クローズアップ現代+「被災各地で悲痛な訴え人手足りず復旧進まず 災害多発列島」 菅野拓、武田真一、鎌倉千秋


出典:『クローズアップ現代+「被災各地で悲痛な訴え人手足りず復旧進まず▽災害多発列島」』の番組情報(EPGから引用)


クローズアップ現代+「被災各地で悲痛な訴え人手足りず復旧進まず▽災害多発列島」[字]


地震、豪雨・台風…災害が多発する日本。今、復旧できない被災地が続出している。工事業者が新たな被災地に移動、ボランティアも減っていき…。被災地の知られざる現実。


詳細情報

番組内容

【ゲスト】人と防災未来センター主任研究員…菅野拓,【キャスター】武田真一,鎌倉千秋

出演者

【ゲスト】人と防災未来センター主任研究員…菅野拓,【キャスター】武田真一,鎌倉千秋



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クローズアップ現代+「被災各地で悲痛な訴え人手足りず復旧進まず 災害多発列島」
  1. 職人
  2. 被災地
  3. 工事
  4. 修繕
  5. 人手不足
  6. 復旧
  7. 一部損壊
  8. 地元
  9. 災害
  10. 対応


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>>岡山県真備町です。

4か月がたちましたけれども

住んでいる人の姿が
ほとんど見えないんですね。

今も、こうやって

家は全部開け放って

生活が戻ってきてない
ということを感じます。

>>ことし多発した災害。

全国の被災地で建設業者が不足し

生活再建が進まない
共通の悩みを抱えています。

>>地元だけでは人手が足りず
この職人は大阪から。

全国で次々と起こる災害の復旧に
追われているといいます。

>>大阪北部地震の被災地。

ここでも職人が足りず

5か月たっても
家の修繕が進んでいません。

>>被災直後に殺到する
ボランティアも

次々と新しい被災地へ。

>>被災者からは
悲痛な声が上がっています。

>>災害が相次ぎ、

新たな被災地が次々と生まれる中、

復旧が思うように進まないという
現実。

去年の九州北部豪雨や、おととし、

岩手県を襲った豪雨災害の現場で
も見えてきています。

こちらは、過去5年間で、

国が激甚災害に指定した被災地の
ある道府県です。

その数、実に29に上ります。

こうした各地で、復旧を阻む壁と
なっているのが、

高齢化や人手不足など、

私たちの社会が抱える構造的な課
題です。

>>ことし6月、震度6弱を
観測した大阪北部地震。

死者は6人、5万5000棟の
家屋に被害が出ました。

被害の99%は行政の判定で

比較的軽微とされる
一部損壊でした。

地震から5か月。

通常は1週間程度で終わる
屋根の修繕ができず

ブルーシートで覆われた家が
今も目立ちます。

自宅が一部損壊と判定された

高槻市に住む西田孝さん
69歳です。

2階部分の損傷が
激しいといいます。

>>あちらこちらの壁に
亀裂が走ったままでした。

シートで屋根を覆ったものの

雨漏りで床が水浸しに
なってしまうといいます。

>>地元の工務店に
修理を依頼したところ

工事は数か月待ち。

費用は1000万円以上かかると
告げられました。

>>しかし
一部損壊の家に対する

公的支援は限られています。

国の支援制度では全壊・半壊で
家を建て替えた場合

最大300万円が支給されます。

一方、一部損壊は支援の対象と
なっていません。

高槻市は独自に最大5万円を

支給していますが
あとは自己負担になるのです。

>>一部損壊でも
復旧が難しい現実。

その背景にあるのが
建設業界の深刻な人手不足です。

地元で工務店を営む

細越昇さんです。

工事を担う下請けの職人が
見つからず

これまで15件しか
修繕できていません。

まだ40件は
手付かずだといいます。

>>想定外だったのは

地震の3か月後に起きた
台風21号でした。

地震直後、細越さんは
大阪の堺や奈良から職人を集め

屋根の修繕などに
当たっていました。

しかし、台風21号で
職人の地元が被災。

その結果、それぞれの地元の
工事に回ってしまったため

人手を確保できなくなったのです。

知り合いの業者などの
つてを頼って

職人の確保に努めていますが
メドは立っていません。

>>さらに被災地を
悩ませているのが関心の薄れです。

大阪北部で唯一活動を続ける
ボランティアセンターです。

高齢の被災者に代わって

壊れた屋根をブルーシートで覆う
活動を続けています。

しかし、今、ボランティアの
不足に悩まされています。

シートは劣化するため、定期的な
張り替えに人手が必要ですが

十分に活動できないといいます。

6月の地震の直後
ボランティアは急増。

一時、1日当たり700人を
超えました。

ところが3週間後
西日本豪雨で状況が一変。

現在は10人程度に減っています。

>>今、高齢者など
収入が限られている人たちが

家の修繕を
次々と諦め始めています。

>>1人で暮らしている
坂口友子さん、82歳です。

瓦が大きくずれたため

ボランティアにブルーシートを
張ってもらい、しのいでいます。

>>畳はいつも湿っているため

かびが生え、天井や柱にも
広がっています。

しかし、坂口さんの家は
一部損壊のため

行政からの支援は
ほとんどありません。

収入は月10万円の年金のみ。

修繕せずに、このまま

暮らしていくしかないといいます。

>>人手不足と社会からの関心の
低下、

多くの被災地に共通する悩みです。
西日本豪雨の被災地、

岡山県倉敷市真備町に鎌倉キャス
ターがいます。

鎌倉さん。

>>被災から4か月がたった真備
町です。

夜になりますと、ご覧のように明
かりがほとんどなくて、

真っ暗な闇に包まれています。
私が今、

お邪魔しているこちらのお宅も、

平屋建ての天井まで浸水の被害に
遭ったそうです。

今夜はご主人の前田さんにお越し
いただいています。

夜遅くにすみません、よろしくお
願いします。

>>こちらこそよろしくお願いし
ます。

>>少し中を見させていただいて
いいですか。

この平屋建ての天井のぎりぎりま
で水が入ってきたそうです。

今はもう枠組みだけになっていま
すけれども、前田さん、このうち、

どうされる予定ですか?
>>もう今のところは、

新築をやろうと思っております。
>>となると、解体をしなければ

いけませんが、解体も人手不足で
かなり順番待ちと聞きました。

>>私の場合は、

204番という順番になっており
ますので、

来年の2月ぐらいに解体工事に入
ると思います。

>>実際、戻ってくるのはもう少
し先になりそうですが、そんな中、

前田さん、

ご自身で積極的にイベント活動を
通じて、

地域のつながりを保とうとされて
いるそうですが、

いかがでしょうか?皆さん、戻っ
てきそうですか?

>>やはり8割の方が今、

他のほうに行かれていますけれど
も、

そのうちには皆さん、

帰ってこられるんじゃないかと思
っております。

>>戻れない、あるいは戻らない
というふうにおっしゃってる方、

どんなことを言われているんでし
ょうか。

>>やはり高齢者ということで、

やはりいろいろな資金面とか、そ
ういうのがありまして、

考えるという方が大勢おられます。
>>戻りたいという気持ち、

皆さんお持ちですけれども、やは
りそこには人手不足だとか、

個々の家庭の資金の問題もあって、
難しい現実に直面しているようで

す。
真備町から中継でお伝えしました。

>>住まいの修理や建て替えも今
はままならない。

暮らしの立て直しにすら踏み出せ
ない。

被災者の皆さんのそうした状況、

なんとかならないものかという思
いがします。

その復旧を阻んでいる建設業者の
深刻な人手不足。

技術者や職人など、建設業界の労
働者は、最も多かった1990年

代に比べて、187万人減少して
います。

それに加えまして、取材からは、
地元の業者に大量の工事が集中し、

インフラの復旧すら進まない実態
が見えてきました。

>>去年7月に起きた
九州北部豪雨。

300か所以上で土砂崩れが発生。
40人が犠牲となりました。

川が氾濫した
大分県日田市鶴河内地区。

被災から1年以上たった
ことし9月にようやく

護岸工事が始まりました。

川の側に暮らす女性は

雨が降るたびに
不安を募らせてきたといいます。

>>日田市内には手付かずの
場所が至る所に残っています。

この道路は今月末に復旧工事が
終わる予定でしたが

応急措置を施したままに
なっています。

市が今年度発注した道路・河川の
復旧工事は69件。

このうち17件について

業者から工事期間の延期が
申請されていることが

今回の取材で分かりました。

建設業界に詳しい

日本総合研究所の
山田英司さんです。

人手不足による工事の遅れは

全国の被災地
共通の悩みだといいます。

>>人手不足に悩む
日田市の建設会社が

苦しい現実を知ってもらいたいと
取材に応じました。

1キロメートルにわたる
護岸工事を行っています。

通常、この規模の工事では

測量や進捗状況を監督する社員が
6人必要ですが

4人で対応しています。

>>さらに排水溝を造る

専門の技術を持った職人を
確保できず

この場所では3週間にわたって
作業が止まっています。

この会社では他県から
業者を雇い対応してきました。

しかし交通費や宿泊費は
会社の負担となるため

経営を圧迫しています。

>>さらに復旧工事が
遅れる背景には

大量の工事を地元の業者だけで
担っている実態があることが

分かってきました。

日田市では市の発注する工事は

原則的にすべて市内の72社が
受注してきました。

復旧工事で仕事が
急激に増えた今も

この72社が対応しています。

この会社でも今年度
15件の復旧工事を受注しました。

近年、公共工事が減る中で
生き残るためには

市が発注する工事は

なんとしても確保しなければ
ならないといいます。

>>災害が相次ぐ中
どう復旧を進めていくのか。

全国の被災地を調査している
菅野拓さんに話を伺いました。

>>住宅の修理であるとか

インフラの復旧の現場で
本当に

深刻な人手不足があることは
浮かび上がってきました。

>>被災地が増えてきて

昔であれば、社会の対応力が
あったんだと思うんですが。

例えば、少子高齢化と
いわれたりしますが

なかなか社会自体が
対応する力を蓄えていない

状況になっているんだと
思いますね。

高度成長期には、いっぱい
職人さんもいたと思うんですが

今だと、道路を

どんどん造っていくという
時代ではありませんので

何か壊れたものを戻すのは
難しいと。

>>今回の大阪北部地震の
被災の特徴

一部損壊の住宅に
住まざるをえない人たちが

暮らしを立て直せない
という現状も見えてきました。

>>少し前であれば

どちらかというと
そういう家を戻せないというのは

ごく限られた人たちの問題で

例えば、高齢であったりとか
障害を持たれていたりとか

収入が少なかったりとか

そういう人たちの
問題だったんですが

そういう層が増えている。

ずっと支援が入らずに

生活を取り戻すまでに
時間がかかってしまうと。

ある種、かぜを
こじらせたような形でですね

もっと生活再建が
難しくなっていく。

>>被災者の生活支援。

菅野さんが注目しているのが
鳥取県の取り組みです。

2年前、震度6弱の揺れで

1万5000棟余りの
住宅が被災しました。

今、ほとんどの住宅が
修繕を終えています。

県は国が支援の対象としていない
一部損壊の被災者に対して

積み立ててきた基金から

最大30万円の
支援金を出したのです。

>>さらに県は、修繕に当たる
人手の確保にも力を入れました。

地震の直後、屋根の修理に
奔走した地元の建設会社。

県外から、ひとつきに
延べ200人の職人を集めました。

県はその職人の宿泊費の一部を
補助したのです。

>>それでも270戸の住宅の
修繕が進んでいません。

その多くは年金暮らしの高齢者や
生活が苦しい世帯です。

県は4月から
生活再建に何が必要か

個別に相談に乗る
取り組みを始めました。

>>自力では立ち上がれないまま
見過ごされているような高齢者

あるいは、所得が低い人たちが
いることが分かってきました。

こういう人たちを

どうサポートしていけば
いいんでしょうか。

>>平時の仕組みを

うまく使うということなんだと
思います。

困窮してしまったり

仕事を失った方への
サポートを行うような

行政の窓口や支援団体がいたり

そういった活動を
していらっしゃる方は

地域の中に
いろいろあるはずなんですね。

そういったことを
組み込んでいくっていうのが

一つの大事な発想だと思いますね。

>>人も財源も限られる中で

私たちは災害多発時代と
どう向き合えばいいのか。

菅野さんは
巨大土木工事を中心とした

旧来型の復興は
限界に来ていると考えています。

住民の命と生活を守るために
不可欠なものは何か。

優先順位をつけて
対応すべきだと指摘します。

>>東日本大震災の
対応のようなレベルの復興は

おそらく、今後の災害では
できないものだと思います。

すごく多額のお金を使いますし

そんな資源っていうのは
日本にはなくなってきて

今までの形の
土木工事を主体としたような

復興という作業は、もう
今後は難しくなってきている。

道路を造って
インフラを造ったとしても

人の生活が戻らなければ

そこはゴーストタウンのように
なってしまう。

そういった形の復旧とか

復興の進め方
ということではなくて

さあ、どこからやろう
どこを残そう、そういった

ある種、限られた資源を
うまく使うような仕組みを

作っていかなければならない。

>>社会の対応力が低下する一方、

当たり前のように起こる異常気象
と自然災害。

私たちには今後、

どういった備えが必要なんでしょ
うか。

年末に放送する特番で、

さらに深掘りしていきます。

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