アナザーストーリーズ「一億円がやってきた~ふるさと創生事業が残したもの~」前代未聞の大事業、悲喜こもごも…



出典:『アナザーストーリーズ「一億円がやってきた~ふるさと創生事業が残したもの~」』の番組情報(EPGから引用)


アナザーストーリーズ「一億円がやってきた~ふるさと創生事業が残したもの~」[字]


全国の市町村に1億円が配られた!ふるさと創生一億円。いったい何に使うのか、役場は頭を抱えた。あの1億円は何だったのか?前代未聞の大事業、悲喜こもごもの物語とは?


詳細情報

番組内容

30年前、日本中に金塊旋風が吹き荒れた!全国3200あまりの市町村に一律1億円が配られたのだ。その名も「ふるさと創生一億円」。人口に関係なく一律一億円、しかも使い道は自由とあって、全国の役場が何に使うか、頭を抱えた。日本一と銘打てる巨大なモニュメント、温泉掘削、金の延べ棒などなど。時の竹下総理のお膝元の苦悩、この事業を実現した豪腕政治家・梶山静六の真意とは?一億円をめぐる悲喜こもごもの狂騒曲!

出演者

【司会】松嶋菜々子,【出演】片山善博,【語り】濱田岳



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アナザーストーリーズ「一億円がやってきた~ふるさと創生事業
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  12. 役場
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  14. 創生事業
  15. 日本中
  16. アイデア
  17. お金
  18. 機械
  19. 金谷
  20. 計画


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平成が始まった年。

日本各地で大騒動が起きた。

小さな町に突如…

(歓声と拍手)

空前の出来事の舞台裏!

♬~

その時 日本列島 津々浦々で
狂騒曲が鳴り響きました。

その名も…

それは 全国3, 245の市町村に

国が一律1億円のお金を
分配し

自由に使ってもらうという
前代未聞の大事業でした。

一番のキモは
この「自由に使ってもらう」という点。

日本中の役場の人たちが

1億円の使い道に
こぞって頭を抱えてしまいました。

さあ あなただったら
一体何に使いますか?

全国の市町村に配られた1億円。

その分量を実感してもらおうと
1億円分 千円札で公開した町があった。

(笑い声)

「ふるさと創生一億円事業」をぶち上げた

時の総理大臣 竹下 登は
高らかに こう宣言した。

目指したのは…

当時 既に地方は 過疎化が進み
寂れ始めていた。

日本中が仰天したのは
人口や財政規模に関係なく

一律1億円を支給したことだった。

しかも 国は使い道に一切口を出さない。

全て それぞれの町や村に委ねられたのだ。

ダムの水を利用してね。

ひとつ よろしくお願いします。
こちらこそ よろしくお願いします。

喧々囂々。

全国各地で
さまざまなアイデアが飛び出した。

全国で 300市町村に上ったのが
温泉を掘るプロジェクト。

観光の目玉にしようと
多額の費用をかけて掘り進めたが

明暗は分かれた。

村人の親睦のため
田んぼの真ん中に つくったのは

なんと…

恐竜の化石が発掘された
福井県のこの町は 博物館を建設。

今も ご覧の大盛況。

(拍手)

歓喜と失意の
1億円ラプソディー。

辛辣な批判も相次いだ。

だが その内幕は 意外に知られていない。

「ふるさと創生一億円事業」とは
一体 何だったのか?

運命の分岐点は 1988年12月21日。

ふるさと創生一億円事業が
全国に発表された日です。

その担当大臣が 第1の視点。

豪腕政治家として
その名を知られた梶山は

この時 自治大臣。

梶山が こだわったのは

大きな町にも 小さな村にも
一律1億円を分配すること。

この前代未聞の政策は
いかにして実現したのか。

舞台裏のアナザーストーリーです。

これが ふるさと創生の担当大臣だった…

柔らかな物腰 温厚な人柄が
伝わってくる。 ところが…。

いざ修羅場となれば
武闘派・軍師の異名をとった。

自らの派閥の長 竹下 登に
総裁選立候補を促した時には…。

そんな男が 「ばらまき」との
批判にも動じず

ふるさと創生一億円に突き進んだのは
なぜだったのか。

後に鳥取県知事を務めた この男は

当時 大臣秘書官として梶山に仕えた。

だけどね…

そのための1億円。

だが 実現までの道のりは
悪戦苦闘の連続だった。

全ての始まりは 1987年

竹下内閣で地方を管轄する
自治大臣を任されたこと。

地方を元気にすることは 梶山にとって

ライフワークとも言えるテーマだった。

茨城出身の梶山は
県議会議員からのたたき上げ。

同じく地方出身の田中角栄からも
かわいがられた。

その後は いわゆる

「竹下派七奉行」の一人として

政界に にらみを利かせた。

当時 秘書官を務めた片山は 繰り返し
聞かされた言葉を 今もよく覚えている。

…っていうようなことをね
よく言われましたよね。

それは…

時代は バブル経済真っ盛り。

だぶついた金を 地方に回せないものかと
考えていた梶山。

温めていた大胆不敵なアイデアを
実行に移そうと思い立つ。

10億といえば 小さな村の
年間予算にも匹敵する額。

そのお金を一律全国の市町村に配るという
前代未聞の計画だった。

梶山は
総理官邸で竹下との直談判に臨んだ。

片山によれば
こんなやり取りが交わされたという。

「お互い田舎者だから」と笑った竹下に
梶山は 好感触を抱いた。

「1兆円でも いいじゃないですか」と。

数日後 梶山と片山は
竹下からの返答を聞くため

再び総理官邸に向かった。

竹下は おもむろに こう切り出した。

その意味を 梶山は瞬時に判断しかねた。

一律10億円どころか
僅か300万円になってしまった。

この時代 予算の使い道に関して

総理大臣でさえ 大蔵省には
逆らえない空気があったという。

梶山はなぜ 地方の活性化に
そこまで こだわったのか?

そこには 原体験がある。

19歳で戦地から復員。
ふるさとで目にしたのは

戦死した兄を思い 声を殺して泣く

母の小さな背中だった。

声を上げられない
名もなき人々の支えになりたい。

だが 永田町の情勢は
風雲急を告げていた。

未公開株を巡る
リクルート社の贈収賄疑惑が持ち上がり

内閣にも火の手が及び始めていた。

もし内閣が倒れれば
ふるさと創生の計画も吹っ飛んでしまう。

急いだ梶山は
大蔵省から金を引っ張るのではなく

ある財源に目を付ける。

それは 自らの足元である

自治省の財政局が管轄する 地方交付税。

地方公共団体の財源として
国から交付されるものだ。

県議会議員出身の梶山らしい
目の付けどころだった。

当時 財政局の担当者として
梶山と対峙した…

梶山は懲りずに
10億円という金額を持ちかけた。

そんなさなか 大臣就任以来
梶山に仕えてきた片山に

自治省から異動の辞令が下る。

行き先は
よりにもよって…

こうして片山は
梶山と財政局の板挟みという

苦しい立場に身を置くことになる。

その時はね…

片山は 地方交付税の実情を踏まえて

一つの落とし所を提案する。

実際 梶山は1億円を受け入れた。

だが 頑として
譲ろうとはしなかった条件がある。

どの地域でも
一定の行政水準が維持できるよう

細かい算定方法が定められている。

遠藤と片山は
一律にこだわる梶山の説得にかかった。

そのやり取りを
つぶさに見つめていたのが

片山の後任の秘書官…

そこには 梶山の政治家としての
思惑があった。

全て国任せに甘んじている 地方自治の
在り方に刺激を与えたかったのだ。

そんな梶山の思いを
強くする出来事が起こる。

はい 号外どうぞ。

昭和天皇の…

町は自粛ムードに包まれ
笑い声が消えたのだ。

更に 政界を揺るがす
リクルート事件の余波で

竹下内閣の改造が
政治日程にあがる。

そうなれば 自治大臣が
かわることは間違いない。

残された時間は 僅かだった。

そして…

ふるさと創生事業が発表された。

地方交付税という名目で
全ての市町村に

一律1億円という前例のないものだった。

梶山の自治大臣退任の

6日前のことだった。

会見で 梶山はあえて
こんな言い方をしている。

だが最後に
こう くぎを刺すことを忘れなかった。

かくして 日本中に1億円が配られ

各地で壮大な知恵比べが
繰り広げられることになる。

どうしたら1億円を有効に使えるか。

全国の市町村が バラエティーに富んだ
使い道を模索した ふるさと創生事業。

とりわけ頭を抱えた町がありました。

それが 第2の視点。

ここは 時の総理大臣 竹下 登のふるさと。

総理のお膝元が1億円を何に使うのか?

日本中から注目を浴びることになります。

おらが町の総理に
恥をかかせるわけにはいかない。

悩みに悩んだ男たちの
アナザーストーリーです。

島根県の山あいにある…

人口4, 000余りの小さな町は

このふるさと創生事業に
とりわけ頭を悩まされることになる。

その渦中にいたのが…

1億円をどう使うべきか…。

全国から
マスコミが押し寄せ

彼らは
注目の的となった。

総理のお膝元は
いかに1億円と格闘したのか。

竹下 登君を内閣総理大臣に
指名することに決しました。

1987年11月 竹下政権が発足。

内閣総理大臣 竹下 登先生!

万歳!
≪万歳! 万歳!

小さな町からの総理誕生に
掛合町は 沸き返った。

ところが 竹下内閣は

国民から人気のない
消費税導入を打ち出し

リクルート社の贈収賄疑惑も発覚。

支持率は ご覧のありさま。

そんな状況を打ち破る 起死回生の策が…

全国の市町村が
ユニークな使い道を競い 話題となった。

やって来ました
丹波山村~!

ふるさとの知名度を上げるため

日本一のモニュメントをつくって

観光客を呼ぼうと
もくろんだところも多かった。

だが掛合町は 妙な使い方をして

「総理の地元は何をやっているんだ」と
非難されることを恐れた。

重圧の中 彼らが選んだのは
あくまで愚直なやり方。

その最前線で格闘したのが
当時 役場の職員だった…

役場だけで決めずに

まず 町の7つの地域に
100万円ずつ配った。

そのお金で真剣にアイデアを
練ってほしいと お願いしたのだ。

当時 町の商工会で若者をまとめていた…

そんな時だった。

落部たちは ある言葉に目を留める。

竹下いわく

「老いて尚好し」を意味する
「好老」。

総理就任にあたり
自らの抱負をつづった著書の中で

竹下が繰り返し使った言葉だった。

当時 町の高齢化率は 既に20%。

全国平均の15年先をいく
数字を指し示していた。

そして 少子化と若者の流出。

彼らは 重く暗い未来予想図と
正面から向き合い

そのために1億円を使おうと決めた。

すると 議論を重ねていた各地区から
さまざまな提案があがってきた。

それを並べてみると…。

まさに「老いて尚好し」に
欠かせないもの。

この計画は 「好老の郷づくり」と
名付けられる。

1億円を足掛かりに
足りない分は財政から補い

一つ一つ実現していこうという…

最初に着手したのは…

そこには 当時まだ珍しかった…

切迫する 町の高齢化に即した
試みだった。

だが計画の中には
町の実情に合わず やめたものもある。

それでも彼らは 粘り強く考え続けた。

100万円をもとに
町民自身が考えたアイデア。

その中から生まれたものがある。

今は全国に広がる「道の駅」だ。

その担当が 朝山だった。

もともと国道沿いにあった…

ここに 町が必要とする機能を
集約しようと考えたのだ。

地域の特産品を求めて人が訪れる。

自分たちの町をより楽しくするために
考えたことが 国に認められ

「道の駅」の第1号となった。

あれから 30年。

町の高齢化率が40%を超えた今

好老センターは
忙しく稼働し続けている。

やっぱり…

最長寿は 103歳のこの女性。

1億円の使い道に頭を抱えた

元総務課長 落部の母親だ。

週に3回 こうして
ここで過ごしている。

あの時 1億円を前に
町の未来を懸命に考えた。

彼らは今も 町の課題と格闘し続けている。

このふるさと創生一億円が

思いがけない形で
人々を救った村がありました。

第3の視点は…。

福島県双葉郡 葛尾村役場の金谷喜一。

ふるさと創生事業から
22年後に起きた 東日本大震災。

福島第一原発の事故で 周辺の住民たちは
避難を余儀なくされました。

この時
避難の陣頭指揮を執ったのが金谷。

およそ600人の人々を混乱なく
村外に避難させました。

そこには ふるさと創生事業が
深く関わっていたのです。

1億円がもたらした 小さな村の
奇跡のアナザーストーリーです。

地震と津波の影響で…

万が一の場合の影響が
激しいものですから

万全を期す
ということで

緊急事態宣言を
発令をいたしまして…。

更に地震発生翌日 原子炉建屋の
爆発によって 放射性物質が拡散。

政府は 半径20km圏内の
避難指示を出す。

だが 情報が乏しく

いつ どこに避難すればいいのか
周辺の住民は 混乱した。

3月15日 3度目の爆発により放射性物質が
更に広範囲に拡散することになる。

だが…

最悪の事態を免れた。

それを可能にしたのが 今も葛尾村の
全家庭に置かれている この白い機械。

この機械から発せられる声が
彼らを救った。

(チャイム)

(機械音声)「緊急通報です」。

役場の職員として
避難を指揮した金谷は

1億円と全村避難の
数奇な巡り合わせに思いをはせる。

この機械の設置には

「ふるさと創生一億円」が
深く関わっていた。

あの災害が起きるまでは

人口およそ2, 000の
農業と酪農が盛んな村だった。

30年前 この村も1億円に沸き返った。

過疎化 高齢化が進むのは ここも同じ。

一体何に使えばいいのか。

ところが まず買ったのが
コンピューター。

村の中学生に最先端の技術に
触れてもらうためだ。

およそ1, 000万円を計上し
1台60万円の最新機種を16台購入した。

しかし当時は まだ東京でも

文章を書くだけの
ワープロが一般的だった頃。

パソコンは買ったものの
活用できないまま2年が過ぎた。

ところが
中学校の教員として赴任してきた

渡部昌邦が 状況を変える。

まだ「インターネット」という言葉すら
浸透していなかった時代。

渡部は 子どもたちを巻き込み

自分たちの手で
学校にネット回線を引いた。

この渡部
かつて青年海外協力隊員として

アフリカで理科を教えていたという
変わり種だった。

田舎だからこそ
テクノロジーが重要な意味を持つ。

渡部の信念だった。

渡部の働きかけにより始まった
インターネットを使った授業は

たちまち全国から
注目を集めるようになる。

都会に対して どこか気後れしていた
子どもたちの意識が

みるみる変わっていった。

中学校のIT教育が成功したことで
村全体のIT化が進むことになる。

1998年には 病院に通うのが困難な
高齢者の遠隔医療が進められた。

そして 2009年。

葛尾村は 更なるIT化に踏み出す。

テレビがアナログ放送から
デジタル放送へと移行する時期だった。

その工事費用に充てられたのが
ふるさと創生のお金。

パソコンを購入した残りだった。

そして 村全体を
光ネットワークでつないだ時

同時に各家庭に設置されたのが…

あの小さな白い機械。

緊急の知らせを受信でき 会話もできる。

いわば 村全域をつなぐホットラインだ。

東日本大震災が起きたのは

その設置工事が完了した
翌年のことだった。

地震発生翌日 政府は…

しかし 葛尾村の場合

一部は 20km圏内に含まれるものの
大半が その外側に位置するため

役場も どう指示すべきか
判断に迷っていた。

電話回線は途切れていた。

電気は通っていたものの

山に囲まれた葛尾村では
防災無線が届かない地域もあった。

その窮地を救ったのが IP告知端末。

金谷たちは 震災直後から これを使って
村民の安否確認を行っていた。

自主的に避難した村民もいたため

この時 村にとどまっていたのは
600人余り。

3月14日…

福島第一原発では
内部の状況が深刻化し

事故対策本部が撤退を決めた
という話が伝わってきた。

ついに村長は…

村長から指示を受けた職員が 全世帯の
IP告知端末に向けて避難勧告を発信。

そして 僅か1時間で
村に残っていた612人が避難に成功。

事前に連絡を取り合い 安否確認が
できていたからこその脱出劇だった。

4世代で暮らす大家族 松本さん一家も
あの晩 IP告知を聞いて避難した。

金谷は今も あの夜の緊迫感を
鮮明に思い出す。

葛尾村の1億円は 巡り巡って
22年後の村の危機を救ったのだ。

日本全国に
悲喜こもごもの騒動を巻き起こした

「ふるさと創生一億円事業」。

「ばらまき」「無駄遣い」と
痛烈に批判されたことも

負の遺産を生み出したこともありました。

しかし たくさんの村や町が

1億円を前に ふるさとの未来を
真剣に考えたのは 確かなことです。

30年前 1億円相当の金塊を展示し

日本中の注目を集めた町がある。

現在の…

町村合併する前の旧津名町だ。

実は あの金塊
1億円を担保に借りたものだった。

返却後は そっくりためておいたという。

今年 その1億円を使い切ると
決めたと聞き 役場を訪ねた。

その100万円の使い道が こちら。

金色に光り輝く 金塊バスに
ラッピングしたのだ。

七福神に…。

そして茶柱…。

とにかく縁起のいいもので
埋め尽くされている。

車内には かつて たくさんの人々を
この町に招き寄せた

あの金塊の歴史が掲示されている。

この10月から路線バスとして
市内を走り始めたばかりの金塊バス。

ユニークなのは
いつ どこを走るかは 非公開なこと。

…がアップするんだとか。

当時は批判もあった 金塊展示。

だがそれも 町の活性化に利用する。

ふるさと創生から30年
地方は したたかだ。


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