シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク これまでの「人体観」を覆すパラダイムシフトが起こりつつある。なんと…



出典:『シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク プロローグ「神秘の巨大ネットワーク」』の番組情報(EPGから引用)


シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク プロローグ「神秘の巨大ネットワーク」[SS][字]


8回にわたってお伝えする、シリーズ「人体」。あなたの知らない、最先端のカラダの話。より深く、じっくりとお伝えしていきます。


詳細情報

番組内容

これまでの「人体観」を覆すパラダイムシフトが起こりつつある。なんと「体中の臓器が互いに情報をやりとりすることで私達の体は成り立っている」という驚きの事実が。それを知ることで、がんや認知症、メタボなど困難な病気を克服する新戦略が見え始めている。神秘的な体の秘密を解き明かしていく知的エンターテインメント!

出演者

【語り】吹越満,池松壮亮,上田早苗




『シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク プロローグ「神秘の巨大ネットワーク」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク
  1. メッセージ
  2. 細胞
  3. 物質
  4. 臓器
  5. 心臓
  6. メッセージ物質
  7. 人体
  8. 血管
  9. ネットワーク
  10. 全身


『シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク プロローグ「神秘の巨大ネットワーク」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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今や 私たちの生活に
欠かせない存在となったインターネット。

世界中の人々を一つにつなぐ
巨大なネットワークが

暮らしを便利に
そして 豊かにしてくれました。

そんな巨大なネットワークが
あなたの体の中にも存在する

と言ったら 信じられますか?

実は 体の中にも
まるで インターネットのように

情報をやりとりする世界が
広がっているというのです。

最先端の映像技術によって
鮮やかに捉えられ始めた

体の中のミクロ世界。

驚くような 人体の本当の姿が
そこから浮かび上がってきました。

これまで 人体のイメージといえば

脳が全身の司令塔となり
ほかの臓器は

その指示に従って働く
というものでした。

ところが 最新科学は
そんな常識を覆しました。

なんと 体内のあらゆる臓器が
脳を介さず 直接 情報をやりとりして

私たちの命や健康を支えているのです。

治療が難しい さまざまな病気は

臓器同士の会話が 異常を来すことで

引き起こされていることも
分かってきました。

人体ネットワークの解明によって
医療の世界に

今 大革命が起きています。

いろいろな病気を
臓器同士の会話を利用して

治療するという 画期的な戦略が

成果を上げ始めています。

最先端の科学によって見えてきた
全く新しい人体の世界。

さあ 神秘の巨大ネットワークを
目撃しに行きましょう!

どうすれば この命を全うできるのか。

体の中には
巨大な情報ネットワークが存在する。

臓器同士のダイナミックな情報交換。

命を支える臓器たちの会話に
今こそ耳を傾けよう。

それって な~かなか解き明かせない
壮大な謎ですよね。

人間は はるか紀元前の昔から
この謎に挑み続けてきました。

そして ついに 長い間 追い求めてきた

人体の本当の姿が
浮かび上がってきたんです。

それこそが 神秘の巨大ネットワーク。

脳が主役ではなく
これまで脇役だと思われてきた

いろんな臓器が 情報交換しながら

人体を
コントロールしているっていうんです。

いや~ いきなり そんなこと言われても
ピンと来ませんよね?

でも 最先端の技術で
体の中のミクロ世界をのぞいてみると

人体のネットワークがどんなものなのか
見えてくるんですよ!

アメリカにある
世界最大規模の医学研究所。

ここに なんと 顕微鏡開発で
ノーベル賞を受賞した人がいます。

彼が作り出した新時代の顕微鏡に
世界が驚きました。

およそ顕微鏡とは思えない
ものものしい装置。

ミクロの細胞を丸ごとスキャンし

コンピューター上に
立体的に再現することができます。

こちらは 従来の顕微鏡映像。

映っているのは
私たちの体を外敵から守る…

ベツィグさんの顕微鏡で見ると…。

このとおり!
100分の1ミリにも満たない免疫細胞が

躍動的に動き回る姿が見えてきました。

もっと拡大すると…。

ほら! 免疫細胞の表面にある
トゲトゲした構造まで

立体的に捉えることができます。

更にすごいのが
一つの細胞を その中身まで透かして

好きな角度から見られること。

先ほどの免疫細胞が
青色のがん細胞に食らいつく瞬間です。

免疫細胞が
赤い粒を がん細胞に向けて 発射!

実はこれ 攻撃物質なんです。

誰も目にしたことのない
戦う免疫細胞のドラマチックな姿。

世界初の映像です!

顕微鏡の技術革新は
日本でも始まっています。

メーカーと研究者が共同で始めた
最先端の映像化プロジェクト。

見たい臓器を 最大100万倍に拡大し

360度 いろんな角度から撮影します。

何百枚もの画像を組み合わせて
ミクロの細胞の姿を

立体的に浮かび上がらせることに
成功しました。

(一同)お~!

これは おしっこを作る臓器 腎臓の
糸球体と呼ばれる部分。

直径およそ0.2ミリ。

小さな血管が
糸玉のように集まっています。

表面には タコのような細胞が。

足の隙間がフィルターの働きをして
尿の成分をこし取っているんです。

こちらは 栄養を吸収する臓器…

よく見ると その内部には
免疫細胞が潜んでいました。

病原菌などの侵入に備えているんです。

こちらは 脂肪を蓄えた…

最新技術によって
体の中の知られざる世界が

ここまで克明に見えてきたのです。

こうした技術革新によって
人体ネットワークで

臓器同士が情報交換する
決定的な瞬間が捉えられました。

衝撃の映像が撮影された現場は
腸の中。

最新式の内視鏡で
腸の壁の部分を観察すると…。

絨毛という 1ミリほどの小さなヒダが
密集しているのが見えます。

更に 絨毛の表面付近にある腸の細胞を

拡大して見ると…。

線で囲んだ範囲が
腸の細胞一つです。

大きさは 僅か100分の1ミリ。

細胞の内部が キラキラと輝いています。

よ~く見ていて下さい。

このあと ある変化が起きますよ。

♬~

光って見えるミクロの物質が

腸の細胞から噴き出しました。

拡大すると こんな形。

大きさは 10万分の1ミリ。

この小さな粒には 腸が発信する

あるメッセージが込められています。

食べ物が腸に入ってくると

腸は それを伝える
メッセージのような物質を放出。

それが血液に乗って 全身に運ばれます。

ほかの臓器が受け取ると
食欲を調整したり

栄養の吸収を促したり

さまざまな反応をするのです。

腸は こんなふうに
自ら体中に情報を発信して

全身の臓器の働きを
コントロールしていたんです。

腸は 食べ物を消化・吸収するだけじゃ
なかったんですね。

さて メッセージを放出しているのは

腸だけではありません。

あらゆる臓器や細胞が

いろいろなメッセージを伝える物質を

放出していることが
分かってきてるんです。

この いわば細胞の意思を伝える
ミクロの物質を

メッセージ物質と
呼ぶことにしましょう。

私たちの体の中で 臓器たちが 日々

ひそかにミクロのメッセージを
やりとりしているだなんて…。

まるで想像もつかない

びっくりするような人体の姿が
見えてきたんですね。

こうした いろんなメッセージを
全身に伝える情報回線が

私たちの体には備わっています。

そう 血液が通る管 血管です。

これは 最新技術で撮影した
手のひらの血管。

手のひらだけでも
こんなにたくさんの血管が

網の目のように
張り巡らされているんです。

それが 全身だと
どれくらいあると思いますか?

ドイツの博物館に
貴重な全身の血管標本があります。

見て下さい! これ全部 血管です。

人の体の形そのままに
びっしりと張り巡らされています。

全身の血管の長さを合わせると

実に 10万kmもあるといわれます。

なんと 地球2.5周分。

そんなに長い管が

体中の臓器や細胞を
結び付けているんです。

この血管網こそ
さまざまなメッセージ物質が行き交う

人体の情報回線。

体の中に インターネットのような
巨大ネットワークがあるという意味

お分かり頂けたでしょ?

あらゆる臓器が
メッセージ物質をやりとりするという

驚くべき人体の姿。

およそ30年前
その解明への扉を開いたのは

一人の日本人科学者でした。

人体に起きる さまざまな変化を

分子レベルで解析する研究の
世界的権威です。

かつての医学界では
メッセージ物質とは

脳など ごく限られた臓器だけが
放出するものというのが常識でした。

脳が出すメッセージ物質は
ホルモンと呼ばれています。

電子顕微鏡で捉えた脳の細胞。

細胞内に 丸いカプセルのようなものが
いくつも見えます。

中には ホルモンが入っています。

ところが ある時 脳ではない
意外な臓器の細胞からも

同じような丸いカプセルが
見つかりました。

その臓器とは
血液のポンプ 心臓でした。

寒川さんが
カプセルを詳しく調べたところ

脳が出すホルモンと同様

ほかの臓器にメッセージを伝える物質が
入っていたのです。

心臓が出す このメッセージ物質は

ANPと名付けられました。

研究の結果 ANPによって

心臓が全身に発するメッセージが
明らかになりました。

何らかの原因で血圧が上がり

心臓に
大きな負担がかかると…。

心臓の細胞は
メッセージ物質 ANPを

大量に放出します。

これ いわば
「疲れた しんどい」という

心臓のつぶやき。

ANPは 血管を通じて
全身に運ばれます。

それを受け取るのは…

尿を作る臓器 腎臓です。

腎臓の細胞には
ANPをキャッチする装置があります。

今 心臓のメッセージを受け取りました。

すると腎臓は 尿の量を増やします。

体の水分を外に出して
血液の量を減らし

ポンプである心臓の負担を
軽くするためです。

こうして
速やかに血圧を下げることで

心臓を楽にします。

脳とは一切関係なく

心臓と腎臓が直接会話しながら

助け合っていたのです。

そして今
心臓の出すメッセージ ANPが…

1 2 3! よいしょ。

自宅で突然倒れ
病院に運ばれた この男性。

病名は…

血圧が異常に高まり
心臓に大きな負担がかかって

危険な状態です。

医師が ある薬を取り出します。

この薬。
なんと メッセージ物質 ANPを

人工的に作り出したものです。

患者の体に投与すると

メッセージの働きで血圧が下がり

心臓の負担が急速に軽減されました。

心臓が ほかの臓器に
重要なメッセージを送っているという

寒川さんの大発見。

それが 新たな医学の潮流の
第一歩となったのです。

もともと 心臓が
自分の負担を減らすために発信している

メッセージを 薬に使うなんて。

新しい発想ですよね。

今では 世界中の研究者が
メッセージ物質に大注目。

その働きの解明に
夢中になっているんです。

そうしたら 心臓だけでなく

いろんな臓器や細胞が出す
メッセージにも

すごい力があることが
分かってきたんですよ。

例えば おしっこを作る臓器 腎臓。

体内の酸素が足りなくなると
腎臓は こんなメッセージを放出します。

このメッセージを受け取るのは 骨です。

骨の内部の 血液を作る細胞が
メッセージを受け取ると…。

分裂し始めましたよ。

こうして
酸素を運ぶ赤血球の数を増やして

全身に酸素を送り届けるんです。

実は その骨も
メッセージを出しています。

骨の中にいる細胞たち。
一斉にメッセージ物質を出しますよ。

これらのメッセージもまた
血液に乗って全身へ。

そして さまざまな臓器が
メッセージを受け取ると

免疫力や記憶力を
高めるなど

体に よい働きが
引き起こされるんです。

更に ただの脂の塊と思われていた
脂肪細胞も。

内部に蓄えた脂肪が十分多くなると
こんなメッセージを放出します。

それを 脳が受け取ると

食欲が制御されることが
分かってきました。

体の中を行き交う
にぎやかなメッセージのおかげで

私たちの命や健康が支えられている。

人体は まさに そんなネットワークのおかげで
成り立っていると言っても

過言じゃあないんです。

人体ネットワークの発見によって

今 さまざまな病気の治療戦略にも
革命が起ころうとしています。

その最前線を行くのが

インターネットの生みの親ともいわれる
アメリカ国防総省の研究機関です。

世界トップクラスの大学と共同で

人体ネットワークの全容に迫る
巨大プロジェクトに乗り出しています。

特殊な装置の上で培養しているのは
人間のさまざまな臓器の細胞です。

さまざまな臓器の細胞を
血管を模した通路でつなぎ合わせます。

まさに 人体ネットワークの
ミニチュア版。

すると 不思議なことが起きるんです。

こうして
臓器同士の会話の仕組みを解き明かし

新しい薬の開発に
役立てようというのです。

メッセージ物質に注目した 新たな医療。

その最大のターゲットは

人類の宿敵 がんです。

がんは 日本人の死因 第1位。

今 日本の研究チームの ある成果が
世界中で注目されています。

これまでの がん検診は

がんの種類ごとに
異なる方法で調べなければならず

負担が大きい上 早期発見が難しいことも
少なくありませんでした。

それが
たった一滴の血液を調べるだけで

13種類ものがんを
早期発見できる

画期的な検査手法を
生み出したのです。

しかも
正しく判定できる精度は 95%以上。

検査で調べるのは
血液中の あるメッセージ物質。

そのメッセージを発しているのは

なんと あの がん細胞だといいます。

エクソソームと呼ばれる

直径 僅か1万分の1ミリほどの
小さなカプセル。

がん細胞は
その中にメッセージ物質を隠して

全身に送り出します。

なんと このエクソソーム

がんが転移するための
重要な武器であることが

突き止められました。

例えば 乳がんは なぜか

通常 がんが出来にくい
脳に転移します。

その理由も
エクソソームの働きにあります。

もともと 脳の血管の壁には
厳重なバリアがあり

がん細胞は 脳の中に入れません。

そこで 乳がんの細胞は
まず エクソソームを血液中に放出し

脳の血管の壁へと送り込みます。

脳の血管は

これを
がん細胞からのものとは知らずに 開封。

すると 中にあるメッセージ物質が

仲間のふりをして
「バリアをゆるめて」と語りかけます。

そして その後
血液に乗って流れてきた乳がんの細胞は

バリアがゆるんだ部分から
脳の内部に侵入。

転移を果たすのです。

私たちの体には

そんな 悪意に満ちた
ウイルスメールのようなメッセージも

飛び交っていたんです。

このがん細胞のメッセージを
逆に利用しようというのが…

実は がん細胞が出すエクソソームは

がんの種類によって 中に含まれる物質が
異なることが分かっています。

それを調べれば

体内に どんな種類のがん細胞が
潜んでいるかが分かるというのです。

更に人工知能を使って
がん患者の血液中に

どんなエクソソームが存在するかを
解析する取り組みも始めています。

その結果 乳がんについては
99%という驚異的な確率で

がんを早期発見できるように
なってきました。

2年後の実用化を目指し
急ピッチで準備を進めています。

一方 がんの転移を
メッセージ物質の働きによって防ぐ

画期的な研究も始まっています。

その臨床研究の現場です。

活躍しているのが あの
心臓が出すメッセージ物質 ANPです。

がん手術の際
患者にANPを投与すると

その後の再発や転移を
大幅に抑えられることが

明らかになってきたのです。

この劇的な効果。

ANPが腎臓以外の ある場所にも
働いた結果だといいます。

そう。 心臓が出すメッセージを
受け取るのは 全身の血管です。

実は 全身の血管の細胞にも
ANPを受け取る装置があります。

メッセージを受け取ると
思わぬ変化が起きます。

血管の壁には ところどころ
いたんで ささくれた場所があり

そこで血流が滞ると
心臓に負担をかける原因となります。

ところが ANPを受け取ると
血管は そのささくれを速やかに修復。

心臓を楽にするのです。

心臓と血管で
ひそかに交わされる会話。

これを利用して がんの転移を
防げることが分かってきました。

がんの手術をした直後は 僅かながら
がん細胞が血液中に流れ出し

全身を巡っています。

これらは 数日で死ぬため
普通は問題になりません。

ところが 血管に いたんだ場所があると

そこから
がん細胞が入り込みやすくなります。

そうして起こるのが がんの転移です。

そこで あのANPを
薬として血液中に投与すると。

心臓からのメッセージが来たと感じた
血管は

いたんだ壁を修復します。

こうして がん細胞の
つけいる隙がなくなり

転移を防ぐことができるのです。

研究では がん手術の日から3日間
ANPを投与することで

がんの転移を
大幅に減らすことができました。

今 全国10か所の病院が参加して
大規模な臨床試験が行われています。

ネットワークの解明は

治療が困難な病を克服するための
切り札になろうとしているのです。

人体ネットワーク すごいね。
ところで 皆さん。

今回の「シリーズ 人体」で
是非 ご覧頂きたいのが

驚くべき体内映像の数々です。

たくさん並んだヒダ。
さっきも出てきた ある臓器の表面です。

そう 腸ですよ。

実は この映像 35年も前に
フィルムで撮影された

貴重な顕微鏡映像なんです。

古い映像を最新の映像技術で
きれいに よみがえらせると

すごいものが映っていることが
発見されたんです。

先ほどのフィルム映像を

高精細な4K画質に変換すると

こんなに きれいに 大変身。

そしたら 当時の解像度では
見えていなかったものが

見えてきたんです。 それは…

腸の絨毛の間をうごめく 小さなもの。

何だと思います?

そう うごめいていたのは
腸の中で生きる 腸内細菌。

これまで 観察は困難と思われていたのが
こんなに はっきり映ってたんです。

高精細な最新映像技術が

次々と驚くべき世界を
浮かび上がらせているんですね。

中でも 世界最先端を行く現場があります。

この巨大な装置 日本の研究者が開発した
世界に一つしかない顕微鏡です。

最新の顕微鏡にハイビジョンの16倍も
高精細な8Kカメラを取り付けて

生きたまま
体の中を映し出そうというんですよ。

撮影した映像が こちら。

赤く見えるのは血液の流れです。

その中を動く 緑色の丸い球は

体を外敵から守る免疫細胞です。

敵を探して血管内をパトロールする様子が
くっきり捉えられたんです。

これまでの顕微鏡では 狭い範囲でしか
観察できなかったんですが…。

この8K顕微鏡を使うと
鮮明な映像で 16倍も広い範囲を

一度に見渡すことが できちゃう。

そのおかげで 血管の中に
血栓という塊が出来て

血管を詰まらせる一部始終が
初めて撮影できたんです。

更に こちらは 脳の神経細胞を
広範囲に捉えた世界初の映像。

神経細胞が電気信号をやりとりする様子が
捉えられています。

高精細の映像によって

これまで分からなかった
病気のメカニズムが

解明できるかもしれない。

いや~ 科学の進歩は すごい!

人体ネットワークで交わされる
臓器同士の会話。

その解明は 人々の人生も
大きく変え始めています。

小学5年生の時に ある病気を発症し

以来 その深刻な症状と
ずっと闘ってきました。

清水さんを苦しめる病。 それは…

国内の患者数は およそ70万人。

全身の関節に
激しい痛みや腫れが起こり

やがては
骨が変形してしまう病気です。

これは ある患者の

27年にわたる関節の変化を
捉えたものです。

次第に 骨が破壊され

変形していきます。

症状が進むと 骨と骨の間が狭くなり

ついには 骨同士が密着。

激しい痛みに襲われるようになります。

清水さんは これまで 30年近く
さまざまな治療を試してきましたが

病気の進行を止めることは
できませんでした。

しかし この病気

実は 体内のメッセージ物質の
やりとりの異常が

原因の一つであることが
突き止められました。

異常を起こすのは…

免疫細胞は 本来
病原菌などの外敵をやっつけて

私たちの体を守る 強い味方。

ところが この免疫細胞が出す
あるメッセージが

病気を引き起こすというのです。

ここは 患者の関節の中。

免疫細胞が 盛んに
メッセージ物質を放出しています。

「敵がいるぞ」という
警告メッセージを

伝える物質です。

それを受け取るのは
仲間の免疫細胞たち。

すると 次々に増殖し
臨戦態勢に入ります。

そして 警告メッセージを
更に拡散していきます。

しかし 実際には 外敵などいません。

デマ情報を振りまいているのです。

デマがあふれた関節の中は まさに…

あっ! 大増殖した免疫細胞同士が
合体しています。

破骨細胞と呼ばれる
新たな細胞に変身し

大事な骨を どんどん破壊。

関節リウマチの原因の一端は

こんなデマ情報の拡散に
あったのです。

メカニズムの解明によって

困難だった治療への扉が
開かれました。

新しく開発された薬を
4年前から使い始めたところ

病気の進行が
見事に抑えられたのです。

開発された薬は 血液に乗って
関節の内部に到達します。

そして 異常に飛び交っている
メッセージ物質

TNFαにくっつき
誤ったメッセージが伝わらないよう

ブロックする働きをします。

この薬による治療で
密着していた清水さんの関節に

次第に 本来の隙間が
回復し始めました。

ですから…

今 日本全国で 新しい薬による
リウマチの治療が始まっています。

薬を使った人のうち
効果が現れたのは8割以上。

中には 深刻な症状が劇的に改善し
社会復帰を果たす人も出てきました。

清水さんの人生も 一変しました。

諦めていた 子どもを持つという夢を
かなえることができたのです。

メッセージ物質の発見が
これまで 治療困難だった病気から

患者さんたちを救い始めている。

まさに 医学の革命です。

人体ネットワークの解明がもたらす
新しい時代への大転換。

あなたは その目撃者です。

次々と見えてきている

私たちの体の中の
巨大な情報ネットワーク。

臓器同士が やりとりする
ミクロのメッセージが

今 この瞬間も
私たちの命を支え続けています。

美しくて にぎやかな
臓器たちの会話が

あなたの体の中でも
日々 交わされているんです。

世界で 4人に1人が
悩まされているという…

その原因は 腎臓が出す
あるメッセージ物質の異常にあることが

最近 分かってきました。

薬に頼らない
新たな治療法が生まれています。

(笑い声)

そして 世界中で
患者数が増え続けている…

その原因にも 腸内細菌と

私たちの免疫細胞の間で
交わされる会話が

密接に関わっていることが
明らかになってきました。

次々と 医学に大転換をもたらす

新たな人体の姿に迫る
「シリーズ 人体」。

あなたの体の中で交わされる
命を支える臓器たちの会話に

耳を澄ましてみませんか?

♬~


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