チョイス@病気になったとき「膀胱(ぼうこう)がん 治療のチョイス」内視鏡による切除、抗がん剤、放射線、腹腔鏡…



出典:『チョイス@病気になったとき「膀胱(ぼうこう)がん 治療のチョイス」』の番組情報(EPGから引用)


チョイス@病気になったとき「膀胱(ぼうこう)がん 治療のチョイス」[解][字]


ぼうこうがんの治療には、進行の程度によって、内視鏡による切除、抗がん剤、放射線、腹腔鏡手術などの選択肢がある。どんなときにどの治療法を選ぶのか、詳しく解説する。


詳細情報

番組内容

ぼうこうがんは、粘膜の中にとどまっている場合は、尿道から内視鏡を入れて切除することができる。このとき、結核のワクチン・BCGをぼうこうに注入すると、免疫を刺激して、がんの再発を予防する効果がある。だが、再発を繰り返す場合や進行してしまった場合は全摘が必要になる。最近は、ぼうこうを全摘せずに、抗がん剤、放射線、手術などを組み合わせてぼうこうを温存する治療も進歩している。治療の選択肢を詳しく解説する。

出演者

【司会】八嶋智人,大和田美帆,【講師】東京医科歯科大学教授…藤井靖久,【リポーター】出田奈々,【語り】佐藤真由美,江越彬紀



『チョイス@病気になったとき「膀胱(ぼうこう)がん 治療のチョイス」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

チョイス@病気になったとき「膀胱(ぼうこう)がん 治療のチョイス」
  1. 膀胱
  2. 治療
  3. 場合
  4. チョイス
  5. 関根
  6. 再発
  7. 大体
  8. 筋層
  9. 進行
  10. 血尿
  11. 浸潤
  12. 本当
  13. BCG
  14. タイプ
  15. 筋層浸潤
  16. 筋層非浸潤
  17. 上皮内
  18. ストーマ
  19. 四者併用療法
  20. 寺尾


『チョイス@病気になったとき「膀胱(ぼうこう)がん 治療のチョイス」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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<膀胱の内側を写した こちらの画像。

ヒラヒラして見える
この物体の正体とは?

実は 今日のテーマ 「膀胱がん」なんです>

<膀胱がんのサインは 突然の血尿。

痛みなどの自覚症状は
ほとんどありません>

<進行してしまうと
膀胱を全摘しなければいけない場合も>

<でも チョイスは ありま~す!>

<この男性は あるチョイスをしたことで

膀胱を失うことなく 治療に成功>

<予防接種でおなじみの あの薬も
治療に使われます>

<今回は 膀胱がん治療の
さまざまなチョイスを

詳しくご紹介しま~す!>

チョイス!

健康への道のりはチョイスの連続!

ということで
本日の「チョイス」は こちら。

なかなか やっぱり まだよく知らないな
っていうのが正直なところ。

そうですね。 ほかのがんに比べて
耳にすることが少ない気がしますけど。

今日のテーマ 「膀胱がん」ですが

まずは 膀胱について

こちらの模型で
おさらいしたいと思います。

膀胱はですね この腎臓… こちらですね。

…で作られた尿を こうやって伝って
ためるための容器なんですが

場所でいうと この辺りですね。

断面を見てみますと…。

この こちらの赤く囲われた
こちらの部分が膀胱なんですが

尿が たまればたまるほど大きくなる
筋肉で出来た袋なんですね。

こちらに 尿がたまりますと
どのぐらいの大きさになるかというと

このぐらいの大きさに膨らむという…。
今 それ どれぐらいのお水が

入ってるんですか?
こちら 大体 500ミリリットルほど

ためることができるという。
ペットボトル…。

じゃあ その膀胱の膀胱がんというのは
どこに出来るものなんですかね?

この膀胱の この内側
この粘膜の部分に出来る

この悪性の腫瘍のことを
膀胱がんというんですね。

さあ どんな治療のチョイスがあるのか
今日は 詳しく紹介していきます。

まずは こちらのケースを ご覧ください。

<定年後は ログハウスで

悠々自適の毎日を送っている
関根さんですが

3年前
突然 ある異変に襲われました>

<ウォーキング中 急な尿意を感じ
トイレに駆け込むと…>

<目の当たりにしたのは まさかの血尿>

えっ! って思って…。

だから それがあったので…

<その後も血尿は続いたため
不安に思った関根さんは

1週間後 泌尿器科を受診>

<尿道から内視鏡を入れて膀胱を見る
膀胱鏡検査を受けたところ

驚きの光景が目に飛び込んできたのです>

<これは そのときの
関根さんの膀胱の中の画像です。

粘膜が盛り上がっていました>

<しかも がんは すでに
膀胱の3分の2まで広がっていたのです>

カメラの映ってるのが。

何ていうか 一瞬は…

<幸い 関根さんの膀胱がんは
膀胱の最も内側の粘膜に出来る…>

<根が浅く 比較的
治療のしやすいタイプと

考えられました>

<関根さんは すぐさま
手術で がんを取り除くことに>

<使うのは こちらの
内視鏡と電気メスが 一体になった器具>

<医師は 尿道から入れた
内視鏡の映像を見ながら

がんを切り取っていきます>

<…という方法です。

かかる時間は およそ1時間。

3日ほどの入院で済みました。

ところが…>

<当初 粘膜の表面だけだと
思われていたがんは

実は 粘膜の下

筋肉の近くにまで
達していたのです>

<関根さんは すぐさま

2度目の
TURBTを受けました。

さらに深くまで
がんを取り除いたのです>

<ところが このとき またしても
新たな がんが発見されました>

<がんを すべて切除することが
難しいタイプです>

<そこで 関根さんが選んだ
治療のチョイスは…>

<それは…>

<上皮内がんや手術後の再発予防に
効果があると考えられています>

<でも BCGって…>

私たち…

少なくともですね BCGによって…

そういったことまでは分かっています。

<生理食塩水に溶かしたBCGを
尿道から挿入したカテーテルを通じて

膀胱に直接 流し込みます>

<関根さんは これを
週1回 6回受けました>

<しかし 副作用もありました>

<下腹部の痛みと
猛烈な尿意が

関根さんに
繰り返し押し寄せます>

ジリジリジリって痛い
そういうような感じ。

和らいでって… そうすると
もう大丈夫になってくるんですけども。

<それでも関根さんは BCG注入療法を
3か月おきに 2年間 受け続けました。

そのかいあって 今まで がんの…>

<がんの不安もなくなり
大好きなゴルフに いそしんでいます>

すごい感謝っていうか…

いや びっくりしましたね。
BCGと聞いて 何か あの

ハンコのことしか思いつかないから。
ねえ ありましたよね。

まだまだ分かんないことあるんだな
という感じがいたしました。

お話 伺っていきましょう。
今日の専門家は

膀胱がんに詳しい
東京医科歯科大学 医学部附属病院の

藤井靖久さんです。
よろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

いや でも 以前でもね
この番組「チョイス」で

膀胱がん 少しだけ
取り上げたんですけれども

やっぱり こう 男性の方が
圧倒的に多いという話はありましたが

これも やっぱり
そういうことになりますか?

はい。 原因が
よく分かってないんですけれども

男性は女性に比べてですね

発生率が
3から5倍ぐらいっていわれています。

で 何で 膀胱がんになるかって

これも よく分かってないんですけども
一つ分かっているのは

たばこですね 喫煙。

それが
最も重要な危険因子っていわれていて。

それで リスクが大体
2から5倍になるっていわれています。

あと やっぱり 膀胱がんは
高齢者に多いがんだっていうことも

分かっています。
ああ そうですか。

膀胱がんにも
いろんな種類があるっていうことですか?

はい。 膀胱がんはですね
大きく2つのタイプに分かれていて

それによってですね
悪性度が違うだけではなくて

治療のしかたもですね
全然違ってるんですね。

そうなんですね。
その2つのタイプについて

こちらで見ていきましょう。
これがですね

膀胱がんの進行の様子を
表したイラストになります。

左から順に 膀胱がんが
進行していく様子を表しています。

このイラストでいいますと
このグレーの部分が膀胱の内側の部分。

で だんだん外に向かっていくという
イメージになりますね。

膀胱がんは 最初 お話ししましたように
この一番内側の粘膜から発生します。

で そのまま
粘膜だけにとどまっているのが

最初期のがんで
それが粘膜下層まで浸潤したのが

左から2番目ですね。
で さらに進むと

筋層まで浸潤する。
さらに筋層を越えてですね

膀胱の外側の脂肪まで
浸潤する場合もあります。

だんだん 奥にいけばいくほど
重たくなってくるっていうか…。

はい そうですね。
でも 先生 最初おっしゃった その

2つに分かれるっていうことで言うと
線引きが どっかにあるわけですよね。

一番重要なところはですね

がんが筋層まで
いってるかどうかですね。

そこが 最も重要なポイントです。

<がんが筋層にまで達しているものを
「筋層浸潤がん」。

その手前で とどまっているものを
「筋層非浸潤がん」といいます>

これ 全然違う病気って
言っていいぐらい違っていて。

もう 治療の難しさも違うし

転移のね リスク…
それも もう 全然違うんで。

筋層非浸潤がんのほうは
「早期がん」で

筋層浸潤がんは「進行がん」
ということにもなります。

なるほど なるほど。
もう 関根さんの場合は

筋層非浸潤がんということですけれども
これは じゃあ

どういったものなのかっていうことを
伺いたいんですが。

はい あの… 膀胱がん全体の約7割が

この筋層非浸潤がんの

こちらのタイプですね。

さっきの内視鏡の写真でもあったように

イソギンチャクのようにですね
隆起して

膀胱の内側にですね
突出するっていう

それが特徴ですね。

で 治療ですけれども
関根さんが受けられた

「TURBT」っていって

内視鏡で切除する
っていうことが

基本的な治療になります。
うん!

で さっきの関根さんも
そうだったんですけれども

粘膜下層まで
いってる場合はですね

2度目のTURBTを行う
っていうことが原則です。

何か 先ほどのVTRの中でもね
やっぱり

「再発しやすい」なんて言葉が
ありましたけど これは どうして?

膀胱の中で
がんが尿の中に入るとですね

それが尿の中で 流れていって

膀胱の別の場所にですね くっついて

それで再発するっていうふうに
いわれています。

膀胱の中で…
まだ なってない所

どんどん いっちゃうっていう?
はい。

ああ そうですか。
でも それは

筋層に浸潤していない がんだと
再発はしやすいけども

多少は その 少しは安心しても
いいってことなんですか?

はい。 おっしゃるとおりで

筋層非浸潤がんの多くはですね
おとなしい性質で

ほとんど 命に関わらないものが
多いんですけれども

筋層非浸潤がんの中でもですね
悪性度が高いとですね

進行してしまう
っていうようなものもあります。

そこで
とどまってくれないっていうことですね。

それは 取って調べてみないと
分からないですもんね。

関根さんの場合はですね
上皮内がんといって

一種の特別な
がんなんですけれども

これは…

なるほど はい。

その上皮内がん
顕微鏡で見た写真が こちらなんですが。

この紫の細胞が 全部 上皮内がんです。
全部?

粘膜に沿ってですね ベタ~っとはって

広く広がっていくっていう

そういった性質があります。

先ほどから何度か 「悪性度」という言葉が
出てるんですけども

そもそも 悪性度っていうのは
どう捉えたらいいんでしょう? 私たちは。

この筋層非浸潤がん全体はですね

命に関わることは まず ないんですね。

ただ 一口に筋層非浸潤がんといっても

こちらから こちらに進行しやすい…

そういったものが
悪性度が高いっていうがんでありまして。

これとこれで見ると こちらのほうが

こちらに進行しやすいですし

あとは がん細胞の形にもよります。

あと上皮内がんも
こちらに進行しやすいっていうことで

この… 全然 浸潤してなくて

がん細胞の形も

顕微鏡で見て
おとなしいタイプだと

膀胱の中にはですね
よく再発することはあるんですけど

でも こちらから
こっちにいくってことは まず…。

じゃあ 悪性度が高いものは
進行がんに移行していく可能性があると。

その進行の期間っていうのは
大体 どのぐらいで…?

はい あの… 大体 数年以内ですね。

まあ 先ほどの上皮内がんですと
5年以内に半数以上が…

何も治療しなかった場合ですけれども
こちらから こっちに…。

進行しやすい。
なるほど。

じゃあ 検査で…
もちろん 早期発見したほうがいいけど

膀胱がんを早めに見つけるっていうのは

これ どういうふうな流れに
なるんでしょうか?

今 いろんな がん検診
あると思うんですけど

残念なんですけどね
膀胱がんに関しては

今 現在
有効なスクリーニング検査がないんですね。

そうですか。
ですから

さっきの関根さんのようにですね
目で見て分かる血尿で

膀胱がんが受診して分かるっていうのが

大体 全体の8割以上ですね。

血尿は じゃあ
だいぶ大きなサインということですね。

そのとおりです。

もうね 目で見て分かる血尿が出たら

必ずですね 泌尿器科を
受診するべきだっていうことと

もう一つ 注意しなきゃいけないのは
血尿が出て止まっちゃうとですね

安心しちゃう方がいるんですけど
もう 一度でも出たらですね

もう 必ず泌尿器科を
受診するべきだっていうことで…。

放っておくとですね 病気が すごく
進んでしまう可能性もありますので

注意が必要です。
分かりました。

でも 僕が…
本当に さっきも言いましたけど

びっくりしたのは
関根さんが治療に使った

BCGってことですけど。
結核ワクチンですね。

どういう人に
このBCGやるかっていうと

もう みんながみんな
やるわけではなくて 主な対象はですね

関根さんのような上皮内がんの方と

あとは 上皮内がんじゃなくても

筋層非浸潤がんで

再発を繰り返すような場合も

予防として使われることも よくあります。

でも 逆にどうですか?
あんまり効果が出ない方もいらっしゃる?

はい。 上皮内がんに関してはですね
最も有効性が高い治療で

ほとんどの方は 1回は…

私たち「寛解」と呼んでますけれども
がんが消えるんですけど

ただ残念ながら
再発する方も多いですし

あとは もう 最初から
BCGが効かない方もいらっしゃいます。

そうか…。
そうですね。

さあ 続いては もう一方のタイプの

筋層まで浸潤した膀胱がんのケースを
ご紹介します。

こちらをご覧ください。

<寺尾さんです。

膀胱がんが見つかったのは
56歳のときでした>

<人間ドックの尿検査で
がん細胞が発見されたのです>

でも しかし…

<寺尾さん
このとき 後悔したことがありました>

<実は がんが見つかる1年前から

たびたび 真っ赤な血尿が出ていたのです>

<しかし
いずれも長くは続かなかったため…>

<バッドチョイス!>

<寺尾さんは 早速

TURBTで
がんを切り取ります。

切り取った細胞を調べてみると…>

<がんが 膀胱の筋肉の層にまで

達していることが分かったのです。

筋肉の層にまで達している場合

進行がんとされ…>

いや もう
そのときには さすがにですね…

どうすればいいかっていうことで…。

<主治医から勧められた治療法は…>

<膀胱がんが
筋層まで広がってしまうと

標準的な治療法は

膀胱そのものを取る
手術になります。

この場合
膀胱に代わる尿の排泄経路を

新たに作る必要があります>

<例えば 手術によって
「ストーマ」と呼ばれる排泄口を作り

おなかに取り付けた袋で
尿を受け止める方法があります。

こうなると 外見が変化するだけでなく

排尿のコントロールも
自分ではできなくなります>

えっ? そしたら…

まあ それを聞いたときには…

(取材者)イメージできました?
いや~…。

先生は 「そんなことないですよ」とは
言いましたけども

とてもじゃないですけど やっぱり…

<膀胱の摘出だけは
避けたかった寺尾さん。

ほかに治療法がないか
必死で調べますが

目にするのは
「筋層まで広がった膀胱がんは

膀胱摘出」という情報ばかり。

それでも なんとか
膀胱を残したいという寺尾さんに

主治医は 別の病院を紹介しました>

<そこで
寺尾さんがとった治療のチョイスは…>

<…とは文字どおり
4つの治療を組み合わせる方法です>

<まず TURBTで
がんを可能なかぎり 切除します>

<次に 午前中は1時間ほどかけて
抗がん剤の点滴を受けます>

<そして 午後は放射線治療>

<低用量の放射線で がんを攻撃します>

<この組み合わせを
1週間 毎日受け

2週間空けた後
さらに1週間続けます。

その結果 寺尾さんのがんは

画像では
確認できなくなりました。

でも
これで終わりではありません>

<仕上げに 腹腔鏡手術で

がんがあった場所を
部分的に切り取ります。

こうすることで 再発の危険性を
大きく減らすことができるのです>

<この4つの治療を組み合わせることで

膀胱の温存を可能にするのが…>

<治療後は 少し体力が落ちたものの

寺尾さんは 以前と何ら変わりなく
生活することができています>

<それどころか
ほぼ毎週末 夫婦で旅行に出かけるなど

よりアクティブになりました>

これ これ これ…。

…というのは 本当に思ってますね。

ええ 強く感じます。

その筋層にまで 浸潤しているか
していないかで

かなり やっぱり
治療法は変わってくるということですね。

はい。 膀胱がんが
筋層までいってるとですね

これはもう 本当に転移しやすい。

で ほかの膀胱の外まで
浸潤っていいますけど

しみこんでいくような感じで

命に 非常に関わりやすいがん
ということで

非常に危険ながんということが言えます。

転移するとなると
どういう所に転移しやすいんですか?

はい。
膀胱の周囲のリンパ節ですね まず第一は。

あとはですね 遠くの臓器。
例えば 肺とか骨とかですね

あるいは肝臓。
こういった所に転移しやすいです。

でも 筋層に浸潤してても

膀胱を ちゃんと残して…

温存することができるっていうのは
びっくりなんですが。

筋層に浸潤しているがんの
標準治療はですね

膀胱を全部取る… 「膀胱全摘除」ですね。

ただしですね 最近はですね
生活の質などを重視してですね

膀胱を温存することを希望する患者さんが
増えてきています。

筋層浸潤がんでも
あんまり 膀胱の中で広がってない…。

まあ いくつか条件がありますけど

そういった場合はですね

膀胱温存療法を勧めていくような施設も

だんだん増えています。
なるほど。

さあ VTRでご紹介しました

四者併用療法について
おさらいしましょう。

はい まずですね 「TURBT」ですけど

これでですね 可能なかぎり

がん細胞を
削り取って減らすっていうことですね。

同時にですね 先ほどの病理診断ですね。

正確ながんの深さ。 あと 悪性度を調べる。

これも重要な目的があります。

その次がですね
「抗がん剤」と「放射線」ですけども

これは同時にやります。
相乗効果といいましてですね

効果を非常に高めるっていうことが
分かっています。

で 四者併用療法ではですね
放射線の量はですね

低用量っていって少ない量。

抗がん剤の量も少ない量なんですけども

そういったことでですね
体の負担を小さくして行っています。

それをやってですね がんがですね

基本的には もう残ってない
っていうことを確認しまして

そういった人だけ
最後の この4つ目の

「膀胱部分切除」に進む
っていう

まあ そういった方針であります。

これは どんぐらい切除するとかいうの
あるんですか?

膀胱の…
もともと がんのあった場合の

その周囲
ちょっとだけ付けて取るような手術です。

なるほど。 膀胱を保存しようとすると

4つを組み合わせなきゃいけない
っていうことですね この流れでいうと。

四者併用療法はですね
私たちの研究チームがですね

約20年ぐらい前に
世界に先駆けて開発して

今まで たくさんの方に実践して

良い結果が得られていると思います。
なるほど。

四者併用療法以外にですね

三者併用療法っていうものもありまして

まあ むしろですね 世界的には
この三者併用療法っていうのが

最も行われています。

この場合はですね 放射線の量を
四者併用よりも多くして行って

3つの治療で治す
っていうことですけれども。

じゃあ この膀胱部分切除っていうのが
加わったことで

何か 今までの この三者と
どう変わったっていうのありますか?

三者併用療法は
本当に いい治療なんですけれども

温存した膀胱に また筋層浸潤がんが
出来てしまうっていう

その場合はですね
なかなか治療が難しくって

また生存率も あんまり
よろしくなかったんですけれども。

膀胱部分切除で
そのがんの根っこを取ることで

筋層浸潤がんの再発を
ほぼ予防できるっていうことと

先ほど リンパ節に転移しやすい
っていうお話をしましたけれども

やはり 三者併用ですとですね

そのリンパ節の再発も
比較的多かったんですけれども

膀胱部分切除のときに
同時に周囲のリンパ節も

リンパ節郭清といって切除しますんで

この問題もですね
ほぼクリアできています。 なるほど。

この膀胱部分切除 体への負担は
どのぐらいなんですか?

私たちの施設ではですね

4~5cmの小さな穴で
腹腔鏡下小切開手術でやってますんで

体への負担は
手術としては かなり軽いと思います。

分かりました。

ただですね なかなか
お伺いしづらいんですけれど

四者併用治療で 再発した場合
どうなりますでしょう?

再発のしかたもですね 2種類あって

1つは
筋層非浸潤膀胱がんの再発ですね。

この場合は 先ほどと同じように
TURBTをやったり

場合によっては
BCGを入れるっていうことで

普通の筋層非浸潤膀胱がんと
同じように治療します。

問題は
筋層浸潤がんの再発ですけども

私たちの経験ではですね
これは本当に2~3%。

非常に少ないんです。

ただ これが起こったときは
膀胱全摘除を行うということになります。

なるほど。

じゃあ
その四者併用治療っていうのは

いいなというふうに
聞いてて思いますけど

受けられる条件みたいなものって
あるんですか?

あるんですね。 こちらが
四者併用療法を受けられる人の条件です。

筋層浸潤膀胱がんの すべての患者さんが
受けられるわけではなくて

安全性のために
こういった条件を設定しています。

まず1つはですね
がんが1個だけってことですね。

あと あまり膀胱の中に
広がってないっていうことで

膀胱の4分の1以内であるっていうこと。

あと…

まず これらの条件を すべて満たした人が
対象になります。             なるほど。

おおまかに言いますとですね
筋層浸潤膀胱がん全体の中で

3人に1人ぐらいが
適用になるということになります。

じゃあ その筋層浸潤がんの中でも
やっぱり あんまり こう 広がってると

なかなか 効果を発揮しづらい
っていうことがあるってことですね。

やっぱり 筋層浸潤がんは
転移しやすい怖いがんですので

多くの筋層浸潤がんの方は やはり
膀胱全摘除が必要になることも

多いということです。
分かりました。

この四者併用療法は
どこの病院でも受けられるんですか?

本格的に この治療を行ってるのは

私たちの病院と
あと もう一つ 都立駒込病院。

その2つの病院で行っています。

全国のですね いくつかの病院で

三者併用療法を改善するっていうことで
いろんな試みが行われていて

私たちの この四者併用療法も
その一つという位置づけです。

そうか。 三者併用療法がベースになってて
その中で 皆さんが

どういうふうにしたらいいのかっていう
工夫を それぞれされている

っていうような段階ってことですね。
まだ そういう段階ですね。

四者併用療法がいいかなと思われた方
費用はどれぐらいになりますでしょうか?

膀胱部分切除はですね 高額なため
高額療養費制度が適用になりまして

その他の治療は
3割負担の場合ですとですね

全体の合計で
大体25から30万円程度です。

また そのほか
別途入院費などが

追加される
ということですね。

三者併用療法にしても
四者併用療法にしても

保険適用になりますんで
まあ いろいろ ほかにも

膀胱温存療法ありますので
ホームページなどを調べてですね

自分に合うものをチョイスするのが
良いのかなと思います。

さあ これからご紹介するのは
治療の効果が見られず

膀胱を摘出した方のケースです。
こちらをご覧ください。

はい!

<学生に 弓道の指導をする
二見富士夫さんです>

<28年前 がんで膀胱を摘出。

それ以来
ストーマでの生活を送っています>

ただ 実際には…

(取材者)要は そこから 尿が出てる?

<尿を受け止めて ためるのが
こちらの袋。

ストーマを囲うように
おなかに直接 貼り付けます>

これ ビニールですから
ちょっと汗ばむんで

私は 下着の上に… パンツとズボンの間に
これ いつも ぶら下げるようにしてます。

<袋に尿がたまったら…>

まあ 男性の場合には チャックを開けて
便器に さっと流し出すと。

もう それだけのことですので 全く…

<今では 日常生活に
不自由は感じないという二見さんですが

膀胱摘出をチョイスするまでには

がんとの壮絶な闘いがありました。

膀胱がんが見つかったのは 40歳のとき。

きっかけは やはり 血尿でした>

クリニックに行きましたら…

<手術で がんを削り取りますが…>

取ったあと…

…ぐらい
そういうことを くり返ししまして。

自分自身 非常に じくじたる思いで
過ごした期間が

2年ぐらい ありましたですね。

<BCGや 抗がん剤による治療も
受けましたが 効果は見られません。

治療と再発をくり返し 二見さんは
心身ともに疲れ切っていました>

子どもも 上が中学生
下が小学生でしたので…

ちゃんとした仕事が
できないんじゃないかという

そっちの不安感のほうが強かったですね。

悪くなる…

<そんな二見さんには

膀胱摘出をチョイスするきっかけになった
ある出来事がありました>

<入院していたとき

同じ部屋だった男性の言葉に
背中を押されたといいます>

それで ほぼ もう…

<そして…>

<膀胱を摘出した場合

尿を排泄するために
新たな尿路を作ることになります。

二見さんは 尿管に小腸の一部をつなぎ

これを おなかの皮膚に縫い付け

ストーマにする方法をとりました。

「回腸導管」といいます>

<その後 無事 仕事に復帰。

定年まで 第一線で活躍し続けることが
できました。

20年前からは

ストーマにすることを考えている
膀胱がん患者への

アドバイザーとしても活動。

充実した毎日を過ごしています>

もう 普通… ふだんどおりの生活で…

それは現在も続いてます。

なるほどね。
なるほど。

本当に どういう
人生の選択をするのかっていうのは

もちろんね チョイスは いろいろある
っていうふうに思いますけれど

どうなんですかね?
その 膀胱全摘の手術っていうのは

大変ですか? やっぱり。

はい。 膀胱全摘は大手術ですね。

ですので 大体 3割の方がですね

何らかの
術後合併症があるっていわれています。

ただしですね 最近はですね

ロボット支援手術…
ダビンチ手術ですね。

あとは 腹腔鏡手術がですね
だんだん普及してるんで

患者さんへの負担はですね

随分減ったっていうふうに
いわれています。

<膀胱を全摘すると
次のことが起こります>

<尿意を感じる神経も
同時に摘出するため

尿意がなくなります>

<男性は 膀胱と共に

前立腺と精嚢も摘出するため

射精ができなくなります。

また 勃起するための神経も
多くの場合 摘出することになります>

<そして 膀胱に代わる
新たな尿路を作る必要があります>

こちらがですね

その 二見さんが受けた
尿路変更術の一つなんですが

回腸導管というものなんですね。

はい。 尿路変更の中ではですね

この回腸導管が
世界で最も多く行われているものです。

この回腸導管 歴史もありますし

比較的 手技も安定してる
っていうことで

合併症も少ないということがあります。

ほかにもですね 尿路変更としては

小腸をですね
回腸導管と違って 袋にしてですね

おなかの中で新しい膀胱を作る

「新膀胱」っていう術式もあります。

その場合は 尿道につなぐので
排出口としては 通常どおり?

自分で おしっこもできるんですけど
やっぱり 尿意はないですね。

あと 新膀胱
とてもいい手術ですけれども

やや尿失禁が多いっていう
そういった問題も…。

そうなりますでしょうね 多少は。

<尿の出口
ストーマに取り付ける袋が これ

パウチです>

僕ね 知り合いに…。

全然 共演者の 昔…
方でいらっしゃって

一緒に お風呂に入るシーンみたいなのをね
撮影で撮ってて。

全然気付かなかったですね。

もちろん 撮影なんで タオルを巻いてる
っていうのもありますけど。

お風呂にも入れるんだとかって…
思いましたし。

随分 やっぱり… 普通に日常生活的には

そんなに目立たないなというような思いも
ありましてね 実際。

これを貼り付ける
というようなことですか?

ちょうど この排泄口の所に この穴が…。

ここに出てくるってことですか?
はい。

ストーマの大きさは 患者さんによって
少し 大きさ 違うんで

その患者さんに合った大きさに
ここを切りまして

で おなかに ぺたんって貼り付ける…。

小腸の所に貼り付ける…。

大体 先生 これ どのぐらい たまったら
流すっていう感じですかね?

大体 これは 200~300ccですね。
そうすると…。

時間的には どんな感じになりますか?

飲んでる水の量によっても
違うんですけど

一日 そうですね えっと…

5回から10回ぐらいでしょうかね。

大体 3時間置きぐらいに
トイレで尿を流します。

このパウチ自体は
大体 どのぐらいのペースで交換…?

個人の差があるんですけど
大体 週に1回ぐらい交換いたします。

寝てるときっていうのは
どうなるんですか?

夜はですね 大きな集尿…
袋に これを つなぐっていうことも

よくやられています。
そうか そうか。

先ほど… 八嶋さんの先輩の方のように

このままですね お風呂に入ることも
問題ないです。

びっくりした。
やっぱり 大切なことは

ストーマの周囲の皮膚のスキンケアが
すごく大切で

今 ここのね 接着する素材も
すごく良くなってるんで

今 その… 皮膚の障害も 昔と違って
もう すごく減っていますね。

かゆくなることが あんまり
なくなってきてるってこと…。

これをしてて できないことって
逆に 例えば 運動なんか 特に…。

本当に アスリートレベルじゃなければ
普通の… ゴルフも含めて

ほぼ 日常生活は
普通の方と同じようにできますね。

そうでしょうね。
気になるのは これ 費用なんですけど…。

膀胱全摘除は 高額療養費制度が
適用になりますんで

大体10万円ぐらいです。

また 収入だったり 年齢によって

その費用というのは変わってきます。

ふ~ん…。
申請すればですね

身体障害者の認定が受けられますんで

先ほどの装具の給付などが受けられる
制度があります。

あと 各自治体によって

また このサービスの内容というのは
異なりますので

お住まいの自治体の
障害福祉係の窓口か

全国に がん診療の連携拠点病院
というのがありまして

そこに設置されている
がん相談支援センター

こちらに ぜひ
お問い合わせください。 分かりました。

膀胱がんになりました。 それが まあ

肺とかね 骨に転移してしまった場合
治療は どうなるんでしょうか?

この治療はですね ずっと
抗がん剤が使われてたんですけれども

一時的には良くなっても

なかなか治らないっていう時代が
ずっと続いてたんですけれども

3年前にですね 日本でも

「ペムブロリズマブ」という

免疫チェックポイント阻害薬が 認可されまして

一部の人ですけれども

本当に よく効きますんで

完全治癒も
目指せる時代になってきたという

今 そういう状況です。

じゃあ どんどん どんどん希望というか

そういう光が見えてきたなという
そういう状況でしょうか?

はい。
分かりました。

では 最後に
今日 お伝えした内容を踏まえまして

ベストチョイスのためのアドバイスを
お願いいたします。

まずですね 血尿が出たらですね

とにかく 1回 血尿が消えても

必ず泌尿器科を
受診するっていうことですね。

あと 膀胱がんのタイプは
大きく2つに分かれるっていう

お話をしましたけれども
そのタイプに合った

患者さんに合った治療を
チョイスするっていうことですね。

膀胱全摘になったとしてもですね

二見さんのように

本当に 普通の方と全く同じように
生活してる方は

多数 いらっしゃいますので

どうぞ ご安心いただきたいと思います。
分かりました。

先生 どうも ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。

さあ 今日は
「膀胱がん」ということでしたけれども

いかがでしたか?
正直 何の知識もなかったんですけども

治療のチョイスも何個かあって

自分の生活に合った治療を
選べるっていうので…。

それぞれの価値観が
大きく出るっていうかね…。

ここね 本当でしたね。
だから どういう生活を

過ごしていきたいのかっていうことを…。

大切にしていくのか。
そうですね そういうふうに思いました。

さあ 次回も皆さんにお届けします。

健康へのベスト…。
(2人)チョイス!


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