SWITCHインタビュー 達人達(たち)「尾上菊之助×小籔千豊」それぞれ座をまとめる2人が芸の伝承から…



出典:『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「尾上菊之助×小籔千豊」』の番組情報(EPGから引用)


SWITCHインタビュー 達人達(たち)「尾上菊之助×小籔千豊」[字]


歌舞伎界を代表する若手スターの一人、尾上菊之助と60周年を迎えた吉本新喜劇の座長、小籔千豊。それぞれ座をまとめる2人が芸の伝承からリーダー論まで熱く語る。


詳細情報

番組内容

前半は菊之助が、なんばグランド花月を訪ね小籔が座長をつとめる公演を観て抱腹絶倒。その後の対談では吉本新喜劇に伝わる笑いの「コード」や小籔の新喜劇に対する思いを聞く。後半は、これまで歌舞伎を観たことがないという小籔が、菊之助が企画に携わり主役を演じる新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」の稽古場を訪問。最初は驚きつつ「伝統を継承しながら新たに古典となるような作品を生みたい」という共通の目標に気づいていく。

出演者

【出演】歌舞伎俳優…尾上菊之助,吉本新喜劇…小籔千豊,【語り】六角精児,平岩紙



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SWITCHインタビュー 達人達(たち)「尾上菊之助×小籔千豊」
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  11. 稽古
  12. 母親
  13. お願い
  14. 芸人
  15. 後輩
  16. 全然
  17. 大阪
  18. お客さん
  19. お前
  20. ハハハハ


『SWITCHインタビュー 達人達(たち)「尾上菊之助×小籔千豊」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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♬~

今月 ある芝居が幕を開けた。

原作は 国民的人気の大作漫画。

しかも この舞台 なんと…。

歌舞伎なのだ。

この前代未聞の舞台を企画し

主演のナウシカを演じるのが…。

名門 音羽屋の跡取りだ。

これ!

よ~く
聞けよ~!

気品あふれる容姿と
その美声で

二枚目も女形も見事に演じ
観客を魅了する

歌舞伎界の
若手スーパースターだ。

そんな尾上菊之助が
今回 ラブコールを送ったのは…。

(拍手)

鋭いツッコミと絶妙なトークで
圧倒的な存在感を見せる芸人…

現在 レギュラー番組13本を持つ
超売れっ子だ。 さらに…。

音楽フェスの主催やモデルとしても活躍。

小籔が幅広く活動するのには
ある目的がある。

吉本新喜劇を広めること。

そう 小籔のメインの顔は

新喜劇のトップである座長なのだ。

ちょっと もう一回 返します。

13年前に座長に抜てきされて以来

脚本から演出 出演まで すべてをこなし
笑いを届ける。

そんな小籔を
歌舞伎俳優 菊之助が指名した訳は…。

座長として どんなことを

現在 そして 未来
見据えてらっしゃるのかとか。

表立って
防波堤になってくれていますけれども。

自分が もし 音羽屋を継いで…

一方 菊之助とは初対面となる小籔は…。

…みたいな感じなので 全然。

味 濃いだけ。

手軽… 簡単なだけですので はい。

歌舞伎界のプリンスと吉本新喜劇の座長。

ジャンルは違えど
日本の芸能の未来を託された男同士。

果たして
どんなトークが繰り広げられるのか。

もしくは…

僕らより 新作やるときの恐怖感というか
心配感はあるんじゃないですか?

何か こう…

「よっ! 何々!」みたいなことですよね。

♬~

夏芝居では 7月 必ず
大阪では歌舞伎が来ますし

そのときに呼んでいただけるときには
大阪に来てます。

はい。

(取材者)本当ですか?
はい。

公演中に
昼夜の間が時間があるときとか

あとは…

菊之助がやって来たのは

今年60周年を迎えた
吉本新喜劇の本拠地…

365日休みなしの「笑いの劇場」だ。

あれ…。

ハハハハ…!

こんにちは~。 よろしくお願いします。

ハハハハ…!

(シャッター音)

ありがとうございます。
今日は よろしくお願いします。

新喜劇は
4人の座長が週替わりで新作を披露。

この日は
小籔が座長を務める舞台が上演される。

ちょっと
写真 撮っていただいていいですか?

新喜劇好きという
意外な一面を見せる菊之助。

小籔の決めポーズの前で また一枚。

(シャッター音)
ハハハ…! 楽しみだな~。

菊之助が小籔の公演を見るのは
実は今回が初めて。

一体 どんな笑いが待っているのか。

(拍手)

失礼します!

ストーリーは ある劇団に
新入りとして入った天才女優と…。

♬~

同じく 新入りとして入った
小籔ふんする女優。

正反対の2人を中心にした
爆笑コメディーだ。

ワン ツー スリー フォー
ファイブ シックス セブン エイト!

ワン ツー スリー フォー
ファイブ シックス セブン エイト!

(笑い)
(拍手)

女優として登場した小籔。

女形の目には どう映ったのか。

聞きたいこと 言いたいこといっぱいで
小籔のもとへ。

はじめまして。
こんにちは。

尾上菊之助です。
小籔といいます。

よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

いや~ もう ご覧いただいて すいません。
もう 本当に…。

いや~ もう 本当に 何だろう…

いやいや そんな もう…。
本当に おもしろかったです。

うれしいです。 ありがとうございます。
よろしくお願いします。

今日は ひとつ よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。

あの~… 今 聞きたいことが ぶわ~って
山のように湧いてるんですけれども

えっと まず…

あれは…

いえいえ… そんな 全然
あんなんは もう お恥ずかしい。

最初 出たとき お客さん 分かんなくて
「ええ~!」ってなって。

「小籔さんだ!」って。
「うわ~!」ってなって。

で 僕 見たときに…

何ていうんだろう…

自分は…

いや… 枷になることを
どうして やられてるのか。

大丈夫かなって ちょっと…
おもしろいと思って。

こんな すごい人にね。
いやいや!

小籔さんが 今日は
作られた台本ということですよね。

はい。
脚本どおり…

…が多くて。

へえ…!
アドリブっぽいとこあったかな…。

そうですね
僕しかボケてないやつですからね。

今週は特に。 ほかは もっと みんな…
みんながボケるときもあるんですけど。

…と思ってたので。

例えば 寛平さんの
「アメマ~」なんていうのは

僕がやっても
おもろないんですよね。

だから「アメマ~」は継承しても
僕は意味ないと思うんです。

…やと思うんですね。

僕は 新規開拓をしないと
この先ないかなと思ったので。

じゃあ 新喜劇を見たことない人
見る気もない人

この先も見る予定ない人を振り向かすには
どうしたらいいかって考えて。

新喜劇といえば…

この定番の型で笑いを届けてきた。

オホホホホ…!

こっちのせりふですよ!
(笑い)

しかし 小籔が作る舞台では
その定番の型が見られない。

舞台のセットが動きだしたり…。

新喜劇に 初めて妖精を登場させたり

それまでにない型で笑いを生み出す。

こうして 劇場に なかなかやって来ない
若い世代を取り込んできた小籔。

今回は 果たして
どんな笑いを作ったのか。

小林ですよね? それ 絶対!

正反対の女優2人。

それぞれ 訳あって 長年所属していた
劇団を辞めてきたという設定だ。

でも…

主役? すごいやんか。

そしたら…

私に 突然…

(笑い)
≪「バッテラ」?

≪俺ら 戸惑ってるけど。

演出家の先生が お前を捜してるんや。

ここの場所は
報告させてもらったからな。

そんな…
先生まで 私のこと捜してるなんて。

♬~

ゆう!

先生…。
≪えっ? あれ 演出家の先生?

めちゃくちゃ きれいやん!
出るほうちゃうの? 役者として。

ほんまやな。

あなた…

♬~

(笑い)

≪めっちゃ じじいと ばばあじゃん。

♬~

(笑い)

≪えらいの来たで… おい。

あなた…

あんたや!
(笑い)      あんたや!

同じシチュエーションを対比で見せて 笑いを生む。

これが今回 小籔が取り入れた新しい型。

いやいや そんな…。

え~っと… まあ ちょっと
違うかもしれないんですけれども…

…もあるんですけれども。

いや もう本当に!

でも あの 一応
今までの新喜劇の歴史の中で

頭からケツまで
対比で ずっと押して終わる新喜劇って

なかったんですよね。

なので ちょっと テレビ… NHK。

そうね…

あそこまで引っ張る…

一応 僕の中では…

…と思ってるので そのうちの1個が
これかなとは思ってますね。

その 台本作りされるときに…

まあ こんな歴史…
伝統ある人を前にしたら あれですけど…

…と思ってるんですね。

例えば…

…みたいなことがあるんです。

これは 曲としたら…

「このコード進行は 昔からあんねや。

これは ウケんねん」って言われた
コード進行は 僕 頂きます。

それは もう
いっぱい学ばせてもらいました。

例えば…

…って教わって。

あっ ほんまや! っていうことが
いっぱい あったんですよ。

なので それは
やっぱり 昔からのというか…

頂戴して… 拝借して
台本に入れ込んでますけど。

なので…

…って言うと思うんですけど…

…っていうことで
こう 許していただくというか。

ありがとうございます。

ハハハハ…! すいません。
たたかせてもろてね。

あの人に もう「すいません…」。

いい人なんですけど。

僕は… 芸人で

本当に めだかさんにも…。

むしろ 下手くそやと。

だから どっちかっていうたら…

本当に この 歌舞伎の一流の方に…

いやいや いやいや…。

本当に。 「へえ~ きれい!」っつって。
おちょくって言うてるだけです。

1973年生まれの小籔。

お笑い好きの母親の影響で

幼いころから お笑い番組を見たり

なんば花月の舞台に通っていた。

小籔にとって お笑い芸人は憧れの的。

実は その才能は 自分の体にも…。

玉出というね 所…
住之江という所では…

おお~…! 玉出。

…あるんですね。 そこのマスターが

そこは 常連300人ぐらいおるような…

「あそこの店 おるから
あんた 妹とおいで」っつって 行ったら…

父親が こないして
しゃべってるのを

周りの人が…

僕と母親と妹 端っこおって

僕とおかんは
お笑いオタクやったんで…

「あんな みんな 笑てるけど」っつったら
おかんも…

言うて… 言うてました。

この間 実家 帰ったときに…

…って言うんですよ。

おじいは
ある会の会長をしてたんですけど

まあ ちょっと 偉なってきた中で
講演みたいなのするじゃないですか。

「それは 見て…」

…って この間 言われてね。

ハハハハハ…!

そこで ちょっと質問なんですけど

何か こう おもしろい話を…。

非常に愚問なんですけど…

するときっていうか 何か…

僕は 後輩たちに言うのは…

…感じで しゃべってるよなって
思うんですよね。

「ただ 披露したい」になってるんですよね。

じゃなくて…

ふだんから 適当に
キャッチボールしてるのに

フジテレビの NHKの…

ふだんから 目むいて。
僕 合コンのときなんて…

ハハハハ…!

…と思って しゃべってたから。

って言うた瞬間…

…っつって 席 替えて。
ここに ズラ~ッ 3人 来て

また バ~ッ しゃべって…

…って言うた瞬間…

…っつって 僕 もう そこから…

すごい…!

どのコンパ行っても
今まで行ったコンパの中で…

…は頂いております。
ハハハハ…!

小籔は大学には進学せず

吉本興業のお笑い養成所
NSCへ。

19歳のとき 漫才コンビ
ビリジアンとしてデビュー。

数々の賞を勝ち取り
順風満帆だったが…。

結成から8年後
相方からコンビ解消を告げられる。

このとき 小籔は
芸人をやめるつもりでいたが

吉本新喜劇に入ることになる。
その訳は…。

僕… この世界 入る前からつきあってる
嫁はんと

もう 9年ぐらい つきあって…

僕 漫才師やってたんですけど…

で 僕 どうしようと思ったときに…

「じゃあ どこにしよう? 新喜劇!」
ってなったんです。

ベテランさんが多かったので。
うん。

あのとき だから
吉本の社長 来て…

それぐらい 現金…
安定した生活が欲しかった。

生活 かかってたんですね。
はい。

しかし 待っていたのは…

新喜劇では 芸人としての
キャリアは 一切通用せず

一番下っ端からのスタート。

せりふも
なかなか与えられなかったという。

そこで 小籔は
出番のない日も劇場に通い

先輩たちの芸を見て 新喜劇を研究した。

そんな中 ある先輩が
小籔の才能を見抜き 抜てきする。

お前 知らんやろが こら。

悪いこと?

以外かい!

このチンピラ役で火がついた。

俺らに文句つけたら いてまうからな!

小籔は入団から5年という速さで
新喜劇の座長に就任した。

座長になられて

一番初め なったときの その…

…っていうのを まあ そんな ずっと

大変な苦労を
そんな ひと言で しゃべれなんて

すごい難しいと思うんですけれども

先輩 後輩
どういうふうに接していられたんですか?

テレビの向こうで たぶん
「お前 誰に答えとんじゃ!」って

たぶん 視聴者の方も
ツッコんでると思うんですけども

まっすぐの目で聞いていただいて
大阪まで来ていただいたので

本当に真摯に
僕なりにお答えさせていただくと…

ありえないような…

…っていうのが続いたときには
「あっ よその週では ないやろな」と。

すごい… 何ていうんですかね。

ほかの座長との実力の差
信頼されてる度合い

威厳なんていうのが
棒グラフで バッて見えましたね。

そしたら
「これ いつもは こうやのに」…。

「ええ~…」みたいな。

やったことないことやから…

なので 僕は…

…以外は渡さなかったんですよ。

それを渡して…

で この方は すごい

「ええ~… まあ そんだけ言うんやったら
やったろか」みたいな感じなんですけど

初日 言うたら ばか~ん! ウケたんです。

ほんで もう 次から この方は

僕が「すみません
ここの部分なんですけど」…。

「よっしゃ よっしゃ。 何や? 何や?」って
言うてくれたんですよ。

でも それは座長じゃなくても
そうですけど

芸人みんな
たぶん そうやと思うんですよ。

それで…

今 小籔さんに聞いたことっていうのは…

今 父たちの世代 先輩方
たくさんいらっしゃるんですけれども

なかなか その継承として
思うようにいかないところが

多少なり… というよりも大きくあって。

僕は…

…というスタイルにしてるんです。

全員 食わさなアカンからこそ…

言うたら悪いですけど 二軍の人

「お前らも家族おんのやろ?
ええ格好させたいよな。

今回だけ4番させたるわ。 次 お前な。

お前 全然 出てへんな。 ほな 次 お前
今度 スタメン出したるわ」って

順繰りしてたら
そのチーム 絶対 弱くなるんですよ。

なので 僕は
二軍の若手たちの中でも…

お~!

逆に?
はい。

「この子は 金になるな」と思った子には

「お前 あっこ テレビ出てたけど
ワイプで あほみたいな顔しとったな」と。

「お前みたいな
きれいな顔しか能のないやつは

ワイプなんか
あっこが本番やと思っとけよ」みたいな。

「抜いた顔すな」ってメールしたり。

例えば ボケの役は たぶん できない。
でも 演技は すごい。

その子たちには…

でも 基本的には言わないです。

そうすることによって
Sクラスが有名になり

新喜劇 出ていくところ
いっぱいになれば…

それを目指すには どうしたらええか。

すごい刺さりました。

現在は コメンテーター 俳優 モデル

さらに 音楽フェスを主催するなど
マルチに活躍。

しかし これらは すべて

新喜劇の名を売るため。
広報活動の一環だという。

新喜劇を ずっと これからもなのか

いつまで されるのかっていうことは
どうですか?

僕は 最初…

新喜劇で ええ役
劇場 ギャラ上げて

年いっても みんな 僕のことを知ってる。

で 夕方なって帰る
を目標に頑張ってたんですよね。

…ってなると やっぱり…

吉本は やっぱり…

その後輩… 食べられない後輩たちに

自分が 食べさせ…
何か そのお店に行くと

「タダでいいよ」って言って
で そのかわり 先輩が

そのお金を入れてるっていうとかって
お話も聞いたことがあるんですけど

それは本当なんですか?

僕は…

一緒に行った後輩に
払うたことはありますが。

でも これやってる 僕の…

それは南海キャンディーズの
山ちゃんですね。

世間では 不細工だ 気持ち悪い 嫌いだ
なんて言われてるときに

山里は それをやってて。

やっぱ 陰徳を積むと

あんなええことあんねやと思って。
なるほど。

後半は 舞台をスイッチ。

1週間後
今度は 小籔が菊之助のもとへ。

去年 開場130周年を迎えた
歌舞伎の殿堂を訪れた。

しかし 小籔は…。

大阪の松竹座とか そういう所は

藤山直美さんの公演は
何度も見に行ったことありますけども。

すいません この間は…。
ありがとうございました。

ありがとうございます。 先日は
大阪でも ありがとうございました。

ここは
「歌舞伎座ギャラリー」といいまして。

うわ すごい。

歌舞伎を
一度も見たことがないという小籔。

そこで 菊之助が案内したのは

歌舞伎で実際 使われる道具に
触れることができる体験型ギャラリー。

400年以上の歴史で培われた創意工夫が
感じられる。

馬ね これね。
はい。

何か 中に お二人 入ってらっしゃって…。

これ?
はい。

実は これは…

へえ~ すごい!

ちっちゃい子どもがやって…
まねをやって

遠くで やってますよ! っていうのを
お客さんに…。        へえ~!

すいません。
どうぞ。

緊張するやろな こない出てきたら。

この辺にお客さん いてはってね。
へえ~…。

ここで 菊之助が歌舞伎の技を伝授。

おお~!

例えば こう…

半紙をね 膝に こう挟んで
落とさないようにするとか。

…となると
自然と内股になりますよね。

それで 肩甲骨を少し寄せて
肘を体にくっつける。

これ 女形の基本姿勢なんですれども。
へえ~!

なで肩になって。

で こう こっちを
手をこっちに向けて指すと若い女の人。

それから 少し年がたってくると
横に指す。

で もう少したって
おばあさんとかになってくると

こう指すっていう。
あっ ちょっと曲げて…。

はい。 この指一つでも
年齢が違うんですよね。

確かに そうですよね。 何か

これが 若い子っていう感じ
しないですもんね。

やっぱ こうですもんね。
こう…。

おばあさんが もし これやってたら
ちょっと若作りというか。

ちょっと調子乗ってる感じというか
おどけてる感が出ますよね。

若い子がやってても 別に
「ああ そうか」という… なるほど。

でも 何か そういう…
何ていうんですかね その…

あんまり迷わずに
なれていってるのかもしれないですね。

父親は…

歌舞伎界の名門 音羽屋の

大事な跡取りとして
育てられた。

1984年 6歳のとき
六代目尾上丑之助を襲名。

それから36年。

いまや 菊之助として
女形で圧倒的な人気を誇り 活躍している。

それは 才能だけではなく

長年の稽古で積み重ねてきた
努力のたまものだ。

お若いときなんて

今日は 稽古…
もう この半年ぐらいは…

それは どう克服してこられたのか。

まあ とはいえ 本当に その…

歌舞伎の家に生まれて
そのレールの上に乗っけてもらって

走らせてもらったのが 初舞台だったので。

もう本当に その そういう意味では
ぜいたくといいますか

そんなこと言ったら
申し訳ないんだけれども

やっぱり その 小学校を卒業して…

…ときって やっぱり 中途半端な時期で。

まあ なかなか その
舞台に出る期間がない時間があると

やはり…

そこ… その辺でしょうね やっぱり。

それが また 自分で

ある意味 選んだけわけじゃないなんて
思ったときには…。       うんうん…。

ただ…

やはり その…

そうですね。

私は 本当に あの…。

ちょっと 私の身の上話に
なってしまうんですけれども。

お伺いしたいです。

高校を卒業して 大学に
行くか行かないかって話してたときに

うちの祖父が
ちょっと 具合が悪くなりまして。

うちの祖父は
梅幸っていうんですけれども…

「三代で襲名をしたい」っていうのが
望みだったんですよね。

私は そのとき その…。

プレッシャーがなかったっていうことでは
ないんですけれども…

「いや ちょっと自分には早いです」
みたいな。

…って こう 胸ぐらつかんでやりたい
ぐらいなんですけど。

分かります。

その翌年に 祖父が
急に具合が悪くなっちゃって

がんで死んじゃったんですけど。

まあ その翌年かな? 結局…

さて その菊之助 襲名になったときに

その やらせていただいた演目
っていうのが…

これも 本当に…

よく あの… 毛を振るやつ。
ああ…。

本当に 親の力だと思うんですけれども…

でも 本当に そのときに
全然 こう 手が届かなくって。

すごい悔しい思いをしたんですよね。

「何で こんなに
自分はできないんだろう?」って。

それだったら まあ
1年間 修行とかやってないで

早く おじいさんに
うれしい姿を見させてあげたほうが

よかったじゃないかとか…。
自分の中でね。

もう それ以来 本当に 私は その…

できない自分を お客様の前に
さらしてるって思われるのは

本当に 申し訳ないですけれども。
常に…

…って いつも思って やってます。

弁天小僧~!

菊之助~!

襲名披露以来

祖父への思いを胸に
今でも自分と闘い続けているという。

その姿勢に小籔は…。

僕 何か 失礼ですけど…

僕は すごく いいなと思ったし。

ちょっと 何か…

…なんて 勝手に 僕 思ってたんで。

それは 僕 ぐうたらで すぐ慢心して

練習を怠るときがあるんですけど
そのときに じゃあ…

「めだかさんより内側におるやん」。

なので 僕とは
全然レベルが違うと思うんですけど…

…と思いましたね。
いやいや…。

僕 この… ねえ?

菊之助さんと2人で
インタビューっていうたら

俺 もう 「若手 見んといてくれ」って
思うたんですよ。

「何をあいつ いけしゃあしゃあと偉そうに
歌舞伎座行って しゃべっとんじゃい!

って思われたら嫌やな 楽屋行きにくいな」
と思ったんですけど

今の言葉で 絶対 見せようと思いました。

というより うちの子どもらに 本当に…。

菊之助が
今年 日本中の注目を浴びたのが

「新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』」。

世界中にファンを持つ
宮崎 駿氏の全7巻に及ぶ大作漫画。

それを
7時間かけて歌舞伎化するという

前代未聞の舞台を みずから企画した。

構想に5年の歳月をかけたという。

チケットは発売日に即完売。

12月から上演が始まり
早くも話題を呼んでいる。

舞台は産業文明の崩壊後

巨大な蟲や有毒な大気に侵された森
「腐海」に覆われた世界。

菊之助が演じるのは 主人公 ナウシカ。

誰もが恐れる蟲を愛し

戦争や腐海が起こす困難に
立ち向かいながら成長していく。

独特な世界観と
歌舞伎では取り扱ったことがない

エネルギー資源や環境問題といった
難しいテーマに挑む。

おはようございます。 失礼します。

実は 公演が始まる3週間前

小籔は この新作歌舞伎の稽古を
見学しに訪れていた。

え~い!

鋭い目で見つめる小籔。

「ナウシカ歌舞伎」の稽古に
何を思ったのか。

この間 稽古を見せていただきまして

頭のほうに 菊之助さん
ナウシカとして来られて…

それが
そのとおり やられてるのが また…

笑けるというか。
おお~!

「あのシーンやん!」って思うんですけど

「いや でも 歌舞伎やん!
でも あのシーンやん!」ってなって

すごい 最初 めっちゃ戸惑うんですよ。

めっちゃ笑けたんですよね。
めっちゃおもろいと思ったんですけど…

ずっと見てるんですよ。

老舗まんじゅう屋が出してる…

もなかとかね どら焼きしか売ってない
お店と思って

パッと行ったら 塩キャラメル。

「合うかいな? うまいんかい!」
みたいな感じでしたね。

すごい ちゃんと融合されてるんやろなと
思ったんですけど… あっこまで。

江戸の言葉っていうんですか
歌舞伎の言葉で

「ガンシップ!」って言われたら
やっぱ 笑てまうじゃないですか。

あとは…

歌舞伎を見てるような気がして
いや これ「ナウシカ」やん。

「ナウシカ」見てる。 あっ そうや
これ 歌舞伎やったんやっていう 何か…。

それを どういうふうに…
もちろん あんまり その…

もちろん その…

「何々だわ」っていう言葉を使っちゃうと

やっぱり こう
歌舞伎になっていかないんですよね。

「何々じゃ」とか
「何々でござる」っていうのを

やっぱり
ちょっと交ぜていくことによって

少し その 歌舞伎役者がしゃべりやすい
音律といいますか

リズムに変えていく作業と それも
バランスを見つつなんですけれども。

僕は あの部分しか
拝見してないですけど

いや これ…

それから
その藤の精というものが出てきまして

あたかも藤が踊ってますよっていうことで
擬人化して踊るんですよ。

今回 王蟲。
はい。 丸い大きい蟲。

もちろん
大きなものを作るんですけれども。

たぶん通いきれないと思うんですよね。

なので 今回は その王蟲の精と

交流するっていう場面を作るんです。

そこ 見どころですよね。

ただ その精というものが

初めて お客さん 歌舞伎を見た方が

どれぐらい受け入れられるのか
っていうのが ちょっと心配なんですよね。

でも 藤の精が出てくるなんていうのも

何か アニメっぽい…
今で言うと アニメっぽい。

僕 あと 昔から こう
「見得を切る」なんていうのがあって…

でも ナウシカがね…

こう 「バーンッ!」感が。

ああ これって ほんまに
今のピンスポみたいなのがない時代に

考えたピンスポというか。
うんうん うんうん…!

漫画とかでは
ババーン! いうて 線が出たり

周りが暗くなって その主人公が
ピカッて光ったりするじゃないですか。

それを はい この人 主役です!
ババーン! っていうのを

舞台上で出すには どうしたらええかで
あれじゃないですか。

すごい 何か…

温故知新ではないですけど

すごい 今までの人たちが…

…っていうのが あのとき見たときに…

これ いいね! って。

お客さんも たぶん めっちゃ
「うわ~!」って沸いたんでしょうね。

「パクろう パクろう」言うて

みんな
やりだしたりとかしたんでしょうね。

だから ほんまに…

すごいなと ほんまに思いました。

さらに
新喜劇で新しい笑いを作っている小籔が

聞きたかったこと…。

何かやらなアカンから あれですけど

きちっとしたものがあられるのに
こっちにトライするって

僕らより 新作やるときの恐怖感というか
心配感はあるんじゃないですか?

でも 本当に…

本当に今 歌舞伎の財産となっていて。

…ということが

一見 こう 何ていうんでしょうね
その古いことを壊すといいますか

何か こう 新しいことを
チャレンジしてるんだっていうふうに

思われがちなんですけれども

自分のモチベーションとしては…

…っていう
モチベーションでやってるので

何か こう 目新しいことをして
お客さんに喜んでいただこうとは

思ってないんですよね。
なるほど。

あと 稽古の途中で こう

松也さんと お二人で
こうしておられたとき

「でも ここ あれやんな」
「そうだね いらんね」みたいな言うて

パパッと…

…みたいな
シーンがあったんですよ。

新しい作品やのにこれはあったほうがいい
なかったほうがいいっていうのが

お二人の頭の中に共通で あったことが
すごいびっくりしました。

なるほど。 その やっぱり…

今おっしゃっていただいて
ちょっと思ったことなんですけれども…。

それは 歌舞伎400年の伝統の型を
極めてきた者たちだからこそ

できるという。

本当に 相手役との息といいますか 特に…

うちの父とか うちの…

それを やっぱり…

25日間の公演を
1回目は なんとか 勢いでやり

2回目は その1回目よりも
何とか うまくできるけれど

まだ 何か探ってるところがあり

やっぱり 3回目から 何となく その

皆さんの呼吸が合っていって
全体が その…

あたかも 江戸時代にいる人たちの空気を
醸し出せる雰囲気になっていくっていう。

やっぱり 今 おっしゃったように…

これまで 歌舞伎には
なかなか 足が向かなかったという小籔。

それでも 今回
菊之助との対談を受けたのには

ある理由があった。

それは 小籔が座長になる1年前に
亡くなった…

母親が「これは せえよ」って
言うてたことで

やってないことって何個かあるんですね。
へえ…。

へえ…!
と… 母親やったんです。

それ 何でか
理由は聞かなかったんですけど

きっと 母親が言いたかったことって
これなんやろうなっていう部分が

きっと あると思うんですけど。
へえ…!

僕は…

これ 難しいと思うんですよ。

「新喜劇の どこですか?」って言われても
なかなか難しいと思うんですけど。

歌舞伎って何ですかね?

たぶん…

だけど その無駄なものが
民衆の心に 何か こう

清涼感といいますか
今まで うっ屈してったものが

この すっと流れるようなものが
あったからこそ

その出雲阿国が
受け入れられたと思うし。

それが 今 古典となって
脈々と受け継がれているのは

普遍的なテーマを そのときに

人間の心情を
えぐり取られるようなことだったりとか

または 娯楽だったりとか。

それを見るお客さんも
本当に厳しい目で見てただろうし

その観客と役者 狂言作者というものが
もう 本当に

トルネードのようになって その文化を
作り上げていったと思うんですよ。

本当に その…

それから まあ…

何か 僕… 先ほど

「無駄やったものかもしれない 当時は」
っておっしゃいました。

いらない仕事だと思ってるんですけど。

全然 ちょっと
違うかも分かんないですけど

僕 新喜劇 入ったんは
お金を稼ぐためで。

何か…

それ 意識しだしたんが

ちょっと 新喜劇で まあ

みんなに 指さされるように
なったぐらいのときでしたかね

座長とか全然なる前に。
そのときに 家の… お宅でロケして

「ありがとうございました。
じゃあ 失礼します」って

パッて 外 出たら 廊下一面に

もう そのマンション中から集まった
子どもたちが

ギッチギチ おったんですよ。

パッて出ただけで もう
イチロー 松井を見るような目で

きらきらした目で こっちを見るんですよ。

僕 ちょっと前まで
全く 何も出てなかったし

子どもに そんな目で見られることも
なかったんですよね。

で 「ああ… 新喜劇 見てる?」言うたら
「毎週 見てま~す!」みたいな。

「うそやろ」っつって。
「小籔さんの週が一番好きです」。

「うそやん。
そんなん言うやつ おんねん」みたいな。

「いや 本当 見てます。
この間のときは家庭教師で

こう あの… 弟が すごい不良で
お姉さんが悩んでたから

その… 助けて
最後は こんなんで」って

「めっちゃ見てるやん!」みたいな
…なったときに

何か 僕は お金…
自分のとこの家族の収入を

安定させるためだけに入った
新喜劇やのに…

1歳の子も 2歳の子も
新喜劇を見るってなったときに

もしかしたら これ 大阪のちびっ子たち…

…かも分からんなと思ったんです。

そのときに「どえらい仕事
気ぃ付いたら 就いてたな」と思って。

なので 先ほどの 出雲阿国のお話とは
だいぶ ちょっと遠いんですけど

ちょっと通じる部分も
あったりするんかなと思って。

いや でも すてきだな。 その お笑い…

子どもたちが見る
お笑いの初めての先生って。

う~ん… 何か
スピリチュアルなこと言いますが…

本当に… まあ
母親に そんな力 ないと思いますが

阿弥陀さんか誰かに
「うちの子 歌舞伎 見に行きませんねん。

もう ちょっと 何か…
何とかしてくれませんか?」。

「ほんなら NHKの
『SWITCH』っちゅうのがあって

菊之助いうのおるから ほんなら お前
これ 会わせるようにしたるわ」。

「すいません」言うて 母親 たぶん

阿弥陀さんに 頭 下げてると
思うんですよ。              ハハハ…!

で これになったんかなって思うぐらい

本当に貴重なお話と体験を
させていただきました。

本当に貴重なお話
聞かせていただきました。

「ナウシカ」の稽古を見ていただいて

ああいうふうに見ていただいたのか
っていうのは ちょっと感動しました。

「塩キャラメル」っていう表現も

あっ もしかしたら
このまま進んでいったら

「ナウシカ歌舞伎」は もしかしたら
成功するんじゃないかなって思いました。

何か 同じような悩み 同じような考えの…
同じような考えの人が

同じように悩んでるのを聞くと
ちょっと ほっとする部分と

でも 「この人も闘ってはんねや
頑張ろう」なんて思いましたので

僕は よく 後輩とか社員に

「新喜劇を あと60年 続くためには
どうしたらいいか?」みたいなことを

よく言ってたんですけど
ちょっと 1つ 桁を増やして

600年とさせていただけたらなと
思いましたね。 はい。

こっちですか?
はい…。

逆… こっちだ。

最後は 小籔が菊之助に
決めポーズを伝授。

怒られるわ 歌舞伎ファンに。
怒られるわ。            ハハハ…!

♬~


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