偉人たちの健康診断「やじさんきたさん 東海道中食べ歩き」東海道中膝栗毛に描かれたやじきたコンビの旅を健康診断!…


出典:『偉人たちの健康診断「やじさんきたさん 東海道中食べ歩き」』の番組情報(EPGから引用)


偉人たちの健康診断「やじさんきたさん 東海道中食べ歩き」[字]


『東海道中膝栗毛(ひざくりげ)』に描かれたやじきたコンビの旅を健康診断!名物の食べ歩きに秘められた驚きの健康効果や峠を楽々登る「裏技」など江戸の旅の知恵を紹介。


詳細情報

番組内容

江戸時代、庶民の間で空前の旅ブームが巻き起こった。その火付け役が十返舎一九の『東海道中膝栗毛(ひざくりげ)』だ。江戸の人々に旅の楽しみ方を教えたやじきたコンビの珍道中物語。実は健康の知恵が詰まった「旅の健康指南書」でもあった!?今回はスタジオを飛び出し、東海道に残る旅籠(はたご)などを探検しながら、江戸の旅を追体験。笑いあり、失敗ありのやじきたの旅を現代医学の目で健康診断する。

出演者

【出演】関根勤,井森美幸,山本博文,【司会】渡邊あゆみ

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  15. 距離
  16. 筋肉
  17. 宿場
  18. 深部体温
  19. コンビ
  20. 各地


『偉人たちの健康診断「やじさんきたさん 東海道中食べ歩き」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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いよいよ…

風光明美な絶景を眺めたり。

温泉に ゆっくりつかって
日頃の疲れを癒やしたり。

その土地ならではの 海の幸 山の幸に
舌鼓を打ったり

旅の楽しみは いろいろ。

日本人は 旅がだ~い好き!

そのルーツといえば この人たち。

どうも!
やじさんこと 弥次郎兵衛です!

きたさんこと 喜多八です!

俺たちの旅を書いた
「東海道中膝栗毛」。

これが まあ
おもしれえって評判で

旅の大ブームが
起こったってぇわけよ!

江戸時代の大ベストセラー
「東海道中膝栗毛」。

やじきたコンビが 江戸から伊勢参りへと
向かう 旅の様子を書いた読み物です。

が これが とんでもない珍道中!
例えば…。

小田原の宿では

初めて見る 五右衛門風呂の
入り方が分からない きたさん。

お湯が熱くて
ジタバタしているうちに…。

(水が漏れる音)

湯船の底を踏み抜き 弁償するはめに…。
トホホ。

浜松の宿では 幽霊が出るという
宿に泊まることになった2人。

夜中 縁側に 何やら白いものが…。

で 出た~!

悲鳴をあげて気を失う きたさん。

しかし よく見れば

取り込み忘れた
女中の襦袢だった…。

やじきたコンビの この愉快な物語で
旅の楽しさを知った江戸の人々は

我も我もと 旅に出かけることに…。

なんと 年間460万人もの人々が
伊勢に押し寄せる

一大旅ブームが巻き起こったのです。

そんな「東海道中膝栗毛」には
旅の知恵が いっぱい。

これ 実は
旅の健康指南書でもあるんです!

各地の名物を食べ歩くだけで
健康になれる 驚きの仕掛けとは?

そして どんな難所もへっちゃら!

「究極の疲労対策」が書かれた史料を発見!

この「謎の記述」が
意味するものとは?

更に…。

(おなかが痛む音)

イテテテ… イタッ!

やじさん きたさんを襲う激しい腹痛!
その驚きの理由とは…!?

今回は やじきたコンビを追いかけながら
江戸の旅人を健康診断!

おう! 健康のことは 俺らに任せな!
見ねぇと損するぜ!

違いねぇ!
(笑い声)

健康のヒントは 歴史にあり。

「東海道中膝栗毛」。 その物語の始まりは
江戸の下町 神田八丁堀から。

主人公は 人生に行き詰まった
2人の男たち。

毎日 飲んでばかりで
女房を失った やじさん。

年の頃は…

そして 仕事をクビになり
ここで居候をしていた きたさん。

あ~あ。 つまらねえ身の上だ。
イヤになっちまうよ…。

そうだ 伊勢行こう。
おお! いいじゃねえか!

お伊勢参りで 運直しってか!
はははは…。

痛えんだよ。

そこは お参りすれば運が開ける
ありがた~いところ。

一生に一度は行ってみたい
庶民たちの憧れの地でした。

2人は ツキのない人生をやり直そうと
伊勢神宮へ旅立つことにしたのです。

早速 家財一式を売り払って
旅費を作った2人。

「さてさて
諸国の名所も見物し

ぼんくら頭に
しみこませて

茶呑ばなしの種に
貯えてこようと

友だちふたり 誘い合い」。

さあ 出発でい!
おう!

江戸から伊勢までは
およそ 450km。

毎日 歩いて
片道2週間の長旅です。

東海道の街道沿いには ところどころに
宿場町が置かれていました。

そこで旅人たちは
各地の宿に泊まりながら 旅をしたのです。

皆様 こちら 160年ほど前に建てられた
旅籠 「柏屋」さんと言いますね。

お~! 160年前! よくもってますね。

江戸時代ですかね。 (山本)そうですね。
立派でしょう。

旅人が ここに立ち寄るわけですよね
泊まるんで。

早速 皆さんもお入り下さい。

もう既に お客さん来てるんですけどね。
(井森)あ ほんとだ!

もう 座ってらっしゃいますよ。
ええ いらっしゃるんですよ。

(関根)江戸時代は こんな感じで!

こちらの方が やじさんで
こちらの方が きたさん。

(井森)あ~ やじきたさん。
(山本)そうですね。

宿の女将ですかね あちらは。

(山本)旅籠に入るとですね

こういうふうに たらいに水を張って
持って来てくれるんですね。

で ここで足を洗って
上がっていくんですけどね。

(関根)あ~ そっか。 当時は わらじで。
(山本)そう わらじで。

道も悪いですから。
埃だらけ 泥だらけなんで。

(井森)それは 女性も一緒ですか?
(山本)そうですね。

ここが 最初に旅人が立ち寄るというか
上がる帳場なんですね。

奥が 女将さんとか?
(山本)そう。

ご主人とか 女将さんが
あそこに座っていて

お客さんが来ると こういうふうに
出てきて 相手するわけですよね。

旅人が泊まる部屋は
ここの1階じゃなくって

階段を上がって 2階になるんですね。

急ですね これ。
急ですよ。

(井森)ほんとですね。 ほんと。

(山本)まあ 昔の田舎の家っていうのは
大体あんな階段がありましたよね。

で 荷物を上に持って上がってくれて

で 足洗ったお客さんも
その上に上がってですね

そこで お茶を出してもらって
宿帳を書くっていうのが

まあ 一つの手続きなんですね。
へぇ~。

帳場の脇にある 急な階段を上がって
2階へ。

ここが 旅人たちが寝泊まりする部屋。

柏屋には 8畳の部屋が2つありました。

隣の部屋とは 襖で隔てられているだけ。

客が多い時は 相部屋になるのが当たり前。

最も多い時で
20人ほどの客を泊めていました。

こうした旅籠に泊まりながら
旅を続ける やじきたコンビ。

旅の楽しみの一つが 各地で出会う
おいしい名物の食べ歩きです!

江戸をたった翌日
2人は 小田原に到着します。

小田原の名物といえば ういろうです。
早速 2人も食べることに。

これが 名物のういろうよぉ。
(きた)ほんとに うめえのか?

もう うめえのなんのって
ここのういろうはな 顎が落ちらぁ。

ひゃあ 苦い!
なんだこりゃあ!

なんと 2人が食べたのは
「ういろう」は「ういろう」でも…。

同じ名前の 小田原の薬!

とんだ「ういろう」違いでした。
残念!

それはさておき 旅には欠かせない
各地の名物ですが…。

これらの名物を食べ歩きながら
旅をすることに

実は 驚きの健康効果があったのです!

名物を食べ歩くと 健康に?
そ… それって どういうことでぃ!?

あ~ おいしそう!

当時の旅は 毎日毎日 長い距離を
歩き続ける 大変過酷なもの。

やじきたコンビの 江戸から伊勢までの
行程を見てみましょう。

1日目は 江戸・日本橋から戸塚まで
およそ 40km。

2日目も 戸塚から小田原まで
およそ 40km。

3日目は 小田原から
旅の難所 箱根峠を越え

三島まで およそ30km。

その後も 1日平均40kmの距離を
歩き続け…。

最も長い日には
なんと 53.5kmもの
距離を歩いています。

毎日 毎日
これだけ長い距離を歩くのですから

しっかりと エネルギー補給をすることが
大切です。

さもなければ… 恐ろしい運命が
待ち受けていました。

江戸時代に 長崎から江戸へ旅をした
ドイツ人医師 ケンペルが

こう書き残しています。

江戸の旅では 体力が尽きて
行き倒れになる人も

少なくありませんでした。

箱根峠の道端には こんなものが。

道中 力尽きて命を落とした
旅人たちを弔うために

僧侶が 念仏を刻んだといわれる石です。

途中でエネルギー切れにならないよう
しっかりと食べることが

旅人にとって 文字どおり
死活問題だったのです!

そこで役立ったのが…。

お~い 餅 お代わり!
もう 食ったのかい!

ああ もう食ったよォ。
まだかね…。

宿場ごとにある 名物の数々です!

宿場は およそ10km間隔で並んでいます。
歩いて 2~3時間の距離。

宿場ごとに名物を食べれば
エネルギーを使い果たす前に

こまめに補給をすることができます。

うまくできていたんですね。

それだけでは ありません。

更に大切なのは 旅人が食べ歩いていた
名物の中身です!

ただ単に
エネルギー源の糖質だけを補給しても

それを 体の中で
エネルギーに変えなくてはいけないので…

そう 糖質をエネルギーに変えるには

ビタミンB1も 一緒にとることが
肝心なのです。

そういう意味でも 旅の名物は
実に うまくできていました。

東海道の 宿場ごとの名物の
「並び」にご注目!

例えば 島田宿の「小まんじゅう」に

日坂宿の「子育てあめ」と
糖質をとったら…

次の見付宿では ビタミンB1が
豊富な 「すっぽん」。

更に 浜松宿の
「シイタケ」

新居宿の
「うなぎの
かば焼き」と

ビタミンB1が
たっぷりの
名物が続いて…

白須賀宿では 糖質の「柏餅」。

このように
宿場ごとに 名物を食べ歩けば

自然に
糖質とビタミンB1両方を

十分に 摂取できるように
なっていたのです。

中には こんな最強の名物もありました。

府中宿 現在の静岡市の
「安倍川もち」です。

お餅の上に きな粉がた~っぷり。

安倍川もちは 餅の糖質と きな粉の
ビタミンB1を 一緒にとることができる

無敵の栄養補給スイーツだったのです。

というわけで やじさん きたさんも
旅の名物で栄養補給!

箱根峠を越えて 三島に到着した
やじきたコンビは

すっぽんを 生きたまま買います。

すっぽんにももちろん ビタミンB1が
たっぷり含まれています。

これで ビタミンB1摂取も
バッチリ! と思いきや…。

なんと それをすっかり忘れたまま
床に就いてしまった2人。

夜中 すっぽんが逃げ出し…。

痛え!

やじさんの指に食らいついて 大騒ぎ!

イテテテテ…。 すっぽん食うはずが
逆に食われちまった。

ビタミンB1 とり損ねたな!
違いねえな!

(笑い声)

(やじ)…ってか!?
(きた)違えねえ!

ここには 東海道随一の名物がありました。

とろろ汁です。

この店は 豊臣秀吉の時代から
営業しているという

とろろ汁の老舗。

安藤広重の浮世絵「東海道五十三次」にも
描かれています。

おじゃましま~す。
どうぞ。

(山本 関根)こんにちは~。

(関根)うわ~! (山本)これは…。
すごいですね。

各地から来た人たちが
こう 札を貼ってるんですよね。

ここへ来て 先生 じゃあ
とろろを皆さん。 そうですね。

街道の名物?
はい。

私もね ここのとろろを
よく食べに来るんです。 好きなんです。

で この近くは山多いですから
いい自然薯が とれたわけですね。

まあ 精もつきますしね。
そうですね。

やっぱり ここにとまって
そのとろろ汁 食べるっていうのは

一つのね まあ習慣みたいなものでね。

こちらが 江戸時代から
地元名産の自然薯を使って作る…

松尾芭蕉も この地を訪れ
こんな句を詠んでいます。

では とろろ汁 召し上がれ。

(一同)いただきま~す!

(柴山)とろろは 上品に食べちゃダメです。
茶わんを口につけて食べる。

(関根)あ そうですか。
はい。

ん! これは
こうやって食べた方が おいしい!

やっぱり おいしいですね ここは。
山本先生 リピーターですもんね。

ええ。 時々来てます。

(関根)これ食べれば 元気出ますかね。
はい。

おいしさの秘密は ほどよい粘りと
なめらかな舌触り。

そこには 伝統の味を支えてきた
ワザがあります。

まずは…

そこに 卵を入れて
自家製の白みそと カツオだしで味付け。

そして ここからが
滑らかな舌触りを生む 大切なポイント。

どういう感じですれば いいんですか?
このままで いいんです?

(柴山)ええ いいです。

あっ 音を立てない。

じゃあ あんまりこう 潰すような
感じじゃなくて いいんですね。

(柴山)そうですね。 昔から女衆
女性がやった方が

おいしいとろろが出来るといいましたね。
(山本)やさしいから?

そうです。 男だと
どうしても 力入っちゃって

ゴリゴリゴリゴリ やっちゃうんですね。

なんか どうしてもゴリゴリ
やりたくなるんですけど。

当時の人は
とろろって食べていたものですか?

やっぱり これ 栄養食品なんですね。

「養生訓」書いた 貝原益軒という
学者はですね 「大和本草」の中で

この自然薯に
ついてですね

今 内臓の調子を
整えると。

だから
虚弱体質の人は

まあ これを
長く食べれば
健康になるって

そういうことを
言ってるんですね。

昔から健康食品として知られる とろろ。

最近話題の あの恐ろしい健康障害に
効果的だと 注目されています。

それは…

通常 血糖値は食事のあと
緩やかに上昇します。

ところが 一度にたくさんの糖質をとると
直後に血糖値が急上昇。

これが 血糖値スパイクです。

血糖値スパイクが起きると
血管が傷つき

脳卒中や心筋梗塞を
発症しやすくなります。

更に 急上昇した血糖を抑えようと
インスリンが過剰に分泌され

糖尿病や がん 更には認知症を
誘発することにもつながるのです。

とろろには この血糖値スパイクを
防ぐ効果があるといいます。

カギとなるのが とろろの粘り。

とろろはですね…

自然薯を丁寧にすりおろすことで生まれる
「強い粘り」。 これが いいんですね。

ちなみに 納豆やオクラ めかぶといった
ネバネバ食品にも

血糖値スパイクを
抑える効果があるそうです。

名物食べ歩きのおかげか 元気で
仲良く旅を続ける やじきたコンビ。

「東海道中膝栗毛」の中には 2人が
病気になる記述は見当たりません。

しかし そんな2人にも
ある健康上の悩みが…。

そう 腹痛です。

(おなかが痛む音)

イタタタ 痛い 痛い 痛い
イタッ!

突然 腹痛に襲われ トイレを探して
四苦八苦といった話が 度々登場します。

実は この腹痛。 江戸の旅では
ポピュラーなものでした。

江戸時代の旅の指南書
「旅行用心集」を見ると…。

「腹の薬は
この3つ」。

なんと
腹痛のため

薬を3つも
持って行くよう

勧めているのです。

どうやら 江戸の旅人たちは 旅先で
よく腹痛に悩まされていたようです。

腹痛の原因といえば 食中毒や寄生虫に
よるものなど いろいろ考えられますが 

今回 意外なものに注目してみました。

「水」です。

東海道の途中には
さまざまな名水があります。

富士山の地下水や アルプスから流れる
清水 鈴鹿山系の湧き水など

各地の名水を味わうのも
旅の楽しみの一つでした。

しかし ここに問題があったと
考えられます。

昔から…

一体 どういうことなのでしょう?

問題になるのは 水の「硬度」です。

水には カルシウムやマグネシウムなど
微量のミネラル成分が含まれています。

そして 含まれるミネラルの量が多いほど
「硬い水」とされます。

世界保健機関の基準では

1L中に 120mg以上のミネラルを含む水を
硬水

それ以下のものを 軟水と分類しています。

「水が変わる」とは
この 水の硬度が変わること。

でも 場所によって
そんなに違うものなのでしょうか。

そこで 東海道各地の
湧き水の硬度を測ってみると…。

東京から 西に向かうに従って

徐々に 硬度が下がることが
分かりました。

東京の水が 1Lに73mgの
ミネラルを含むのに対し

滋賀県の水は 僅か16mg。

5倍近くの差があります。

これが 腹痛の原因になった可能性が
あるといいます。

ふだん 軟水を飲んでいたり
あるいは 硬水を飲んでいた人が…

ふだん飲み慣れていない硬度の水を飲むと
腸内細菌のうち

善玉菌が弱ったり 悪玉菌が増えたりして
おなかをこわす原因になります。

まさに水が合わないとは このコト!
しかし ご安心を!

(きた)
(やじ)               水が変わるとネェ。
面目ねえ!

160年の歴史を持つ
東海道の旅籠を見学中のご一行。

入り口の帳場から 奥へと入っていきます。

皆さん こちらはですね
庶民の上がり口なんですね。

でも お侍さんは
ここからは上がりません。

専用の上がり口 こちらでございます。
そうですか。 違ってたんですね。

やっぱり格がね あるんでしょうね。
あっ ここなんですか。

はい。
こちらということになっておりまして

何か違いが ありませんかね。
え 何だろう? 水が出てこない。

いや 水は出てきます。
出てきます?

さっきと この畳の感じが
どうでしょうか。
ちょっと待って下さい。

あ! こっち 縁がある。
ある ほんとだ。  へりというか。

(山本)この畳の へりがあるというのは
武士用なんですね。

というのは 身分制度があるので

当時は 町人とか百姓は 畳に
へりをつけちゃいけなかったんですね。

だから こういう宿や旅籠でも
ああいう所から上がると。

で 武士の方は こういう格式のある所から
上がっていく ということになるんですね。

そうなんですか。

何で へり
つけちゃいけなかったんですか?

これは ぜいたくだってことなんだと
思うんですけどね。

それでは 武士たちが泊まったという
部屋を のぞいてみましょう。

どうです? この和室。 (関根)え? これ?
はい。

(山本)ああいうふうに 床があってですね。
床の間付き。

(山本)で こっち 庭がありますからね。
(関根)うわ すごい景観がいいですね。

実は この旅籠の横が
本陣だったらしいんですね。

本陣は お殿様が泊まりますけど

そのお付きの武士たち
たくさんいますから

そこに入りきれない人は
こっちに入って 宿泊したらしいですね。

さてと皆様方 当時のですね
旅人の携行品として

こういうものが ございまして
これ 何だと思いますか? どうぞ。

え~ 出てきた魚を挟む。
トングね。

何? これ。
いや なんか動きますもんね。

あっ 座る椅子じゃないですか?
あっ こうやって?

なんか よく私たちも
こう 着物を着て

こうね 座る時に。
正座すると。

衣装さんが持ってきて こう腰かけるの。
お尻の下にね。

それじゃないですか。
これに こうやって腰かけるみたいな。

座り慣れてますから。
先生 厳しい。

先生 お厳しい。
これ こうやって使うの。
これで どうです?

これですって。
使い方 これですか?

はい。 昔の人は ちょんまげ結ってますね。
あるいは 髪を結ってますよね。

そうです。 寝る時に これに首をつけて
これ 枕にする。

これ よく熟睡できますね こんなもんで。

ちょっと 関根さん
これで寝てみましょうか。

寝られます?
いや こんなんで熟睡できないよ。

まげが ちょうど上に。  (井森)どうです?
いや 首が痛いよ。

(井森)あの… 結構 浮いちゃってます。

寝返り打った時 どうするんですか?
寝返りは打たないです。

打たないんですか!?
寝返り 打たない?

どうです?
いや ちょっと慣れるのに
2~3か月 かかりますね。

(山本)でも これだとね
まげが 潰れなくて済みますしね。

あと 茶屋なんかでも広げて
ちょっと 仮眠とるとかね

いろんなこと できますから。
だから 携帯するわけですね。

旅行用 携帯枕。
でも これ 木だから軽くて。

軽いんです これ。
すっばらしいアイデアですね これ。

結構軽くて 丈夫な木 使ってますね。
こうやるから ぴったりになるの。

すごいね これ。   あ ほんとだ。

マイ枕を持ち歩いて
どこでも すぐに横になる…。

江戸の旅人は こうやって

しっかり 疲れをとっていたんですね。

毎日 長い距離を歩く江戸の旅では
「疲れをとる」ことは もちろんですが

「疲れない」ように歩くことも 重要です。

そのために効果的なのが…

やじさん きたさんが足を洗っていた
この たらいです。

実は 足の汚れを
取っていただけではないのです。

江戸時代に書かれた 旅のガイドブックに
こんな記述が…。

茶屋で休む時には
たらいに水を満たし

その中に しばらく足を
浸しておくようにと

書いてあります。

あ~ ははははは…。
たまんねぇな こりゃ!

そうそう リフレッシュになりますよね。

でも 足を冷やすことには
もっとスゴイ効果があったんです!

恐らく…

どういうことなのでしょうか?

カギを握るのは…

深部体温とは 内臓や脳など
体の中心部の体温のこと。

この深部体温は 運動を続けることで
上昇していきます。

深部体温が上がり過ぎると
体が疲れきって

それ以上 動けなくなってしまいます。

そこで効果的なのが
手や足を冷やすこと!

こちらは
運動の途中に休憩をして

手足を
冷やした人と
冷やさなかった人の

深部体温を 比較したものです。

注目すべきは 休憩のあとです。

手足を冷やした人は
冷やさなかった人に比べて

運動を再開しても
深部体温の上昇が

緩やかになっていることが
分かります。

これが
疲れにくくなる秘密です。

手や足を冷やすことで
深部体温が上がりにくくなるのには

理由があります。

それは AVAという特別な血管が
手のひらや 足の裏にあるためです。

AVAは ふだんは使われていない血管ですが
深部体温が上がってくると

急激に 大量の血液が流れ始めます。

この時 手足を冷やせば

AVAを流れる
大量の血液が冷やされ

それが 心臓へ戻ります。

その結果 冷たい血液が
脳や内臓に回り

深部体温の上昇を
抑えるのです。

江戸の旅では 1時間から2時間歩けば
宿場や茶屋がありました。

その度に 足を水で
冷やすことができました。

重要なのは 「疲れる前に
足を こまめに冷やすこと」。

こうすることで
疲れが たまることなく

歩き続けることができたと
考えられるのです。

とはいえ…

血液の循環が悪くなり
逆効果になってしまいます。

あ~ こいつは 気持ちいいなあ。
ああ。 もうひと歩き できそうだな。

おし! 今日は たくさん歩くぞ。
おぅい! あははは。

(きた)おけじゃ
駄目かい?
(やじ)てやんでぇ!
すっとこどっこい。

ここは 丸子宿の近くにある
東海道有数の難所 宇津ノ谷峠。

入り口には 当時の集落が
今も昔の面影を残しています。

ここも 宿場町ですか?
ここはですね

丸子宿と岡部宿の間にあるので
「間の宿」っていうんですね。

で 宿場と違って ここは
宿泊することは できなくてですね

茶屋があって 休むことができるんですね。
(関根)あ そうなんですか!

そういうのは 40軒ぐらい集落があって
ここで一休みっていう感じなんですね。

玄関の所に 同じように玉みたいなのが
ありますよね。 あれ 何なんですか?

あれ 「十団子」っていうんですけどね

10個 団子が付いてる
ってことなんですけどね。

ここ 昔
鬼が出てきて 人を
食べてたっていうんですね。

それが 困るっていうんで

お地蔵さんがですね 鬼を
玉に封じ込めて食べちゃって

鬼がいなくなったっていうんで

まあ この峠を通る
おまじないみたいなものなんですね。

そう 実は この峠には
恐ろしい鬼がいたんです…。

早速 行ってみましょう。

「東海道 宇津の谷峠越え」と。
(山本)そうですね。

これが 昔の東海道ですね 峠越えは。
これ? これですか!?

(井森)え! え!? この山道ですか?
(山本)そうです。

(井森)これ 東海道なんですか?
(山本)東海道なんです。

(関根)これ やじさん きたさん
行ったんですか? (山本)行きましたね。

(山本)みんな行くわけですね ここは。

そう! 鬼とは このそそり立った
険しい坂道のこと。

宇津ノ谷峠は
難所中の難所と恐れられていました。

(井森)これ でも東海道って
思えないんですけど。

なんか 昼間も暗い感じですよね。
(井森)ええ ええ。

(関根)いや~ 獣道ですね。

(山本)東海道の中で 箱根と鈴鹿に並んで
三大難所の1つっていわれてるんですね。

こんな すごいとこなんですね。

結構 ガタガタです。

いや しかし この険しい道をね。
当時の人 わらじでしょう?
はい。

これですよ この。

へん平足の人 いなかったでしょうね。
(山本)そうですね。

いや ほんと大変ですよね これ。

その30~40km 1日歩く中に
こういう道も 時々ある?
(山本)も ありますね。

こういう道があるとね
なかなか 40kmというわけに

いかないかもしれませんけど。
いや でも きついですよね これは。

で 帰りだって 今度は
また下っていくわけですもんね。

やっぱり途中途中 とろろ食べるとか
楽しみないとね

こんな道も通るわけですから。
(井森)ほんと!

次のごほうび 何かなとかってね
思いながらじゃないと。

お団子だ! とか。
(井森)はい。 歩けないですよ これ。

難所で知られる 宇津ノ谷峠。

もちろん 「東海道中膝栗毛」にも
登場します。

ヒャー!
あっ 危ない!

やじさん 思わず すってんころりん。

峠道で 転んでしまいました。

近年 やじさんのように 中高年が
山登りで 転倒する事故が多発しています。

登山中の遭難のうち 15%は
転倒が原因で発生しているのです。

なぜ 中高年が 坂道で転びやすいのか?

安全な登山方法を研究している
石田良恵さんは

その原因は 太ももの前の筋肉
大四頭筋にあるといいます。

その時 まずメインにというか
足持ち上げるっていう点では…

その年齢に やっぱり やじさんも
かかっていて

時には転んじゃったのかなって
思いますよね。

急な坂をのぼる時には
大四頭筋に 大きな負荷がかかります。

この大四頭筋が加齢のために 弱ったり
疲れて十分に動かなくなったりすると

つまずいたり
転びやすくなったりします。

転ばないためには
大四頭筋を鍛えることは 極めて重要!

それに加えて 江戸の旅人たちには
坂道を楽々登る 「裏技」もありました。

その方法を記した書物が
東海道 第1番の宿場

品川に残されています。

品川歴史館には 江戸時代の旅に関する
史料が 数多く集められています。

(永山)
こちらが 「増補海陸行程細見記」です。

江戸時代の道中記
現代のガイドブックにあたる史料です。

疲れずに 坂をのぼる裏技が
この中にありました。

「峠 山坂は
上下とも…」。

(伏せ音)

「…此のごとくに
ゆたゆたと通えば

足いたむ事
なかるべし」。

「峠や山の坂道は 上る時も下る時も…」。

(伏せ音)

「…と ゆっくりと歩けば
足が痛まない」とあります。

この…。
(伏せ音)

…の部分
何と読むのでしょうか?

そうですね…
特に読みというものは ないと思います。

一体 どういうことなんでしょうか。

江戸の人たちは
これで意味が

分かったんでしょうか。

困ったので 石田教授にも見て頂きました。

…という感じでしょうね。
見てる感じではね。 はい。

ジグザグ歩行とは このように斜面を
斜めに歩くことを繰り返しながら

のぼっていくことをいいます。

「ジグザグ」と 「まっすぐ」にのぼった時の
大四頭筋の動きを比べてみると

「まっすぐ」は 太ももを
高く上げていますが

「ジグザグ」は
傾斜が緩やかになるため

太ももを あまり上げずに
のぼることができます。

しかし こんなのぼり方では
歩く距離が長くなって

かえって 疲れてしまうのでは?

そんなことは ありません。
足の筋肉の使い方に ご注目。

まっすぐのぼる時には 大四頭筋を
強い力で ずっと使い続けます。

一方 ジグザグにのぼると

右へのぼる時には
足の左側の筋肉に負荷がかかり

左へのぼる時には 足の右側の
筋肉の方に 負荷がかかります。

つまり ジグザクにのぼれば
左右の筋肉を 交互に使うことになります。

負荷がかかる筋肉が
交互に入れ代わる方が

同じ筋肉を使い続けるよりも
疲労しにくいのです。

山に対して…

歩く時間や 距離が長くなっても

筋肉に負荷がかかりにくい
ジグザグ歩きの方が

結果的に 疲れにくくなります。

やじさんも きちんと
ジグザグ歩きをしていれば

宇津ノ谷峠で
転ばなかったかもしれませんね。

(やじ)違いねえな! はははは…!

(やじ)遠回りだなぁ。
(きた)転ぶより ましだろ!

(やじ)ごもっとも!

こちらは再び 160年前の旅籠。

今度は 台所をのぞいてみましょう。

皆さん こちらが お台所でございます。

多い所で 50人ぐらいの
食事を賄っていたという所なので

まあ このぐらいの広さで
立ち働くわけですね。

土間 こちら 入ってきますとですね
ここに かまどがございまして

ご飯炊いたり お湯沸かしたりって
まあ火が ここでくべられるわけですよね。

これ 分かります?
これ 吹くんじゃないですか?

そうです。
火吹き竹っていうんですけど

風を送るから
どんどん燃えていくわけですよね。

やってました お風呂でね。
どうですか?

(井森)あったかいです。
湯加減。   うん。 でも もうちょっとかな。

皆様 もう一つですね ここの真ん中に
こういったものがございます。

これ 何でしょう?
何だろう? これ。

(井森)柄杓みたいなの ありますよね。
(関根)ちょっと待って下さい。

ここで洗って。
シンクです シンク。

水をね こうやって

これで野菜を 洗ったりするわけですよね。
これ まな板ですね。

(関根)こう切ったりしてて 洗うと…。
(山本)すると まあ 水こっちに

排水は 流れていって…。
(関根)あ~ はいはい なるほど。

こういう流しって
もっと低い所にあるんですけど

こういう所は みんなが効率よく
作業するためにですね

こういうふうに 立ってできるように
高くしてるんですね。

一斉に みんな四方から
かかれるって感じですよね。 50人前。

だって 50人ぐらいいたら そうですよね。
50人前ということは 次から次へとね。

こうして 大勢の旅人たちの食事が
作られていました。

この宿は 1泊2食付きということに
なっていまして 旅籠はね。

で これが 夕飯のお膳なんです。

お~! お野菜 多めですね。
ええ。 いいですね。

(山本)その地元でとれた野菜とか
そういうものを 煮物にして出すんですね。

(関根)今と比べて どうですか?
当時 お高かったんですか?

いや それほど高くないですけど
大体 200文ぐらいなんですね。

200文というのは 大体 今で言うと
6, 000円ぐらいです。 6, 000円で1泊2食。

それ どうなんですか?
高いんですか? 安いんですか?

まあ 結構リーズナブルという感じは
しますけども

当時の庶民にとっては
決して それが

安いということでは
なかったと思いますけど。

ただまあ そういうことで
旅が すごく楽になりますよね。

こういうふうに出してもらえるとね。
(関根)そうですね。

全ての宿が こういうお食事付き?

宿というのは 旅籠というのと
木賃宿っていうのがありましてね

旅籠というのは 旅の籠と書きますよね。

これは 馬の餌を置く籠のことを
言ってたんですね。

それが次第に 人間のご飯を入れる
籠ということになって

旅籠というのは そういうご飯を出す
宿屋ということになったんですね。

で 木賃宿っていうのは 要するに
自分で米を持参して 自炊するんですね。

木賃というのは 木って たき木ですよね。

たき木は買って
そこで自炊するものですから 木賃宿で

これは 非常に安かったと。
何十文というので泊まれましたから。

健康の知恵が詰まった 江戸の旅。

実は 旅をするだけで健康になれる
とっておきの方法があるのです。

それは…。

うめえもんばっかり。
こりゃ 天国だ~。

旅ってのは こうでなきゃいけねえや。

そう!

なんと それだけで免疫力を高め

がんのリスクを
下げることになるというのです!

カギを握るのは 細菌などの微生物です!

で いろんな細菌を
摂取することで…

旅籠の食事に 必ずついていたのが
ご当地みそで作った…

みそには たくさんの細菌が
含まれていますが

実は その種類は
土地によって 全く異なります。

東海道の 各地のみそに住む細菌を
比較してみましょう。

用意したのは
東京 神奈川 静岡 愛知 京都の

5か所のみそ蔵で造られた 自家製みそ。

それぞれの みそに住む細菌を
寒天培地で培養してみました。

ご覧下さい。
一目で その違いが分かります。

東京のみそには 乳酸菌の仲間が
非常に多く含まれていました。

静岡のみそは 酵母菌の仲間が
多く見られます。

一方 京都のみそは こうじ菌の仲間が
多いのが 特徴だと分かりました。

一口に 乳酸菌や酵母菌といっても

それぞれの種類は
おびただしい数に上ります。

乳酸菌だけでも
現在 名前が付いているものだけで

250種類以上もあります。

これらの細菌は もともとは
地面の中にいる 「土壌菌」です。

そのため 発酵食品である
みそに含まれる細菌は

造られた その土地その土地によって
かなり違ってくるのです。

人間の腸内には 多種多様な細菌が
バランスを取り合って生息しています。

こうした腸内細菌は ヒトの
免疫システムと 密接に関わっています。

それまで食べたことがない
発酵食品をとると

そこに住んでいた新しい細菌が腸内に入り
腸内細菌の多様性が増します。

その結果 免疫力がアップしたり
がんのリスクを下げたりといった

さまざまな健康効果が期待できるのです。

発酵食品を通じて
新しい細菌と出会うことができる旅。

旅そのものが まさに健康法と
言えるのかもしれません。

(やじ)いや 年
関係ねえから。

(きた)あたぼ~よ。

やじさん きたさんの2人は
ついに 無事 目的地の伊勢に到着します。

こうして 笑いあり 失敗ありの珍道中も
終わりを迎えたのでした。

伊勢に着いた やじさん きたさんを
待っていたものは

まばゆいばかりに光り輝く
荘厳な伊勢神宮。

それは 江戸の人々が 長い旅を経て

一生に一度 やっとの思いで
目にすることができた光景でした。

人々の願いを 優しく受け止めるように
たたずむ社。

毎日毎日 バカ騒ぎを繰り返し
信心のかけらもなさそうな2人も

この時ばかりは
いつもと様子が違いました。

と そんな静寂の中…。

(おなかが痛む音)

イタタタイ! 痛い! 痛い! 痛い!
痛~い! 痛いのなんのって。

無性に腹が ゴロゴロ言う。

やじさん ここで またもや腹痛!

おい 喜多八
せっちん どこにあるか 尋ねてくれ。

あっ…。
あっ…。

おなかが痛いと訴える やじさんは

ヤブ医者と 目の不自由な産婆さんに
なぜか 妊婦と間違えられ

布団に押さえつけられて
危うく そこで漏らしてしまう~。

と すんでのところで
トイレへ駆け込み…。

♬~

安産でした。

そりゃ めでてぇな!
(笑い声)

もう 快調 快調!
よかったなあ~!


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