ザ・プロファイラー選 “ピアノの詩人”の意外な素顔~フレデリック・ショパン 美輪明宏、平野啓一郎、古坂大魔王、仲道郁代…


出典:『ザ・プロファイラー選▽“ピアノの詩人”の意外な素顔~フレデリック・ショパン』の番組情報(EPGから引用)


ザ・プロファイラー選▽“ピアノの詩人”の意外な素顔~フレデリック・ショパン[字]


岡田准一がMCを務める歴史エンターテインメント。“ピアノの詩人”と呼ばれるショパン。優雅で繊細なイメージとは裏腹に、強い愛国心と激情を秘めた人生だった。


詳細情報

番組内容

岡田准一がMCを務める歴史エンターテインメント。“ピアノの詩人”と呼ばれるショパン。優雅で繊細なイメージとは裏腹に、激情を秘めていた。祖国ポーランドを離れた直後に起きた、ロシア支配に対する反乱。以来、ショパンは帰国の道を絶たれても、ロシアに屈しようとしなかった。そして、男装の貴婦人ジョルジュ・サンドとの熱愛。だが、サンドの家庭内の問題に口を出したことで破局。孤独な死を迎えることになる。

出演者

【司会】岡田准一,【ゲスト】美輪明宏,平野啓一郎,古坂大魔王,仲道郁代




『ザ・プロファイラー選▽“ピアノの詩人”の意外な素顔~フレデリック・ショパン』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数BEST10)

ザ・プロファイラー選 “ピアノの詩人”の意外な素顔~フレデリック・ショパン
  1. ショパン
  2. サンド
  3. ポーランド
  4. 何か
  5. 音楽
  6. 自分
  7. 思うん
  8. 美輪
  9. 小坂大魔王
  10. 女性


『ザ・プロファイラー選▽“ピアノの詩人”の意外な素顔~フレデリック・ショパン』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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♬~

優雅で繊細なメロディー。

皆さん 聞き覚えが
あるのではないでしょうか?

作曲したのは ショパン。

「ピアノの詩人」と呼ばれる人物です。

しかし 実際のショパンには

この美しいメロディーとは
かけ離れた一面がありました。

140年前 ポーランドの教会に納められた
ショパンの心臓。

近年 死因を特定するため

最新技術による分析が
行われるなど

ショパンは 今も
注目を集め続けている。

ショパンの音楽には

喜怒哀楽
さまざまな感情が
映し出されている。

農村の人々と
歌い踊る喜び。

祖国への弾圧に対する
怒り。

葬列に加わる 哀しみ。

小犬と戯れる
楽しい ひととき。

多くの人に親しまれている
ショパンの音楽。

だが その人となりは

親しみやすいものでは
なかったという。

人前に出るのが苦手。

音楽家にとって
大切な演奏会を
断るほどだった。

また…

更に プライドが高く 神経質。

そんなショパンは 若い女性との恋愛に
ことごとく失敗。

裕福な年上の女性に甘えた。

個人的には…

今夜は 「ピアノの詩人」 ショパン。

美しい音楽の陰に秘められた
人生の真実を

プロファイル!

♬~

「ピアノの詩人」と呼ばれる ショパン。

ピアノという楽器に こだわり

他の作曲家とは ひと味違う
独自の音楽世界を築き上げた。

なぜ そんな事ができたのか。

1810年 ショパンは

ポーランドの小さな村
ジェラゾバ・ボラで生まれた。

その生家は
現在 博物館として公開。

室内は 当時の様子が
再現されている。

ショパンの父は フランスの出身。

この村の領主の家で
家庭教師をしていた。

母は その領主の遠縁にあたる
貴族の末えいだった。

ショパンの母親のユスティナは…

ショパンが生まれて間もなく

父が ワルシャワの高等学校で
教師の職を得る。

一家は ワルシャワに移住した。

4歳の時 ショパンは
母の影響で ピアノを弾き始める。

そして 6歳の時には

音楽の家庭教師をしていた
ジブニーから

レッスンを
受けるようになる。

だが ジブニーの専門は
バイオリン。

ピアノは それほど
得意ではなかった。

そこで ジブニーは
基礎的な練習は行わず

バッハやモーツァルトの作品を
自由に弾かせた。

そして ショパンは
なんと7歳で

最初の作品を発表する。

「ポロネーズ ト短調」。

♬~

ショパンは 「神童」として
一躍 その名を知られる事に。

高等中学に入った頃には

既に 有名人となっていた
ショパン。

だが それを
鼻にかける事はなく

友達と
気さくにつきあった。

モノマネが得意で

道化役を演じる事も
しばしば。

授業中は 先生の似顔絵を
描いてばかりいた。

14歳の夏休み。

ショパンは 友人の実家がある
田園地帯に滞在した。

ここで
農民たちが奏でる音楽と出会う。

ポーランドの舞曲「マズルカ」である。

♬~

これを機に ショパンは

マズルカの作曲に
積極的に取り組むように。

♬~

ポーランドの上流階級が好んだ
「ポロネーズ」。

そして 農民たちに愛された
「マズルカ」。

ポーランドを代表する
この2つの音楽を

ショパンは 生涯 愛し

数多くの作品を
残す事になる。

3年後 この学校を
首席で卒業し

音楽の都 ウィーンへ
演奏旅行に出かける。

そして 熱狂的に迎えられた。

この成功を受け

父は ショパンを
世界で勝負させる事に。

だが 本人は
ポーランドを離れる事が

不安で しかたなかった。

ショパンが 旅立ちをためらう
もう一つの理由があった。

コンスタンツィア。

同じ学校に通っていた
声楽科の生徒だった。

だが 内気なショパンは…。

ある日 教会で
偶然 コンスタンツィアと目が合った。

すると…。

二十歳の時 ショパンは

さまざまな思いに
引きずられながら

祖国・ポーランドを後にした。

さあ という事で
純粋な若き天才 ショパンというのを

こう 見て頂きましたけども
美輪さんは ショパンに

イメージっていうと
どういうイメージがありますか?

気の毒な人だと思ってますね。
気の毒? というと…。

人というよりもね

美術・文学・音楽
そういった芸術や 何かのね

全てをつかさどる妖精が
何かの手違いで

人間の体を持ってしまって
生まれてきたという事ですよね。

…と言っていますけど
どうですか?

コメントも詩人じゃないですか。

「びっくりした事に
びっくりしている」とか。

ああいう人は もっと ほんとは

傲慢になってもいいなって
思うんですけど 繊細なんですね。

ピュアですよね。
(小坂大魔王)ピュアですよ。

目と目が合っただけで
15分 しびれる。

最高じゃないですか。
アハハッ。

平野さん ものすごい詳しくて

もう 何冊も
ショパン 書かれてますよね。

そうですね。 やっぱり
ショパンの時代から 今に至るまで

すばらしい曲 たくさん
作られてきてますけど

ショパンが持ってた
あの 何とも言えない

ノーブルな感じっていうんですかね
気品というか。

音楽的には
どういう時代っていう…。

いわゆる ロマン主義の時代と
言われていて

それまでの音楽とは
ちょっと 全く違った

新しい音楽を作っていこう
というのが

すごく盛んだった時代で

そこで やっぱりショパンは
ちょっと飛び抜けて

一目 置かれてたんですよね。

さあ という事で 最初の
プロファイルテーマ いきたいと思います。

「なぜ 独自の音楽世界を
築く事ができたのか」。

こちらの
プロファイリングリストの中から

美輪さん
気になるものありますかね。

そうね… 7歳で作曲した
というのがね。

(美輪)しかも
「ポロネーズ」っていうのがね

なぜ 「ポロネーズ」なのかっていうと

やっぱり 育った住環境は
壁がないところでしょ。

田園で育って それに
ふさわしいようなうちで育って

そして 自由主義者みたいな
ジブニーという先生。

だから 何もかもが
壁が ないところで。

外に開いてる感じですか?
(美輪)外に開いてる。

だから 遮断されるようなものは

大嫌いだったんじゃないかと
思うんですよね。

渋いですよね。 7歳が作るには
やっぱり すごく渋い。

(小坂大魔王)渋すぎますよ。
ほんとは…。

…で いいと思うんですよ。

それが やっぱり
あの旋律から走ってますから。

すごいですよね。

ショパンは
4人きょうだいだったんですよね。

男1人だけで

3人 あと女の子のきょうだいの
中で育ってるんですよね。

お母さんが また いるでしょ。
お母さんもいて。 だから

やっぱり 自分が作曲とかして
聴いてもらう時に

お姉ちゃんたちが喜んでくれる
みたいな。

メロディーとかっていうのが

やっぱり あったんじゃないかって
気がするんですよね。

(小坂大魔王)確かに ちょっと
女の子らしいですもんね。

女性的ですよね。
女性的な感じがある。

でも 彼女がっていうか
好きな人が。

(平野)かわいいですよね
あの初恋が。

しびれるってすごいですね。
目が合っただけで。

(小坂大魔王)どうなんですか
でも この時代は

これぐらいの てれは
普通だったんですか?

でも やっぱり
相当 シャイな方ではあった?

やっぱり
奥手だったみたいですね。

これは 生涯
変わらなかったみたいで。

あれだけの美しい音楽を
作ってるから

相当 モテたはずなんだけど
まあ 浮いた話が あまりなくて。

これ でも
女性きょうだいとかって

一緒に過ごしてますけど
それは 関係あったりしますかね。

いや だから それは 裏側を見て
育ったわけでしょ 女たちの。

そうですね。

きょうだいで
あけすけな話もしたでしょうし。

ボーイフレンドだとか
あの人は どうだとか

点数をつけたりでも
してたでしょうしね。

裏側 見ちゃってると。

やっぱり若い時から 女性には
もちろん 興味はあったけど

あんまり 積極的になれなかった
みたいですね。

ポーランドを離れた ショパンは

それまでとは全く違う
激しい曲を生み出す。

♬~

「革命のエチュード」である。

♬~

ポーランドの伝統的な音楽を
愛していたショパンが…

ポーランドを旅立ったショパンが
向かったのは

前の年 熱狂的に迎えてくれた
ウィーンだった。

だが 到着して 僅か1週間。
思わぬ事態が生じる。

祖国・ポーランドで 革命が起きたのだ。

当時 ポーランドは
ロシアの支配下。

その圧政に苦しむ人々が
反乱を起こしたものだった。

帰国して 革命に加わるべきか
ショパンは悩んだ。

だが 同行していた親友から
こう 説得される。

結局 ショパンは ウィーンにとどまり
音楽活動を続ける事に。

だが 期待は裏切られた。

このころ ウィーンでは
ワルツが大流行。

ショパンのピアノに
興味を示す人は

ほとんど
いなくなっていた。

更に ショパンを苦しめたのが

ポーランド人に対する
ウィーンの人々の厳しい視線だった。

革命の影響が

自国に及ぶ事を恐れた オーストリアは

ポーランドの動きを

快く思っていなかったのだ。

ショパン自身 こんな言葉を耳にした。

ショパンは 無気力といらだちに

さいなまれるようになる。

そして 作曲をする事もなく

毎晩 夜会に出かけては
時間を潰した。

翌年 ポーランドの革命は
失敗に終わる。

革命の失敗は ショパンの音楽に
大きな変化をもたらす。

激しさが加わったのだ。

そして生まれたのが
「革命のエチュード」である。

♬~

ウィーンで成功するのを難しいと見た
ショパンは パリへと向かった。

当時 パリには
ヨーロッパの 名だたるピアニストが集結。

演奏会で
その腕を競い合っていた。

半年後 ショパンも
ようやく演奏会の機会を得た。

だが しばらくすると
演奏会を断るようになる。

24歳の時 ショパンは
大きな決断を迫られた。

ロシア政府が
亡命しているポーランド人に対し

大使館に出頭するよう
要請したのだ。

応じなければ 二度と
ポーランドに戻れなくなる。

両親からは
素直に応じるよう説得された。

それでもショパンは…

その後 ロシア政府から

「ロシア皇帝付きピアニスト」という
名誉ある地位を提示されたが

ショパンは これも断った。

さて ここで ショパンの音楽が

なぜ 今も多くの人の心を
動かすのか

その秘密に迫ってみたいと
思います。

ピアニストの仲道郁代さん。

よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

ショパンの曲の特徴っていうものを
教えて頂いてもいいですか?

ショパンはね 音楽や音の純粋性を

ものすごく
大切にしてたんですね。

で 彼は…

考え そのものであるとまで
言ってるんです。

何か よく比べられるのは

リストと比べられる事が
多いと思うんですけど。

(仲道)本当に キャラクターの全く異なる
2人の作曲家なんです。

例えばですね リストの曲で
こんな曲があるんですけれども。

♬~

(仲道)手がね。
クロスして忙しいですよね。

実は 別に
手を こんなにしなくても

弾こうと思えば弾ける。 こうね。

♬~

あっ ほんとだ 弾けてる。
クロスしなくても。

(仲道)できるんです。

だけど リストは
こうやって弾く事によって

お客様が…

パフォーマンスだったんですね。

そういった見せ場は 曲の中に
たくさん作ったんですね。

ショパン 比べてみると
どうですか?

そうですね。
ショパンで こんな曲がありますが。

♬~

(仲道)このメロディーと伴奏とを

どう 歌わせて
どう 弾いていくのか。

どう こまやかに 表情を
つけていくのかというのは

とっても難しいんですけれども

こう 大見得切ったような事では
ないところに

ショパン 価値 感じてたのかなと
思います。

すごい集中して この音を
描こうとしている感じが

すごく しますよね。

だからこそ 余計 テクニックが
要る感じがするんですけどね。

(美輪)美意識ですよね。
音に対する美意識。

ショパン 難しいですか? 弾くのは。
(仲道)難しいです。

やり過ぎてしまうと
品がなくなってしまう。

つい ロマンチックに やりたくも
なってしまうんですよね。

でも その品を保ちながら
おっしゃった まさに美意識を

どのように持って演奏するのか
というところが難しいですね。

ショパンは 他人指向型じゃないのね。

自己指向型だから。

自分の中に 湧き上がってくる
ものだけが 問題であって。

で 他に どう思われようと
何を思われようと

聴いてる人が
いようが いまいが

そんな事は
全然 自分の世界にはないのね。

もう一つ ショパンが
同時代の作曲家と

決定的に違うところがあります。

こちらを ご覧下さい。

この時代の 作曲家の皆さんは

タイトルを
曲につける事が
多いんですけども

実は ショパンにも

タイトルが 曲に
ついてありますが

これは 本人がつけたものでは
ないみたいですね。

(小坂大魔王)作詞家… 何か
タイトル屋さんがいたんですか?

これは もう別の… 後世の。

(仲道)
後世の人の場合もありますし

出版社が 楽譜を売るために

タイトルがついていた方が
親しみやすいという事で

タイトル つけてるという事です。

で ショパンは
それを とても嫌ってました。

平野さん うなずいてますけど。

やっぱり 何か
音楽自体として足りなくて

タイトル つける事によって

何か プラスされるというふうに
思われがちですけど

ショパンは 多分 タイトルをつけると

自分の音楽世界が
限定されちゃうというふうな

思いを抱いていたと
思うんですね。

当時の作曲家の皆さんは

もう つけるのが
当たり前だったんですか?

全員ではないですけど
多かったです。

というのは やっぱり
ロマン派の時代

文学…
ロマン派の文学から

インスピレーションを得て
曲を書いたり

それから 自分の作った作品を

文学的に表現したりとか。

批評なんかも

普通に これは こうでした
というのではなくて

物語的に批評を行うとか

そういう
ファッションの時代だったんですね。

やっぱり ファッションって
やっぱ 流行ですから。

どこかで 自分にしか ものを

自分にしか作れないものを
ガッと傷つけて 後世に残したい。

後世に残したい…

まあ 一番深く 分かって
もらいたいっていう気持ちが

あったと思うんですね。

(美輪)
つまり 聴く人によってね 

その人の心象風景とか
出来事とか 置かれた立場だとか

そういったものによって

同じ曲でも
違って聞こえるわけでしょ。

違う風景が見える。
違う人になる。

だから それで げたを
預けたかったんだと思うの

聴く人に。

だから 決めてしまいたく
なかったんだと思う。

でも 相当な自信がないと
できないし

疑いを持っちゃうと
絶対 できないじゃないですか。

何か 自分の作り出す音だったり…
というものにの自信が

すごく見えるし… うん。

自信がないと
できないですよね。

26歳の時 ショパンは
一人の女性と出会った。

「ジョルジュ」という男性の名で
活躍する人気作家で

「男装の貴婦人」と呼ばれた
人物である。

18歳で結婚し
2人の子どもを もうけたものの…

そして 社交界に出入りし

詩人のミュッセや 作曲家のリストなど

多くの有名人と
浮き名を流していた。

当初 ショパンは 自由奔放に生きる
この 6歳年上の女性に

嫌悪感を抱いた。

ところがその後 ショパンは
年上のサンドに甘えるようになる。

それは 一体なぜだったのか。

当時 ショパンは
別の女性と婚約していた。

9歳年下の マリア。

ポーランド貴族の娘で

かつての
教え子だった。

だが ショパンは マリアの母親から
ある条件を突きつけられていた。

このころ ショパンは
結核に侵され

大量の血を
吐く事もあった。

それでも マリアの母の忠告を無視し
毎晩のように 夜会に出かけた。

結局…。

ショパンは マリアからもらった
手紙の数々を 一つにくくり

「わが悲しみ」と記した。

そんなやさき
ショパンは サンドと再会する。

♬~

サンドは ショパンに言い寄った。

♬~

そして 傷心のショパンも…。

有名人同士の 2人の恋は
パリ中の話題となった。

そこで 2人は
けん騒を逃れるため

サンドの 2人の子どもたちを連れて
スペインのマヨルカ島へ向かう。

そこは 楽園だった。

だが 天候が急変。

連日の豪雨と
耐えきれないほどの湿気で

ショパンは 体を壊してしまう。

ようやく見つけた
引っ越し先は

山奥にある
さびれた修道院だった。

ある日 サンドと子どもたちが
買い物に出かけた。

(雷鳴)

(雨音)

そこに 突然の嵐が…。

夜になっても
サンドたちは帰ってこない。

一人 取り残されたショパンは
寂しさに耐えきれず

指先で 鍵盤を鳴らし続けた。

「雨だれ」である。

♬~

結局 ショパンの体調不良により

マヨルカ島での暮らしは
僅か 3か月で終わった。

落ち着いた先は…

サンドが 祖母から受け継いだ
広大な領地と館があった。

サンドは ショパンが
作曲に集中できるよう気を配った。

ショパンの部屋の扉。

中には 馬のたてがみが
詰め込まれている。

個人的には…

裕福なサンドに守られた ショパンは

金を稼ぐ必要もなく

ひたすら
自分の内面と向き合い続けた。

そして
名曲の数々が生まれていく。

♬~

♬~

♬~

それでは プロファイルテーマに
いきたいと思います。

「なぜ 年上の女性に
甘えるようになったのか」。

気になるもの ありますか?

やっぱり 「結核」でしょうね。
「結核」。

(美輪)やっぱり 結核になると

血を吐いたりとか
いろんな事で

食欲もなくなったりと。
抵抗力が なくなりますでしょ。

で 自律神経失調症
みたいになるんですよね。

自律神経失調症になると

何でもかんでも
全てが 気になるんですよね。

イライラしてくる。

だから私も 中学3年の時
そうなった事がありましてね。

例えば 音が聞こえますでしょ。

そうするとね その音が
神経に障る音とか。

だから その サンドがね
防音装置 作ったっていうのも

よく分かりますよね。

ショパン 何か あれですよね

アーティストは こうあってほしい
みたいな。

ちょっと言い方は あれですけど
ダメさというか

普通の生活は ちょっと…

まあ 病気もあったんだと
思いますけど

ちょっと こう…
何か できないとか。

お金を手に入れたら
すぐ使っちゃうとか。

そういう感じの人。

その方が でも何か
応援したくなるというか。

今みたいに
年上に甘えてるとか…

何 それ~。
年上しか難しいですよね。

(小坂大魔王)無理ですよ。
16歳マリアは 無理です 無理です。

まだ ダメですよ。
やっぱ サンド いかないと。

平野さん どうですか?
リストの中で気になるのは。

(平野)
「わが悲しみ」という項目ですね。

やっぱり ショパンの複雑さとか
天才性みたいな。

常人が なかなか
やっぱり 理解しきれない部分を

年下のマリアは 受け止め
きれなかったというのも

あるんじゃないんですかね。

(小坂大魔王)
一種 わがままだと思うんですよ。

自分で こうだと思った事を
遂行するためには

何か やっぱ 捨ててますんで。

その部分を
理解してくれるってなると

やっぱり献身的な人の方が
うまく いく事が多いと

思うんですね。

(美輪)ジョルジュ・サンドっていうのは
もう いろんなもの 全て

財力も何も 才能も
全て持ってるから

余裕があるから。

だから ある種の
欠けてる人の事を見ると

私がいなきゃダメなんだと。
母性的なね。

(平野)
ショパンは 亡命者でもあったんで

寂しかったっていうのも
あると思うんですよね。

大体 彼は かなり かわいがって
育てられた人だと思うんですよね。

姉妹に囲まれて。
姉妹に囲まれて

お父さんもお母さんも
優しくてって。

だから そういう男女の恋愛って
だけじゃなくて

そういう 家庭の温かみ
みたいなものを

どっかで求めていて

サンドの家庭と一緒に
生活を共にするようになって

やっぱ ホッとするところが
あったんじゃないかなと。

「雨だれ」が
キーワードにありましたけど

「雨だれ」も
名曲だと思うんですけど

あれは 待ってる時に
寂しくて 作った曲。

(小坂大魔王)
超かわいくないですか?

寂しくて
曲 作っちゃうんですよ?

ウサギは 寂しくて死にますけど。

もう 「ショパ~ン!」ですよ。
「大丈夫?」って。

いや 私はね 恐怖だと思いますよ。

結核だし いつ死ぬか
分かんないわけでしょ。

たった一人ですよ。
広いところに。

(平野)
おっしゃるとおり 実際は何か

洞窟の中に
自分の死体が横たわってて

そこに 雨が滴ってくるような
イメージだと

語ってたっていうような話も
残っていて。

やっぱり 恐怖心は
相当 あったみたいです。

(美輪)だから 寂しいというより
恐怖だと思うんですよ。

そっか。
恐怖で聞いた事がないから。

そうなんですね。 「雨だれ」
ちょっと恐怖だと思って…。

そうなると タイトル「雨だれ」
すげえ怖いですね。

恐怖の「雨だれ」。

つきあい始めて
5年が過ぎた頃

病弱なショパンと サンドの関係は

恋人から親子のようなものに
変わっていた。

サンドは 自宅に
男友達を招いては

思わせぶりな態度を
示すようになる。

ショパンは
嫉妬心を募らせていった。

そんな中 サンドが
小説の新作を発表する。

多くの恋人がいる女性と

彼女を悩ませる

気難しい
年下の男の恋愛を描いたもの。

そこには 明らかに

ショパンに対する批判が
込められていた。

2人の関係を
更に悪化させたのが

サンドの子どもたちだった。

兄のモーリスは
自分から母親を奪ったショパンを

子どもの頃から
よく思っていなかった。

一方 妹のソランジュは
母と折り合いが悪く

反抗心から
ショパンに言い寄るように。

いつしか ショパン・ソランジュ対
サンド・モーリスという

対立の構図が
出来上がっていた。

そして ショパン 37歳の時
争いは頂点に達する。

ソランジュは
サンドに家を追い出され

パリに滞在していた
ショパンを頼った。

ショパンは
ソランジュの言い分を うのみにし

サンドに こう書き送った。

この手紙を見たサンドは 激怒した。

そして もう ひと言。

その後 2人が連絡を取る事は
二度となかった。

サンドと別れて半年後
パリで 二月革命が勃発。

王制が崩壊し…

そんな中 ショパンは

ピアノを教えていた
スコットランド出身の姉妹から

イギリス行きを勧められる。

だが
待ち受けていたのは

イギリス国内を転々とする
過酷な演奏旅行。

ショパンは 心身共に疲弊していく。

7か月後
パリに戻った ショパンは

起き上がる事も
できなくなっていた。

ある日 大量の血を吐き
ポーランドにいる姉に手紙を書く。

1849年10月
ショパンは 姉にみとられながら

39年の生涯を終えた。

最後 うまくいかない失意の中
亡くなりますけど。

やっぱり 自分は

サンドの ただの恋人
というわけじゃなくて

ある種 サンドの家庭に
自分も加わって

知らず知らず ちょっと父親的に
振る舞おうとしてたところは

あったんだと思うんですけど。

サンドはね やっぱり父親として
振る舞われるのは

すごい嫌だった
みたいなんですよね。

現実にね 生きる生き方を
才能を授かってない人だから。

普通に生きれないですよね。

だから 普通に生きようとしても
自分に 生きる才能がないから。

もしかしたら サンドに
感謝してたかもしれないし。

自分を知った時に あっ 俺
普通には生きれなかったなって。

よく 見ててくれてたんだなって
思ったかもしれない。

ショパンは やっぱり最後まで
サンドを好きだったと思いますね。

忘れられなかったんじゃ
ないかなって気がしますけど。

だから サンドがね
そういう出方をしてくるとは

夢にも思わなかったんじゃ
ないですか?

だから イギリス旅行中も…

…というような事 書いてあって。
(美輪)そうでしょうね。

やっぱり 亡くなったのは
かわいそうだなと思いつつも

ここまでの天才で
ここまで評価されて

ただ 寂しいだけではない
人生だったと思いたいですね。

ショパンにとっては でも何か本当に
音楽を書けないっていうのが

一番 苦しかったのかな
という感じもして。

まあ サンドもいなくなって
支えもなくなって

体が悪くなっていくっていう。

それで弾けない 書けない
というのが

一番 寂しかったのかな
という感じは…。

(小坂大魔王)
寂しくて つらいですね 確かに。

やっぱ 死ぬ時は
寂しいの 嫌ですよね。

そうですね。 寂しいの 嫌だなあ。

そうですね。

(美輪)
ショパンは しばらくね 私の世界に
なかったんですけどね。

また 何か ここのところ
カムバックしてきたような

そんな気がいたしますね。

手作りの人間の息づかいがある。
いろんな思いがある。

そこの中から醸し出される
美意識。

で それ ショパンが
そうなんだと思うんですよね。

芸術って
やっぱ 感情が動くから

本人もそうだけど

聴いてる人たちの感情が動くから
芸術なんだっていうのを

昔 言われた事を
すごく思い出す人で。

すごく 激情が渦巻いている事を

芸術に昇華させているような
人なんだろうなっていうのを

見て 思うし。

何か 一種の
欠けている部分も含めて

憧れを持つようなところが。

分かります。

何かね
頑張んないとですね 僕たち。

(小坂大魔王)
岡田君 何かショパンっぽいですよ
何か すごく。

頑張んないとなって
すごい思わせてくれる

ショパン先生でしたね。
ありがとうございます。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

(拍手)


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