美の壺「悠久なる器 青磁」皇帝が愛した青磁から、気鋭の作家の作品まで。青磁の奥深い魅力に迫る!…



出典:『美の壺「悠久なる器 青磁」皇帝が愛した青磁から、気鋭の作家の作品』の番組情報(EPGから引用)


美の壺「悠久なる器 青磁」[字]


やわらかな青に気品が漂う青磁。やきものの中でも、格が高いものとされてきた。皇帝が愛した青磁から、気鋭の作家の作品まで。青磁の奥深い魅力に迫る!


詳細情報

番組内容

皇帝が青磁に求めた「空の青」とは?▽幻の色の再現を目指す陶芸家に密着!▽茶人が憧れる、青磁の茶道具。気品あふれるたたずまいを生かした「見立て」を楽しむ!▽気鋭の作家が生む、青磁の質感を生かすフォルムとは?▽青磁が引き立てる、鮮やかな精進料理!▽香道の家元・志野流に代々伝わる青磁。織田信長・豊臣秀吉が所持したという香炉とは?▽青磁の滑らかな手触りが、風雅な世界へと誘う!<File493>

出演者

【出演】草刈正雄,出川哲朗,塚本満,小澤宗誠,伊藤秀人,蜂谷宗玄,蜂谷宗ひつ,【語り】木村多江

おしらせ

※蜂谷宗ひつ(漢字は草かんむりに必)



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美の壺「悠久なる器 青磁」皇帝が愛した青磁から、気鋭の作家の作品
  1. 青磁
  2. 香炉
  3. 汝窯
  4. 釉薬
  5. 今日
  6. 温度
  7. 香木
  8. 作品
  9. 精進料理
  10. 中国
  11. ツボ
  12. 伊藤
  13. 花入
  14. 室町時代
  15. 世界
  16. 世紀
  17. 茶人
  18. 塚本
  19. 鉄分
  20. 南宋時代


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♬~

草刈さん 何してるんですか?

これね おじいちゃんが大好きだった
青磁の花瓶。

今日 命日だからね
花を飾ろうと思いましてね。

あ~!
ちょっと 何?

あれ? 花瓶が どっか行っちゃった。
どうしよう…。

あっ 誰も見てないから 黙っておこうか。
ねっ。

あっ 草刈さん 見られてますよ。

え?

「見てたぞ」。

「台所の上の棚を見よ」。

柔らかい青に 気品が漂う
やきもの「青磁」。

中国で生まれた青磁は 皇帝をはじめ
多くの人々の心を引き付けてきました。

青磁は日本の伝統文化の中でも
格式の高い やきものとされてきました。

今なお 憧れの道具として使われています。

色とりどりの精進料理も
青磁の器が引き立てます。

その滑らかな手触りは
香道の世界でも欠かせないものに。

今日は青磁の深遠な魅力を堪能します。

陶磁器や絵画などの名品を
収集している栁澤秀和さん。

青磁の見せる さまざまな表情に
引かれています。

こちらの茶碗は「粉青色」という
しっとりと落ち着きのある青。

光を包み込むような
柔らかな肌合いが魅力です。

こちらは「米色」という茶褐色の香炉。

こうした青磁の質感は
宝石をも思わせると栁澤さんは言います。

栁澤さんのとっておきの鑑賞法が こちら。

いろいろな光のもとで
見え方の違いを楽しみます。

わずかな色の変化を愛でる。

青磁ならではの味わい方です。

大阪市にある陶磁器専門の美術館。

ここに青磁の名品が並びます。

1~2世紀ごろの青磁です。

現在の中国・浙江省で作られました。

鉄分を含んだ釉薬が 酸素不足の状態で
焼かれることで

緑がかった色になりました。

6世紀の青磁です。

豊かな発色を求めて
窯の構造も改良されていきました。

透明感のある
ガラス質の光沢が見られます。

それが11世紀 北宋の皇帝・徽宗が

「汝窯」という窯郡に
宮廷専用の窯を作ります。

求めた色は「雨上がりの雲の切れ間から
見える空の色」。

汝窯の陶工たちが応えた作品が こちら。

この色は「天青色」として

今なお 青磁の世界で
理想の色とされ続けています。

2007年 汝窯の色に迫る分析が
発表されました。

表面には細かな気泡。

これが光を乱反射させます。

隙間には カルシウムなどが残っています。

これらが混ざり合うことで
柔らかさと奥行きを生み出していました。

深みが出てくる。 深みを奥行きと
言っていいかもしれませんけれども…

今日 一つ目のツボは…

再現が極めて難しいといわれる
汝窯の青磁。

その色に挑む人がいます。

陶芸家 塚本 満さんです。

最初 見たのは
たぶん大英博物館だと思うんです。

学生を もう卒業直前ぐらいの時に
見てると思うんですけど…

まず釉薬の原料となる「長石」という石を
砕いていきます。

これが釉薬の中の土に含まれる
微量の鉄分を

青く変化させると考えています。

これまで実験したテストピースは500種類。

長石の配合や 窯の温度を変えて
試してきましたが

いまだ 汝窯の色には到達していません。

釉薬をかけます。

汝窯の青磁は
釉薬が薄いことが特徴ですが

塚本さんは じっくり浸します。

釉薬の層を厚くすることで
色の深みをねらいます。

片方を塗り 乾燥させてから
もう片方を塗ることで

土の吸水率を高めるといいます。

2日後 窯に入れます。

♬~

およそ18時間かけて
窯の温度を950度に上げていきます。

温度の変化を記録しながら
総熱量を計算していきます。

ここで窯の中の酸素をほどに絞り
温度を1, 200度に上げます。

窯の中の酸素を減らして高温で焼くことで
釉薬の中の鉄分が青く発色します。

「還元焔焼成」といわれる焼き方です。

♬~

2日後。

窯出しです。

今回 仕込んだのは22点。

作品の多くで 色むらが見られます。

ほんのわずかな温度の違いに反応する
繊細な釉薬を使ったためでした。

一つ一つの色を検証していきます。

この辺りなんか 中の色合いとしては
なかなか美しいんじゃないかなと。

今回 汝窯に少し近づいたと考えた
3点です。

しっとり優しい青に仕上がりました。

汝窯に憧れ 挑み続ける
塚本さんの青磁です。

あっ これも おじいちゃんが好きだった
青磁のお皿だ。

ん? 「冷蔵庫を見ろ」。

冷蔵庫ですか?

え?

南宋時代に生まれた青磁です。

この時代には
さまざまな形が作られました。

♬~

こちらは「龍泉窯」という民間向けの窯で
作られた作品です。

大量生産をする中で

青銅器などの金属器の形を
モチーフにしたものも多く作られました。

鎌倉時代から室町時代にかけて

日本にも盛んに
もたらされるようになりました。

それらを大いに珍重したのが
茶人たちでした。

酒器として作られたとされる
こうした器を

茶人たちは 床の間に飾る花入として
使ったのです。

中国陶磁の収集をしている茶人
小澤宗誠さん。

青磁の茶碗や花入などは

茶の湯の世界では
特別な存在だといいます。

今日 使うのは 南宋時代に作られた
青磁の水指です。

花入を置く薄板は
青磁の格に合わせて

端が矢の形をした「矢筈板」を合わせます。

生けるのは 西王母というツバキと
満作の照り葉。

緊張感のある姿に仕上げていきます。

一見 そういうふうに感じながらも…

今日 二つ目のツボは…

やきものの産地として知られる
岐阜県多治見市。

この地に工房を構える 伊藤秀人さん。

さまざまな形の青磁を作り続けています。

古典的な造形からインスピレーションを
得て 制作をしてきた伊藤さん。

青磁の伝統と現代性を どう融合させるか
試行錯誤してきました。

伊藤さんが目指すのは

薄さとハリを持ちながら
ほのかな揺らぎを感じさせる造形。

そのため 目の粗い土と細かい土を混ぜて
強度と自在性を持たせます。

♬~

軸を作るイメージで
粘土をゆっくり上に伸ばしていきます。

徐々に外側に傾けながら
薄く広げていきます。

その方がね 何か できた時にね
何か いい感じになるんですよね。

薄くハリのある形に

青磁の柔らかな質感が合わさった
伊藤さんの作品です。

焼く時に出る自然のゆがみが

緊張感の中にも
柔らかさをまとわせました。

現代に生きる青磁の姿です。

ビール 切らしてたはずなんだけどな…。

まあ とりあえず注ぐか。

あっ また紙だ。

「花より団子」?

京都府宇治市にある萬福寺です。

ここは およそ350年前 中国の高僧
隠元によって開かれました。

(読経)

ここでは 中国風の精進料理が作られます。

これは山芋を揚げて作る カマボコもどき。

「普茶料理」といわれ
見た目の鮮やかさも大切にしています。

この精進料理の盛りつけに使われるのが
青磁です。

大小20種類の青磁の皿が並びます。

♬~

4人分を一つの皿に盛りつけていきます。

精進料理が完成しました。

色とりどりの料理を青磁が引き立てます。

我々でも 気がふさぐ時にですね

スカッとした青空を
雲一つない青空を見ますとね

心が自然と晴れますように
その青という色ですね

青磁という色が やはり人の心を
すっきりさせる色ではないかと。

ですから その青という青磁の器が
やはり そういった精神性も含んでいると。

その中に工夫を凝らした料理が
盛りつけられるということは

非常に合ってるんじゃないかと思います。

今日 最後のツボは…

名古屋市にある
香道 志野流の家元です。

ここに青磁の名宝が伝わります。

幾重にも包まれていたのは…。

中国 南宋時代に作られたという
青磁の香炉です。

志野流にとっては
大事な香炉の一つでして…

名将たちに愛された青磁の香炉。

今は家宝として守り継がれています。

今でも貴重な香木を聞く時には
青磁の香炉が欠かせません。

この日は 室町時代から伝わる
香木を聞きます。

いわゆる名香をたく
室町時代にも銘がつけられたもの

あるいは江戸時代 入っても
つけられますけれども

やはり大事にしてる…

香炉の中に炭を置き
その上に灰をかぶせます。

灰を整えていくうちに精神を統一させ
心を落ち着かせるといいます。

♬~

足利義満から銘を受けた
600年以上前の香木です。

滑らかな肌合いを持つ青磁の香炉は
香りに集中できるのだとか。

ほんわり伝わりますし 香木の香りが
他の香炉を聞くよりも…

目で見て味わい
手に包んで一体となる…。

青磁ならではの魅力です。

そういえば おじいちゃん 青磁の食器で
酒盛りをするの 好きだったな。

そうなんですね。

おいしくなるって。

正雄 ありがとうな。

(およね)どいてくれ。


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