逆転人生「消せるボールペン 逆転大ヒット!」…誕生の裏にあった34年の知られざる逆転ストーリー。


出典:『逆転人生「消せるボールペン 逆転大ヒット!」』の番組情報(EPGから引用)


逆転人生「消せるボールペン 逆転大ヒット!」[字]


生駒里奈やずん飯尾和樹のマル秘手帳術も!何度も書き直せる便利さで、世界的大ヒットとなった「消せるボールペン」。誕生の裏にあった34年の知られざる逆転ストーリー。


詳細情報

番組内容

生駒里奈・ずん飯尾和樹のマル秘手帳術も!累計26億本、何度も書き直せる便利さで世界中で大ヒットを巻き起こした「消せるボールペン」。主人公の中筋憲一さん(76)は、筆記具製造会社のお荷物部署に配属され、希望していた筆記具の開発とは無縁のサラリーマン人生を歩む。しかし34年の苦難を経て、会社のピンチを救う大ヒット商品を生み出すことに。逆転のきっかけとなったのは、夜中に目を覚ます恐怖の人形!?

出演者

【司会】山里亮太,杉浦友紀,【ゲスト】中筋憲一,【出演】飯尾和樹,生駒里奈,千賀邦行,柴橋裕


『逆転人生「消せるボールペン 逆転大ヒット!」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

逆転人生「消せるボールペン 逆転大ヒット!」…誕生の裏に
  1. 生駒
  2. 中筋
  3. インク
  4. ボールペン
  5. 柴橋
  6. 第一開発部
  7. 飯尾
  8. 開発
  9. 第二開発部
  10. 人形
  11. アイデア
  12. 会社
  13. 千賀
  14. 拍手
  15. ダメ
  16. 温度
  17. 筆記具
  18. 自分
  19. インキ
  20. お湯


『逆転人生「消せるボールペン 逆転大ヒット!」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから!

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

↓NHK関連商品

皆さん いきなりクイズです。

いきなりですね。
はい。

誰もが知っている
世界的ヒット商品を当てて頂きます。

世界的ヒット商品?
そうなんです。

で そのもととなった技術がですね
こちら。

この忍者に ご注目下さい。
お湯に入れます。

えっ…。
お湯に。

入れますよ。
(生駒)ハンカチを?

(生駒)おお~!
えっ すごい。

さあ ここから生まれた
世界的ヒット商品とは 何でしょうか?

5秒で お答え下さい。
5秒で?   5・4・3…。

(笑い)

正解は こちら!

そう 「消せるボールペン」なんです。

(生駒)これしか
使ってないですよ 最近。

このインク こんなふうに こすって

温度が上がると
色が消えるんです。

何回も書き直せる便利さで
若者を中心に大ヒット。

なんと 世界100か国
26億本を売り上げているんです。

このボールペンの生みの親…

最初のアイデアを
思いついてから

商品化まで
苦難の連続。

なんと 30年以上も
かかったのです。

やっぱり 底辺ですね。

底辺を やっぱり
ず~っと歩いてきたと。

すいません!

どん底サラリーマンだった
中筋さんが

逆転の大ヒットを飛ばした
きっかけは?

(悲鳴)

夜中に目を覚ます…

♬~

私 中筋憲一が 名古屋の
筆記具製造会社に入社したのは

今から 53年前。

会社には ヒット商品を連発する
エリート部署がありました。

(生駒)へえ~。

その名も 「第一開発部」。

生み出した万年筆用のインクは
にじみにくく 滑らかな書き味。

会社の大黒柱でした。

花形ですな。

大学で 化学を専攻していた私は

この第一開発部に入って
活躍したいと思っていました。

ところが…。

中筋君 そっちじゃないよ こっちだよ。

ドラマのかおり してきましたね。

(男性)今日から働く
第二開発部だ。

なんと 同期の中で僕だけが

いかにも 二軍感漂う
第二開発部に配属されたのです。

筆記具用ではない
インクの開発を担っていましたが

ヒット商品はなく
赤字を垂れ流す お荷物部署でした。

うわ~ 好きな話
お荷物部署から配置されるの。

(笑い声)

このままでは 入社早々

駄目社員のレッテルを
貼られるかもしれない。

何とか 第一開発部に負けないインクを
作れないか。

必死にアイデアを考えるうちに
頭に浮かんだのは…。

もみじのように
色が変化するインクが出来れば

みんな びっくりするにちがいない。

早速 研究を始めました。

1日50個をノルマに
手当たり次第 化合物を試しました。

謎の薬品で 爪が
黄色く変色したり…。

突然 ガスが
発生したり…。

(中筋)あっ あっ
熱い! 何!?

第二ですね~!

第一から見る 第二ですね これ。

開発を始めて 2年目。

ある薬品を加熱し
インクを混ぜてみました。

すると…。

(生駒)お~。

(中筋)ええっ!?

なんと 色が消えたのです。

それを紙に塗り
手を かざしてみると…。

(一同)おお~!

(中筋)おっ! おおっ!

体の熱で またも 色が消えました。

それを 冷蔵庫に入れると…。

やったあ~!

第二からの声 届いてますか?
第一の皆さん。

これは発明だぞ! 大発見だ!

私は 温度によって
色が消えたり現れたりする

不思議なインクを発明したのです。

1971年のことでした。

(生駒)うわっ あと34年!

なぜ こんな現象が起きるのか。

このインクには A B C
3つの物質が入っています。

AとBは 単体では色がありませんが

くっつくと 色が現れます。

普通の温度では この状態です。

しかし 温めると CがBとくっつき
Aから引き離します。

すると インクの色が消えます。

(生駒)へえ~。
へえ~。

温度が下がると CはBから離れ
再び AとBがくっついて

色が現れるのです。

しかし そこで はたと思いました。

これ 一体 何の役に立つんだろう?

そう言われりゃ そうか。

何か需要がないか
自ら営業に回りました。

(中筋)
こちらのインクなんですけれども

手で温めると…

このように 色が消えるんです。

更に これを冷ますと…

こうして 色が戻ってくるんです。

これで 何か商品化できませんか?

う~ん 確かに面白いんだけどさ
これ もともと…

何のために作ったのか。

肝心なことを考えていなかったのです。

漠然としたものでは 何ともね。

(拍手)

そんな ある日。

第一開発部が出したサインペンだが
今期 最高の売り上げとなった。

エリート部隊の第一開発部が

次世代の筆記具 「細字サインペン」を
開発しました。

ああ~!
(生駒)う~ん。

万年筆より書きやすく
文字をしっかり残せて しかも安い。

年間 数百万本を売り上げる
大ヒットとなったのです。

彼らの功績を たたえたい。

(拍手)

サインペンの成功の陰で
使いみちのない 私の「消えるインク」は

話題にすら なりませんでした。

そのころ作ったのは こんな品々。

冷たい水を注ぐと
表面に花が現れる紙コップ。

(飯尾)なるほど なるほど。
(生駒)はあ~ 面白いな。

あ さっきの。

お湯につけると
忍者が消えるハンカチ。

こうしたグッズは おまけや懸賞品に
使われるのがいいところ。

まともなビジネスにならず
どれも 赤字で終わりました。

(生駒)うわ~。


しょっちゅう かかってくる
開発依頼の電話もあったのですが…。

(中筋)はい もしもし。

(中筋)えっ…。
あ いや… それは無理ですよ。

映倫に引っかかるような
そういうデザインは駄目と

ま こういう決まりがあるわけですね。

作っちゃった!
(生駒)え~!

消えるインクが生まれて 5年。

「消せるボールペン」に たどりつくのは
まだ 30年近く先のことでした。

中筋さん。

実はね
今日 お持ちなんですよね。

(生駒)え~!
はい 持ってきてるんです。

ええっ!?
(生駒)どういうタオルを作ったんですか?

はあ。
(中筋)内緒に。

これを お湯につけると…。
はい。

やはり ちょっと 私たちの方では
お見せすることができないので

山里さん 飯尾さんで リアクションを
お願いしたいなと思います。

二つ返事で 「はい」ですよね。
そうですね ええ。

やりましょう やりましょう。
「はい」以外 なかったです。

じゃあ はい 山里さん
タオルを お湯に入れてみて下さい。

よいしょと…。

あっ! あああ~!    あっ! ああ~!
あ~!

これ… これ 結構いきましたね。
結構… 結構ですねえ。

あ~ 生駒ちゃん見えちゃった?
(生駒)ちょっと見えちゃった~。

これ 中筋さん…

(飯尾)攻めましたね。
(笑い)

(中筋)
いや やっぱりね…

(飯尾)遊び心が。
はい このインキにはね。

確かに。
でも 遊びが過ぎる感じも。

(拍手)       ありがとうございます。
お二人 お戻り下さい。

(飯尾)男子チームから
拍手喝采ですけどね。  ですね。

さあ 生駒さんは その消せるボールペン
よく使っているそうですね。

ほぼ毎日のように。
スケジュール帳なんですよ 私。

ああ ガチだね。

(生駒)私 日記として…

例えば 何かマイナスなことがあって
やだな~って思って

「やだなぁ~」って書いて
その気持ちが すっきりしたら

すぐに こう…

はあ~!

見たいと思っても大丈夫だ。
安心だよね。 見られることない。

そう 安心。 情報 ちょっとね 出たら
嫌な社会になったじゃないですか。

そうね。 でもね 生駒ちゃん
何 書いてるの? これ。
(笑い)

心配。
これだけは落とせない。

携帯は落とせてもいいけど
これだけは落とせない。

飯尾さんは
どのように使ってるんですか?

自分もね ほんと使ってるんですけどね
まあ ネタ帳ですね。            ああ~。

まあ 生駒ちゃんと
ちょっと 薄く似てるのはですね 私…

(笑い)

結構 たくさん びっしり書いてある。
(生駒)あ~ すごい。

(飯尾)書いてますね ええ。 あっ え~…。

(笑い)

あとは 何かね 番組とか呼ばれた時に

対策とか練ってるんだろうなと思って
見てたらですね

「山ちゃんにブン投げ!」
って書いてるのもありましたね。  (笑い)

時々 一緒にロケする時ありますもんね。
(飯尾)そうです。

はあ~ でも こういう
いろんな使い方 楽しいですけど

それが なぜ すぐに消せるボールペンに
つながらなかったのか 不思議だよね。

(生駒)不思議です。
(飯尾)うん。

私の会社 筆記具の会社でね
やっぱり もともと筆記具というのは

筆記具のインキっていうのは
やっぱり…

100年200年 もつのが
いいインキなんですよ。

そっか。

こんなふうに スッと消えてしまうような
インキは もう それは失格ですね。

いかにして消えないものを
しっかりしたものを

作ろうと思ってる中で
真逆 いくんですもんね。     はい。

(生駒)ああ~!
へえ~!

これ だから中筋さん 消えるインクは

なかなか まともなビジネスには
ならなかったわけですよね。

そのあと どうなるんですか?

う~ん 実はですね

このあと 思いもかけない依頼が
舞い込んできたんですよ。

中筋 電話。 アメリカからだ。

(中筋)アメリカ?

思いもかけない依頼。
その驚きの相手とは…。

バービー?

なんと 相手は
あのバービー人形を販売している

アメリカ最大手の玩具メーカー。

消えるインクを使って

人形の新たなアイデアを
考えてほしいというのです。

(中筋)千賀 バービーのサンプルを
作ってくれないか。

僕がですか?

全然 乗り気じゃない。
(中筋)柴橋 お前もだ。

第二開発部の課長になっていた私は
部下たちに 開発を命じました。

世界的に大人気の人形。

もし 消えるインクが採用されれば
ビッグビジネスになる。

第二開発部 逆転のチャンス。

自分たちで
人形のサンプルを大量に作り

さまざまなアイデアを試しました。

そりゃそうだよな~。

女性社員も そうですが
それより 気になったのが

第一開発部の目でした。

えっ! 何 やってるの?
何だ これ。

人形だらけじゃん…。

あ~ なるほど 見てたんですね
第一開発部から。

何とか アイデアを練り上げ
私は アメリカに乗り込みました。

(ノック)

待ち受けていたのは
社長以下 経営幹部たち。

お披露目したのは…

消えるインクで
人形の目が描かれていて

こんなふうに お湯で温めると…。

おお!
(生駒)ああ~!

インクが消えて
眠っているように見えるのです。

いいアイデアでしょう?

子供たちが 人形とお風呂に入り
そのまま一緒に眠れる。

アイデアは 大好評でした。

ところが 試作品は
大きな問題を抱えていたのです。

(生駒)何? 何?

(悲鳴)

開いてるね。

(生駒)戻っちゃった。 起きちゃった。

なんと 消えたはずのインクが
いつの間にか 元どおりに。

このままでは 子供たちが
恐怖に おびえてしまう。

私たちは すぐ改良に取り組みました。

なぜ 人形が 勝手に目を覚ますのか。

消えるインクには A B C
3つの化合物が入っています。

色を消す役割を果たす 化合物C。

温度が35℃を超えると働き始め
AとBを引き離します。

しかし
30℃以下になると働かず

AとBが くっついて
色が現れるのです。

(生駒)すぐじゃん。
(飯尾)そうか~。

人形が 勝手に目を覚まさないためには

一旦 色が消えると

平均的な室温の 20℃前後でも
消えたままにしてくれる

新たな化合物を見つける
必要があったのです。

(生駒)うわ~。
はあ~。

しかし エリート部署の
第一開発部と違い

第二開発部は 人材豊富とは言えません。

(中筋)千賀 何か 手がかりはあったか?

やっぱり難しいです。

あきらめがちな
新入社員・千賀。

(中筋)柴橋 どうだ?
(柴橋)はあ…。

一向に 自分の考えを言わない
入社10年目の柴橋。

第二開発部~!

(中筋)みんな 集まってくれ。

そんな彼らに
私が毎日 言い続けたのは…。

それから 1年。

(加藤)中筋さん これ見て下さい。

常温の水につけても
目を閉じたままです。

(中筋)本当か!

お眠り中の人形

お湯につけたあと
15℃まで温度が下がっても…。

(一同)おお~!
よっしゃ! よっしゃ!

相変わらず お眠り中。

(生駒)よかった~。

ブレ-クスルーを
成し遂げたのは

第二開発部きっての
切れ者 加藤。

いたんだ エースが。

エース加藤の活躍で
お眠り人形は世界中で発売決定。

更に 消えるインクで
お化粧人形なども開発。

売り上げは 10億円を超えたのです。

うわ~ すごい!
(生駒)うわ~! よっしゃ よっしゃ!

「もう お荷物部署とは言わせない」。

私たちは 胸を張って 朝礼に出ました。

ところが…。

第一開発部が またまた やってくれた。

(飯尾)えっ?
(生駒)何だと?

「ゲルインキボールペン」。

お~!
(飯尾)ああ~!

なんと 第一開発部が

にじみにくく 乾きやすい 最強のインク
「ゲルインク」を使った

極細ボールペンを開発。

僅か数年で 100億円という
前例のない売り上げを記録したのです。

(生駒)わ~!
もうもうもう 全然違う。

彼らの功績をたたえたい。

いや もう
第一は第一で すごいんだなあ。

おめでとう!
(拍手)

第一開発部の活躍で
バービー人形の成功も吹っ飛び

またも 日陰者になってしまった私たち。

何とか挽回しようと
独自に おもちゃを作り始めました。

色が変わる エビフライ。

そして 色が変わる金魚。

しかし これが
売れずに大赤字。

人形で稼いだ黒字を あっという間に
食い潰してしまったのです。

中筋 いつまで赤字を垂れ流すんだ!

すいません!

(役員)
すいませんじゃ 分からないんだよ。

私の心の中には
第一開発部への妬みが渦巻いていました。

更に追い打ちをかける事件が起きました。

(拍手)

ああ!
引き抜かれた。

なんと 第二開発部のエース加藤が
突然 第一開発部に引き抜かれたのです。

(飯尾)いいや 困る。

(中筋)社長!

(中筋)どういうことなんですか!?

何だ? ああ… 第一開発部の
強い要請があったんだ。 我慢しろ!

この時 第一開発部は 新たな
プロジェクトを立ち上げていました。

そのプロジェクトこそ

「消せるボールペン」の開発でした。

しかし このころ 私は まだ蚊帳の外。

どうしても 加藤の力が必要だという
会社の方針に

従うしかありませんでした。

分かりました。 失礼します。

このまま 会社に残っても
最後まで底辺を歩むだけ。

もう 辞めようと思いました。

家族を背負う父親の責任。

それを 投げ出すわけにはいかないと

思ったのです。

エースを引き抜かれ 残ったのは

さえない部長の私についてきてくれた
千賀と柴橋。

しかし ここから
第二開発部の大逆転が始まるのです。

魔法のボールペンの開発。

その時が 間近に迫っていました。

いや~!
いや~!

もちろん これ 「逆転人生」ですから
逆転することは分かってるんですよ。

なのに 何でしょう。 今のチームが…

ハハハハハッ。
残ったメンバーが?

中筋さん 会社を辞めようとまで
追い詰められてたんですよね。

そうですね。 やはり
ちょうど タイミングも悪くてですね

バブルが崩壊した時期にも
重なったんですね。

やっぱり 特に
筆記具ではない 我々の方はですね

やっぱり 風当たりが
随分 強かったですね。

そっか…。

やっぱり まあ 心が折れたんですよね。

まあ… まあ 今 思い出してもね
ちょっと もう悔しいですね。

でも やっぱり とにかく子供が
まだ 小学3年生だと思いますけどね

何としても やっぱり
我々 私たち親はですね

守らなきゃいかんな
という感じになりましたけども

私だけじゃないと思いますよ。
みんな そういうことを

1回や2回は
経験してんじゃないかと思いますね。

きっと 親も 私が上京する時は
いろんなことで… 言わなくても

いろんな場面で
守ってくれたんだろうなとか思うし

きっと お母さんも 私のせいで

ある意味 たくさん大変な思いも
させちゃったんだろうなっていうのを

何か ちょっと思っちゃいましたね。

いや でも 生駒ちゃんのおかげで

何か こう 壁を乗り越えてることも
あるかもしれないよ。

中筋さんがね 娘さんによって
絶体絶命の壁 越えれたみたいに。

そこでね 何とか乗り越えたから

今 この大逆転に
つながっていくわけですけども。

さて 中筋さんの消えるインク

実は ある国民的なイベントに
使われたんです。

(3人)ええ?

こちらは 1985年の

「紅白」の映像です。

河合奈保子さんの衣装に ご注目。

♬~

消えるインクで
あるものが描かれているんですが

衣装を温めて 消しているんですが…。

そう。 温度が下がってくると

それが現れる仕組みなんです。

この ブラウン管を通してね 全国にね
やっぱり 放映されるなんていうのは

うれしかったですね。
そういう記憶があります。

ちゃんと説明されてましたもん。
「特殊なインクにより」って。

「それ作ったの 俺 俺!」と思いながらね。

直接 お礼とかって
届いたりとかしないんですか?

私は 河合奈保子さんのサインを
頂きまして。

それは 大事に
今でも 取ってありますよ。

いや すごいな。

さあ その 中筋さんの消えるインク

いよいよ ここから

爆発的ヒットを飛ばした
消せるボールペンになるわけですが

絶対にクリアしなければならない

2つの大きな課題が
あったんです。

一つは こちらです。

(生駒)ねえ 確かに。

書いた文字を いちいち お湯につけないと
消せないんだったら

これは もう ボールペンとしては
使えないですよね。

その課題をクリアする
画期的なアイデアが こちら。

この ラバー。

このラバーで 摩擦熱を起こして
文字を消せるようにしました。

もう一つは 皆さんに
考えて頂きたいんですが

ボールペンとして商品化するために

絶対 クリアしなければならない課題
あったんです。

ここまで見てきたVTRに
ヒントがあるんですけど

何だと思いますか?

これはですね…

何も言わないですからね
柴橋さんは。

これも大きな課題ですよ
何も言わない柴橋さん。

ヒントがあるんですけれども
この人形 目が どうなりましたっけ。

夜に?
(生駒)開いちゃった?

そう 開きましたよね? それです。

それが ボールペンで起きたら
どうなりますか?

いや 消した文字が出てきちゃう。
(生駒)ダメ ダメ!

そうですよ。
もう ダメですよ。

飯尾さん あの
ほんとに もう 世に出したくないギャグ

もう一回 復活しちゃいますよ。
いや ダメ ダメ ダメ!

営業妨害になりますから。
ダメです。

答えは…

(飯尾)そうか~!

先ほど この人形のために

15℃までは消えたままのインクを
開発しました。

そこまでは 出来てます。

でも ボールペンとして使うためには
例えば 北海道のような寒冷地。

冬は氷点下になりますよね。

そういうところでも
使ってもらえるようにならないと

いけないですよね。

えっ じゃあ この消せるボールペンは…

へえ~!
(生駒)すごい!

(飯尾)どこの世界にあるんだろう
-20℃以下。

-30℃に むき出しで行ってたら。

でも そうか。 ここ大問題ですよね。

(生駒)おお~!

(飯尾)4年も長いよ~。

その時は 突然やって来ました。

(中筋)社長!              おう。
急にどうしたんですか?

いや… ちょっとな。

中筋。
(中筋)はい。

お前のところで
例のボールペンは作れないか?

(中筋)はあ? うちがボールペンですか。

なんと 第一開発部による
「消せるボールペン」の開発が

うまく いっていないというのです。

そのボールペンは 消しゴムで
インクを削り取る仕組みでした。

ところが こんなふうに
手で 少し こすっただけで…

精鋭ぞろいの第一開発部でしたが
この難題を 解決できずにいました。

きましたね。

我が社は 大変な危機的状況にある。

このころ 会社の経営は
ピンチに陥っていました。

電子化が進み
筆記具を使う機会が減少。

(生駒)なるほどな~。

かつての ヒット商品の売り上げが
急速に落ち込んでいたのです。

起死回生の新商品が必要だ。

白羽の矢を立てられたのが
「消えるインク」の技術を持つ

私たち 第二開発部だったのです。

諦めちゃダメなんだ。

千賀と柴橋が リーダーになり

「消せるボールペン」の開発が
始まりました。

まず 必要となるのが

一度 消したら 氷点下になっても
消えたままの新型インク。

でも そのインク 既に出来ていたんです。

こんなふうに
ドライヤーで 65℃まで温めると

色が消え…。

その後は 冷凍庫で
-20℃まで冷やしても 消えたまま。

(生駒)すご~い。

(柴橋)これなら 夏でも冬でも
消えたままになりますね。

いつの間に 新型インクが出来たのか。

実は エース加藤が 第一開発部に
引き抜かれたことが きっかけでした。

残された私たちは
地道に コツコツ進もうと

営業回りをして

さまざまな業界のニーズを
聞いて回ったのです。

キンキンに冷えたビールが
飲みたいじゃないですか。
(中筋)はい。

飲み頃になったら 缶の色が変わる
なんてことは できないですか?

(中筋)缶の色を変えるんですか?
はい。

その声に応えていくうちに
温度の幅が広がったり…。

色のバリエーションが増えたり

消えるインクは
着実に進化していったのです。

そして 消せるボールペン
最大のアイデア

「摩擦熱を使って消す」。

それは どうやって思いついたのか。

(柴橋)これですよ。
うん?

それは 偶然の発見でした。

お風呂で使う世界地図。
家にあるという ご家庭も多いのでは?

国名が 消せるインクで隠されていて

お湯をかければ 答えが分かります。

そして 柴橋が気付いてしまったのです。

この部分 指でこすっても消えることに。

(柴橋)これを ボールペンで
起こせばいいんですよ。

(中筋)そうか。 よく見つけたなあ!

すごいですね!
これなら いけるかもしれない。
うん。

(生駒)やっぱ 言うべきなんですね。

このアイデアを元に

千賀が 摩擦熱を起こすのに
最適な素材を探しました。

中筋さん 一番簡単に消える素材が
見つかりました。

(中筋)本当か。
見て下さい。

たどりついたのが
ゴルフグリップに使われる素材。

柔らかく
かつ 力の吸収に優れているため

紙を傷つけずに
摩擦熱を起こすことができるのです。

おお 完璧だな!

開発リーダーの千賀と柴橋は

私のせいで
日の目を見ない人生を歩んできました。

信じてたんだな やっぱ。

でも その逆境の中で

決して諦めない技術者魂を
身につけていたのです。

…とはいえ 筆記具を作ったことがない
私たち第二開発部。

ペン先から
安定して インクを出す方法など

分からないことが
たくさんありました。

そこに
救いの手が差し伸べられたのです。

お待たせしました。

かつて こちらを見向きもしなかった
第一開発部が

自分たちにも協力させてほしいと
開発に加わってくれたのです。

社内が一致団結したことで
開発は 一気に 前に進みました。

そして 2005年。

(中筋)出来た… 完成した!

(一同)おお~!
(拍手)

(拍手)

「消せるボールペン」は
発売されるやいなや

増産に次ぐ増産となりました。

その便利さは 国境を越えて評判となり

世界100か国以上

26億本を
売り上げました。

役に立たなくても 赤字を出しても
ずっと愛し抜いてきた

私の「消えるインク」。

苦節34年
ついに 大逆転を成し遂げたのです。

(拍手)

最高の大逆転劇 お見事でございます。

うれしいですね。

諦めないことのすごさを
感じたんですね。

なかなか できないですね。

いや もう感動しました。

柴橋さんが 意見言った時は
グッときましたね。 いや ほんとに。

やっぱ 秘めてる人だったんでしょうね。
そういうことでしょうね。

今日はですね 部下の千賀邦行さん

そして 柴橋 裕さんにも
お越し頂いています。

(拍手)

ようこそ お越し下さいました。
ありがとうございます。

いや~ 柴橋さん。

30年近く 日の目を見なかったのに
よく最後まで 中筋さんに。

もう ついていく人間として
すばらしい人間だと。

あれ? どうしたんですか 柴橋さん。

ちょっと あの…

まさかのタイミングで クレームが。

いや 今ね 大逆転劇で いいチーム…。

非常に 開発の神髄といいますか
開発の心理というのを

30前後の若輩者に

ことわざとか 名言を使って
言ってくれるんですけど…

(柴橋)
なかなか 難しかったんですけども…。

珍しいですもんね 毎日が天王山って。

面白かったですね。
だから 真っ平らだっていう。

結局 それって 平らじゃない?
っていう。

千賀さん いかがですか?
はい。 チャレンジをしていますと

チャレンジに対しては
非常に 評価をして下さった。

ただ 半分ぐらいは おだてでですね
私も調子に乗って

半分ぐらいは 成果が上がってなくても
きっと まあね 褒めてくれて

そういう回転もあったんじゃないかなと
思うんですけども。

そうだったんですか? 実際 中筋さん。

いや まあ 忖度は あると思うんですけど
なかなか立派になったね。

いや ほんとにねえ。

確かに う~ん…
ああいう環境でね やってくのにはね

まあ 確かに
自分たちの立場とか そういうものを…

(笑い)

むちゃくちゃ 気にしてるじゃない。
(生駒)あの時 長かったかもしれない。

でも あの言葉も いいじゃないですか
中筋さん。

これって どういった思いから?

ええ これはですね まあ…

この 色の消えるインキですね
これを やっぱり生み出した。

最初は この まあ 愛といいますかね

やっぱり これが好きで
愛してということですけど

そのうちに
だんだん 愛着に移り

最後は 執念みたいなもの
だったんですよね。

もう やっぱりね 気持ちが

ここまで来たらですね
損得勘定 抜いて

とことん やろうじゃないかという
そういう気持ちには なってきました。

これで完成したんだよ とか

もう これ以上できないよって
言った瞬間に

やっぱり 終わってしまうということは
よくよく言われてたもんですから

その辺は 我々メンバーはですね

非常に いろんな担当者が
それぞれの分野において

やっぱり そこに限界を作らないで
やっていくっていう

そういう風土といいますか
そういう習慣が

多くの研究員に出てきたのが
第二開発部の 当時の状況でしたね。

(柴橋)そうですね。

自分に重ねられる部分
たくさんあって

何だろう こう まあ
私も 今 諦めずに

いろんなことを挑戦していこうって

自分の悪いとこも見えるし

やっぱり 自信が持てなくなっちゃう
時もあるんですけど

皆さんの姿を見て 諦めずに
とことん頑張れば いつか つかめるから

その時を楽しみに…

(生駒)消すのは ちょっと任せて。
そうね。

日々 頑張っていきたいなって思いました。
そうね。

…と思いますね。

飯尾さん
ギャグ 嫌いになんないで下さいね。

でも あの「ティーパック」は
捨てますよ。

皆さんの技術で
消させて頂きます。

おかげでですね 1個
闇に葬るべきギャグが消えましたんで。

(飯尾)皆さんの技術のおかげで。

私は 10年ぶりに ある場所を訪ねました。

そう。 この逆転劇の舞台となった
第二開発部です。

部下たちと共に 消えるインクと
格闘し続けた この場所も

もう 使われていません。

でも 社員たちが 今も通い続ける部屋が
あるというのです。

私が 20代の頃に作った薬品棚。

数千種類に及ぶ薬品は
貴重な開発の資源です。

どん底サラリーマンだった私の逆転劇。
実は もう一つあるんです。

思いもかけず 会社を率いる社長に
なってしまいました。

3年前に引退。

筆記具の開発を率いる本部長は
千賀に託しました。

今 次世代の新型インクに
挑戦しています。

その時は ほんとに必死で…。
それを言わないでよってさあ。

今の私の楽しみは
何といっても 孫たちの成長。

後輩たちが作る新型インクで
孫たちを びっくりさせたい。

きっと やってくれると 信じています。

消えた!
面白い! 消えた!

♬~


関連記事