SWITCHインタビュー 達人達(たち)「糸井重里×芦田愛菜」 いま何を思うのか?オトナの世界と子どもの世界を行き来し…



出典:『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「糸井重里×芦田愛菜」』の番組情報(EPGから引用)


SWITCHインタビュー 達人達(たち)「糸井重里×芦田愛菜」[字]


糸井重里が対談相手に希望したのは、年の差56の女優・芦田愛菜。人気子役から着実に成長を遂げている芦田が、言葉のプロフェッショナル・糸井と語り合う。


詳細情報

番組内容

前半は糸井が芦田にインタビュー。「挫折するのは嫌いじゃない」と意外な発言も飛び出した芦田。同じ目線で話を聞く糸井に対して、学業と仕事を両立させている今の自分について等身大に語った。後半は芦田が糸井にインタビュー。「若者言葉について思うことは」など、次々に率直な疑問をぶつけた。言葉で時代を切り開いてきた糸井は、いま何を思うのか?オトナの世界と子どもの世界を行き来しながらトークを繰り広げる。

出演者

【出演】「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰…糸井重里,女優…芦田愛菜,【語り】吉田羊,六角精児




『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「糸井重里×芦田愛菜」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

SWITCHインタビュー 達人達(たち)「糸井重里×芦田愛菜」
  1. 糸井
  2. 自分
  3. 言葉
  4. 本当
  5. 気持
  6. 面白
  7. 芦田
  8. 全然
  9. 大人
  10. 芦田愛菜
  11. 会話
  12. 結構
  13. 仕事
  14. 時間
  15. 普通
  16. 時代
  17. オフィス
  18. ハハハハ
  19. フフフ
  20. 一緒


『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「糸井重里×芦田愛菜」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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「天才子役」と呼ばれ

今 中学2年生になった彼女は

ここにあるオフィスを訪れた。

えっ すごい… 門だ。

あれ? これ…。

ある人物から招かれての訪問だった。

よいしょ…。

芦田愛菜と申します。

(糸井)こんにちは。
こんにちは 芦田愛菜です。

糸井重里 70歳。

ありがとうございます。 失礼します。

うわ~ すごい!
いえいえ…。

すみません 失礼します。
ちょっと ぐるっと回りますか?

はい。
じゃあ回りましょう。

ここは
糸井が社長を務める会社

「ほぼ日」のオフィス。

ウェブサイトの運営やグッズ開発など
多岐にわたるコンテンツを提供している。

社内の打ち合わせかな? ほとんど。

すみません お邪魔してます。

で あっちも こう
ミーティングの部屋がありまして…。

こっちも ちょっと見ますか?
はい。

はあ… すご~い。

想像してたのと どうですか?

いや 何か やっぱり…

オフィスじゃないみたい?
いやいや そういう意味じゃなくて

すごい…

あっ そうですか?
すごい理想のオフィスです。

ぜひ来てください。
はい。

その年になったら。
はい。

じゃあ 行きましょうか。

「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰 糸井重里。

20年前
ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」

通称「ほぼ日」を開設。

糸井本人が毎日つづる
エッセーをはじめ…。

対談の企画 手帳やスマホアプリといった
商品開発まで

暮らしを豊かにする
さまざまな事業を手がける人気サイトだ。

実は 糸井 この番組に出演するのは
初めてではない。

1度目は 4年前

俳優 中井貴一との対談だった。

泣いてるのに対して
もらい泣きじゃなくて

「あいつが我慢してるの見てたら
俺は泣けてきたよ」。

「子どもが
けなげなところを見たら」とか

そこの その…

前回は 大人の男性同士のトークを
繰り広げた糸井。

一転して 孫の年齢にもあたる
芦田との対談を熱望した。

その理由とは?

何か こう…

「科学者だったら こうだ」とか
「作家だったら こうだ」みたいな

みんなが 「あ~ いいですね!」
って言うような人と話をするのは

何か ちょっと こう…
ず~っとやってきた気がするんで

そういえば 彼女に
いろんなことを ちゃんと

話を ゆっくり聞いたことが
なかったなみたいな。

そういう こう…

…と思って「芦田愛菜さん」と言いました。

女優 芦田愛菜。

3歳で活動を始め
数々の話題作に出演。

その演技力と愛くるしいたたずまいで
一躍人気を集めた。

2004年生まれの芦田。

よろしくお願いします。

糸井のことを
一体 どう思っているのだろうか?

すみません
存じ上げなかったんですけど

でも 母に聞いて…

そもそも 言葉について
どう思われてるかだったりとか

あとは…

年齢差56。

大人と子どもの垣根を越えて
今の思いをぶつけ合う。

お芝居も
やっぱり 誰かになりきってやるので…

気持ちのいいことなのね。

う~ん そうなんだと思います。

それは もう 向いてるね。
フフフ…。

その話 して!
ハハハハ…!

うまくいかないことばっかり
なんですけど…。

おお! 聞こうじゃないか!
ハハハハ…! はい。

僕は 「かわいい」って言葉は大好きですね。

その言葉を聞くと
向こう側に何があるかっていう

今度は見えてきますよね。
あ~ 確かに。

♬~

想像してたのよりさ ちっちゃい子だった。

(笑い声)

勝手に大きさを思ってるのはね。

あっ よろしくお願いします。

初めて会った芦田に興味津々の糸井。

そうか~ 14歳だっけ?
はい。

まずは 糸井の仕事部屋でトークスタート。

あんまり対談の相手で 僕は

こんなお若い方と することはないんで…

はい。 ありがとうございます。

知ってましたか? 僕の存在を。

すみません 申し訳ないんですけど…。

ですよね?
はい。 でも 母に

「トトロ」のお父さんの声をやられてる…。
草壁です。 はい。

お聞きしたりと。 はい。
ああ~。

あ~ はい。
だから…

芦田愛菜さんと
何の話 しましょうかっていうのは

きっと普通の番組だったら
いっぱい考えたりするんでしょうけど

「会えば それでいいんじゃないの?」。

つまり…

ハハハハ…! はい。

「女優さん」とね その「僕」ですけど

画面的には
きっと おかしいと思うんですよね。

そこで 「『好きな花は何ですか?』って
言ってても

成り立つよ」って言って。

好きな花ですか?

今どき 聞かれないでしょ?
聞かれないです。

だから 本当に
ポピュラーな名前しか知らなくて。

でも 私は 結構…

あ~!
何か こう…。

どこにも咲いてるような?
はい。

花も咲いてない草?
好きかもしれないです。

ゴロンと横になったら横にあったもの?
はい。

そうですね 今までの経験で。

小さいときから
大人の世界で仕事をされてますよね。

で 難しい話 してても

「あいつには分かんないから」と思って
話 してますよね。

はい。
だから 芸能の世界にいても

たぶん 芦田愛菜っていう人は いわば…

ハハハ…! はい。

そういう気持ちになったことは
ありますか?

あ~…。
「油断してるな」みたいな。

「油断してるな」と思ったこと…。
あ~ どうなんですかね。

う~ん でも…。

う~ん 何だろう?

小さいときは やっぱり 確かに…

でも その…
何か どこまでが大人の話で…。

よく 「大人の話だから
聞いちゃいけない」とか

何か そういう言葉ってありますけど…

だけど あの
こんなヒヨコみたいなときに もう…。

「ヒヨコ」って言ったら変だけど

本当に…

芦田愛菜ちゃんっていう人。
何かヒヨコが出てきてるなと思ってて。

すっごく もうね…

何 言ってもいい…

何か恥ずかしいですね。

そんなのは だから
自分のせいじゃないもんね。

そうさせたわけじゃないもんね。
はい。

ごめんね。
いえいえ そんな全然…。

2004年 兵庫県に生まれた芦田。

3歳で芸能界に飛び込み
演技のレッスンに励んだ。

まさか そのまま…

全然 考えてなかったと思いますね。

本当に ただ いちずに楽しいと思って
続けてたんだと思います。

だんだん変わっていくんですか?

「もっと上手にできるんじゃないか」とか。
う~ん。

やるからには うまくやりたいというか…

はい。 小さいときは
結構オーディション いっぱい受けて

落ちたりする経験も何回もあって

合格 不合格っていうのは やっぱり

できなかったとか悔しいっていう気持ちに
つながってましたね。

不合格のとき
どんな気持ちになるんですか?

不合格のときは
でも… 例えばドラマとかだったら

そのドラマとかで やっぱり

「自分が出れたかもしれないのに」っていう
思いで泣いたりしてました。

ああ~。 やっぱり 気が強いんだね。

そうですね。
ねえ。

芦田の名を 一躍 世に知らしめた…

主演 松雪泰子。

脚本は坂元裕二。

実の母親に虐待される
難しい役柄を演じた。

☎お着替えも入れてあるの。

お母さん。

お母さん。

「Mother」やったときは何歳ですか?

あれは5歳のときです。

まだ5歳ですか? あれは。
はい。

何 考えてたんだ…。

子どもって。 で みんな…

そのときの こう…

何か こう そのときの感触とか感覚とか。

ああ~ 何ですかね?

自分が周りから どう見られるかとか

そこまでは きっと
考えられてはないと思いますね。

本当に…

…みたいな感じの気持ちだと思います。

いや~ だってさ
大人が お客さんとして見てても

「うわ~ 難しいとこをやってるな~」
みたいなものを

こんなに小さい子が
やってるわけじゃないですか。

何があったんだろうっていうのを
全く分からないで 芝居をするなんて

なかなか難しいですよね。
そうですね はい。

ちゃんとは でも
理解はできてなかったと思うんですけど

その… でも やっぱり…

…でいいのかなって思ったりします。

大の大人が 自分に

理不尽な暴力を
振るうみたいなことがあったり

ひどいことを言ったりとか
ってことだってあるわけで

普通 その衝撃で
ドーンって やられちゃうじゃん。

でも
そのときは そのときだったんですかね。

やっぱり 待ち時間に会話したりとか
優しくしてもらったりとかもするので…

おっ… やっぱり そうなんだ。

そこまでは入り込んでなかったですね。

じゃあ 間の休み時間がなかったら
つらかったかもね。

そうですね やっぱり。 うん…。

嫌になることも あったかもしれないです。

嫌にならなかったですか?

ならなかったですね。 何だろう?

う~ん 何でですかね。
でも 小さいときから

何か おままごとしたりとか
何か役になりきるっていうのは

結構 好きだったので そういうのは
全然 苦には思わなかったです。

でも やっぱり 演じていて
すごく気持ちが乗るときもあれば

「あっ ちょっと今のは
違ったかもしれないな」って

思うときもあって やっぱり…

アドリブとかが
うまくいけたりとかすると

やっぱり 気持ちはいいですね。
気持ちがいいんだ。

何か うまくいったなっていう
達成感はあります。
ああ~。

カット カットで割ってくから そのつど

「いったな」っていうのが あったり
なかったりするわけですよね?

そうですね。 でも 私は あんまり…

日本アカデミー賞や
ブルーリボン賞など

さまざまな新人賞に輝いてきた芦田。

中学生の今 新たな挑戦を始めた。

現在放送中の
連続テレビ小説「まんぷく」の

ナレーションを担当。

<1938年 昭和13年の大阪です。

この前の年に 日中戦争が始まり

世の中は軍需景気に沸いていました。

この福ちゃんが この物語の主人公です>

≪明るさをワントーン…。
≪もうちょっと明るくしたほうがいい?

≪はい。
はい 分かりました。

演技と異なり 声だけで表現をする

ナレーションと向き合う。

萬平さんの思ったとおり この時代…。

学業と仕事を両立させる忙しい日々。

ふだん 芦田は
どのような時間を過ごしているのか?

学校での勉強とか生活を第一に考えて

空いてる時間を仕事に使うっていう形を

今でも とってらっしゃるんですよね?
はい。

これ ずっと通せたってすごいですね。
本当に。

そうですか?
う~ん。

一緒には ならないようにしてますね。
ふ~ん…。

周りの子たちも 上手に…

そうですね。 本当に でも それは

うれしいというか…

時間的には
学校に行ってっていう時間のほうが

長いですよね?
そうですね。

そこでの「私」っていうのは

ほぼみんなと変わんないんですか?
やっぱり。

全然 変わらないと思います はい。

どんなケンカしてるの?
ケンカ…。

当時と今は違うだろうけどね。

中学生になったら
あんまりないですけど

何か こう… う~ん 何だろう?

「これで遊びたいのに!」みたいな

全然 普通の…。
普通だよね それはね。

やっぱり だから 仕事の空間っていうのが
ちょっと特殊なだけで

あとは ほとんどの面積が グラフにすれば
「普通の子」でした?

勉強はできたんですか?
勉強…。

自分から「できた」って言いにくいか…。
そうですね。

だから
学校の授業が好きかって聞かれたら

好きとは言いにくいですけど。

でも 何か こう…

まだまだ覚えたいことね
山ほどあるでしょうから

毎日 面白いですね。

そうですね。 知らないことって
まだまだいっぱいあるので。 はい。

「知らないことを知ること」だったら
大体のことは好きなんだ?

そうですね 好きですね。

同じように
本を読むのも そういうことですね?

そうですね。 やっぱり

自分が生きてる世界じゃ
体験できないことだったりが

やっぱり 本の主人公とかを通じて
疑似体験できたりとかするので

やっぱり そういうところが
本の好きなとこかもしれないです。

好きな本は やっぱり
物語が多いんですか?

そうですね。 物語が多いです。

何か こう ちょっとした時間とかでも
結構 本 読んだり…。

ささ~っと始められるんだね。

歯磨きしながら 本読んだりとかして

こっちの歯磨きの手が
止まっちゃったりして…。

えっ? こうやって歯 磨いてるの?
こうやって… はい。

はあ~!

今までで
いろんな面白いのがあったと思うけど

映画でも本でも何でもいいんだけど

自分が
「これは面白かったな」っていうものは

何か覚えてるのありますか?

「一番」とは言わなくてもいい。
一番…。

…じゃなくていい。
う~ん。

スッと…。
何ですかね?

でも 何か こう…

何か こう… 何だろう?

…みたいなところにいってるんだ? 今。

そうですね。 何か そういう本が

面白いなって思うようになりました。

あの… よけいなお世話ですけど
あなたの出てたドラマ そうでしたよ。

(笑い声)

そうですね。
そうですよね。 だから

「2度目 見たら
違って見えるかもしれない」みたいな。

結構 最近になって
見返したことがあって

自分で 何か こう
涙が出てくるっていうか ちょっと…。

また 全然…
もちろん忘れてたわけじゃなくて。

でも 小学校入る前の私と
やっぱり 今の私が見るのでは

全然 違うんだなって思いました。
そうでしょうね。

あ~ それは…
「自分で書きたい」とか思うんですか?

自分で書きたいと思ったことは
結構 何度かあって

試してはみるんですけど

設定を考えてるときに
設定考えるほうが楽しくなってしまって

なかなか文章が書けなくて…。 はい。

それでいいんじゃないのかな?

それはあとで いくらでも書けるから

設定のところは楽しみとして

いくらでも
メモしといたらいいんじゃない?

あ~ 確かに そうですよね。

最近 思ったのは
本とかも そうやって 何か

主人公の気持ちになってみたりとか
どこかから のぞいて

このとき どういう気持ちなんだろう
っていうふうに見たりとかしたり。

あとは…

気持ちのいいことなのね。

う~ん そうなんだと思います。

それをやってると もう 普通に何か

誰かが「遊びに行こう」って言ってるのと
同じように楽しいことが

自分にはあるんだね。
はい。

それは もう 向いてるね。
フフフ…。

去年の8月に出演したドラマ
「春子の人形」。

お兄ちゃんの

お嫁さんになれる…。

血のつながらない兄を慕いながら

戦争に運命を翻弄される少女を演じた。

お兄ちゃ~ん!

好きになってもええんやて。

お兄ちゃ~ん!

待っとるけん!

一歩一歩 キャリアを積み重ねている芦田。

しかし 本人の口からは意外な言葉が…。

その話 して!
ハハハハ…!

そうじゃないと
うまくいきすぎちゃうから。

全然 そうじゃなくて…

おお! 聞こうじゃないか!

ハハハハ…! はい。

いや… でも そんな

思いどおりになるわけじゃないですよね。
だから…。

でも それで…

外から見てるかぎりでは

「この人は挫折をした」なんて
思いもよらない…。

いやいや 全然…。

やっぱり それは
仕事に絡むことが多いんですか?

…も そうですし 全然

たくさん練習したのに
うまくいかなかったとか。

ああ~…。
でも…

じゃあ すいすい
順調にいったら心配になりますね。

なりますね。 何か… 何だろう?

きっと そろそろ何か…。
「あるぞ」って?

やらかしてしまうんじゃないかって
思ったりはします。

ばか明るい人ではないんですね
やっぱりね。

そうですね。
ねえ。

やっぱり どっちかっていうと…

心配性だとかまでは人に言えるんだけど

見栄を張るっていうことについて
なかなか若い人は人に言えないですよ。

それを言えるだけでも
随分と こう 何かを経験してきたな…。

見栄っ張りですよね 人ってね
やっぱりね。

…っていう気持ちもあって。

負けず嫌いの子がさ
ちょっと負けかけたときにさ

すっごくショックを受ける
みたいなことはないの?

う~ん ありますけど…。

立ち直るの?
う~ん でも…。

まあ 泣いて
忘れるっていうときもありますし。

そうか! 泣いちゃうんだ。
はい。

ああ そう…。
何か…

それは芝居で泣くのとは 全然 違うよね?
そうですね。

でも 芝居で泣くのもあるから

そこんところの回路を
もう持ってんのかもしんないね。

あ~ でも 「泣こう」と思って
泣けたことはないですね。

やっぱり 泣いちゃうもんです
そういうときは。

女優として 人として
大人への階段を上る芦田。

今 自分について考えることとは?

大人になっていくプロセスに 今 います。
はい。

14歳っていうのは たぶん

昔の昔だったら
大人扱いを もうされてたかもしれない。

そこに何か思うことはございますか?

う~ん… 何だろう?

あ~ 14歳ね…。

そうですね。 僕もそうだったですね。

何か こう
友達と一緒に みんなで何かしたりとか

一緒に
ただ話してるだけの時間っていうのも

すごく楽しくて。
でも 何か こういう経験も

できなくなってしまうのかなっていう

何か こう… 寂しさっていうか

嫌だなっていう気持ちもあるんですけど。

あれが一番の… 俺は 何か
人のやりたいことのような気がするな~。

どんな立派なことよりも

ああいう友達が集まって
ペチャペチャやってるのが

一番人間のやりたいことなんじゃないかな
って気がする。

確かに…

分かるわ~。

何か こう 目的が定かになったり

「あとは これです」とか
「あなたの特徴 何ですか?」とか

言葉で スッと言えるものって

もう それだけで… ね?
そうですね。

後半は 舞台をスイッチ。

糸井重里が 一躍 世に知られたのは
1980年代。

コピーライターとしての活躍が
きっかけだった。

そして 代表作の一つ…

より良い生活を目指す社会から

心の充足を求める社会への変化を
表現した。

言葉によって
時代の気分をつかみ取ってきた 糸井。

芦田は まず
自分たち若い世代の言葉について

糸井に質問をぶつけた。

何か でも 最近…

そうですよね。 そういうのって

どう思われるんですか?

あの… しょうがないんで。

いつでも そういう言葉とともに時代は…。

もう江戸時代からだって
あったわけですよ きっと

そんなものは。

流行語っていう形をとってるかどうか
分かんないけど

「いなせだね」とか
「粋だね」なんていうのも

当時は 言ったことなかったところに
出てきた言葉ですよ。

だから 「イカす」だとかね。

それと同じように 絶えず…

しょうがないんだけど…

だから 「まだ『エモい』って言ってんの?」
って言われるんです。

新しい言葉を使ったときには すっごく…

だから パッてやるだけで すごい…

でも 「その網で すくった魚は
いつも同じじゃない?」ってなって

人は 「もう その魚いい…」ってなる。
ああ…。

でも 何か やっぱり それが悪いとは

一概には言えないですよね。
言えないですね 言えないです。

僕は…

「かわいい」って使いますか?
使います。 すごい使います はい。

「かわいい」がなかったら 今の世の中
どうしていいか分かんないぐらい

「かわいい」のおかげで
助けられてますよね。

あ~ 確かに。 かわいいもの見て
癒やされたりとかしますもんね。

あれで助かってますよ。

子豚も かわいいしさ。

さっき買った洋服も かわいいしさ。

いいんだよ 「かわいい」で。
言い方が違うんだから。

「かわいい!」とかね 「かわいい…」とかね。

それは もう…

あ~ 確かに。

ちょっと 一回
「かわいい」って言ってみて。

え~!

かわいい。
ああ…。

なかなか落ち着いた「かわいい」だった。

だから 「かわいい!」って言ったら

「何があったんだろう? そこに」って。

80年代後半
糸井は活躍の場を広げていく。

その一つが
映画のキャッチコピー。

宮崎 駿監督の作品をはじめ

多くの映画の世界観を表現した。

中でも芦田が
特に心を打たれたというのが

映画「火垂るの墓」のコピー。

私 あの「火垂るの墓」の

「4歳と14歳で、生きようと思った。」って
キャッチコピーを読んで

あそこに
「4歳と14歳」って言葉が入ってるから

あのキャッチコピーの意味が
成り立つっていうか。

何か「生きようと思った。」だけだったら

恋人かもしれないし 友達かもしれないし
誰か分かんないし

でも 具体的に名前を出したら
つまらないじゃないですか。

だから ああいう 何ていうんですかね
何か こう

微妙なラインの言葉っていうのって

何か すごい好きだなって思いました。

作れますよ。
いやいや… それが なかなか難しくて。

「4歳と14歳」っていうのは
もう あの登場人物の年齢そのもので。

あっ あなたの年ですね。
はい。

だから…

「そりゃあ大変だよ」 「無理だよ」
って思いながら

彼女… 彼を追いかけるわけで。

それは だけど…

本当ですか?

「私は今 ちょっと今 漠然とか

つらいような気がしてる時代にいます
時期です」って言うと

「例えば どういうことですか?」とか。
あ~ 確かに。

つまり「分かるように話せ」っていう要求を
いつもされるんだけど

それを出しちゃったら
そこで終わっちゃうんですね。

「雨にぬれた子犬のような気持ちです」って
仮に言ったとしたら

抽象度では 結構 高いんだけど

「ああ 分かりました
雨にぬれた子犬ですね!」って言って

終わっちゃうんです。

みんな 大喜利みたいに

ポンッと言うもんだと
思ってるかもしれないけど

そんなことないから!

「どうしようかな~?」と思いながら
生きてるんですよ 頼まれたときに。

キャッチコピーなんかを書くときに
いつも思うのは

そこのところで

その向こうは海なんですねっていうふうに
見えてるようにっていうのは

望ましいと思ってましたね。
だから 海を伝えるって

とんでもないほうまで
つながってるわけだから

本当の海なんか
伝えられっこないじゃない?

だけど 写真に撮って
こう伝わるってこともあるし

あるいは のぞき穴から
ちょっと水が見えたっていうのも海だし。

ちょびっとしかないから
足りないんじゃなくて

何でもいいから
その向こうにある大きさみたいなものを

誰から どう伝わりたいんだみたいな。

それは もう すごい組み合わせがあって。

…と僕は思ってますね。

何か こう 簡単な言葉で
表せない言葉ってありますよね。

ありますね。

でも 何か 書いてないことだからこそ
面白いものって きっとあると思ってて

そこが 何か
本の面白いとこだなって思って。

だから さっき おっしゃってたみたいに…

数多くの著書を出している糸井。

人間の本質や心情を

時に鋭く 時に温かく描いてきた。

糸井がつづった数々の言葉を
まとめた本の中に

次の一節がある。

ちょっと笑い話なんだけど

結婚を申し込みに来た若者に
お父さんが

「娘を幸せにしてくれるか?」
って聞いたときに

「本当は 幸せって何?」とか
考えていったら

「う~ん…」ってなっても
おかしくないじゃない?

あ~ 確かにそうですね。

なのに 「はい!」って言うじゃない?

3分 こうやってたら
そんな人のとこに嫁がせられないよね。

そこは だから…

何か もう そういうものみたいに
なってますもんね。

そうそう そうそう! で お互いに

さっと「はい!」って言ったから
「よし…」ってなるんだけど

「本当に 幸せって
今 お聞きになったことは

どういうことを
幸せといいますか?」とか

問答なんかしちゃったら

それで もう失格ですよね。

そうですよね。
でも それが普通ですよね 本当は。

表地は 「はい」って言って

裏地に いや これを機会に また

幸せにするっていうのを
自分に問いかけたり

奥さんを… 新しく奥さんになった人を
じっと見てて

何を幸せに感じてるんだろう?
っていうのを

もっと見ようって思ったら
いい裏地が付くじゃないですか。

あ~ 確かに。

あの… 「思ったことは言いなさい」って
よく言われるじゃないですか。

でも 絶対 言ったら 怒られることだって
あるじゃないですか。

そういうのと似てるかもしれないです。
似てる。 だから

「怒らないから言ってごらん」って言って
怒んなかった人いないですよね?

いないです。 絶対 怒られます。

絶対 怒られますよね?
はい。

だから そこは利口になって
使い分けするっていうことだし

もう一つ…

う~ん 確かに。

いや したいですね だから。
でも 案外 忘れないよ。

本当ですか?
忘れない。

糸井が1998年に立ち上げたウェブサイト

「ほぼ日刊イトイ新聞」。

去年 設立20周年を迎えた。

2017年には会社を上場させた。

糸井は社長として
その全体を統括する役回りだ。

何かを生み出す面白さを
味わいたい若者たちが

糸井の感性に引き寄せられ
いまや 社員は90人を数える。

ウェブサイトの運営を中心に
さまざまな商品の開発や販売など

事業は多岐にわたる。

ロングセラーとなった
手帳をはじめ

最近では
犬や猫の写真を

投稿
シェアできるアプリ

古典を学ぶ教室が
人気を呼んでいる。

通底するコンセプトは
「やさしく、つよく、おもしろく。」。

チームで新しいものを生み出す喜びを
感じている。

そうですね… あ~。

手帳 手帳っていう言葉に…。

糸井さんは
何か 今後 挑戦したいことって

あったりするんですか?
目標とか夢とか…。

みんなが
どのくらいのコンディションで

どうやってるかなっていうのを知ってて

一緒に仕事してるんで…

無理 言ってるとか言わねえでやろうよ!
みたいな

そういう こう… ちょっと乱暴なとこに
戻りたいっていうのがあって。

社長じゃない人として
この会社に通って

迷惑がられながら
とんでもないことを言うっていう。

それがやりたいっていうのが
ずっと こう…。

何年かの短い夢なんですけど。

もう一個は ついこの間から
「ほぼ日の学校」ってやってて

そこで「万葉集」の講座があったら
「歌」っていいな~って思い始めて。

で そんなことを思ってたら

ちょうど矢野顕子のコンサートがあって

で そこで 僕の作った歌を
何曲もやってくれるんですね いつもね。

すっごくいいんですよ
自分で作ったのに言うんだけど。

で 作っといてよかったな~って思うの。

♬「TOKIOがふたりを抱いたまま」

♬「TOKIO TOKIOが空を飛ぶ」

沢田研二 矢沢永吉の楽曲など

作詞家としても活躍してきた糸井。

特に思い入れの強い曲があるという。

僕 前に…

それは何かっていうと…

そういうことを思って
作った歌なんだけど。

で そういう仕事を

何か ゆっくりやってみたいなっていう
気持ちになって。

何年か…
今 言ってるだけかもしれないんだけど…

で 何か 「いい歌 出来たんだよ!」って
言ってみたくて。

その歌 聴けるのを楽しみにしてます。
うん 作れたらね。

はい。 フフフ…!

およそ半世紀にわたって
言葉と向き合い続けてきた糸井。

年齢を重ねる中で
見えてきたものがあるという。

知らない人同士の会話とか
やっぱり好きで 僕は。

「そのつまんない感じが好き!」みたいな。

何でもない会話を
してるじゃないですか よく。

そういうほうが 自分に
何か すごく こう

もらってる気がしますね。

確かに でも 自分と誰かの会話って
絶対に共通してるものだったりとか

きっと価値観とかが 一緒だけど
違う人だと全然 違う話っていうか

しないような話とか
聞けたりしますもんね。

あの… 自分が のぞき見屋になって

電車で向こうの席で
カップルが何してるとか

老人が何してるとか見てるっていうのは
だいぶ面白いですよね。

あの… もっと若いときに

いわゆる汽車ってあるじゃないですか。

電車の横の席じゃなくて
こう ボックスになってる列車。

あっ! 前 向いて座る席ですか?
うん そう そう そう!

ああいう所に
旅行してる夫婦がいますよね。

ほとんど何にもしゃべらずに

何が面白いんだかっていう感じで
こう 外 見てたりしてて。

しかも 大体 何か ちょっと会話すると

おばあさんのほうが
おじいさんを たしなめるんです。

「そんな もう…!」っていう。

で おじいさんは
「ああ…」なんつって こう…。

アハハハ…!

年 取ったら 全く同じになってた。

何でそうなるんだと思いますか?

もしね 芦田愛菜さんが

仮に恋人が出来たとしたら

「もっと知りたい!」とか
「もっと何か話を聞かせて!」。

「私は これを言いたい!」って
なると思うんだけど

もうね 年 取るとね

「もっと知りたいって… 知ったからって
何になるわけでもなし」って。

何だろうな~?

ごはんを食べるにしても

かみさんと行くのが 一番しゃべらないで
食べてるわけだけど

大体「おいしいね」とかは
しゃべってるんですよ。

そうするとね おすしなら おすしの…

ああ…。

会話に
夢中になっちゃってってことですか?

会話のほうにね
ちょっと気を取られてるんで

「えっ さっき 昆布締め 食べたっけ?」
みたいな。

「食べましたよ」みたいな。
「そっか…」ってなる。

でも 奥さんといるときは
絶対 昆布締めとか忘れてないわけです。

で 「あれがおいしかったね」って言うと
「うん」って こう…。

それはね 何か…

こんな若い人に
何を教えてるんでしょう?

いやいや…。 でも私は やっぱり まだ

しゃべることのほうが
大切だって思っちゃいます。

当然 そうです!

何か 会話が途切れちゃったりとか
ちょっと沈黙が続くよりも

やっぱり ずっとしゃべってたいって
思っちゃいますね まだ。

そうしてください!
フフフ…。

時代の先端を走りながら

常に 自分より若い世代にも
目を向けてきた糸井。

1980年代に放送された
若者番組「YOU」。

糸井は司会を務め

ごく普通の若者たちの声を
巧みに拾い上げ テレビで発信。

多くの共感を集めた。

え~っとですね…。

今日はですね バイクの特集です。
お待たせいたしました。

いわゆる悪いイメージのところばっかり

バイクっていうのはね
不良の乗るもんだ! みたいにして

決めつけちゃってるところが
多いんじゃないかと思うんで

ぜひ 今日は お父さん お母さん

先生 生徒と こういう感じで みんなで

知らないんだっていう前提で

今日の番組を
進めていきたいと思いますので…。

そして 今

「ほぼ日」のオフィスをのぞくと

若い社員と気さくに接する
糸井の姿がある。

週に一度 「給食」と称して
お昼を共にする時間を設けている。

(笑い声)

ちゃめっ気の中に見え隠れする
若い世代への愛情。

そんな糸井に
14歳の芦田が最後に聞きたいことは?

きっと 私って 何か

青春をしてる時代って呼ばれる年に
いると思うんですけど

何か こう…。 何だと思いますか?

まあ そのときによって
違うこと 言うんでしょうけど

今 聞かれて思ったのは う~ん…

そういうころじゃないかな。

何だろう?

それが結構 長く続くんですけどね。

でも 私は結構 若く…。

何か…

だから 青春のときに

やむにやまれぬ自然に呼ばれて
やってることっていうのは

あとで考えたら
やんなきゃよかったっていうことも

いっぱいあるわけで

もしかしたら
そこでやったことが もとになって

こんな大きいものになったりもするし。

楽しいですよね 他人のことだと思うと。
フフフ…!

でも 自分では やっぱり
なかなか そう思えないのが…。

思えないよね。

それがすべてだってぐらいに思うからこそ
飛び込むわけだからね。

でも あとで考えると 「そのあとも
ずっと面白かった」ってなるんで。

でも 何かやろうと思って
準備したりとか 何か…

あ~ いいですね。

自分もやってきたことだから
「いけ!」っていう…。

ちょっと離れて いかせるだとか
燃料をくべるとか

そういうことをするのは
社会の豊かさが やることなんで

先に 年 取った人の仕事は
そういうことかもしれないね。

途中で ピシッ ピシッてたたいて
コマを回すじゃない?

やっぱり 本の世界でも
何か こう 主人公の近くに

大体 おじいちゃんとか おばあちゃんが
いたりしますね。

お父さんたちは心配だから
あんまり「頑張れ」って言えないんだけど

おじいさんたちは
結局 どんな失敗しても

この辺まで戻ってくるって知ってるから

「よしよし!」って思うんだよね。
ああ… 確かに。

でも 面白いところに 今 いますね
本当にね もやもやしたね…。

今 ちょっと思ったんですけど…

そうですね うん。

もやもやって言ってるものが
一応 絵の形になったら

「ふう~」ってなるじゃない?

あとで あのとき描いた絵と
今は違うけど また描けた。

それが たぶん
言葉にできかけたときとか…。

でも そういうものを こう…
見えてて しゃべれてるっていうのは

もうすでに
随分 絵が描けるようになってますね。

本当に。

「なのかな」 「気がする」とかね。

でも 直感って大事だったりしません?

その 「なのかな」とか
「そう思うな」ぐらいが

実は 一番合ってたりする感じが…。
そうですね。

だから 「物事に名前が付いちゃったら
もうおしまいです」っていうのと

対応してるんだけど…

面白かったです 本当に。
私も すごい楽しかったです。

ありがとうございます。
本当に 面白かった。

どうも ありがとうございました。
ありがとうございました。

くたびれたでしょ?
いやいや…。

あっという間でした すごく。
ありがとうございました。

僕は くたびれたよ。
(笑い声)

♬~


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