プロフェッショナル 仕事の流儀「家電の命、最後まで~電器店主・今井和美~」メーカーお手上げの故障家電を修理する…


出典:『プロフェッショナル 仕事の流儀「家電の命、最後まで~電器店主・今井和美~」』の番組情報(EPGから引用)


プロフェッショナル 仕事の流儀「家電の命、最後まで~電器店主・今井和美~」[解][字]


メーカーお手上げの故障家電を修理するプロに密着!その技術の裏には50年間、貫き続けた思いがあった。あなたの家に眠る壊れた家電が直るかも?!


詳細情報

番組内容

舞台は、三重の山深い里にポツリとたたずむ小さな電器屋さん。そこに、修理を断られ、見放された家電たちが全国各地から続々とやってくる。店主・今井和美(60)に命を再び吹き込んでもらうためだ。今井の修理成功率はなんと95%超!依頼者の「使いたい」に応えるため、半世紀にわたって数え切れない家電と向き合ってきた。その驚くべき修理技術と、貫く流儀に迫る。

出演者

【出演】電器店主…今井和美,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり



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プロフェッショナル 仕事の流儀「家電の命、最後まで~電器店主
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  14. 規格
  15. 生産
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  17. カセットデッキ
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  19. センサー
  20. モーター


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ありがとうございました。

三重と奈良の県境。

車がすれ違うのが難しい
一本道を進んだ その先に

そのお医者さんはいる。

小さな看板を出し
ひっそりと 店を開けている。

ここは メーカーですら修理できないと
さじを投げた家電の…

その男は 見たことのない家電を見ると
決まって うれしそうに笑う。

家電修理の達人…

持ち込まれる多くは 生産が終わり

部品や設計図もない電化製品。

6割直れば上々とされる この世界で

9割5分を超える
修理成功率を誇る。

♬~

家電修理士・今井和美は よく笑う男だ。

この日も 猫を捜しながら 朝から笑顔。

家電に限らず
捨てられそうなものを見ると

放っておけないタチだという。

ほら ほらほらほら…
ふふふふ…。

何やったっけ?

朝食を済ませると
自宅脇の作業場へと向かう。

今井が営むのは
たった1人の小さな電器店。

だが その修理の腕を頼って
全国から依頼が殺到する。

その多くが 直せないと他で修理を断られ
行き場を失った家電。


依頼の電話は 多い時は 1日200件。

修理は1人で行うため
日中 電話に出ている余裕はない。

この日 今井は修理の依頼を受け
現場へと急行した。

備え付けの食器洗い乾燥機。

18年前 家を建てた時に購入して以来

家族にとって
なくてはならない存在だった。

だが 数か月前から
排水不良の症状が出始めていた。

販売店に相談したが 18年前に生産は終了。

部品の保有期間も過ぎており
「修理はできない」と断られた。

新製品に替えるには キッチンを
丸ごと替えなければならない。

最低でも50万円はかかる。

2人の子を持つ家族にとって
経済的な負担は大きい。

何よりも 慣れ親しんだ家電を
使い続けたいという思いがあった。

作業場へ帰ると なんと
設計図も見ずに分解し始めた。

この道50年の今井

大抵の製品は その構造が
頭にたたき込まれている。

目をつけたのは
水の量を検知するセンサー。

基板が 水で腐食していた。

この食器洗い乾燥機は
センサーによって 水位を検知し

給水と排水を切り替えている。

しかし センサーの基板が腐食し
正常に動かなくなっていた。

同じ基板を取り寄せて交換したいが
既に生産は終わり 在庫もない。

並の修理士であれば ここが限界。

だが今井は 顔色一つ変えない。

同じ規格の部品を探し出し
基板を自ら作ると言いだした。

しかし 予想外のことが起きた。

ホールICという
電圧を検知する部品の規格が

腐食のため識別できない。

世に出回っているホールICは
およそ100種類。

全て取り寄せて テストするには
費用も時間も足りない。

だが今井は ひるむことなく
基板の回路図を作りだした。

基板を構成する部品を手がかりに

パズルを埋めるように
ホールICの規格を推理していく。

家電のお医者さんとして
忘れてはいけないことがある。

修理に着手して 12日目の朝。

ついに ホールICの規格を突き止め
基板を修復した。

しかし 今井は その手を止めない。

今後 壊れる可能性のある部品を探しては
その全てに 手当てを施す。

今井が「予防修理」と名付けた作業。

たとえ 持ち主に
気付かれなかったとしても

大切な家族のために
できうる全ての手を尽くす。

修理を終えた翌日。

食器洗い乾燥機を 家族のもとへと届けた。

(スイッチを入れる音)

2週間かけて 修理代は5万円。

だが 家族の帰りを迎えたかのような
依頼者の笑顔が

今井にとっては 何よりの報酬。

今井は 笑顔で
次の依頼先へと向かっていった。

メーカーですら直せない家電を
いとも簡単に直してしまう今井さん。

その秘密は
50年にわたる修理で蓄積された

膨大な経験値にある。

(取材者)5、6千件。
(今井)うん。

これは ごく一部。

これまで手がけた電化製品は
1万点を優に超える。

しかも その領域は
驚くほど多岐にわたる。

例えば 地元でくみ上げた
天然水を販売する…

学校の授業で使われる

焼き物用の粘土を練る機械。

仕事を選ぶ時 今井さんは

経験したことのないものを優先すると
決めている。

この日向き合っていたのも 初めての家電。

23年前に製造された 電子手帳。

直すには 特殊な部品を取り寄せる
必要があることが分かった。

あ~ もしもし 今井電子ですけれども。

依頼者に 部品を探すか
修理せず 中古品を買うか確認すると…。

少し さみしそう。

あとは返却するだけの電子手帳を
もう一度 触り始めた。

まだ何かできることはないか。

たとえ 今は救えなくても
次につながる手がかりはないか。

その姿勢が 今井さんを
今井さんたらしめてきた。



もしも~し 今井電子です。

緊急の依頼が入った。

あ~ こんにちは。 おはようございます。

依頼者は 10年以上のつきあいになる
地元の町工場。

壊れたのは 40年近く使い続けてきた
コンピューター。

故障続きで その度に 今井が修理し
命をつないできた。

工場では このコンピューターを使って

主力製品である
組みひものデザインを行ってきた。

しかし コンピューターを
買い替えることになると

2, 000万円を投じて 生産ラインそのものを
一新しなければならない。

お金の工面は難しく
最悪の場合 廃業の可能性もある。

壊れたのは 蓄電器だと すぐ突き止めた。

しかし 30年以上前に生産は終了。

調達は ほぼ不可能。

だが こんなこともあろうかと

今井は 同じ型のコンピューターを
大切に保管していた。

そこから蓄電器を抜き出し 移植する。

毎日のように 新商品が生まれては
消費され 捨てられていく家電。

だが その命が尽きるまで伴走する人が
一人はいてもいいのではないか。

40年近く働きづめ。

満身創痍のコンピューター。

最後まで 共に歩む。

今井は 満面の笑み。

すぐに届けた。

すみません。

今井は いつもの笑顔で
次の依頼先へと向かっていった。

この春 今井さんに
うれしいことがあった。

おっ おっ おっ おっ お~!

前日に生まれたばかりの初孫。

家族に囲まれ 何もかも順風満帆に見える
今井さんの人生。

でも そうではなかった。

今井さんは 1958年 三重と奈良の境にある
山深い里に生まれた。

農業と民宿を営む家の一人っ子。

小学4年生の時 人生が変わる。

親戚の家で
当時普及していたラジオに出会った。

小遣いをため 専門誌を買った。

大阪の日本橋で部品を買いそろえ
ラジオを自作した。

新聞配達で お金をため
今度は 東京に遠征した。

秋葉原で部品を買いあさり
無線機や測定器などを自作した。

いつの間にか 近所では有名な電気少年。

ある日 町工場のおばさんが
修理を依頼してきた。

「ミシンが壊れたので 直してほしい」。

部品を探し出し 直してみせた。

すると 「これで仕事ができる」と
大層喜ばれた。

中学生になると
当時普及したカラーテレビなど

難しい修理の依頼も
舞い込むようになった。

壊れたものを直して 人に喜ばれる。

こんな良い仕事はないと思った。

高校に入学するも
もっと高い次元の知識を求め

1日で退学。

職業訓練学校で学んだあと
大阪の電器店に就職した。

でも そこで 現実を思い知らされる。

あるお客から
テレビの修理を依頼された時のこと。

引き受けようとした今井さんに
社長は言った。

今井さんは 自分に嘘をついて
新商品を売った。

「直りません」。 「直りません」。

今井さんは 店を辞めた。

二十歳で 三重の実家に戻り
小さな電器店を開いた。

しかし ここでも
思いがけない現実が待ち受けていた。

それは メーカーからの販売ノルマ。

いつも 最下位の電器店。

メーカーの会議に呼び出されては
他の販売店の人がいる前で

「もっと頑張れ」と叱られた。

成績が悪いため 修理の部品も
思うように卸してもらえない。

どれだけ修理を手がけようとも

直せなければ
代金は 点検代しかもらえない。

収入は不安定。

アルバイトをしながら
生計を立てるほかなかった。

でも今井さんは もう二度と
自分に嘘をつきたくなかった。

脳裏にあったのは かつて
自分の修理を喜んでくれた人たちの笑顔。

今井さんは メーカーに頼らなくても
自力で直せるよう

徹底的に技術を磨いた。

これまで手がけたことがない
新しい電化製品にも 次々挑戦し

知識の幅を広げていった。

長持ちするように
持ち主が気付かないところまで

予防修理を施した。

やがて 大型の家電量販店や通信販売が
幅をきかせるようになると

町の電器店は 価格競争に負け
その多くが廃業していった。

修理の技術は失われ 行き場をなくした
たくさんの故障家電が

今井さんのもとへと
持ち込まれるようになった。

最下位を 臆することなく
ひた走ってきた電器屋さんは

気付けば 誰よりも必要とされる存在に
なっていた。

多分 今井さんは

いつか 今のような状況になると
思っていたわけではないと思う。

きっと 時代や環境が
どう移り変わろうとも

その笑顔で 息をするように
修理を続けている。

今井のもとに 新たな依頼が舞い込んだ。

40年ものの高級カセットデッキ。

今井も手がけるのは初めてという代物。

早速 分解し 故障の原因を探る。

だめもとで モーターの在庫を調べる。

だが やはり…。

早々に 修理は行き詰まった。

修理を依頼した 藤野隆一さんには
どうしても直してほしい訳があった。

趣味のドライブ。

あのカセットデッキで編集したテープを
聴くのが 楽しみだった。

藤野さんは 3年前 白内障を発症。

大好きだった車の運転を
控えるようになった。

せめて あの音楽だけは失いたくないと
今井に望みを託した。

部品も設計図もないモーター。

また いつものように 一から分解し
故障の原因を探っていく。

内部まで サビが浸食していた。

特殊な薬剤を染み込ませた綿棒で
サビを落とす。

電流を流してみる。

(スイッチを入れる音)

その悪い予感は 的中した。

モーターを部品に組み込み
再び 電流を流すと…。

(スイッチを入れる音)

制御回路を直し
スピーカーから音を出してみると…。

(雑音)

1つ直せば 別の不具合が明らかになり
また振り出し。

修理は「底なし沼」の様相を呈してきた。

だが 今井は笑顔。

いとおしむように 1つ1つ
故障の原因を取り除いていく。

♬~(音楽)

メーカーも さじを投げた
40年以上前のカセットデッキ。

仕上げの予防修理に取りかかった…

その時だった。

今井の表情が変わった。

また 音が出なくなった。

1, 000点以上の部品を
また一から確認しなければならない。

今井は 諦めない。

修理を手がけて 半世紀。

全ての家電を直したいと積み重ねてきた。

家族のもとへ 元気な姿で。

異常を突き止めた。


部品を取り替える。


電話の音は聞こえない。

全ての手を尽くした。

再び テープを回してみる。

♬~(音楽)

カセットデッキは 息を吹き返した。

(今井)テープスピードも
きっちり合わせましたし。

今井の笑顔が はじけた。

♬~(主題歌)

♬~(音楽)

今井は 今日も家電と向き合う。

ただ 息をするように。

プロフェッショナル…

お客さんの要望に必ず応える
っていうことですね。

「こうしてほしい」って言えば
そのようにする。

で 応えられるように
一生懸命 努力をしなきゃいけない。

♬~


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