逆転人生「最強アップルVS.貧乏発明家」日本で唯一、特許裁判でアップルに勝ち、賠償金を手にした発明家がいる…男の痛快逆転劇。


出典:『逆転人生「最強アップルVS.貧乏発明家」』の番組情報(EPGから引用)


逆転人生[新]「最強アップルVS.貧乏発明家」[字]


日本で唯一、特許裁判でアップルに勝ち、賠償金を手にした発明家がいる。訴訟費用がかさみ、食うにも困る極貧状態に陥りながら8年の裁判を戦い抜いた男の痛快逆転劇。


詳細情報

番組内容

特許裁判でアップルに勝ち、賠償金を手にした日本唯一の男、個人発明家の齋藤憲彦さん。発明したあるアイデアが、世界中で大ヒットした音楽プレーヤーiPodに、知らぬ間に使われていたのだ。齋藤さんは裁判所を舞台にアップルと争うが、形勢は不利、訴訟費用もかさみ、食うにも困る極貧状態に陥った。それでも8年に及ぶ裁判を戦いぬき、最後に逆転勝利を手にする。貧乏発明家が巨大企業を打ち負かしたドラマチックな逆転裁判。

出演者

【司会】山里亮太,杉浦友紀,【ゲスト】個人発明家…齋藤憲彦,【出演】高橋真麻,小宮浩信,元特許庁長官…荒井寿光




『逆転人生「最強アップルVS.貧乏発明家」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

逆転人生「最強アップルVS.貧乏発明家」日本で唯一、特許裁判でアップルに勝ち、
  1. 齋藤
  2. 特許
  3. アップル
  4. 発明
  5. 高橋
  6. スイッチ
  7. 特許庁
  8. iPod
  9. 裁判
  10. 億円
  11. アイデア
  12. 出願
  13. 成立
  14. アメリカ
  15. リモコン
  16. 日本
  17. 裁判官
  18. 借金
  19. 小宮
  20. 審査


『逆転人生「最強アップルVS.貧乏発明家」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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山里さん 今日から
新番組「逆転人生」 始まりましたよ。

始まりましたね。

はい上がってきた人たちが
毎週 このスタジオにやって来て

その奇跡の逆転劇を語り尽くす!

楽しみ。 俺 大好きだな こういう話。
うん。 今日が記念すべき第1回

主人公は この方です。

何か 怪しいね…。

でもね 見た目に だまされないで下さい。
え?

世界中で大ヒットした
音楽プレーヤー iPod。

そこに もともと齋藤さんが発明していた
あるアイデアが

知らぬ間に使われていたんです。

しかし アップルは それを認めず
法廷で争うことに。

裁判は長期化し 費用もかさんで

齋藤さんは食うにも困る
状態に追い込まれます。

でも あのアップル相手に裁判やっても
勝ち目ないんじゃないですか。

いえいえ この番組は
最後に必ず大逆転するんです。

齋藤さんは
日本で唯一 特許裁判で アップルに勝ち

賠償金を手にした男なんです。

巨大企業に立ち向かった
一人の発明家の壮絶な逆転劇です!

♬~

どうぞ~。
(齋藤)よろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

お掛け下さ~い 皆さんも。

さあ 齋藤さんは
個人発明家でいらっしゃるんですが…

いや~ あの
そんな すごいね

世紀の
ジャイアントキリングを
やったような人に

ぱっと見
見えない
ですよね。

穏やかな感じの方ですけれども…。

それがですね あの大企業と戦って
しかも 勝ったっつうんですからね。

そして ここにですね
このiPodございますけども

これ懐かしいですけども 2人は…?
使ってました。    使ってました?

めちゃくちゃ使ってましたね。

これね 便利でしたもんね これ
何千曲も これに入って。

(高橋)
容量がすごいですし 操作もしやすい。

(小宮)回す時の音がすごい…
すごい気持ちいい。     カチッてやつね。

えっ これのどこに 齋藤さんの
考えたものが入ってるんですか?

え~と これで言いますと
スクロールさせる ここの部分と

更に ここをプッシュするという

ここの特徴的なスイッチそのものが
僕の特許だったんです。

え~!?
そこなんだ…。

そこがだって iPodの肝の部分…。
そうですね。                   はあ~!

でも その齋藤さんのアイデアが…

話は
長くなるんですが…

私が中学生だった頃から

ちょっと前に遡りますが…。
だいぶ遡りますね。 中学の頃?

私が中学生だった1970年代
日本は ちょっとした発明ブームでした。

一般の人のアイデアを商品化して売り出す
発明ショップが人気を呼び

私も 足しげく通っていました。

自分も 世の役に立つ発明品を
作ってみたいと思ったのです。

身の回りのものを使って
あれやこれやと アイデアを試しました。

これ 何だか分かりますか?
(高橋)う~ん?

え? なあに?

ほら 使ってみて お母さん。

正解は 毛玉とり。

親ばかだと思われるかもしれませんが

こんなふうに
大げさに褒めてくれるものですから

すっかり その気になってしまい

将来は
発明家になると決めたのです。

ところが…

それから30年。

私は仕事もせず
部屋に閉じ籠もって暮らしていました。

しかも
3億円もの借金を

背負っていたのです。

え どういうこと?
まだ毛玉とりしかやってないよ だって。

何があったのか
かいつまんで説明しますと

私は あのあと ソフトウエアの会社に
就職し アメリカに派遣されました。

そこで目の当たりにしたのが

アップル社を設立した
スティーブ・ジョブズの大活躍。

私は ジョブズに感化されて
脱サラ。

自分で会社を立ち上げました。

ところが 運悪く バブル崩壊が直撃し

3億円の借金を残して
経営破綻したのです。

優しかった親にも
大迷惑をかけてしまいました。

親が苦労して建てたマイホームを

借金の形に
差し押さえられてしまったのです。

しかし
私は 諦めたわけではありませんでした。

一打逆転の大発明で 必ず復活してみせる。

「逆転ホームラン!」。

アイデアの種を探していた ある日。

機械オタクの後輩・ウッチャンが
興味深いものを持ってきてくれました。

(齋藤)へぇ~。

見せてくれたのは 数多くの機能や
データを 素早く扱えるという…

このスイッチに
私は 大きな可能性を感じたのです。

急速に進化を遂げつつある携帯電話。
これから更に便利になるはずだ。

その時 大量のデータを

瞬時に扱える
新型スイッチが 必ず必要となる。

よ~し!

私は 狙いを定めました。

あの回転型スイッチより はるかに便利な
未来のスイッチを発明しよう。

…という使命が
あったわけです。

その日から 来る日も来る日も

寝る間を惜しんで
スイッチのアイデアを考えました。

これは 当時つけていた「発明ノオト」です。

僕たちのネタ帳みたいだよね。
(笑い声)

こだわったのは
携帯電話に載せられる小ささ。

指を何度も動かさずに
簡単に操作できる便利さ。

大量のデータを瞬時に扱える
スピードです。

ああでもない こうでもないと
1年間 試行錯誤を重ねた末

ついに 私の体に電撃が走りました。

(齋藤)ドーンときました。
え~ 何 何?

これが そのスイッチ。

小さなリング状のタッチセンサーを
スルスルッと なぞることで

素早く操作できます。

目的の選択肢に たどりついたところで

センサーの下に
配置されたボタンを カチッと入力。

指を何度も動かす必要はありません。

…で 誰でも簡単に
操作できる

夢の新型スイッチの
誕生でした。

私は真っ先に 両親に見てもらいました。

ほんと? よかったじゃない。
ねっ お父さん。

相変わらず 親ばかな両親。

私のせいで家をとられても
ずっと応援してくれていました。

(高橋)すごい!

このスイッチで特許を取り
携帯電話に採用されれば

そのライセンス料で借金を返し
親にも恩返しできるはず。

私は はやる心を抑えて

東京・霞ヶ関にある特許庁へと
向かいました。

初めて見る方も
多いのではないでしょうか。    はい。

特許庁の中にある こちらの出願窓口で
特許を出願したのです。

こんにちは~。
お伺いいたします。

そのあとすぐ 私の発明は
一般公開されました。

しかし 一つ 問題があったのです。

特許を認めてもらうには

出願のあと
審査を受けなければなりません。

その費用は 当時およそ20万円。

お~っ 結構する!

金欠の私は 出願だけ済ませ

先に 企業にスイッチを売り込んで
審査料を稼ぐことにしたのです。

その結果は…。

(高橋)え~!

悲しいことに
日本の企業は 私の発明を理解せず

1社も採用してくれなかったのです。

企業が採用しないのであれば20万円払って
審査を受けても 意味がありません。

結局 新型スイッチの特許は出願しただけ。
(高橋)えっ!?

審査を受けず
ほったらかしに なってしまいました。

そのまま5年が過ぎた ある日…。

後輩のウッチャンが

またしても 私の運命を
大きく変えるものを持ってきたのです。

(齋藤)へえ~。
何 見つけたの? ウッチャン。

あ~!

私は 言葉を失いました。

そこにあったのは間違いなく

私が発明した
あの新型スイッチだったからです。

憧れのスティーブ・ジョブズ率いる
アップル社が生み出した

世界的ヒット商品…

この小さな箱に
何千曲も入れて持ち運ぶことができる

画期的な音楽プレーヤーです。

何千曲の中から 聴きたい曲を 素早く
簡単に選ぶために搭載されていたのが

タッチセンターで スルスルカチッと
操作できる その名も…

空前の大ヒット商品 iPod。

今からでも ライセンス契約を結べれば
借金返済どころか…

私は すぐに アップルの日本法人に
事情を説明し 契約を申し入れました。

しかし アップルの反応は
厳しいものでした。

うわ~ 強そうだな もう。
(スタジオの笑い声)

特許も成立しておりませんし。

そうか~。
そこだ~!

出したは出したけど。

確かに 私は特許を出願しただけ。

審査料を払えなかったせいで
まだ成立していなかったのです。

とはいえ
出願したのは iPod発売の3年前。

その1年半後に 一般公開されています。

今から審査を受けて認められれば

出願した日付で特許が登録されます。

そのあとに発売された
iPodは

私の特許を
侵害していることになるのです。

そのためか アップルは
私に 一つの提案をしてきました。

アップルが
私の発明の権利を全て買い取る。

ただし その対価は ここまで
私がかけた 経費だけだというのです。

プッツンきて。

こうなったら さっさと特許を成立させて
堂々と アップルと戦おう。

え!?
本当か?

「堂々と」と言っておきながら
親に金を無心するとは情けない話ですが

父は なけなしの20万円を
出してくれました。

(齋藤)ありがとう。

しかし…。

その結果は 思わぬものでした。
(高橋)え~っ 何?

(高橋)え~っ!

なんと iPodでも使われた
私の革新的スイッチが

「簡単に思いつく」と言われ
特許が認められなかったのです。

いろんなことありすぎ。

すごいな…。
すごいですね!

このスイッチの発明 齋藤さんにとって
人生をかけたものなんですもんね。

まあ まさに そうでしたね。

借金を返せるだけの値打ちを
持っているはずだと思って…

そりゃ悔しいですよね~。

オープニングの映像で
りんご食べるシーン

やっぱ 鬼気迫るものありました。
ガリッて。   (笑い)

(高橋)そうか そういうことか。

ちょっと ここまでを 時系列で
整理しておきましょうか。 まずですね

齋藤さんが特許庁に
特許を出したのは 1998年の1月です。

その1年半後に 一般公開されています。

更に その1年半後に iPodが
発売されています。

ただ この時点で 特許は
まだ 成立していなかったんですよね~。

そこなんですよね。
(高橋)アップルの

「だって 特許成立してないじゃない」って
いうロジックも分からなくはないです。

その辺りですね 元特許庁長官の
荒井寿光さんに お越し頂いているんで

聞いてみたいと
思うんですが。

あの~ 特許っていうのは…

タイミングなんですね。
いろんな商品 発売する人は…

それって 膨大な量ですよね。
(荒井)膨大な量。

それを全部やって…。          やるわけ。
ええ~っ。

え? じゃあ 一応 齋藤さんが出した
出願してて 情報 出てますよね。

それは アップルは
目にしてるはずってことですか。

まあ 想像で申し上げれば
まさか 日本の個人発明家がね

こんな大事な発明してるとは
思ってなくて…

(荒井)見落とさずに
やったら もっと
悪質ですから。

ただね 齋藤さんが
改めて 特許庁に審査をお願いしたら

駄目って言われたじゃないですか。

でも あれ かなり いい発明なのに
何で駄目ってなっちゃう…。

まあ 特許庁の審査官もですね う~ん
自分でね 特許庁で認めれば

必ず iPod アップルは
文句 言ってくるなと。

必ず これはもう文句言ってきますよね。

従って 文句 言ってきても大丈夫なように
準備できるかということで…

確かに それは確かにね
相手が おっきいし…。

多分 これが 自分が認めたことによって
社会的な影響が とんでもないと。

そら さすがに うまくは出さないか…。

組織の中にいて その決断できないですよ。
確かにな~。

(笑い)

(荒井)でも 本当は それが特許庁の
審査官の一番の冥利っていうか

そういうね 大事なアンパイアの役割だと
思うと やりがいありますよね。

じゃあ 荒井さん その同じ状況で来たら
荒井さんはもう…。

う~んと 考えて…。
(笑い)

(小宮)歯切れが
悪いですから。

そりゃあね やっぱり アップルの顔も
思い浮かぶし 齋藤さんの顔も思い浮かぶ。

これ でもね 認めてもらえなかったじゃ
ないですか 齋藤さん。

これ 特許 認めてもらわなければ
アップルも相手にしてくれませんよね。

あの~ もう一回 書類を
ある意味 あの~…

もう一回 審査を受けることが
できるようになってます。

「なんと CD100枚分の音楽を
録音することができます」。

世界を変えた iPod。

なのに 私は何も変わらず
借金まみれの貧乏生活。

(小宮)うわっ。

主食は 毎日 ゆでキャベツ。

今日はポン酢 明日はコンソメ
微妙に味を変えて ごまかす日々。

最近の若手芸人でもいないですよ
こんなの。

このまま泣き寝入りかと思っていた
ある日。

思いもかけず 強力な助っ人が
現れたのです。

ウッチャン?
ウッチャンまた来る?

あ! あれ?

(小宮)うん。
おお!

元技術者の…

諦めず アップルと戦うべきだと
弁護を引き受けてくれたのです。

(高橋)え~ よく出会えましたね。
うん ほんと そう。

すごい!

そうね キャベツですよ 今 食生活。

うわぁ!

(高橋)
へぇ~!

しかし そもそも 私の特許が
成立しなければ 話になりません。

いいですか 齋藤さん。
特許は 「一点突破」なんです。

あなたの発明の 「スルスルカチッ」。

それだけを正確に表現するんです。
齋藤さん…

リング状のタッチセンサーを…

…と操作する。

その革新性を もう一度
丁寧に説明すれば

特許を認めてもらえないか。

しかし iPodが大ヒットしている今
この案件は 社会的影響が極めて大きい。

よほどの説得力がなければ
特許庁も認めないだろう。

書類の書き直しには
実に 半年以上かかりました。

練り上げた こん身の説明を
お聞き下さい。

俺たち 頭に残ったの
「スルスルカチッ」だけだからね。

ですよね すみません。

でも この難解な用語のオンパレードが

特許庁審査官の心を
大きく動かしたのです。

(高橋)へ~!

(高橋)みんな頭いいから。
(スタジオの笑い)


はい 齋藤です。

うわあ すげえ!    やった~!
すごっ!

ついに 私の特許が成立。

巨大企業 アップルと戦うための切り札が
手に入ったのです。

その特許証は今 我が家の仏壇の中に
供えられています。

(鈴の音)

一番 見せたかった人に
見せることが できませんでした。

私のせいで家を失いながら
それでも応援し続けてくれた父が

特許成立を見届けることなく
心筋梗塞で亡くなったのです。

母と二人 その遺品を整理していると
思わぬものが見つかりました。

「憲彦の発明が認められたら

アストンマーティンがほしい

ヴェルサーチのスーツがほしい

祗園に遊びに行きたい

自家用ジェットがほしい
クルーザーがほしい」。

堅実で真面目だった父の
意外な願望の数々。

私の発明に こんな期待をしていたのか。

恩返しができなかった父に
せめて勝利の報告をしたい。

いよいよ 裁判所を舞台に
アップルとの戦いの火蓋が切られました。

特許裁判は 法廷ではなく
主に会議室で進められます。

(高橋)あっ そうなんだ。
(ノック)

アップルは特許訴訟に精通した すご腕の
弁護士たちを ずらりとそろえていました。

え~!

俺 一回ここで「ごめんなさい」って
言っちゃうわ。    ハハハハハ…。

私が アップルに求めたのは
特許侵害による損害賠償 1億円。

それに対し アップルの弁護団は

驚きの主張を
繰り出して
きたのです。

(裁判官)
それでは 本日の弁論準備手続を始めます。

なんと
特許庁が認めたはずの私の特許が

無効だと
主張してきたのです。

その根拠は

ある電機メーカーが特許出願していた
という このリモコン。

リング状の
タッチセンサーらしきものがついていて

一見 私のスイッチと よく似ています。

このリモコンは
私の特許よりも先に出願されており

だから私の特許は
取り消されるべきだというのです。

これ実は
ビデオの早送りと巻き戻しを行うもの。

高速で早送りしたり
ゆっくり巻き戻したり

押すボタンによって 速度を
調整できるというアイデアです。

しかし その
ボタンが リング状に並んでいるだけで

タッチセンサーではありません。

スルスルなぞって カチッと押す

タッチセンサーを備えた私のスイッチとは
アイデアの根幹が違うのです。

特許庁が 厳密に審査したうえで認めた
私の特許。

それが このリモコンで覆るはずがない。

私も 上山弁護士も そう信じていました。

しかし…。
「しかし」?

何で?

何で?

なんと ただ形が似ているだけの
テレビリモコンのせいで

裁判は 私たちの形勢不利に
なってしまったのです。

さすが最強企業。 アップルとの戦いは
これ 一筋縄で行かないですね これは。

はっきり「負けだよ」って言われてしまう。
あの時 どんな気持ちでした?

特許権というものが
頂けるっていうことが。

ただ その肝心の武器が使えない
っていうことに なっちゃうと

もう どういう気持ちというか もう…
う~ん…

だって アップルが根拠としたのは
あのリモコンですよね。

早送り 巻き戻しボタン

あれ たくさんボタンが
円状に置いてあるだけで

センサーではないんですよね。
そうです。

何で 齋藤さんが これ
負けるってことになっちゃうの? あれ。

そこ ちょっと
私の方から説明させて頂きますね。

左が齋藤さんのスイッチ
右が さっきのリモコンですよね。

実は 左の齋藤さんのスイッチを
説明する特許の文章

先ほどVTRで 弁護士が早口で説明していた
あの文章ですが

右のリモコンにも
当てはまってしまうんですよ。

あ~ すごい。 全然 違うスイッチなのに
文章にすると同じになっちゃいますね。

う~ん 言われると。

逆に それを見つけてきたんだ アップルは
すごいな。

その~ ほんとに 表面上の文言だけで
ジャッジするってのは

ちょっと僕は そこは納得は
いきませんでしたね。

あと もう驚いたのが 裁判官から
「このままだと負けるから

和解した方がいい」っていうふうに
言ってましたけど あれは何なんですか?

多分 齋藤さんも そういう気持ち
持ったと思うんですが

押しつけるっていうかね

もう早く和解した方がいいよと言ってね
やられるわけですよね。

これは 元裁判官の人が
本に書いてるんですが

何で こういう日本で 和解が多いのか。
これは 世界よりも 日本は多いんです。

え?

面倒…。

こういうことを 元裁判官が
裏事情で書いてましてね。

ぶっちゃけなんでしょうけど。 全員が全員
そうではないかもしんないですけど。

そういう人もいるってことですよね。

あれ でも 裁判続いてね
経費も大変でしょ だって。

キャベツしか食べてない時
あったんですから。     (齋藤)そうです。

すごい ヘビースモーカーだったんですけども。
もともと 齋藤さんが。         そうです。

だけども
だんだん たばこの銘柄が落ちていって

最後は 吸いさしを
また山盛りにしておいて

きせるに それをさして吸って
それもできなくなって う~ん…

(笑い)
おめでとうって言いづらいですよ。

もっと早い段階で禁煙するのかなと
思ったんですけどね。           そうね。

いや~ だた そんな中ね お父さんが
残した あの 「パパの楽しい計画」。

高級車ね 乗りたいとか。

また そのチョイスも
すごいですけどね アストンマーティン。

結構 具体的でしたよね。
よくね ご存じですよね。

結構 イケイケな お父さんだったって
ことですか?           (齋藤)まあ…

いいもののことは知ってるんだけど
厳しい状況になっても耐えられたのは

もともと根が まったりできてるから…。

普通だったら
もういいかげんにしてくれよと

お前のせいで家もとられて これで まだ
更に お金を… もう諦めろと。

げんこつが
飛んできたかもしんないですけど

そういうことは なかったですね。

あのメモ見た時 どう思われました?

いや もう ほんとにね あの~ ほんとに
もう泣けました 実は ね。 う~ん…。

ほんとに
大変な思いさせちゃったっていうことね。

ちょっと アップルとの戦いが
お父様の弔い合戦みたいな。

まあ 結局 そういう そんな気持ちにも…。
はあ~!

ますます負けられない戦いになりました。
でもね 齋藤さん

裁判官からは 「このまま裁判を続けても
負け」と言われてしまって

絶体絶命の
ピンチ。

一体こっから どうやって逆転したのか
教えてもらっていいですか?

分かりました。

裁判の長期化で
私の生活は 更に苦しくなっていました。

裁判官は 相変わらず
和解を勧めてきました。

私の発明の権利を 和解金と引き換えに
アップルに渡せというのです。

(高橋)裁判官が言っちゃうんだもん。

このまま裁判を続けても 恐らく私の負け。

それなら 和解した方が ましだろうか。

心は揺れましたが
それでも私は受け入れませんでした。

…って言うという その あの~
気概はありましたね。

だって こっちが正しいんだもん。

とはいえ
裁判官は 私が負けると言っています。

何か 逆転の秘策が必要でした。

特許裁判で用いる 最終手段の一つです。

あのリモコンにも当てはまると言われた
特許の文言を訂正したいと

特許庁に申し入れるのです。

私のスイッチは

早送り 巻き戻しボタンが並んでいる
あのリモコンとは全く異なることを

明確に表現する。

アップルの主張の根拠を崩す
強力な一手ですが

既に成立した特許の訂正は
簡単には認められません。

果たして 特許庁は
どのような判断を下すのか。

1か月後 通達が届きました。

訂正することを認める。

お~ よかった よかった。

特許庁の この判断により

私の形勢不利だった裁判の流れが
変わりました。

裁判官は
和解を断念。

その勢いに乗って
私は 大きな ばくちに出ました。

いきましょう。 イケイケですから 今。

うお~! ドラマの話だよ これ。
すごい!

齋藤さん…

(小宮)ええ~?

賠償金を請求するには
裁判所に手数料を支払う必要があります。

その額は 請求額が
大きくなるほど 膨れ上がるのです。

(高橋)え 請求するだけで?

(小宮)本当に ばくちだったんですね。

負けたら 1, 500万円追加の借金。

それでも 100億円に こだわったのには
理由がありました。

長い裁判を戦ううちに
こう思うようになったのです。

長く苦しい裁判は
6年7か月 続きました。

そして ついに 判決の日が来ました。

100億円には届きませんでしたが
巨大企業相手の大逆転勝利でした。

裁判の結果は
大きく報じられました。

中小企業や
個人発明家を
勇気づける

歴史的な勝利だと
評価されたのです。

(拍手)
(一同)すごい!

ありがとうございます。
いや ほんと おめでとうございます!

ありがとうございます。
いや~ どうでした?

いや すごいな。
あそこで100億円って ねえ。

(高橋)ほんと ドラマでしか
あんな せりふ 聞いたことないですよね。

諦めたりしようかとか
心折れたりしたこととか…。       ない。

ないですか? 全く。
ない。 辞書に…

そんな… そんな… だって
しょうがないんじゃないですか。

だって もう…

いや 何回か…

(齋藤)ほんとに そうですよね。
そうでしたよね。

結果ね 「おめでとうございます」とは
なったけど

100億円 請求して
結果 3億円だったじゃないですか。

これは 齋藤さん どう…?

いや もう 金額的には う~ん…
ちょっと 納得 実際にはいかない。

あのね 僕は この金額は
非常に低いんだと思うんですよね。

それで
アメリカの裁判事情に詳しい人に

齋藤さんの判決 出た時に
いろいろ聞いてみたんですよね。

大体 アメリカだと あのぐらいの
発明ってのは いくらぐらい。

そしたら みんなね
「100億円ぐらい」と言ったんですよね。

こちらが 特許裁判における損害賠償額
ベスト3の比較したものなんですけど。

随分 違いますよね。
アメリカよ。

アメリカに どんどんどんどん
いい発明が出るわけですよね。

更に これ そういう能力の 海外への
流出にも つながりますよね。    そう…。

日本でやってもしょうがないっていって
いいアイデア持った人は 海外に…。

行っちゃう。
行きますよね。

例えば 齋藤さんが
アメリカのアップル社を訴えて…

(荒井)もちろん
そのためには

齋藤さんの特許は 日本でしか
成立してなかったんですよ。
あ~!

だから今度はね アメリカにも出しとけば
アメリカでも成立したんです。

そうすると このぐらいの金額がね
取れたんでしょうね。

齋藤さん 今 言われてもって話ですよね。
(笑い)

かなり壮絶な発明家人生ですけども
ここまで振り返ってみて いかがですか?

会社を潰したり 裁判になったり 苦労の
連続だったっていうわけですけども

それでも自分のアイデアが世界中の人々が
それを使っていた ということは

発明家にしか味わえない感動って
いうことだと思いますし

まあ 日本中の発明キッズというか

創造ということを
頭の中に入れてる人たちに

発明は最高だよと
是非 君もやるべきだっていうことを

その~ 伝えたい 言いたいと思いますね。

さあ そして
3億円 賠償金 得ましたけども

これ 何に使ったか気になりますよね。
おっ 確かに。

何に使ったと思います? 真麻さん。
(高橋)え~!?

最初に お母様の
インタビューの時の背景が

すごく きれいな
キッチンだったので 家。 なるほど。

あそこは もう 賠償金で
建て替えたあとの家なんじゃないかなと。

さあ 小宮 どう?
え~?

もしかして これじゃないですか
これとか。

iPod。
あえて。 iPod。

自分が発明したっていうのを 踏まえた
うえでの めちゃくちゃ自慢 みんなに。

「これ 俺だよ」。 ウッチャンにも自慢。
「これ ほら 言っただろ」。

(笑い)
あ~ なるほど。

アップルから受け取った賠償金は
借金返済に充てたため

手元には ほとんど残りませんでした。

それでも カフェで ゆっくり
過ごすくらいの余裕はできました。

はぁ~。

でも 一つだけ
私は 大きな買い物をすることにしました。

「アストンマーティンがほしい。
アストンマーティンがほしい」。

アストンマーティンとは
いきませんでしたが

父が憧れた高級車を手に入れたのです。

いやぁ 見てますよ。

私は今も
発明への情熱を燃やし続けています。

これは はやりのVRで
粘土をこねたり かんなで削ったり

手の動きを再現する装置。

♬~

かつては 部屋に閉じ籠もっていましたが
今は 精力的に発明を売り込む毎日です。

♬~

皆さんの生活を豊かにする大発明。

もう一度 やってみせます!


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