ダークサイドミステリー「あなたの知らない童話の闇 夢か悪夢か本当か?」夢の童話の裏に隠された歴史の闇事件に迫る。



出典:『ダークサイドミステリー「あなたの知らない童話の闇 夢か悪夢か本当か?」』の番組情報(EPGから引用)


ダークサイドミステリー「あなたの知らない童話の闇 夢か悪夢か本当か?」[字]


「シンデレラ」は金銀遺産・婚活サスペンス?グレーテルがかまどで焼いた魔女の正体は?ハーメルンで子どもはどこに消えた?夢の童話の裏に隠された歴史の闇事件に迫る。


詳細情報

番組内容

あなたが好きな童話には「えっ!」と驚く闇のドキドキ事件が!《金銀遺産闘争&婚活サスペンス?(シンデレラ)》《幼い兄妹が犯罪隠蔽?(ヘンゼルとグレーテル)》《児童130人失踪ミステリー(ハーメルンの笛吹き男)》童話・伝説の多くは、世の中に大きな衝撃を与えたホントの事件。なぜ、どんな出来事が発生し、後世に伝わったのか?童話に隠された、不思議で笑えて希望と残酷のディープで悲しい世界へご案内します。

出演者

【ナビゲーター】栗山千明,【ゲスト】森義信,中野京子,【語り】中田譲治,【朗読】能登麻美子,【アナウンサー】片山千恵子




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ダークサイドミステリー「あなたの知らない童話の闇 夢か悪夢か本当か?」
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あなたも お子さんも お孫さんも

素敵な夢へと
いざなってくれた童話。

お姫様や王子様 不思議な魔法。
そして みんなハッピーエンド。

と 思っていませんか?

甘くて優しい夢の裏側に
隠れているものが

本当にあった
悪夢だとしたら?

(叫び声)

♬~

あなたは気付いてしまいましたね。

この世に隠された 恐るべき謎に。

さあ 今宵もまいりましょう。

危険な驚きの世界 ダークサイドへ。

童話には
歴史上の闇の事件が隠されている。

例えば…。

謎の笛吹き男による 児童大量失踪事件。

130人もの子どもが
1日で こつ然と消えた。

子どもたちに何が起きたのか?

現地の記録が今に伝える 悲劇の傷跡。

誘拐か? 死の病か?
それとも大量殺人か?

ここは何だ!?

幼いきょうだいと お菓子の家の物語…

深い森で繰り広げられる魔女との戦い。

見放された弱者をめぐる歴史の闇とは?

夢物語 「シンデレラ」の真実。

それは
財産と家を乗っ取られた女性による

知力・体力・策略の
痛快逆転ドラマだった!

これから1時間
闇の世界に光を当て

あなたと共に
謎を解き明かしていきます。

♬~

あなたは どうしますか?

あなたの子どもが ある日突然
消えてしまったら。

しかも それが 町全体で130人も。

組織的な誘拐? それとも大量殺人?

この謎めいた事件が起きた現場を
あなたは知っているはず。

ドイツ ハーメルン。
「笛吹き男伝説」の町。

「笛吹き男」。 それはハーメルンという町を
舞台にした ちょっと奇妙な物語。

<事件が起きたのは 1284年の ある日。

そのころ ハーメルンでは
ネズミが たくさん増えて

人々は困り果てていました>

<そこに ふらりと現れたのは 旅の男。

色とりどりの服を着た 不思議な男>

<困っていた町の人は
不思議な男にお金を払うと約束。

ネズミ退治をお願いしました>

<男は笛を取り出すと…>

(笛の音)

<笛の音に誘われ 町じゅうのネズミが
男に ついていくではありませんか。

笛吹き男は
ネズミたちを川へ連れていくと

1匹残らず溺れ死にさせました>

<ところが なんと町の人は…>

(町の人)お前は
笛を吹いただけじゃないか!

<…と お金を払いませんでした。

笛吹き男は 怒って姿を消しました>

(笛の音)

<笛の音に誘われ
町じゅうの子どもが出てきました。

その数 130人>

<再び現れた笛吹き男は
子どもたちを町の外へ連れていくと

山へと向かい
姿を消してしまいました>

<親たちは嘆き悲しみます。

けれども
子どもは二度と帰ってこなかったのです>

「ハーメルンの笛吹き男」。
これは 童話で有名なグリム兄弟の

「ドイツ伝説集」に収められた物語。

人々が語り継ぎ
グリムが書き留めた この伝説は

実は 本当に起きた事件が元になっている。

実際に 130人もの子どもたちが
こつ然と消えた というのだ!

我々は 伝説の舞台へと向かった。

ドイツ北部
人口5万人の小さな町…

かつては 外敵から町を守る
城壁で囲まれ

教会の教えの下 人々は暮らしてきた。

町には 子ども失踪事件の傷跡が
数多く残っている。

子どもたちが 笛の音に誘われ
姿を消したといわれる道。

700年以上たった今でも
ダンスや音楽は禁じられている。

事件の重大さは
町の公式文書からも うかがえる。

これは 15世紀から記録されている
「法書」と呼ばれるもので

当時のハーメルンの法律や
取り引きについて書かれています。

文書の日付の書き方は…

すなわち 町の未来を
リセットさせるほどの大事件だったのだ。

子どもたち130人は なぜ?
一体どこへ?

そして 笛吹き男とは何者か?
伝説は まさしく謎だらけである。

この点は間違いなく…

1936年
ヒトラーが権勢を振るっていた時代。

ハーメルン事件の謎を解き明かす
決定的な資料が

北ドイツ リューネブルクの文書館で
発見された。

ハーメルン事件から およそ150年後に
修道士が書いたもので

事件の文字資料としては最も古いものだ。
そこには…。

この最古の記録に…

代わりに…

…という 死を暗示するかのような記述。

確かに 失踪の原因については
「子どもたちが死んだ」とする説が多い。

戦争に駆り出され
無残にも全滅したとする…

城の外で大勢 野獣に食い殺された…

死ぬまで踊り続けると恐れられた
いわゆる…

ネズミを媒介とし
ヨーロッパ人口の半分ほど

2, 000万人以上を殺したといわれる黒死病。
すなわち…

命を奪う戦争や災害。
そして伝染病などの病。

いずれの説も 城壁で囲われた人々が

外で蠢く死神を
どれほど恐れていたかを示している。

町の中心にある マルクト教会。

ここに 「子どもたちが消えた処刑場」の
謎を解くヒントがあった。

かつて飾られていたステンドグラスの絵を
16世紀に模写した絵だ。

カラフルな服の 「笛吹き男」。
このような…

ハーメルンの城壁。
上の門から 外へ出ていく子どもたち。

笛吹き男に導かれた先の山には
確かに処刑台が。

絞首刑でぶら下がる死体と
車輪らしきものが見える。

これは 車輪刑の処刑台。

罪人の手足の骨を砕き
車輪に縛り 放置する。

キリスト教以前の古代信仰での
神へのいけにえが由来といわれる。

そして 処刑台の横。
笛吹き男が向かう先には

不気味に口を開け
地獄につながるかのような裂け目。

なんと この裂け目は実在したという!

ハーメルンの町から 東へ およそ15キロ。

隣町 コッペンブリュッゲにあるイート山。

地元の郷土史家 ヒューザムさんに

子どもたちが消えたとされる裂け目に
案内してもらった。

山の裂け目として描かれたのは

「悪魔のキッチン」と呼ばれる
洞窟だという。

土砂で覆い隠された…

ハーメルン。 私のなかで…

実際 こうやって見ていくと…

…といえるんですね。

やっぱりね…

それが
事実の場合は

数字って すごく大きいので
かなり説得力ありますよね。

非常に具体的ですもんね。
そうです。

これ 多分 史実なんでしょうね。
事実なんでしょうね。

その130人の子どもたちが
消えたっていうのは

どういう規模って
思っていたらいいですか?

もうちょっと多いけど
1千万人だったら…

ものすごいことですよね。
すごいです すごいです。 ものすごく。

しかも…

お手元にハーメルンの事件を描いた絵
ご用意しているんですけども…

(中野)だから そういう罪ある人。

きちっとした人ではありませんという。

それから ハーメルンの町ですね。

かつては こういうふうに…

(中野)要するに…

そこのなかではね。

そうです。
そして 2回目に来た時に

多分 不浄門ですね。
なぜ不浄門っていうかというと

処刑台のあるところの
門になっていますから

そこから笛を吹いて 子どもたちを
おびき寄せて そして行きました。

つまり…

…ということを示しています。

そして そこのところを通っていきました
という絵になっていますね。

ハーメルンで起こった…

事件の絵に描かれた
黒々と口を開けた謎の裂け目。

かつて洞窟だった
ここ 「悪魔のキッチン」に

笛吹き男と子どもたちが入っていった。

そこに!
上から次々と石が落とされた。

彼らは この地域の領主の部下たち。

笛吹き男と子どもたちは生き埋めとなって
全員殺されたというのだ!

実は この山は
キリスト教が入る以前からの

土着の古代信仰の祭りが行われた
聖なる場所。

ヒューザムさんは これらの岩が
古代の神々・ブーダンの像だと考えている。

こうした土着の信仰を持つ笛吹き男は

ハーメルンの子どもたちを
音楽で誘い出し

ここで いにしえの神々を
たたえる祭りを始めた。

しかし…。

邪教の信者と見なされた子どもたちは

笛吹き男もろとも
領主によって生き埋めにされた。

ヒューザムさんは これが笛吹き男事件の
真相だと考えている。

こうした 子どもたちは意図的に殺された
という説を主張する人は 他にもいる。

その説は カトリック内の「異端審問」説。

ハーメルンで 大勢の…

大人たちは…。

みずから若者たちを殺害。

教会から町全体が疑われるのを
避けるためである。

その後
自分たちが殺したことを隠すため

「笛吹き男」が子どもたちを連れ去った
という伝説を でっち上げたのではないか。

一方 近年有力なのが
子どもたちは

別の形の中世ヨーロッパの宿命に
巻き込まれたという説だ。

言語学者のウドルフ教授。

彼が唱えるのは
ドイツ東部やポーランドに

若者たちが移住させられた…

このハーメルシュプリンゲ以外にも

ハーメルンそばのエベルシュタインと
ポーランドの同じ地名。

これらは ハーメルン周辺から

移住した人が付けたのでは?
と推測できる。

中世 城壁に守られた城郭都市では
限られた人口しか暮らすことができない。

そこで 人口が増えると
家を継ぐ長男以外の若者は

食い扶持を求め 出て行かざるを得ない
宿命を背負っていた。

狭く 閉鎖的な城郭都市。
若者は広い世界にあこがれる一方

危険かも知れない
新天地移住を望むとは限らない。

そこで活躍したのが…

ロカトールは 甘い言葉で語り
豊かな生活を夢みさせ

若者を連れ出したという。

また ハーメルンの若者たちは

だまされて連れ出されたのではないか
という説もある。

子どもたちはですね…

そういった意味の集団妄想にかかりやすい
時代背景があったと。

それは はるかかなたの聖地
エルサレムに行けば

永遠の平和を手にすることができると
信じて

多くの人々が故郷を捨てて行った巡礼。

特に 当時 少年十字軍と呼ばれる
熱狂的な巡礼集団は

各地の若者たちの あこがれの的。

笛吹き男から 聖地巡礼で
エルサレムへ行くと誘われながら

実際は…

一方 子どもを失った…

かつてのハーメルンの城門の一部。

ラテン語の碑文に刻まれている
笛吹き男の正体は

「マグス すなわち魔王であった」。

(浜本)こういうふうに思い込んだ。
これが…

いろんな…

「ハーメルンの笛吹き男」。
この奇妙な伝説のなかには

中世ドイツの人々が生きた

つらく厳しい現実が
詰め込まれているのだ。

子どもたちが いっぺんに いなくなるって
ほんとに謎めいた事件なんですけれども

これ 実際何だったのか。

いろんな説があるなかで

お二方が有力だなと思う説って
何でしょう?

私は十字軍。 子ども十字軍と
それから やっぱり東方移住説かな。

ただ それも やっぱり穴がありますよね。

それだったら
どの町も十字軍を出してるんですよ。

あ~ そうですよね。
そうです。 隠してないんですね。

それなのに 何で…

もうひとつは東方移住説なんですけど

130人も行ったんだったら…

完全に奴隷のようにされてしまって

みんな死んでしまったっていうことは
あるかもしれないけども。

子ども ず~っと増える時期が
あるんですね。

中世の歴史研究者である
フランスのマルク・ブロックっていう人は

12世紀から13世紀の中ぐらいまで
ヨーロッパっていうのは…

これは ヨーロッパで
瀉血って呼んでますけども…

そういう大状況のなかに
ハーメルンの物語を入れてみると

ハーメルンの町のなかで ちょっと

有り余る人口 子どもたち。

でも このお話が どうして今も
こうして語り継がれてるんでしょうか?

いきなり…

…っていうのは なぜだろうかって

それこそダークサイドミステリーに
なっちゃって…

言いたくなっちゃうんですよね。
こうじゃないか ああじゃないかって。

そうすると またっていうのがあるのかな。

「ハーメルンの笛吹き男」が
まさか本当に子どもたちが消えた事件で

しかも 中世ヨーロッパの世界が
見えてくるとは!

こうした伝説を
実際に集めたのが…

伝説だけでなく 「白雪姫」や
「赤ずきん」

「ブレーメンの音楽隊」など
有名な童話を集めました。

彼らは何者だったのでしょうか?

実は 彼らの「グリム童話」も

子ども向けのおとぎ話の
優しいイメージとは かなり違って

こわ~い闇を秘めているそうです。

「グリム童話」。 その正式な名前は…

1812年に ドイツで出版された。

「メルヒェン」とは もともと

「素朴な夢物語」というより

「ちょっとした知らせ」や
「うわさ話」という意味。

メルヘン。 民衆の口づての物語を集め
発表したグリム兄弟。

兄 ヤーコプと弟 ヴィルヘルムは

共に一流大学で教鞭をとった
優秀な言語学者。

そんな学者兄弟が 大学とは縁遠い…

グリム兄弟が活動した19世紀初頭。

ドイツは ナポレオンのフランス軍に
制圧され 小さな国々に分裂していた。

その各地の…

当時…

ところが 民間伝承のなかには

「子どもと家庭」には
いかがなものか という話も…。

<大きな箱に挟んで…>

<死体を刻んで
スープにしたら…>

<平らげたとさ>

<豚の解体ごっこをした
子どもたち。

本当にのどを
小刀で切ったとさ>

実は これらは…

…があったのだという。

だから 「メルヘンは本当は怖い」
っていうようなことを

言う方いらっしゃいますけども…

さあ グリム童話の始まりです。

「グリム童話」のダークサイドといえば…

あなたは 「お菓子の家! おいしそう!
いいな~!」とか

子ども心に夢みたんじゃないかしら?

甘い! そもそも幼い兄と妹が
森に迷い込んだのは…

教えてあげましょう。
あなたの甘い夢を覆す

恐ろしい惨劇 童話の真実を!

まずは 本場ドイツの
貴重なテレビドラマで

怖くないバージョンの おさらいをしよう。

<森を さまようこと3日。 おなかがすいた
ヘンゼルとグレーテルのきょうだい>

<そこで見つけたのは なんと…>

<2人が夢中でお菓子を食べていると
中から ヨボヨボの おばあさん>

<おばあさんは優しいことに
食事やお菓子を与え

夜には きれいなベッドに
寝かせてくれました。

ところが…>

<おばあさんの正体は
悪い魔女だったのです>

<魔女はヘンゼルを閉じ込めるや
グレーテルに…>

<…と言って こき使いました>

<そこで グレーテルは魔女に…>

<…と頼みます。 魔女がパン窯に入ると…>

<後ろから ど~ん!

グレーテルが
魔女を窯に閉じ込めたので…>

<2人は 魔女の家で宝物を見つけると

ポケットいっぱいに詰め込んで
森の外のおうちへ。

お金持ちになって
家族と幸せに暮らしたのです>

いや~ 勇気とハッピーエンドの
いい話だ… とお思いでしょうが

この物語を覆う どこか不気味な雰囲気。

暗く深い森の いや~な感じから
目を そらしていませんか?

先ほどは はしょった物語の幕開け。
それは…

まま母の恐ろしい言葉から 全ては始まる。

そう。 ヘンゼルとグレーテルは…

14世紀から15世紀
大飢饉が何度もヨーロッパを襲った。

相次ぐ異常気象で作物は
不作となって価格が高騰。

貧しい者は 次々と飢え死にしていった。

ヘンゼルとグレーテルも 自分たちだけは
助かろうとする親によって

口減らしにされたのだ。

中世ヨーロッパの森。

そこは 口減らしで捨てられた者や
病に侵され 町を追われた者など…

そこで あなたが目をそらしている…

森の奥の魔女とは何者か?

一つは うば捨てだと思います。

それ以上に…

そもそも 当時の「魔女」を語るうえで
忘れてはならないのが「魔女狩り」だ。

悪魔と契約し みなを苦しめる魔女を
焼き殺す。

その実態は 地域社会で
目をつけられた人々に対する えん罪だ。

魔女として殺された人はヨーロッパ全土で
10万人にも及んだという。

ならば
「ヘンゼルとグレーテル」の「魔女」も

「魔女狩り」から森に逃れてきた人
という可能性もある。

ということは…

「ヘンゼルとグレーテル」の物語を
整理してみよう。

そもそも 口減らしとして 親によって
森に捨てられた 幼いきょうだい。

ところが 2人が森で生き延び
宝物を持ち帰ると

親は手のひらを返し
捨てた2人を歓迎する。

宝物を持ち帰ったおかげで許されたのだ。

また これが
実際に起きた事件だとすると…

つまり 親に捨てられた2人の子どもは

森で親切なおばあさんを殺し
財産を奪った。

それを正当化するために
「魔女」と語った可能性があるのだ。

そうじゃなくて…

…っていうことですよね。

居場所をなくした者たちが…

それは
人間社会が弱者を追い込む闇なのだ。

子どもを親が捨てるっていう。

これ 実際にそういうこと
当時あったんですか?

食糧事情の問題なんですよね。
明らかに それは…

…というのが背景にあって そのなかで…

あとは自分たちの力で
生き延びていけるのであれば

それでよしと。
ヨーロッパの歴史のなかでは

そう しばしばとか頻繁にということでは
ないにしても…

殺してはいませんって
言えますもんね。

信じられていた? 実在する…。

庶民の間では
信じてる人は多かったと思いますよ。

本当に信じていた。

今流に言えば…

そういう女性が…

そういうことで ヘンゼルとグレーテルを
迎え入れてくれた おばあちゃまは

ひょっとすると そういう…

…だったのかもしれない。

ないんですね そうなるとね。

だから ヘンゼルとグレーテルって
名前がね。

普通は 赤ずきんちゃんで 別に…。
お名前じゃないですもんね。

シンデレラも
灰かぶりっていう意味だから。

何なんでしょうね? そこだけ
具体的な名前が出てくるっていうのは。

それは ちょっと
どうしてなんですかね?

当時の人にとってみても
これは ちょっと…

ちょっと びっくりだねっていう
出来事だから

こういう形で 何百年も
語り継がれてきてるんじゃないですかね。

♬~

童話のなかで 一番好きな話ですか。

う~ん やっぱり 「シンデレラ」かな。

まま母や義理の姉たちに
いじめられても

魔法使いが美しいドレスと
カボチャの馬車をくれて

夢の舞踏会へ。

いつか王子様が迎えに来てくれる。

ガラスの靴で 私のことを見つけてくれる。

え? グリムの「シンデレラ」は 全然違う?

あなたが夢みる
ロマンチックな「シンデレラ」。

それは ベルサイユ宮殿を造った
国王に仕えた

17世紀フランスの宮廷詩人

ペローのバージョンが
もとになっている。

<昔々 立派なお屋敷で

美しく優しい娘が
幸せに暮らしていました。

ところが お母さんが亡くなると…

後から屋敷に入った…>

<ある夜 お城で 王子様が
花嫁を選ぶ舞踏会が開かれます>

<しかし シンデレラは家に置き去りに。

「ああ…」>

<その時です!

妖精さんが現れました!

妖精さんは
魔法のつえで カボチャを馬車に。

ボロボロの服を 美しく輝くドレスに!

そして ガラスの靴!>

<美しい姿のシンデレラ。

王子様に 一目で気に入られ
夢のような時間。

ところが!>

(鐘の音)

<自分の貧しい姿を見せたくないと
城を飛び出します。

残されたのは…>

(王子)
「ああ あの美しい娘は誰なんだろう」。

<王子様は ガラスの靴が
ぴったり合う女性を捜します>

<すると ぴったり。

シンデレラは 王子様と結婚して
幸せに暮らしました。

めでたし めでたし>

この童話を書いたペローは

フランス貴族の子どもたちの教育を
考慮して

もともと伝承された説話に
脚色を加えたという。

「どんなに苦しくても
それに耐えていれば

いつか王様たちが助けてくれる」という

フランス貴族らしい生き方。

しかし 100年以上あとに
ドイツで出版されたグリム版は

全く違う生き方だ!

まるで
現代のサスペンスドラマのように…

一人の…

人間関係を確認しよう!

そもそもシンデレラは
金持ちの娘。

しかし 実母が死ぬと
悲劇の人生まっしぐら!

母から相続されるはずの
遺産は

成長するまで
父親預かり。

更に降りかかって
きたのは…

まま母と
姉たちにより

力関係は悪化!

どうする!?
シンデレラ!

だが グリム版のシンデレラは
運命に黙って従うような女ではない。

彼女は 妖精など他人の力を借りずに…

ここで…。

(父親)「シンデレラには
ハシバミの若枝だ」。

実は これこそ 彼女が望んだものだった。

シンデレラが…

みるみる大きな木へと成長した。

そして…。

すると…

なんと…

それは 妖精の魔法とは違い

決して消えない リアルなドレスの現物。

実は この「ハシバミの木」には
重要な意味があるのだ。

そういう法行為なんですね。

当時のドイツの慣習では…

「ハシバミの若枝」をもらうとは
亡き母の遺産を父親から受け取ること。

若枝が大きな木になるとは
それが増えること。

つまり シンデレラは まま母に
気付かれずに 母親の遺産を増やして

ドレスと金の靴を買えるお金持ちに
復帰したことを意味するのだ。

続いては…

グリム版の特徴。
それは 王子様の舞踏会に

豪華なドレスと靴で
3回も行っていることだ。

一目ぼれした王子様は

シンデレラが何者か
知りたがる。

お城から逃げ出したシンデレラは…

「え~い!」。

家の鳩小屋に飛び込んで隠れる。

2度目は…

なんと…

実は ここからも
シンデレラの実力がうかがえる。

当時 王族の結婚相手は…

シンデレラは 王子様に
健康と たくましさを見せつけた。

しかも 王子様の思いに応えず
逃げることにも

重大な戦略があったのだ。

最後のポイントは…

最後の日なのに シンデレラは
素性を明かそうとしない。

またも逃げ出すシンデレラ。

ところが 今度は王子も黙ってはいない!

「あっ!」。

階段に粘つくタールを塗り
謎の娘の 小さな金の靴をゲット!

そして 以前
娘が2度も逃げ込んだ屋敷に…

まま母は 娘たちに靴を履かせるが
小さくて入らない。

あくまで邪魔をする まま母。

そうした自分の意思を縛りつける慣習を
打破するため

シンデレラは
このタイミングを待っていたのだ。

(王子)「ああ シンデレラ」。

どんなに親が反対しようと…

…が示される。

若い女性が親に逆らい
自分の意思を貫き通す…

フランスのペロー版シンデレラは

華やかな貴族社会での生き方を示す物語。

一方 運命に立ち向かう
女性を描くグリム版は

まさに当時のドイツならではの
求められた物語だという。

人々が記憶し 伝える物語は

それぞれの土地と
時代の人間を映す 鏡なのだ。

グリムの残した「シンデレラ」。

今まで私が思っていたシンデレラ像と
全然また違って…

非常に驚きました。

あと 性格がもう全然ね
ペローのと違いますよね。  そうですね。

何か 要するに頭が良くて…

名前も言わず
もう帰らなきゃって言ったら

男の人は 興味を持つだろう
ということまで知っていて。

シンデレラはね

今の家にいても…

それこそ かまどのそば
灰かぶりのような そういうとこしかない。

そこにいたんでは 生涯

母親・義理のお姉さんたちの
こま使いに終わってしまう。

だから 何が何でも…

…にはあったと思うんですよ。

そこが一つ
肝心なところでしょうね。

大きなポイントですよね。

一つの
シンボリックな行為とされますから。

そうなんですか。 何となくこう

指輪を こう 交わすような
イメージですかね。

いろいろ 今回
グリムですとか ハーメルン。

いろいろ見てきましたけれども…

その時代が変わったら

その半分ぐらいを増やして
その話が語り継がれるし

また時代が変わったら

その前までは あまり重きを
置かれなかった小さな半分が

今度は大きくなって話されて。

しかも それも ダイレクトにじゃなくて…

そういう特性があるんじゃないですかね。

そこに 生きていくうえでの…

今 伝えられてる話のなかでも

ふと考える教訓ですとか 学びがある。

そんなふうに楽しんで また 語り継いで
読み継いでいったら いいんですかね。

♬~

♬~


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