シリーズ 人体・特別版 神秘の巨大ネットワーク▽七集“健康長寿” メッセージ物質の解明が… 吹越満、池松壮亮、上田早苗


出典:『シリーズ 人体・特別版 神秘の巨大ネットワーク▽七集“健康長寿”』の番組情報(EPGから引用)


シリーズ 人体・特別版 神秘の巨大ネットワーク▽七集“健康長寿”[SS][字]


未公開シーンを追加してお伝えしている、シリーズ「人体」。メッセージ物質の解明が、これまで困難だった、がんや心臓病の治療を大きく変えようとしている。


詳細情報

番組内容

誰もがあこがれる健康長寿。鍵となるのが、臓器同士が情報交換をするために使うメッセージ物質。免疫細胞を活性化させたり、炎症を抑えたりするメッセージ物質を活用することで、がんの増殖を防いだり、傷ついた心臓を再生したりするなど従来は不可能だった治療法が急ピッチで開発されているのだ。迫力の顕微鏡映像やCGで、健康長寿への挑戦の最前線を伝える。

出演者

【語り】吹越満,池松壮亮,上田早苗




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シリーズ 人体・特別版 神秘の巨大ネットワーク▽七集“健康長寿”
  1. 細胞
  2. メッセージ
  3. 物質
  4. エクソソーム
  5. メッセージ物質
  6. 研究
  7. 私たち
  8. 治療
  9. 出す
  10. 臓器


『シリーズ 人体・特別版 神秘の巨大ネットワーク▽七集“健康長寿”』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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有史以来 人体の神秘の解明に
突き動かされてきた人類。

これは およそ300年前に作られた顕微鏡。

小さな穴の中に はめ込んだガラスで

最大266倍にまで拡大。

この顕微鏡によって 世界に先駆けて

精子や赤血球など 生き生きとした
細胞の姿を捉えたのです。

人々は 人体の神秘を
解き明かすことで

いつまでも健康で 長生きできる

健康長寿の願いを叶える挑戦を
続けてきました。

そして 21世紀。

最先端の科学が たどりついたのは

全く新しい人体の姿。

それは 体の中に広がる
神秘の巨大ネットワークです。

体中の臓器と臓器が
直接 情報をやり取りしながら

私たちの体をコントロールしている
という驚きの世界。

活躍するのが 臓器たちの発する
メッセージ物質です。

今 メッセージ物質の力を
利用することで

私たちを苦しめる
さまざまな病気の治療が

劇的に変わろうとしています。

中でも 人類の宿敵 がん。

いまだ 増殖のメカニズムに謎が多く
根本的な治療方法はありません。

最新の研究によって がん自らが

恐怖のメッセージ物質を発して
増殖していることが

明らかになりました。

その仕組みを 逆手に取り

がんの働きを抑えこむ
新しい研究が加速しています。

更に がんと並ぶ難敵

私たちを突然襲う心臓病。

メッセージ物質を生かした
治療によって

今まで 不可能だと思われていた
心臓の再生を実現しようとしています。

病を克服し 健やかな長寿を目指す
最先端の闘い。

人体の神秘に挑む その挑戦が

あなたの未来を
大きく変えるかもしれません。

どうすれば この命を全うできるのか。

体の中には
巨大な情報ネットワークが存在する。

臓器同士のダイナミックな情報交換。

命を支える臓器たちの会話に
今こそ 耳を傾けよう。

人類の宿敵 がん。

その暴走を抑えることができず
苦しみ続けている患者がいます。

村串栄一さん 元新聞記者。

定年後も 書籍や雑誌などで
執筆を続けています。

村串さんは 54歳の時に
胃に がんが見つかりました。

手術で胃の一部を切除し
一度は治ったはずでした。

ところが がんは
胃だけではなく 食道 喉 舌など

まるで 人体のネットワークを
支配するかのように

次々と広がっていきました。

そのつど 手術や放射線治療で
がん細胞を取り除いてきました。

しかし がんの発生を
止めることはできず

14年の間に 13回も
新たに がんが見つかったのです。

がんは どうやって増殖を繰り返して
広がっていくのか。

そのメカニズムは これまで
多くの謎に包まれてきました。

しかし 最先端の科学が

がんの実態を 少しずつ
明らかにし始めています。

これは がん細胞の姿を

立体的に捉えた最新の映像。

大きさは およそ100分の1mm。

周りのたんぱく質の間を
縫うようにして

体中を 自由自在に
動き回ることができます。

このがん細胞が とんでもない
悪だくみを働く様子が捉えられました。

その一つが こちら。
網目状に広がるのは

ヒトの乳房の表面に広がる
毛細血管。

ここに がん細胞がいます。

周りを いびつに取り囲んでいるのは
血管です。

実は これ
がん細胞が血管に働きかけ

自分の近くに わざわざ引き寄せたもの。

増殖に欠かせない酸素や栄養を

血液中から より多く
奪い取ろうとしているのです。

更に がん細胞は

なんと 敵である免疫細胞まで
手なずけてしまいます。

本来 免疫細胞には

がん細胞を やっつける働きがあります。

その瞬間を捉えた映像。

緑色の免疫細胞が
紫色のがん細胞に食らいつき

やっつけます。

ところが この免疫細胞

がん細胞から
ある働きかけを受けると

攻撃を ピタリとやめ
がん細胞の増殖を許してしまいます。

実は こうした悪だくみを行うため

がん細胞は 人体の巨大ネットワークを
巧みに利用していることが

分かってきました。

なんと がん細胞が

ある驚きのメッセージ物質を
出していることが

最新の研究で
明らかになってきたのです。

オランダで
がんのメカニズムを研究する

ミヒャエル・ぺヘテルさんです。

がん細胞の表面から噴き出す
白く輝く光。 この光の中に

がんのメッセージ物質が
隠されていました。

その物質を拡大してみると

突起がついた丸い玉が…。

大きさは 僅か1万分の1mm。

これ なんと さまざまなメッセージを
丸ごと詰め込む

メッセージカプセルなのです。

エクソソームと呼ばれる このカプセル。

中には がん細胞が 周りの細胞を
支配するために使う

さまざまなメッセージ物質が
まとめて入っていることが

分かってきました。

一体 がん細胞が出すエクソソームは

どんな役割を果たしているのか。

そのメカニズムの研究で
世界をリードしているのが

国立がん研究センターの
落谷孝広さんです。

落谷さんは がん細胞が
エクソソームを駆使して

体の中で増殖していることを
突き止めました。

例えば 先ほど ご紹介した
毛細血管を引き寄せる手口の場合。

がん細胞が送り出した
メッセージカプセルが

血管へと向かっていきます。

たどりついた先は 血管の壁の中。

そして カプセルからは
こんなメッセージが…。

すると 血管を作る細胞が
仲間からのメッセージと勘違いし

がん細胞に向かって
血管を伸ばし始めるといいます。

更に がん細胞は 攻撃を仕掛けてくる
免疫細胞に対しても

メッセージカプセルを
発していることが分かってきました。

今度は カプセルから
こんなメッセージが。

メッセージを受け取った免疫細胞は
瞬く間に 手なずけられて

攻撃をやめてしまうというのです。

本来 臓器同士の
メッセージ物質のやり取りは

私たちの健康や命を支えるための
重要な仕組みのはずです。

その大切なネットワークを知り尽くし
ひそかに忍び込む がん細胞。

どうやら
私たちの体のシステムを乗っ取って

増殖を繰り返しているようなのです。

更に がん細胞の悪だくみの中でも
最も恐ろしいことがあります。

それが ほかの臓器へ広がる
転移です。

転移は がん患者にとって

命にかかわる
深刻な状態です。

がんは 転移する際にも
メッセージ物質を

巧みに操っていることが
明らかになってきました。

例えば 卵巣がん。

内臓表面を覆い 保護している腹膜に

卵巣がんは転移します。

一旦 転移すれば あちこちに広がり

治療は困難になってしまいます。

症状もなく 卵巣がんは 恐ろしい…
怖いがんの一つだと思います。

これまで 卵巣がんが
腹膜に転移するメカニズムは

謎に包まれていました。

腹膜の表面には 突起物が
びっしりと敷き詰められ

がん細胞など異物の侵入を防ぐ
バリアの役割を果たしているからです。

落谷さんが考える
がん転移のメカニズムです。

見えているのは 卵巣の表面。

紫色をした塊は 卵巣ガンです。

あっ 卵巣がんの細胞から
あのメッセージカプセル

エクソソームが 大量に発せられました。

カプセルが向かった先は… 腹膜。

表面には 異物の侵入を防ぐ突起物が
びっしりと敷き詰められています。

しかし カプセルは
突起物をかき分けて難なく着地。

カプセルは 表面の細胞と
同じ成分で出来ているため

腹膜は 仲間だと勘違いして
受け入れてしまいます。

中には 卵巣がんからの
こんなメッセージが…。

すると 腹膜の表面の突起物の一部が
死滅し始めました。

こうした やり取りが
何度も繰り返されるうち

腹膜の表面に クレーターのような
大きな穴が いくつも生まれます。

そこに やって来たのが
メッセージの送り主 卵巣がんの細胞。

がん細胞は 穴から腹膜に入り込み
難なく増殖を繰り返していくのです。

がん細胞は エクソソームを
自分の分身として

また 自分の武器として…

がん細胞が駆使する
驚きのメッセージ物質 エクソソーム。

実は これまでのシリーズで紹介してきた
メッセージ物質とは異なる

究極のメッセージともいわれています。

従来のメッセージ物質は
特定の臓器から臓器へ

ひとつのメッセージを伝える
働きがありました。

ところが
エクソソームは がん細胞だけでなく

体中のすべての臓器が
発していることが分かっています。

しかも カプセルの中には 状況に応じて
さまざまなメッセージが詰め込まれます。

このエクソソーム
本来 私たちの健康を支える

大切な役割を果たしています。

例えば 血液が作られる骨髄では
こんな働きが。

骨髄の中には
赤血球や血小板といった

血液のもととなる
細胞たちが住んでいます。

ある細胞が エクソソームを放出しました。

どんなメッセージ物質が
この中に込められているかというと…。

これは 私たちの命を守る
大切なメッセージなんです。

血液のもとになる細胞が
受け取ると… 活動をストップ。

ケガで急に出血するなどの緊急時に備え

細胞を保存しておく役割を
果たしているのです。

そして
赤ちゃんが飲む母乳にも

エクソソームが含まれています。

この中には 免疫機能に影響する
メッセージ物質が入っており

それが乳児の免疫力に
影響しているといいます。

更に 女性の皆さんがお悩みの
肌のしみや そばかすにも

エクソソームが関係しているという
研究もあります。

このメカニズムが発見されたのは
美の都 パリ。

大手化粧品会社の研究室が
世界で初めて発見しました。

肌が紫外線を浴びると

肌の中の細胞が エクソソームに
こんなメッセージを込めます。

このメッセージを
周りの細胞が受け取ると

大量のメラニンを分泌します。

メラニンは 紫外線から肌を守りますが

一方で過剰に分泌されると

しみや そばかすの
原因になってしまうのです。

この化粧品会社は
エクソソームに働きかけて

メラニンの分泌を
適切にコントロールできる

メカニズムを研究。

商品開発などに活かしています。

私たちの体の中で 100兆個も流れている
といわれるエクソソーム。

人体の神秘の
新たな扉を開こうとしています。

どうすれば 人類の宿敵 がんを
克服することができるのか。

国立がん研究センターでは

がんが出すメッセージ物質の研究を
日夜 行っています。

そのメカニズムの解明に
期待を寄せるのが

がんの患者たちです。

これまで 13回にわたって
がんの発症と治療を繰り返してきた

元新聞記者の村串栄一さん。

2か月に1度の検診を
欠かすことができません。

現在の医療では
がんを根本的に抑え込む治療薬はなく

発見が遅れれば 命に関わります。

ありがとうございます。

一刻も早く
根本的な治療法を確立してほしい。

村串さんは 研究に役立てられればと
病院に血液を提供しています。

ここに保管されている
がん患者の血液は 5万6, 000人分。

提供された血液に含まれる
がん細胞のメッセージ物質を

解明することによって

新たな治療薬の開発につなげようという
研究が進められています。

一体 どんな がん治療の戦略が
期待されているのか?

今 世界から注目されている
最先端の研究があります。

デンマークの研究所が
挑戦しているのは

私たち自身の体に潜む

「がん撃退パワーを引き出す」というもの。

鍵になるのは
筋肉が出すメッセージ。

ここ数年で 筋肉が出すメッセージ物質が
次々と明らかになり

新しい働きが報告されています。

例えば うつの症状を改善する。

更には 記憶力をアップさせる働きも。

その筋肉が出すメッセージ物質が

がんの治療にも役立つかもしれない
というのです。

メッセージは
いわば こんな声。

えっ 敵がいるよ?
どんな効果があるのでしょうか?

実は このメッセージには

がん細胞をやっつける免疫細胞を
活性化させる働きがあります。

肺に がんがあるマウスに運動をさせて

筋肉からのメッセージ物質の分泌を
促したところ…。

運動をしていないマウスでは
がんが広がり 黒ずんでいますが

運動をしたマウスは ほら このとおり。

ヒトでも効果があるかは
まだ分かりません。

どんな運動を どの程度 行えば

「がん撃退パワー」を
引き出すことができるのか

前立腺がんの患者を対象に
試験が続いています。

そして 日本でも。

国立がん研究センターの
落谷さんの報告が

研究者たちを驚かせました。

がんが出すメッセージカプセル
エクソソームを たたいて

がんの転移を抑え込むという
全く新しい戦略です。

落谷さんは 小さなエクソソームに

ある目印をくっつける方法を
思いつきました。

これは
いわば 「こいつは敵だ!」という目印。

この目印 がん細胞が出した
エクソソームを見つけると

くっつく性質があります。

すると…。

体の防衛隊 あの免疫細胞が
エクソソームを敵だと認識し

食べ始めるという仕組みです。

この作戦 マウスの実験で
驚きの結果が出ています。

マウスの肺の断面を見てみると…。

目印を加えていないマウスでは
赤く見える部分に

がん細胞が転移しています。

しかし 目印を加えたマウスは

ほとんど転移が見られませんでした。

がん細胞の量を分析すると

なんと転移を90%も

抑えられることが
分かりました。

(鳴き声)

更に エクソソームの
ある特徴に着目した

こんな意外な
がん治療の研究もあります。

アメリカ・ケンタッキー州の
のどかな牧場。

自慢は 放牧で育った牛から搾った
新鮮な牛乳です。

それが運ばれた先は…

大学の研究室。

一体 どういうこと?

実は エクソソームは
人間の母乳だけでなく

牛乳の中にも含まれています。

ルイビル大学の
ラメシュ・グプタさんは

エクソソームが カプセルの形を
していることに着目。

そのカプセルの中に
がんの治療薬を閉じ込めて

体内に送り込むことが
できるのではないかと

考えました。

エクソソームは
体に吸収されやすいため

従来の薬に比べて より効率よく
成分を届けられるといいます。

将来 牛乳を利用した
がんの薬が誕生する日も

来るかもしれません。

さて がんと並んで
私たちの健康を阻む

もう一つの難敵が心臓病です。

年間800万人以上が亡くなり

世界中の人々の死因1位となっています。

代表的なのは 心筋梗塞。

突然 私たちを襲う
恐ろしい病気です。

瞬く間に心筋細胞の一部が死滅。

一命を取り留めても
心臓を元どおりに治すのは困難です。

この心臓病の治療にも

メッセージ物質の力で
挑もうという研究が行われています。

挑戦を続けているのが
アメリカの心臓研究の権威

エデュアルド・マラバンさんです。

実は心臓には ほかの臓器とは異なる
やっかいな特徴があり

治療を困難にしています。

多くの臓器は 古い細胞が
新しい細胞に入れ代わりながら

活動しています。

しかし 心臓は そのペースが極めて遅く
50年かけても

3割ほどしか
細胞が入れ代わらないとされています。

そのため…

どうにかして 心臓の細胞を
新しく作り出すことができないか。

研究を続けた結果
心臓の中に ごく僅かですが

細胞を再生させるメッセージ物質が
潜んでいることを突き止めました。

ここでも登場しました

あの驚きのメッセージカプセル
エクソソーム。

この中に心臓の細胞を増殖させる
メッセージが含まれていました。

しかし
メッセージ物質の数が少ないため

ふだんは ゆっくりとしたペースでしか
再生する力がありません。

このメッセージ物質を
人工的に増やして

病気になった心臓へ投与すれば
失われた細胞を

急速によみがえらせることが
できるのではないか。

マラバンさんが
心筋梗塞を起こしたマウスに

メッセージ物質を投与したところ

大きな成果が現れました。

こちらは心筋梗塞を起こした
マウスの心臓の壁。

右側の細胞は死滅し
壁は薄くなっています。

一方 メッセージ物質を
人工的に増やしたマウスでは

増えるはずのなかった細胞が増殖し

みるみる壁が厚くなったのです。

マラバンさんは今

1年以内の
ヒトでの臨床試験の開始を目指して

急ピッチで研究を進めています。

心臓病 そして がんといった
病気の治療にも期待される

メッセージカプセル エクソソーム。

それにしても なぜ そんな力があるのか。

秘密は カプセルの中身にあります。

きっかけは ある科学者の
世紀の大発見でした。

スウェーデン出身の科学者
ヤン・ロトバルさんです。

ロトバルさんは もともと喘息の研究者。

なぜ 人は喘息になるのか
原因を調べていました。

その中で 喘息との関係を調べ始めたのが
エクソソームでした。

かつて エクソソームは
細胞が出すゴミ箱だと思われていました。

中身を分析しても 細胞の中で
不要になった老廃物などしか

見つからなかったからです。

しかし ロトバルさんが
詳細に分析を進め

ある物質を発見したのです。

マイクロRNA。

何やら 難しい言葉ですが
これは遺伝子の仲間です。

遺伝子は 私たちの体を作る設計図。

細胞の中で
大切に保管されています。

マイクロRNAは
その切れ端のような形をしていて

遺伝子の働きを調節する役割を
果たしています。

マイクロRNAが
エクソソームに包まれて

細胞の外へ飛び出していることが
分かりました。

先ほど紹介した がん細胞が
血管を引き寄せるために

分泌していた エクソソームの中にも。

また 心臓の細胞を再生させる
エクソソームの中にも

このマイクロRNAが含まれています。

マイクロRNAには

受け取った細胞の遺伝子に
直接作用し

その働きを変えてしまうという
驚きの仕組みがあったのです。

かつては ただのゴミ箱だった
エクソソーム。

ロトバルさんの発見によって
宝箱へと変わり

今や 世界最先端の研究分野と
なったのです。

神秘の巨大ネットワーク 人体。

最先端の科学が解き明かした

体の中の巨大な情報ネットワークに
注目することで

臓器と病気との意外な関係が
次々と明らかになっています。

おしっこを作る腎臓。

腎臓が出すメッセージの異常は
高血圧の原因となっていました。

そこで 腎臓を手術することで
高血圧を治すという

新たな治療が始まっています。

単に消化吸収の器官と
思われていた腸が

実は アレルギー発症の鍵を
握っていました。

最近になって 腸と腸内細菌が
あのメッセージカプセル

エクソソームを使った
やり取りをしていることが

明らかになりました。

メッセージ物質の解明が
免疫の異常などを

コントロールすることにつながると
期待されています。

臓器の出すメッセージに
耳を傾けることが

治療困難な病気を克服する
切り札になると考えられています。

そして より健康で
長生きしたいという人類の欲望は

とどまることを知りません。

地上およそ400kmを周回する
国際宇宙ステーションには

骨の細胞が送り込まれ
分析が始まっています。

骨には 私たちの若さを生み出す
重要な働きがあります。

運動によって 骨に刺激が加わると
メッセージ物質が発せられ

免疫力や筋力 更には

記憶力などが
アップするのです。

宇宙の無重力状態で

骨にかかる刺激を
コントロールしながら

メッセージ物質が作り出される
メカニズムを解明しようとしています。

更に ニューヨークにある
ベンチャー企業では…

骨が出すメッセージ物質を利用して
老化を防ぐという研究を進めています。

若さをつかさどるメッセージ物質を出す
骨芽細胞。

それを培養して作った骨を
人の体に戻すことで

絶やすことなく
若さを手にしようというのです。

どうすれば この命を全うできるのか。

その問いに 向き合い続けてきた人類。

そして 明らかになったのは

想像を はるかに超えた
体の中の高度な情報ネットワーク。

始まりは たった一つの
小さな小さな受精卵でした。

メッセージ物質に導かれ
誕生した 私たち。

そして 人生を終える瞬間まで

ミクロの物質が
この体を支え続けています。

にぎやかに 懸命に
尊い命を守る臓器たちの会話。

♬~

掛けがえのない営みが
あなたの体にも秘められています。

♬~


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