偉人たちの健康診断「ジョン万次郎 無人島サバイバルの極意」 関根勤、カンニング竹山、島崎和歌子、岩下哲典、植田美津恵


出典:『偉人たちの健康診断「ジョン万次郎 無人島サバイバルの極意」』の番組情報(EPGから引用)


2018/09/05(水) 
偉人たちの健康診断「ジョン万次郎 無人島サバイバルの極意」[字]
幕末、無人島で壮絶なサバイバル生活を余儀なくされたジョン万次郎。奇跡の生還を支えた無人島生活を徹底検証。そこには現代の都市災害にも役立つヒントがあった。
詳細情報
番組内容
土佐の漁師の家に生まれたジョン万次郎は、初めての漁で嵐に見舞われて無人島へ漂着。寒さや飢え、のどの渇きに苦しみながら壮絶なサバイバル生活を送ることに…。やがてアメリカの捕鯨船に助けられた万次郎はアメリカ本土で未知の文化や技術を学んで帰国。「生のアメリカを知る唯一の男」として坂本龍馬ら幕末の志士たちに大きな影響を与えることになる。数々の危機を乗り越えた万次郎の「サバイバル力」の秘密を探る。
出演者
【出演】関根勤,カンニング竹山,島崎和歌子,岩下哲典,植田美津恵,【司会】渡邊あゆみ 


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偉人たちの健康診断「ジョン万次郎 無人島サバイバルの極意」
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『偉人たちの健康診断「ジョン万次郎 無人島サバイバルの極意」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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「偉人たちの健康診断」。

本日の主人公は…

一介の漁師に生まれながらも

坂本龍馬はじめ 幕末の志士たちに
大きな影響を与えた男です。

若くしてアメリカに渡り
猛勉強の末に帰国。

開国か鎖国かで揺れる日本に

史上初めて…

まさに…

しかし 鎖国のまっただ中

一体どうやって アメリカに
渡る事ができたのでしょう?

そのきっかけは…。

ハァ ハァ ハァ…。

万次郎は
無人島に流れ着いた

漂流民だったのです。

絶体絶命の窮地から生還した…

そこには 現代の都市災害にも
役立つヒントが満載!

全然痛くない。
(たたく音)

いや それ痛いですよ。
それ やってないから痛いです。

そして テレビ初公開!

人生の終わりを前にした
万次郎の一大決心とは?

♬~

健康のヒントは歴史にあり。

「偉人たちの健康診断」。

皆様 こんばんは。
「偉人たちの健康診断」

今日ご一緒して頂くのは
こちらの方々です。

どうぞよろしくお願いいたします。
(一同)よろしくお願いします。

島崎和歌子さん 初めて。
はい。 よろしくお願いします。

最近 健康面で
気を遣っている事というと?

もう私は
アラフォーになってから…。

アラフォー。
その辺は ざっくりしますけど。

(笑い)

あの~ やっぱり青汁?
(関根)飲んでる?

(島崎)毎朝 一杯飲んでます。

アルコール以外も
飲んでるって事を。  (笑い)

健康に気を遣っていらっしゃる
というところですね。

そして 今日はですね 歴史面から
詳しく教えて頂きますのは

幕末維新史がご専門の
東洋大学教授 岩下哲典さんです。

どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

さあ 皆さん 今日健康診断
いたしますのは この方。

知ってます?
(関根)あ もう。

若くしてね 行きたくないのに
アメリカに行ってしまった。

(笑い)

だけど それがまあ よくよくは
いい人生につながるというね。

あの~ 同じ地元 高知?

はい 私
高知県出身なんですけども


ジョン万次郎といえば
足摺岬に立ってます。

立派な銅像が。
そういうイメージです。

(竹山)そんなに詳しく
知らないんですね。

やっぱり坂本龍馬の方が
やはり有名なので。

ざっくり言うと 坂本龍馬に影響
なんか与えた人。

竹山さんにとっては
どんなイメージの…。

僕はもう ほんとに
今年に入ってですよね。

「西郷どん」見てたら 劇団ひとりが
ジョン万次郎やってて。  (笑い)

もうずっと よだれ垂らしながら
いいなぁって。

それきっかけに
インターネットで

ジョン万次郎を
もっと知ろうと思って。

詳しい事知らなかったんで
調べたんですよね。
なるほどね。

で どういう方なんでしょうか
先生。

当時 ペリーが来航した時に

アメリカ生活を体験してる
っていうのは

もうジョン万次郎しか
いないんですよ。

幕末 情報のキーマンですよね。

龍馬にも影響を及ぼし

国家つくっていく そういう時に
やっぱり憲法っていうものが

最終的にね
つくられていきますけど

そこにも影響を及ぼしたと
私は考えていますよ。

へえ~ ジョン万次郎が。
すごいね。

そんな大変な人を 今日
健康診断してまいりますけれども。

この人 人生全て波乱万丈でした。

そもそもアメリカに行く
きっかけとなった

ある事件に注目してみましょう。

ジョン万次郎こと
中濱万次郎は

高知県足摺岬の西北
小さな漁村に生まれました。

初めての漁に出たのは 14歳。

見習いとして 先輩漁師と共に
沖合へ向かいました。

しかし この漁が万次郎の人生を
大きく変える事になるのです。

(雷鳴)

突如 天候が一変。

風と波が
容赦なく船に襲いかかります。

艪は折れ 舵も利かなくなり

万次郎たちは
黒潮に流されるままに…。

季節は1月。
みぞれも降る凍てつく寒さの中

船は 太平洋を
東へ東へと流されていきました。

自分たちは 一体どこにいるのか?

万次郎たちは 絶望のふちに
突き落とされます。

希望の光が…。

遠くに島影を発見したのです。

万次郎たちは 衰弱した体に鞭打ち
必死で船を寄せました。

しかし…。

ハァ ハァ ハァ…。

助かったと安堵したのも
つかの間。

ここは 無人島だ。

たどりついたのは
絶海の孤島。

江戸からおよそ600キロ
離れた 鳥島でした。


周囲およそ6.5キロ。
断崖絶壁に囲まれた火山の島です。

最悪な事に 船は岩礁に打ち砕かれ
木っ端みじん!

自力で帰る手段すら失いました。

ここから 万次郎たちの…

後に
土佐に戻った万次郎が語った

当時の貴重な証言記録が
残っています。

そこには 過酷な無人島で
必死に生きようともがく様子が

つぶさに つづられています。

記述を手がかりに 謎に満ちた
鳥島サバイバルの真相を

探ってみる事にしました。

上陸した万次郎たちは
身一つで島をさまよいます。

喉が渇いた。 水が… 水が欲しい。

疲れたし 寒い…。

休もう。

腹が減って 一歩も動けん。

万次郎たちに襲いかかる飢え
そして喉の渇き。

そんな中
まず何を優先すべきなのか?

時に その選択が
生死の分かれ道となります。

漂流の記録には
こう記されていました。

万次郎たちが まず発見したのは
体を休める洞窟でした。

この時 もし最初に
洞窟を見つけていなければ

上陸初日に 万次郎たちは 命を
落としていたかもしれないと

専門家は言います。

低体温症とは
雨や風などによる

急激な体温低下で引き起こされる
危険な症状の事。

夏山の登山や 屋外コンサート
マラソンレースなど

都心でも近年
症例が報告されています。

通常 ヒトの体温は
37℃弱に保たれています。

この温度の時 血液中の酸素は
ヘモグロビンによって

全身の臓器に届けられます。

ところが 体の深部が 35℃以下に
なると異変が起こります。

本来 酸素と分離するはずの
ヘモグロビンが分離しにくくなり

その結果 脳に血液が巡っても…

やがて 意識障害を起こして
身動きが取れなくなり

最悪の場合
死に至る危険すらあるのです。

万次郎たちが漂着した鳥島には

低体温症を引き起こす悪条件が
そろっていました。

北緯30度 南の島とはいえ

漂着した1月の最低気温は
10℃を下回ります。

しかも 風の強い暴風日が
年間200日以上。

実は 低体温症を招く最大の要因が
この「風」なのです。

万次郎たちが
水や食料よりも先に

雨風をしのぐ
洞窟を見つけた事は

期せずして
生き延びるための

重要な選択となったのです。

江戸時代の鳥島の地図を見ると
島にはいくつもの洞窟があります。

しかし 避難するには

どんな洞窟でもよいわけではない
といいます。

探検家の高橋大輔さん。

かつて 鳥島に上陸し

万次郎の漂流生活を調べた
経験があります。

といっても 鳥島は 現在
天然保護区域で上陸禁止!

自然環境の近い伊豆諸島の
無人島へ向かいました。

八丈小島は 鳥島と同じ
断崖絶壁の火山島。

気候や植生など 条件が
鳥島によく似ているといいます。

あぁ ここに一つ
洞窟がありますね。

高橋さんによれば 洞窟選びには
体温を下げないための

大切な条件があるといいます。


一見 よさそうなんですけれども
気になるのが…

この中に それぞれ…

この洞窟は勧められませんね。

植物が生えているのは

水脈があったり 雨が吹き込んだり
水分が多い証拠。

湿度が高く
体温が奪われやすいといいます。

大切なのは 乾燥している事。

万次郎たちが避難したのは

このように 乾いた洞窟だったと
考えられます。

更に その後も
万次郎たちは 偶然の選択で

低体温症の危機を免れていきます。

記録には
流れ着いた船板を拾い集め

洞窟の床に敷いたとあります。

硬い岩肌に
じかに座りたくなかったのか

これが くしくも 冷たい地面から
直接 体温が奪われるのを

避ける事につながりました。

更に日が暮れ
寒さが厳しくなる中

低体温症を避ける
決め手になった行動が…。

「寒さが厳しくなったので」…

波や雨で びしょぬれの着物を
脱いだのです。

ぬれた衣類は 水分が蒸発する時に
体熱を奪っていきます。

ぬれた着物を脱いだ事は

低体温症対策として
極めて有効だったのです。

私たちが 登山やハイキングに
行く際にも

服装選びは 非常に重要です。

汗をかいたり
雨にぬれたりした場合 特に…

こんな実験結果があります。

さまざまな生地をぬらし

2時間後 どれだけ水分が
残っているか比較したところ

綿100%の生地が最も乾きにくく
30%もの水分が残っていました。

綿100%の生地は 時には
「死の素材」にもなりえるのです。

こうして 万次郎たちは
偶然にも低体温症の危険を

次々と回避していきました。

そして…。

朝だ!

無事 最初の夜を
生き延びたのです。

しかし 乗り越えねばならない
難題は まだまだありました。

水… 水が飲みたい。

人間の体は およそ60%が
「水」で出来ています。

そのうち 汗や排泄などで

1日2リットル余りが
失われていくため

日々 補給が必要です。

体内の水分が
およそ20%失われると

「生命の危機」に見舞われ
死に至るとされています。

つまり水が全く飲めない
状態では

4~5日ほどで 命の危険に
さらされてしまうのです。

万次郎たちがいた鳥島は 過去
何度も噴火を繰り返した火山の島。

水は地下深くに染み込み

川や池などは
どこにもありませんでした。

そんな中 万次郎たちは
どうやって水を得たのでしょうか。

記録によれば はじめは
海岸に打ち上げられた桶に

雨水を貯めたとあります。

しかし これでは
天候に左右されてしまいます。

必死に島を巡り
思わぬ水源を見つけました。

溶岩が固まって出来た
火山地帯では

地下水脈から
水が染み出る場所があります。

しかも 自然の岩は
濾過効果が高く…

万次郎たちが見つけた水は

岩のミネラル分も 豊富に
含んでいたと考えられます。

水が確保できれば 今度は食料。

道具もない中 それでも
何とかしなければなりません。

一行は食べられる野草を
必死に探しました。

しかし 溶岩で覆われた
火山の島では 大木は育たず

岩場の合間に見えるのは
かやや いばらばかり。

あとは 僅かに
木の実が見られるだけでした。

ですから それを考えると
万次郎たちは…

このままでは
命が尽きてしまう…。

…と そこへ
天の恵みが舞い降ります。

トークローじゃ!

あれを食っちまおう!
おう。

それは 鳥島に生息していた…

万次郎が育った土佐でも
「トークロー」と呼ばれていた

なじみの渡り鳥でした。

鳥島は アホウドリの
一大繁殖地だったのです。

アホウドリは 2mにも及ぶ

大きな翼が特徴。

陸上では 素早い動きが取れず…。

飛び立つには
よたよたと助走が必要。

その時を狙えば 素手で容易に
捕まえる事ができたのです。

しかし ここで問題が…!

とにかく肉の臭みが強く
まずかったのです。

とはいえ 調理しようにも
火打ち石がなければ

火をおこす事もできません。

そこで…

ところが これが
思わぬ効果を生み出します。

あれほど臭かった肉が。

その味 美なり!

なんと おいしくなったのです!

実はこれ 今話題の
「ドライエイジング」と呼ばれる

熟成肉と同じ原理。

表面を乾燥させて熟成させる事で
余分な水分が飛び

うまみと香りが内側に凝縮。

更に 酵素の働きで
肉質が柔らかくなるばかりか

うまみ成分の一つ
アミノ酸も増えて

おいしいお肉になるのです。

こうして 来る日も 来る日も…

地獄の島が パラダイスへ!

そして 救出船が現れる事を
待ちわびました。

しかし 1か月たっても
2か月たっても

船影すら見えません。

万次郎たちを
予想外の事態が襲います。

2か月以上
全く雨が降らず

ついに岩清水も一滴も
流れ落ちなくなったのです。

この深刻な水不足が
アホウドリ三昧の食事にも

大きな危機を及ぼす事になります。

高タンパク食が続くという事は

本来でしたらば…

動物性たんぱく質を
とりすぎると

消化吸収されずに
余った たんぱく質が

体内で有毒なアンモニアに変化。

本来なら尿として
体の外に排出されます。

しかし…

実際 万次郎たちよりも以前に
鳥島に漂着し

長期間アホウドリだけを
食べ続けた者が

立ち上がれなくなり
やがて謎の死に至ったという

記録も残っています。


この絶体絶命の危機を

万次郎たちは偶然にも ある方法で
逃れていました。 それは…。

「魚」を食べる事が
できたのです。

万次郎が目をつけたのは

アホウドリがヒナに与えるために
海からとってきたイワシ!

そこで アホウドリの頭目がけて
石を投げ… ちゃっかり 横取り!

実は この魚こそ…

骨を吸い 目を口に含ませて
水分を補給し

渇きを潤す事ができたのです。

更に 小魚を丸ごと食べれば
カルシウムはもちろん

血液サラサラ効果が期待できる
EPAやDHAなど

いろいろな栄養素が補給できます。

こうして 万次郎たちは
誰一人 病に倒れる事なく

生きながらえました。

そして 必ずや生還する。
その希望を失わなかったのです。

♬~

ついに 沖合に帆影が現れます!

お~い! 助けてくれ~!

遭難して 143日目。

万次郎たちは
ようやく救出されました。

しかし それは新たな困難の
始まりだったのです。

いろんなものを
やっぱり食べてたんですねえ。

アホウドリに石投げて
横取りって

ちょっと最低な感じするけど
しょうがないですよね これはね。

しょうがない。
よく でも考えましたね。

ただ 入ったこの洞窟が
幸いに探検家の目からすると

きっといい洞窟だったと
思われるんですけど

初日の判断がよかったようです。

今回はその低体温症というのが 今
ちょっとキーワードになっていました。

そういった事を医療面 健康面から
アドバイスして頂きます。

医学ジャーナリストの植田美津恵さんに
加わって頂きます。

(一同)よろしくお願いします。

先生 今 低体温症って言葉が
出ましたけれども

気をつけた方がいいんですね?
実は 熱中症よりも

亡くなる方は
低体温症の人の方が多いんです。

そうですか。
ええ。

都会でもゲリラ豪雨とか
最近よくあるんですけど

特に 高齢の方とか ダイエットの
しすぎで筋力が落ちている人

というのは もともと体力が
ないので 非常に危ないですね。

火打ち石1個あればね
暖を取れましたもんね。

体温を上げるというのは
あるんですけど

精神的にも 火のある所と
ない所に人を集めた時に

火のある所では やっぱり
癒やし効果があったり

お互いのコミュニケーションを
取るとかいう

そういうのが
ぐっと向上するんですね。

絶対 火は必要なんです。

先生 万次郎さんたちは
5人いましたから

みんなで 体を
南極のペンギンみたいに

寄せ合うというのも (植田)
いいんですよね?   いいですね。

1人じゃなかったっていうのも
また大きかったと思うんですね。

でも どうしても嫌な人と…
あぁ~。   (笑い)

いや そんな事 生きるためには…。

死ぬんだよ。
もう死ぬかもしんないから。

せっかく ずっと独身で
頑張ってきたのに

急に知らない… えぇ~!
それにしてもですね

鳥島っていうのが
一体どの辺にあるのか

気になりますでしょう?
(関根)気になりますね!

日本国なの?
日本国でございます。 もちろん。

東京から 当時は江戸ですけれども
600キロも離れてます。

たまたま流れ着いた
という事になるわけですね。

すごい確率ですね。 この大海原で
点みたいなものですよ。

で 過去には ここにたどりついた
人は 他にいたのであろうか。

このように 万次郎以前 12例。

でも これは戻ってきたから
分かっているのであって。

(関根)あぁ そうか。
戻ってこない人も骨となって…。

(岩下)言ってみれば 鳥島はですね
漂流者のターミナルであり

墓場なんですよ。
(島崎)やだ~。

でも 戻ってきた人たちというのは
当時としても珍しい人?

もう戻ってこれれば
ほんとに江戸で大評判。

温かい声をかけてあげたり
したんですよ。   (関根)えぇ~!

さて ここからは
冒険家の高橋大輔さんに

無人島はもちろん!
遭難や都市災害にも役立つ

身近なサバイバルグッズを
教えてもらいます。

リュックから出てきたのは

ペットボトル 新聞紙 ビニールの
ゴミ袋 そして とうがらし!?

一体 どう役立つのでしょう?

この4点があれば かなりの
厳しい状況でも しのげると。

(関根)えぇ~!

新聞燃やして とうがらし
食っときゃ テンションが上がるとか。

(笑い)
(竹山)熱くなるから。

ファーッてなるから
テンション上がって。

生き延びるぞ~って。

まずですね ここで
火をおこしてみようかなと。

(島崎)これで?
はい。

何を使ったらいいか考えて下さい。
(関根)あぁ~!

僕は分かりました。
僕も分かりました。

さすがキャンパー。

答えはですね
このペットボトルと新聞紙。

(関根)レンズ。
そうですね。

あと太陽ですよ。 虫眼鏡と。
虫眼鏡効果だ。

ポイントは 上の部分が丸くなっている
ペットボトルを選ぶ事。

そして 中に水が入っている事。

ペットボトルの水を
レンズ代わりにして

新聞紙の黒い部分に
太陽光を集めると火がつきます。

更に この4つを活用すれば

万全の防災対策が
とれるんだそうです。


そこで 竹山さんに
試してもらいました。

竹山さん どうぞ。

すごい音。

(関根)なるほど。
すごいですね これ。 何?

こういう事か。
お気付きのように
うるさい音がしますけど

これは 実は人に
存在を知らせるという。
(一同)ああ~!

これ いい感じのクッションにも
なるんですよ。

いいソールだから。
あ そうか。

まず 頭なんですけれども これは
ペットボトルを3つ組み合わせて。

上から落石が。
ああ~ なるほど なるほど。

カバーできるという事ですね。
(高橋)あと横からも。

全然痛くない それ。
潰さない方がいいんですね。

そうですね。
これは なるべく潰さない方が

クッション性が効いて
いいですね。

(島崎)痛くないの?
全然痛くない。

全然 大丈夫ですよ。   (たたく音)
いや それ痛いですよ。

それ やってないから痛いですよ
そこは。 ハハハじゃないですよ。

これ あと 雨に強いですね。
そうですね。

ぬれないですね 体が。
はい。

このビニールは
通気性ゼロなんですね。

中に熱がこもるんですね。
(関根)ああ~!

中は すごくあったかいです。

この新聞紙1枚あると
全然違うんですか?

新聞紙は
保温性が高まりますから。

でも さっきの中で とうがらし
使ってないじゃないですか。

そうですね。
とうがらしは
実は この靴下の中に。

(関根)そうすると あったかいの?
(竹山)ちょっと何となくね。

はじめ入れた時は
違和感しかなかったんですけど

ず~っと こうやっていると
何となくあったかいっていうか

ポカポカする感じはありますよね。

とうがらしの成分って
カプサイシンっていうのが

主な成分なんですけど。
「辛さイコール痛み」なんですね。

その同じ受容体に作用して
交感神経を刺激して

熱が体の中で
感じられるようになるっていう

そういうメカニズムが
あるんですね。

よっぽどサバイバルですもんね
これね。  (高橋)そうですね。

山 行こうって 親がこれ 子供に
つけたら すごい嫌ですよね。

要は 本当に身近にあるものを
どう利用して 生き延びるかと。

その本当につなぎとして
考えて頂ければ。

究極の戦術ですね。
すごい知恵ですね。

無人島生活から ようやく
脱出する事ができた万次郎たち。

しかし 安堵したのも つかの間
船は…

万次郎たちを救ってくれたのは…

乗組員は 見た事もない肌と
髪の色をした 屈強な外国人。

言葉も通じず これから一体
どうなってしまうのか?

不安に駆られる中
船は ハワイへ入港。

ここにとどまり 帰国のチャンスを
待つ事になりました。

しかし 漁師仲間5人の中で

ただ一人 万次郎だけが
全く違う決断をします。

捕鯨船の船長 ホイットフィールドに
ついていき

アメリカで暮らしたいと
申し出たのです。

初めて見た豪快な西洋式捕鯨や
見た事のない異文化との出会い。

万次郎の胸は 「もっと知りたい!」
という好奇心で いっぱいでした。

その後も 積極的に自らの手で
人生を切り開いていきます。

アメリカでは ホイットフィールド船長の
家にホームステイし

現地の学校に通います。

白人に囲まれながらも
気後れする事などありません。

貧しい漁民に生まれ

日本語の読み書きすら
できなかった万次郎は

瞬く間に英語をマスター。

それどころか
クラスメートを差し置いて

数学や航海術では
トップクラスの成績を収めます。

卒業後は 再び捕鯨船に乗り込み
巨大なクジラと格闘しながら

世界中を巡りました。

そして 陸に戻るやいなや!

今度は ゴールドラッシュに沸く
カリフォルニアの金山へ。

一獲千金を狙います!

盗賊も横行する
危険な状況も顧みず…。

僅か2か月余りで
600ドルを稼ぎ出しました。

なんとも大胆で
豪快な人生ですよね。

それにしても 漁師仲間が
ハワイにとどまったのに対し

なぜ 万次郎だけが
こんなにもポジティブに

人生を切り開いていく事が
できたのでしょうか?

心配性で消極的な人と
積極的で大胆な人

その性格や行動の違いには

ある特殊な遺伝子が関係すると
考えられています。

それが…

やる気を出す脳内神経伝達物質

「セロトニン」の分泌に関わる
遺伝子です。

このセロトニントランスポーター遺伝子は
3つのタイプに分かれ

心配性なのか 積極的なのか

性格を決定づける
要因になるとされます。

29か国 およそ5万人を対象にした
遺伝子調査によれば

日本人は セロトニンの伝達機能が低い
遺伝子タイプを持つ人の割合が

最も多いという結果が出ました。

他の国に比べても

「不安を感じやすい」国民だと
言えるのかもしれません。

ところが 日本人の中にも
僅か3%ほど

積極的な遺伝子タイプを
持つ人がいるといいます。

万次郎は もしかしたら
日本人には まれな

スーパーポジティブ遺伝子の
持ち主だったのかもしれません。

しかし 生まれつきの遺伝子で

人の性格の全てが
決まるわけではありません。

誰もが経験によって 不安や恐怖を
克服できる可能性がある事が

最新の脳科学で
明らかになりつつあります。

我々が
注目してきたのは…

恐怖や不安といったような
我々の日常に

深く関与するような感情の制御に
この小さな領域が

関わっているという事が
だんだんに分かってきました。

「手綱核」とは セロトニンを分泌する

縫線核に指令を出す脳の部位。

「危険」や「新しい経験」に
出くわした時

手綱核は 文字どおり

手綱を引き締めるように
セロトニンの分泌を抑え

不安感を生む事で
慎重な行動をとるよう
促します。

しかし 経験を繰り返し 危険が
さほどではない事を学習すると

一転 手綱を緩め

脳にやる気を起こさせる
セロトニンを分泌させて

積極的な行動を促します。

このように消極的行動から
積極的行動へと変える力を持つ

手綱核は
さまざまな体験を重ねる事で

徐々に セロトニンを頻繁に
放出させるよう働くようになる

と考えられるのです。

無人島生活で 数々の危機を
乗り越えた万次郎の場合

ちょっとやそっとの危険では
手綱核が手綱を引く事もなく

セロトニンが出やすい積極的な
脳になっていたのかもしれません。

つまり万次郎は 先天的遺伝子と
後天的な経験の両方で

スーパーポジティブ人間へ
成長したと考えられます。

そんな万次郎は 24歳の時

生涯最大の「大胆」な計画を
ついに実行します。

それは 長年
心の底に抱いていた夢…

当時 日本は いわゆる
鎖国のまっただ中。

外国で暮らした者は
たとえ漂流者であっても

死罪に処せられる可能性が
ありました。

心配するアメリカの友人に
万次郎は こう語っています。

これまで捕鯨船や金山で
稼いできたお金をつぎ込み

小型ボートを購入。

途中 沖縄の沖合10キロほどの所で
ボートを下ろし

力の限り こぎ続けました。

万次郎は 現在の沖縄県
糸満市の海岸に上陸。

漂流してから 10年。

風雲急を告げる幕末の日本に
万次郎は帰ってきたのです。

ほお~。 じゃあ あの5か月間の
サバイバル生活が生きたんですね。

そうですね。

もうポジティブな気持ちに
なりましたよね。

この万次郎ですけれども
アメリカに渡った事によって

捕鯨の技術 学んできました。

もう一つ 身につけてきたのは
なんと言っても英会話ですよね。

そうですよね。 ジョン万次郎は
10年たって帰ってきた時に

少し日本語 アメリカなまり
だったかもしれませんね。

そうですね。
ソウデスネイぐらいの。

こちらは
帰国した万次郎が手がけた…

特徴的なのは 英語の横に書かれた
カタカナの発音表記。

英語を知らなくても
読むだけで伝わる!

という事で
武士たちの間でも大評判!

例えば 家族は「ファマレ」。

町は「タヲン」。

その発音は 現代でも
十分通じるんだそうです。

という事で万次郎流英会話に
挑戦してみましょう!

最初の第1問から
まいりましょうか。     はい。

モーネンね モーネン。
モーネン?

あっ 分かった 分かった。
モーネン。

何 何?
モーニングですよ モーニング。

グッモーニン。       モーネン。
(先生)morning. morning.

「もう寝ん」でいいんだ。
ねえ 聞こえるもんね。

では 先生に
発音して頂きましょう。

OK, Repeat after me. morning.
(一同)morning.

(先生)morning.
(一同)morning.

続いて2問目いきましょう
2問目ね。

(島崎)シランプリ?

(先生)Sit down, please.
今 先生 正解を言ってるんですよ。

Sit down, please.
(島崎)シランプリって言ってるよ。

(笑い)
(竹山)Sit down, please.

(島崎)シット ダウン プリーズ。

(先生)Sit down, please.
(一同)Sit down, please.

(先生)Sit down, please.
(一同)Sit down, please.

先生 3問目お願いいたします。
はい。

はぁ? 「ヒイジ ステル セッキ」。

He is still sick.

ヒステリーシック。

He is still sick.

はい ちょっと見てみましょう。
(関根)これは難しい。

(竹山)He is still sick.

まだ病気であると。

He is still sick.

(先生)He is still sick.
(一同)He is still sick.

(関根)あれは どうですか?

ホッタイモ イジクルナ
ホッタイモ イジルナ。

(先生)ごめんなさい。
いやいや。

無事 日本の地を踏んだ万次郎。

しかし 彼を待ち受けていたのは…

琉球 薩摩 長崎…
拘束は2年にも及びました。

そんな中 大きな転機となる
事件が起こります。

武力をちらつかせ
日本に…

この事態に
幕府は大混乱に陥ります。

アメリカとは
一体どんな国なんじゃ。

誰か分かる者は おらんのか?

喉から手が出るほど欲しい
アメリカの情報。

そこで白羽の矢が立ったのが
他ならぬ万次郎です。

当時 生のアメリカを知る
日本で ただ一人の存在でした。

江戸城に出仕を命じられた
万次郎。

アメリカとは
一体 どんな国なのか?

そう問われ 幕閣たちに
とうとうと語り始めます。

日本が学ぶべき
アメリカのすばらしさを語り

「開国」の必要性を訴えました。

万次郎の評判は 瞬く間に

諸国の有力大名たちの間にも
広まっていきます。

やがて 土佐藩や薩摩藩に
招かれるようになった万次郎。

英語や航海術
更にはアメリカの政治制度など

その新しい知識は 幕末の
志士たちに大きな影響を与えます。

その一人が…

万次郎が伝えた…

そういったものが…

龍馬が新しい国づくりの骨組みを
記した…

中でも 第五条の議会の制定に

船乗りの万次郎の信念が
引き継がれているといいます。

船の中では さまざまな民族や

さまざまな役職 役割が
ありますけれども

やっぱり 大きな災害とか困難の
前では みんな平等なわけですよ。

だから その大きな困難の前で
全員が話し合う。

まさに 「公議輿論」ですよね。
その公議輿論を

万次郎は肌で感じ
体で学んで

そして それを 幕末の
志士たちに伝えていった。

こういうふうに思います。

時代を先取りした万次郎の教え。

それは やがて
大きなうねりとなり

日本は 新しい明治の世を
迎える事になるのです。

(犬の遠ぼえ)

ところが…。

このころから 万次郎に関する

妙なうわさが
ささやかれるようになります。

「料理屋へ行く度に 残り物を
折詰にして持ち帰っている」。

「万次郎はケチに違いない」。

豪快な人生を歩んできたはずの
万次郎。

一体
どうしてしまったのでしょうか?

そんなある日 店の者が
後をつけていってみると…。

万次郎は 折詰を貧しい人々に
分け与えていたのです。

こちらは 万次郎が
アメリカから持ち帰り

終生大切にしたという聖書です。

そこには 無人島から
救出してくれた恩人

ホイットフィールド船長の言葉が
つづられています。

ホイットフィールド船長は
日本人の万次郎を

一切差別する事なく
家族同様の愛情を注ぎ

教育まで授けてくれました。

船長の恩に報いたい。

そんな思いから 万次郎は
「人助け」に励んだのです。

貧しい家に子供が生まれたと
聞けば 「木綿の反物」を送り

病人がいると聞けば
「薬」を届けさせました。

万次郎のように人助けなどの
ボランティア活動をする事が

健康長寿にも
結び付くのではないか。

そんな医学的研究が進んでいます。

アメリカ・アリゾナ州立大学で…

ボランティア活動と 認知症の
発症リスクについて調べたところ

期間中 ボランティア活動を
全くしなかった人の17.3%が

認知障害を発症したのに対し

継続してボランティア活動を
していた人は

認知障害の発症リスクが
低いという結果が出たのです。

日本でも 平均寿命の
都道府県ランキングで

1位になった滋賀県では

ボランティア活動に携わる人の
割合が

日本一高いという
調査結果も出ているのです。

万次郎の場合も 後年
ボランティア活動に熱心だった事が

年を重ねていく中で 健康を
支えていた可能性があります。

万次郎が いかに元気な晩年を
送っていたかを伝える

貴重な資料が
中濱家に残っていました。

それは…

ここに 60歳を過ぎた万次郎の
驚くべき行動が記されています。

こちらに…

万次郎にとっては
やっぱり船と海というのは

欠かせないものだったので
いつになっても

二十歳とかの青年のような
心を持って 接していたと

大事にしていたと思います。

万次郎 61歳。
人生の最後を迎えるにあたって

なぜ危険な航海に出る
決断をしたのか。

万次郎自身が その理由を語る事は
ありませんでした。

しかし 航海日誌には

その思いをうかがわせるものが
残されています。

手書きで描かれていたのは 鳥島。

14歳で遭難し
その後の人生を大きく変えた

万次郎の原点となった島です。

ジョン万次郎。 最後まで
挑戦する心を忘れない生涯でした。

あぁ~。
知らなかった~。

鳥島の事
嫌な記憶じゃなかったんですね。

その後 最晩年に彼の事を見た人が
記録していて

眼光の鋭さは変わらないし
骨 骨格が堅実であったって。

しっかりした体つきであった
という事なんですね。 お元気。

そこには 先ほどあったように
人のために何かをするとか

そういう気持ちが
衰える事のない人ですよね。

そうですね。 いわゆる
ボランティア精神というか

今でも ボランティア活動に
携わってる高齢者の方は

たとえ 体が不自由でも 幸せだな
って 幸福度が高いというね

そういう調査が
いくつかあるんですけれども。

自分のためだけじゃなくって
人のため 誰かのために

絶えず気持ちが前向きにいる
って事は

これから私たちにとっても
必要なのかなと思いますけどね。

(関根)そうですねえ。

鎖国の当時によく…
処罰されなくてよかったですね。

そうですね。
ペリーの来航時にはですね

大名の人たちの意見書の中には

万次郎を海軍の責任者にどうか
っていう意見もあったんですよ。

これは すごい事ですよね。
だって 漁民でしょ?

その漁民に 戦闘の重要な部署を
任せるっていうのは

武士としてはどうなのか
っていうところ ありますよね。

(関根)なるほどね。
でも そのくらい

やっぱり万次郎の持ってた
知識とか技術とか

こういうものが 当時 求められて
いたという事にもなりますよね。

やっぱり 万次郎が伝えた情報
それから英会話

そういったもので
勉強のきっかけになって

ヨーロッパに
実際 留学するとか

アメリカに留学するとか
っていう形で

新しい近代日本を支えた人たちが
たくさんいますからね。

だから 万次郎の影響力というのは
相当大きいんじゃないかと

私は思います。

今日は ジョン万次郎の健康診断を
してまいりましたけど

皆様 いかがでしたでしょうか?
本当に選ばれた人ですよね。

歴史の中で。
ターニングポイントになった人だと思う。

本当に地元の高知県民としては
これからジョン万次郎を推します。

本当に端の方に銅像立ってるんで
もうちょっと中央に寄せますね。

東京駅にいてもいいよね。
そうですよね。

いいですね。
スラッと出ますね 先生。

ちょっと手塚治虫さんにも…
顔が。

似てらっしゃる。

万次郎は 明治になると
再び太平洋を渡ります。

政府から 欧州視察の命を受け

アメリカを経由して
赴く事になったのです。

この町には 今でも

万次郎が ホイットフィールド船長と共に
暮らした家が残っています。

万次郎は
20年ぶりに この地を訪れ

ホイットフィールド船長と
再会を果たします。

この時に撮られたと思われる
写真が 近年 発見されました。

椅子にゆったりと腰掛ける
65歳のホイットフィールド船長。

そして その横に寄り添うように
立つ 43歳の万次郎です。

20年の時を経て 2人は
どんな会話をしたのでしょうか。

この再会をきっかけに 中濱家と
ホイットフィールド家の交流が始まります。

それは 日本とアメリカが
敵となって戦った

太平洋戦争中も
途絶える事はありませんでした。

国と国との争いと
個人対個人の気持ちは

何の関係もないんだよという事を
教えられました。

そこには 人間同士の気持ちの
大切さを感じる事ができます。

およそ180年前 海を渡った
一人の少年の物語は

時代を超え 今も
人々に語り継がれています。


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