クローズアップ現代+「緒方貞子さんのメッセージ“言葉”に動かされた人々の物語」未来を生きる若者たちへ…


出典:『クローズアップ現代+「緒方貞子さんのメッセージ“言葉”に動かされた人々の物語」』の番組情報(EPGから引用)


クローズアップ現代+「緒方貞子さんのメッセージ“言葉”に動かされた人々の物語」[字]


「日本人よ!内向きになるな」世界の難民を救った緒方さんのラストメッセージ▽「ルールを壊せ!」壁を打破する実行力▽未来を生きる若者たちへ…世界を動かす言葉の力


詳細情報

番組内容

【キャスター】武田真一,【ゲスト】フォトジャーナリスト…安田菜津紀,一橋大学名誉教授…野林健,慶應義塾大学教授…宮田裕章

出演者

【キャスター】武田真一,【ゲスト】フォトジャーナリスト…安田菜津紀,一橋大学名誉教授…野林健,慶應義塾大学教授…宮田裕章


『クローズアップ現代+「緒方貞子さんのメッセージ“言葉”に動かされた人々の物語」』のテキストマイニング結果(ワードクラウド&キーワード出現数ベスト20)

クローズアップ現代+「緒方貞子さんのメッセージ“言葉”に動かされ
  1. 緒方
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  5. 世界
  6. 支援
  7. 自分
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  9. 時代
  10. シリア
  11. 河村
  12. 学生
  13. 現場
  14. 大切
  15. 難民
  16. 難民支援
  17. 野林
  18. 一人一人
  19. 外国人
  20. 宮田


『クローズアップ現代+「緒方貞子さんのメッセージ“言葉”に動かされた人々の物語」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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武田≫ことし10月
92歳で亡くなった緒方貞子さん。

女性初の国連難民高等弁務官
として世界各地の難民の保護に

力を尽くしました。

その人生から紡ぎ出された
いくつもの「言葉」が

次の時代を担う人たちの
背中を押しています。

武田≫世界で増え続ける難民。

その数は20年前の2倍
7000万人を超えています。

一方で国際社会への
関心を失っていく人々に

緒方さんは最後まで
メッセージを送り続けました。

武田≫緒方さんが
私たちに残したいくつもの言葉。

その言葉を支えに、各地で
奮闘する人たちの姿を追いました。

≫バングラデシュ南部にある
難民キャンプです。

隣国・ミャンマーで虐殺などの

迫害を受けたロヒンギャの人々が
逃れてきています。

その数は2年間で
90万を超えました。

緒方さんの遺志を継ぎ

難民支援に取り組む
土岐日名子さんです。

≫ここでは定住を前提とした
建物の建設が認められず

劣悪な環境での暮らしを
余儀なくされています。

特に見てほしい現場があると

土岐さんがある場所に
案内してくれました。

≫ハウ アー ユー?

≫難民の数が増え続ける一方で
国際社会の関心は年々低下。

必要な支援を行う予算が

十分に組めない状況が
続いていると言います。

日本からの寄付金も2年前に比べ
著しく減少しました。

≫緒方さんがトップを
務めた時代に難民支援に

携わるようになった土岐さん。

困難に直面するたびに背中を押す
緒方さんの言葉があります。

「現場主義」です

≫国際政治学者として

日本の大学で教べんを執っていた
緒方さん。

国連での仕事を経て

63歳のとき、女性初の
難民高等弁務官となりました。

就任直後に赴いたのは湾岸戦争の
混乱の中にあったイラク。

目の当たりにしたのが

迫害された数十万のクルド人が
トルコとの国境で行き場を失い

命の危険にさらされている
姿でした。

≫現場に立ち、目の前の命を守る

そこから生まれたのが
「現場主義」という信念でした。

緒方さんを長年、補佐官として
支えた現在の難民高等弁務官です。

彼女のぶれない決断が、今も
脳裏に焼き付いていると言います。

≫緒方さんの言葉や姿勢は
今も難民支援に携わる

多くの人たちの記憶に
深く刻まれています。

≫ロヒンギャの人々への支援で
予算の不足に直面する土岐さん。

緒方さんならどうするか。

自らに問い続ける中で
限られた資金や人材を

教育カリキュラムの充実にも
振り向けることに決めました。

≫外の世界で苦しむ人々に

目を向け手を差し伸べ続けた
緒方さん。

しかし、その弱者に寄り添う

「現場主義」は
今、岐路に立たされています。

≫アメリカ ファースト!

≫世界に広がる自国優先の姿勢や

難民への無関心を、緒方さんは
晩年深く憂いていたと言います。

前の駐米大使で生前
親交が深かった

佐々江賢一郎さんです。

緒方さんから繰り返し
聞かされていたのは

日本は内向きになってはいけない
という言葉でした。

武田≫「現場主義」
「生きてもらう」。

緒方さんが
最も大切にしてきた価値は

人の命を助けること。

その思いは今も難民支援の現場に
生き続けています。

ほかにも、次の世代に向けた
こんな言葉を残しています。

「難局は乗り越えるもの」

「ミッションのために
ルールを変える」

そして「何でもしてやろう」。

≫「何でもみてやろう」
「何でもしてやろう」

そのことで、自分の視野は広がる。

この緒方さんの言葉を
若者たちに伝えているのは

就職支援会社に勤める
河村香織さんです。

大学生向けに

社会人になるための
キャリア教育を行っています。

河村さん自身、大学生のころに

緒方さんの言葉と出会い
導かれてきたと言います。

≫河村さんは就職氷河期世代。

新聞社や出版社に的を絞って
就職活動をしましたが

内定を得られませんでした。

しかしその後、視野を広げて
がむしゃらに会社を探す中で

今の就職支援の仕事と出会います。

仕事にやりがいを感じるにつれ

緒方さんの言葉の意味が
分かるようになったと言います。

≫人間は仕事を通じて
成長していかなければなりません。

「何でもみてやろう」
「何でもしてやろう」

という姿勢を意識的に
持ってもらいたい。

≫緒方さんの
「何でもしてやろう」の精神を

河村さんは今の学生たちに
伝えたいと考えています。

河村さんの会社が開いた
企業説明会です。

売り手市場の近年、学生は

知名度の高い企業だけにしか目を
向けない傾向があるといいます。

≫いろんな世界に好奇心を持ち
納得のいく仕事と出会ってほしい。

かつて緒方さんに背中を押された
河村さんの思いです。

≫2003年

JICAの理事長に就いた
緒方さん。

この言葉の通り
強いリーダーシップで

難局を乗り越えたことが
ありました。

労働力として期待され

日本に来ていた日系人が

景気の悪化で
大量に解雇されたときのことです。

≫緒方さんたちは
各地で日本語教室を開催。

引き続き国内で仕事が
得られるよう後押ししたのです。

海外での支援活動を
主な任務とするJICAでは

前例のない取り組みでした。

≫「難局は乗り越えるためにある。
向き合ってぶち破れ」

この緒方さんの言葉を
実践しているのが

NPOの代表、渡部清花さん。

母国で迫害を受け

日本に逃れてきた外国人たちを
支援しています。

≫今、渡部さんが
直面しているのが

日本の難民認定の厳しさです。

NPOではこれまで160人の
申請者を支援してきましたが

難民認定を得られたのは
わずか1人にすぎません。

どうすれば外国人の命や生活を
守れるか。

思い起こしたのは
目的を達成するためには

ルールも変えるという
緒方さんの哲学でした。

≫渡部さんは、支援する外国人を
企業と結びつける

新たな取り組みを始めています。

静岡県の
大手バイクメーカーです。

渡部さんが紹介した

アフリカ出身の男性を
今年7月に採用。

男性は、アフリカでの
市場開拓に力を発揮しています。

≫難民認定が難しいなら

外国人が日本で生きる別の道を
模索する。

数々の困難を
粘り強く乗り越えてきた

緒方さんのあとに続きたい
と考えています。

武田≫つい最近もシリアで
避難民の

取材をしてこられた
フォトジャーナリストの

安田さんも
緒方さんの言葉を

心に刻んでいらっしゃると。

安田≫特に「誰も
とりこぼさない」という

言葉だったんですが
緒方さんが

亡くなったという知らせ
ちょうど

中東のシリア、イラクで
取材をしているときに

受けたんですね。
やはり誰もとりこぼさない

そこに必要としている人が
いる限り

そこでやるんだという
その精神に、何か改めて

思い返して取材のための
背中を押されたような

気持ちだったんですが
特にシリアという国。

よく報道されているように
9年近く

内戦が続いているんですよね。
今回の取材でも

シリアから逃れてきた
人々の中で

自分たちのことを本当に
苦しめてきたものっていうのは

自分たちに
武器を向ける人間ではなくって

自分たちは
世界中から忘れられている。

誰からも無関心の中に
置かれているという

言葉だったんです。
今回の現場でも

やはり、例えばローカルな
NGOでしたり

あるいは緒方さんが
いらっしゃった国連の方々。

本当に紛争していろんなことを
支援を携わっていたんですが

ただ単にそれって物理的に支援を
届けるというだけではなくて

そこに
その人たちがいるっていうことが

私たち、誰もとりこぼさないよ
忘れていないと、何よりの

サインになっていくんじゃ
ないかなということは

改めて現場で感じたところでした。

武田≫そして緒方さんへの
30時間に及ぶ

インタビューをもとに
回顧録をまとめられた

国際政治学者の
野林さんは

特にたくさんあると思いますが

「時代の要請に従ったに
過ぎない」。

この言葉が印象に残っていたと。

野林≫緒方さんは
本当にいろいろな難しい決定を

ずいぶん、なさってきました。

それは社会的な評価として
確定していることですが

そういう苦労話とかを
お聞きしたいと思って

何回か
そういう質問をしたんですが

答えは、いつも同じで
それは時代がそうさせたんだ。

私はその時代の要請に従ったに
すぎない。

誰がトップに立っても
同じような判断をしたと

思いますよと
こういうお答えでした。

武田≫どういうことなんでしょう。

野林≫これは自然な人間の気持ち

命を大切にするということから
考えれば

自然に答えが出てくる
そういう問題じゃないかと

思いますって。
そういうことだったと思います。

私は、その言葉を
何度も聞きましたけれども

本当に緒方さんは
私心のない人だと

強く印象付けられました。

武田≫その方だからこそ
実現できたということですね。

そして、内向きになるなという
緒方さんのメッセージ

印象に残りましたが
ふだん大学生とも

たくさんの、おつきあいがある
宮田さんは、今の若い人たちに

どういうふうに響いていると
感じていますか?

宮田≫学生たちは少子高齢化
人口減少

日本の厳しい現実に
直面しています。

この中でこのままでは先が
日本はないのでは

ということも感じていて
先日ある学生が真剣なまなざしで

発した質問が
もし私が20歳に戻ったら

日本から出ますかという
問いかけでした。

このとき、私の頭に浮かんだのは
緒方さんの大切なのは

苦しむ人々を救うことだと。
自分の国だけの平和は

ありえないと。
こういう言葉ですね。

この言葉自体
非常に美しいですが

緒方さんの活動の中では
救ったはずの難民が

命よりも復讐というものを
優先して

今度は虐殺を行う側に
回ってしまうと。

こういった文化や民族や
思想の衝突の中で多くの挫折

あるいは矛盾を
経験されてきています。

ただ、その中でも、それでも
人々の命から始めようと。

この信念は大変重みがありますし
この考えの中で

ノーベル経済学者の
アマルティア・センと

提案したのが
人間の安全保障という概念で

これがまさに今
地球規模の社会契約になっている

SDGsというものに
つながってきた

非常に大きな貢献だと
思っています。

武田≫しかしですね今
自分のことでも精いっぱいなのに

遠い国の人たちのことなんて
考えてられないよって

自国第一主義のような空気が
広がっていますよね。

武田≫そういった時代に
緒方さんの何を

どういうふうに学んでいったら
いいのでしょうか。

安田≫ただ、そういった場面で
緒方さんはよく

持ちつ持たれつという言葉を
大切にされていたと

思いますがそれは私も
すごく共感する言葉で

その言葉から思い起こすことは
東日本大震災以降

岩手県の陸前高田の
仮設住宅に通っているんですが

仮設住宅の方が紛争が続いている
シリアの

子どもたちが
冬越えできるように

自分たちの服を集めて
送ってくださったということが

あったんですね。
自分たちは

恩返しをしたいんじゃなくて
世界中の支援から

恩送りをしたいっていうことを
おっしゃっていて

やはり国際協力って
何か上から下の

目線で見られがちですが
そうではなくって

何かお返しするっていう
連鎖の中で

私たち一人一人が等身大で
どんな役割を

持ち寄れるかということですよね。
武田≫宮田さんは

どういうことが今、私たちに
つきつけられていますか。

宮田≫緒方さんが
難民高等弁務官に着任されて

本格的に
活躍が始まったのは

63歳のときです。
それまで国連でも

活躍されていたんですが
大学の非常勤講師ですね。

台所から
参りましたという言葉からも

象徴されています。
ただ等身大の問題意識で

物事を捉えた
彼女の活躍は世界を変えました。

身近な大切なことを守るのは
目に見える世界の中では

完結しないと。
世界とのつながりの中で

考えていかなくてはいけない。
一人一人が、どう暮らして

何を学んで
どう遊ぶのか

これは世界とつながっているので
こうした視点の中で

彼女の問いかけである
「あなたどうする?」を

考えるのが
これからの社会を生きる

我々にとって
とても重要だと思います。

武田≫あなたなら、どうする。
今、何をするか。

野林さん、この問いというのは
何かドキッとさせられますし

今必要なことなんだなと
思いますね。

野林≫私にとっては
あなたは大学に勤めているけれど

学生に何を言っているんですか
何を教えているんですか。

それがどういう意味が
あるんですかという

そういう問いかけだったと
思います。

なかなか難しいことですけど
やはり一人一人が小さな1歩を

踏み出す。
そこから始めるという以外に

ないんじゃないでしょうか。
1日100円積み立てて

1か月3000円。
そのお金が非常に難民支援に

大きな意味があるということは
忘れてはならないと思います。

武田≫例えば、そういうことでも
一人一人が考えるべきことは

あるということですね。
先週亡くなった中村哲さん。

そして緒方貞子さん。
強い信念を持った

お二人の言葉から
私たちは何をするのか。

考え、行動していかなくては
ならない

と思いました。

武田≫あすはイギリスのEU離脱。

総選挙の先に
どんな未来が待ち受けているのか。

世界への影響は…。
徹底取材で探ります。

♬~


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