プロフェッショナル 仕事の流儀「からくり人形師~九代目玉屋庄兵衛~」 「職人×エンジニア×芸術家」三位一体の技…


出典:『プロフェッショナル 仕事の流儀「からくり人形師~九代目玉屋庄兵衛~」』の番組情報(EPGから引用)


プロフェッショナル 仕事の流儀「からくり人形師~九代目玉屋庄兵衛~」[解][字]


280年の伝統の技を受け継ぐ「からくり人形師」九代目玉屋庄兵衛。「職人×エンジニア×芸術家」三位一体の技。密着9か月!人形6体を1本の糸で動かす大作に挑む。


詳細情報

番組内容

280年の伝統を受け継ぐ「からくり人形師」、九代目玉屋庄兵衛(64)◆江戸時代から継承される職人技◆意外な「仕事のやる気スイッチ」◆市場価値1億円!文字書き人形の修復◆「職人×エンジニア×芸術家」三位一体のからくり人形◆ニッポンの産業を支える「からくりカイゼン」とは◆家業を受け継ぐ重圧の中でつかんだ九代目の信念「マイペースで、いい」その意味とは◆密着9か月!人形6体を1本の糸で動かす大作に挑む。

出演者

【出演】からくり人形師…九代目玉屋庄兵衛,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり



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プロフェッショナル 仕事の流儀「からくり人形師~九代目玉屋庄兵衛~」
  1. 人形
  2. 九代目
  3. カム
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  10. 時間


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今年 40万の人出を記録した愛知の犬山祭。

わあ~ すご~い!

客の視線は 一点に注がれた。

山車の上に乗る からくり人形だ。

人が操る糸で さまざまな動きを見せる
江戸時代の人形たち。

♬~

それを守り続けるのは
280年の伝統を誇る 継承者。

2年前 この祭りをユネスコの
無形文化遺産に押し上げたのも

男の技があってこそ。

(取材者)シュールですね。

からくりは 動いてなんぼ。

江戸時代から続く
からくり人形師

その九代目
玉屋庄兵衛。

修復不可能と言われた 江戸時代の人形。

九代目の卓越した技で 息を吹き返した。

からくり一筋 280年。

ひょうひょうと時代を生きる。

♬~(主題歌)

♬~

今 日本のモノづくりの原点として
世界が からくりに注目。

名人とうたわれた 父と兄。

世間は 九代目を認めなかった。

家業を受け継ぐ重圧の中で 苦しんだ。

今年挑んだ かつてない大作。

1本の糸で人形6体と船を 同時に動かす。

問われる 九代目の真価。

(玉屋)ほれほれほれ。

伝統を受け継ぐのは 当たり前。

挑戦を続ける男の9か月。

さて みんなの関心事ではないだろうか
「仕事のやる気スイッチ」。

工房の2階にある自宅から下りてきた
今回の主人公。

(かしわ手)

朝一番 神棚に手を合わせる。

だが これが
やる気スイッチではなかった。

自転車で走ること 10分。

やって来たのは 20年以上通う喫茶店だ。

名古屋名物 モーニングセット。

どうやらこれが やる気スイッチらしい。

工房に戻ると 2人の弟子と共に
仕事に取りかかった。

祭りの山車の上で披露される
からくり人形。

動力となっているのは
人が引く糸だ。

江戸時代に作られた人形を直せる職人は
いまや全国で5人ほどと言われる。

壊れていたのは 右手の親指。

扇子を持つことができなくなっていた。

初代から実に280年

日本で唯一 玉屋は家業として
からくり人形の修復を請け負ってきた。

修復には 江戸時代から継承する
伝統の技を用いる。

丈夫な江戸時代の和紙で傷口をふさぐ。

そこにヒノキの粉を混ぜた
特別な糊をしみこませる。

和紙の繊維をたたきながらほぐすことで
境目をなじませていく。

その上から 胡粉と呼ばれる貝の粉と
にかわを混ぜた塗料を塗っていく。

濃度を変えながら
何度も塗りを繰り返すこと1か月。

徹底的に手間と時間をかけて
仕上げていく。

そう語る九代目の名を
世に知らしめた人形がある。

その復元だ。

ぜんまいを動力に
口と手を使って書く 竹と松。

九代目は 江戸の書体を流麗に書き上げる
人形をよみがえらせた。

7年前 九代目のもとに持ち込まれた
人形は ボロボロだった。

内部は破損し からくりの命とも言われる
「カム」の形状すら分からなかった。

カムとは 人形に動きをつけるための
重要な部品だ。

カムがぜんまいによって動くことで
糸を引き 腕に上下の動きをつける。

更に別のカムでは
腕に左右の動きをつける。

これらのカムをタイミングよく
同時に動かすことで

腕は 斜め上に上がっていく。

からくり人形の複雑な動きは
このカムの形状や枚数によって決まる。

ところが 文字書き人形のカムは
形状はおろか 枚数さえ分からず

復元は不可能と考えられた。

それを 九代目玉屋は
僅か1年で見事復元。

世間を驚かせた。

(せみの鳴き声)

7月。
福岡県久留米市から修復の依頼が入った。

市の文化財収蔵館の中に
その人形は用意されていた。

江戸の天才からくり人形師とうたわれた
田中久重作 文字書き人形。

およそ200年前に作られ 市場価値で
1億円の値が付けられる逸品だ。

ぜんまいを巻くと
人形がしたためるのは 4文字。

松竹梅と 寿。

とめや はねの
繊細なタッチまで

見事に表現する。

4つの文字ごとに
割り当てられているカム。

その切り替えができなくなっていた。

試しに動かしてみる。

(ぜんまいを巻く音)

書いたのは 竹。

だが 明らかに書体が乱れていた。

人形は 江戸時代に作られた当時のまま。

破損する危険を伴うため
解体せずに修復すると決めた。

手の動きに連動する部品を
事細かに調べる。

人形の肩を締める木が
脇に食い込んでいた。

再び 動かしてみる。

だが…。

5時間ぶっ通しの作業で
少しずつ文字の形は良くなった。

しかし 竹だけが改善されなかった。

翌日も 朝から人形に向き合う。

一向に 竹の文字が直らない。

実はこの日 午後4時には ここを出て
名古屋に帰らなければならなかった。

この時 午後3時。

だが 九代目に焦りはない。

困難にぶつかった時 一つの流儀に従う。

行き詰まったら 間を取ってみる。

集中したら とことんやり続ける。

それが 九代目の言う マイペース。

いよいよ帰る時間が迫った時だった。

これが 滑車から外れて
向こうに食い込んでません?

ああ~。
(玉屋)ね? 食い込んでますよね これ。

これ 今
突っ張っちゃっとるんですよ これ。

人形に はらいの筆運びをさせる糸が
僅かに外れているのを

九代目が突き止めた。

(拍手)

繊細なタッチで
竹の文字が美しくよみがえった。

この道40年の九代目玉屋さん。

自らの仕事を こんなふうに例えてくれた。

(玉屋)からくり人形師っていうのは

職人とエンジニアと芸術家みたいな

この3個一緒になったような
人形師っていう。

からくり人形は 歯車1枚だけでも
1年がかりで作るという。

湿度による木の伸び縮み
やすりのひとこすりまで計算する

職人技が求められる。

更に エンジニアの目で
なめらかな動きを実現させる。

ぜんまいの巻き方から糸の結び目
一つ一つまでを見極めていく。

そして九代目が最も重要視するのが
芸術家としてのセンス。

その1つが
面相と呼ばれる人形の化粧だ。

誰もいない部屋で 1時間だけに限定し
一気に塗り上げる。

人形の動きを想定しながら
表情を描いていくという。

(玉屋)
下を向くと ちょっと目が細くなって
きつそうな顔になったりとか。

で ず~っと上の方へ上がってくと
目が大きくなって

ちょっと ほほ笑ましい
笑ってるような顔とか。

人形の顔には 作り手の人生が
にじみ出るという九代目。

せっかくだからと 20年前に
自ら手がけた頭を持ってきてくれた。

職人とエンジニアの技で生まれる
繊細な動き。

そして 生きざまを映し出したその表情が
見る人を引き付ける。

職人とエンジニアと芸術家。

三位一体の技があってこその
からくり人形なのだ。

♬~

♬~

♬~

33基の山鉾の中に 1つだけ
からくり人形が乗っている。

初代玉屋が製作し
代々 守ってきた カマキリだ。

家業として 280年続く 玉屋庄兵衛。

(拍手)

だが 九代目を継ぐ覚悟は
突然迫られたものだった…。

九代目玉屋庄兵衛 本名 高科庄次さんは
6人きょうだいの三男。

家業は長男が継ぐだろうと
中学を卒業すると すぐに就職した。

ところが 24歳の時。

七代目だった父親から 「家業を手伝え」と
連絡が入った。

師匠である父親の指導は厳しかった。

出来上がったものを見ては
何度もどなりつけた。

10年後 一とおり
仕事ができるようになった頃だった。

父親が 亡くなった。

八代目を継いだのは

庄次さんより3年早く弟子入りしていた
長男の正夫さんだった。

八代目の兄は 天才肌だった。

コンピューターと融合した
からくり人形を製作。

複雑な動きを可能にし
新しい時代を切り開こうとしていた。

しかし 代を継いで7年後。

正夫さんは がんで亡くなった。

相次ぐ不幸で 九代目を
襲名することになった庄次さん。

41歳の時だった。

間もなく 九代目となった庄次さんに
辛辣な声が上がった。

「華もなければ 奇抜さもない」。

九代目の腕では 玉屋は終わる。

先代についていた弟子たちは
皆 工房を去っていった。

九代目を継いで2年目。
あるニュースが飛び込んできた。

江戸からくりの最高峰
「弓曳童子」が発見された。

その複雑な構造から
復元は不可能と言われた。

だが 庄次さんは この人形に惹かれた。

「作りたい」 そう思った。

庄次さんは 人形の所有者のもとに
何度も足を運び

その複雑な仕掛けの解明に明け暮れた。

必要な道具をそろえるため
妻の両親に 500万円の借金までした。

「先代を超える」。

そんな気負いはなかった。

いや 捨てた。

製作を始めて半年後。

庄次さんは弓曳童子を復元させた。

いつしか 周囲の雑音は なくなった。

九代目の道が 定まった。

希代のからくり人形師
九代目玉屋庄兵衛の次なる仕事。

かつて手がけた「おみくじからす」。

からくりの糸を引くと
からす天狗が おみくじを運んでくれる

九代目オリジナルの人形。

この人形に新しい仕掛けを加えてほしい
という依頼だった。

からす天狗の動きに合わせ

荒波と船 そして6体の人形を
1本の糸で同時に動かす。

かつてない挑戦。

6月 九代目は考え続けていた。

ぜんまいからくりで使われるカムを用いて
6体の人形を動かそうとしていた。

今回のモチーフは 「平家物語」の一節
「船弁慶」。

荒れ狂う海へ出た 牛若丸と弁慶。

そして 船頭の前に立ちはだかる
平家の亡霊。

そこに琵琶法師と弁財天を配置する。

更に九代目は 注文にはない
一つの仕掛けを考えていた。

人形の動きに合わせ
琵琶の音色を響かせる。

九代目の遊び心だ。

計算上は これで動くはず。

だが 一つの懸念があった。

7月。

人形づくりが始まった。

3か月かけ 人形が出来上がると
一気に組み上げていった。

船と荒波 そして6体の人形を操るには
8枚のカムがあれば 簡単に動く。

しかし カムが増えれば
糸を引くのに 大きな力が必要だ。

そこで編み出した九代目の仕掛け。

なんと 船が上下する力に
波と人形を連動させた。

そうすることで
カムを4枚にまで減らした。

ところが 1週間後のことだった。

作業が 止まった。

カムを増やさず いかに琵琶を奏でるか。

いい仕掛けが思いつかずにいた。

琵琶の音に こだわりたかった。

280年の 歴史あるこの家業。

伝統を受け継ぐのは 当たり前。

先代を超えてこそ
次の世代に残せるものがある。

2日後のことだった。

新しいアイデアが浮かんだ。

それは 船を動かすカムに
爪をつけて音を鳴らすという

大胆な発想だった。

(玉屋)これが回ることによって
弦をたたいてるような

ビュンビュンっていう感じ。

これならば カムの数を増やさず
弦をひける。

子どもの力でも 糸を引っ張れるはずだ。

(弦を鳴らす音)

あとは 人形が動くよう
糸の微細な調整をするだけだ。

結び目を一つずつずらしながら
調節すること 5時間。

(琵琶の音)

人形は動き 琵琶の音も奏でられた。

♬~(主題歌)

玉屋の船弁慶。

完成するのは 来年2月。

そのまま ず~っと
ゆっくり引っ張っていって下さい。

いや ありがとうございます。

さあ どうでしょう?

(住職)あたり~。

九代目 玉屋庄兵衛。

からくり人生 マイペース。

僕が思うには やっぱり与えられた仕事を
きちんと丁寧に仕上げるっていう人が

ほんとのやっぱり仕事人っていうか
プロじゃないかなってことを思います。

♬~


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