SWITCHインタビュー 達人達(たち)「井浦新×服部文祥」 …「生きる」ことを追求する2人の情熱とは。


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出典:『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「井浦新×服部文祥」』の番組情報(EPGから引用)


2018/09/22(土)
SWITCHインタビュー 達人達(たち)「井浦新×服部文祥」[字]
自分を取り巻く世界への尽きぬ興味、俳優・井浦新が「サバイバル登山」を提唱する登山家であり作家の服部文祥と語り合う。「生きる」ことを追求する2人の情熱とは。
詳細情報
番組内容
横浜市にある服部の自宅を訪ねた井浦。自力で生き抜くために知恵をしぼる服部の生き方が表れた家だ。「思考停止は醜い」という服部、道を切り開き、食料も自分で調達するサバイバル登山に何を求めるのか語った。後半の舞台は都内の焼き鳥店。井浦が影響を受けたという、鬼才・若松孝二監督の思い出を語る。常に演技で挑戦を止めない井浦。「自分を超えるものに出会うために転がり続けたい」と思いを告白し、服部も共感する。
出演者
【出演】俳優…井浦新,登山家・作家…服部文祥,【語り】吉田羊,六角精児 



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『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「井浦新×服部文祥」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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存在感で見る者を惹きつける
俳優 井浦 新。

うう…。

「大河ドラマ」では

悲劇の運命をたどる
崇徳天皇を演じ…。

芥川賞受賞作を映画化した
話題作では

全身入れ墨の
サディスティックな男。

いくよ。

いくぜ 相棒!

お帰り ヒーロー。

人気漫画原作の青春映画では

主人公の幼なじみで
才能に恵まれたクールな青年。

どんな役にも成りきり
カメレオン俳優ともいわれる。

俳優以外の活動も 多彩だ。

縄文のスターたちが たくさん…。

うわ~!

テレビの美術番組では
MCを務め…

洋服ブランドの
ディレクターとしての顔も持つ。

デザインには 縄文土器。

そんな井浦が
惹かれてやまない人物が…。

この男の登山は 独特だ。

(銃声)

ただ 山頂を目指すのではなく
現地で食材を調達。

最小限の装備で
長期間 道なき道を進んでいく。

服部は この登山スタイルを
サバイバル登山と名付け

自身の限界に挑んできた。

まきを運ぶより
まきの近くに行く方が早いという。

サバイバル登山の鉄則の
一つだよね。

そんな服部の話を聞いて以来

サバイバル登山が
気になっていたという。

少しでも興味があるものたちから
してみると

やっぱ 引っ張られますね。

呼んでくれた人が
新さんだったっていうのは

「へえ~」っていう 何か
ちょっとうれしい感じがしました。

井浦が訪れたのは
横浜の高台にある閑静な住宅街。

坂のある生活は いいですよね。

手 振ってる方がいるぞ。

文祥さん。
ああ どうも どうも。  どうも。

初めまして。
初めまして。

お待ちしておりました。
うれしいです。

どうぞ よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

井浦 新と申します。
お願いします。
服部文祥です。

砦ですね 本当に。
そんな事は ないんだけど。

中は ボロいから
見てもらえれば分かるんだけど。

9年前 中古で購入した
木造2階建ての この家。

服部自らが
少しずつ改修を行ってきた。

今 一生懸命塗った?

初めまして。 井浦と申します。
よろしくお願いします。

お願いします。

すごい すてきな空間じゃ
ないですか これ。

やっぱ 本当 ご自身で
作られてるんですね。 すごい。

「油 油!」みたいな。

お邪魔します。

失礼します。

獲ったものの頭を
飾っとくというのは

悪趣味かなとも思ってるけど。

そんな事ないですよ。
そんな事ないかな?

サバイバル登山家の熱量と
人気俳優の好奇心が共鳴し合う。


…って言われ続けたんですよ。

全部食っていくっていう。

服部文祥の名を世に広めた
一冊の本がある。

12年前 36歳の時に発表した
山岳ノンフィクションだ。

服部は 自身の登山の取り組みを
こう書いている。

まず そもそもなんですけど
サバイバル登山…。    とは。

人間が山に入っていった
一番 その原点というか

最初の あるべき入り方というか
関わり方っていうか…。

登山っていうのは そもそも
一番最初は

誰も登った事ない 地理的な高まり
山みたいなものに

あそこに行ってみたいっていう
思いから 人間が始めた。

本来的に言うと…

…っていうのが登山なんで

本来の登山っていうのは…

僕は これだと思ってるんですよ。

やるんですか?
アウトドアは 結構。

僕は… もう
全然 かわいいレベルですけど

自然の中で いろいろ
フィールドワークするのが本当に好きで。

へえ~ 釣りもやる?

釣り… 釣りもやります。

でも 僕 今日 いろいろ
道具見せてもらいたいなとは…。

あるけど。
是非 是非 是非 見せて下さい。

山登りって…。
そこですよね。 体力だ。

おわっ…。 これ いつも
背中に差してるやつですか?

そう。

ムチのようにしならせて飛ばして。

イメージどおり
釣れるようになれば

面白くて やめらんなくて

それこそ 2週間
山に籠もっちゃうけど。

でも 何か
これだけ対峙してたら

何か通じた瞬間って
あるんじゃないですか?

まあ… 魚がでかければ
ギ~ンって一瞬止まるんですよね。

その 何か 瞬間っていうのは…

やっぱ 思うから。
生きてるっていう…。

それは もう
ほかに例えようがない。

自分は 生き物だから
生き物を食べる事でしか

生きていけない存在で
っていうのが そういう 何か…

生きる事 生きるため 生きる事。
生きる事って…。

それは それで そういう社会を
作ってきた訳だから

いいと思うんだけど
でも やっぱり

時々 考えてみるのも
また それは それで

いいとは思いますけどね。

服部は 8月にも
およそ2週間の日程で

サバイバル登山を
敢行してきたばかりだ。

福島県の南会津から

群馬県の奥利根。

そして 利根川源流をつなぐルート。

今回は 写真家の山仲間も同行。

その時の様子が
カメラに収められた。

ちなみに 服部が下山したのは
番組収録3日前の事だった。

文祥さんのサバイバル登山の
基本のルートって

こういうふうに まず
山に分け入って 入っていって


沢を目指して 沢に出たら
そこ 沢を今度 登っていって

また 山を越えて

また 沢伝いに行って…。

基本的には 登山道は
使いたくないんですよ。

そうなると…

沢っていうのは
本当 いろんな沢があって

ちょっと見ただけで もう…

どんな雰囲気の…。
そう そう そう。

大体…

へえ~。

これ 何か すごい…
ここの言葉とか

何か 神の夕べって何ですか?
あっ これね

これ 面白かった。
何ですか? これ すごい…。

夜 夕方 もうギリギリ毛針が
見えるか見えないかぐらいの時

一緒に行った相棒が
さお振り始めて

そしたら また
バッコン バッコン釣れて

5匹連続で釣れたんだけど

それが あまりにも面白くて…

神の夕べ。
そうそうそう 神の夕べ。

本当 ひと言ひと言
メモがされてってますね。

この辺 書いてあるのは
何 食ったか。

大体 何 食ったかを書けば
書いてあると

大体 思い出すんだけど…。
カエル?

カエル イワナ 芋虫のフン。

アオダイショウ。
アオダイショウはね

いいの 結構取れたけど
持ってこなかったな。

全部 食っちゃった。

2週間の行程なんですね。

もし 可能なら是非
奥利根とか行ってもらいたいな。

奥利根?
面白いですよ 悪いけど。

悪いっていうのは
歩きにくいというか 危険。

やっぱ ちょっと
リスクがあるから…。

何か やはり 自分を分析する
時間でもあるんですか?

山に入っている時間というのは。

あのね 俺だけかもしれないけど
世界。

ここなんだよね 皮膚。
皮膚?

その肉体的な事を考えた時に
やっぱ その先に その奥。

やっぱ 問いが必ず来るよね。

だって 怖いし
まあ 面白いもあるんだけど。

…で 結局 その答えは分からずに
帰ってくるという。

感じるって事ですか。

分からない。

恐らく…

こういう事を考える状況に
なっただけでもいいやっていう…

それこそ 生き死にの中に
自分の身を置いた時に

生きる事って
やっと実感できる感じ…?

結構 リスキーな登山を
選んできた人たちっていうのは

みんな そこ
悩んでると思うんですよね。

怖さは感じるんですか?
怖い 常に怖い。

それを だから
逆に手玉に取る訳じゃないけど

面白がる。
「ああ 何で怖いんだろう?」って。

「どうして 怖いと
思ってるんだろう?」

…みたいな事を。
ただ それも やっぱり

それは
肉体的な消滅が怖いだけで

本当の怖さとは
何なのかっていうのは

まあ… 結構永遠の命題なのかな。


本当の怖さ…。

かつては 世界各地の山々を制する
クライマーだった服部。

26歳の時には
世界第2位の高さを誇る山

K2の頂を踏んだ。

しかし この経験を経て 服部は

より自分らしい登山を
模索するようになったという。

そのK2の頂 景色を
見た前と後って

何か 変わっていくものが
あったりするんですか?

自分や 周りだったりとか。

K2の登山は 結構複雑な…

本当に複雑な感情が
あるんですよね。

まず 自分の登山じゃない。

隊長が企画して
それに乗った登山で

兵隊の一人だったんです。

それでも やっぱ 若い頃は

いっぱしの登山家に
なりたいと思って…

それが まず
達成できたという喜び。

…で 日本人って
海外ものに弱いんですよね。

僕も弱いから 憧れていたし

周りも K2に登ってるってなると
それだけで 一目置くようになる。

水戸黄門の印籠のようなものを
手に入れたって事もあるし

自分の中でも 何か一つ なしえた。

ただ こんな事 言うと
また 偉そうかもしれないけど…

そのK2 登っててっていうのは

こんな事 言うと
すごい嫌らしいけど

でも やっぱ 現実として
あるんじゃないかなっていう…。

それは本当に いい意味で
俺を救ってくれたかな。

だから かなり 礎としては

本意… 不本意とは言わないけど
本意ではない部分もあるけど

結構 重要な礎に
なっちゃってるのかなっていう…。

服部は ふだんの生活でも

衣・食・住を できるだけ
自分の力で作り出している。

例えば 今回の収録が行われている
ウッドデッキも 服部の自作だ。

また 自宅の庭では鶏を飼い…。

(鳴き声)

旬を味わうための家庭菜園もある。

自給自足を可能にする工夫や

エアコンなどの電化製品を
極力 置かないなど

サバイバル登山から生まれた
こだわりが 随所に見られる。

文明の…
まあ言ってみれば 電気 利器を

こう 持ち込みたくないっていう
文祥さんの一番のこだわりって

思いって
どこから来るものなんですか?

あと…

まあ もちろん
電気製品 たくさん使ってるし

冷蔵庫もある訳だけど

何か もっと もっと
自分で できるんじゃないかな。

そのうちの
最も大きな体験っていうか

衝撃的な体験は
やっぱり 殺しだったんだけど

狩猟をやったら
肉が食い切れないから

町に… 町というか
自分の家に持って帰ってきて

で まあ 生活に入ってくる。

で その中で
その雑肉を処理するのに

鶏を導入するとか。
はあ~ なるほど。

根本的なところは…

できる事から ちょこちょこ
ちょこちょこ やってったら

実際に それは すごい面白い。
面白い事ばっかり。

なるほど。
それが サバイバル登山を

都市生活に持ってきた場合の…。
理由。

まあ 自分
全部は 全然できてないし

本当 できる事から
やってる訳だけど…

「どうすべえかな~?」とか。

どうやって これ
表に くぎを出さないで

板… 板状に これを張るかな?

まあ 裏から打つだけなんだけど
裏から打つのに

ちょうど出ないような長さの
ビスを選んでとか

その程度の事なんだけど
そういうのも考えて

あっ こういうふうに
やってみようと思って…

…けど 大局的に

大きい答えを出そうと思うと
理由が分かんないけど…

こういうのを作るのが面白いから
生きてるっていうのが

たくさんたくさん重ねられていく。

それこそが
本当に生きる事であり

生活なんじゃないかな
っていうふうに考えて…

こんなふうになっちゃいました。
こんなふう…。

こんなふうに。 なっちゃいました。
なっていって…。

ご家族の皆さん 聞いてみますか。

小雪さ~ん。
どうですか?

争いは
絶えないですか。

肉? ああ 肉ね。
肉?

野生肉だけで…。

すごく食べやすくて
飽きが来なくて

求めてしまうんですよね。
野生肉をずっと食べてると。

それ 簡単だからでしょ?
そう。

でも やっぱり あの~

小雪さんも
そこを もう完全に…

完全に もう
分かってしまってる感じですよね。

やっぱり 一緒に サバイバル生活
サバイバル登山が

日常生活にもある
そういう中の生活だと…。

そう。
私も さばいたりしてるので

だいぶ こう 理解は
確かに進んだんですけど…

肉に対する こう 愛情…
愛情って言うと おかしいけど

思い入れが違うんだと思います。

「何で買うの?」って言うのには
やっぱり その奥には

命への愛情っていうか
思いっていうのがあるんですね。

そうですね。
その辺の思いが やっぱり

私たちとは違うなっていうのは
感じますね。

服部は 登山家であると同時に

ノンフィクション作家としても
活躍している。

去年 自身初となる小説集を発表。

文字表現において
新たなステージへ動き出した。

2つの作品が収められた
「息子と狩猟に」。

表題作では
山で狩猟中の親子が

死体を捨てに来た
詐欺師の集団に遭遇。

命のやり取りを行う。

その作中の ある夜の親子の会話。

最初に 「文祥さんが小説なんだ!」
って思ったんですよ。

まあ ノンフィクションを
やってきて。

自分の その山での
生き方 考え方 捉え方って

やっぱ 言ってみれば 心にある
生まれた言葉 感じた事が

そのまま
言葉になっていったものを

書き続けてきた文祥さんが

想像の世界っていうものに こう
書きたいってなった事って

どんなところから来たんですか?

う~ん まず 根本的に…

山で書く
山岳紀行みたいなものは

自分が体験した事の中から…


だから そういう意味では
ちょっとフィクション的なところもある。

まあ うそは書いてないんだけど

取捨選択してる時点で
脚色はしてる訳だけど。

あんまり その違いはない。

小説だとしても
やはり 山での話が…。  そう。

そういう中で
まあ 何を考えるのか。

山屋とか 漁師って 世界観がね

やっぱ 普通の社会でしか
活動してない人たちとは

少し違うんですよね。
簡単に言うと ドライで。

服部の小説では
タブーやルールを超えた

命の意味が問われている。

ほかの作品では 食料が尽き
命の危険にさらされた雪山で

ある究極の選択を迫られた
男たちの葛藤を描いた。

そこ 何でしょうね? 何か
やっぱ 文祥さんのその本でも

こうやって お話伺ってて
感じるとこでもあるんですけど

その命の捉え方って

人間じゃなくて
人間も 結局 植物 獣たちと

結局 もう
みんな同等に見てるから

例えば 山でクマに出会ったら

ある程度の事は やったとしても
クマに食べられました。

でも それは…。      それでよし。
それでよしじゃないですか。

しょうがない。
と 同じように

やっぱ 人間同士で 山の中で

何か起きた時に
生きていくためには

生きていく手段として
そこで凍ってる木々も

凍りついて
氷の中で固まってる獣も

目の前で ある 人間の肉塊も
みんな同等という事なんですか?

そう。 それが 基本で
その先で その…

それでも食べたくないって人も
もちろん いる訳だよね。

その先で そんな事を…

自分は生きる必要があるのか
どうかっていう事に関しては

もう 個人個人の考え方に
よるのかなみたいな。

そうなると
また おんなじ質問で 最後に…

ほんと その堂々巡りを グルグル
グルグル回してるっていう。

実は 服部 収録前 井浦のために

とっておきのサバイバル料理を
用意していた。

一体 何の肉?

(2人)頂きます!

肉をいってみます。
多分 イノシシかな。

スパイス しっかり効いてるから
獣~っていうよりか

もう しっかりお肉が…。

こちらは
から揚げのようですが…。

食ってみて下さい。
はい 頂きます。

何の肉か聞いた?
何も。

何の肉でしょうか?
これは…

惜しい!
え~! 何ですか?

あっ 鶏肉のような…。
鶏肉のようでしょう?

これが あったら…

うん。
ねえ? だから 俺は

肉 買うなっつってんの。
これ カエルじゃないんですか?

これはですね こういう下顎の
もう一本 生えてて…。

ネズミ!? へえ~。

ネズミ
初めて食べました。

井浦さん いい経験したね。

後半は 舞台をスイッチ。

服部がやって来たのは
東京・高円寺。

文祥さん。
どうも どうも どうも どうも。

先日は どうも
ありがとうございます。

ありがとうございました。
今日も よろしくお願いします。

俺は ちょっと
アウェー感を出してみました。

そうっすか?
いいんです。 でも やっぱ 何か

そのぐらいのペースなんだなって
今 一緒に 並んで歩いた時に…。

せっかちなんですか。

ここは 井浦の
思い入れがあるという居酒屋。

この日は 休業日だったが
井浦のために

特別に開けてもらった。

では はい よろしくお願いします。

よく来るんですか?
よくというか

やっぱり 大切な大事な先輩方に…
大先輩方に

連れてきてもらった
場所でもあって…。

高円寺で 若松監督と
飲むぞってなると

もう この場所だったりする。
本当に連れてきてもらう

場所ですよね ここは。

強烈な作品を 次々と
世に送り出し

6年前に他界した
映画監督 若松孝二。

井浦は
晩年の若松作品の常連だった。

あっ 来た…。 頂きます。

うまい。
うまい。

監督の この指定席とか
あるんですか?

こっち側ですよね そうですよね。

あっち側に
座ってる印象ないな。

僕なんかは きっと こう
一番端っことかに座って

で 監督は もう ここら辺で
もう…

大将が出してくれるものを
とにかく…。

一番食べやすいところで。
おいしそうに食べるんです。

怖いんですか?            怖い。
ああ 本当ですか?

何か ピリッとするな
あの人がいると。

怖さって 確かに。
やっぱり何か 僕にとって

若松監督との出会いというのは…

もう一回 そこから…

そういう体験を 実際
させてもらった人でもあります。

今年で俳優デビュー20年。

井浦が芸能界に入ったのは

モデル事務所からのスカウトが
きっかけだった。

数々のファッション雑誌の
表紙を飾り

瞬く間に
人気モデルの仲間入りを果たす。

東京・日野で生まれた
井浦少年にとって

それは想像もできない事だった。

あの… そうですね
基本的 なんつうんだ

生い立ち…。           生い立ち。
お聞かせ頂けますか?

生い立ちは 僕は東京の…
多摩丘陵がある方で。

「平成ぽんぽこ」。      ああ そう。
まさにそうです。 本当にそこです。

何かに不自由を感じる事なく
学校にも行けて で 好き…。

3食 飯があって…。
飯があって…。

風呂があって きれいで
あったかい布団があって。

本当に そうなんですよ。
本当に

昭和の その時代で過ごしてきて

何でしょう…

興味があるものとかは
好きな事とかはあったけど

じゃあ それを夢中に
それを仕事にしていこうなんて

学生時代とかは全然 その何か
思える勇気もなくて…

自分のもっと得意なものって
何だろう 見つけなきゃとか

すごい焦ってたりとかして。

不思議だね。 何…
俺も だから そうやって

普通な自分が嫌な自分が
一番普通っていう。

でも それが
気が付いたら カメラ5台だよ。

すいませんって感じですよ 何か。


本当 そうやって育ってくる中で

その… 洋服が すごい好きで
そこにかける時間とかは

お金とか… バイトしては
レコードと洋服を買ってとか

そんな感じだったんですけど
その中で

モデル事務所に
声をかけてもらって

その時 大学生だったんですけど
ファッションモデルの仕事って

何か みんな かっこつけてるだけ
なのかなとかって

思ってたんですけど 昔は。
僕が読者の頃って。

実際 その現場に行ってみると…

面白いな うん。

モデルとして活躍する
井浦の可能性に目をつけたのが

映画監督 是枝裕和だった。

人気モデルの俳優デビューは
当時 話題を呼んだ。

僕は雪の記憶が
すごいあるんですよね。

何か うちの…

父方のおばあさんの
田舎なんですけど 山形…。

演技経験がない井浦にとって

この作品で学んだ事が
基礎になったという。

僕のデビューした23歳
今から21年前とかは

僕 そもそも 役者志望で

この世界に入ってきた人じゃ
なかったんですよ。

で 本当に それは
是枝監督とのご縁で…

その時に僕に言ってくれたのが

「一応
こういう台本はあるけれど

ARATA君が
思った事 感じた事があったら

どんどん声に出して
言って下さい。

何なら セリフ覚えなくても
いいですから」って。

本番中にというか。
本番中に。

こうやってカメラがある中で
今 こう ポンって入れられて

本当 こんな感じなんです。

僕にとって それが
スタンダードっていうか…

言ってみると…

それから何本か
やらせてもらった現場とかでは…

逆に思ってたりとかして。

ワ~っと入ったら
あとは そこの現場で…。

アドリブというか 微妙に。
何か感じたままをやる

というところで
やらせてもらってくる中で

だんだんと それじゃ通用しない
現場に ぶつかっていくんですよ。

もう 点や丸や 言いやすいような
言い方とか しないでくれって

監督に言われる作品とか
役もあったりとかして もちろん。

そういう時に だんだん だんだん
感じ始めるんですね。

そこからは。

何で… この役者の仕事に
どう夢中になっていいのかが

いまいち ちょっと
つかめないみたいな。

♬~

映画「ピンポン」が大ヒット。

井浦は 俳優として
注目されていく一方で

演技の世界で生きる事に
戸惑いを感じていた。

その迷いを断ち切ったのが
映画監督 若松孝二だった。

性と暴力をテーマに
過激な描写で時代と闘い

数々の話題作を生み出してきた
日本映画界の鬼才だ。

井浦は その作品に
参加したいと

若松監督に訴えた。

若松監督のところに
飛び込んだ時に

どういう予感というか
何に惹かれて

ワ~っと飛び込んでいったのか?
最初ですよね。

作品は見てました。
もちろん 存在も知っていて…

僕 今まで その時…

もちろん 一つ一つの役を
やらせてもらって

小さな小さな喜びだったり
感動だったり

心が動かされたりとかって
もちろん あったんですけど

めちゃくちゃな
むちゃくちゃになった事って

あったのかってなると ちょっと
まだ 考えちゃうんですよね。

少し感じ取ってて

監督の若松プロダクションに
電話したんですよね。

若松監督だったんですよね。

自分を もう一回
ゼロにするぐらいの

俳優として 監督から俳優としての
駄目出しみたいなものを受けて…。

ぶつかってもいったら
全部 オラ~って

全部受け止める… られるし

かと思ったら バチコ~ンって
突き放されたりもするし

それこそ すかされもするし

何か やっぱ
そこには 全部あって

監督の姿… 後ろ姿を
ずっと追いながら…

あの… そうそう…

それこそ 僕…

正直 ありました。
それまでは。 出会うまでは。

やっぱり…

ああ~。
それこそ…

出てきてる事に。

若松監督の下で演じてから
4作目となる この作品で

初めて主演を任される。

井浦は 自身の全てを懸けて
作家 三島由紀夫を演じた。

武というものはだ
刀というものは何だ?

それでも男か!

まあ 三島とかの見てると

役をしてる そのキャラクターが
リアルに しゃべってると思って

こっちは 全ての心を委ねて

作品に こう入り込めるような
状態になっていたと

俺は まあ 評価してるんですけど。

単にセリフを… 覚えたセリフを
しゃべるんではなく

その 与えられたキャラクターの
人間の一人として

しゃべれるようになる瞬間
っていうのは あるの?

きっと 役者の数だけ

みんな やり方が全部
全員 きっと違って

今…
文祥さんが質問した セリフが

それが ちゃんと どうやったら
ちゃんと落ちてきて

心でできるのかっていうのが

本当に自分の中で その…
それをこう何て言うんですか

そういう事でいいのかなって

一つの何か こう確信っていうか…
ものが持てたのが

やっぱり 若松監督との
出会いだったりとかして

監督の現場でいると…

「新 お前 三島由紀夫に
なろうなんて思うな。

お前がやったって
なれないんだよ。

誰がやっても 三島由紀夫になんか
なれないんだ。

そうじゃなくて
お前が 国を憂いて

自衛隊に決起を促そうとする。

国を憂いて ある一人の男を
新なりに演じればいい。

その男の心を お前は
俺に見せてくれ」って言って

「あっ 心」っていう。

俺も 山登りの師匠みたいのがいて
その人が言ってる事が

今 その若松監督が言った
「心」っていうのと

同じ事を たまたま。

その 和田さんっていうんだけど
すごい登山家で

日本の冬山の一番難しい所を
登ってた おっさんなんだけど

「和田さん 冬山の工夫
教えてほしいんですけど」。

「ああ 冬山に工夫なんてないで」
っつって。

「えっ? ずっと登ってますよね。
いろいろ登ってますよね。

すごい初登のルート
たくさん持ってますよね」。

「君 登山はね
ハートで登るもんなんや」。

わあ~。

とにかく
ハートで自分の気持ちで

そのものに こう ぶつかっていく
その先で

まあ 細かい技術も
たくさんあるし

工夫もたくさんあるんだけど

一番重要なのは心なんだ
っていうのは

本当 山登りだけじゃなくて
本当 もう人生全てに関して

それは そのセリフの瞬間から

もう 俺の一つの命題というか
座右の銘のようになっていって

今 聞いた時に
「ああ 同じなんだな」みたいな。

これも一つあって
面白い 若松監督の言葉で。

ああ~。

台本は あの… これを
信じてやってたら それまで。

そうじゃなくて
台本を一回入れた中で

現場で何を感じたのかっていう

やっぱり
そうやって感じたままに動く事。

だから 僕も それが果たして
成功してるかっていうのは

正直 全然分かんないんです。

ただ その やっぱり 僕は

その まあ 当たり前のように…

自然と
セリフという作られた言葉が

本当に
自分の心を通す事によって

必死に訴えかけようとしてるとか
何かサラッと言ってるとか。

若松監督との出会いで
役に生きる面白さを知った井浦。

以後 俳優として
キャリアを積み重ねている。

映画「かぞくのくに」では

第55回ブルーリボン賞
助演男優賞を獲得。

日本のビール うまい…。

(笑い声)

北朝鮮に暮らし

久しぶりに日本にいる家族と
再会する男という難しい役を

見事に演じた。

明日 戻る事になったよ。

は?

こういうの本当よくあるんだよ。

まあ 俳優って 何なんだろう。

例えば 医者の役をやっても
医者ではない。

実際には 人の命は救ってない。

登山者の役をやっても
実際には登山者ではないから

実際に山は登ってない。

フェークをずっとやっていって
フェークを重ねていく事で

最終的に本物の俳優になる瞬間
っていうのは

一体どこにあるんだろう。

これは 僕なんか
まだ 全然 途上でしかないので

自分が確かめてる訳じゃ
ないんですけど…

やっぱ 一つあるんだなと思います
役者。

結局 例えば
じゃあ 同じ監督の下で

5本 参加したとしても…

登山に似てるね。
あ~。

自分じゃない期間を
過ごしてみたりとか

時間を過ごしたりとかして
体や心をすり減っていった時に…

何か実感が感じれたら
それって やっぱり

小さな喜びには
なるかもしれないですね。

それは かなり魅力的な
瞬間だからって事なのかな?

面白いのかな? やっぱり。

結果として面白いっていうふうに。
苦しいけど 面白い。 は~。

たまに… すごい たまに…

もしかしたら そういうのに
また出会えるように

ずっと転がり続けていく事が
本当に 何か…。

実感… ギリギリ実感のある
大いなる目標のような気がします。

井浦には 俳優と並行して

20年以上続けている
ライフワークがある。

ここは
都内に構える 店舗兼アトリエ。

井浦自らがデザインをし
趣味である旅での発見や

伝統工芸のテイストを取り入れた
洋服や小物を作っている。

更に テレビの美術番組では
7年間 MCを務めた。

なんて素朴で

みんな 何で こんなに優しい顔を
されているんだろうという。

俳優として多忙な中 それでも
多彩な活動を繰り広げる日々。

何が井浦を突き動かすのか?

でも 何か いろいろな事を
やってるっていうのは…

でも まあ どうなんですかね?
みんな

やってんじゃないですか?
みんなやってるんですよ。

みんな やってて 僕は 本当に
たまたま ありがたい事に…

で 少し何年か続けてみるけど
あっ やっぱ 駄目だった。

おなか壊さなかったけど
続けられなかった。

そうやっていく間に ず~っと
何か 自分の中で

ずっと続いてたものっていうのが
今やってる事だったりとか

それこそ
趣味だったりとかしていて…。

何か やっぱり 本当 自分が
情熱かけられるものというのが

何かこう… 物を作ったり
自分じゃない人間を

体を使って表現したりとか
っていう事だったんだなって…。

井浦は
この秋に公開される作品で

恩師 若松監督の若かりし日を
演じた。

緊張しろ! 緊張して仕事しろ!
すみません。

理屈はいいんだよ 理屈は。
理屈はな 映画に映らないからな。

だから お前のやり方は
駄目なんだよ!         でも…。

ダ~ッと
ワンカットでいきましょうか。

誰か殺したい
世の中を変えたいでも

何でもいいから そういったのを
映画にドバッとぶち込まないと

監督になれないぞ。

役に生きる実感。

その面白さにたどりついた
井浦ならではの演技が光る。

今回の… これ 面白かった。
これがなあ…。

まだ公開前に
ちょっと見ちゃったんだけど

見させてもらったんだけど
今まで 何かこう

全体通してきた新君のキャラと
ちょっと違う…。

もう 「あれ? どこに出てんの?」
みたいな…。

「あっ 真ん中の人か!」みたいな
そういうね…。    うれしいです。

何か面白かった。
ありがとうございます。

きっと 若松監督に…

自分が あっちに行った時に。
いきなり 行った瞬間

「バカ! バカヤロー!」って
やられなきゃ駄目なものを

やんなきゃいけないって
思った時に 何か

僕の中で 若松監督って
どんな存在だったのかなって

思った時に
まあ めちゃくちゃで

漫画のキャラクターのような人が
本当に そこに生きてる。

まあ 言ってみれば
本当 ギャグのような方だった。

っていう事は
もう何も怖がらないで

めちゃくちゃやっちゃえと思って。

初日の「よ~い スタート」の時に

何か突然出てきた人物が
こんな人物だった

っていうふうになっていきました。

本当 誰に一番
怒られたいのかっていったら

きっと 自分の恩師に向けて

やったんだろうなっていうのは
ありますね。

怒って喜ばれて。
怒って喜ばれて

「バカヤロー」って言われ…。
無視されたら つらいもんね。

本当に。 それが一番つらいですね。

はい お願いします。

すっげえな。 酒飲んでるみたいに
語っちゃったよ。

酒を飲まずに酔わないとね。

♬~


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