クローズアップ現代+「密着!日の丸ジェット開発現場にカメラ潜入 フライト披露」 渋武容、遠藤章造、武田真一、田中泉


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出典:『クローズアップ現代+「密着!日の丸ジェット開発現場にカメラ潜入▽フライト披露」』の番組情報(EPGから引用)


2018/09/11(火)
クローズアップ現代+「密着!日の丸ジェット開発現場にカメラ潜入▽フライト披露」[字]
国産初のジェット旅客機「MRJ」。取材班は開発の舞台裏や、初めてデモ飛行を披露した航空ショーに密着。“日の丸ジェット”は世界とどう戦おうとしているのか、探る。
詳細情報
番組内容
【ゲスト】東京大学特任教授…渋武容,遠藤章造,【キャスター】武田真一,田中泉
出演者
【ゲスト】東京大学特任教授…渋武容,遠藤章造,【キャスター】武田真一,田中泉 



『クローズアップ現代+「密着!日の丸ジェット開発現場にカメラ潜入▽フライト披露」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

クローズアップ現代+「密着!日の丸ジェット開発現場にカメラ潜入 フライト披露」
  1. MRJ
  2. 日本
  3. 開発
  4. 技術
  5. 世界
  6. 飛行機
  7. 安全性
  8. 型式証明
  9. 思います
  10. 小型機



『クローズアップ現代+「密着!日の丸ジェット開発現場にカメラ潜入▽フライト披露」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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東京オリンピックの聖火を運んだ
戦後初の国産旅客機 YSー11。

それから半世紀ぶりに
開発が進んでいるのが こちら。

MRJです。

飛行機が大好きな
ココリコの遠藤さん。

はい。
MRJ どんな思いがありますか?

いや~ やっぱ純国産で
50年間つくってないので

本当に ちょっと楽しみに
してるんですけども

日本の技術を本当に もう

世界に知らしめてもらいたい
っていうような

本当に もう 期待している
飛行機ですね 本当にね。

さあ その日の丸ジェット
世界を相手に

どう戦っていくんでしょうか。

半世紀ぶりに
開発が進められている

日の丸ジェット。

ふだん立ち入りが禁止されている
開発現場。

初めて
カメラでの取材が許されました。

開発は 今 最終段階。

急旋回や急加速など

極限状態で
安全に飛行できるのか

試験を繰り返しています。

機体の耐久性を確認するために

-40℃の極寒に
耐えられるか

50℃の酷暑に耐えられるか
といった試験も

行われています。

開発の責任者
アレクサンダー・ベラミーさんです。

ライバルのカナダ ボンバルディアでの経験を
かわれて 2年前に招かれ

開発に携わっています。

ベラミーさんや
経験豊富な外国人技術者の力で

現場は
大きく前進して
きたのです。

夢に向かって頑張ろう!
(一同)頑張ろう!

国産旅客機 MRJの開発が
スタートしたのは 10年前。

掲げたのは 自前主義。

当初 開発スタッフのほとんどは
日本人でした。

しかし 開発は
思うように進みませんでした。

立ちはだかったのが
型式証明でした。

型式証明とは 航空機の安全性を
証明するものです。

主翼の強度や
エンジンの性能などを測定。

こうしたテストを繰り返して

400分野 2, 500項目にわたって
安全性を証明しなければ

型式証明は取得できません。


しかし ノウハウを持たない
日本のメーカーにとって

それは
簡単な事ではありませんでした。

当初 2013年の
初納入を目指していた MRJ。

スケジュールは
5度の延期を余儀なくされ

7年も遅れる事になったのです。

待ったなしの状況に追い込まれた
プロジェクト。

自前主義の方針を大きく転換し

経験がある外国人を
登用する事にしたのです。

グッド アフタヌーン。

小型機の型式証明を取得した
経験があるベラミーさんは

外国人技術者たちのノウハウを
結集。

さまざまな改革に
乗り出しました。

型式証明の取得では

機内で 火災や
水漏れが起きた時でも

飛び続ける事が
求められます。

当初の設計では

飛行を制御するための
重要な装置が

集中して配置されていました。

しかし この設計では

火災などを起こした場合
ほかの設備に影響を及ぼし

安全性を損なうおそれが
あるため

型式証明を取得できません。

こうした問題を解決するために

ベラミーさんが進めたのが

組織改革です。

それまで縦割りだった組織を
見直し

横の連携で問題対処に
当たれるようにしました。

開発や製造など

各部門から集めて作られた
プロジェクトチームによって

短期間で設計を変更。

重要設備を離して
配置し直し

安全性の基準を
クリアできたのです。

こうして
MRJの開発は一気に進み

型式証明取得のめどが立ちました。

日本や欧米の航空会社から

これまで 400機余りを受注。

最初の一機は 2年後に

引き渡しとなる見込みです。

開発が進んだ事で

下請け企業にも
期待が広がっています。


その一社
愛知県にある

金属加工メーカーです。

20億円以上を投じて

2年前に MRJのための
新たな工場を造りました。

早ければ来年の春
量産化が始まる見通しとなり

工場をようやく稼働させる事が
できそうです。

いや 国産の旅客機に乗れる日が
ようやく…。            ねっ!

近づいてきてる。
いよいよって感じですよね。

でも やっぱ こう
日本の産業として やっぱり

定着してもらいたいなと
思います。

あの ただ単に
つくるだけじゃなくて…。  はい。

やっぱり 日本の技術って
すごいと思いますからね。

MRJ1機当たりの部品点数は
およそ100万点。

自動車は
3万点といわれていますので

その波及効果は
桁違いです。

航空機産業は 実に
裾野が広いんです。

製造する中小企業は
全国に およそ500社。

次世代産業として 2020年には

売上高 年間2兆円という目標を
政府も掲げています。

また 航空機は 最新鋭の技術の塊。

日本から革新的な技術が
生まれる事が期待できます。

航空機産業から生まれた
先端技術

例えば 自動車のブレーキが
きかなくなる事を防ぐ…

新幹線の騒音を和らげる
形状にも応用されています。

実に いろんな技術が生まれる
可能性が…。

すごいです
やっぱね 飛行機ってね。

航空産業を研究している
渋武 容さん。

あの 日本にですね
旅客機のメーカーが生まれる

この事の意味って
何なんでしょうか?

今ありましたとおりですね
航空産業っていうのは

いろんな その技術とか
経済の波及を生んでくる事は

可能なんですけれども

その中で今回ですね
市場の声を聞きながら

どういう飛行機を
つくってですね

いろんな関係の方々
国際的な関係も含めて

とりまとめていくか

それによって 新しい飛行機
新しい技術を生んでいくか

というところに
価値があると思います。

自分で その飛行機を

いわば 企画して
つくっていくという事に

これまでにはない 新たな産業の
可能性があるっていう事ですね。


そうですね。
いいですか? 質問して。

何で 日本の技術って
すごいと思うのに

ここまで この50年も 飛行機
つくられてこなかったんですか?

そうですね
YSー11があってから

50年たったって話
なんですけれども

YSー11があって それでですね
航空機つくる知見ができてから

いろんな組み合わせって話が
あったそうですけれども

う余曲折しながら
国際共同開発っていう形で

かじを切って…。
国際共同開発?

それで 今
ボーイング767 777 787

ああいったところに
参画していくと… という形で

技術力を ちゃんと生かして…。

例えば 787がドリームライナー
とかっていうのと

その中には 日本の技術は
入ってるけどって事なんですよね。

はい そうですね。
一機 まるまる つくる

という事ではなかった?
なかったという事になります。

2008年に始まった開発は

当初 2013年に
初号機の納入を目指していました。

しかし 安全性の証明に
思った以上に時間がかかり

5度のスケジュールの延期を
余儀なくされたんです。

その安全性の
証明ですが
まず 設計。

次に 部品。
更に それが集まったパーツ。

そして 機体と証明を進めていて

今は 社内の飛行試験の段階です。

間もなく 国の飛行試験へと進み

初号機納入に向けた最終段階を
迎えようとしています。

渋武さん やっぱり乗り越えなきゃ
いけないハードルが

たくさんあってですね 一口に
航空機メーカーつくると言うのは

簡単だけれども
やっぱり難しさがある。

これを乗り越える事にですね

日本の産業界に どんな
インパクトがあるんでしょうか?

おっしゃるとおり
安全性の証明であるとか

そういったところを
やっていくためにはですね

今までになかった経験を…
能力をですね

身につけていく必要が
ある訳ですけれども

それを例えば とりまとめ能力と
申しましょうか。

とりまとめ能力?
はい インテグレーション。

そういったものをですね
各国の技能者とか

各国のパートナーと組みながら

きちっとした複雑なシステムを
実現していくという事は

これからの より複雑化していく
日本のものづくり

そういったものにも
十分生かせる きっかけに

なるんじゃないかと
思っております。

日本の産業界 そういった部分で
少し国際的な競争力 課題がある?

はい。
…という事なんですかね?

やはり
より複雑化していってですね

特にソフトウエアであるとか
いろんな安全性 開発保証

そういったものをですね
やっていく時に

今までなかった組み合わせを
ちゃんと実現していくための

取り組みが必要じゃないかと
思います。

大変なんですよね 飛行機
つくるのってね ほんまね。

チームワークを ちゃんと
つくっていかなきゃいけない

という事ですね。

世界の航空業界に新規参入する
MRJですが

果たして 通用するんでしょうか。

こちらが 業界の構図です。

100席以上の航空機では

ボーイングとエアバスの
2大メーカーが

シェアの98%を占めています。

一方 MRJが参入する事になる
100席以下の小型機では

ブラジルのエンブラエルと
カナダのボンバルディアが

シェアの8割以上を占めています。

この強豪の中に MRJは

割って入らなくては
ならないんですね。

さあ この夏 MRJは

世界の航空関係者が集まる
国際航空ショーに参加しました。

小型旅客機市場で どう戦うのか
ショーの舞台裏に迫りました。

イギリスで開かれた
世界最大規模の航空ショー。

世界中から
航空関係者8万人が参加。

メーカー各社は
最新鋭の機体を披露し

新たな受注を狙います。

今回 初めて
デモフライトを公開するMRJ。

真っ先に納入する事にしている
全日空の塗装が施されています。

MRJの営業チームです。

航空ショーを
起死回生のチャンスにしたいと

意気込んでいました。

アジアの顧客を担当する
空閑克己さんです。

MRJの特徴をアピールし

新たな受注獲得を目指します。

迎えた 初フライト。

初めて 世界に
羽ばたく姿を
披露するMRJ。

(拍手)

左右に翼を振り…。

そして 急上昇。

高い操作性や安全性を
アピールしました。

各国の航空会社や
部品メーカーの人たちが

その様子を見守っていました。

手応えを得た 空閑さんたち。

会場の外でも
積極的に営業を仕掛けます。

開発を進める
三菱航空機の社長も同行して

トップセールスを試みました。

この日 訪ねたのは

インドの大手航空会社
会長の邸宅で開かれたパーティー。

国土が広いインドでは
小型機が活躍する地方路線が

爆発的に増えていくと
狙いを定めています。

タイミングを見計らい
会長に歩み寄った空閑さん。

まだ知名度の低いMRJを
直接 売り込みます。

短い時間でしたが MRJの存在を
伝える事ができました。

4日間にわたって デモフライトを
予定していたMRJ。


しかし 予期していなかった事態に
見舞われます。

(衝撃音)

けん引していた作業車が
衝突する事故が

起きたのです。

ぶつけられたのは
気象レーダーや

地上との位置を計測する
アンテナなどが入っている

重要なパーツです。

一方で ライバルたちは
大きな成果を上げていました。

小型機最大手 ブラジルの
エンブラエル。

これまで 世界で 2, 000機を超える
販売実績があります。

今回 アピールした新機種は
MRJと ほぼ同じ規模の小型機。

高い燃費性能も打ち出しています。

MRJが デモフライトを
見合わせた この日

エンブラエルの会見に
世界の注目が集まりました。

デモフライトの機会を逃すと
ライバルに大きく水をあけられる。

技術スタッフは総出で 壊れた
パーツの修理に取りかかります。

なんとか修理が間に合ったMRJ。

再び デモフライトを
披露する事ができました。

新規の受注を目指す営業チーム。

以前から MRJの購入に
前向きな姿勢を示している

スイスの航空会社との商談に
臨みました。

ヨーロッパの主要都市を結ぶ
路線で

小型機を飛ばしている この会社。

今後 新しい小型機を導入する事を
検討しています。

遠藤さん MRJの
航空ショーでのデビュー

どうご覧になりました?
いや~ MRJも 全然

負けてないと思うんですけども
ライバル会社も やりますね。

あの塗装とか
インパクト ありますしね。

サメですからね。
サメですからね。

なんとか こっちもね
頑張ってもらいたいですけどね。

頭 ゴンとぶつかったりとか
不運はありましたけども

まあ でも やっぱり
エンジンの静けさだったりとか

燃費のよさとか そういう技術は
見せてもらいたいですけどね。

世界の市場で どう勝負するか。

三菱航空機では 次のような
シナリオを描いています。

第1に 2020年の初納入を

遅れないようにする。

これは 渋武さん 必須ですよね。

そうですね。
ちゃんとですね 手順を考えて

2020年という形で
出してますので…

まとめて きっちりやって頂ければ
というふうに思っております。

これ 実現できますか?

はい その形でいろんな関係の方々
それぞれ手分けして

もう一回 きちっとした作業
組み直して やってらっしゃる

というふうに聞いております。
そして シナリオの2つ目に

今の90人乗りに加えまして

他社がつくっていない 70人乗りの
開発を進めるという事なんです。

アメリカの国内線で需要があると
見込んでいます。

そして 3つ目は
安定した量産体制をつくり

20年後を見据え アジア市場で
大量受注を目指すという事です。

こうしたシナリオなんです
けれども

渋武さん MRJ これで本当に
勝ち残れるんでしょうか?

そうですね。 旅客機というのは
つくって渡すだけじゃなくて

その後 先ほど 結婚という話も
ございましたけれども

20年ぐらい ずっと続けて
安全性を保ち続ける事が

必要になります。
それを新しく投入した飛行機が

市場と ちゃんと対応しながら
これから きちっと

立派な飛行機に育っていき
日本が完成機の技術を持った

設計とか販売ができる国という
知見をためていくと。

そういった事ができれば
また次の展開というふうな事が

可能になると思っております。
その 次の展開のためには

更には どんな事が
今 必要なんですか?

やはり 今ですね
駅伝にも例えられますけれども

こういったところの競争と
国際協調を

きっちりやっていくためには
やはり 産学官 力を合わせて

人材教育
あとは ちゃんと シームレスに

研究開発から実用化まで含めた
技術開発

そういったところを
やっていくための

対等に競争できる環境整備
そういったところまで

日本全体としての取り組みが
求められるというふうに思います。

もう今から次の世代の人材を
育てていかないと

それもやっていかないといけない。
はい。

各国
伺った事がありますけれども

ものすごい努力を
されておりますので

日本としても
そこを競争していくために

きっちりやっていく必要が
あるかなと思います。

遠藤さん 改めて 課題も含めて
MRJの未来

どんな事を期待されていますか?
そうですね 自動車はね

世界に どんどん
国産の車って出てると思うんで

同じように 日本の飛行機が
世界で どんどん

活躍してもらいたいし
僕らも乗りたいですから。

そうですよね。
はい。

そういう日が 一日も早くというか
ちゃんと予定どおり

来るという事が大事ですよね。
はい。

このMRJの翼には
日本に新たなものづくり産業を

興すという夢が乗せられています。
世界と しれつな競争の中で

その実現に向けた正念場を
今 まさに迎えています。


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