SWITCHインタビュー 達人達(たち)「椎名林檎×小林賢太郎」原作を作り、演出・表現者を兼任する共通項を…



出典:『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「椎名林檎×小林賢太郎」』の番組情報(EPGから引用)


SWITCHインタビュー 達人達(たち)「椎名林檎×小林賢太郎」[字]


デビュー以来初のベストアルバムを発表した音楽家・椎名林檎と、劇作家・パフォーマーの小林賢太郎のクロスインタビュー。時代をけん引する2人の表現者が語り合った。


詳細情報

番組内容

原作を作り、演出・表現者を兼任するという共通項を持つ二人、その心境を尋ねた小林に対し、椎名はステージに向かう際の苦しみと、ステージから得られる至上の喜びについて語る。一方舞台や著述など幅広い活動をする小林に、その秘けつを椎名が尋ねたところ、意外な人から伝授されたというある助言を披露した。1人でいる時間の大切さに共感する2人。共に0から1を生み出す者であるからこそ理解しあえる思いが語り明かされる。

出演者

【出演】音楽家…椎名林檎,劇作家・パフォーマー…小林賢太郎,【語り】六角精児,平岩紙



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SWITCHインタビュー 達人達(たち)「椎名林檎×小林賢太郎」
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  19. メール
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『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「椎名林檎×小林賢太郎」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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そして ボーカリストとしての存在感。

「SWITCHインタビュー 達人達」
2回目の登場…

今年5月にアルバムを さらに秋には

デビュー以来初となるベストアルバムを
リリースした。

(2人)♬「答え合わせ」

ベストアルバムには

宇多田ヒカルと共演した
「浪漫と算盤 LDN ver.」が収録され

話題を呼んでいる。

(2人)♬「捨てた物じゃない」

椎名は これまで

さまざまなアーティストへの
楽曲提供やコラボレーションなど

多彩な活動を続けてきた。

去年の「紅白歌合戦」では宮本浩次と熱唱。

(2人)♬「狭き道をゆけ」

2003年にリリースしたアルバムの世界観を
映像にした短編映画。

ここに出演していた 一人の男がいる。

城 楓…。

楓さん。

劇場を中心に活動し
脚本・演出・出演を務める小林。

プロデュースした公演が
演劇雑誌の読者投票で

その年のナンバーワンに選ばれるなど

演劇ファンから高い評価を受けている。

1996年 小林は
同じ大学に通っていた片桐 仁と

「ラーメンズ」を結成。

その後は みずからプロデュースする
演劇プロジェクトやソロでの活動など

幅広く活躍。

♬~

年に一回
テレビ番組でもコントを披露している。

表は裏。 裏は表。

男は…。
女。

あっちの世界に遊びに行きませんか?
はい。

行きましょうよ。
行かないよ!

小林の活躍は
舞台やテレビにとどまらない。

短編小説や絵本 そして 漫画など

年々 フィールドが広がりつつある。

椎名林檎と小林賢太郎。

それぞれの世界観が交錯する今夜

2人の創作の秘密が明らかになる。

…だと思います やっぱり。

苦痛は リハーサルが苦痛なのか
それとも 人前…。

いやいやいや もう…。
そうなの?

そう…。
えっ? だって…

ステージに立ってる者は 堂々と…。

そう… 言ってる感じですね。

ステージに乗ると ガシャ~ン…!
ガシャ~ン! シャキ~ン! シャキ~ン!

そう。

例えば コンビニエンスストアで
買い物をするときに

お金を渡すタイミングを…

面倒くさくないお客さんって
思われたいんですよ。

ねえ ありますね 確かに。
だから どう思われたいかとか

どう思われたくないかとかっていう…

そうなんですよね。

いや 一人って 絶対 それ。
そうそう。

良かったんですよ。
そうですよね。

♬~

東京 中野坂上。

小林賢太郎が 椎名林檎のもとを訪ねた。

ここは
世界的なピアノメーカーのショールーム。

♬~(ピアノ)

あっ!
ハハハハ…!

こんにちは。
どうも。

ご無沙汰してます… でもないか。
そうですね。

いやいや すいません…。
っていうか

もうちょっと前に
スタンバイしてたんですけど

もう プロデューサーさんが
止めました 僕を。

あっ それは ごめんなさい。
ハハハハ…!

すばらしいですね!
面白い所に。

このメーカーのピアノを指名して探して

とらせていただくってこととかは
あるんですけど。

好きなピアノなんですね。
そうですね。

へえ~! すばらしい音だった。
ちょっと感動した。

うれしいです。 このような場で…。

こちらこそ。

てれますな。
てれますね。

ピアノ すばらしい音色で
奏でていらっしゃいましたけど。

すごい鳴るピアノですね
本当 ふんだんに。

椎名さんは ピアノ歴で言うと
どのぐらいになるんですか?

4歳から…
ちゃんと お稽古に通ってたのは

う~ん… 12~13ぐらい…
受験ぐらいまでですかね。

そこで 一回 離れてる?
離れてはいますが

まあ あと 程なくして子育てが始まると
子どもが通うので

一緒に また意識が高まったりとか

まあ いい関係… つかず離れずの。

僕は 全然なので。

言葉が違うっていうか

僕の知らない世界を
知ってるという感じがして。

音楽の世界の人間は
どっちかっていうと やっぱり

スポーツなんかと
近いんじゃないんですかね。

かなり身体的ですから。

それこそ スポーツ一家の方って

親御さんも やっぱりってことは
あるでしょう。

で 音楽も やっぱり そうだと思います
さすがに。

環境か。

だから 子どもを育てていても思うけど
その向き不向きというか…。

体形とか。

それは 楽器 対 自分の体の
フィジカルな意味で?

も あるし あと 時間芸術だから
音… リズム。

…っていうのは
それは もう あらがえないと思います。

でも スタートが早いのは
きっと いいことなんでしょう?

そうだし 全く興味 示さない子が
いるだろうなというのも…。

う~ん なるほど。
…も いると思いますね。

お教室 行ってても やっぱり
すごく差が出ますから どんどん。

ちっちゃいときから… 正直 言うと
悲しいかな 優れてる子は もう初めから。

見て分かる?

あと 曲も 本当に 正直 言っちゃうと
同じコード進行… 例えば

「4小節パターンのコード進行を使って
曲を作りなさい」って言われたときに

センスがある子…
何曲も名曲が作れる子か

そうじゃないかっていうのは もう…

♬「くらくら蹌踉けちゃう」

♬「拐かす匂い」

♬「秘密という名で
評判のフレーバーよ」

歌詞 楽曲 ビジュアル。

椎名は すべてにわたり
妥協のないこだわりで作品を作っていく。

♬「自分を誑し込んだ本体突き止めたい」

♬「ほらご覧隠したってみえみえ…嘘を
乗せたトップノート」

劇作家である小林は
まず 言葉の作り方に切り込んでいく。

椎名さんの作品を見てて
見たり 聴いたりしてて…

いやいや いやいや…。 男性からすると

すごく「はて?」って感じだと
思うんですけど。

そうですかね?
私 本当に 女性向けのコンテンツだなって。

…だなっていうか
そういうふうにしてると。

例えば あの
「こっから サビいくぜ!」っていう…

ああ…!

そう。 それで その…

う~ん…。
ここは もうサービス精神だろうって

僕は すごく感じています。
そっか。

まあ でも 作詞をするときに…
最近もありましたが

おとといぐらいに
非常に苦しんだんですけど。

その やっぱり ふさわしい…
曲に対して…

何か 自然に持ってるもの
っていうのがあって。

それを いかに感じ取って
ふさわしい言葉を乗せなきゃ…。

「言葉は決まっているようなもの」?

その曲自体が
持って生まれてきてるのを

見誤って 勝手な…
自分の趣味で勝手なものを…

逆らわないみたいな。
そしたら それが 何か

こっちが ニュートラル… ないのか何なのか
分からないっていうか

間違ってるっていうことしか
分かんなくて。

じゃあ ふさわしい…
イントネーションの あれも…

都合もあるじゃない? 曲って。
歌わなきゃいけないから。

それで 何か うまいこといかなくて。

「ここは ちょっと しょうがない」
ってしてると

「全然 違うメッセージになっちゃった」
みたいになっちゃうと…。

だから…

引っ張られて作ってる感じですかね。
うん。 だし…

…みたいな感じの作業で
それは苦しいです。

エモーショナルっていっても…

僕は聞いてて
面白そうだなと思いましたけどね 今。

その手前にある メロディーを作っていく
っていうときには

また そこには ドライな… こう

ルールに従って 積み重ねていく
みたいな感じなんですかね?

でも… そうね もう少しあるか。
もうちょっと…

で その 作れる…

…っていうのは ありますか?

ああ… あるかな?
ないと思うな 音楽は。

ああ~ そういう感じか。

それぞれに それなりのものが出来そう。

絶望してたら その絶望したものが
何か 生まれて。

なるほどね。 なるほど…。
逆だったりもするけど。

それは でも 分かるな…。
何とも言えない。

みんな そうなんじゃないかなと
思うんですけど。

パフォーマー エンターテイナー…
だから 僕は

ピンチのときに… って

試されるのだなという。
本当ですね。

どうです? 何か そういうのは。
自分の気持ちが

作品づくりに 影響するときと
しないときというか。

やはりね 小林さんも そうだし

私たちも やはり あの…

「芸」なんですよね やっぱり。
「スキル」とか言っちゃうと

すごく あの… 語弊があるから。

例えば こういう
テレビをご覧になるような方に対して

「スキル」って言うと すごく 何か
あざとい… ずるいもののように

思われてしまうようなきらいが
あるなと思う。

特に…

これは「芸」であって
あくまで「うそ」… 「虚構」なんだけど

ちゃんと…

…っていうのが前提にあるんだけど。

やっぱり ドキュメントに
見せるっていうことが

一つ 何か こう しきたりとしてあって。
生きざま…。

アーティストの生き方を曲に乗せてて
それに憧れるって…。

憧れ… していただくみたいな。

やっぱり そういうふうなところで
語られたときに

すごく 良くないもののように…
偽物みたいな。

…に言われますが 実際には やっぱり

そのとき お客さんが欲してらっしゃる
…を ペイしてさ

期待してきた… こられたものであり

それを超えるものでなければいけない
って思ってます。

こちらの…

それが「芸」だと。

私も認識してます。
全く 僕もそう思います。

本当に そうだと思う。

1998年 19歳のときに椎名は
「幸福論」でメジャーデビュー。

そこから 一躍 スターダムに上り詰める。

ご自身が 4歳のころから音楽と触れて…

直前です。

もう ハイティーンですね。

それまで 別に
この職業に憧れて ずっと…。

全然。 だって 音楽っていうと
すごく広いじゃないですか。

こういう 生ピアノを

ポテンシャルを引き出すようなプレーを
する人っていったら やっぱり

まあ… まあ いっても
ジャズピアニストか

クラシックの方が
たぶん 一番メインですし。

…っていうのも手伝って 何だか

「やったら?」って
勧めていただいたりしても

ちょっと ピンとこないところがあって。

…ってことは
デビューしてすぐのときには

アウェー感というか。

もうデビューしたあとは
そんなことないですけど

する… そういった方向に…

周りが そういうポップス…
軽い おやつっぽいカルチャーが盛んで。

そこで刺激されたというか。
「おやつっぽいカルチャー」?

ラーメンも ほら…

それは 分かんないけど…
博多の人は そうなんですね。

まあ でも 確かに
クラシックとかに比べると

ポップスは身近ですもんね。
身近な街っていう。

…と みずから言っちゃってる。

博多に 父が転勤しなければ
なかったと思います まず。

もうちょっと… 何ていうか
自分で申し上げるのもあれですけど

ノーブルな… すごくおとなしくて。

お話が…

それは また意外な…。

じゃあ その
もし その きっかけがなかったら

音楽の世界に来てなかった…?
ポップスの世界は

もう 全く踏み入れてないと思う。
ポップスの世界じゃなかったとしても

音楽には携わってたのではないか?

それも怪しいんですよね。
何か その 自分が それを…。

じゃあ ほかに やりたいことがあった?

だから どちらかというと
小林さん アートの世界に お勉強に…。

美術の学校に行ってました。
いらしてますよね。

それこそ
そういう デザイン高校を受けて

行くつもりだったんですけど
また 父が「転勤するかも」って言うから。

県立に行って 軽音楽部に誘われて
やったりとかして

何となく 周りから
修正されちゃったっていうような。

意外。

いや もう…

何年か前に作ったものを
聴き返したときに

「今だったら こうすんだけどな」みたいな。

聴いてらんない 曲の場合は。
でも 職業として

つきあい続けるじゃないですか
過去の作品と。

「もっと こうしたい」だし
もう 取っかかりから何から

信じられないって感じ。
やりたくないって感じ…。

演奏しなきゃいけない…。
そう! 音楽の人は それ 大変ですよね。

コントや演劇の場合は やっぱり

見たことないものを
すごく求められるので。

初めて見るものが やっぱり 面白い
っていうジャンルじゃないですか うちは。

だから 音楽の人は大変だろうなって
思いますよね。

椎名は ライブパフォーマンスにも
定評がある。

衣装 ダンサー 照明などにも
こだわった

椎名ならではの世界に
観客は引き込まれていく。

「0」から「1」を生み出す作り手の自分と
舞台に上がるパフォーマーの自分。

その境界線はあるのか。

どうなんですか? 作り手として
そして 歌い手というか

人前に出す… 立つ立場としての
自分の境界線ってありますか?

そこまでの確認とか実践っていうのは
積むんですよね。

本当 いつも ぶっつけ本番で。

苦痛は リハーサルが苦痛なのか
それとも 人前…。

いやいやいや もう…。
そうなの?

そう…。   えっ? だって すごい…
何か ダンスとかも上手だし

何か もう…

ステージに立ってる者は 堂々と…。

そう… 言ってる感じですね。
あの… すごい そう。

でも なさってるでしょう?
そう。 僕もそうです そうです。

全く そうです。 だから もう 僕は…。

今は 本当に 演者が増えてきて
いろんな方と いろんな役者さんと

お仕事させていただけるように
なったので。

僕の出番は やっぱり その分
どんどん減っていくんですけど。

でも その分 何か…

…っていうのは感じます。 感じますね。

そういう意味で…

何か 興味っていうか…

それこそ 何ていうか…
パッと メディアを見渡して

今 すごく特別な輝きを放ってる
この年頃の女優の彼女が

こういうリリックを
こういう商品のCMで歌ったら

どういう効果が生まれるかとか…。

で すごくふさわしい場所に

ふさわしい役回りの人がいてほしいとか
って考えることは 好きなんだけど

そこまでの作業は もう ひとくくりで…。

あの… 例えば

別に ステージの上じゃなくても
こうやって話をしてても

ここにある お姿は…

すごく 冷静にガワを… 内側から…。

「アイアンマン」のさ 視線の…

ロバート・ダウニー・Jr.の…。

分かる?
分かりますよ。

中に入ってる感じ。 そう見えたんですよ。

それ そうしたいですね。
そうしたい?
うん。

で ステージに乗ると ガシャ~ン…!
ガシャ~ン! シャキ~ン! シャキ~ン!

そう。

だから 顔… もともと 顔を覚えられない
つくりだって言われてるけど

でも 本当に
違うふうに覚えられないように

一曲一曲 変えていきたいって
思ってたんだけど

だんだん もう…

隠しきれなくなってきたというか
そういうところはあるなと。   なるほど。

あと そこまで そんな徹底しなくても

ガシャンって装着してる状態と
そうじゃないっていうのも

お客さんがルールを理解してくれてて
いいかなと思ってるところも

あると思います。
なるほどな~。

いや 本当に
すばらしいですよ コンサート。

いやいや もう…。

でも やっぱり ライブ見て
お帰りになるときの感想とか

今どき見れちゃうでしょ?
コンサートのタイトルとか入れると。

拝見してると 時々 本当に 感極まって

うれしくて しかたがないって
こらえ難いときがあるんだけど

その内容は 大体 やっぱ…

もう ああいうの たまらなくて…

そう。 そうですよね。

エンターテインメントが…

そうなんです!
至上の喜びですよね。
そうなんです!

それは 本当に 私も そう思います。
すばらしい。

だから なるべく
このボディーっていうか…

そのとき その彼らの人生が
すごく ビビッドに立つときに

それをデフォルメする出来事として

ショーっていうのが7時から9時まである
とかが理想なんです。

ご自身の活動は…

…ってあるのかなと思って。

大人になって 一丁前になるって…
生きていくっていうことは

世のため・人のためになることをして

それで お金を頂いて
食ってくってことでしょ?     うん。

まあ 強く また突きつけられることが…
例えば 震災のときとか

何度か ありましたけど…

答えが出ないですね 本当に。

そうしたいから
それこそ さっきの お客さんの…。

ライブ見に来てくださって お客さんが…

それは やっぱり そこを意識してるから
っていうのは もう…。

そのときに
世のため・人のためになったって思う?

うっすらね。

…なったんじゃないかというか
自分の目的が果たせた。

でも ご自身に届くものっていうのは
すごく少ないと思いますけど

なってますよ。
いやいや…。
なってますよ。

だから 人のため… 世のため・人のために
なるかっていう自問自答は

やめたの。 やめたんだけど

自分が泣くほどうれしいことって
何だろうって思ったら それだし

あと…

…って言われることが
一番うれしいんだなって。

くらもちふさこ先生が

初めてライブに見に来てくださったときに
そうおっしゃって

泣きそうになっちゃって。
やっぱり それ…

そういう感想を抱いていただきたいだけで
やってんだなって。         なるほどね。

だから ふだんは忘れるようにしてるけど
たぶん 自分なりに そうなんだと思う。

(2人)♬「いつだって自分
ずっと進化したいよね」

♬「答え合わせ」

宇多田ヒカルを招いて制作された
コラボ曲。

♬「僕は正されていく」

♬「捨てた物じゃない ただ」

デビューから20年以上がたった今

椎名林檎が向かっているのは
一体 どんな地平なのか。

J-POPなんですよね? 椎名さん。

J-POPをやりたくて。

確かに らしからぬものは…。
すごく幅広く やってらっしゃるけど

ジャンルでいうと
J-POPになるんですね。

そうですね 日本人の作るポップスだから。
そっか ポップス…。

まあ J-POPなんて
150円とか300円とかさ…

そんなもんじゃない? 1曲が。

…っていう挑戦。
なるほど。

お得だよっていう その…。

これなんだけど でも しかも こっちが
予算をふんだんに使うわけではない。

当たり前の制作費で…。

丁寧に仕込んでおけばいいとか
いろいろなことがあるんだけど。

たぶん おありだと思う。
分かりますね。

そこ 燃えるでしょ? 同じだと思います。
うん。

…みたいな あるでしょ?
うん。

きっと あると思うんだよな~。

ちょっと 正確な答えとは
ずれるかもしれないけど

もう 何日も寝る間も惜しんで
積み重ねて作った

すごく複雑な作品も…

「ちょっと読んでみてくれる?」
って言うのよ。

分かる 分かる!
何で言っちゃうんだろう? あれ… ねえ。

すごい面白い。

思われたくない。
何ででしょうね。

でも 腹の中では「どうだ!
 今日のは すげえぞ」って思ってる…。

思ったときこそ隠したくなるでしょ?

何か いやらしいんじゃないか みたいな。

でも それは もう 結局
最終工程が そうじゃないですか。

…は 分からない。

そうそうそう… 偶然みたいな。

マナーとも言えるのかもね
お客さんに対する。

そう それ 気になってたんですよ。

「情熱大陸」とかさ
「プロフェッショナル 仕事の流儀」とか

お出にならないじゃない?
私も出ないんです。

見るのは好きなんだけど
面白いんだけど

私たちみたいのがさ

カメラが
入っていただいていいような場所って

たぶん すごい地味で
何も起こらなくて。

もっと 「ああ 駄目だ! はあ…」。

「椎名は カメラから 少し体をそらし…」
みたいな

何か そういう場面が欲しいだろうに
たぶんさ ずっとさ こう…。

すごく地味で 面白くないだろうし
っていうのもあるの。

僕が そこ 逆。
あっ…。

僕のアトリエにカメラが入ってきて

僕がコントを書いてるところを
撮らせてくださいって言われて

カメラも こう回ってるじゃないですか。

だから やらなかったらってこと。

そうそう。
でしょ?

やってんじゃん。

こうやって こう 何か考えてて…

「よし!」みたいな…。

ほら! リズム作っちゃうじゃん。
グルーブを。

編集点を作りますよね
ナレーションを当てやすいようにとか。

でも だから 逆っていうのは…

だから やっちゃうっていうのも…。
まあ だから… だからこそ

もっと長尺で ドキュメンタリーで
ずっと密着されるみたいなことになると

僕は ただ作りにくくなるだろうなって
思いますね。

後半は 舞台をスイッチ。

東京 品川区のイベントスペース。

今年の秋
ここで 小林の個展が開かれた。

小林のさまざまな活動の中で

漫画や短編小説といった
本にまつわるものが展示されている。

こちらは…

絵も文章も小林が書いている。

一人の少年が森に入り
「うるう」という世捨て人と出会う物語。

うるうは 出会った人の数を数えていた。

こんにちは。 お邪魔します。

ようこそ いらっしゃいました。
ああ~ すごい!

かわいい。

下の部分に机があるでしょ?    ええ。

これが これを再現したもので。   ええ。

だから…

自画像なんですね。 いつも…
執筆のときのスタイルなんですか?

これなんですけど。

アナグラム。
そうそう…。

「ひしめく ほんのもりを つむみなと」。

つまり 知識を詰め込む場所。

「ゆれるふねは おきへぬけ」。
どこに行くのかというと

「たてやよこに そろうまち」というのは

「あ行」から「わをん」までのことを
表してて

「せかいさえ あらわす」っていうのは
この組み合わせがあれば

何でも表すことができる
っていう意味なんですけど。

好きなんです こういうのが。

そうですね。
かなというものに
いい表現ですね。
対しての。

ここから漫画家です。
へえ~!

…という漫画を随分 昔から描いてまして。

そうか これは コバケンに…

コバケンを具現化した動物…
アイコンじゃないんですね?

そうですね。 ってことは…

あるとき…
今日まで思ってたかもしれない。

何となく ぼんやり。

読みます?
お願いします。

あっ はい。
あの ほら やっぱ

スポーツのパロディーは
ほら お手の物…。        そうですね。

かわいい…。
いや やめよう。

へえ~!

こういう催し なさってて

どういうお客さんが来られるっていう
設定を…。

ああ… それは この展覧会じゃなくて

舞台に関しても?
公演でも うん。

まず 僕が面白いと思うかどうかっていう
ジャッジが最初にあって

自分が作るものに対して。

…に楽しんでもらえることが
一番の幸せなので。

だから 親子3代とかで
来てくれたりすると

すごくうれしいですね。
うれしいですよね きっと それは。

同時に そのことの延長で
気になったのが

どれぐらい 文化的な方が
いらっしゃることを想定してらっしゃる?

そういうのあるのかなと思ったんです。
ああ…。

文化 芸術に…。

意識高い系… かぎかっこ?

思ってらっしゃる?
そうですか。 うれしいです すごく。

やっぱ それで嫌な思いされたりなんかも
してるんじゃないかなと思うのは

うさんくさい評論家… みたいな

何かフォロワーの多い…
みたいな人たちっていうのがさ

常に その辺にいるみたいな状況って
あの… ヘルシーじゃないなと思ってて

すごく嫌なんです。

僕の思う…

評論論?
評論論は えっと 知識の豊富な人が

この芸術作品は こういう方々が

きっと気に入ってくれるんじゃないかって
思ったり

あるいは 気付いてない方が
いるかもしれないけど

実は これには こういう種類の良さがある
ということを言葉に換えてあげる

通訳のような立場に近いと思うんですね。

そうすると
「あの人があんなふうに言ってたから

どれどれ 見に行ってみよう。
あっ 本当だ。

あのひと言 聞いておいて この良さが
より分かりやすくなって楽しめた。

次の この人の作品も
見に行ってみよう」ってなるのが

一番美しい評論家さんの橋渡しですよね。
正しいですね。

そうなんですよ。 だから その…

そう 何も生まない。
そう。 もちろん

ネガティブな部分を こういうところを
もっと良くなったら

もっと良くなるかもしれない
っていうことは

言ってもいいかもしれないですけども

せめて 同じ量というか
好きになろうとしている人の妨げには

なってほしくないという感じですかね
評論論。

本当ですね。

飛行機 飛ばすなら?
こういう具合にしやしゃんせ。

離陸!      着陸!
(2人)よよいのよい!

2006年 2007年に上演された舞台
「TAKEOFF~ライト三兄弟~」。

演劇雑誌の読者が選ぶ
2007年のナンバーワンに選ばれた。

ライト兄弟の
幻の設計図を発見した3人が

自分たちだけの飛行機を作ろうとする
ストーリー。

ぶっ飛ばす! だあ~!

≪ちょっと待った~!

(2人)だっ… 誰だ?

聞こえちまった シノダのたくらみ。

許してくれたぁ… 言わせねえぜ!

(笑い)

とう~!

あっ…!
(笑い)

僕の計算では そろそろ飛んでるはずだ!

3人それぞれの思いが交錯し
笑いの中に感動を呼び起こす。

うちの長男が18で 高3。

次 大学行けるやいなや
っていうところなんですけど やっぱり…

小林賢太郎さん。
ええ~ そうなんだ?

…って言ってました。
へえ… それは珍しい。

YouTube世代は…。
ああ なるほどね YouTubeで…。

最初に マスターするところ
みたいなものなんだなと思って。

クラシックなんですって。
かっけえ! と思って。

いやいやいや… でも 何か…

例えば どういう…?

笑いの場合 笑いが起こる瞬間の
せりふとかアクションよりも

そこで 笑いが起こる理由を
その前に置いておくことが

すごく大事なんですね。 まあ 要するに

「振り」と「落ち」っていう表現を
されたりしますけど。

その振りが 落ちのために機能するには

「これ 振りですよ 覚えといてくださいね」
って大きい声で出さなくても

全員に しっかり伝えとかなきゃいけない。

だから その機能に気付かない…
例えば 役者さんとか

あるいは ほかの音響 照明さんとかが

そのシーンを
すごく際立たせちゃったとしたら

「ちょいちょい… ちょっと…」と。

「あっ そうですか 分かりました」
って言って 目立たなくなって

紛れ込んじゃった。 「ちょいちょい…」と。

「声は張らないで。

でも
ほかの人たち この瞬間は動かないで」。

…っていう思いで
ずっと演出をしてきたんですよ。

ですけど ちょっと変わってきてて。
それが?

うん。 あのね
「思ってた笑いと違うんだけどな。 でも

この人の良さってこれだよな」みたいな。

役者のほうに?
そう! そうそう そうそう!

…とか 明かりの人にも。
ほかの 何か 小道具さんとかが

思ってた 頼んだ道具って
こうじゃないんだけど

「なるほど こういう解釈も…」。

へえ~!
そう だから…

…みたいなのが
僕の中で ちょっと 最近あって。

面白い人と面白くない人がいるでしょう?
世の中には。

一般論でいいです。
うん。

面白くない人は面白くないんじゃなくて…

…っていう説。

じゃあ なぜ
面白くなく見えてるかっていうと

例えば そこに思惑がある人。

例えば 「モテたい」。

あっ それのせいで。
「もうけたい」。

うんうんうん。
「すごいって思われたい」。

何か そういう…

フィルターが厚くなっていくから。
そうですよね。

全部 取ったら 天然の面白さがあるのに
見えなくなってくる。 だから…。

というふうに思ったりするので
一回 その人側に回って 見て

あっ 本当だねっていうような
僕の知らなかった…。

前から そうかと思ってました。
大勢のお芝居してらっしゃるときとか。

すごいお上手だなと思って。
誰でも面白いところがあるから

当て方 こっちにしてみたら ほら!
っていうのが お上手って思ってました。

私も好きなんだけど
すごく そういうこと。

もともと そういう考え方が
ゼロだったわけではないんですけど

最近 より そこを大事にしたいって
思うようになりましたね。

どうですか? 現場で。 演出家として。

もう だから 演奏家に対しても
いろんな職人に対しても

合わさったときに「おいし合う」って
言い方 よくするんだけど。

「おいし合う」?
全員がおいしい。

ウィンウィンの関係?
そう。

おいし合ってるっていう状況を
いかに用意できるか?

自分が あまりよけいなこと
なるべくしないで。

でも こういうふうにたたくことを
想定して

ドラム こういう… イントロとか。

彼が たたくからこそ
こういうフレーズとか

持っていきはするんだけど まあ…

大体は そうです。
いつも 優先 最優先ですね。

すばらしい。

小林の活動は
ひと言では言い表せないほど多様だ。

癖のある俳優たちを集め

みずから 脚本・演出する…

一人で 出演・脚本・演出・美術までこなす…

視線 感じるんだよな
お前の描く目は。

コントを披露するテレビ番組も 毎年放送。

それに加えて 絵本や漫画などの執筆も。

これだけの仕事を 一体
どう切り替えて 行っているのだろうか。

そもそも 今日
絶対 聞かなきゃと思ったのが

公演もあれば執筆もあって…

ペース配分は 基本は
仕事を重ねないっていう感じですね。

その 受けてらっしゃったら
ダブっては受けないようにされてるとか。

そうですね。

2個やっちゃうと どっちも
散漫になってしまうことが すごく嫌で

重ねないようにしてます。

なさったことはある? ご経験。
あります。

だから 僕 あの街のアトリエも

机 今 3か所… 3つあります。
へえ~。

で 「前やった公演のDVDのパッケージの
チェックをお願いします」が来る。

今やってることとは関係ないけど
それは 今やらなければいけない。

せめて…

「あっ これ 写真 もっと大きいほうが
いいですね。 お願いします」って言って

帰して… スタッフの人が帰ったら
また こっちに戻って

「ああ 面白え」って やるという。
それが机を変えるっていう感じですね。

ですよね。
でも これは

実は 僕の尊敬するMr.マリックさんの
助言なんです。

マリックさんって
めちゃくちゃ…

ブームだったとき
本当 忙しくて

ものすごいスピードで

新しいマジックが
いろんなテレビ局で出てくるから

化けもんだなって思って
どんだけ知識あるんだろうと思ったら

もう本当 一個一個 作ってたと
東急ハンズ行って。

お会いして お話しさせていただく機会が
あったんです。

そのときに そういう話をしてくださって。

いや 実は 僕も ちょっと
ありがたいことに忙しくなってきて

2つ以上の仕事が重なっちゃったときに
気持ちの切り替えが難しいんですけど

マリックさん どうされてるんですかって
聞いたら…

…って言われたんですよ。

あの感じで?
そうです。

…って言われました。

ああ その感じだった。 懐かしい。
そう。

僕は本当に もう宝物で 僕の…
その助言が。

なるほど! って思って。
いや なるほどって思いました。

まあね 今 ほら でも メールが…。

こんだけ 何でも
メールになってるからね。

メールって 相手の事情関係なく
リ~ンって鳴るじゃないですか。

でも いや メールだから

相手の見られるときに
見てくれればいいと思って

出してるんですよね。
ですよね。

いや 分かってる… 分かってるし。

実際 そうそう… そうしたいんだけど

でも 見たときに すごくできない…
自分って 何で こんなに不器用…。

何か すげえダサいとか思っちゃうわけ。

パッとさ ねえ ドロップボックス開けて
バッと返事して

また パッと書きだして…
もう 何ていうの?

小手先で すごい
ど~んって沈んだものも書いて…

…っつって もう どんどん納品して。

…って やってたいんだけど。

できないですよね なかなか。
そうですよね。 それは そうでしょうよ。

だって 本当に… そう。

何か 作品 見てて

深いところに取りにいってるっていうの
分かりますもの。

いやいや
そんな大した内容じゃないんだけど

それでも すごく どんと深いところに
潜ってっていかないと

取ってこれないみたいなものを
書いてるときに

何かさ…

…が どうのこうのとかっていうメールが
来たりしたときの その 何ていうの?

この件に関して 一回挟むと たぶん…

そうなんです。 そうなんですよ。
一回閉じちゃうとね。

そう! うわ~ 分かるわ!
だけど 今 場所のことを伺ったら

確かに それ やっといたらいいのかもって
思いました。

どうしてもっていうときね。

私も Mr.マリック派の派閥…
宗派でいこうかな。

「机を変えるんです」。

説得力ある!
かっこよかった マリックさん。

小林は どんなときでも
思いついたら すぐにメモを取るという。

こちらが そのメモの数々。

決して すべて実現するわけではない。

しかし そうした積み重ねが大事だと
小林は考えている。

結構 面白いストーリーが
出来上がったなと思っても…

そういえば この絵は あれなんですよ。

番組で使ったけど…

くねくねした絵があると
絵を描いてる人が面白い動きになるな

っていうのが あとになってから
ついてきたものだったりとか。

でも 何か その部分は

結構 大事なんじゃないかっていう
気がするんですよ。

ああ そうですか。
どうです?

う~ん その辺がね また女なんで。
うん?

あのね それは すごい違いがあると思う。

どう違う?

全部 使いきる。 ああ~ なるほど。
使いきる。

…みたいな そういう感じ。
ああ~ なるほど。

「一口 どうして残すの? 意味分かんない」
みたいな。

お母さんですよね やっぱり 全部。

だから そのときの
本当の感じっていうのを

取っとこうみたいなのよりは…

…みたいなほうを重んじてしまう。
ついつい。

おなかが満たされるほう 誰かの。

まあ これみたいに
出すつもりじゃなかったのに

結果 自分の作品の中に
あとから組み込まれたときには

すごいうれしいのはあります。
気持ちいいですよね。 ピースがはまって。

台所の残り物が ちょうど…。
これとこれがって あるでしょ。

ありますよね。
あっ それはありますね。

あれを取っちゃうの。 実利っていうか
おなか いっぱいになるほうを。

それは 羨ましいな。
それ 僕 下手ですね。

でも すごく…。
いや でも 男性でも

そういうことが得意な人もいるから。

僕は そういう人を見ると
いつも 僕にも…。

そう 僕の…

のんきに やりたいんですよ。

で のんきに見えるようにとかしてます。
人に…。

(笑い声)

腹を割ってるんですよ。
まあ そうですよね。

カメラが入ってる中で… ねえ。

そうか 「実利を取る」。 なるほど。

おいしい 食べたい おなかいっぱい
っていうほうを取っちゃう…。

男女っていうよりタイプか。 だから。
じゃあ キャンプとか苦手?

よく分からない。
「よく分からない」…。

いや 何か ほら…

それでさ 男の人がつきあわせるじゃない
そうやって。

そういうのに 「行こう」って言って。

それは…

それをさ 私たちは どういう顔で見て
何か こう…

…みたいなのあるじゃないですか。
「あるじゃないですか」か。

でも 分からなくもない。 はい。

いや あの… 僕は別に 今 椎名さんを
キャンプに誘ってないですけど

そういう 何か 面倒くささを楽しむ
っていう趣味が世の中にはあって

そういうものには
乗っかりにくいのかもなって

ちょっと思いましたね 今 聞いてて。
面白いな。

ただ その…

ああ~ なるほど。

お料理をしてるときに…

…を得たみたいな感じ?
そうそう。

相互関係がうまくいってるっていうか。

冷蔵庫を また 見てるときとか
何か 洗濯のうんぬん…。

あっ これ したほうがいいなっていう…
何ていうの?

知恵みたいなのが湧いたときに
何か こう… 行き来する感じ。

クリエーティブ。 何か… うん。
へえ~!

私は そういうことで
あれをしてるんだろうけど

あれになんないように…。

視野がね 狭いままにならないように。

「あれになる」って… ごめん。
集中してる時間も大事だけども。

…だけど。 そうそう。
そうね。

映画や小説でおなじみの
「多重人格」という現象。

今年2月に上演された「怪獣たちの宴」。

ここまで 大丈夫か?

(笑い)

ほんなら 今のお前は どっちやねん?

誰なんだ? さっきから。
「誰なんだ?」って…。

シンプルなステージに
さまざまなアイデアが盛り込まれている。

(2人)何で 消えてくれないんだよ!

何で 消えてくれないんだ… うわ~!

ハハハハ…!

ドゥ ドゥ ドゥ~!

ドゥ…。
ドゥ ドゥ ドゥ~!

体 硬いな おい!
(笑い)

ドゥ ドゥ ドゥ ドゥ!

ドゥ!

(笑い)

最近 静かな森の中に
アトリエを構えたという小林。

その思いとは…。

作る工程についての話なんですけど…

大事です。
大事?

そこに人がいてほしくない時間って
あります?

ありますね。 っていうか…

あっ そう。
えっ 何でですか? 違いますか?

最近になって すごく
はっきりしたことがあって 僕の中で。

もう まさに
ここの森のアトリエなんですけど

森の中にアトリエがあって
たき火をしたり 魚釣りをしたり。

たき火も 僕 火をつける道具…
マッチとかライターとか使わないで

ナイフの背中とかで
やったりするんですけど

それも
全然上手にできなかったりするんですよ。

で そのときにね
着火がうまくいかなくても…

意思がない… 人じゃないから。

「この下手くそ!」とも思わない。

魚が 僕の釣りざおの所に
来てくれなくても…

だから その…。

魚気か。 魚気がないとは思わない。

いい言い方ですね。

つまり 相手がいる…

有機的な相手がいる
コミュニケーション的な行為なのに

人じゃないと 何が起こるかっていうと…

…ことに気付いたんですよ。

僕 魚の前で かっこつけないんですよ。

火の前で…

そうだと思うよ。 それは みんな。

その…。

だって どうしたって…
今だって そうですよ。

目の前に椎名さんいて
スタッフの人がいて

テレビカメラの向こうには もう
何人か計り知れない人たちの目がある。

そうすると どんなに…
「僕は 今 素だ。

言いたいことを正直に 目の前にいる人に
言ってる」って思ってても

どこかで 何か…
「あんまり こっち向いちゃうと

何か カメラさんに
迷惑がかかってるんじゃないか?

照明さんは そこを… この辺に
いてほしいんじゃないか?」とか

やっぱり
少し思っちゃったりするじゃない?

だいぶ思ってますね それ。 いくつも。

もっと言うと… そうです。

例えば コンビニエンスストアで
買い物をするときに

お金を渡すタイミングを…

何か 袋に入った瞬間に
ぽんって お金を渡せると

「はい 1, 000円 お預かりします」って
滑らかにいく。

これも また… 僕は

面倒くさくないお客さんって
思われたいんですよ。

ねっ。 ありますね。
だから…

そうなんですよね。 一人って 絶対 それ。
そうそう。

良かったんですよ。
そうですよね。

だから きっと 音楽なんかでも

一人の時間って 絶対 大事なんだろうな
っていうふうに思って

ちょっと これは聞きたかったんですよ。
大事ですよ。 でも それは…

それは すごく 子どものころから
強く感じてて 自覚があって。

機織りじゃないけど…

何か そういうところが
自分にはあると思ってます。

何か すごく…

それは 僕は ないかな。

協力者がいるでしょ?
例えば 演奏してくれる人たちとか。

とにかく 複数の人で 一つの作品が

だんだん出来上がっていくと
思うんですけど

一人のときもあるんですか?

でも ほら
ホンチャンを とり始めるまで…。

実際に レコーディングが始まるまで…?
始まるまでは

全部 そっくりに 一回…

えっ! コンピューターで?
うん。 ドラムも

「ダドストスト ダドストスト ド~ン!」
っていうふうになるCDを

作りたかったら
それを全部 打ち込んでおく。

指で「ダドストスト ダドストスト」って
打っといて

それで ベースの「ブ~ン ブ~ン」って
全部 弾いていって 手で。

すごい!
鍵盤で出したりとか…。

シミュレーションはしてる。
いつも 一人で。

…ってあると思いますか?

それも思ったことあるな。
ただ それは

「魚に何か期待しますか?」っていう質問と
同じっていうか。

自然のもの…

…を どうかって聞かれてもな みたいな。
分かった 分かった。

今 俺が 何 言いたいのか
自分で 今 分かった。

あのね 僕 脚本を書くとき いつも…

それも気になってたんですよ。
シャツ お好きだなっていうのも。

そうなんですよ。
別に 誰に会うわけでもないから

パジャマでいたっていいんですけど。

でも パジャマも
襟あるんじゃないかなと…。

ハハハハ…! まあ そうですね。
そうなんですが。

こういうネックのやつ
お召しにならなそうだなって…。

持ってはいますけどね。
そうですか。

だから ジェントルマンであろうじゃ
ないんですけども

ちょっと 気持ちを引き締める意味で

何というか
短パン Tシャツじゃなくて

ちゃんと 襟のある格好をしよう
っていうことで…

…をするようになりました。 なりまして

時間を経て 今日もそうなんです。

一人の時間のときにも
襟のある格好をしてるんです。

…してるんですけども
今 話してて気付いたことがある。

僕は こうして…

そっか…。
それは…。

今 気付いていただいて うれしい。
この対談で。

それは これは自意識だよね。
対 林檎ちゃんだもん。

「情熱大陸」とか出ないのに わざわざ
ネタを作っちゃってらしたんだ…。

ネタっていうか…。
何か だって

今 カタルシスがあったの!
しゃべったことで。

そんなことないよ。

ええ~! 俺 もう

裸で 台本 書こうかな 明日から。

楽しかったです 今日 本当に。
こちらこそ。

もっと伺いたいですけど また
改めて じゃあ よろしくお願いします。

楽しかった。 本当に ありがとう。
ありがとうございます。

♬~


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