アナザーストーリーズ「パク・クネ 弾劾の舞台裏~その時 韓国は沸騰した~」 スキャンダルはいかにして… 松嶋菜々子


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出典:『アナザーストーリーズ「パク・クネ 弾劾の舞台裏~その時 韓国は沸騰した~」』の番組情報(EPGから引用)


アナザーストーリーズ「パク・クネ 弾劾の舞台裏~その時 韓国は沸騰した~」[字]


去年韓国の大統領を罷免されたパク・クネ。スキャンダルはいかにして暴かれたのか?わずかな物証から大統領を追い詰めた記者たちの、驚きの取材に迫るアナザーストーリー!


詳細情報

番組内容

2年前、韓国史上初の女性大統領パク・クネに重大な不正疑惑が起きた時、韓国中の怒りが沸騰した。デモ参加者は空前の規模となる、のべ1600万人!あのスキャンダルはいかにして暴かれたのか?実は始まりは、1人の記者の地道な取材だった。彼が行き詰まった時、ライバル社が手を差し伸べた理由とは?そしてわずかな物証から大統領を追い詰めた、驚きの取材とは?大統領を罷免に追い込んだアナザーストーリー!

出演者

【司会】松嶋菜々子,【語り】濱田岳




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アナザーストーリーズ「パク・クネ 弾劾の舞台裏~その時 韓国は沸騰した~」
  1. 大統領
  2. チェ
  3. スンシル
  4. デモ
  5. パク
  6. クネ
  7. 報道
  8. 疑惑
  9. ジンドン
  10. 取材


『アナザーストーリーズ「パク・クネ 弾劾の舞台裏~その時 韓国は沸騰した~」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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(歓声)

あの時 韓国を覆った熱狂…。

それは 史上空前の規模だった。

韓国初の女性大統領…

彼女の あんな末路を
一体 誰が想像しただろう?

「大統領は ある女の操り人形らしい」。

その驚きのスクープは 一人の記者の
執念の取材から始まった。

♬~

彼女が5年前に大統領になった時
「韓国に新しい時代がきた」

そんな印象を持ったことを
よく覚えています。

韓国の…

クリーンなイメージで大きな期待を
寄せられていました。

しかし まさかのスキャンダルで
その姿は一変しました。

ある女性に言われるがままに
便宜を図り

大統領の権限で 金を集めたばかりか

国の機密文書まで渡し
指図を受けていたという

信じられない疑惑です。

結局 大統領の座から
引きずり下ろされ

裁判では 懲役25年の判決が
言い渡されました。

事件が発覚するやいなや

韓国中が 一人の女の素性に
騒然となった。

父親は 新興宗教の教祖だった。

パク・クネとは およそ40年にわたる
深い つきあい。

しかし その存在は 表舞台では
ほとんど知られていなかった。

チェ・スンシルは 大統領からの
絶大な信頼を武器に国政に介入。

人事を ほしいままに操り

1兆円以上を不正に蓄財したと
言われている。

(歓声と拍手)

大統領に 一体 何が起こったのか?

韓国史上最悪とも言われる
このスキャンダル。

その裏には 取材に命を懸け

翻弄された者たちの
知られざる苦悩があった。

ねつ造でないことを いくら話しても
信じてくれないんです。

韓国を揺るがした 大統領の疑惑。

その舞台裏の もう一つの戦い。

運命の分岐点は…

憲法裁判所によって
パク・クネ大統領が罷免

つまり その座を追われた日です。

1つ目の視点は この日を
万感の思いで見つめていた人物です。

大統領の疑惑を誰よりも早く つかみ
世に知らせようとした記者…

しかし 彼の極秘取材は
苦い結末を迎えていました。

事件のにおいを最初に嗅ぎ取った男の
知られざる アナザーストーリー。

韓国の首都…

その中心にある住宅街に
彼は住んでいる。

こんにちは。 どうぞ 中へ。

22年間の記者生活を終え

今は フリーのジャーナリストとして
活動している。

ここが私の書斎です。

あの事件の資料が 今もまだ
たくさん散らかったままです。

真相を追求するためには
膨大な量の資料に

目を通さなければ
なりませんでしたから。

その取材は
危険に身を さらす戦いだった。

ジンドンが勤めていた…

2011年に出来たばかりの
新しいケーブルテレビ局だ。

経験者を集め ニュースや
バラエティーを中心に放送している。

ジンドンは もともと新聞記者。

政府の不正を暴く数々のスクープを
ものにしてきた。

その経験を買われ
報道局の特別取材部長に抜擢された。

まだ出来たての放送局でしたからね。

とにかく 放送局の知名度を上げ
視聴率を上げようと

みんなで頑張っていました。

ジンドンが知人から
一本の電話を受けたのは

会社に入って3年が過ぎた頃。

ある情報を提供したいと言っている
男がいるんだけど

一度 会ってみてくれないか
という連絡があって

まあ 話だけ聞くかと思って
待ち合わせる事になったんです。

期待はしなかった。

なにしろ この手の話
しょうもないものが ほとんどなのだ。

カフェに現れたのは
体格のいい男だった。

アジア大会に出たこともある
元フェンシング選手だという。

案の定 切り出された話は退屈だった。

情報提供と聞いていましたが
彼の口から出てきたのは

男女関係の愚痴のようなものでした。

だったら警察に届けたらいいじゃないか
と言ったんですが 彼は…

一体どういう事なのか
私には 訳が分かりませんでした。

ニュースになりそうもない 痴話げんか。

だが一つだけ 引っ掛かる点があった。

「チェ・スンシル…?」。

実は パク・クネには
大統領になる以前から

秘かに ささやかれていた 噂があった。

時計の針を 40年前に戻そう。

当時の韓国は 軍事独裁政権。

そこに君臨したのが 大統領の…

パク・クネの父親だ。

妻が暗殺されたため
ファーストレディーの役を

娘のパク・クネが務めていた。

ちょうど そのころだ
一つの噂が持ち上がったのは…。

チェ・テミンという
新興宗教の教祖が

パク・チョンヒ親子に取り入り
陰で私腹を肥やしているというのだ。

そして チェ・テミンは
娘をパク・クネに近づける。

4歳年下の
チェ・スンシルだ。

彼女は 大学時代からパク・クネと交流。

やがて親子は パク・クネが
理事長を務める財団を利用して

多額の金を蓄えたと噂された。

記者のジンドンも パク・クネが若い頃

あの親子の言いなりだったという噂を
聞いたことがあった。

だが それから40年。

パク・クネは
韓国初の女性大統領となった。

クリーンなイメージで かつての悪い噂は
いつの間にか忘れられていた。

ジンドンは早速 動きだした。

まずは 同姓同名の別人
ではないかと疑った。

表舞台から姿を消して以来

チェ・スンシルの最近の写真は
全く出回っていない。

かろうじて入手できたのは

娘の馬術競技の試合を観戦している
この1枚だけ。

サングラスで 顔は分からない。

一方 コ・ヨンテから
持ち込まれた写真は…。

ゴルフに行った時の写真のようです。

彼女は 写真を撮られるのを
とても嫌がっているから

やっと撮れたのが こんな写真だ
と言っていました。

持っている写真と比べてみて

ファッションが あまりにも同じで
びっくりしました。

白い帽子 白いサングラス
そして白い腕時計。

恐らく 全く同じものです。

写真を嫌がるという点が
記者魂を刺激した。

ジンドンは コ・ヨンテと何度も会い
取材を深めていく。

会いにくる時は 官用車を遠くに止めたり
他の車に乗り換えたりして

人に見られないようにしているとも
言っていました。

チェ・スンシルが よく出入りするのは
ソウル市内の洋服の工房。

大統領専用に衣装を作っているという。

コ・ヨンテに頼んで
監視カメラを仕掛けてもらった。

すると…。

1か月後 ついに映像が手に入った。

実際の映像を ご覧頂こう。

チェ・スンシルだ。

何か熱心に作業している。

ワイシャツの男が メモを差し出す。

その男の顔に ジンドンは驚いた。

映っていたのは
大統領の秘書にあたる行政官でした。

「大統領の側近」と言われる
人物だったんです。

男が どれだけ大統領に近いか
一目瞭然で分かる映像がある。

大統領に当選した翌日
両親の墓参りをするパク・クネ。

すぐ後ろに控えているのは あの男だ。

最もそばで 大統領を支える一人…。

しかも彼が
電話を渡す時の様子を見てほしい。

この ぞんざいな態度。

考えてみて下さい
チェ・スンシルは民間人ですよ。

民間人が大統領の行政官に
こんな態度を取れると思いますか?

裏で彼女が 何らかの権力を握っているに
違いないと思いました。

大統領の補佐官を利用して
チェ・スンシルは

一体 何を たくらんでいるのか?

その謎を突き止めるため
ジンドンは地道な取材を続けた。

そして 1年半の取材の末

ついに 報道に踏み切った。

テレビ朝鮮ニュース スクープです。

皆さん 文化財団のミルを
ご存じですか?

国のブランドを高めようという趣旨で
つくられた 民間の文化財団です。

ジンドンが報じたのは
政府が後押しする財団に

巨額の金が不自然に流れ込んでいる実態。

ただし第一報では あえて
チェ・スンシルの名前を出さなかった。

だが 関係者の証言から

財団を牛耳っているのは
チェ・スンシルで

集めた資金を自分の会社に
流していることを

ジンドンは つかんでいた。

まずは疑惑を報じ
世間の関心を集めたところで

本人を直撃。

そのスクープ映像で
畳みかけるのが作戦だった。

3日がかりの張り込みの末
駐車場で

ついに チェ・スンシルを
つかまえる。

ついに チェ・スンシルを
カメラの前に引きずり出した。

あとは この映像とともに

集めた疑惑の数々を
一気に公表するだけ。

ただし ある覚悟が必要だった。

この時期 夫のジンドンの様子が
いつもと違うことに

妻は気付いていた。

ジンドンの家族は 以前にも
取材で脅迫された経験があった。

その時も 見守るしかなかった。

しかし このスクープ
まさかの お蔵入りが決まる。

会社の上層部から
圧力が かかったからだという。

正直 頭にきました。
自尊心も傷つけられました。

まだ どのメディアも
この事件を追っていなかったし

私たちだけが持つ
特ダネもあったので

少しだけ待てばいいと
最初は そう思っていました。

でも 少し時間がたち そろそろ
報道を再開すべきタイミングだと

いくら説得しても
上層部は首を縦に振らない…。

会社は 報道のタイミングを
計っていたのではなく

報道する意志がないのだと分かりました。

結局 権力に屈したんです。

しかも あとで聞いた話ですが

政府から会社に 私を辞めさせるよう
指示まであったといいます。

明らかに政府から
巨大な圧力が かかったんです。

これは事実です。

もはや これまでか…。

だが1か月後 意外な追い風が吹く。

ある新聞社が 「財団の本当のボスは
チェ・スンシルでは?」という疑惑を

名前を出して報じたのだ。

ジンドンの一報が出たあと
他のマスコミが

財団の背後を調べ始めていた。

その一人 ハンギョレ新聞の…

当時はまだ パク・クネ大統領の権力が強く
誰も口を開かない状況だったんです。

関係者たちの事務所や自宅に
行ってみたり

一日に電話を何十本も
かけたりしましたが

なかなか確証を得ることは
できませんでした。

周辺取材から 疑惑の中心が
チェ・スンシルであることは つかんだ。

しかし 財団の あらゆる資料に
その名はなく

関係が証明できない。

だが 財団の理事長の経歴を調べると

最近までマッサージ店を
経営していたという。

それを怪しみ マッサージ店の
元スタッフを直撃すると

こんな話が出てきたのだ。

彼女に チェ・スンシルのことを聞くと…

…と言うんです。

それを聞いて 「やった!」と思いました。

自分の意のままに動かせる人物を
トップに据え

その陰で財団を
牛耳っているのではないか?

チェ・スンシルの存在を
初めて公にしたスクープだった。

そして ハンギョレ新聞は
あるメッセージを紙面に載せる。

それは あのジンドンたちへ
向けたものだった。

ハンギョレが後追い取材をしてくれて
本当に ありがたかった。

話題になれば また私たちにも
チャンスがあると思いました。

私たちには この事件の真相を
暴くための材料がある。

だから いつか きっと時が来ると
信じて待つ事にしました。

多くのマスコミが その矛先を
チェ・スンシルに向け始めた。

財団以外にも
さまざまなルートで金を集め

不正に蓄財していた という疑惑。

名門大学に圧力をかけ
娘を裏口入学させた という疑惑。

そして このあと 疑惑の目は

いよいよ 大統領本人に
向けられていくことになる…。

♬~

大統領を陰で動かし
私腹を肥やしていたという

チェ・スンシルの疑惑。

しかし この事件
韓国に最も大きな衝撃を与えたのは

大統領が 国家の機密文書すら差し出し
指示を受けているという報道でした。

その報道の発端は…。

チェ・スンシルのものとされる
タブレット端末を

ある取材クルーが見つけたこと。

2つ目の視点は
その取材クルーのリーダーです。

彼が率いるチームは

なんとも不思議な状況で
このタブレット端末を発見。

韓国中を あっと言わせました。

物議を醸す物証を見つけてしまった
記者たちの アナザーストーリー。

韓国中が注目する報道合戦に

ケーブルテレビ JTBCは
出遅れていた。

その差を埋めるには
一発逆転のスクープしかなかった。

特別取材チームのリーダー…

♬~

これは あのタブレット端末の報道で
もらった賞です。

これまで 数々のスクープを
ものにしてきたヨンソク。

だが このタブレットの報道を巡って

彼のチームは
思わぬ葛藤を抱えることになる。

あの報道で いろいろなことが
大きく変わりました。

多くの事を成し遂げましたが

同時に 多くの教訓も
得たのです…。

あの時 ヨンソクが狙いを定めたのは

ずばり チェ・スンシルと大統領の関係を
暴くことだった。

他社が見落としている情報源はないか?

浮かんだのは…。

当時 コ・ヨンテは
チェ・スンシルの愛人と噂されていた。

さまざまな会社を任され
多くの時間を一緒に過ごしていた。

ヨンソクは コ・ヨンテ名義のオフィスを
全て回れと部下に指示。

不思議な物証は
そのうちの1か所で見つかった。

訪ねたのは 新人の記者だった。

行かせてみると その会社は
引っ越しをしたあとで

もぬけの殻でした。

…と報告がありました。

そのオフィスの写真だ。

ガラス張りのドアの向こうに
確かに机が1つ見える。

警備員が 鍵を開けてくれたので 中へ。

そして 何気なく引き出しを開けると…。

これが
実際に見つかったタブレット。

機種は古く 充電が切れていた。

会社へ持ち帰って いろいろ試すと
中身を確認することができた。

すると…。

中身を見て驚きました。

パク・クネ大統領が 休暇時に撮った
非公開の写真があったんです。

大統領に極めて近い者しか撮れないと
思われる プライベート写真。

そして…。

大統領の演説の原稿らしきもの。

あちこちに
添削したような赤字が入っている。

更に北朝鮮に関する文書など

国家機密と思われるファイルが
200以上も含まれていた。

なぜ 引き払われたオフィスに
こんなものが残されていたのか?

偶然か? それとも
誰かが仕組んだのか?

ふに落ちないことはあるが
これほどの物証を利用しない手はない。

問題は 報道のやり方だ。

タブレットに機密ファイルがあったと
報じても

政府から 「そんなものは知らない」
と否定されれば

次の手が なくなる。

そこで 一計を案じた。

コ・ヨンテの証言によれば
チェ・スンシルが

パク・クネ大統領の演説文に
手を入れているということです。

第一報では
タブレットのことは 一切触れない。

情報を小出しにするのが
ヨンソクたちの作戦だった。

2日後 大統領府は…。

…と報道を全否定。

そこでヨンソクたちは
次の情報を出す。

JTBCは チェ・スンシルのパソコンの
ファイルを入手し 分析しました。

そこから彼女が 大統領の演説文を
受け取っていた事実を確認しました。

今度は
何者かの手直しの跡が残っている

大統領の演説文を証拠として示した。

翌日 大統領は会見で
釈明に追われる。

疑惑の一部を素直に認め
事態の収拾を図る。

しかし これが
大統領を追い詰めることになる。

会見の僅か4時間後 JTBCは

大統領の説明の矛盾を突く。

JTBCが入手した
チェ・スンシルのファイルを見ると

今日 大統領が会見した中で
説明のつかない部分が 多くありました。

チェ・スンシルは
パク・クネ大統領が当選した際

前大統領との引き継ぎの時の資料を
もらっていました。

そこには 国家の安全保障に関する機密や
政府の経済政策など

多くの重要事項が書かれていました。

チェ・スンシルという 一民間人に
国家機密まで渡していた…。

演説などで助言を受けていただけ
という大統領の説明を

覆すスクープだった。

1つ説明する度に
そのウソが暴かれる繰り返し。

大統領の言葉を そのまま信じる人は
もはや いなかった。

そして この時 テレビ朝鮮が

お蔵入りになっていた映像の
公開に踏み切る。

チェ・スンシルが
大統領の側近を あごで使う

あの 衝撃的な映像だった。

国民の怒りが 爆発する。

デモの参加者は 瞬く間に膨れ上がった。

3か月目には
一日で 170万人にまで達していた。

エスカレートする報道合戦の中で

大統領のパク・クネは
何を思っていたのか?

憲法裁判所が弾劾に向けて
動き始める中

ただ1人 大統領への直接インタビューを
許されたジャーナリストがいる。

ネットを中心に活動する
保守派のジャーナリスト…

そのころは 全てのメディアが

大統領を引きずり下ろそうと
躍起になっていました。

そんな中 大統領に
インタビューをしても

非難を浴びるのは確実だったので
正直 迷いました。

でも いろいろな疑惑について
しっかりと 聞いておきたかったんです。

大統領は 疑惑について
静かに釈明をするだけでした。

真っ正面から立ち向かおうとする人
ではないんです。

インタビューで
私が意地の悪い質問をしても

淡々としていましたね。

空虚さを感じさせるほど
何の感情も伝わってこない受け答え。

そこには 権力への執着も
報道への怒りも見えなかった。

2017年3月 憲法裁判所は
パク・クネが法を犯したと認定。

史上初の 大統領の罷免が決まった。

あれから 1年8か月。

裁判で あのタブレット端末は

チェ・スンシルが使用していたものだと
認められた。

しかし
偶然すぎる発見の状況については

疑いの声が やまない。

パク・クネの支持者たちは
JTBCの一連の報道に

抗議デモを続けてきた。

取材班のリーダーだった ヨンソク。

ストレスで
精神科に通うこともあったという。

ねつ造ではないことを彼らに
いくら話しても 信じてくれないんです。

そんなことは 今までなかったので
ショックでした。

あの時の判断は
間違っていなかったと思いますが

報道への責任感は強くなりました。

チェ・スンシルは 2審で
懲役20年の判決を受け

現在 上告中。

パク・クネには 2審で

懲役25年の判決が
下された。

彼女は証言を拒み
上告も望まなかったと伝えられている。

♬~

さまざまな謎を含みながらも
大統領の罷免という結果に行き着いた

チェ・スンシル事件。

その最も大きな後押しとなったのが
民衆の力でした。

毎週土曜日に行われた
このデモは 全部で20回。

その規模は
史上空前のものとなりました。

3つ目の視点は…。

片道5時間を かけて
参加していた高校生です。

家族の反対を押し切り
デモに通い続けました。

デモを支えた原動力に迫る
アナザーストーリー。

ソウルの中心部にある広場。

あの時 この広場は

大統領の罷免を訴える人で
埋め尽くされていた。

あのデモは 規模だけでなく雰囲気も

今までとは全く違っていたと
多くの人が口を そろえる。

空前のデモを支えた思いとは
何だったのか?

現在 ソウル市内の大学に通う…

事件を知った時は 受験を1か月後に
控える高校3年生だった。

夢は デザイナー。

そのためには 熾烈を極める大学入試を
突破しなければならない。

そんな中 飛び込んできたのが
あの 許せないニュースだった。

チェ・スンシルの娘が
名門大学に裏口入学していたのだ。

今までの歴代大統領も
みんな問題を起こしていたから

最初は 「またか」という感じで
軽く考えていました。

でも 大統領一人の問題ではなく

周りの人が私腹を肥やすために
不正を行っていたことが

報道で徐々に分かってきて
気分が悪くなりました。

演説文を見てあげることぐらい

チェ・スンシルじゃなくても
私でも できるから

私を代わりに裏口入学させてほしい
と思いました。

ニュースでデモを見て
一緒に声を上げたくなった。

心配する家族の反対を押し切り
参加を決めた。

同じ受験生の友達7人と一緒に

バスで5時間かけて
ソウルに向かった。

衝突があるかもしれないと考え

洋服の下に
段ボールを何重にも巻いていた。

だが 100万人が集まったデモの光景は

想像していたのとは
全く違っていたという。

デモなのに 暴力的な場面は全くなくて

むしろ警察の人が
カイロを くれたり

本当に みんなが優しくて
とても不思議な感じでした。

言いたいことがある者は
壇に上がって自由に声を上げた。

そこに アーティストたちが加わり
思い思いのパフォーマンスを披露した。

そして夜は
社会の暗闇を照らす意味を込めて

みんなで ロウソクの火を ともした。

これまで デモで
多くの死傷者を出した反省から

新たな方法が
いつの間にか生まれていた。

そんな中 みんなに交じって初めて
シュプレヒコールを上げたセロム。

印象的なシーンがあったという。

(セロム)ある大人が
私たちが参加しているのを見て

こう言っていました。

それを聞いて 涙が出ました。

学校に戻り 友達に写真を見せ
様子を話すと

デモに参加したいという友人が
増えていったという。

以後 セロムは毎週土曜日
4か月にわたって

デモに通い続けることになった。

同じ頃 SNS上では こんな動きも。

例えば このインスタグラム。

ハッシュタグを見てみると 最後に…

…と書かれている。

こちらのハッシュタグは…

何にでも 「ところでチェ・スンシルは」と
つけるのが大流行したのだ。

疑惑から国民の目を
そらせようとする政府に対し

自分たちは忘れないという意思表示。

若者たちが編み出した知恵だった。

そして あのデモが

史上空前の規模になった理由が
もう一つ。

全てのデモを撮影した
写真家のチョン・サンシクは

取材する中で
そのことに気付いたという。

(シャッター音)

集まる人々から こんな声を聞いた。

参加した人に 話を聞いてみると

生まれて初めてデモに参加する
という人が多かったです。

今までは政治に興味がなかったと。

でも 政治に興味を
持つようになったのは

あの セウォル号の沈没事故だと
多くの人が言っていました。

2014年に起きた
「セウォル号 沈没事故」。

修学旅行中の高校生を含む
304人が亡くなった事故だった。

パク・クネ大統領は
遺族に真相究明を約束したが

救助が できなかった理由や
事故原因は明らかになっていない。

遺族たちは 黄色いリボンをシンボルに
今回のデモに参加していた。

(シャッター音)

その悲しみは
デモに集まる人々に共有されていった。

黄色いリボンを つける人も
少しずつ増えていく。

今回のような問題が発生した時

これまで政府は 真実を明らかにしようと
してこなかったんです。

国民のための国なら
こんなことは ありえません。

広場の近くでカフェを営む
キム・ウンヨンは 毎週土曜日には

カップ麺やカイロを無料で提供し
デモを応援した。

当時は冬で しかも深夜まで
デモを やっていたから

とても寒かったはずです。

にもかかわらず 子供連れの家族が
たくさん来ていました。

自分の子供に この歴史的な現場を
見せておこうという思いからです。

みんな…

(ウンヨン)そんな気持ちでした。

全国で延べ 1, 600万人以上が参加した
今回のデモ。

警官隊との暴力的な衝突は

ついに 一度も起きなかった。

そして デモが始まって6か月目。

大統領の罷免が決まった。

(歓声)

今も 大統領府の目の前にある
建物の一角で

あの時の映像が流されている。

♬~

壁には 訪れた国民からのメッセージが。

♬~

民衆に選ばれた者が
民衆の力で引きずり下ろされる。

その あまりに劇的な例が
パク・クネ大統領の罷免でした。

今も裁判は続いていますが
彼女は証言を拒否。

真相は歴史の闇に
埋もれようとしています。

歴史には闇が つきもの。

でも 一つ確かなのは 韓国の人々は

政府の不正に
目を つぶらなかったこと。

自分たちの国を 自分たちの手で
守ろうとしたのです。

歴代の韓国大統領は これまで
悲惨な末路を たどってきた。

ある者は 不正な蓄財を行った罪などで
死刑判決を受け…。

ある者は収賄容疑に まみれ
自ら命を絶った。

去年5月 新たに
ムン・ジェイン政権が誕生した。

不正に まみれてきた 大統領の暗い歴史に
終止符は打たれるのだろうか?

♬~

タブレット端末の報道で
大きな注目を集めた ソン・ヨンソク。

批判の声も浴び 悩みもしたが
それでもなお 今こう考える。

実際に社会を動かすのは
「国民」なんです。

私たちが どんな報道をしても
受け取る国民が それを信じなかったら

疑惑のままで終わる危険があります。

今回は さまざまな
メディアの報道によって

大統領への怒りが爆発し
国民が行動したことで

社会を動かすことができました。

本当に意義深い事件だったと
思っています。

そして 疑惑を最初に報じた
イ・ジンドン。

今は フリージャーナリストとして
活動を続ける。

もし パク・クネが
罷免されていなかったら

私は今頃 刑務所に
入っていたかもしれません。

だから 数百万人がデモに参加して
声を上げてくれたことに

本当に感謝しています。

単なる理想に
聞こえるかもしれませんが

いつかは 権力に左右されない
そんなメディアを

つくりたいと思っています。

記者たちが 命を懸けて
戦わねばならない政府とは

一体 誰のためにあるのだろうか。

♬~


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