世界の哲学者に人生相談 PTAや地域活動楽しむ?ハンナアーレントの公共哲学・わずらわしさも感じなくなるヒント…



出典:『世界の哲学者に人生相談▽PTAや地域活動楽しむには?ハンナアーレントの公共哲学』の番組情報(EPGから引用)


世界の哲学者に人生相談▽PTAや地域活動楽しむには?ハンナアーレントの公共哲学[字]


PTAや地域活動のおつきあいがわずらわしいというお悩みに「公共哲学」の考え方を紹介。実はとっても大事なこと、わずらわしさも感じなくなるヒントを話し合います。


詳細情報

番組内容

お悩み後見人は天野ひろゆきさん。ヒントとなるのは女性哲学者アーレント。アーレントはドイツナチスの経験から「公共」の果たす重要な役割を考察、その哲学のわかりやすい説明によって、一見わずらわしいとも感じるPTAや子ども会など身近な集まりの「大切さ」が少しだけわかってきます。また、こういった場に楽な気持ちで参加できるような心構えについても、ヒントをくれます。ふと立ち止まって物事について考えてみませんか?

出演者

【ゲスト】天野ひろゆき,【講師】山口大学教授…小川仁志,【司会】高田純次,池田美優,【語り】守本奈実




『世界の哲学者に人生相談▽PTAや地域活動楽しむには?ハンナアーレントの公共哲学』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

世界の哲学者に人生相談 PTAや地域活動楽しむ?ハンナアーレント
  1. 公共
  2. アーレント
  3. 意見
  4. 自分
  5. PTA
  6. 本当
  7. 肩書
  8. アトム化
  9. グループ
  10. ユダヤ人
  11. お悩み
  12. 参加
  13. 天野
  14. 勇気
  15. 意味
  16. 権力
  17. 原子
  18. 言葉
  19. 今日
  20. ナチス


『世界の哲学者に人生相談▽PTAや地域活動楽しむには?ハンナアーレントの公共哲学』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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今回のお悩みは こちら!

こういう おつきあいありますよね~。

スタジオには 天野ひろゆきさん。

お悩み後見人として

一緒に考えてくれます。

というわけで
私が 人生相談室の室長 ナシゴレンです。

よろしくお願いします。
最近 食べ物ですね。

食べ物 言ってます。
はい 秘書のみちょぱです。 お願いします。

はい。 今日のですね
お悩み後見人はですね

愛知県岡崎市の神童 神童と呼ばれました
天野ひろゆきさんです。

すいません 実家の住所まで。
ありがとうございます。

や キャイ~ン
よろしくお願いいたします。

でも ある意味 天野さん
哲学者に見えるっちゃ見えるのよ。

まあ あの~
哲学的な相方はいますけどね。

そうだ そうだ。
何を考えてるか分からないようなね。

ということで みちょぱさん
今日の視聴者からのお悩みは。

はい 届いております。
42歳の女性から頂いたお悩みです。

この悩み 分かりますね。

僕も知らない人と話すのが 大の苦手で。
一番得意でしょ。

終始それをやってる番組を
いっぱい見ますし。

そんなロケばっかりを
ずっと やってたイメージですよ。

申し訳ない。
本当は苦手だったんですか。

天野さん どうですか。
周りの人と仲よくしてるとか

地域の人たちと
どうのこうのとかってあるの?

お子さんも2人?
はい そうです 2人。

そうすると これから
いろんな 学校行った時に。

そういうのは 確かに
集まりみたいなのはあるんですよね。

PTAとかね。 それこそ。
だって 奥さん 今

2人のお子さん育てるの大変だし
もし 学校上がるようになったら。

そういうのは奥さん どうですか?
好きそうですか?

あ 奥さん どうでしょうね。
好きか嫌いか…。

まだやってないから分かんないもんね。
うん。 でも やっぱり

みんなが やることだっていうことは
何となくは 理解してると思うけども…。

みちょぱさん どう?
自分も母親になったら 子どもの…。

行かなきゃいけないよね。
そういうのあると ちょっとね 何か…。

だって お母さんが 今
いらっしゃるんでしょ。
ママいます はい。

ママ どうしてたの。
あなたが ちっちゃい頃 PTA行ってた?

行ってたかな。
でも 何か 私 PTAとかから

嫌われる方だったんですよ。
そうだろうね。   そうなんですよ。

問題で呼びつけられるってのあった…。
そうそう… そっちの方だったから。

…というようなことでね

このお悩みにヒントをくれる哲学者は
誰でしょうか。

どんな人になるか。
このうちの一人なんですよ。

全員 哲学者なんですか?    そうですね。
こんなにいるんだ 世の中に。

いや ついた ついた。 真ん中ぐらい。
アーレント。

初めて聞く名前なんですけども
アーレントさん。

爽やかな顔してる。
来ました。 この方がアーレントさん。

女性ですね。
あっ 女性?

女性ですね。
女性なんだ。

アーレントさんというのは
どんな哲学者だったんですか?

アーレントはですね 20世紀に活躍した

ドイツ出身のユダヤ系の
政治哲学者なんですけれども。

社会における公共の大切さを研究した…。

今の何?
命という。

命じゃなくて 「公」ですね これ。

「公」ですか!
逆だ!

公共哲学の祖ともいわれる人なんです。

PTAとか地域活動もね
公共に入るんですよ。

私 実はですね
その公共哲学が専門なんです。

え~? そうなんですか?
知らなかった。

今日は その公共について
一緒に考えたいと思います。

じゃあ 今日は ちょっと
張り切っちゃいますね。

張り切りましょう。
専門分野だから。

アーレントさんのVTR
見てみましょう。

はい!
あなたの人生にヒントを送ります。

20世紀の初頭
ドイツの裕福なユダヤ人家庭に生まれた

ハンナ・アーレント。

ドイツ人と同じ学校に通い

民族の分け隔てなく友人たちとつきあう

そんな環境で育ちました。

大学では哲学を専攻。

博士号を取り
研究生活を始めたやさき

人生を大きく揺るがす事件が
起こります。

わ~ モノクロだ。

アーレントが26歳の時
ナチスが選挙で圧勝。

ヒトラーが政権を握ったのです。

ナチスは ゲルマン民族こそ
最も優れている

そして ユダヤ人は
社会を堕落させる敵であると主張。

国民の圧倒的な支持を得ました。

個人は
全体に従うべきだというファシズム

全体主義です。

そして 第2次世界大戦中

ユダヤ人を強制収容所に送り込み
500万人以上を虐殺したのです。

何で?
ユダヤ人というだけで。

命からがら
アメリカへ亡命していたアーレントは

後に この悲劇を知ることになります。

驚き 悲しみに暮れるアーレントに

1つの疑問が浮かび上がってきます。

ナチスドイツで…

答えを探すため アーレントは

5年をかけて
ナチス関連の資料を調査します。

そして 1つのキーワードに
たどりつきます。

「鉄腕アトム」しか知らない。

アトム化が
全体主義を暴走させたというのです。

今回のPTAのお悩みとは
無関係なように聞こえますが

ここに
解決のヒントが隠されているんです。

アトム化というと 当然…

横山光輝の方ですね。
やっぱり アトムっていうと そういう…。

アトム。
何か アトム ほかに何か…。

もう 「鉄腕アトム」を想像するでしょうね。

下條アトムさんも。

はいはい アトム原子力。
そうですよね。
そうですよね。

このアトム
今 出てます 原子ですね。

原子。
物質の単位としてよく使われる
原子ですね。

でも もともとは これ
古代ギリシャで生まれた哲学の

概念だったんですよ。
あ~ そうですか。

分割不可能な最小単位
っていうような意味です。

分割不可能な最小単位。
最小単位。

その言葉が 科学的な言葉で使われる前に
哲学の言葉なんですか。   そうなんです。

そのあと 科学的な言葉になっていった
ということなんです。

日本のお金で言えば1円とか
そういうことですか。

そう 一番細かい。 一番細かい。

もっと細かいんですけど。
もっと細かい。

それじゃあですね アトム化について
説明をしたいと思うんですが

ちょっと この図を見て下さい。

この図ですね 上が権力
つまり政府とかですね。

ちょっと
怖い顔してますけれども。

下が私たち市民ですね ちっちゃい丸が。
よろしいですか?

向かって左側
紫の部分が

アトム化しちゃった状況なんですね。
個人個人の あれになってますね。

市民一人一人がこれ
原子だと思って下さいね。

一番細かいところね。
原子のまま孤立してると。

右側 見て下さい。
ちょっとグループ化してますね。

そうですね。
こちらは 原子が固まって

分子になっている
状態ですね。

このグループは 何なんですか。
コミュニティー? 何だろう。

コミュニティー。   家族。
家族。

これですね 連帯する団体を
持っている状態なんですね。

連帯関係にある。
連帯保証人の連帯。    そうですね。

みんなが 助け合うという理由ですね。

アトム化は
そういうのがなくて分断されてて

もう人々が完全に孤立している
ということなんですけど。

協力的じゃないってことですよね 多分。

お互いが。
お互い同士が。

あと 影響を受ける人が
この人しかいないから

この人の意見が
全てになってしまうみたいな。

なるほど そうですよね。

まず右側の方は
これ 人々が集まって

例えば 世の中について
話し合ったりしますよね。

やっぱり まずは
グループで話し合おうと。

でも アトム化してる方は
孤立してるから

話し合いがない
ということですね。

そうすると アトム化の方は
どういう状態になるか

貼ってもらいましょう。
あっ なるほど。

思考停止なんですね。

話し合える人がいないから。
いないから 何も考えない。

考えなくなっちゃう。
考えなくなっちゃう
っていうことなんですね。

じゃあ流れのままにとか
上の方の言うがままに。     はい。

問題は もし 何か権力が
おかしいことをしたら?

この人が じゃあ
間違ったことをしようとして こう来たら。

やっぱり それは
間違ってるんじゃないのかなって

みんなで考えた知恵を…。    反発する。
反発するという。

みんなで話し合って それで
反発をしていくだろうということですね。

じゃあ 左側はどうでしょう。

個人個人が
だってね 反発しちゃうと

すぐ潰されちゃうから
黙ってようと。

いや まあ でも
本当に 1人だから

相談相手がいないっていう時が
一番 この自分の考えに

ちょっと自信が
持てないじゃないですか。

みんなで話すと
自分の考えも合ってんのかなとか

同じ気持ちの人がいるんだな
っていうことで

自分の形も大きくなってくるけど
それが全然違うよ。

これは こういうことなんだよって
言われたら だんだん

それが まっとうなことなんだなというか
軽い洗脳じゃないけども。

ええ そうですね。
だから 皆さん 今 おっしゃったように

アトム化している方は
思考停止しているので

例えば悪いことだと思わないとか
もう素直に従ってしまう。

ほうほう。
…ということなんですね。

天野さんは いつも2人で ずっと
やってきました?

大体 僕が ここにいて

ウドは ここ。
相方がアトム化だね。

ウドさん そんな下なの?
アトム鈴木って呼んでます 僕は。

ウドじゃなくなっちゃった。

思考停止させてる。

なるほどね。
そのアトム化を防ぐには

どうしたらいいのかって
カンペが出ていますが。

ということは やっぱり ちょっと昔の
昭和の初めぐらいの

やたら近所に回って
口うるさいおやじさんが いるような。

今いないもんね じいさんがね。
全然いないです。

街角で よく注意する じいさん。
もう そんな人は排除されるような

感じになっちゃってますもんね 世の中。

だから そういう意味では
町内会とか そういうコミュニティーを

やっぱり しっかりして
やっておくっていうことが

こういうグループをつくっていく
ってことになるんですかね。

芸能界のグループですか?
芸能界のグループもありますね。

お笑い界ね。

あと 劇団なんかも どうですか。
グループっちゃ グループですよね。

そういうのじゃなく?

そうですね 皆さんが
ちょっと今 最後の方に言われたのは

例えば 会社とかも
じゃあ そうなっちゃいますよね。

ここで話をしている
グループっていうのは

もうちょっと 社会の中で 町内会とか
地域コミュニティー 出たように

例えば 市民団体とか
あるいは 労働団体とか。

あ~ 組合系であるとか。
そうですよね。

まあ そうですね。
PTAもそうですね だから。

お悩みの方の。 ということなんですよ。

で その 今 皆さんが
言って下さったような組織を

まとめて表現する言葉があります。

それが こちら 今日のメインテーマ。

「公共」なんですね。

この絵ではね
権力は ちょっと怖い顔してますけど

権力って 別に
必ずしも悪いものじゃないですよね。

その権力が健全な形になるように

この公共というのが
あるということですよ。

お任せじゃ駄目と。

やっぱり でも 先ほど
高田さんとか 僕らより上の世代は

やっぱり 町内会の そういう集まりとか
子ども会とか

やたら 何か
カブトムシに詳しい おじさんとかいて。

あと 何かね 誰も頼んでないのに
肝試し始めちゃう おじさんとかね。

いっぱい いたのよ。
ある意味 楽しい時代。

そうそうそう。 それで みんなね

チェックしてくれてたりとかしてたの
公共で。

それで 悪さした子も
知らないおじさんが注意したりとか。

それもありますよね。

前は 私 団地に住んでたので
団地は それこそ もう

ゴミの場とかも 鍵も開けるのを
みんな 交代で回ってくるんですよ。

なので そういうのは…。
すごい ザ・公共じゃない。

そうです。 すごい公共でした。

まあ それは ママが一緒に住んでたので
ママがやってくれたんですけど。

月に一回 その棟のリーダーみたいなのも
決めたりとか そういうのがあったので

それは すごい公共で
すごい やってるなと。

俺も団地に住んでたんだけど

5階なんで エレベーターがないのよ。
団地は。

だから つらいなとは言ってた。
いやいや 公共の話。

公共の話!
公共の話ね。

エレベーター欲しいなと。
公共で みんなで…。

あっ でも そういう意見を
上の人に言えば

エレベーターが
ついたかもしれなかった。

PTAの場合。
ここが じゃあ PTAだとしたら。

上の権力って何になるの?

学校じゃないかな。
学校とか 先生?

まあ 一つは そうですね。

教育委員会。
教育委員会とかも そうかもしれませんね。

ほかにも 例えば
行政全般が そうですよね。

行政って ほら 何でもかんでも
できるわけじゃないですから

手が回ってないところとか
気付かないところもありますよね。

例えば 交通安全とか
当然やってるんですけど

保護者の方が よく知ってて
ここは 車がよく通るところだから

なんとか ちょっと工夫して下さいとか。

あとね 例えば 災害なんか
すごく困るじゃないですか。

そういう意味では
避難場所が ちゃんと確保されてて

備蓄がこれぐらいあってとか そういう。

我々 何も食べるものがなくてね
小川先生だけ 餅食べてたら

それ 4つに分けなくちゃいけない。
そうですよ。   分かりやすい。

分かりやすいです。
分けてくれるかどうかは別だけど。

その時に バラバラだと
そういうことしないですよね。

個人だとね 自分だけを守るみたいな
感じになっちゃうけど。

大事だ やっぱり。
ある程度 グループ化しないと。

…っていうことですよね。
じゃあ ちょっとぐらいは

コミュニケーションを
ちゃんと取って

グループぐらいは 持ってた方のが
いいんじゃないかと。

どうですか 天野さん
ここまでのことで この お悩みの人に…。

今 比較的 やっぱり 世の中の人は
どっちかっていうと 人との関係を

煩わしいと思っちゃってるような
流れになってるから

この方みたいな悩みが
すごく理解できるんですが

今の話を聞いていくと
煩わしいといって孤立化すると

いざという時の対応みたいなのが
個人で悩んじゃって

思考停止に陥るような
心配もあるから

もしもの時のためには やっぱり 何人かの
こういうコミュニケーションとか

こういう公共の場に出ておくことが
必要かなという。

でも 一応 この人はね
どうしたら 前向きな気持ちで参加…。

だから 参加しようという
これは あるのよ。

どうしたら 前向きな気持ちで
参加できるか聞いてる時点で

前向きじゃないですもんね。
まあね。

で お悩みの人も 人に無理に
話を合わせるのが苦手っていうふうに

言っていたじゃないですか。

確かにね 人に
話を合わせないといけないというのは

嫌なもんですよ。
気ぃ遣うってことですもんね。

そんな場には 誰も行きたくないんですね。
気ぃ遣いたくないんだよ。

だけど アーレントは
その 話を合わせるのが

公共だとは 言ってないんですね。
言ってない?

本当の公共は それじゃないんです。

本当の公共は違う?
アーレント 違うのね?

肩たたき 入ったね。
ポンポンポン。

VTRがある? 分かりました。

人々の暮らしを守る公共。

その本当の在り方とは
どのようなものなのか。

アーレントは
あるものに注目しました。

古代ギリシャの都市国家
ポリス。

ポリスには 現在の民主主義の
始まりともいわれる

独特の運営システムがありました。

それは 市民たちが 街の広場に集まり
議論をするというもの。

人々の暮らしの悩みを
どのようにすれば解決できるのか。

法律から外交問題まで
市民が自由に意見を出し合いました。

アーレントは この話し合いの場こそ
公共の あるべき姿だと考えました。

そして こうした公共が成立するために
欠かせない条件を導き出したのです。

その1 複数性。

人数のことではありません。

さまざまな立場の人から
多様な意見が出ることです。

その2
一人一人が 適度な距離をとること。

親しくなりすぎてはいけません。

その3 属性
つまり 地位や肩書を脱ぎ捨てること。

この条件がそろって はじめて
公共が成り立つといいます。

皆さん いかがですか?

なるほど まあね… 「親しき仲にも
礼儀あり」とも言いますからね。

確かに ものすごい密着して
何でも この…

近すぎても駄目なんですか?
公共というのは。

そこがポイントですよね。
これ 実はね

アーレントが言ってることを
要約したものなんですけどね。

私 さっきね 公共哲学が専門だって
言ったんですけど

その関係で 各地のPTAに呼ばれて
話 することもあるんですよ。

講演とかで この内容を
アドバイスしているんですね。

で 複数性について。 これから ちょっと

見ていきたいと思うんですけれども。

人数じゃないんですね。

とにかく いろんな人が参加して
さまざまな意見を言うっていうことが

大事なんですけど。
1つの意見だと

あれなんじゃないの?
独占禁止法に触れるんじゃない?

急に 今 何の話…。

活発に意見が出るってことは
何だろう

その公共の場が ちゃんと
盛り上がってるというか

いろんな意見が言えた方のが
健全であるという。

そういうことですね。
誰かが意見を独占してしまうと

複数の意見が出ないから
みんな 言いにくくなりますもんね。

意見の偏りを防ぐためということですね。

だから PTAでも
例えば 人数はいたとしても…

やだ~。
これは もうね 意味ないですもんね。

ボス 嫌い。
ボスの意見で全部決まってしまう。

ピラミッドが出来ちゃってるんですね。
やだ やだ。

上の学年のね お子さんも
育てたことがあるとかってなると

何でも知ってるから なかなかね
意見が言えないという問題があって。

先生は あれですか? 千と何とかの
秋山何とかさんって歌手に

間違えられることはない?
違いますよ。

「千の風になって」の方じゃないです。
似てる~!

今 急に思ったんですか?
しかも 洋服が。

ウエービーなところに?
こういう洋服 着てましたよね。

歌いそうな感じだから。
今 大事な話しようと思ってた。

いいですか? 今 せっかく
専門の見せ場のところですから。

やっぱり 同じ人と いつも
例えば プライベートなんかだと

同じ人といることが 多いと思いますけど
そうすると

同じような意見になっちゃう。
意見も偏りがちになっちゃう。

「そうだよね」ってことに なってしまって
っていうことですね。

それはね 親しすぎない適度な距離にも
関係しているんですが

公共でのつきあいっていうのは
これ 面白いですよね。

意外と親密になりすぎないように
っていうことなんですね。

これがね やっぱり グループ
コミュニティーつくったら

そこは仲よく ワーワーやった方が
いいんじゃないかと思うけども 距離は。

思いますよね 普通は。
ここが面白いところだと思うんですが

この適度な距離
どうして 適度な距離が いるかですね。

ちょっと 本当だったら言えたことが

言えなくなっちゃう
とかいうのもあるから

こないだ お世話になったし
今度も どうのこうの…。

情が入ってきちゃう。    お中元 ちょっと
いいの もらっちゃったから。

何か 気ぃ遣いすぎちゃって。
ああ それはあるね。

それはありますね。

それもありますよね ええ。

あの人 メロンもらったんだから
あの人には あんまり言うのよそうとか。

それもありますよね。
忖度ばっかりじゃないですか さっきから。

でも ありそう それは。
ありそうだよね。

今の話は 3番にも関係してるんじゃ
ないかなと思うんですけど。

これって難しいですよね でも
勝手にインプットされちゃってるから。

公共の中で この条件がいるっていうのは
どういう理由でしょうかね?

これ 何でだろう?
これで マウンティングが始まりそうだから。

例えば 自分の方が
すごい いい大学出ててとかだったら

何か ちょっと下に見ちゃったりとか
するじゃないですか。

逆に 上に見ちゃったりもするだろうし。
もう言えなくなっちゃう その人には。

丸め込まれそうな気がするし。
「あの人 東大出てるから

私ごときが言うのは」なんつって。
それは あるよ。

だって 俺なんか ほら 2年にわたって
大学 落っこっちゃったから

大学出てる人に関しては
ついつい敬語使っちゃう。

本当ですか。
そうでございますか。

そうか 肩書とかって
特に日本の人っていうのは

そういう肩書に弱いみたいなところ
ありますよね。             名刺出すし。

PTAでも
だから それがあるんですよ。

もうPTAの 大体 役員をね
会長やりますとかって言う方は

ちょっと地域でも 一目置かれてる。
そうすると ちょっとね 意見が

皆さん 言いにくくなるっていうのは
ありますよね。

じゃあ 私たちが そういうPTAとかに
もし 参加するってなって

このルールを
頭に入れといたとしたら

肩書を じゃあ 芸能人っていう肩書も
捨ててってことですよね。

捨てにくいんだよな 顔が ばれちゃって。
いきなり 「わ~ どうも

芸能人で すいませんね」とか。

そんなこと言う人は
なかなか いないですけど。 いないか。

相手が やっぱ 捨てさせないんじゃない?
ああ~。

あと でも できるだけ自分から
わざわざ それをPRしなければね

向こうの方も この人は 芸能人として
ここに来てるんじゃないんだと。

地域のね 一員として来てるとか
っていうふうにも なるんじゃないかな。

ただ 確かに分かる。

サウナとかで 裸で入ってると
何にも知らないから 別に

何とも思わないですね。

それぐらいの… それぐらいの空間
みたいな状態がいいってことですかね。

サウナ まさに そうですね。
結局 属性があると

純粋に意見が言えないってことですよね。
言えないね。 それは言える。

気ぃ遣っちゃって。
自分から脱ぎ捨てる側を

しなきゃいけないってことですね。
ですね はい。

本当の公共が成立する条件は…

実際にやるのは
ちょっと大変そうですよね?

でも 大丈夫。

アーレントは 実践するための
ヒントとなるお考えを説いているんです。

ここで大切なキーワードは 2つ。

「勇気」と「現れの空間」に
注目してみましょう。

「現れの空間」。 うつつの?
自分が こう来たってこと 現れる?

全然 何か 難しいかも。
ちょっと難しいな これ。

アーレントさん ほか 何か考えないの?
ちょっ ちょっ ちょっ。

ちょっと考えましょうよ。
五七五ぐらいで。

現れの空間ってのは
公共だと思って下さい。 そしたら。

公共をつくること。
身を曝す勇気がなかったら。

ちょっと待って。 さっき自分たちの肩書は
全部脱ぎ捨ててって言ってたのに

自分自身が誰であるかを
示さないといけない。

矛盾してんじゃん。
あっ なるほど。

だから 多分 この「自分自身が
誰であるかを示す」というのは

肩書とは違う。
肩書とは違って 何ですか もう 自分…?

例えば 自転車屋をやってますとか
そういうことなんじゃない?

それだったら 肩書ですからね。
肩書?

アーレントは 公共というのは
本当の自分 本来の自分が

現れる場所だっていうふうに
考えたんですね。

公共は?
だから 本当の自分だったら

議論しても 気ぃ遣わずに
本当の意見 言いますよね。

それが公共の場の議論と。

だから そういう本来の自分が
現れないと それぞれがね

本来の自分じゃないと。
曝け出さないと。

曝け出さないと公共の場には ならない。

肩書じゃなくて 本当の自分自身の中身を
ってことですね。

現れの空間 つまり

公共の場をつくるには

勇気が必要である。

このことを アーレントは

身をもって示しています。

1961年 アーレントは
世界が注目する裁判の取材を行いました。

法廷に立ったのは 元ナチスで
戦後逃亡していた アドルフ・アイヒマン。

これ アイヒマン?

ユダヤ人 大量虐殺への関与が
問われました。

ここで アイヒマンは
驚くべき証言をします。

一部のユダヤ人団体がナチスに協力して

ユダヤ人の名簿などを
ナチスに流していたというのです。

え~ 裏切り者がいたってこと?
うん。

この証言を受けて アーレントは
雑誌で こんな指摘を行いました。

アーレントは ユダヤ人でありながら

ユダヤ人の非を認めるという
勇気ある行動をとったのです。

アーレントのもとには
世界中のユダヤ人から抗議が殺到。

昔からの
友人たちからも

絶縁されてしまいました。

あらあら。

しかし アーレントは 自分の意見を
変えることは ありませんでした。

抗議の手紙に 一つ一つ返信を書き
講演を行い

自らの考えを伝え続けたのです。

こうした勇気こそ

PTAのような公共の場には
欠かせないと

アーレントは考えたのです。

アーレントがね。 正直 だから まあ

いろいろ 世の中には
本音と建て前があるにしてもね

本音を言っちゃって
やばい時もあるからね。
ありますよ。

だから すごいんですよね。
アーレントは 言葉だけじゃなくて

実際に 自分もそうやって
行動を起こした。

当時 ユダヤ人は 一方的な被害者だと
思われてましたから

悪いのはナチスだと。 そこを勇気を出して
ちゃんと真実を見ようということで

ちゃんとね アーレントのその行動は

ユダヤ人団体も 後で ちゃんと認めて
評価してるんですよ。

そういう側面もあったということを。
やっぱり 正しいことをしたらね

認められるっていうことだと
思いますけどね。

じゃあ ちょっとね 今日のお悩み

もう一度 振り返ってみたいと思います。

「どうしたら 前向きな気持ちで
参加できますか」

ということだったんですが
天野さん どうでしょう?

ちょっと
アーレントの哲学を踏まえながらね

アドバイスをして頂ければなと
思うのですが。

これで 仮に
もし行かなかった場合はですね

逆に そういうことが
いろんなところで決められたことを

一方的に
受け入れるしかない状態に

なってしまう
ということなので

相手に合わせるっていうんじゃなくて
自分の意見は ちゃんと持って

頑張って参加して頂ければと。
なるほどね。

今回の話で
合わせなくていいんだって。

人と合わせない。 そう思ってくれれば
ありがたいなっていう。

あなたは あなたの意見があるからね。
うん。 だからね

頑張って それこそ勇気を持って合わせず。

合わせず。
それが公共をつくる
っていうことですもんね。

それが 公共をつくるわけですから。
もしかしたら 言えない人もいますから。

そうですよね。
それが おのずと

自分の子どもを守ることにも
つながるっていうところの

大義名分は
すごくあると思いますけどもね。

それを やっぱり 何にも知らないけど
こうなっちゃったよ なんていう

子どもに報告するわけにもいかなくて。
「こういう話し合いがあってさ

学校のこと
こうやって決めたんだよ」とか。

自分の子どもを守ろうと思ったら

勇気出るんじゃないか
ということですかね。
それはあるわね。

それは すばらしいですよね。

同じような人がいるかも
分かんないからね。

「私も そう思ってたんです」っていう人が
出てくるかもしれませんしね。

ということで 本日の哲学

あなたの人生のヒントに
なりましたでしょうか?

それでは またお会いしましょう。
さよなら。


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