美の壺「新年を彩る お正月飾り」 メガネ型、俵型など、地域によって形も願いも違う「しめ飾り」… 草刈正雄、木村多江…


出典:『美の壺「新年を彩る お正月飾り」』の番組情報(EPGから引用)


美の壺「新年を彩る お正月飾り」[字]


メガネ型、俵型など、地域によって形も願いも違う「しめ飾り」、葉も枝も厳選され究極と言われる「松飾り」、京都・冷泉家の「鏡餅」など、驚きの正月飾りと魅力が満載。


詳細情報

番組内容

しめ飾り研究家が全国を歩き収集した、300点以上のしめ飾り。おわん型、メガネ型、そして“ホシのタマ”…!?▽しめ飾り専用の田で育てた稲で作った俵型しめ飾りはエメラルドの輝き!?▽圧巻!華道家が毎年飾る、豪華松飾り▽86歳の“お菊さん”しか作れない、全国で人気の松飾り“お菊の松”とは!?▽京都・冷泉家の鏡餅は2種類。その違いは!?▽草刈さんが不思議なお餅を食べ、大変なことに!?<File463>

出演者

【出演】草刈正雄,【語り】木村多江



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美の壺「新年を彩る お正月飾り」 メガネ型、俵型など
  1. 飾り
  2. 鏡餅
  3. お正月
  4. 願い
  5. 意味
  6. 神さん
  7. 思い
  8. 思います
  9. 自分
  10. 新しい


『美の壺「新年を彩る お正月飾り」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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門松よし! しめ飾りよし!

よし よし。

そして… 鏡餅も よ~し!

これで お正月の準備もバッチリ。

おや?

「マシマシ餅」。

「オヤジの色気が増すお餅」… ですと。

怪しいお餅ですね。

いただきます。

え ちょちょ… や やめたほうが!

あ あ 草刈さん!

お正月に
玄関や神棚に飾る しめ飾り。

新年と共に訪れる「年神」を迎えるための
目印だと言われています。

森さんは 全国各地を訪ね歩き
しめ飾りを300点以上も収集してきました。

森さんがまとめた しめ飾りマップには

地域によって異なる
さまざまなしめ飾りが見られます。

(森)
なぜか九州にはツルの形が多いとか。

そのツルの形も 丸形があったり
横長系があったり

クジャクのように
羽を広げたようなのがあったりとか

すごくいろんなバリエーションのツルが
九州にはあるんですね。

川を越えただけで違うとか
山を越えただけで違うとか。

だから 今でいう行政区分とは また違う
しめ飾りの分布っていうのがあるのが

すごく面白いなと思います。

長野県上田市で見られるのは
お椀形。

お椀の中に みかんや お餅 おせちなど
神への供物を入れ 飾ります。

宮城県気仙沼市のしめ飾り
「ホシノタマ」。

宝珠の形をしていますが 実は
もう一つ 意味があります。

気仙沼で「ホシ」とは
魚の心臓のこと。

豊漁への願いも
込められているのです。

こちらは何だと思いますか?

実は メガネ。

メガネの形は「先を見通す」
という意味。

中国地方に
多く見られます。

本来 しめ飾りは 決まった形などなく
自由なものだったと森さんは言います。

(森)その土地とか
その家のお父さんたち

もしくは 家のどなたかが
「来年 どうなったらいいな」

「年神様 どうしたら来てくれるかな」
っていうことを

自分で考えて そのためには
どんなしめ飾りがいいかな

っていうことで
生まれてきたと思うので。

だからこそ
こんなにバリエーションがあって

人の数だけ しめ飾りってあるなって
実感させられます。

人それぞれの神への願いを
形に込めた しめ飾り。

今日 最初の壺は ご縁を「神と結ぶ」。

広大な庄内平野は 日本有数の
米どころとして知られています。

明治に作られた巨大な米蔵は
今も現役。

その脇にある 三居稲荷神社に
飾られているのは

豊作祈願の俵形。

商売繁盛から五穀豊穣 全て生成発展する
御祈願の神様でございますけれども。

特にここの三居稲荷神社は 後ろに米蔵も
ありますし ピッタリかもしれないですね。

しめ飾りを作り続けて40年。

齋藤さんが作る中でも 最も美しいと
評判の しめ飾りがあります。

それが こちら。

左右対称で均斉の取れた俵形。

ふっくらとした中央部分は福々しく。

わら一本一本が
まるでクシでといたような

美しい線を描いています。

青から 黄金色へと移り変わる
絶妙なグラデーション。

材料からして こだわり抜いた
稲わらを使うのだそうです。

なんと齋藤さん しめ飾り専用の
田んぼを作っていました。

早刈りした わらは
エメラルド色に美しく輝きます。

さらに 手刈りにすることで

わらの中心部が
ふっくらと保たれるのだとか。

まずデザインの要 わらの節を
一本一本そろえ 糸でくくります。

流れるような曲線。

どこでわらを結ぶと美しいか
研究を重ねました。

わらの太さやヨリが
左右同じになるように

量を調整しながら
絶妙な力加減で編んでいきます。

全体を整然と
美しく仕上げるためには

1つ作るのに1日半かかる
繊細な作業です。

齋藤さんが
しめ飾りを作るようになったのには

きっかけがありました。

田んぼで…

そこで
しめ飾りを作って売り出すと

米どころらしい縁起物として
評判を呼びました。

いい年 迎えられるように
よろしくお願いします。

(かしわ手を打つ音)

しめ飾りの こだわりの形には
その地域ならではの歴史と

人々の思いが
込められているのです。

じゃ~ん! どうでしょう?

とってもダンディー!
そうでしょう?

ですけど…。
もっと色気を増やさなきゃ!

家の入り口に飾られる門松。

立派な竹に つい目が行きますが
青々とした「松」の存在感に注目です。

寒い季節にも活力を失わない松は
神が宿る縁起の良い木であり

神を「待つ」という意味も。

京都で華道の家元をしている
笹岡隆甫さんです。

京都らしい一風変わった門松を
見せて頂きましょう。

我が家の正月準備は
門柱に「根引きの松」というのを

打ちつけるところからスタートします。

根引きの松というのは
こちらのように

根っこが付いたままの
若い松なんですね。

小さい松を門に打ちつけてやります。

ここに神さんが宿ってくれますように。
年神さんという神様が

お正月に来てくれるように
そういう思いを託すわけですね。

根付きの松は「根が付きますように」

「成長しますように」との
願いが込められています。

さらに 黒松と赤松
2種類の松を用意します。

黒松は 雄々しく力強い松。

赤松は木肌が赤く
葉が柔らかい優美な松。

京都では 陰陽の思想を
大切にしていることから

赤と黒。 雄々しさと優美さ。

陰陽の特徴を持った
2種類の松を使い 家のお守りとします。

松飾りは玄関だけでなく
床の間にも飾られます。

松という樹木は 大木になり
しかも長寿ですので

これが 神様が宿るのにふさわしい木
神の依り代として選ばれました。

で その松を門に打ちつけたのが
門松のルーツ。

家の中に飾ったのが
生け花のルーツということなんですよね。

お正月を迎えるための
松を使った床の間の飾り。

荒々しく 躍動感あふれる松の幹。

長く鋭く張り詰めた 松葉。

その緑に 赤を対比させ

さらに かれんな蘭で松をもり立てます。

全てが一体となって
松の存在感を引き立てるのです。

(笹岡)この1年も
さまざまなご縁に恵まれて

来年も同じように頑張りなさい
というふうに

松が語りかけて
くれてるような気も致します。

凛とした松を飾ることで
新年を迎える。

今日 二つ目の壺は
居ずまいを正し「神を待つ」。

茨城県神栖市波崎。

松の生産量日本一を誇ります。

太平洋に突き出した波崎は
利根川の河口に位置する砂地です。

松は 水はけの良い砂地で
あえて栄養を少なく育てることで

均斉の取れた美しい形に育ちます。

収穫された松は 工場で形を整えた上で

葉の数 長さ 太さなど
25等級に分けられます。

松農家3代目の
溝口洋一さんです。

松の葉の
これが短くて なおかつ力強い。

生命力を感じられるところの 一番の
この産地のアピールポイントですかね。

お正月を迎える めでるに
ふさわしい 美しさ 青さ。

そういったものを持ってるのは
私どもの特徴かなと。

中でも とっておきの松があると
溝口さんが案内してくれました。

これ…

不思議な畑ですね。

とぐろを巻いた
蛇のようなものが一面に…。

クルクルと巻いた この木も
正月飾りに使われる松なんです。

戦後まもなく考案された この松は
話題を呼び

瞬く間に全国に広まりました。

作っているのは
86才の 野中 菊さんです。

これ やっぱし 同じ品物では
ちょっと面白くないから

曲げてみようかなと思ってね。

松が若く しなやかなうちに
温めて ゆっくりと曲げるのがポイント。

お菊さんにしかできない
技だといいます。

こん中で? 一等賞。

ここらへんかな。 これこれ。

これやな。 これこれ。 ね。

この葉の出来とね
枝っぷりとね 太さだね。

今年はとっても
まぁ 自分の好みにいったほうですね。

極限にまで減らされた枝葉。

枝が描く円の中に1つ
伸びた枝先に1つ

葉が美しく見えるよう
計算されています。

まるい結び目には
松の生命力がみなぎるかのような緊張感。

開いた扇のような葉には

その力を
天に向けて放つかのような勢いが。

蛇のウロコのような木肌も
神々しいですね。

ご縁が結ばれますように。

結んだ枝に願いを託します。

やっぱし この
自分の子どものように育てて

松飾りしてもらうことが一番幸せですね。

松飾りに秘められた
底知れぬ力。

そこには 独創的な演出で
絶えず新風を吹き込もうとする

職人たちの情熱がありました。

え… え? ひょっとして草刈さん!?

え~…?

マシマシ餅 食べ過ぎたようですね。

そうですねぇ。

あっ 今度は ワカワカ餅!

おいしそうですねぇ。 いただきます。

日本らしい季節のしつらえを教えている
山本三千子さんです。

日本の飾り物には
福を呼ぶ・邪気を払うなど

一つ一つ 意味があるといいます。

では 鏡餅には どんな意味が
込められているのでしょうか?

(山本)この丸い形というのは
人間の心の形ですとか

魂の形が丸いと言われてるわけですが。

新しい年神様がいらっしゃいました。
その年神様のお力が宿っている。

そのものであり 形だと思います。

もともと鏡餅には その年の豊作と
健康への祈りが込められていました。

お餅の上に飾る「橙」。

「代々家が続くように」
という願いから。

地域によって異なりますが
他にも縁起物が飾られます。

これは「うらじろ」といいますが
裏が白いですね。

この姿に
自分たちのご両親さんたちが

ずっと二人そろって
共に 共白髪になるまで

お元気でいて頂きたいというのが
この うらじろだと思います。

「カキ」は「嘉来」と表し
幸福を呼ぶように。

「ゆずりは」は
代々家が譲られ 守られていくように。

大変大きな
これ「鬼ゆず」と称しますが

柑橘類ですね。
柑橘の橘が 吉日の吉です。

これだけ大きいですから
文字どおり

大吉ということですね。

こうした文化は決して書物の中で

伝わってきたようなものでは
ありませんね。

家庭の中で 行いで
伝わってきたものですが

さまざまな物に寄せて
思いを述べてきました。

いわゆる「寄物陳思」という
言葉になるかと思います。

寄物陳思。
思いを物に託して表現すること。

言葉の音や 字の語呂合わせで
願いを表す

日本ならではの
奥ゆかしい表現です。

古来 自然からの最高の贈り物であり
神への供物でもあった米。

鏡餅は そんなやり取りを
思い出させてくれます。

今日 最後の壺は
「神からのお年玉」。

古都…

鎌倉時代の歌人 藤原定家を祖に持つ
和歌の家 冷泉家です。

江戸時代中期 寛政2年の建築。

現存する唯一の公家屋敷で
重要文化財です。

冷泉家は 四季の風情に
「もののあはれ」を込める和歌の心を

800年にわたって伝えてきました。

そんな冷泉家の鏡餅は2種類あります。

こちらのほうがね 神さんにあげる鏡餅で
こちらが観音さんにあげるものです。

昔からね 神さんには 海の物と
山の物とを一緒にあげるんですよね。

その時に必ず この
海のもんである魚と

山のもんである
この おみかんとか そんなんを

一緒にお供えすることにします。

最高の贈り物には
海の物と山の物を合わせるのが古式。

贈り物につける のしには
その名残が今でも。

のしの黄色い部分は
もともと海の物として

アワビが付けられていたのです。

一方 こちらの鏡餅は
柑橘3つと のし昆布。

(冷泉)仏さんは お精進ですから
イワシの代わりに

この のし昆布になっているわけです。

昔から代々やってるんやと思いますけど
いつごろからやってるのかは知りません。

ず~っと昔から。

先祖代々の和歌が保管されているお蔵
「御文庫」です。

この神聖な場所に鏡餅をお供えするのは
当主の大事な仕事。

公家の装束でお参りするのも
昔からの しきたりです。

(冷泉)御文庫の2階に
神さんが おまつりしてあります。

それは歌の神さんと
それから先祖の神さんなんですね。

うちの家の神棚でして
そこにお供えする。

それが うちにとっては非常に重要な
お正月の行事です。

もともと正月は 春を祝うお祭り。

「初春」「迎春」という言葉は
その名残です。

冬は夜が長いじゃないですか すごくね。
真っ暗闇だったわけですよね。

真っ暗闇というのは やっぱり
原始的な恐怖でもありますし

それに対してね 春というのは
太陽が再生してくる。

日の光が新しい季節を告げている
新しい春を告げている。

これが昔のお正月でした。

いにしえの人々が
全身全霊で春の訪れを喜び

その心を形にした鏡餅。

新しい1年は
神様からのお年玉かもしれません。

(鐘の音)

お正月の準備も終わり
今年も無事 過ごすことができました。

(鐘の音)

2019年も どうぞよろしくお願い致します。

皆様も 良いお年を。

(鐘の音)


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