて
仕事に行くんだってね。

でも 下の子は
柄本家も 東京都内にあるので。

そうか あっちにも預けられる。
はい。

柄本家の ジジ ババと
安藤家の ジジ ババが。

なるほど。
はい。 フフフ…。

働きながら子育てするって事は
あなたも おわかりなんですね。

そうなんです。
母が大体 仕事をして

私を育ててくれたので。

本当は 私 自分で

仕事はしない お母さんになろうと
思ったんですよね。

本当に?
うん。 でも 結果的には

そうもいかず。 要するに… でも

時間の長さだけじゃないなって。
子どもと接するのがね。

やっぱり どれだけ
愛情が伝わるかっていう事が

基本にあると思ったんで
娘たちにも その話をしたんです。

何しろ 寂しくない思いを
させるのは どうするかっていう。

だから お母さんの残り香を

家に置いて出て行きなさい
っていう話をしていて。

この間もね 東京で
仕事を 娘がする時に 折り紙に

「ママは今日お仕事だから
いい子にしててね」って。

「また お家帰ったら遊ぼうね」
っていうのを

漫画と一緒に書いてあって
置いてあったんです。

それを下のサクラが見付けて
「いやー 同じ事やってるわ」って。

本当に?
笑ってましたけど。

でもね
そういうのをやってくれると

なんかね すごく うれしいです。
あっ そう。

こういう親子のバトンタッチ
っていうのがね できてるようで。

でも 奥田さん…
奥田瑛二さんっていう人は

子どもに 結構
厳しかったんですって?

小さい時。
小さい時… あのね 上の子には

特に 最初の子なんて
怖かったですね。

あっ そうなの?
はい。

筆舌に尽くしがたいぐらいの
怖さでした。

なんだ… なんなんです? それ。

なんか 英才教育をしようと
思ってたみたいですね。

自分の思うような風に
育ってほしいっていうように…。

あっ! なんか すごい古い写真。
ねっ! 本当 本当。

うわあ…。
この一番左側にいらっしゃる方が

あなたのお母様ですよね?
はい そうです。

母が 私が仕事をしている時に
ずっと支えてくれて。

そうですよね。
はい。

子どもたちの面倒も見てくれて。
そうよね。

何しろ
奥田の大ファンでいてくれたのが

とっても良かったです はい。

何しろ 立ててくれたので。
うん。

ああ こんな…。
こんな時もありましたね。

あれ 実はね
サクラに授乳中なんですよ。

だから サクラが
後ろを向いてるんです。

ボタンを外してね

撮影の合間に
ひっそりと授乳をしてたら

写真を撮ったんで
大笑いしてるっていう。

あっ そうなの?
はい。

奥田さん すごく笑ってる。

今 お嬢さんお二人で
『徹子の部屋』に来てくださって。

その時
ご家族の話 してらっしゃるので

それ ちょっと
皆様に見ていただきますね。

「なんか こう
ちゃぶ台ひっくり返した

寺内貫太郎の一家みたいに…

ちゃぶ台じゃない
もっと大きい… テーブル…」

(サクラ)「普通のテーブルですね」

「それも
ひっくり返したんだって?」

(サクラ)「ひっくり返しました」
「あっ そう」

(桃子)「1回 止まったけどね」

「んっ…!
普通 バーンじゃないですか」

「んっ! ドーンなんで」

「あっ… グワーンとかじゃない」

「速さも… 倒れる速さも
普通 バーンなんですけど…」

「重すぎて」
「重くて」

「しかも その日が
とろろだったので

じゅうたんに とろろが染み付いて
もう ネバネバして

取れないっていうのを
女3人 お母さんと

ずっと泣きながら 何を
やってるんだろう? 私たちは…」

「食べる前だったの? それ」

「食べる前です」
「食べたら良かったね」

「食べたあとだったらね まだしも」
「それも 食べ始めて

なんか おかずの会話から
けんかになって」

「お父さんって どうして
そんな怒るんだろう?」

「あれ やってみたかったんだと
思います」

「ちゃぶ台ひっくり返すの…」
「なんか 寺内貫太郎みたいにね」

「そうなんです。 憧れだった…」
「憧れね」

そうなんですよ。 思い出しました。

エビチリを出したんです その日。
山かけとろろと。

変なメニューですけど。

そしたら なんかね
エビチリに難癖をつけたんです。

彼が?
彼が。

いや おかしい…。 おいしいのに

なんで
そんな文句 言うのかと思って。

多分 仕事かなんかで イライラ
してたんだと思うんですけど。

なんか 「エビチリが
おいしくない」とか言って


みんなが 「おいしいのに」
って言ったら

「うまくないって言ってんだろ!」
って言って。

重くて持ち上がらないのを
もう 2回ぐらい こうやって

グワーンって ひっくり返して
出てっちゃって。

そのあとが
本当に大変だったんです。

それ… ダラダラしたものは
エビチリとか とろろが全部…。

だから じゅうたん 吸っちゃって。

もう 洗っても洗っても
じゅうたん こすっても

中からグジュグジュ グジュグジュ
出てきちゃって。

でも 娘たちも
ちゃんと覚えてんのね

とろろとか言ってたもん。
あれは大事件だったんです。

今でもね 私は絶対
家では エビチリ作らないんです。

私は生涯 作らないです。
その時に決心したの?

もう決心して それを宣告して。

今でもエビチリって言うとね
本人 ちょっとね

気が差すらしくて
イヤな顔するんですけどね。

聞こえないふり。
そう…。

あっ そう。
でも その事があったからかしら。

お嬢さんたち お父様のような男は
イヤだって言ったんだって?

そうですね。
絶対 違うタイプを選ぶって。

あと 女好きじゃない人を選ぶって
言ってました。

お母様は 女手一つで
料亭を経営しながら

あなたを育ててくださって。
そうなんです。

あのね 本当に…
家に 母の母 祖母もいて

ちょっと おばも体が悪くて
弟3人 全員の面倒を見て

ものすごい
力強い人だったんです。

あなたのお母さん?
はい。

本当に なんでもできた人
だったんですけども。

サクラが生まれて

ちょっと経ってからでしょうかね

なんとなく おかしいなって
思う事が出てきて。

最終的には 要介護5まで
いってしまったんですけども。

あっ そうなの。
はい。 あの…。

どうやって 母と
接しようかって言って

みんなで
話し合ったんですけど

きっと 家族の中にいるのが
一番いいっていう事で

ずっと
在宅介護をしていて。

本当に切ないですよね。
そうですよね。

しっかりしてらした
お母様だとするとね 余計ね。

それだけにね。
本当 なんか こう…。

人生って
こうなる事もあるんだって。

誰も 予想してない事って
起きますよね。

でも 脳腫瘍と それから脳梗塞…。

あっ えっと…。
あっ 認知症?

認知症と老人性うつ病。

なんか似たようなものが
全部一緒だったんです。

お母様?
はい。

あっ そうだったの?
だから もう本当に なんでしょう。

人格が変わってしまったって
私は思って。

どう接していいのか
わからないぐらいの状態に

なってしまっていたので。
それは大変だったね。

結局 その もう
必死に向き合うがゆえに

だんだん自分が眠れなくなって。

あと お料理も作れなくなって。

スーパーで
夕ごはんの買い出しに行っても

何を買っていいか
もう わかんないんです。

仕事柄 コメントなんか
テレビ 生放送でしますよね。

何か言われても とっさに言葉が
もう 出なくなっちゃって。

この仕事できないって思って。

あと エッセーを書こうと思っても
文章が何も出てこないんです。

13年ぐらい 何も書けない状況が
続いちゃって。

でもね ある時
友人に ばったり会った時に

「私ね 両方の両親を見てて
お医者様から

介護うつって言われたのよ」って
言った時の…。

あなたのお友達が?
お友達が。

症状を聞いたら
全く一緒だったんです。

介護うつ?
そう。

表に出られなくなる。
人混みが怖い。

人と会話するのが怖い。
オシャレもしなくなる。

もうね あまりにも…
お料理できなくなる。

ご自分と同じだったの?
はい。 あまりにも一緒なので。

それから
行ったり来たり 行ったり来たり

気分が こう 滅入って。
透明なトンネルの中で

ピタッと閉じ込められたみたいに。
周りは見えるんだけど

自分だけが発する事ができない
っていう感じがあったんですけど。

それがね 去年 お笑い番組見てて

自分で
掃除機かなんか かけながら

お笑い番組 見てたらね

おなかの底から
1人で笑ったんです。

それまでは
周りの人が笑ってるから

一緒になって
笑ってたんだと思います。

でも その時は 本当に
アハハって笑って

ポンッて なんかね
ここにつかえてた黒っぽいものが

ポンッて抜けた気がしたの。
ポンッと出た?

ポンッ…。
あっ 私 元に戻ったかも…。

その時に?
去年なんですよ。

不思議。
本当に 不思議なんです。

そしたら
物が書けるようになったんです。

あっ そう…。
料理は その前から

少しずつ少しずつ
できるようになってたんですけど。

もう なんかね 音がしたみたいに。

ポンッ。
ポンッ。

本当に?
はい。 不思議ですね。

その時 彼は どうしてたの?

彼は ちゃんと 母の事
いろいろ やってくれました。

あっ そうなの。
私 何回も離婚しようと思って

離婚届が 家の金庫の中に
入ってたんですよね。

全部 書いて。

ところがね 本当に
母の介護の真っただ中

下の世話って大変じゃないですか。
ええ ええ。

それで もう
大変な状況になった時に

普通だったら 裸のお尻を

持ちたくないような状態の
母だったんですけど

夫が帰ってきて

「おお 俺がおぶってくよ」って
言って

もう 素手で
母のお尻を ひょいって抱えて

74キロの母を 61キロの夫が
おんぶしたんです。

あら… そう。

本当 その姿がね
なんか 一体化して…。


血は
つながってないじゃないですか。

だけど… ああ 婿さんだけど
ここまで お互いが信頼し合える

家族になったんだっていうね…。
すごいわね。

本当に あの時に
ああ 私は この人と

離婚はしなくて良かったなって。
良かったね。

あのね 多分ね 悪ぶってるけど
本質は すごく純粋な

子どもっぽい
いい人なんですよね。

そう。 私 そう 思いますよ
フフフ…。

妻としては
なかなか大変でしたけどね。

そうでしょうね。
ほら やっぱり ハンサムだしさ

やっぱり 見場がいいから。

どうしたってさ… ねえ。

見場 いいですかね?
見場 いいですよ そりゃ。

じゃあ 磨きましょう。
奥田瑛二さんですよ そうよ。

もうね こうなったら
人生ね 「さざれ石」のように

こう… なんでしょう?
あれは 「いわお」になりますけど

とがったところが丸くなって
両方で 夫婦岩にね

いい形で なれればいいなと思う
境地になりました。

すごい。
すごい境地じゃない あなた。

だって 娘たちが結婚して
出てっちゃったあと

えっ? 2人で取り残されて
私 何しゃべればいいの? って

実は思ってたんです。
「何しゃべればいいの」 旦那様に?

うん。 いや だって 本当に
2人きりでしゃべる機会って

ほとんどなかった…。
それまでね なかったのね

あんまりね お母様もいらしたし。
なかったんですよね。

もう みんな 家族が多くて

出たり入ったり
わさわさ わさわさしてたので。

だから いざ こうやって
面と向かって

「ああ どうも ごはん
いただきます」って言ったら

どうするのかしら? と思って。
ああ そう。

すごくおかしいね うん。

でもね なんとなく 大丈夫です。

「大丈夫です」って…。
話は弾んでます。

あっ そう。 ようございましたね。
はい よかった。

さっき お掃除してらした時に

なんか 初めて 笑ったってね
おっしゃったけど

それまでの12年間ぐらい お母様が
亡くなって… その頃から

なんだか 本当に笑うって事が
なかったんですって? あなた。

多分 他の人は

気が付かなかったかも
しれないんですけど

あのね 自分だけ こういう所に
閉じ込められてしまって

みんなが笑ってる意味が
わからないんです。

あら 可哀想でしたね。
そうなんですよ。

家族みんなが
アハハ! って笑ってるのにね

なんで笑ってるのか
わからないので

めちゃくちゃ
孤独感を感じるんですよね 逆に。

そりゃそうですよね
どうしたって。

友達と会って 話をしてて

みんなが
キャーッて笑いますよね。

それまでの私なんて もう本当に
キャイキャイ言って笑ってたのに

その キャイキャイ
言えないけれども

キャイキャイのふりを
しなきゃいけない。

ここは 私がムスッとしてたら
みんなが気を使うと思うので。

もう 本当に 笑えないって事が
こんなにつらい…。

あと 泣けなかったんです。

どんなに大事な方が亡くなっても

涙もろいので
普段だったら号泣するのに

ある時から
涙も出なくなっちゃったんです。

やっぱり 心が
動かないんだね。

そうなんです。
ピタッと静止したままで。

閉じこもった形に
なっちゃったのね。

あとね
味が わからなくなりました。

あら…。
で ハンバーグの作り方も

何百回作ってきたハンバーグが

あれ? ひき肉って炒めたんだっけ
って思うぐらい

頭の中の組み立てが
できなくなっちゃって。

お料理っていうのは とってもね
創造的なんですってね

本当の事 言うと。
ああ そうなんですね。

だから どっかが悪くなると
本当 お料理するのもね

難しいみたいよ それもまた。
それでね なんか

プライドがあるんですね
主婦としての。

誰かが代わりに
料理を作るっていうとね

腹が立つんです。
それ イヤなのね。

あてつけでやってるわけ? って。

できない私に
あてつけなの? って。

特に 夫がやった時には もうね
もう 本当に

なぜ あんな怒ったのか
わからないぐらい腹が立って。

「嫌みでやってるわけ?」って
怒鳴っちゃいましたね。

ああ そう。
はい。 そうしたら 娘たちが

「お母さん。 お父さんは
そうじゃないでしょ?」って。

「お母さんが
今 できなくなってるから

そういうつもりじゃないわよ」。

「でもね それが
そんなにイヤだったら

外に食べにいけばいいじゃない?
別に 私たち もう大人だから

そんな お母さんが作らなきゃって
思わないで」って

言ってくれた事が
すごく助かったんです。

ああ そうなの? へえ。

それで 胸を張るって

そういう事なんだなって
思いました。

胸張って… 大丈夫ですもんね。
心も やっぱり 体も

全部 こういう風に
なっちゃうっていうのは

形から入るのが一番いいなって
今 気付いて。

こう 胸を張る。
それは そうですよね。

でも 随分 可哀想でしたね。
ねえ。

あのポンッで 元気になりました。
良かった。 良かったよね。

ご主人にお願いしたい事って
今 あります? 何か。

長生きしてね。

もっと増えてほしいです。
そりゃそうですよね。

まあ いろいろね。
あっ! あの歌は やめてほしい。

あの歌?
子守歌。

わかった。


関連記事