ごごナマ「周防正行」最新作「カツベン!」で描いた活動写真・世界的バレリーナ草刈民代さんとの驚きの生活…



出典:『ごごナマ「周防正行」最新作「カツベン!」で描いた活動写真』の番組情報(EPGから引用)


ごごナマ「周防正行」[字]


ゲストは映画監督の周防正行さん。「シコふんじゃった。」や「Shall we ダンス?」など全作品に共通するのは「自らの驚きを映画に」込めたこと。最新作は?


詳細情報

番組内容

ゲストは映画監督の周防正行さん。全ての作品に共通する思いは「自らの驚きを映画に」込めること。最新作での驚きとは?▽「シコふんじゃった。」では相撲部で聞いた驚き言葉を竹中直人のセリフに。「Shall we ダンス?」の着想は駅前の社交ダンス教室で見た驚きの光景から。▽最新作「カツベン!」で描いた活動写真の、驚きの事実。▽世界的バレリーナ草刈民代さんとの驚きの生活。

出演者

【MC】船越英一郎,美保純,阿部渉,【ゲスト】周防正行,【出演】ヒデ




『ごごナマ「周防正行」最新作「カツベン!」で描いた活動写真』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

ごごナマ「周防正行」最新作「カツベン!」で描いた活動写真
  1. 周防
  2. 船越
  3. 美保
  4. 映画
  5. 阿部
  6. 本当
  7. ヒデ
  8. 活動弁士
  9. 今回
  10. 自分
  11. 監督
  12. 作品
  13. 取材
  14. 裁判
  15. 周防監督
  16. カツベン
  17. 瞬間
  18. 女性
  19. テーマ
  20. 世界


『ごごナマ「周防正行」最新作「カツベン!」で描いた活動写真』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから!

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

↓NHK関連商品

周防≫はい、OK!

阿部≫今日のゲストは
日本映画のヒットメーカー

周防正行監督。

映画「Shall we
ダンス?」では

社交ダンス教室での
知られざる世界を表現。

最新作「カツベン!」では

無声映画の
活動弁士の世界を描きました。

船越≫周防監督、今回
活動弁士にスポットを当てた

理由はなんですか?

周防≫実は日本に
映画が入ってきてからの

30年間、無声映画の時代ですが
その映画を上映するときに

みんなを楽しませるために
本当に映画界を支えていたのが

活動弁士という人たち。

ではお伝えします。

悪質なあおり運転を防ごうと

岡山県警察本部が先月始めた

インターネットで危険な運転の

動画などを募る取り組みで
警察は

提供された動画をもとに
割り込み運転をしたとして

ドライバーを検挙しました。
この取り組みでの検挙はこれが

初めてだということです。
先月16日、

岡山県倉敷市の国道で撮影された
ドライブレコーダーの映像です。

ダンプカーがウインカーを

点滅させずに突然割り込む様子が

写っています。

人気アニメ、
新世紀エヴァンゲリオンを制作

したことで知られる会社の役員が
声優を目指す女性にわいせつな

行為をしたとして逮捕されました。
調べに対して容疑を否認している

ということです。

逮捕されたのは

東京武蔵野市に本社がある

アニメ制作会社、ガイナックスの

役員、
巻智博容疑者です。

警視庁によりますと、ことし2月

東京足立区の自宅マンションで

10代後半の女性の裸の写真を
撮影したり体を触ったりしたと

して
準強制わいせつの疑いが持たれて

います。

女性は声優を目指して巻容疑者が

経営するプロダクションと
専属契約を結んでいました。

巻容疑者は
芸能人として写真を撮られるため

の訓練として写真を撮影したり体

を触ったりしたということです。

ことし話題になった人たちを題材

にした変わり羽子板が発表され、

ラグビーワールドカップの

日本代表キャプテン、
リーチ・マイケル選手などを

描いた羽子板が披露されました。

東京台東区の人形問屋が毎年
発表している変わり羽子板。

このうち
慶祝令和元年と銘打った作品は

天皇皇后両陛下が即位礼正殿の儀

に臨まれた情景を表現していて

天皇陛下の厳かな表情が
はっきりと分かるよう

あえて装束を羽子板の外に
はみ出すという手法を初めて

取り入れました。
また、

ラグビーワールドカップの

日本代表、リーチ・マイケル選手

の羽子板は
試合前の緊張感やキャプテンと

しての厳格さをイメージして
作られたということです。

船越≫「ごごナマ」
本日のゲストを

改めてご紹介します。
映画監督の周防正行さんです。

今日はようこそ
おいでいただきました。

よろしくお願いいたします。
もう、カメラご持参で。

かなり無防備な状態で
撮られましたよ。

周防≫本番のワンカット目で
どういう表情かなと思って

撮っちゃいました。
美保≫下から狙ってください。

阿部≫周防さんへの
ご質問、メッセージ

番組ホームページからの
メール、FAXで

お待ちをしております。

いきなり出ましたが

習慣づいてるわけですね。
いろんなものを

カメラで記録するのが。

周防≫デジタルになって余計。
フィルムのときはもうちょっと

シャッターを押すときに
緊張感はあったんですが

今は簡単に
押せるようになったので

持ち歩いてます。

阿部≫そんな周防監督が
最近撮った

お気に入り、印象に残るものが
たこ焼きです。

周防≫たこ焼き大好きで。

どこへ行っても
大阪だけに限らず

たこ焼きという文字を見つけると
必ず買って、食べるんですね。

そのときに
いちいち撮ってるんです。

阿部≫まだありますよ。
美保≫青のり絶対じゃないですか。

周防≫「カツベン!」の
キャンペーン中に

いろんな場所に行ったので
そのとき食べたたこ焼きの

写真なんです。

船越≫ご当地で
たこ焼きも、かなり違いますか?

周防≫全然違います。
台湾が全く違いました。

台湾でたこ焼きの屋台
見つけちゃったんです。

食べてみたら、人形焼の中に
たこが入っているような

パフパフの。

関西風の食感じゃないので
かなり衝撃でした。

阿部≫さらにあります。
たこ焼きです。

よく見ると
いろいろなタイプがありますね。

船越≫監督はソース派ですか?
おだし派ですか?

周防≫ソース派です。

だけど、最近だしじゃなくて
焼きたてそのままを食べるのも

あるんで
そういうのにも挑戦します。

美保≫熱いまま食べます?

周防≫口の中、やけどしながら
食べるのが好き。

それがおいしい。

阿部≫記録することがお好きな

周防監督をお招きして
今日はこんなテーマです。

「“驚き”を映画化する男」。
最初のメニューはこちら。

「驚いた物事を徹底リサーチ!」。

監督が数々のヒット作を
生み出した背景にあるのが

監督ご自身が驚いたことを
徹底的にリサーチして

脚本を書かれ、それを映画化する
ということなんですね。

その結果、生まれた

おなじみの作品がこちら。

懐かしいですね。
「シコふんじゃった。」。

学生相撲をテーマにしたもので
周防監督を一躍有名にした作品と

いってもいいと思います。

船越≫こちらの作品は
どういうような驚きから

発想されたんですか?

周防≫学生相撲って
セミプロというか、強い人は

卒業後に角界入り
大相撲に入るという

イメージだったから
みんな大きい人が

やってるんだと思ったら
僕、立教大学出身なんですけど

現役のときは知らなかったけど
卒業してから立教大学の相撲部は

部員がなかなか集まらないので
いろんな人に

声をかけて出てもらっている。

そのとき、3部リーグで
一番弱いところにいたんですが

本当に、その日初めて
まわしを締めた学生が

国技館の土俵に
上がったりするんです。

まさに体形だって、いろんな
運動部の人たちの手助けなので

いい体はしてるけど、でも
痩せていたりという

いわゆる相撲取りの
イメージじゃなかった。

初めて見た学生相撲の試合で
小手投げを我慢した学生が

いたんです。
ぱきんと音がしたんですよね。

そうしたら下にいた相撲関係者が
折れたなって言ったんですよ。

相撲の稽古してないから
小手に逆にとられて

頑張っちゃったんですよね。

すぐに救急車で
びっくりしました。

でも、そういう青年たちが
一生懸命、相撲をとっている姿が

いとおしいというか
独特の相撲界には

こういうのもあるんだと思って。

美保≫リアルタイムで見ると

女子だと
あまり分からないじゃないですか。

ものすごくおもしろくて
とにかく、まわしを

半けつが出ているわけで
すごくおかしいんですよ。

お尻が
大きいのと小さいのと。

それがドッキリしたのと

あと
うれしくなっちゃうんですよね。

こんなに男子って
夢中になっちゃうんだって。

阿部≫驚き、愛おしさが
込められているということですが

リサーチの中で驚いた言葉が
セリフにもなっているんです。

それが、「ふんどしじゃない!」。

これは竹中直人さん演じる
顧問の先生が

まわしとふんどしの違いが
分からない

新入部員を叱るシーンだったと。
どんなふうに生まれたんですか?

周防≫昔のことだから
言っちゃいますが

日大相撲部の田中監督に
取材をさせていただいて。

いろんな話をしたときに
僕が、ふんどしって

言っちゃうんです
まわしのことを。

そうしたら、田中監督が

そっと
まわしですねって言われて。

それが繰り返されて、映画の中に
竹中さんの芝居つきですけど

「ま、わ、し」って。

僕が自分で
ふんどしと言ってしまったのを

相撲関係者の方が
小さく、まわしですねって。

船越≫こだわりがあるんだなと
体験されたわけですね。

周防≫そういうことがよく
脚本の中に出てきます。

美保≫驚きがそのまま
芝居になってるんですね。

洗わないこととか
使い回してるとか。

阿部≫リサーチに基づいての
実体験も

いっぱい
込められているということですが

続いての名作、こちらも
驚きから生まれたそうです。

おなじみ
「Shall we ダンス?」。

日本アカデミー賞
13部門獲得されました。

これも徹底的なリサーチがあった
作品ということですね。

周防≫当時
東横線沿線に住んでいて

東横線を使って
移動してたわけですよ。

そのときに、駅に止まったとき
ふと見上げると雑居ビルがあって

そこの窓にダンス教室って
書いてある。

そういえば、子どものころから
駅のそばの雑居ビルに

ダンス教室って
あったなと思ったんです。

そのとき、三十数年生きてきて
でも、そこに通ってる人を

1人も知らないと思ったの。

もしかしてあの窓に

美しい人が立っていたら
毎朝、通勤のサラリーマンが

あの人と踊ってみたいって
思うんじゃないか。

そこで、一歩踏み出したら
どうなるのかなというような話を

映画会社のプロデューサーに
話していたら

うちに東宝ダンスホールという
ダンスホールがあるから

うちにいらっしゃいませんかって
見学しにいったんです。

そしたら本当に
会社帰りのサラリーマンと

思しき人たちが
そそくさと入ってきて

更衣室に消えて、出てくると
それまでとは違う

気取った紳士になって出てきて

それで、女性をお姫様のように
エスコートして

踊り始める。
その楽しい表情というか

生真面目な表情というか
そういう日本人の顔を

見たことないなと思ったんです。

船越≫日本人はめったに
そういう顔を見せませんからね。

周防≫いわゆる

フォーマルな踊りとか

モダンという。
ラテンという踊りもあるわけです。

ラテンに夢中になってる
サラリーマンもいるわけですよ。

その姿を見ると
由利徹さんみたいだなと思って。

由利徹さんじゃないかなと思って。
すごい空間だと思って。

それで本格的に
ダンス教室の取材を始めたら

ダンス教室のその先に
イギリスのブラックプールという

世界のダンスの
社交ダンスの中心が

あるんだと。

サラリーマンが何気なく
駅に降りて

ダンス教室に一歩入ってから
冒険して、ついにイギリスの

ブラックプールまで
つながっていく。

そんなサラリーマンの冒険談に
なるんじゃないかと思って

徹底的に社交ダンスを。

船越≫ご自身でも通われたと。

周防≫シナリオを書くときに
半年通って。

何を恥ずかしいと思うのかとか
どういうふうにして

ステップっていうものが
体に入っていくのかを

実感したくて。

美保≫顔つきとかが
独特じゃないですか。

周防≫取材でおもしろかったのが

社交ダンスの方と
待ち合わせをすると

大体、視界に入った瞬間に
あの人だなと分かるんです。

姿勢が違う。
妙に姿勢がいい人たちばかり。

そういう楽しさもありました。
名乗り合わなくても

あの人だって分かる。

阿部≫そんな周防監督の
驚きから生み出された

最新作をご紹介します。

まもなく公開される
最新映画「カツベン!」です。

今回のテーマとなっているのが

先ほどお話しいただいた
活動弁士ですね。

映画に音がなかった時代に
登場人物のセリフに声を当てたり

物語を説明したりする人のことを
いいます。

そんな活動弁士が描かれた
「カツベン!」。

一体どんな映画なのか
ご覧ください。

阿部≫今月公開の
映画「カツベン!」は

活動弁士に憧れる青年の
成長を描いた

コメディードラマです。

俊太郎≫拙者にはそなたが必要だ。
それは本当なの?

ああ、本当だとも。

阿部≫映画が活動写真と呼ばれた
大正時代を中心に栄えた

日本独特の映画文化、活動弁士。

大衆を夢中にさせた、その熱が
鮮やかに描かれた作品です。

船越≫かつて、活動弁士が
本当に人気を博してたんですよね。

周防≫それぞれの映画館の
専属でいたので

その活動弁士の話を
聞きたいということで

お客さんが行く。だから映画館は
人気活動弁士を

とても大事にしたという。

本当に、スターのように
育てて、給料も

すごく高かったそうです。

船越≫昭和でも活躍した
徳川むせいさんという

有名な方もいらっしゃいますし

おおくら映画を興された
おおくらみつるさんも

もともとは。
美保≫人によって違いますよね。

周防≫1人の人でも違うんです。

自分で、実は公開される
映画を見て台本を書くんですよ。

それこそどういうセリフにするか
どういうふうに説明するか。

要するに、セリフだけだと
いわゆる声優さんみたいですけど

そうじゃなくて
全体の状況設定とか

時間の流れとか
ナレーション的なことも

1人でやるんです。
その日説明するじゃないですか。

受けないなと思ったら
どんどん変えていくんです。

最初はオリジナル映画に沿った
ストーリーを考えていたのに

全くウケないとなったら
自分でストーリーを

作っちゃっていた。
美保≫本当は泣いてるけど

クスクスにしたりとか。
阿部≫ちょっと色っぽいシーンに

なったりとか。
ところが、この映画を

作るにあたって
驚きのポイントがあったんです。

周防監督、日本映画の原点を
ご存じなかったところからの

スタートだと。

周防≫もちろん活動弁士という
存在は知ってたんですけど

サイレント映画は
サイレントで見るのが

正しい見方だと。
だって、音のない画を積み重ねて

1つの物語を
つむぎ出してるんだから

音をなくしてみないと
映画監督のシーンなんて

どういう狙いがあったのか
分からないだろうと思って

学生のときからずっと
活動弁士のいない上映を

音楽もつかない上映を
シーンとした中で見ていたんです。

でも今回
この映画を作るにあたって

もしかして世界中で無声映画を
サイレント映画を

サイレントのまま見てた人は
誰もいなかったのではと

気付いたんです。

日本の映画監督は

少なくとも生演奏の音楽と
活動弁士のしゃべりが

入ることを知ったうえで
撮っていたんです。

だって、上映するとき
必ずそうだったから。

上映されるときの条件に合わせて
作るって当たり前のことなので

日本の映画監督は
サイレントで見られることを

想定していなかったと気付いた。
サイレントで見てた僕って

超邪道。

改めて、活動弁士が日本映画に
どんな影響を与えたのか

徹底的に活動弁士の世界の
取材を始めました。

船越≫日本独自の
文化なんですよね。

周防≫アメリカとか
ヨーロッパでは

生演奏の音楽だけ。

全く説明がなかったわけではなく
ある時期、説明者が

いたときもあるようです。
でも定着しなかった。

美保≫「雨に唄えば」の
声のおもしろい女優さんの

裏で歌うとか、ああいうぐらいは
あったんですかね。

周防≫手法としては
あったと思いますけど。

船越≫でも、そこまで徹底的に
取材を重ねたにもかかわらず

今回は異例のご自身の脚本じゃ
ないんですよね、この映画。

周防≫そもそもサイレント映画を
サイレントのまま見てた人が

世界中に誰もいなかったんだと
気付かせてくれた、本を読んで。

本当のは映画の脚本。

「それでもボクはやってない」
という僕の映画から

僕の映画の助監督を
してくださっている

片島章三さんが
こんな本を書いたんですけど

渡されたのが最初だった。

それを読んだら、今言ったように
え?そういうことだったんだと

気付きがあって
絶対これおもしろいよと。

映画にしなきゃねという
話をしたら

プロデューサーの方が
周防さん、監督しませんかと

言ってくれて
そこから本格的に取材を始めて。

船越≫今回の驚きの発端は
その脚本の…。

周防≫片島さんの書かれた
脚本がなければ

今でもサイレント映画を
サイレントで見るものだと

思ってたと思います。
今回、映画作りが

どんなふうに行われたのか
「カツベン!」の

撮影の様子を出演者に伺いました。

阿部≫そのシーンとは
成田さん演じる主人公が

偽の活動弁士として興行を行い
竹野内豊さん演じる刑事が

逮捕しようと追い詰めるひと幕。

木村≫貴様は偽者やな?

俊太郎≫すこぶる非常に悲しい…。

木村≫逮捕する!
俊太郎≫別れ。

木村≫おい、こら!待て!

成田≫本当に監督は、常にずっと
誰でも意見が言える

現場であってほしいということを
言っていたので…。

船越≫僕ご一緒させていたことが
ないもんですから

作品を拝見していると
勝手なイメージとしては非常に

細かいところまでお芝居を
お付けになるのかなと

思ってたんですけど、実は自由に
演技をさせてみるところから

入るわけでしょうか。

周防≫若いころとは撮影現場に
時間的余裕が

なかったんで、決めて決めて
細かく言ってたんですけど

「Shall we
ダンス?」を撮ってるときから

撮影時間に
余裕が出てきたんです。

そうすると、一度役者さんは
どんなふうに

この本を読んできたのかと
自由に動いてもらう。

そうすると、自分では
思いもつかなかった角度から

その役をとらえていると
分かる瞬間があるんです。

それ、おもしろいなと思うと
そこで役者さんと

話をしながら芝居を作っていく。
そういうスタイル。

それがどんどん強くなっていって。

今は、役者さんだけでなく
現場にいる

1年目の助手さんでも
気が付いたことがあったら

なんでも言えるようにと思って
なるべくやわらかい空気で

何を言っても許されるぞ
この現場はっていうのを

作り上げてる。

船越≫すばらしいですね。
総合芸術というぐらいですから

映画はそうあるべきなんじゃ
ないかなと僕は思うんですが。

美保≫最初から
却下されない空気って

やっぱり、こういうのどうかって
言えるぐらい

若いときとか思ったんですけど
おっかない人とかいると…。

役者さんが役者さんの芝居を
つける人とか。それはないなって。

そうじゃなくて
とりあえずやってみて

それが使われなくても…。
周防≫1人の人間が

考えることって狭いというのを
映画作りながら、ずっと

実感させられ続けてきたので
とにかく、いろんな角度から

いろんな人の意見を聞いて
もちろん、僕だって

その芝居をいろいろ組み立てて
考えていくんですが

1回それを忘れて
役者さんの感性で動いてみる。

そのあと俺が考えてきたことより
こっちが全然おもしろい。

こういう角度の見方があるなら
こういうのもありだろうとか

自分の世界観が広がっていく
それがまたおもしろい。

船越≫再構築するっていうのは
大変なエネルギーと

作業だと思うんですよね。

それをあえて
おやりになっていらっしゃる。

周防≫できる環境を
整えてくださったので。

今回、この映画
撮影3か月半ですよ。

いまどきの日本映画で3か月半も
時間いただけるなんて

めったにないことなので。

船越≫下手すると
2週間とか1か月ですよね。

美保≫あと、カツカツで
多少変なものが映ってても

OKになっちゃったり。
ワーワーしているから。

でも、これはちょっと
ファンタジーも

入ってるじゃないですか。
特撮的な。

だから、すごいなと思って。

何重にも撮ってるなと
思ったんですけど。

船越≫監督の作品は、ずっと
フィルムだと思っていたんですが

今回、デジタルなんですね。
初デジタル挑戦にもなると。

周防≫今の映画界の
予算的な問題もあったんですけど

一番大きかったのは
CGを活用しやすかった。

でも、今回のCGって
ないものを作るというより

あるものを消すっていう
CGが多かったです。

つまり、大正時代の景色を
そのまま撮れる場所は

ほとんどないんですよ。
船越≫地面は土ですしね。

周防≫いいあぜ道だなと思っても
奥に高速道路が見えたり

鉄塔が立っていたりして。

美保≫あと、真ん中に
草が生えてますよね。

車の跡。
時代劇でよく見ちゃうんですけど。

周防≫大正時代にないものを
消していくということで

CGを多用しました。消す作業に。

阿部≫先ほど
制作スタッフからの意見を募ると。

これまでにストーリーの意見も
あったそうですね。

周防≫一番印象に残ってるのは
「シコふんじゃった。」で

まさこという役があって。
最後に土俵に上がる女の子。

僕、ずっと
シナリオを書いているときから

まさこが勝つ。

教立大学が優勝するための1勝を
まさこに負わせていたわけです。

必ずまさこの1勝になる。
でも、その展開が

すっきりしなくて
ずっと悩んでたんです。

そしたらずっと一緒に仕事してる
照明技師のおさわさんという方が

焼き肉屋さんで
僕の話を聞きながら

監督、正子、負けちゃ
だめですか?って言ったんです。

その瞬間、あっと思ったの。

正子が、女の子だけど
みんなのために頑張って

土俵に上がる。

そして無様に負けてしまう。

それがみんなの
やってやるという導火線になる

展開があるなと思ったの。
相撲って

勝つか負けるしかないのに
なんで僕は

正子が負けるという選択を
それまでしてなかったんだろう。

それを第三者の意見で
言われた瞬間に

1人で考えるってやっぱり見方が
固まっちゃうんだなと思って

思い知らされて
正子が負けるとなった瞬間に

シナリオが一気にできてしまった。
そういう経験が大きかったです。

人の意見、聞かなきゃだめだなと。

美保≫焼き肉がいいですかね。
そういうときは。

周防≫ふふふ、そのときは
たまたま焼き肉でしたが。

阿部≫柔軟性ですよね。

美保≫だんだん
固まっちゃうんですよ。

固定概念が。

阿部≫主演の成田さんからは
意外な証言もいただいてます。

船越≫という証言ですが

本当にあったことで

覚えていらっしゃいますか?

周防≫言うと思いますね。
そういうこと。

多分ね、出番じゃないのに
いたからだと思うんですよ。

もちろん朝から撮影していたのは
分かっていたけど

彼の出番じゃないシーンのときに
モニターをチェックしてるのを

一緒に見ていたから
ああ、いたのという言葉を。

船越≫なるほど
そういうことだったんですね。

存在感が薄いとかではなく。

周防≫存在感
僕のほうが薄いです。

美保≫でも、子どものころの人
それを

見たかったのもあるんじゃない?
彼が、成田さんが。

周防≫何かは
チェックしたかったんでしょうね。

♪~(コーナー音)
ヒデ≫ウワサの真相!

ちょっと待ってください。

完全に事故りました、私。

ちょっと勇み足な…。

美保≫髪形変わってない?

ヒデ≫そこですか!

どじふんじゃったって感じですが。
船越≫それを言いたくてやったね。

ヒデ≫違いますよ!
失礼いたしました。

周防さんの映画監督としての
お仕事を支えていらっしゃるのは

皆さんご存じの
この方ではないでしょうか。

奥様で女優の草刈民代さん。

船越≫「ごごナマ」でも
楽しいお話をしていただきました。

ヒデ≫ここから、お二人の
ご夫婦としての関係性などを

いろいろ根掘り葉掘り
聞いていこうかなと

思っているんですが
実はなんでも

初対面のときは
あまり印象がよくなかったと

聞いているんですが本当ですか?

周防≫ちょっと違います。
印象がよろしくないんじゃなくて

この人のそば
半径5m以内に近づけないと

思っただけで
役柄としてはぴったりだから

その瞬間に
ヒロインが見つかったと思って。

そういう意味では
印象よかったです。

ただ、こんなに
近づきがたい人は

いないって思っただけです。

でも、近づきがたいのは
別に悪いことでもないので。

彼女の個性だったと思うので。

船越≫近づきがたさは
どこだったんでしょう?

周防≫やっぱり、僕らと違う
生きてきた世界が違うという

オーラがビシビシでした。

バレリーナとしての
姿勢だけではなくて

きっと気持ちとかも含めて
僕がそれまで知っていた人たちと

違う世界にいる人で
まさにそれが

サラリーマンが見上げた窓にいる
美女として。

ヒデ≫数々の女優さんとは
違った感じの雰囲気を

出していたと。
周防≫女優らしくなかったですよ。

バレリーナでしたよ。
船越≫しかもプリマドンナという。

ヒデ≫具体的に
お聞きしたいんですが

どんなところが
普通の人と違うと?

周防≫結婚してからですけど
ごみを拾うときにひざを曲げない。

ひざ曲げないと
取れないですよ、普通は。

周防≫バレエにおける
ひざを曲げるって

次の動作への準備なんです。
それは見せるものじゃなくて

準備として、ひざを曲げるんです。
ひざが伸びてるというのが

一番美しい姿勢。
ごみ拾うときに

ひざ曲げない、この人と思って。
ヒデ≫体も

やわらかいわけですしね。

実は、今年の8月
実際にこの番組に出られました。

そのときに
ご夫婦の関係など16分6秒!

しっかり調べました。

これだけの時間
お話になっていたんです。

船越≫監督のことだけを
お話しになった時間です。

ヒデ≫ですから、番組の3分の1
監督のお話をなさっていた

ということで
かいつまんでご覧ください。

草刈≫

…っていうふうに捨てたらば

それが、すごい大事な
野球のときに使うバッグだったと。

野球バッグ。
ボロボロだったんですけど。

ヒデ≫「物が捨てられない!?」
ということですが。

美保≫困るのよね、女子としては。

ヒデ≫これ、いる?みたいな。

美保≫ずっととっておくじゃない。

自分が集めた
カネゴンとか

ウルトラマン系のものとか。

もういいじゃない!みたいな。

ヒデ≫実際、本当に
お捨てにならない?

周防≫捨てられないですね。

別に集めているわけじゃ
ないんです。

ただ、出会ったものとして
ここにある。それがずっとあると

今、使わないものであっても
捨てられないんです。

美保≫どれぐらい
たまってきてます?

周防≫超たまってます。

ヒデ≫草刈さんは1回だけと
おっしゃっていましたけど

本当に、それ1回きりですか?
周防≫黙って捨てられたのは

その1回きりです。
僕が下のごみ収集所に

バッグを探しに行きました。
いまだに使ってます。

草野球でずっと使ってる。

確かにぼろぼろなんですけど。

かつて、スーパーボウルを
見に行ったときにお土産屋さんで

買ったバッグなんです。
美保≫熱い思いが…。

周防≫あるんです。

一生捨てられないんです。

美保≫それは
棺おけに一緒に入れて

焼いちゃいますよね。

ヒデ≫こちらのうわさ
本当ということです。

続いてのうわさもVTRから。

草刈≫ぽろっと、ひと言
言っちゃったんです。

ヒデ≫「夫婦間で1か月
会話なし!?」ということですが

これは本当ですか?

周防≫本当です。お互い
強烈な意地っ張りなんです。

だから、けんかそのものよりも
しゃべらないと決めたら

お互い貫き通すという
そういう夫婦関係です。

ヒデ≫とんでもない
プライドとプライドの

ぶつかり合いですね。

周防≫何回か
けんかしたことありますが

2人とも謝ったことない。
すごいよね。

ヒデ≫廊下とかで
すれ違うじゃないですか。

そのときどんな感じなんですか。

周防≫いないものとして
無視し合う。

美保≫生活音だけが
してるんですね。

会話がないから。

周防≫お風呂入ってたら
絶対にお風呂は入らない!

彼女が出てから…とか。

脱衣所にいなくなってからとか
そういう感じで。

それは結婚した当初の話で
次第に僕は

結婚とは異文化交流である
ということを思い出してから

すべてを
楽しめるようになりました。

違うのは当たり前なんです。

同じ日本語を話していても
全く育ちが違うと、価値観や

やり方も違う
当たり前じゃないですか。

なんで俺と違うんだなんて
疑問に思うことのほうが変で

違って当たり前。
これは異文化交流というやつだと。

船越≫ましてお互いが
プロフェッショナルで

トップランナーなわけですからね。

美保≫奥さんとしては、女として

なんか、ちょっと、へえーぐらい
言ってほしいときがあるんですよ。

聞いてなくても、ふーんとか。

周防≫そんなことしょっちゅう
言っていますよ。

会話が絶えない家庭なので。

美保≫今は?

周防≫いや、結婚前から
話が続くというのがもしかしたら

一番大きな結婚原因だと。
自然と話が長くなれる相手。

船越≫なのに、けんかをすると
その会話が1か月なくなるという。

美保≫きっかけが

なんだったのかなと。

周防≫1か月の
けんかのきっかけは

忘れてるんですけど
僕が覚えているのは

お互い自分たちの隣同士の部屋で
仕事してるじゃないですか。

ねえねえって言うんです。

ねえねえって

聞きたいんだったら

そっちから来いよって
頭にきたことがあります。

ヒデ≫ここまで、ここまで!
このうわさは本当でした。

そんなご夫婦、逆に似たもの同士
ということなんでしょうか。

でも、やはり
円滑に夫婦生活を送るうえで

心構えがおありだということで
これは監督に

読み上げてもらいたいと思います。

「触らぬ民にたたりなし」。
活弁士にならぬ

代弁士に私なりました。

すごいですね。ここに
いきついたということですか。

周防≫いきついたというよりは
これは早い段階なんですよ。

これ言ったときに
草刈のバレエ団の先輩後輩とか

みんな大笑いしてくれました。

僕、バレリーナと生活するなんて

全く
イメージできなかったんですけど

例えば
公演1週前ぐらいになると

ピリピリが。半径5m以内に
近づけないなというぐらい。

うっかり余計なことを言うと
ねえ、私が今どんなふうにして

今日を過ごすか
心の準備、体の準備があって

それでやってるのって
すごく怒られたんです。

要するに、そういうときに
今日、何食べる?とか

そういうことですら
公演が近づいてくると

こうなるんだなと思って。

これが本当に公演直前になったら
触らない

視界にも入らないようにしてます。

船越≫劇場、楽屋に行かれても?

周防≫絶対に始まる前は
控え室に絶対に行かないです。

ヒデ≫大監督の背中が
今、小さく見えました。

周防≫何千人もを前にして踊る
そのためにずっと稽古をしてきて

バレエって
お芝居のように

毎日できるものじゃないんです
体力的に。どんな人でも

多分、1週間本番があったら
1回踊ったら

1週間ぐらいは
全幕はなかなか踊れないんですよ。

その1回にかけてるんです。

その集中力は
結婚して初めて知りました。

恐ろしい集中力。

美保≫お芝居と違って
きっちり型があるじゃないですか

「くるみ割り人形」とか。

そこに持っていくには
すごいことだなと思いました。

周防≫何日の何時何分に始まる
本番の舞台を精神肉体を

最高のコンディションにすること。
それを日々考えている。

それを見て
この名言が生まれたんです。

ヒデ≫その辺も
ふかんでご覧になってる感じが

監督さんという職業ならでは
なのかなと。

以上、ウワサの真相でした。

♪~(コーナー音)

船越≫船越のクエスチョン5。

船越≫順番にいきましょう。

奥様以外に
気になってる女性がいる。

ノーでございましたね。

美保≫どうしてあそこだけ
ノーなんですか?

ヒデ≫そう思ったからですよね?
やめてください。

ピリッとした空気…。

船越≫ただ、私たちの調査ですと

実は気になっている女性が
いるのではないかという。

阿部≫けんかの原因を
作ろうとしてるわけでは

ないですが
周防監督、実はある女性に

頻繁に会いに行っていることが
分かってきました。場所は浅草。

そのときの様子です。
周防監督をキャッチしたのは

浅草にある木馬亭です。
お目当ての女性とは

一体どんな方なんでしょうか?

♪「周防さんがお見えになった」

♪「木馬亭にお見えになった」

阿部≫周防監督が
妻の草刈民代さん以外に

気になっている女性が
浪曲師の玉川奈々福さんです。

実は、このときは
ある番組の収録だったんですよね。

周防≫でも、おっかけでした。

でしたじゃなく現在進行形です。

阿部≫玉川奈々福さんのどこに
魅了されているんですか?

周防≫浪曲って、若い人に
なじみがないじゃないですか。

僕も若くはないんですけど

彼女の浪曲って
とにかく若い人にも

どう伝えていくかとか

今ある浪曲の姿を求めて
でも、古典もやれば新作もやる。

表現者として
すごく気になる存在ですね。

美保≫しぶや落語とか
見たことあります。

中国とかでも公演していますよね。

そのときの話も
おもしろかったです。

公演のリハーサルを
10回ぐらいやらされたって。

周防≫僕、「カツベン!」の
取材を通じて

浪曲を聴くようになったんですが
木馬亭行って

奈々福さんのしゃべりを聞いて
本当にすごいと思って

浪曲に実はハマって
いろんな人のを聴いてるんですが

今、ライブで聴きに行くんだと

奈々福さんか
弟弟子の大福さんになっています。

船越≫出会いが「カツベン!」の
取材だったんですね。

周防≫活弁がなんで日本で
あんなに職業として定着したのか

やっぱり日本の語り芸の歴史。

だから落語や浪曲は
勉強しようと。

浪曲は初めて生で聴いて
びっくりしたんです。

美保≫民代さんは
一緒に行かないんですか。

周防≫一緒に行ったことあります。

船越≫どういうタイミングで
浪曲をお聴きになるんですか。

周防≫日常生活だと
車を運転するときです。

浪曲CDがたくさんあるので。
♪~(「石松の代参」)

周防≫これは広沢虎造さんだ。

「清水次郎長伝」は通しでCDを
月に3~4回聴いています。

部分部分をやっているんです。
20分とか30分。

そこだけを繰り返し聴きます。

皆さんご存じかもしれませんが

江戸っ子だって神田の生まれ。

石松の三十石分って
あれを何回聴いたか分からない。

ヒデ≫聴いてたらあおり運転も
なくなりそうですね。

船越≫運転お気を付け
いただきたいと思います。

そしてどうしても怖いものがある。
こちらはイエス。

早かったです。なんですか?

周防≫テレビ的には多分
草刈民代さんと言ったほうが

ウケるでしょう。
それもあるかもしれない。

だけど、ちょっと
まじめな話になるんですけど

国家権力。

これは裁判の取材を通じて
本当に国家権力を

身近に感じるんです。

船越≫「それでもボクは
やってない」のときでしたね。

周防≫そのときに権力って
怖いんだなと。

政治の季節じゃない時代が
続いてたので、多くの人が

実感できてないと思うんですけど
学生運動とか

ああいうことを知っていると
国家権力というと

イメージがわくと思うんです。

僕はあの裁判の取材を通じて
すごいな

この権力はというのは感じました。

船越≫後ほど
その裁判についてお話は伺います。

そして、こだわりは強いほうだ。
これは悩みましたね。

周防≫こだわりを
持っている部分と

どうでもいい部分と
分かれてる。

どこで自分が反応するのか。

それは自分でも驚く。
こんなことに

俺、こだわってるんだと
気付くこともあるという意味で。

こだわっていますけど
すべてにこだわっている

わけじゃない。

阿部≫野球のポジションは
こだわってますね?

周防≫ピッチャー以外は
野球じゃない。

美保≫キャッチャーは
やらないんですか?

周防≫小学生のころ
キャッチャーやる人がいなくて

やらされてたんです。
そうじゃないと

試合ができないから。
ピッチャーやりたい。

野球はピッチャーだから。

キャッチャーよりは

ピッチャーやりたかった。
船越≫賛否両論はあると思います。

バッターという方もいます。
そして、実はずうずうしい。

これは意外に
あっという間のイエスでした。

周防≫妻に言われて
自覚的になりました。

僕、ピンク映画という世界で
助監督をして

デビューするんですけど
そのときに僕、デビュー作が

小津安二郎をまねて
ピンクを作るという

とんでもないことをしてるんです。

ずうずうしいとしか
言いようがないです。

振り返ってみれば。

自分には
そんな自覚なかったんですけど

それってあまりにずうずうしい。

だって小津さんの
「晩秋」という映画の

続編を作ってる。

結婚したって
最初から幸せじゃないんだよ

お母さんだって苦しんでる。
その役を原さんが演じている。

僕はその原さんが
とんでもない家族に嫁いだ。

そこで泣いてる話を作ろうとして

小津さんの映画の撮り方とか

セリフそのまんまとか
ほとんど正気?って思うことを

堂々とやっちゃっていたんです。
ずうずうしいとしか

言いようがないです。
そう考えていくと

何か思い切ってやるとき
ずうずうしくやれてるんですかね。

船越≫ものづくりに
限定される感じですか?

周防≫ものづくりというより
何かの瞬間

夢中になるものができた瞬間
ずうずうしくやってる気はします。

船越≫それは野球であっても?

周防≫いまだにピッチャーとか
言ってるんですよ。

ずうずうしいでしょ。

ほとんどパワハラだと思いつつ
やってますから。

映画会社の
サラリーマンの人のチームに

入れてもらってるんです。
そこで映画監督が来て

ピッチャーやりたいなんて言って
だめですって言えないでしょ。

パワハラですよね。すみません。
船越≫はっきり

申し上げておきましょう。
パワハラでございます。

そして、すでに
新作映画のネタを持っている。

こちら、イエスです。

どんなものなのか
少しだけ教えていただけますか。

周防≫教えても構わないなと
思うのは、裁判官系の映画は

「それでもボクはやってない」と
「終の信託」という

司法が医療にどこまで
入っていけるのかのテーマも

やったんですが

一生関わっていく
テーマだなと思っていて。

今度は、今考えているものを
どういう形で実現しようか

切り口で悩んでいて

撮影に入っていけないというのが
あります。

あとは今回の
「カツベン!」みたいに

楽しい映画。

やっぱりね、撮影現場
今回すごく楽しかったんですよ。

楽しい映画を作るときって
楽しいんだなと思ったので。

美保≫私も渡辺えりさんが

やられるところ
あるじゃないですか。ころんって。

あれ、現場
めっちゃ楽しかっただろうなって。

周防≫あれって最初のテストでは
あんな芝居になると思わずに。

お任せでやったら
いきなり、ああなったんですよ。

えー!って大爆笑して。

えりさん
そんなリアクションするの?って。

船越≫楽しみにしていただきたい
名場面です。

阿部≫続いてのテーマは
「怒りから生まれた“驚き”」。

怒りから生まれた
作品ということで

ご紹介いたしましょう。

2007年の
「それでもボクはやってない」。

痴漢えん罪、刑事裁判が題材です。

周防監督、作品を作るにあたり
200回以上も

刑事裁判を傍聴されて
当事者や弁護士などへの

徹底的な取材を
2年以上続けられました。

そもそも、刑事裁判を
テーマにしようと思ったのは

どういう動機だったんでしょう?

周防≫あるとき、新聞を見て
見出しに

東京高裁で痴漢事件に逆転無罪と
出たんですよね。

そこに時間の経緯とか
裁判の経過が

書かれているのを読んだときに
今まで漠然と思っていた

日本の裁判の姿と
違うなと違和感があったんですね。

例えば
疑わしきは被告人の利益にって

疑わしきは罰せずという言葉を
ご存じだと思いますが

要するに検察官の有罪立証が
不十分だったと。

無実とはいわないけど
有罪というには

証拠が足りないという形で
被告人に無罪を言い渡す

というのがきちんと
行われていると思っていたのに

その痴漢事件、そもそも
どうして起訴されたんだ。

証拠が
被害者の証言しかないんです。

被害者証言だけで
有罪になる裁判って

どういうことなんだろう
っていうのが、始めたきっかけで

それで、当事者のお話を聞いたり
本を読んでいくと

どうも
それまで僕が漠然と考えていた

刑事裁判の姿と
現実に行われている

刑事裁判は違うと気付いて
こんなに僕が驚くというか

こういう裁判のニュースを
現実は知らないわけだから。

多くの日本人は
知らないんじゃないかと。

だったら現実の裁判の姿を
きちんと伝えて

どういうふうに司法を
よくしていくか。

そのもとになるようなものを
作りたかったんです。

船越≫そのお言葉どおりに

なりましたね。
この映画で初めて

僕も実は現実の裁判で
こういうものなんだと。

無罪を獲得する。

何もしてないんだから

簡単なはずのことが一番難しい。
いろんなことを知りましたし

怖さも知りましたし
それが、実際

司法にも反映されていったような
本当に大きなきっかけになった

作品となります。

周防≫驚いたのは
法制審議会という刑事訴訟法の

法律の改正についての
会議で、一般有識者という枠で

僕が選ばれたのは
びっくりしました。

3年間務めました。

美保≫勉強しないと
こういうところを

語っちゃいけないみたいな
雰囲気が…。

周防≫勉強しました。

美保≫私なんかも
少し勉強したほうがいいんですか。

周防≫勉強って大変なんですけど
とりあえず僕は、普通の人は

例えば
「逆転人生」とか

時々、裁判の話題ありますが
あれを見るだけでも

全然違います。
警察とか検察とか

裁判所というのは
自分たちの無謬性

自分たちは誤らないということを
守るために突っ走るわけです。

最初に警察官の
ほんのちょっとした間違い。

その間違いで起訴した瞬間から
警察、検察は一体になって

自分たちの誤りは
忘れるというか、伏せたまま

起訴した方向で
突っ走っていくんですね。

それを自分たちの誤りを認めて
途中で方向転換が

できない組織なんです。

それは、彼らも
逆に言うと権力側なんですけど

実は、彼らにとっても

権力が恐ろしいということの
証明だと思うんです。

その中に入ると
国家権力の勢いを

1人では止められないから
みんなが流されていってしまう。

こういうものを
どうやって変えていったらいいか

すごく大きなテーマだと思います。
船越≫まずはこの映画を

ご覧になっていただきたいと
思いますし

またそれを映画で
教えていただきたいと思います。

阿部≫おすすめ番組のご紹介です。

≫今回は深海魚特集。
食卓にいつの間にか増えた深海魚。

その理由とは?

≫その人気の秘密とは?

阿部≫「探検!
世界の動物園の舞台裏」。

今回の舞台は
オーストリアのウィーンにある

世界遺産シェーンブルン宮殿。

この宮殿の一角に

シェーンブルン動物園が
あるんです。

これまで
ヨーロッパベスト動物園の栄冠を

5回も獲得している
超人気動物園です。

徹底しているのが
動物ファーストの考え方。

例えば、こちら。
ホッキョクグマの生育環境を

見事なまでに再現した
深さ5mの海水プール。

迫力があります。
さらに、動物たちが

退屈しないような仕掛けも
ありまして

これは、キリンが簡単に
餌が取れないような仕掛けです。

船越≫来週を駆け足で紹介します。

月曜日はデヴィ夫人

そして火曜日は
俳優・近藤芳正さん

水曜日は山本譲二さん
小金沢昇司さん。

そして木曜日、2度目です。
伊集院静先生に

おいでいただきます。
楽しみな1週間になりそうです。

監督今日は本当にすてきなお話
ありがとうございました。


関連記事