英雄たちの選択スペシャル「大奥贈答品日記」最高権力者の日記!将軍、御台所、大名…、陰謀渦巻く幕府の実態を…



出典:『英雄たちの選択スペシャル「大奥贈答品日記」』の番組情報(EPGから引用)


英雄たちの選択スペシャル「大奥贈答品日記」[字]


テレビ初公開!『大奥』最高権力者の日記!将軍、御台所、大名…、陰謀渦巻く幕府の実態をリアルに記した私的交際記録!政治史に隠然たる力をふるった女たちの真の姿とは?


詳細情報

番組内容

250年の歴史を持つ大奥。その最後の最高権力者として知られる「瀧山」の日記が見つかった。テレビ初公開!番組では6か月にわたり徹底調査、天璋院や和宮、歴代将軍など幕末の要人と瀧山の間で贈り贈られた「貢物」の記録だった。閉ざされた女だけの空間でどんな贈り物がどんな目的で行き交っていたのか?日記の行間からは、男たちの政治の世界とつながり暗躍する女性の姿が。今回の調査でまったく新しい幕末が見えてきた。

出演者

【ゲスト】IKKO,上白石萌音,木本武宏,田渕久美子,大石学,【司会】磯田道史,【出演】草刈民代,伊藤修子,竹森千人,おおたけこういち,滝裕二郎,清水葉月,天野はな,立川ユカ子,金聖香,上條沙恵子ほか




『英雄たちの選択スペシャル「大奥贈答品日記」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

英雄たちの選択スペシャル「大奥贈答品日記」最高権力者の日記!
  1. 瀧山
  2. 大奥
  3. 日記
  4. 木本
  5. IKKO
  6. 将軍
  7. 本当
  8. 瀧山様
  9. 今回
  10. 女性
  11. 幕府
  12. 今日
  13. 自分
  14. 上白石
  15. 和宮
  16. 意味
  17. 大石
  18. 当時
  19. 彼女
  20. 史料


『英雄たちの選択スペシャル「大奥贈答品日記」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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≪上様のおな~り~!

今も なお…

中の様子は 外部へ語ることを禁止され

男性は 将軍や限られた人物しか
出入りできない…

およそ250年続いた この大奥で

最後の最高権力者といわれる女性

それが…

大奥の陣頭指揮を執ったとされる
彼女の詳細もまた

秘密のベールに包まれている。

しかし 今回 瀧山に関する
驚くべき史料を番組が入手。

それが この…

瀧山が もらったもの 贈ったものを
事細かに記した

幕末の10年間の記録。

そこには 天璋院や

和宮の名前までが。

将軍の世話係のイメージが強い大奥だが

今回 番組で
同時代の史料を多角的に突き合わせ

瀧山の日記を…

すると…

日記を ひもとくと

大奥の権力者が
幕府の人事を操っていたことや

幕府の命令を覆していたことが明らかに。

瀧山は…

大奥トップの日記から

女性が暗躍した
幕末の舞台裏が見えてくる。

♬~

今回の「英雄たちの選択」は
スタジオを飛び出して

この埼玉県川口市にある
錫杖寺からお送りします。

どうですか?
初ロケですよ ロケスタジオ。

フフフ… ロケスタジオ。     ねえ。

すてきなゲストの皆さんに囲まれて

本日 お伝えしていきますが

今回は 謎に包まれた大奥に
迫っていくんですけれど

磯田さん。 磯田さんの中では

大奥って どういうイメージ…?

歴史学者も 史料がないから

入っていけない場所があって
僕はね 大奥と忍者が未踏峰で

忍者は大体 僕も攻めつつあるんですけど。
そうですよね…。

大奥が やっぱり僕にとっては最後に残る。
なぜかって…

あんまり ない。
それが分かるんですよ 今日は。

今日はね。
ええ。

本日の主人公が…

実は このお寺は
その瀧山のお墓がある

菩提寺なんですよね。

先ほど 皆さんと 墓前にも
手を合わせてまいりましたが

今日は 瀧山が書いた日記

そこから
大奥のことを ひもといていくんですが

今日 ちょっと
こちらに お借りしています。

これ 実物です。
(木本)小さいんですね。

(上白石)そうですね。
こんな きれいに残るんですね。

書かれたのが1859年から1868年。

幕末の10年間の記録が
書かれているんですけど…

そうです。 …が多いですね。
東京学芸大学の大石 学教授にはですね

今回 この日記の詳細な分析も
お願いしました。

よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。

いかがでした?
この日記をご覧になって。

まず 驚きましたね。

直筆… 瀧山 直筆の日記が
あったということ。

日記っていうと 何か
いろんな出来事とか

感想が書いてあるのかなと思うと…

(大石)ですから 今まで知られてた…

…という点で貴重だと思います。

…というふうに 史料がないからと

僕ら 考えてるかもしれないですけど

ところが これを見ていると…

はっきりした証拠を
お見せできるかもしれないと。

だから…

いや いや いや…!

(笑い声)

だけどね 私 思うの。
絶対 どんな時代もね

力のある男性のそばに 必ず

その男性を操るね 女性っていうのが

いるような気がするのね。

これ ちょっと楽しみだなと思いますね。
(木本)楽しみですね。

さあ その大奥の最高権力者が書いた日記
一体 何が書いてあったのか

早速 見ていきましょう。

大奥といえば

ドラマでもおなじみ
徳川将軍と その御台所の世話係。

そして 世継ぎを産み 育てるための…

妖しく スキャンダラスな
イメージが強く

閉ざされた世界と思われてきた。

大奥で 実務上のトップまで上り詰めた
人物が残した この日記を

今回 初めて詳細に調査したところ

これまでの大奥のイメージを覆す
重大任務を担っていたことが分かった。

日本史上 最大の城…

城の心臓部分 本丸御殿には

幕府が政治を行う「表」

将軍の住まいである
「奥」があり

その一番奥に存在し
実に 6割を占めるのが大奥。

御台所や将軍生母など
徳川家の女性たちが暮らす 巨大な区画。

部屋数は なんと100室以上。

そこで 1, 000人もの女中が働いていた。

その実務上のトップである御年寄として
君臨した 瀧山。

「炎上につき 金20両 ほかに5両を

手当金として頂いた」。

「炎上につき」として

幕府から瀧山に
金25両の手当金が贈られていた。

これは 今の価値にして
なんと およそ…

本丸御殿が燃えた大規模火災。

江戸城内で 火災が発生。

城の心臓部分 本丸御殿が消失するほどの
大変な被害だった。

この火災に対する手当金は
幕府だけでなく こんな女性からも。

瀧山様! 瀧山様!

小判… また 小判!
今度は 超すごい方からです!

この人物は 名を仲野といい

瀧山に 7年間 仕えた侍女。

後に キーパーソンとなる女中だが
その話は 後ほど。

何事ですか? 騒々しい。

だって また お手当が届いたんです。
しかも あのお方から。

「あのお方」?

天璋院様?

あわわわ… 大金にございます。

この程度なら
頂いても 問題はないでしょう。

さて 日記に記すといたしましょう。

当時…

その天璋院からも
300万円もの大金が贈られていた。

瀧山様! 瀧山様!

今度は 何事?

今度は 本寿院様から お手当が。

本寿院様?

本寿院
そう 将軍 家定の生母からも

100万円もの手当金が
贈られていた。

1度の火災で届いた手当金は

総額 なんと900万円にも上ることが
この日記から明らかに。

一体なぜ 江戸城で火災が起きると

瀧山の元に多額の手当金が贈られたのか?

今回の日記調査チームの総監督
大石 学教授に聞いてみた。

火事になった その日ですよね
多額の手当金がきた。

ですから その意味では

「今後 あなたが
大奥を中心とする復興事業ですね

その部分の最高責任者だよ
よろしく楽しむよ」。 そういう…

1, 000人もの女中が暮らし
100以上もの部屋が存在する大奥。

その復興の最高責任者を
瀧山が担っていたのではないかという。

日記を読み進めてみると…

御移徙御用係を
務めたとして

またもや
お礼の品が。

当時 本丸で火災が起きると

女中たちは お堀を越えて

火の手が回らない吹上御庭に避難。

火災が収まると 1, 000人の女中は

被害のない
西の丸や二の丸へ引っ越し。

そして 本丸が再建したら

また1, 000人が引っ越し。

その中には
身分の高い御台所や

将軍生母もいたため 大変。

さらに この日記から
瀧山の もう1つの大仕事も見えてきた。

それは…

あなたは 日本史上 最大級の
ロイヤルウエディングが

幕末に執り行われたことを
ご存じだろうか?

それは 14代将軍 徳川家茂と

孝明天皇の妹 和宮の結婚。

皇女が将軍家に嫁ぐ
降嫁は

国を挙げた一大事だった。

花嫁行列は
朝廷のある京都から江戸へ

530kmの道のりを 25日かけて移動。

総勢およそ2万5, 000人の

長さ50kmに及ぶ 華麗な大行列。

その費用は 900万両。

これは 現在の価値で なんと…

当時の最新式の…

ばく大な費用を投じた
大規模な婚礼イベントだった。

ちょうど…

瀧山が
婚礼係を務めたことが分かる記述が。

つまり 2万5, 000人の大行列を引き連れて
やって来た

和宮を出迎えたのも
瀧山だったのだ。

あれほどの婚礼は 後にも先にも
もう二度とないでしょうね。

大変 お疲れさまでございました!

瀧山は…

「御婚礼係につき

御台様から
羽二重を頂いた」。

主役である和宮本人から
婚礼を取りしきった お礼にと

高価な絹織物
羽二重が贈られていた。

さらに 大仕事をねぎらう…

(仲野)こちら 上様からです。

こちら 実成院様からです。

観行院様からです。
(瀧山)まあ! 鯛ではありませんか。

めでたい! めでたい!
いや~ 夕食が楽しみですね。

将軍 家茂からも
じきじきに

そして
両家の母からも

豪華な品々が
届いていたのだ。

祝いの場だけではない。

家茂が出陣中の大坂で病に倒れ 死去。

翌月 時の将軍の訃報が江戸に伝えられた。

その日 1日で4ページにわたる記述が。

お悔やみの品が
次々と 瀧山の元に届いていた。

その数…

はあ…。
これだけ書き記すだけで大変だわ。

上様のことを 惜しむ暇もない。

瀧山様… もう食べれません。

たった一日で…

ご覧いただきました。 いろんな役割を
瀧山 任されていましたけど。

…なんてことも このあと
どんどん出てくると思うんですよね。

「大奥 1, 000人の女中が」って。

そこを取りしきる人って
相当 何か… 力があって

どれだけ すごいことを
してたんだろうなっていうのが…。

これだけの分厚い日記からも
分かるだろうなと思いました。

田渕さん 「篤姫」の脚本家で
知られていらっしゃいますけれど。

本当に まさに 女性だけの世界ですよね。

でも その中において
男性的な感覚を持って

さまざまなことを
成し遂げるっていうのは

瀧山に 全部
しょわされてたんじゃないかなっていう

気がして 私はしかたがないんですね。

すごい 先生。
アハハハハ…!

IKKOさんに褒められた。

でも あれだけね… 言ったら

大奥に女性がいてるっていうのに

なぜ 全部
いろんな仕事を

瀧山にさせるんだろう
と思うんですよね。

それから 立場も すべて差配できる。
将軍付きですからね。

一番 位が高いですから。
そういう意味では 彼女が

まずは 仕事の先頭に立つっていうことに
なったと思いますね。

なるほど なるほど。
大奥の中に生じるのって

ルーティンワークと あと…。

例えば 火事になったら
どう再建するかとかって

ふだん やってない仕事を
しないといけないんですね。

そうすると 瀧山が出てくるって
これは 何かっていうと

大奥を省庁に たとえたら…

なので 高い調整能力を持ってて

どいつに この仕事をさせるか
どのようにやるかっていうことを

ある程度 意思決定をすることができると。

今 先生 おっしゃったように
瀧山は 将軍に近いっていうことと

判断力が… 絶対 間違えない。

それだけの信頼があったのかなと
思いましたね。

さあ 謎の多い 大奥ですけれど

職制によって
上下関係が決まっていたんですね。

今回の主人公
瀧山は「御年寄」。

一番トップですね。

年寄を… 幕府の記録で見ると
「老女」って

「老いた女子」って書く…
「ろうじょ」と読むんですね。

それは 表の役職でいくと
「老中」っていう… 男の人。

それと
ちょうど対応する。

やっぱり 両方とも力がある
そういう意味ですね はい。

その下に 18の
役職があって

多いときには
1, 000人もの女中が

大奥にいたと
いわれています。

こうやって見ると…

見えてきますよね。
ですよね。

そんな瀧山が務めた 御年寄の
基本的な待遇を見てみたいと思います。

こちら… はい。

まず 年収… 年収ね。

(木本)それ もちろん
今の価値に合わせてですよね?

価値に合わせて。
いかほどかと 上白石さん 思いますか?

いきましょうか。 では こちら。

およそ2, 500万。

お米などの現物支給も換算して
現代の価値にすると

およそ2, 500万円。
(木本)すごい!

このころ消費税とか関係ないですもんね?
はい。

まるまるですよね?
でした。

そして 部屋の広さ。

(木本)僕ね 大体…

…やと思ってるんで。

いきます。 70畳。
(木本)70も!

ちなみに 部屋なんですけど…

トイレ 3つ…。
そして 部屋方の数。

(笑い声)

今回の再現のを
見るとですよね。

1人。 フフフ…!
まいります。 こちらは…。

(木本)10人! すごいですね。

リアルに…

違う 違う…!

(木本)部屋方 10人ぐらい。

磯田さん…

やっぱりね
きれいな人がいくと思うでしょ?

そうでもないんですよ。
あっ そうなんですか?

…という言葉があるらしく。
1 「引き」?

「引き」っていうのは要するに人脈ですな。
ああ…。

それと 2は「運」。
「運」。

3が「器量」。 まあ 容姿とか能力とか。
それが3番目なんですね。

まず 何か いいきっかけがないと
駄目なんですね。

はあ~。
(木本)へえ~!

さあ じゃあ
その大奥の大仕事を取りしきる瀧山。

さらに 日記をひもとくと

表の政治にも
力を発揮していたことが分かりました。

将軍5代に仕え 御年寄に上り詰めた瀧山。

写真や肖像画は残っておらず…

今回 数々の大河ドラマの

時代考証を担当してきた

大石 学教授を中心に
調査チームを結成。

歴史家 大学院生
そして 番組スタッフが

「瀧山日記」を
6か月間にわたり 細かく分析。

すると…。

次々と…

この日記から分かる…

繊細でありながら
大胆な強い女性。

かなりの政治性を持つ
政治力を持つ人物。

気品を備えた…

今回の調査で
浮かび上がってきたイメージに

ぴったりの女優を
番組スタッフが独断と偏見で選出。

その人物とは…。

大奥年寄 瀧山にございます。

よっ! 瀧山様!

よっ! 瀧山様!

大奥を取りしきる
バリバリのキャリアウーマンを

草刈さんに演じていただく。

よっ! 瀧山様!

それは…

江戸時代 将軍直属の武士は

領地の大きさなどによって

大名 旗本 御家人に分かれていた。

大奥女中である瀧山が

その男たちの人事を
操っていたという事実が分かったのだ。

注目したのは…

跡部のお願いを
取り扱ったとして

お礼の品を
もらっていた。

「跡部」とは
誰なのか?

そして
瀧山は何を

お願いされたのか?

同時代の文献を 丁寧に調べていくと…

調査チームの一員
歴史家 野本禎司さんが見つけたのが

この史料。

幕府が武家の家系をまとめるため

大名や旗本に提出させた…

実は 彼
ある歴史的事件の

引き金になった
人物だという。

それが…。

大坂で巻き起こった

幕府の支配が弱まるきっかけになったと
いわれている

歴史的な反乱である。

当時 大坂では 米不足により
米の価格が暴騰。

多くの餓死者を出す
緊急事態に陥っていた。

実は…

しかし…。

大坂中の米を かき集めて

江戸の将軍様に送れ。

なんと 町奉行でありながら
飢餓で苦しむ庶民をよそに…

出世のことだけを考えた
点数稼ぎ。

幕府の機嫌を取っていた。

大塩平八郎率いる
住民たちの怒りを買い

大規模な暴動に発展。

それは 大坂市中の5分の1が破壊される
大惨事だったという。

こうして 跡部良弼は 悪名高き人物として
歴史に名を残すこととなった。

しかし この後…

瀧山様 お届け物です。

本寿院様? 今度は何のお願いかしら。

将軍 家定の生母
本寿院。

実は彼女は
もともと

跡部家の
生まれで

跡部良弼とは…

え~!
あの跡部を出世させてほしいですって?

跡部様って あの 大坂を
めちゃくちゃにしちゃった人ですか?

仲野 これは難題よ。

でも 本寿院様からのお願いじゃ
なんとかするしかないわね。

すると…

跡部は江戸城 留守居役という
高い地位に

2度目の就任を果たしている。

一体…

瀧山は 幕府政治の最高職 老中を

動かしたのではないかという。

日記を見てみると

跡部良弼が昇進した翌月10月には

お礼の記述が。

本寿院から
紫色の縮緬帯と魚が贈られていた。

なんと 跡部良弼は
当時の幕府では…

そして
就任の翌月には

「色々かれこれ
お世話になり」と

本寿院から またもや
お礼の贈り物が。

残された日記の行間から

瀧山が異例の人事を叶えていたことが
浮かび上がってきた。

「色々かれこれ お世話になり」って
なかなか意味深な…。

(上白石)意味深ですね。
意味深ですけれど。

何も 記録には…
内容は書いてないんですよね。

だけれども いろいろ お世話した
っていうことで お礼にって来て…

(笑い声)
だいぶ興奮されてましたね。

そうです! 驚きました。
(木本)って考えたら…

私ね…

あら がっかりですか?

(IKKO)すべて 将軍様のためにね
仕えてきた方にしては…

う~ん…。
ところがね これがね…

これ ちょっと
先に説明しようと思うんですけど

つまり これはね…

なので 徳川将軍の生母のお家の…
跡部家の人が

何か 駄目なこと しちゃったっていうと
将軍が傷つくことになっちゃうんですよ。

なので そのダメージコントロールを
やる必要が

大奥の事務次官としては 生じるので

とにかく なるべく傷つかないように
この将軍の ご親戚を

自分たちの一番近い所

「御留守居」というのは
大奥も 一番近い役職ですね。

あくまで 瀧山っていう人は

日本という国を
どうするっていう感覚よりも…

このときは 日本という国は
民主国家ではありませんので…

だから その中で…

じゃあ IKKOさんも
たぶん もし瀧山だったら

同じことしてると思いますよ。
アハハハ…!

それにしても この日記からですね
この瀧山という女性が

人事にも 力を発揮していたのは
驚きだったと思うんですが

その辺り 上白石さん どう思いました?

この時代にも
「これをお願いします」って言って

それが叶ったら
「ありがとうございました!」って

物を渡すっていうのは
何か 今にも通じるものが…。

確かに。
何か 言い方 悪いですけど

賄賂みたいな
「これで どうか…」みたいな品物も

いっぱい ここに入ってるんだなと思って。

3度も 頭の上がらない跡部を
留守居役にして

大奥の女性たちは しっかり
おまんじゅう食べてたわけですよ。

きれいな服 着てね。
あと お魚とかも

もらってたかもしれないですもんね。
でも そして

将軍の権威は保たれるわけですが
周りには 外国船がやって来て

そんなこと やってる場合じゃない
という事態も進んでいるという。

そういう時代のことが
一層 分かってきますね この史料からね。

本当ですね。
(大石)あのね ちょっと 今

15代将軍の慶喜っていう人が
明治になって

「昔夢会筆記」っていう
インタビュー記録があるんですね。

そこで この瀧山に関してなんですけど
こういうことを言っています。

そこで 「余が」って… 自分が
なかなか将軍を引き受けなかった

理由はっていうことで…

「自分で改革しようとしても
とても できない…」。

「…ということで 私は なかなか
将軍を引き受けなかったんだ」。

これは 将軍付きであったってことは
やはり 大きいんでしょうか?

(大石)大きいですね。 大きいと思います。

すごかったんですね 改めて。

さあ さらに 日記を検証していきますと

瀧山の力を頼った人物
まだまだ いたんです。

わざわざ呼び立てて 申し訳ない。

実は 僕… ちょっと困ってて。

何ですか? 改まって。

贈られたのは…

現在 ユネスコの
無形文化遺産にも

登録されている
最高級の麻織物。

古くから 権力者への贈り物として
珍重された。

あの上杉謙信も朝廷に献上した
という記録が残っている。

目上にあたる田安が

なぜ こんな高価なものを
瀧山に贈ったのか?

実は 幕府から領地替えの命令受けて
弱ってんだよ。

領地替え?

あの土地は 先祖代々の大事な土地!

瀧山! 何とかしてくれよ~!

うう…。

当時 田安家は 現在の山梨県にあたる

甲斐国に領地を持っていたが

幕府は それを相模国と交換せよという

命令を出したのだ。

実は この甲斐国こそが…

こちらが
山梨県の衛星写真をもとに作った

立体写真なんですけれども

この辺りが甲府盆地です。

このように
ご覧になって 分かるように

甲斐国というのは
3, 000m級の山々に

三方を囲まれている
地形になっています。

そのために 入り込む道が

3方向に限定されているということから…

幕府にとっても 防衛の要として
考えられていたといわれています。

一体…

ですから ある意味…

そういうことも言えると思います。

領地替えの命を受けたのは…

討幕派が 勢いを強め
緊迫した状況にあった。

そんな中 万が一

江戸が攻め落とされた場合

甲斐に避難して 新たな幕府を作る

副首都プランがあったのではないか
というのだ。

江戸後期 甲斐国は
ほとんどが 幕府直轄領。

そのほかは 御三卿の領地のみ。

しかし 一橋領 清水領は没収。

幕府は 残りの田安領も

没収しようとしてきたのだ。

しかし
田安家にとっても ここは…

そこで 田安は
領地替えを取りやめてもらうよう

瀧山に動いてほしいと お願いしたのだ。

今は 幕府も大変なときですから。

できるかどうか 分かりませんよ?

なんと 田安から
領地替えの猶予が

願いどおりになった
お礼として

贈り物をもらった
という記述が。

瀧山は 一体…

調査チームは…

調査チームの一人 大学院生の

正木理恵さんが見つけたのが こちら。

和宮付きの女中が書いた…

史料によると…

和宮様に 折り入ってお願いがございます。

和宮 天璋院にお伺いを立てて
賛同を得たのだ。

そして この史料には
和宮や天璋院が…

瀧山は 田安と関係の深かった

大奥トップ2の女性から
根回しをし

その後
表の最高職 老中に交渉。

最終的に
みずから意見書を書いて

表に対して 提出したのだ。

やった~! やった…!

見事…

やったね! ハハハ…。

以降 甲斐国は
そのほとんどが幕府直轄領になる中…

はあ… こんなところも
関わっていましたよ 田渕さん。

いや… やり手ですね。

実に…

そうですね 日記を見ますとね…

ですから そういう意味では…

こんなにも 人事だとか領地とか
そういうものに

大奥の人が関わってる。
結構な驚きなんですけど。

でも 何か やっぱり…

(大石)政治力ですよね やっぱりね。

磯田さん いかがでしたか?
一回 出した命令をね 覆すっていう

このパワーですよね。

田安家っていうのは
血が遠いものではなくて

ちょっと前の将軍の子どもが
養子に入ってる家ですから

大奥からしたら もう 一家のような…。

知り合いのというか

ものすごい
血もつながった近い存在なんですね。

ここが ひどい目に遭うっていうことは
徳川ファースト…

…ということになって

瀧山は 動くわけですよね。

だから 徳川家のためならば

甲斐国に そういう場所を
作っておいたほうが

いいわけじゃないですか。
危険が迫ってるわけですから。

でも そういうときは…

人のほうを助けるんですね。

だから つまり…

大奥の人たちにしてみると やっぱり
将軍を産んで育てる所ですから…

何だかんだ言ったって
一番 将軍に近い人の領地を取り上げて

ひどい目に遭わせて 徳川幕府も何も
あったこっちゃないだろうっていう

そういう論理ですよね。

ただ こう… 聞いてると
瀧山っていう人は

贈り物で軽く動くっていうことでは
ないんですよね?

…と思いますね。
もう一つ 論理が別にありますね。

物 欲しいから動いてるわけじゃない…。
「いい物もらったし」みたいな。

いくらでもあるので 大奥の中には。

ですから 老中にしても 将軍にしても
その女性たちが

耳元でも何にしても
そそそそっと こう… つぶやけばね

気持ちは こう
ふっと いくんじゃないかなという。

ですから ある意味…

…絶対に はい。
シチュエーションが違いますからね。

瀧山は さらに 大きな この徳川家の
お家騒動に巻き込まれていくんですが

徳川家を揺るがす大事件で
我らが瀧山さん またも大活躍します。

IKKOさん
V振りを ここは お願いします。

幕末期 大奥に最も嫌われた男といわれる
人物がいた。

将軍候補 慶喜の父である。

当時 徳川御三家として…

大奥は ぜいたくしすぎだろう!

あんなもんに
金をつぎ込む必要などないわ!

大奥に対し
厳しい質素倹約を求め

経費を大幅に削減すべきと提案。

おい!
はい。

最近 たるんどるんじゃないのか?
アハハハ…!

大奥きっての
絶世の美女といわれた

高級女中 唐橋が

嫁入りした徳川の姫の付き添いで
水戸藩邸に入るや…。

よいではないか…!
キャ~!

チュ~っと…。
無理です。

ちょっとだけ ちょっとだけ…。
無理です!

(唐橋)キャ~!

あの どケチ スケベおやじには
もう我慢できません!

瀧山様 なんとかしてくださいよ!

瀧山様…!
どうか お願いいたします!

困りましたねえ。

あの たこ殿!
どう料理してくれようかしら。

そんな中…

すぐさま 次の将軍をめぐる争いが勃発。

一橋慶喜を候補に推す 一橋派には

あの女好きの徳川斉昭や

薩摩藩主
島津斉彬らが。

もちろん 瀧山は水戸ではなく

紀伊藩主 徳川慶福を推す

南紀派に付くことに。

対する…

それは…。

一橋派だった島津家の娘 篤姫が

将軍 家定の
御台所になったのだ。

篤姫の父 島津斉彬は

家定の妻となる篤姫に

慶喜を次期将軍にと
説得するよう

仕向けたといわれている。

将軍に最も近い人間
御台所を味方につけ

一橋派は 圧倒的に有利と思われた。

しかし 13代…

大奥が推した南紀派の…

彼が 14代将軍 家茂となる。

一橋派だった篤姫は

最終的に 南紀派に
鞍替えをしたといわれている。

そして 実は そこに…

当時 奥女中を務めた女性が

大奥の内情を語った記録。

それは 想像するに
こんなことだったのかもしれない。

御台様 慶喜様のことで 実は…。

えっ?
しかも…。

え~?
おまけに…。

何? それ 本当なの?
はい。

じゃあ 私は
そんな人を将軍に推しちゃってたわけ?

マジで?

こんな やり取りがあったかは
定かではないが…。

一橋派の切り札…

はい。 という将軍継嗣問題にも

瀧山 力があったということなんですけど。

いや でも 篤姫は
父の島津斉彬から かなり…

「お前 頼むで!」って言われて
来たわけじゃないですか。

それを覆すテクニックって
すごいなと思いますね。

これが事実だったら。

(笑い声)

とにかく…

あらゆる いろんな史料に出てきますから。

あと 倹約令ね。

もし 水戸家の徳川慶喜なんかが

この大奥へ乗り込んできたら…

じゃあ 和歌山の家茂さんは
どうなのっていったら これが…

それで 大人になってるのに

「犬のおもちゃで 一緒に遊ぼう」とか
言ってくれるようなね。

あんまり 鋭いところはないんですけど
気持ちが温かい人で。

しかも…

(木本)分かりやすい。
敵なしですね。

やっぱり そこを ちゃんと
嗅ぎ取ったんですよね。

私ね 今
すごく分かりやすかったんですよ。

それを守るためには…

守りますよね。
(IKKO)守るよね。

…っていう感覚が すごく
強かったんだろうなっていうふうに

思いますね。 そのためなら もう…。

大石さん
瀧山は 歴代の御年寄と比べると

どういった点が優れていたと
考えられますか?

大奥が
しっかりしてるっていうことが

幕府を… しっかりする
一つの重要な要素ですから

そういう意味では…

権力って 仕事をしながら
出来上がってくるものですから

実は 将軍に 3度の結婚式の
仕切りをやってるわけですね 彼女は。

3回も 結婚式の仕切りをやったら

もう それは絶大になってきますよね。

これは もう 絶大なものになっていって…

…っていうのは
うなずけるだろうと思います。

皆さんの中で 瀧山のイメージって
変わってきましたか?

やっぱり ブレないで
この人の命 すべてっていうのが

やっぱり 大奥… この徳川っていう所に
仕えるっていうことと

すべてだったんじゃないかな。

ブレてないような気しますね。
ブレない人なのかなと思いますね。

何か 私の中では すごく凛として

あんまり 外との… 何ていうんですか?

つながりみたいなのを感じない
感じがあったんですけど 実は…

本当に…

女が ひとたび覚悟をしたとき
っていうのは これは もう なかなか

とんでもない力を発揮するものだと
思いますから。

今を生きる女性たちも
この時代の この女性が

ここまでのことを
成し遂げたっていうことをもって

女であることの 何ていうんでしょうか…

…ということを 皆さん
考えてくださるとうれしいなって。

え~!
(IKKO)本当に そう思う。

何か 女ってね 基本的に
途中までは 悩んで悩んで

やっぱり こう… 悩むけど

覚悟 決めたときね
割と すごい強いですよね。

腹くくると強いですからね。
腹くくるとね。

敵に回したくないですよね。

(笑い声)

さあ この瀧山の日記
ここまで見てきましたけれど

どのような経緯で
そもそも発見されたのか。

実は IKKOさんに
取材に行っていただいています。

そうなんですよ。 訪ねてまいりました。
VTR スタート!

<幕末の大奥女中の
陰の実力が見えてきた…>

どうも どうも~!
私はですね 今 こちら…

見てください。

これからですね…

こちらでございます。

<ということで 早速…>

(ノック)

こんにちは。
いらっしゃいませ。

(IKKO)今日は
どうぞ よろしくお願いいたします。

<こちらが 発見者の…>

すごいですね!

<今でも 精力的に研究を続けている
畦上さん>

<25年前から
ここ 川口の歴史研究に携わり

現在は郷土史会の副会長も務めています>

<図書館や博物館にも 熱心に足を運び

瀧山関連の資料を集めてきました。

そして それらをまとめ

瀧山を広く知ってもらうための講座を
開催しているというのですが…>

すごいわ!

<みずから パソコンを楽々 使いこなし…>

<こうして 膨大な資料を整理しています>

先生が…

<大河ドラマをきっかけに

瀧山の子孫である瀧山家を訪問。

足しげく通い 遺品を
見せてもらっていたのですが

あるとき…>

ええ。 あの… 何でしょう?

そうですね。 見えてきましたね。

(IKKO)そうですね。

<最後は 瀧山ならぬ
IKKO流の贈り物で お別れ>

そうですか? うれしい。

はい。 取材 行っていただきました。
IKKOさん いかがでしたか?

本当に好きで好きで しかたない人から
研究結果を聞いたりとかしていくと

状況っていうか
場面が浮かんでくるんですよね。

これからも ず~っと お元気で
続けてほしいなと思うぐらいの…

あっという間に
2時間ぐらいがたってたんです。

2時間?
(IKKO)2時間ぐらい いましたかね。

あっという間の時間でしたね。

本当にね…

(IKKO)そうなんですよね。
そうなんです そうなんです。

仏壇の引き出しとか 僕なんかも 開けて

「えっ そんな汚い帳面 大切なんですか?」
っつったら

うわ~! みたいなのは
しょっちゅうですから。

だから なるべく
取っておくことは大事なんですよ。

上白石さんなんて 鹿児島だから
もしかしたら 何か そういうの…。

そうですね。
祖父母のお家とか ありそうですね。

今度 帰って 引き出しとか
いっぱい開けてみよう。

どうしましょう? そしたら…

(笑い声)

これ でも…

ちょっと 皆さんに
推測していただきたいんですけど

IKKOさん どう思われますか?
あのね 私は

一つの権威… 権力の…

自分がやった証拠として

最初は残してたのかなと。

権力の証しだったのではないか?
(IKKO)権力の証し… うん。

何か 私は ほかに
すごい 私情みたいなのを

書いてる日記が あるんじゃないかなって
思っちゃって。

こっちが事務的なことだけだったら

例えば 「ああいうことがあって
うれしかった」とか

「こう思った」みたいな。

「このとき どう思った」とか
「将軍が死んで悲しい」とか

「結婚して うれしい」とかいうのは…

そのとき どう思ったかって…

発見されないかな~。

田渕さんは どう考えますか?

私は 何だか
符号のような感じがするんですけれども。

つまり
ここに書いてあることっていうのは

彼女の中では ぱっと見れば その瞬間に…

最低限のことだけを そこに書いていて

実は その奥には
とても深い思いというか…。

(田渕)あっ そうですね はい。

「記録」じゃないですか。

今風でいうと インスタグラムみたいな。

なるほど なるほど。
…ものかなという。

あとで見返したときに
ああ こうだったな ああだったなって。

だから 「ちょっと いいものをもらった」
っていうのを

書くときは…

(笑い声)

映え… 映えもあった…。

見てほしいといえば 見てほしいような
ものだったんじゃないかなという。

ひょっとしたら これ
透明性の確保の可能性があるとも思う。

というのは 何かっていうと…

どういう理由で

「お前 田安にえこひいきしたのか!」
って言われたら

「はい。 ここと ここと ここ
こういう理由で頂いておりますが

これ 大奥の利益にかなった
行動ですよね?」って言うと

「ああ そうです」って こうなる…。
ああ…。

それって… 人ってさ 面白くって。

やっぱり これだけ頂いたら
頂いたものを

こう 頭の記憶の中に残しておかないと

人間関係って 結構
うまくいかないんじゃないか。

それと これだけの
すごい人たちに囲まれてるから…

お返しするときにも

「前 これだけ もらってるのに
これだけしかくれないのか」になったら

大変ですよ。
この時代でね。

大石さん どうですか?
ご研究なさって。

そうですね ずっと見ていて…

…っていう印象は持ちましたね。

いろんな人と
いろんなものを贈答していて

一つ一つに 自分だけが分かる。

あるいは自分のメモで
よく分かるっていう その記述があって。

だから 一種 やっぱり…

…として見てもいいのかな
っていうふうに 私は思いましたね。

この日記 さらに検証していきますと

今度は 瀧山の性格や人柄など

内面まで見えてきたんです。
ご覧ください。

本名…

父は 将軍や江戸城を警備する…

年収は 今の価値で
100万円にも満たない…

今日の分は これでおしまい。

瀧山は 8歳から仕立物をするなど
手内職を始め

苦しい家計を助けていた。

そして 16歳のとき

大奥にいた叔母 染嶋の手引きで

11代将軍 家斉の大奥へ
奉公に上がった。

瀧山は すぐに その才覚を認められ

大奥の入り口となる
重要な御鈴廊下の鍵番

「御錠口」へ抜擢。

さらに 接待役の

「御客応答」へ昇進後

たった3日で

すぐさま
御年寄へと昇進。

3日 早いですね。
(上白石)スピード出世。

瀧山は…

調査チームの一人
歴史家の畑 尚子さんは…。

…という話が残ってます。

そして 瀧山は その生涯で

5代もの将軍に仕えることになる。

ここまでが 瀧山に関し
主に言い伝えられていること。

今回 さらに日記を読み解いていくと

人柄や性格が垣間見える記述も。

実は この日記
瀧山へ贈られたものだけでなく

瀧山自身が贈り物をした記録も
残されている。

10年間で なんと 延べ395人へ
贈り物をしていたのだ。

例えば…。

親が病気になった部下を想い
見舞い金を包んであげていた。

これで おいしいものでも
食べさせてあげなさい。

瀧山様 このご恩は 忘れません!

さらに…。

里帰りをする部下に
ちりめんや きせるなど

たくさんのお土産を
持たせたりと

部下たちを思いやる優しい人柄が

日記から浮かび上がってきた。

気をつけて いってらっしゃいね。

また 慶応2年
神田で火事が起きた際には

大奥とつきあいのある 商人たちへ

多額の見舞い金を贈っていたことも。

神田は 家康の時代から

幕府御用達の職人や商人たちが
多く働く町。

ゆえに瀧山は 彼らが
すぐに商売を再開できるよう

およそ110万円にも及ぶ見舞い金を
贈っていた。

とどまることを知らない 贈り物の数々。

瀧山の粋な計らいは続く。

うわ~ おいしそうな香り!

おまし。 ちょうどよかった。

あなたの上司
今日で大奥を出るんでしょう?

ちょっと渡したいものがあるから
こちらにいらっしゃい。

はい。

瀧山特製 手焼きせんべい。

これを あの人に渡してあげて。
はい。

なんと 瀧山

同僚の御年寄 大崎が
大奥を去る際

みずから焼いた
せんべいを

贈っていた。

加えて 女中 おましの分まで
用意する 心遣い。

[ 心の声 ] 瀧山様 なんてお優しい方!

さらには こんな…

それは…

[ 心の声 ] 今日は 巻物晒と
せん子掛け

2つも もらっちゃった!

日記の この部分には

ある添え書きがされている。

同僚の女中たちは
1つしか もらってないことを

わざわざ書き留めていた。

ちなみに この「計」という漢字は
「だけ」という意味。

本寿院から
誰よりも気に入られていることを

よほど 自慢したかったのだろう。

私は2つ。 私は2つ。 アハハハ…!

アハハハ…!
アハハハ…!

さらに 瀧山は 書き残していた。

天璋院から 観菊の席へ

じきじきに呼ばれたことを
アピール。

わざわざ観菊の催しに呼んでくれたことが
よほど うれしかったのか…。

[ 心の声 ] 天璋院様ったら

本当に 私のことが大好きなんだから!

[ 心の声 ] 瀧山様 今日も日記書きながら
にやにやしてる。

実は 瀧山は…

はい。 という ちょっと
おちゃめな一面もね 見えましたけれど。

何か
事務的に書きながらも

ちょっと
書きたくなっちゃったんでしょうね。

にやにやしながら…。

部下にも やっぱり…

そのためには やっぱり…

そうすると
下の子たちが どういうふうな状況に

変わっていくんだろうとかっていう

すべて いろんなことを
やっぱり 感じてたのかなって。

そうじゃないと…

ちっちゃいところまで
っていうふうに思ったんですよね。

手焼きせんべいの何枚かもすら…。

(IKKO)そこはね
何か やっぱり 女性独特なね…

(木本)なるほど。

先ほど IKKOさんも
おっしゃってましたけども

本当に 一人では生きていけない

仲間とか家族がいてこその
自分なんだっていうことを

この人は よく分かっていて。

…っていうのを
彼女は 必ず持ってると思います。

木本さん「自分は 2個もらって
あの人たちは 1個だけ」って書く

この気持ち 何ですかね?

だって それ めちゃくちゃ…

僕 よく後輩に
そういうこと言いますし。

言うんですか?

毎回。 今回も…

あと やっぱり うれしがってるのが…

これも… やっぱり 上のほうが

何 考えてるかっていうことを
しっかり考えながら

行動したんじゃないかなと思いますね。

神田が火事になったときに

皆さんに お金を渡したりとかした
っていうのをね

日記で見たときに…

だから…

裏付けのような感じ
しましたよね。

確かに。 周りの…

(IKKO)そうですよね。
それが やっぱり…

どこまで ほかの人より細かいところまで
よく行き届いてて

記録を取って 使えるかっていうのだと
たぶん…

(IKKO)おちゃめなところと
その言葉をかけていくと

何だろう…

そう! 私もね これ 見たときは

自分を褒めてあげたい人なのかなと
思いましたね 自分で自分をね。

だから そういう面で見ると
何か ほっとしますよね。

同じ人間なんだっていう。
本当そうですよね。

さあ 続いては 大奥という
閉ざされた空間にいた瀧山が

実は 全国各地と
つながっていたというお話です。

こちら ご覧ください。

これまで 日記から 瀧山の
政治力や人柄をひもといてきたが…

北は 東北の八戸藩や仙台藩から

南は 九州の佐土原藩や
福岡藩まで。

全国各地の21の藩から

贈り物が届けられている。

例えば 福岡藩の付け届けは…。

福岡藩の特産品 博多織の
しなやかで丈夫な帯。

博多織は 毎年
徳川将軍家に献上されたことから

「献上博多」とも呼ばれた高級品。

最大の外様 加賀藩から贈られたのは…。

なまこを干して乾燥させた 能登の名産品。

魚の中でも珍奇といわれた品。

乾燥なまこは
中国でも高級食材だったため

大量に輸出され 幕府の財源となっていた。

ほかにも
姫路藩から贈られたのは…

江戸時代 皮革産業が盛んだった姫路藩。

たばこ入れや紙入れなど 繊細な技術で

上流階級のブランド品として 珍重された。

瀧山は 日本全国の珍品を手にし

この世の贅を
尽くしていたのかもしれない。

将軍並みに贈り物を
もらっていたということですね。

そうですね。
それは すごいなって思うんですけど。

瀧山さんがもらった物の…。

(木本)うわ~ 見たいな!
見たいよね~。

あと 「これ お願い」って言ってもね

なかなか
瀧山も応答してくれないけれども…

これをね 歴史用語で
「通路」って呼んでるんですよ。

「通路」?
通路があるとか ないとか。

パイプがあるってことですよね。

だから 通路を持ってるかどうか
っていうためのものなんです。

あいさつですね だから 日常的な…。
(木本)急に贈って お願い事 言うよりも

常に そうやって
通路を作っておくために 常日頃から。

っていうことは…

(木本)全共演者に。
(笑い声)

今日 皆さん
プレゼントしていただいて…。

通路って 大切ですね。

(笑い声)

すごいな。

今に関しては 本当…

(笑い声)

でも 当時の名産品っていうと
各藩の自慢品ですよね?

そういう意味では…

それから 逆に彼女が そういう期待に
ちゃんと応えられる人だっていう

たぶん 情報があったわけで…

ちなみに 皆さん
どういうときに贈り物をされます?

さっき
通路なんて話もありましたけれど…

私はね 美容師のときにね
こうやって言われたんですよ。

自分の稼いだお金をね…
住み込みでやってるときに

稼いだお金の 大体1割ぐらいは

お手紙を書いて 誕生日のときには
ちょっと… 添えて差し上げるとかね。

それが値段ではないっていうんですよね。
気持ちだから。

やっぱり この芸能界のお仕事
やらせてもらうときにも…

しかも 何度となく 頂いてるんですけど…

そうなんですね!

「瀧山みたいにつけてる」…!
(木本)本当に だから 僕は

瀧山さんの日記のように
何か つけてるのかなって。

つけてない つけてない…!

木本さん いかがでしょう?
どういうときに 贈り物…。

京都の知り合いが
すごく おいしい農家されてるんで

段ボールいっぱいの
これぐらいの あれに

ぱんぱんに 九条ネギを詰めて
送ってくれないかと。

すごく おいしいんですよ
そこの九条ネギが。

送っていただいて その箱を持って

お昼の生放送 終わった辺りに
アルタ… 放送に

「おはようございます!」っつって
直接 持っていったんですよ。

コンコンってして。
「何してんの? お前」って言われて。

「九条ネギ お好きと聞いたんで」
って言って。

「ばかか お前!」って言われて…

(笑い声)

ちなみに…

僕に 直接言いましたから。
(木本)えっ そうなんですか?

だから 今 聞いてる可能性あります。
あっ そうなんですか。

一つ よろしくお願いします。

<瀧山のもとへ
届いた贈り物は

10年間で
延べ1, 000品近くに上る。

中でも多くの贈り物をしていた
トップ2は…>

<13代将軍 家定の御台所 天璋院と…>

<14代将軍 家茂の御台所 和宮の2人>

<大奥のトップ2が

瀧山への贈り物回数もトップ2だった。

一体 どんなものが贈られていたのか?>

<例えば…>

<京都土産の手あぶり>

<かじかんだ手足を温めるための
火鉢のこと>

<瀧山も 現代女性と同じく
冷え性に悩まされていたのか?

和宮からは ほかにも

炬燵掛や ふとんが贈られていた。

対して…>

<美しい 七ツ道具>

(木本)いいですね。
(上白石)欲しいですね。

<その装飾は色とりどりで

奥女中たち必須の
おしゃれアイテム>

テレ東になってんじゃないか? これ。

<そして こうした贈り物が

集中したのが…>

<大奥では 季節ごとに

毎年恒例の行事が行われており

そのたびに 2人から瀧山のもとへ

贈り物が届いていた>

<さらに 日記からは

正月の大奥で行われていた

ある驚きの行事が浮かび上がってきた。

それは…>

「1月2日
天璋院様より 御くじにて」。

「1月3日
和宮様より 御くじにて」。

<なんと 正月の三が日に…>

<大奥で行われる くじ引きとは
一体 何なのか?

瀧山は そこで何をもらっていたのか?>

天璋院様主催 大奥 大くじ引き大会!

(歓声と拍手)

(仲野)まずは 瀧山様 お引きください。

今年は 何が当たるかしら?
どれにしようかな?

あっ これ…。

それっ!

天璋院賞 大当たりです!
(瀧山)うわ~!

瀧山 お見事! 今年の商品は

ギヤマンのとっくり 匂い袋 扇の

天璋院おすすめ豪華3点セット。
(瀧山)うわ~!

<江戸時代には 「宝引き」という

束ねたひもを引っ張って
景品を獲得するスタイルの

くじ引きが存在していた>

<江戸の風刺本
「絵本吾妻抉」には

奥女中たちが
宝引きに熱中していた様子が

描かれている>

初めから狙ってたのよ!

お似合いでございます!
うわ~!

<実は くじ引きにかけられた
これらの品々は

諸家から献上された お年玉。

超高級品とされていたギヤマンも

景品の一つ。

薩摩出身の天璋院が

当時 最先端の
故郷の工芸品を自慢するべく

わざわざ
取り寄せていたのかもしれない。

さらに…>

大奥 大くじ引き大会!

<和宮主催のくじ引き大会では…>

御台所賞 大当たり!

瀧山 おめでとう。 私からの賞品は…

(和宮)紅の帯よ。

ありがとうございます。

<時には 自分の好みに合わない景品が
当たってしまうことも。

そして 毎年 年末には
決まって こんな記述も…>

天璋院様 和宮様から届きました。

早速 着てみようかしら。

<御台所が 奥女中たちに
お召し物を下げ渡す

「御納戸払い」という行事が
年末に行われていた>

<こちらは 天璋院と和宮が

実際に着ていた着物。

天璋院の着物は 武家風を貫き

質素ながらも 風格が漂う>

<対して 麻地に色鮮やかな紅葉と

黄金の鳥があしらわれた

みやびな和宮の着物。

御納戸払いでは 瀧山にも

こうした最高級の着物が
贈られていたのだろう>

それでは 瀧山様による…

まずは 天璋院様のお着物。

おいしいな この人。

♬~

かっこいい。

♬~

すごいな。
キャットウォークが あるじゃないか。

♬~

これで 私も 粋女。

とっても お似合いです~!

はい。 ということなんですけど。

やっぱり 華やかな大奥ならではですよね。

ああいうことをしてたんですね
くじ引きとか。

(木本)IKKOさんも やりましょうよ…

ハハハ… 宝引き。
(上白石)行きたい!

だって この びょうぶぐらいの靴箱に
ずら~って入ってるんですよ。

そう そう そう。
宝引き いいですね  IKKOさん主催の。

あと…

IKKOさん主催の御納戸払い。

さあ ここで 天璋院や和宮からの贈り物を
イメージするために

「瀧山日記」に登場するものを
番組で用意しました。

すべて 江戸時代のものなんですけど
皆さんに ご覧いただきましょう。

毛植え犬。
(上白石)ああ かわいい…。

(木本)こんなのが
もう あったんですね。

いっぱい コレクションしたいです。
贈られてくるんじゃないですか?

毛植え犬は すごいですよ。

本当 生きたの そっくりなの
作られてます。

確か 家茂公は 戌年だから
特に大事にされたんじゃないですか。

家茂公の御世には。
こちらが たばこ入れ。

(IKKO)これ すごい すてき。
ねえ! 緑で。

装飾も凝ってますよね。

上の2つが
最上位クラスの人が持つもので

鎖や鯉など 細工が非常に細かい。
本当だ。

さんごまで使ってるもんね
こっちなんかね 竹とんぼなんか。

≪おしゃれですね。

<さらに 和宮からは老眼鏡や

振り子付きの時計など

当時 最先端の高級品が

贈られていました>

でも これね キャリアウーマンセットの
意味もあるんですよ。

キャリアウーマン? はい。
例えば めがねで

ちゃんと 書類を 細かい字も
書いてるだろう つって くれてたり…

そうなんですね。 忠義と安産…。

ずっと あそこへ いたら
こんなの 一生 見ずに暮らしたはずで。

だから…

向いた人にとってはね。

夢のような…
幻だったかもしれないですね。

何か 見事なパスを出しますね。

この中に
瀧山が二度も命を狙われたという

伝説めいた記述がある。

「和宮が14代将軍
家茂に嫁いだ

およそ1年後の
文久3年。

50代半ばの瀧山は

将軍付きの
御年寄として

大奥全体を取りしきる
立場にありました。

しかし 瀧山にも手に負えない存在が。

将軍 家茂の生みの親
実成院。

彼女は昼夜を問わず

毎日 酒を飲んでは
乱痴気騒ぎ。

瀧山は 大奥の風紀を乱すとして

彼女をとがめます。

すると…。

反省の色を見せたのか

実成院側は
瀧山に食事を振る舞います」。

「その味は とても苦く
瀧山は 早々に おわんを置きました」。

「みそ汁には
毒が盛られていました。

まさか 実成院の仕業?

生死をさまよう瀧山を
なんとしてでも救おうと

侍女たちは
稲荷神社に 連日 参拝します。

以前から 徳川家や大奥では
稲荷信仰があつかったのです。

お参りは 10日間以上も続きました。
そして…

瀧山は 一命を取り留めます。

皆が『きつね様の御利益だ』と
感謝しました」。

「さらに この毒殺未遂事件から

僅か ひと月余りの
ことでした。

ある夜
やたらと きつねが鳴き

皆 遅くまで眠れずに

枕に乗せた頭を
右に向け 左に向け

寝返りを打っていました。

すると どこからともなく
焦げる においが。

そして 誰かの叫び声が響きます。

『瀧山様の部屋が燃えている!』。

瀧山の寝室のすぐそばから
火の手が上がっていたのです。

放火をしたのは
もちろん…」。

「幸い 気付くのが早かったため

火の手が回る前に
消し去ることができました。

でも 一つ 謎が残ります。

あれほどに すぐ
誰が火事を知らせたのか?

あとで侍女たちに聞くと
誰も知らせた覚えがない。

これは 恐らく
きつね様が瀧山を救うため?」。

「こう知らせてくれたに違いないと
誰もが 手を合わせたのです」。

はい。 ということで やっぱり大奥は

もしかしたら
怖い世界だったかもしれないっていう。

やっぱりあるんですね そういうの。

特に瀧山は ずばぬけてましたのでね。

そうですよね。
…と思いますね。

あれだけ すごい方だから 逆に…

放火も何か ぽって できちゃったような。

中 入っちゃえばね…

私は せりふでは…

…っていうせりふを 書いたような気が
ちょっと するんですけれども

何か そういうことだろうなと思うし…

そうですね。
(木本)でも やっぱりね

最大1, 000人もいたような大奥で
何もないわけないと思うんですよね。

いろいろ あったはずなのに
これだけ長期政権でいけたという

改めて やっぱり 瀧山って
すごい人なんだなって

ここでも思います。
そうですよね。

この日記の調査で…

瀧山が仕えていた…

慶喜が…

今回の調査で
その事実を突き止めたのが…

畑さんは…

それによると 慶応3年の10月に

瀧山が
お城を下がる

つまり
江戸城を出るので…

そして 瀧山が…

実は この
私たちが今日使っているですね 錫杖寺…

えっ! そのものがですか?
はい。

なので 今から みんなで見に行きます。
(木本)見れるんですか?

はい。 保管されていますので。
うわ~!

実は ここ錫杖寺は…

この徳川ゆかりのお寺に…

(IKKO)うわ~!

(木本)うわうわ うわうわ…!
これですか! すごい!

はい こちらが 瀧山の駕籠です。

それは思いますね。

房も ちゃんと残ってますし。

どういう色だったのか
ちょっと 気になりますけど。

瀧山さん 退かれて
川口に来るときなんですけれども

私が聞いた話では…

相当 すごいものが いっぱいね
持ってこられたっていうことですよね。

実はですね…

今日は
小型カメラで撮影してもいいという

ご住職から許可を頂いておりますので

木本さん 小型カメラ役をお願いします。
(木本)僕が そんな重大な役を

仰せつかっていいんですか?
小型カメラを使って

ちょっと 駕籠の中を
のぞいてみてください。

分かりました。 ちょっと この任務を
しっかりと遂行しますね。

お願いします。
(木本)はい。

そこですね。 はい。
これ 入れたら

中 見れるんですね。
(IKKO)すごい すごい!

(木本)入りましたよ。
これ 中です。 うお~!

(IKKO)すてきね。

駕籠の中って
こういう感じなんですね。

(木本)何かある!
何かありますよ。

草履が入ってるの?
(木本)草履?

(上白石)えっ? えっ?
そのまま?

(江連)そうですね。 こちら…

(上白石)すごい…!

(木本)すごい!
本当に 履かれてたんですか? これを。

(江連)伝えられております。
(木本)え~!

(IKKO)すご~い!
ありがとうございます 木本さん。

それにしても…

これ以上いると 何か こう…

…ような感覚に
とらわれたんではないかなって

私は 勝手にね そう感じちゃったんです。

男性たちとの関わりも
とても深かった方なので…

…っていうことは
もう 本当に 彼女は

分かったんだろうなという気がします。

上白石さん いかがでしょう?
大奥で もまれて

激動というか
波乱万丈な人生を送ってこられて…

何か もう すぱっと…

(木本)穏やかな場所にね。
(上白石)はい。

それが 将軍になって…

あの日記を持って この中に…
まあ 周りに荷物 持たせて

この中 入って
来られたんじゃないかなと思いますよね。

私ね こう思ったんですよ。

そこだったら 自分の…

(木本)なるほど。

仲野が ここにいるから
っていうことだけではなくて

やっぱり…

おお…。

最後まで やはり 徳川っていうのは
あったんですね。

いやいや… さあ その川口

ここに移り住んだ瀧山は…

IKKOさんに取材していただきました。
はい。

瀧山が晩年を過ごした…

錫杖寺に程近い この地に
今も子孫は暮らしている。

こんにちは。

今日は よろしくお願いいたします。
(IKKO)よろしくお願いいたします。

家屋は建て替えてはいるが まさに…

そして 今回
同行してもらったのが

大熊敏之教授。

日本の近世近代美術の専門家。

大熊教授が気になったのが

この仏像。

大奥で瀧山が
拝んでいたといわれている。

(IKKO)ああ そうですね。

ありますね。

(大熊)ああ ございますね。

人生の大半を徳川に仕えてきた瀧山。

その思いがしのばれる。

そうですね…

生涯 子どもを持たなかった瀧山は

侍女 仲野の親戚であった

みねと幸次郎を夫婦養子として迎えた。

そんな…

でも ちゃんと
桐箱買って

よく取ってくれてるね。
これは安心だ。

次々と出てくる。

こちらが…

書物や道具類 置物など

大奥で使っていたと
伝わるもの。

さらに
床の間の掛け軸など…

しかし

あの日記の記述から考えると
少ないのでは?

お金に換えて?

しかし 大熊教授は こう見る。

子孫も売り払うことをためらったもの。
つまり それは

瀧山が 本当に大事にしていたことを
意味するのかもしれない。

そんな…

まずは こちら。

当時 京土産として
人気のあったもの。

ちょっと これ ご覧になってください。

(大熊)「天保11年2月30日 拝領」です。

これは要するに

いくら親しかったとしても…

使わないですね。
目上の地位の高い…。

すごいわ。 もうトップクラス?
ええ。

瀧山が…

若くして出世していく中で

大事に持っていたものなのだろうか。

着てる服が もう全然 すごいもんな。
あっ そうなんですね。

そして 美容家のIKKOさんが
注目したのは…。

かんざしや くしなど
やはり 美容に関わる道具。

その中でも…。

この薄い 繊細な…

これが結局 江戸時代 明治初頭にかけての
技の高さだったんですよ。

ただ それほど…

あるいは 律すると。 無駄はしないと。

その質素倹約の考えは
このお膳やお椀にも見られる。

瀧山クラスであれば

もっと豪華な まき絵であっても
おかしくないという。

わりと やっぱり…

(大熊)そうですね。
自分自身に自信があるから…。

そして 今回 大熊教授は
遺品から 新たな発見を。

化粧や洗面の際に使用する…

これ ご覧になってください。

2種類あるでしょ?
(IKKO)はい。

一つは 実家である大岡の家紋。

もう一つは 瀧山の家紋。

だから 私は もう…

そうですね。
すごい…。

(IKKO)繁栄っていうことですよね。

(大熊)そうですね 繁栄ですよね。

しかし 得ることができなかった何かを

ここ 川口で夢見たのかもしれない。

先ほど 話にあったように…

ありがとうございます 今日は。
(大熊)ありがとうございます。

江戸から 明治へ。

時代の移り変わりを
川口で迎えた 瀧山。

晩年の瀧山の様子を

侍女で 養女になった仲野が
手記にしたためている。

♬~

川口に移り住んで 8年が過ぎた
明治9年1月。

瀧山は…

はい 瀧山の晩年をご覧いただきました。

IKKOさん
取材してみて いかがでしたか?

一人の女性が「ここで 私は
使命を持って働くんだ」と思い

そこで 仕えて…

そこがあったから…

あの日記も…
なので すごく 瀧山にとっては

晩年
とても大事なものだったんでしょうね。

見たら ところどころ 僕は 史料だと…
よく見てる史料っていうのは

手あかがついてたり
いろいろ するんですけど

よっぽど きちんと 手を洗って
大事に扱ってたのか

ほとんど汚れてないんですね。
きちょうめんな方で…

長い 彼女の…

物を通じて
いろんな人と

交際しながら つきあいながら…。

で しかも 政治の動乱を切り抜けて

裏で いろんな仕事をしてっていう
全部 彼女の人生が詰まっていて。

それは…

どっかで 自分で処理しようと思えば…。

ずっと持ってきて。
しかも 新しい家 両養子をもらって…

要するに
子どもが出来て 先が見えた。 だから…

(大石)そのとき 瀧山は すごく やっぱり
うれしかったし

それから 達成感があったんじゃないかと。
要するに…

それが ここに入っていて。
だからこそ 残してっていう

そういうことになったんじゃないかな
というふうに思いますね。

先生が おっしゃったような

瀧山の姓を 後に残していった
っていうのは やっぱり…

(IKKO)そういう気 しますよね。
(大石)瀧山として はい。

きっと そうだと思います。

さあ 今日は その瀧山の人生を
日記から ひもといてきましたけれど

IKKOさん
改めて どんなことを思われましたか?

私 この番組に出させていただいて
本当に よかったと思うんです。

そのときの人間関係を

助けてくれるだけじゃなくて…

私も ちょっと
つけ始めようかなって思ったのと

あとは…

この… 前に座って 自分と同じ人間が

こうやって いろんなものを
書いたりしてたんだなって思うと

人間ドラマなんだなって思って。

学校でも こんなふうに教わったら

すごく親しみを持って 学べるなって
すごく思いましたね。

瀧山さんって方は やっぱり…

人のことを 我がことのように思う

女性特有の力だと思うんですけれども

これを基礎に持っていて

そして 生まれたときの苦労とか
そういうものも 共に持っていて

そして…

本当に ゴージャスな人生を生きられた

女の… やっぱり 人生ですかね。

それを本当に感じさせていただけたことが
私は とても幸せでした。

「大奥時代に できなかったことを
次 やったんねん!」みたいな

テンションになったのかなって。

で もう チャンネルが パッとかわって

昔のことを思い返しながら

懐かしむというか…

それぐらい すてきな一生を

過ごされたんじゃないかなって
今 思えてきましたね。

そして 大石さん 今回は
この調査にも関わっていただきまして

ありがとうございました。
いえいえ…。

どのように感じられましたか?

最初 日記 見て 驚いて
ずっと 読み始めて 一つ一つ こう…。

政治とか 社会の出来事と
ぶつけるんですね。

そうすると その…

そういう意味では
大奥って 今まで 簡単に

女性たちがいた世界っていうんで
済ませちゃったんだけど

実は いろんなところで 外と…
外界とつながってたし

時代と つながっていたっていうことを
改めて認識しましたね。

ああ… そういうことですよね。
本当に 私も そう思いましたけど

幕末って 女性不在っていうのは
ずっと ちょっと思ってたんですよね。

今回 この瀧山を日記から見ることで

ちゃんと女性も
世の中を動かしている一員だったって

分かったのは とっても…。

つまりね…

今の世の中でも そうだと思いますよ。

徳川慶喜とか西郷さんが動かしたとだけ
出てきますよ。

だけど 実際には
「見えないヒーロー」って 僕は

「インビジブルヒーロー」って 言いたいんですけど

見えない人が動かしてるかもしれない。

そうかもしれないと思って

そのことに頭を働かせていくってことは
我々も 大事な…

いや 歴史家だけじゃなくて
普通の人も大事かもしれない。

本当に おっしゃられたように…。

それを読み解けるのは…

でも かなり深く 瀧山の人生を見て…。

来てる人も面白すぎるじゃないですか
今日。

何か 我々も…

面白かったです。
幕末の新たな一面が見られて

本当に面白かったと思います。
皆さん 今日は ありがとうございました。

(一同)ありがとうございました。

(仲野)瀧山様! 瀧山様!

小判… また 小判!

(瀧山)天璋院様ったら

本当に
私のことが大好きなんだから!


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